「デザインのレイアウトってこんな感じで合ってるのかな?」
「レイアウトが上手くいかない理由がわからない..」
「もっとオシャレにデザインを作成したい」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、デザインのレイアウトはセンスだけで決まるものではなく、基本の考え方やコツを押さえることで整えやすくなります。
そこで本記事では、数多くのデザイン未経験者を指導してきた株式会社日本デザインが、デザインレイアウトの基本やコツを初心者にもわかりやすく解説します。
- レイアウトの基本やテクニック
- 実例の紹介
- レイアウトを決めるステップ
- レイアウトの参考になる本
この記事を最後まで読むことで、レイアウトが考えやすくなるでしょう。
デザインのレイアウトとは?
デザインのレイアウトとは、文字や画像、図形などの要素を見やすく、伝わりやすいように配置することです。
同じ素材を使っていても、レイアウト次第で読みやすさや印象、伝わり方は大きく変わってきます。
本章では、レイアウトを理解するうえで欠かせない基本的な知識を解説していきます。
- レイアウトが重要な理由
- レイアウトの構成要素
レイアウトが重要な理由
レイアウトが重要な理由は、「伝えたい情報を正しく、素早く理解してもらうことで、WEBサイトやSNSの目的達成につながる」からです。
ここでの目的とは、お問い合わせ・購入・保存・クリックなどがあります。
具体的には、次のようなものがあります。
- WEBサイト:お問い合わせ、購入、資料請求、サービス内容の理解
- SNS投稿:保存、シェア、プロフィールへの遷移、商品の認知
- バナーや広告:クリック、キャンペーンへの誘導、ブランドイメージの訴求
レイアウトが整っていない場合はどこを見ればよいかわかりません。
レイアウトを整えることで、伝えたい情報が自然に目に入り、次の行動につながりやすくなります。
レイアウトの構成要素
レイアウトは、文字・画像・図形・色・余白など、複数の要素を組み合わせて構成されます。
それぞれの要素には役割があり、文字は情報を伝え、画像は内容を視覚的に補足し、色は印象を左右し、情報の見やすさにも影響します。
また、余白は要素同士を整理し、見やすさや読みやすさを向上させる重要な役割を持っています。
これらの構成要素をバランスよく配置することで、情報が整理され、伝わりやすく魅力的なデザインに仕上がるでしょう。
レイアウトを考える際は、一つ一つの要素だけでなく、全体のバランスを意識することが大切です。
デザインレイアウトの4原則
デザインを少し勉強された方なら「デザインの4原則」は聞いたことがあるのではないでしょうか?
- 近接
- 整列
- 反復
- 対比
すでに聞いたことがあるよという方も、一緒に1つずつ確認していきましょう!
原則1:近接(関係性の近い要素は近づける)

近接とは、関連する情報同士を近くに配置し、関係のない情報とは適度に距離を空けることです。
関係性の近い要素は近づけるようにしましょう。
たとえば「2022S PRING」と「SALE 2022.4.12~4.15」という要素は近づけた方が見やすくなりますよね。
特に「SPRING」と「SALE」はまとめて「SPRING SALE」と書いたほうが意味としても伝わりやすいです。
このように、要素同士はまとめた方がわかりやすくなります。
原則2:整列(縦や横の線を揃える)

整列とは、文字や画像、図形などの位置を一定の基準線に合わせて配置することです。
左揃えや中央揃えなど、ルールを決めて要素を並べることで、デザイン全体に統一感が生まれます。
上下,左右は揃えるようにしましょう。
左のNG例は、「80%OFF」だけ飛び出てしまっていますよね。
右のOK例のように整列させ、左右の余白を揃えたレイアウトにすると、グッとまとまった印象になります。
資料や名刺のレイアウトでは左揃えを意識するとうまくまとまりますよ。

原則3:反復(同じ形のものを繰り返し使う)

反復とは、同じデザイン要素を繰り返し使用し、統一感を持たせることです。
左のNG例も悪くは無いのですが、どこか寂しい印象。
何か足りないなと思ったときは、要素を追加してみましょう。
ポイントは、色または形が同じものを用いること。
全く違う要素を持ってきてしまうと、デザインがごちゃごちゃしてしまいます。
似た要素を持ってくることで、綺麗なレイアウトにまとまります。
原則4:対比(大きさに強弱をつける)

対比とは、言い換えると「メリハリ」。
文字の大きさや色、太さ、余白などに変化をつけ、重要な情報を目立たせることが重要です。
伝えたい情報を大きくすることでメリハリが生まれ、良いレイアウトになります。
特に数字はメリハリがつけやすいポイントです。
SALEの「80%」は大きく、日付は小さくするとメリハリがつきます。
デザインのレイアウトを決めるときのテクニック4選
レイアウトの基本原則を理解したら、次は実際のデザインに活かせるテクニックを身につけましょう。
ちょっとしたコツを意識するだけでも、見やすさや伝わりやすさは大きく変わります。
ここでは、初心者でもすぐに取り入れられる代表的な4つのテクニックを紹介します。
- テクニック1:目線の動きを意識する(Z型・F型・N型)
- テクニック2:余白を意識する
- テクニック3:3分割する
- テクニック4:シンメトリー・アシンメトリー
テクニック1:目線の動きを意識する(Z型・F型・N型)
レイアウトは、目線の動きを意識してみましょう。

代表的な視線の動きには「Z型」「F型」「N型」があります。
例えば、BeforeとAfterのレイアウトも、右がAfterだと少しわかりにくいと思います。

時系列で古いものは左or上、新しいものは右or下に持ってきましょう。
また、特に目立たせたいものを左上に持ってくるのも良いです。
| 目線の動き | 使われているデザイン | |
|---|---|---|
| Z型 | 左上から右上、左下、右下へと視線が動くパターン | バナーやランディングページ |
| F型 | 左上から横方向へ読み進め、その後縦に視線が移動するパターン | WEBサイトやブログ記事 |
| N型 | 右上から左下へと縦方向に視線が流れ、次の列へ移るパターン | 縦書きデザインの日本語のパンフレットやポスターなど |
| 目線の動き | 使われているデザイン | |
|---|---|---|
| Z型 | 左上から右上、左下、右下へと視線が動くパターン | バナーやランディングページ |
| F型 | 左上から横方向へ読み進め、その後縦に視線が移動するパターン | WEBサイトやブログ記事 |
| N型 | 右上から左下へと縦方向に視線が流れ、次の列へ移るパターン | 縦書きデザインの日本語のパンフレットやポスターなど |
レイアウトを視線の流れに合わせることで、伝えたい情報を自然な順番で届けられます。
テクニック2:余白を意識する
レイアウトを整えるうえで、特に意識したいのが余白です。
余白は単なる「何もないスペース」ではなく、情報を整理し、視線を誘導して見やすくするための重要なデザイン要素です。
適切な余白を取ることで、文字や画像が引き立ち、情報がより伝わりやすくなります。
一方で、上下左右の余白が不足していると、情報が詰め込まれた窮屈なデザインに見え、読みにくさにつながります。
デザインを作成する際は、要素同士の間隔だけでなく、画面の端との余白もしっかり確保し、ゆとりのあるレイアウトを意識しましょう。

テクニック3:3分割する
レイアウトに迷ったときは、「3分割法」を取り入れるのがおすすめです。
3分割レイアウトとは、縦または横に3等分して配置を考えるレイアウトのこと。
いくつか種類があるのですが、ここでは代表的な4つのパターンをご紹介しますね。

左に写真.右から3分の1に文字を置くとスッキリした印象になります。

上から3分の1に文字、下3分の2に写真を入れると、雑誌の表紙のようなオシャレなレイアウトに。

写真は全体に置いたうえで、
・上から3分の1にタイトル
・下から3分の1に説明
を載せるとスッキリします。

縦に3等分し、真ん中に文字を置くとスッキリまとまります。
テクニック4:シンメトリー・アシンメトリー
レイアウトの代表的な考え方として、「シンメトリー(左右対称)」と「アシンメトリー(左右非対称)」の構成方法があります。

シンメトリーは左右対称に配置するため、安定感や信頼感、フォーマルな印象を与えたいデザインに向いています。
一方、アシンメトリーはあえて左右のバランスを崩すことで、動きや個性、洗練された印象を演出できます。
最近のWEBデザインや広告では、アシンメトリーを取り入れたレイアウトも多く見られます。
ただし、崩しすぎると見づらくなるため、余白や視線の流れを意識しながら全体のバランスを整えることが大切です。
オシャレに見えるデザインレイアウトの実例
レイアウトの4つのテクニックは理解できたでしょうか?
本章では、オシャレに見えるデザインレイアウトを実例として4つご紹介します。
丸パクりもOKなので、ぜひみなさんのデザインにも取り入れてみてくださいね。
- 実例1:文字で四角を囲むレイアウト
- 実例2:写真に文字を重ねるレイアウト
- 実例3:切り抜き+単色背景
- 実例4:写真の余白に文字を置く
実例1:文字で四角を囲むレイアウト

文字を四角形に沿って配置するレイアウトは、デザイン性が高く洗練された印象を与えられる手法です。
伝わりやすさより「おしゃれさ」が強いデザインですが、使用する文字が少ないデザインや写真を目立たせたいデザインにおすすめです。
タイトルやキャッチコピーを上下左右に配置することで、視線が自然と中央へ集まり、写真やメインメッセージを引き立てられます。
実例2:写真に文字を重ねるレイアウト

写真に一部だけ重ねるのもおすすめです。
文字だけでなく図や他の写真を重ねるのもオシャレです。
文字を重ねる場合は可読性(文字の読みやすさ)が下がらないようにだけ気をつけてくださいね。
実例3:切り抜き+単色背景

写真を切り抜いて、単色背景にするのもおすすめです。
このレイアウトの特徴は、何より「写真が目立つこと」です。
切り抜いて背景をシンプルにすることで余計な要素がなくなり、目立たせたいもの(上のデザインであれば猫)に目が行くようになります。
実例4:写真の余白に文字を置く

写真の余白に文字を配置するレイアウトは、読みやすさとデザイン性を両立できる手法です。
使いたい画像に余白がある場合は、その余白に文字を置いてみてください。
とてもシンプルですが、意外とやっている人は少ないのです。
というのも、初心者さんはついつい、いろんな要素を付け加えてしまいがち。
なんか上手くいかないときは、一旦シンプルに、「余白に文字を置く」をやってみてくださいね。
デザインのレイアウトを決めるステップ
デザインのレイアウトは、感覚だけで要素を配置すると情報がまとまらず、伝わりにくいデザインになってしまいます。
そのため、あらかじめ手順に沿ってレイアウトを組み立てることがおすすめです。
本章では、初心者でも実践しやすい4つのステップを紹介します。
- ステップ1:優先順位を決める
- ステップ2:参考となるデザインを集める
- ステップ3:要素を配置する
- ステップ4:余白を調整する
この流れを意識することで、情報を整理しながら効率よくレイアウトを作成できるようになります。
ステップ1:優先順位を決める
レイアウトを考える前に、まずは「何を一番伝えたいのか」を明確にしましょう。
すべての情報を同じように目立たせようとすると、視線が分散してしまい、重要な内容が伝わりません。
例えば、セールのバナーであれば「50%OFF」、採用ページであれば「募集職種」、イベント告知なら「開催日時」など、最初に目に入れてほしい情報を決めます。
その上で、優先順位に応じて文字の大きさや配置、色にメリハリをつけることで、見る人が自然な流れで情報を理解できるレイアウトになります。
ステップ2:参考となるデザインを集める
レイアウトに悩んだら、一から考えるのではなく、まずは参考になるデザインを集めましょう。
プロのデザインを分析することで、情報の配置や余白の使い方、視線誘導の工夫など、多くのヒントを得られます。
参考にする際は、そのまま真似をするのではなく、「なぜこの配置なのか」「どこに視線が集まるのか」といった視点で観察することが大切です。
デザインギャラリーサイトやSNS、広告、WEBサイトなどを日頃からチェックしておくと、自分の引き出しが増え、レイアウトのアイデアも広がります。
おすすめのギャラリーサイトは、以下の記事にもまとめているので参考にしてください。

ステップ3:要素を配置する
伝えたい内容と参考デザインが決まったら、文字や画像、ボタンなどの要素を配置していきます。
このステップは細かな装飾よりも、まず全体の構成を考えることが重要です。
視線の流れを意識しながら、重要な情報から順番に配置し、「近接」「整列」「反復」「対比」などの基本原則も取り入れましょう。
また、グリッドなどの基準となるガイドを活用すると、要素の位置が揃いやすくなり、全体に統一感が生まれます。
最初から完璧を目指すのではなく、大まかなレイアウトを作ってから細部を調整するのがおすすめです。
ステップ4:余白を調整する
最後に、全体の余白を調整してレイアウトを整えます。
文字や画像を配置した直後は、要素同士が詰まりすぎたり、反対に間隔が空きすぎたりすることが少なくありません。
余白を見直すことで「なんとなく見にくい」という状況が解消され、読みやすさやデザイン全体のバランスがよくなります。
また、要素同士の間隔に一定のルールを設けると、統一感も生まれます。
完成したら少し時間を置いて見返したり、身近な人に確認してもらったりすると、バランスの崩れや改善点に気付きやすくなります。
デザインのレイアウトについて学べる本5選
最後に、レイアウトについて学べる本を5冊ご紹介します。
レイアウトの見本もたくさん載っているので、迷ったときのために一冊手元に置いておくのもおすすめですよ。
- 伝わるデザインの基本
- けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
- ひと目でわかるレイアウトの基本。
- あるあるレイアウト
- レイアウト・デザインの教科書
おすすめの本1:伝わるデザインの基本
この本のターゲットは「自作のプレゼンスライド・チラシ・ポスターがなんだかダサいと感じる方」「デザイナーではないのに販促物をデザインするはめになった方」なので、ノンデザイナーさん、またはデザイン初心者さんにおすすめの一冊。
「カッコいいデザイン」ではなく「伝わるデザイン」に特化していて、とてもわかりやすいです。
| 定価 | 2,178円 |
| おすすめの人 | ・初心者からデザインに取り組む方 ・自分で作ったデザインがなんだかダサいと感じる方 |
| 定価 | 2,178円 |
| おすすめの人 | ・初心者からデザインに取り組む方 ・自分で作ったデザインがなんだかダサいと感じる方 |
おすすめの本2:けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
帯にもあるとおり、“空前絶後のベストセラー”となった「けっきょく、よはく。」余白を活かしたデザインレイアウトの本」
一度はタイトルを聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
この本では、余白のポイントをベースにレイアウトについて細かく教えてくれています。
お手本になるポスターやバナーもたくさん載っていて、手元に置いておきたい一冊です。
| 定価 | 2,200円(本体価格2,000円) |
| おすすめの人 | ・余白を上手く使いこなしたい人 ・普通のデザインをオシャレなデザインにしたい人 |
| 定価 | 2,200円(本体価格2,000円) |
| おすすめの人 | ・余白を上手く使いこなしたい人 ・普通のデザインをオシャレなデザインにしたい人 |
おすすめの本3:ひと目でわかるレイアウトの基本。
表紙が可愛くて、個人的にちょっとお気に入りの1冊です。
中も事例の写真が多くてわかりやすく、文字が少ないです。
デザインの基礎を楽しく学びたい方はぜひ。
| 定価 | 2,420円(本体2,200円+税10%) |
| おすすめの人 | ・デザインを基礎から理解したい人 ・画像で理解したい人 |
| 定価 | 2,420円(本体2,200円+税10%) |
| おすすめの人 | ・デザインを基礎から理解したい人 ・画像で理解したい人 |
おすすめの本4:あるあるレイアウト すぐに使えて素敵に仕上がるデザインカタログ集
レイアウトの見本がたくさん載っている、カタログのような一冊。
どのように見本をマネたらいいかまで載っているので、「とにかくレイアウトを上達させたい人」「見よう見まねでデザインを学びたい人」におすすめです。
| 定価 | 2,200円(本体2,000円+税10%) |
| おすすめの人 | ・マネしやすいレイアウトが知りたい人 ・デザインの引き出しを増やしたい初心者 |
| 定価 | 2,200円(本体2,000円+税10%) |
| おすすめの人 | ・マネしやすいレイアウトが知りたい人 ・デザインの引き出しを増やしたい初心者 |
おすすめの本5:レイアウト・デザインの教科書
こちらも定番のレイアウト本。
ただ、初心者よりは少し上級者向けの1冊になっています。
活字が苦手では無い人、上級レベルの知識を身につけたい人におすすめの1冊です。
| 定価 | 2,530円(本体2,300円+税10%) |
| おすすめの人 | ・基本から応用まで幅広くデザインを学びたい人 ・資料作成などにデザインを役立てたい人 |
| 定価 | 2,530円(本体2,300円+税10%) |
| おすすめの人 | ・基本から応用まで幅広くデザインを学びたい人 ・資料作成などにデザインを役立てたい人 |
デザインレイアウトのコツまとめ
デザインレイアウトの基本やコツ、具体的なステップについて解説しました。
レイアウトのコツについて、改めておさらいしておきましょう!
- 近接(関係性の近い要素は近づける)
- 整列(縦や横の線を揃える)
- 反復(同じ形のものを繰り返し使う)
- 対比(大きさに強弱をつける)
- ステップ1:優先順位を決める
- ステップ2:参考となるデザインを集める
- ステップ3:要素を配置する
- ステップ4:余白を調整する
4原則は基本中の基本でもあります。ぜひこの機会に押さえておいてくださいね。
また、「写真に文字を重ねる」「写真の余白に文字を置く」などのオシャレに見えるデザインレイアウトの実例もご紹介しました。
さらにプロっぽいレイアウトのデザインに挑戦したい方は、ぜひ実例を参考にしてみてくださいね。
この記事の内容が、あなたの働き方や将来を考えるきっかけになれば嬉しいです。
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