「WEBデザイナーは、具体的にどんな仕事をするの?」
「未経験からでもWEBデザイナーになれる?」
WEBデザイナーは、WEBサイトやバナーなどのデザイン制作を通じて、企業や商品の魅力をユーザーに伝える仕事です。
スキルを身につければ、会社員だけでなく副業、フリーランスなど、働き方の選択肢を広げられる点も魅力です。
一方で、具体的な仕事内容や必要なスキルが分からず、自分に向いているのか不安に感じる人もいるでしょう。未経験から目指す場合は、どのようにスキルを身につけ、どうやって仕事につなげればよいのかも気になるところです。
そこで本記事では、これまでに5,000人以上の受講生を育ててきた経験も踏まえながらWEBデザイナーを目指そうか迷っている人に向けて、仕事内容や収入、将来性、やりがい、必要なスキルまで幅広く解説します。
- WEBデザイナーの主な仕事内容
- WEBデザイナーの収入や将来性
- WEBデザイナーのやりがいと厳しさ
- WEBデザイナーに役立つスキルと資格
- 未経験からWEBデザイナーを目指す方法
- WEBデザイナーのキャリアパス
各項目では、より詳しい内容を解説した記事も紹介していますので、あわせてご参照ください。
WEBデザイナーとは?

WEBデザイナーとは、WEBサイトやロゴ、バナーなど、インターネット上で目にするあらゆるデザインを制作する仕事のこと。
見た目を整えるだけでなく、サイトを訪れた人が必要な情報を見つけやすいか、操作しやすいかといったユーザー目線も考慮しながらデザインします。
具体的には、以下のような業務を通じて、クライアントの目的やターゲットに合ったデザインへ仕上げていきます。
- ヒアリングと企画立案
- サイト全体のレイアウト
- 配色やフォントの選択画像や写真の選定
- コーディング
ただし、担当する業務の範囲は企業や案件によって異なります。
働き方もさまざまで、正社員やアルバイトとして企業に勤務するほか、経験を積めば在宅勤務やフリーランスとして働く選択肢もあります。
将来的に収入を高めたい人や、ライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい人にも向いている仕事といえるでしょう。
WEBデザイナーの主な仕事内容

WEBデザイナーの仕事は、依頼内容を確認してデザインを作るだけではありません。
クライアントから相談を受けてからデザインを完成させるまで、以下のステップで進めていくことが一般的です。
- ヒアリングと企画立案をする
- 構成とレイアウトを設計する
- デザイン制作をする
- コーディングをする
それぞれの仕事内容について、詳しく解説します。
仕事1:ヒアリングと企画立案をする
WEBデザイナーは、制作を始める前にクライアントの目的や希望を確認します。
なぜなら、業務で大切なことは、見た目がきれいなものを制作することではなく、クライアントの要望を叶えるデザインを作ることだからです。
例えば、シャンプーの売上を改善するためにバナーを作る場合、対象が20代なのか50代なのかによってデザインは変わります。
ヒアリングでは、ターゲットとなるユーザーやサイトの目的、掲載する情報、希望するイメージなどを確認し、デザインの方向性を整理します。案件によっては、競合サイトの調査やターゲット分析などを行うこともあります。
仕事2:構成とレイアウトを設計する
ヒアリングの内容をものに、デザインの構成やレイアウトを設計します。情報の優先順位を整理し、ユーザーが迷わず目的の情報へたどり着ける構成を設計することが重要です。
例えば、WEBページを制作する場合、ページ全体の構成や各要素の配置をまとめたワイヤーフレームを制作したり、ユーザーの行動を踏まえて改善案を提案したりします。
また、問い合わせを増やしたいサイトでは、問い合わせボタンをどこに配置するか、どの情報を先に見せるかによって、ユーザーの行動が変わります。
そのため、この段階では「ユーザーにとって使いやすいか」という視点を持ち、目的の達成につながる構成を考えることが欠かせません。
デザインのレイアウトのコツについては、こちらの記事で紹介しています。

仕事3:デザイン制作をする
構成が決まったら、デザインを制作します。主に、PhotoshopやIllustrator、Figmaなどのデザインツールを使用します。
この段階では、配色やフォント、写真、イラスト、余白、ボタンなどを組み合わせ、全体の雰囲気を整えていきます。
また、パソコンだけでなくスマートフォンから閲覧するユーザーも多いため、画面サイズが変わっても見やすいデザインを考えることも大切でしょう。
完成したデザインは、クライアントやディレクターに確認してもらい、修正を繰り返しながら仕上げていきます。
仕事4:コーディングをする
WEBサイトやアプリのデザインを制作する際、デザインをもとにWEBサイトをブラウザ上で表示・操作できる状態にする工程を、コーディングと言います。
HTMLやCSSを使って、文章や画像の配置、色、サイズなどを指定します。案件によっては、JavaScriptを使ってアニメーションやクリック時の動作などを実装することもあります。
制作会社などでは、コーダーやフロントエンドエンジニアが担当するケースもあるので、まず基礎的な知識を身につけることから始めましょう。
一方で、デザインからコーディングまで対応できれば、担当できる案件の幅が広がりやすくなります。
そのため、WEBデザイナーとして仕事の幅を広げ、キャリアを築いていきたい場合は、より実践的なコーディングの知識も習得していくことをおすすめします。
コーディングを学ぶメリットや学習方法は、こちらの記事で紹介しています。

WEBデザイナーの年収

WEBデザイナーの平均年収は、約466万円です。
WEBデザイナーの年収は、調査元や対象となるデータによって大きく異なります。そのため、複数の公開データをもとに平均値を算出し、この数値を掲載しています。
また、dodaが調べたところによると、WEBデザイナーの平均年収は、2020年の363万円から2024年には378万円へ上昇しており、近年は増加傾向が見られます。
参考:doda「Webデザイナーの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説」
ただし、実際の収入は経験年数や勤務先、担当できる業務の範囲などによって変わります。デザインだけでなく、コーディングやUI・UX、ディレクションなどのスキルを身につけることで、より高い収入を目指しやすくなります。
年齢別・性別の年収や、年収アップの具体的な方法について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

WEBデザイナーの将来性

WEBデザイナーは、今後も一定の需要が見込まれる仕事です。
企業の情報発信や広告、販売活動など、WEBを活用する場面が増え続けているためです。
例えば、電通の「2024年 日本の広告費」によると、2024年のインターネット広告費は3兆6,517億円で、前年比109.6%となりました。総広告費に占める割合も47.6%に達しており、インターネットを活用した広告市場は拡大しています。
参考:電通「2024年 日本の広告費」
デザイン業界全体を見ても、2012年から2021年にかけてデザイン関連の事業所数は7,067件から8,996件へ増加しました。売上金額も約39億円から約48億円へ拡大しています。
参照:公益財団法人日本デザイン振興会「デザイン白書2024|6.資料」
ただし、AIをはじめとした制作技術の進化によって、単純な制作作業は効率化される可能性があります。
だからこそ、デザインだけでなくUI・UXやマーケティング、ディレクションなど、付加価値を提供できるスキルを身につけることが大切です。
WEBデザイナーの将来性や、AI時代に生き残るための具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

WEBデザイナーのやりがいとは

WEBデザイナーのやりがいとして特に挙げられるのは、次の5つです。
- 「手に職」で自信が持てる
- 好きなことを仕事にできる
- 努力が結果につながる
- 人にワクワクや感動を与えられる
- ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける
WEBデザイナーは、自分の考えたデザインが実際に形になり、誰かの行動や気持ちを動かせる仕事です。
そのため、制作物が完成したときだけでなく、クライアントやユーザーから反応を得られたときにも大きなやりがいを感じられるでしょう。
また、在宅勤務やフリーランスなど、経験やライフスタイルに合わせた働き方を自ら選択できるようになる場合があります。
15年間WEBデザイナーとして活動している久保なつ美さんが、実際に仕事を続けるなかで感じたやりがいは、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

WEBデザイナーはきつい?

WEBデザイナーは魅力の多い仕事ですが、「きつい」と感じる人がいるのも事実です。
主な理由として、次の5つが挙げられます。
- 労働時間のわりに収入が低くなりやすい
- 納期に追われることが多い
- 常に学び続ける必要がある
- クライアントに振り回されやすい
- 自分のデザインに納得がいかない
これらが起こりやすいのは、WEBデザイナーの仕事が「デザインを作って終わり」ではないからです。
例えば、クライアントから修正依頼が何度も入れば、その分だけ作業時間が増えます。また、WEB業界のトレンドやツールは変化するため、一度スキルを身につければ終わりという仕事でもありません。
ただし、無理のない納期を設定する、修正回数や対応範囲を事前に決める、制作時間を短縮できるスキルを身につけるなど、働き方を工夫することで負担を減らせます。
特に未経験から転職する場合は、仕事内容や残業時間などをしっかり確認することが大切です。
WEBデザイナーとして働く前に準備しておきたいことや、避けたほうがよい求人については、以下の記事でより詳しく解説しています。

WEBデザイナーに向いている人

WEBデザイナーには、以下のような人が向いています。
- デザインやものづくりが好き
- 地道にコツコツ作業するのが好き
- 細部まで丁寧にこだわれる
- 新しいことを積極的に取り入れられる
- 論理的に考えることが得意
- 相手の意図をくみ取ってやり取りできる
WEBデザイナーは、デザインのトレンドや新しいツールを学びながら、クライアントやチームメンバーとコミュニケーションを取り、パソコンを使って制作を進める仕事です。
そのため、新しい知識を取り入れることを楽しみ、コツコツ作業するなかでも、よりよい方法を考える姿勢が大切です。
もし自分に向いているか不安な人は、以下の記事で紹介している適性診断を試してみましょう。

WEBデザイナーになるために役立つ資格

WEBデザイナーにおすすめの資格は、次の10種類です。
- ウェブデザイン技能検定
- Webデザイナー検定
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- アドビ認定プロフェッショナル
- 色彩検定
- ITパスポート
ただし、WEBデザイナーになるために、必ず取得しなければならない資格はありません。実務では資格の有無だけでなく、実際にどのようなデザインを制作できるか、どのような実績があるかが重視されるからです。
一方で、資格学習を通じてWEBデザインやIT、色彩などの基礎知識を体系的に身につけられる点はメリットです。
資格学習で得た知識を実際の制作に活かし、ポートフォリオとして見せられる形にすることを目指しましょう。
それぞれの資格の特徴や難易度、勉強方法については以下の記事で詳しく紹介しています。

WEBデザイナーに必要なスキルとは

WEBデザイナーを目指す際は、まず以下の4つの基本的なスキルを身につけましょう。
基本的なスキル
| デザインの基礎知識とスキル |
| ・見やすく伝わりやすいデザインを作るための基礎知識 ・色彩、レイアウト、タイポグラフィなどを習得する |
| デザインツールの操作スキル |
| ・WEBサイトやバナーなどのデザインを制作するスキル ・Photoshop、Illustrator、Figmaなどを使用 |
| 基礎的なコーディングスキル |
| ・HTMLやCSSなど、デザインをWEB上で表示するための基本的な知識 ・コーディングを担当しない場合でも、作業工程を理解する際などに役立つ |
| コミュニケーションスキル |
| ・クライアントの要望を正確に聞き取るスキル ・デザインの意図を伝える際にも重要 |
また、WEBデザイナーとしてキャリアアップするなら、次のようなスキルも役立つでしょう。
キャリアアップに必要なスキル
| WEBサイトを実装するスキル |
| ・WEBサイトに動きやインタラクションを加える ・JavaScriptを使用することが多い |
| UI/UX設計のスキル |
| ・ユーザーが直感的に操作しやすいWEBサイトを設計する |
| SEOの知識・スキル |
| ・検索エンジンに表示されやすいサイトを作る |
| ディレクションスキル |
| ・プロジェクト全体の進行管理を担当する ・制作スケジュールやメンバー、クライアントとの調整を行う |
| マネジメントスキル |
| ・チームや案件を管理する ・複数のメンバーをまとめながら成果を出す |
すべてを一度に身につける必要はありません。まずはデザインの基礎とツール操作を身につけ、実際にWEBサイトやバナーを制作しながら、必要なスキルを少しずつ増やしていくとよいでしょう。
それぞれのスキルや習得法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

未経験からWEBデザイナーを目指す方法

未経験からWEBデザイナーを目指す方法は、大きく4つあります。
どの方法にもメリットやデメリットがあるので、学習に使える時間や、いつまでにWEBデザイナーとして働きたいのかという目標などに沿って、学習方法を検討しましょう。
方法
| WEBデザインスクール |
| <メリット> ・必要な知識を体系的 ・効率的に学びやすい ・講師から添削やサポートを受けられる <デメリット> ・受講料が必要 <向いている人> ・一定期間で効率よく学びたい人 ・モチベーションを維持したい人 |
| 独学 |
| <メリット> ・自分の好きな時間に学べる ・費用を抑えられる <デメリット> ・不明点があっても人に聞けない ・学習が非効率的になりやすい <向いている人> ・仕事や家事と両立しながら学びたい人 ・ひとりでも挫折しにくい人 |
| 職業訓練校 |
| <メリット> ・比較的費用を抑えてWEBデザインを学べる ・失業保険期間の延長を受けられる場合がある <デメリット> ・希望のコースを受けられない場合がある ・毎週5日の通学が必要 <向いている人> ・離職期間中で転職を目指している人 ・学習費用を抑えつつ専門的に学びたい人 |
| WEBデザイン関連会社に就職 |
| <メリット> ・実務を通して、スキルを磨ける ・現場ならではの視点を学べる <デメリット> ・未経験可の求人は倍率が高い ・サポートの手厚さが職場によって異なる <向いている人> ・基礎的なスキルが身についている人 ・周囲を見て積極的に学べる人 |
どの方法を選んだとしても、最終的には質の高いポートフォリオを作れるようになることが大切です。
なぜなら、WEBデザイナーの採用や案件獲得では、実際にどのようなデザインを作れるのかを伝える必要があるからです。
特に未経験の場合は実務経験がないため、ポートフォリオが自分のスキルやデザイン力を伝える重要な材料になります。
ポートフォリオの作り方や、未経験から仕事につなげるためのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

WEBデザイナーのキャリアパス

WEBデザイナーとして経験を積んだあとは、以下のような領域へキャリアを広げることもできます。
- アートディレクター:デザインの方向性や品質を統括
- UIデザイナー:WEBサイトやアプリの画面・操作性を設計
- UXデザイナー:ユーザーがサービスを利用する際の体験全体を設計
- WEBディレクター:制作の進行管理やクライアントとの調整などを担当
- WEBプロデューサー:WEBプロジェクト全体の企画立案や体制などを管理
- WEBエンジニア:WEBサービスやシステムの設計・開発を担当
- WEBマーケター:SEOや広告などを活用し、集客や売上向上を目指す
- WEBコンサルタント:WEBを活用した課題解決や戦略立案を支援
- フロントエンドエンジニア:ユーザーが直接触れる部分を実装
- フルスタックエンジニア:フロントエンドからバックエンドまで幅広い開発を担当
- クリエイティブディレクター:デザインや広告など、クリエイティブ全体の方向性を決める
キャリアパスを考える際に大切なのは、「年収を上げたい」「専門性を高めたい」「人をまとめる仕事がしたい」など、自分が将来どのように働きたいのかを明確にすることです。
早い段階からキャリアパスを考えておくと、今どのスキルを身につけるべきかがわかり、目標に向かって効率よく経験を積みやすくなります。
具体的なキャリアの描き方や今からやるべきことについては、以下の記事を参考にしてください。

まとめ
WEBデザイナーとは、インターネット上で目にするさまざまなデザインを制作する仕事です。見た目を整えるだけでなく、ユーザーの使いやすさやクライアントの目的まで考えてデザインすることが大切です。
ここで改めて、WEBデザイナーの特徴を振り返ってみましょう。
- WEBサイトのレイアウトや配色、文字、画像などをデザインする
- ユーザー目線で情報の見せ方や使いやすさを考える
- 資格は必須ではなく、スキルやポートフォリオが重視される
- 会社員だけでなく、副業やフリーランスとしても働ける
- 経験を積むことでUI・UXやディレクションなどへキャリアを広げられる
このように、WEBデザイナーの仕事には、デザインを中心に幅広い業務に携わるという側面もあります。WEB市場の拡大によって今後も需要が期待される一方、AIなどの技術変化に対応するため、継続的なスキルアップも欠かせません。
未経験から目指す場合は、デザインの基礎やツールの操作方法を学び、実際に制作した作品をポートフォリオにまとめることが重要です。
まずは自分に合った学習方法を選び、必要なスキルを身につけることをおすすめします。
未経験から在宅WEBデザイナーとして月20万円を目指すロードマップは、【逆算式ロードマップセミナー】で紹介しています。初心者向けにわかりやすく解説しているので、参考になれば幸いです。















