WEBデザイナーを目指すなかで、「資格は取ったほうがいいの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回はWEBデザイナーになるのに資格は必要なのか、もし取るとしたらどんな資格がよいのかをお伝えしていきます。
この記事を読んでいただければ、資格に対して正しい知識が得られ、正しい判断ができるようになります。
ぜひ、資格を取得するか決めるうえでの参考にしてくださいね。
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WEBデザイナーとは?

資格のお話をする前に、WEBデザイナーとは何かお伝えしていきます。
WEBデザイナーの仕事が自分のしたいことか、WEBデザイナーに将来性があるかを確認してくださいね。
WEBデザインの仕事内容
私達は日頃からパソコンやスマートフォンでWEBデザインに触れています。
WEBサイトを目にしない日はありませんね。
WEBデザインとは、デザインソフトを用いてWEBサイトをデザインすることです。
他にも、ランディングページ(1つの商品やサービスに特化した広告ページ)、バナー(WEBサイト上に出てくる小さな広告)、さらにはボタンやメニューバーの作成もWEBデザインです。
これらはすべて、レイアウトや導線、使いやすい構成、思わずクリックしたくなるようなデザインの工夫がなされています。
WEBデザイナーの将来性
スマートフォンが普及し、利用しない日はないほどインターネットは身近なものになりましたよね。
インターネット広告費は年々増加しており、2019年に初めて、インターネット広告費がテレビメディア広告費を超えました。
インターネット広告を作っているのは、WEBデザイナーです。
さらに言えば、その広告をクリックした先のWEBサイトを作っているのもWEBデザイナーです。
インターネット広告費が伸びているということは、それだけWEBデザイナーの需要も伸びているということ。
WEBデザイナーは将来性のある仕事なのです。
参考:電通
WEBデザイナーになるのに資格は必要?

結論からいうと、WEBデザイナーに資格は必要ありません!!
なぜなら、WEBデザイナーが転職したり、仕事を受注したりするときに重視されているのは「資格があるか」ではなく「スキルがあるか」だからです。
実際、面接官やクライアントは、応募者がどんな作品を作れるかを一番に見ています。
そのため、資格がなくてもスキルがあって、クオリティの高い作品を見せることができればWEBデザイナーになれます。
面接官やクライアントのなかには、「資格はいらない」と断言する方もいるくらいです。
とはいえ、資格が全く役に立たないというわけでもありません。
資格の勉強をすればWEBデザインの知識が身につくのはもちろんのこと、自分が一定以上の知識を持っているのを証明できるので自信が付きます。
そのため、WEBデザイナーになりたいけど「スキルを習得するのはハードルが高い」と感じる方は、資格の勉強をしてみましょう。
▼面接官経験があるデザイナーが資格について解説した動画はこちら
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WEBデザインの資格7選と難易度

WEBデザインに関する資格
まずはWEBデザインに関する資格をご紹介していきますね。
ウェブデザイン技能検定(難易度:低)
数あるWEBデザイン関連の資格で、この「ウェブデザイン技能検定」は唯一の国家資格が取れる検定です。
1~3級まであり、試験内容はインターネット概論、WEBデザインのスキル、WEBサイトの運用などと幅広く、学科と実技の試験があります。
1級の合格者には厚生労働大臣より、2級および3級の合格者には、この検定を運営しているインターネットスキル認定普及協会より、「ウェブデザイン技能士」として認定され、合格証書が発行されます。
1級、2級は実務経験者しか取ることができないので難易度が高いですが、3級は未経験の方でも比較的簡単に取得できるものです。
▼ウェブデザイン技能検定について詳しく知りたい方はこちら
WEBデザイン技能検定は必要?!受けるべき人やメリットも解説!

Webデザイナー検定(難易度:低)
コンセプトからWEBページのデザイン、テスト、評価、運用まで、WEBデザインに必要な知識を測るテストです。
ベーシックとエキスパートの2種類があり、ベーシックは主に、WEBサイトの企画・制作・デザインに関する基礎知識が問われ、エキスパートでは、WEBサイトの企画・制作から運用までの専門知識の理解と、知識を応用する能力が問われます。
エキスパートまで取得すれば、WEBデザイン業界全体のフローが分かるようになるので、WEBデザインのみならず、WEBに関連するさまざまな職種の人にとっても、役立つ資格です。
受験生の約70%が合格していることからも、それほど難しい資格ではないことがわかります。

カラーコーディネーター検定試験(難易度:低)
色の性質・特性など、色彩に関する知識はデザインをするうえで役立ちます。
1995年にスタートしたカラーコーディネーター検定試験は、2020年6月に全面改訂され、色の基本ルールを理解したうえで、それをWEBデザインを含む様々なビジネスシーンで活用できるものになりました。
スタンダードクラスとアドバンスクラスの2種類があり、スタンダードクラスは、色の表現方法などの基礎的な知識が求められ、アドバンスクラスは色の基礎知識をもとに、様々な場面でそれらの知識・技能を発揮できることが求められます。
合格率が約70%あるため、難易度は低いといえます。

コーディングに関する資格
続いてコーディングに関する資格を紹介していきますね。
Webクリエイター能力認定試験(難易度:低)
WEBクリエイターに必要とされる、WEBサイト制作のためのデザイン能力、WEBページのコーディング能力を測るテストです。
スタンダードは実技問題のみで、主にHTML5をマークアップすることや、CSSを用いながらWEBページのデザインやレイアウトをすることが求められます。
エキスパートは知識問題と実技問題があり、WEBサイトに関する知識と、ユーザーにとっての使いやすさや情報へのアクセスのしやすさなどを考慮したWEBデザインのスキル、スクリプトを用いた動きのあるWEBページ表示や、新規サイト構築などの能力が求められます。
難易度自体も高くなく、HTML5版の合格率は90%です。

HTML5プロフェッショナル認定資格(難易度:中〜高)
HTML5、CSS3、JavaScriptなどの知識が問われ、WEBデザイナーをはじめ、WEBに関わる人に人気の資格です。
レベル1とレベル2があり、レベル1は、HTML5に関する広範囲の基礎知識が問われ、静的なWEBページを作る技術が認定されるもので、レベル2は、先端のWEBアプリケーションや動的WEBコンテンツの開発・設計ができることを求められます。
レベル1の主な対象者は、WEBデザイナー、マークアップエンジニア、WEBディレクターなど。
レベル2の主な対象者は、WEBアプリケーションを開発するプログラマー、マークアップエンジニア、最近では、ゲーム開発者、サーバーエンジニアといった職種にまで対象範囲が広がっています。
コーディングの知識が問われるため、人によってはかなり難しく感じられる試験です。

デザインツールに関する資格
最後にデザインツールに関する資格をご紹介していきます。
Photoshop® クリエイター能力認定試験(低〜中)
WEBデザインに欠かせないPhotoshopを使って、画像編集やコンテンツ制作の能力を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートの2種類あり、スタンダードはPhotoshopの基本操作をしながら、指示通りの作業を正確におこなうこと、エキスパートはPhotoshopを活用して、クライアントのニーズに応じた創造性の高いコンテンツを制作することが求められます。
世界基準のグラフィックツールですので、資格取得を目指しながら、Photoshopを活用できる能力を身に付けていくのもおすすめです。
スタンダードの合格率は約72%であり、難易度は低いですが、エキスパートになると難易度が上がります。
ただ、実務で使う知識はほとんどスタンダードで習得できますよ。

Illustrator®クリエイター能力認定試験(低〜中)
Photoshop同様、WEB業界では使いこなせて当たり前のデザインツールであるIllustratorを使って、 デザインやコンテンツ制作の能力を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートの2種類あり、スタンダードはIllustratorの基本操作をしながら、指示通りの作業を正確におこなうこと、エキスパートはIllustratorを活用して、クライアントのニーズに応じた創造性の高いコンテンツを制作することが求められます。
新規ドキュメントから1つのコンテンツを作り上げるという実践的な試験内容なので、試験に向けて対策すること自体がスキルアップに繋がります。
Photoshop® クリエイター能力認定試験と同じように、スタンダートは難易度が低いですが、エキスパートは少し難易度が高いです。

Illustrator®クリエイター能力認定試験 公式サイト
WEBデザインの資格を学ぶ2つの方法

未経験でWEBデザインの知識とスキルを身につけるにはどうしたらよいのでしょうか。
学び方はいろいろありますが、その選び方のコツは、モチベーションを保ち、挫折せずに学習を継続できるかどうかということ。
もし異業種からWEBデザイン業界へ転職したいという思いで、働きながら学ぶのであればなおさらです。
限られた時間を有効に使って、効率的に成果を出せるようにしたいものです。
独学で学ぶ
近年、WEBデザイナーを目指す人が多く、独学のための材料は豊富に揃っています。
特に資格は基礎的な知識が重要視されるので、独学でも十分に学べます。
独学で学ぶ方法を3つお伝えしますね。
本で学ぶ
現在ではWEBデザイン初心者向けの本がたくさん出版されています。
WEBデザインについてほとんどわからないという方は、本を読んでデザインの基礎知識を身につけておくのがおすすめです。
また、資格には公式の参考書もあります。
各資格の公式サイトに認定教材の紹介や、学習方法についての記載があるので、それを活用して勉強するのも効果的ですよ。
どんな勉強をするか迷ったら、テキストに沿って、資格取得を目指すのがよいです。以下におすすめの本を載せておきますね。
『入門Webデザイン』
デザインに関する基本的な知識を体系的に学ぶことができます。

『Webデザイン コンセプトメイキングから運用まで(改訂第五版)』
WEBサイトのコンセプトを作るところから、制作、運用まで制作の流れを知ることができます。

動画教材で学ぶ
独学でWEBデザインを勉強するための動画教材もたくさんあります。
仕事、育児、介護で忙しい方でもスキマ時間で勉強できますよ。
資格の勉強ができるわけではありませんが、WEBデザインの基礎知識は十分に身につきます。
以下におすすめの動画教材を載せておきますね。
Udemy
Udemyなら低額でWEBデザインを学ぶことができます。さまざまなコースがあるのですが、おすすめなのは、「未経験からプロのWebデザイナーになる! 400レッスン以上の完全マスターコース」です。こちらはその名の通り400以上のレッスンを1960円で学ぶことができます。

スクールで学ぶ
独学で学ぶのが不安という方にはスクールで学ぶのがおすすめです。
スクールならわからないところがあっても、質問できますし、モチベーション管理もしやすいです。
資格が取得できるスクールはたくさんありますが、そのなかでもおすすめのスクールを2つご紹介しますね。
インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミーは業界でも最大手のオンラインスクールです。
さまざまなコースがありますが、そのなかに「Webデザイナー検定コース」があります。
講師から直接学べる「ライブ授業」、講師と一対一で学ぶ「マンツーマン授業」、自分の好きな時間に学べる「オンデマンド授業」の3つがあり、自分の生活に合った学び方が可能です。
受講料 | 426,800円 |
授業時間 | 52〜104時間 |
受講期間の目安 | 3ヶ月〜4ヶ月 |
KENスクール
KENスクールも資格を学ぶのにはおすすめです。
KENスクールで学べる資格は次の4つです。
- Adobe Certified Professional Photoshop CC 2020
- Adobe Certified Professional Illustrator CC 2020
- ウェブデザイン技能検定2級
- Webクリエイター能力認定試験
これらの資格を取得しようとしている方は、ぜひ検討してみてくださいね。
今回はそのなかでもウェブデザイン技能検定の詳細を載せておきますね。
受講料 | 59,400円 |
授業数 | 12時間 |
受講期間の目安 | 3ヶ月 |
資格なしでWEBデザイナーになるために必要な4つ知識・スキル

WEBデザインの勉強をするために資格を取得するのはよいことです。
しかし、面接官やクライアントがWEBデザイナーを採用するうえで、重視するのは資格ではなく作品のクオリティであるのも事実。
そのため、最短でWEBデザイナーになりたい場合は、資格よりも実務で使えるスキルや知識を身につけるのがおすすめです。
そこで、ここからは最短でWEBデザイナーになるためのスキル・知識をお伝えします。
デザインの知識
デザインセオリーや色彩の知識はWEBデザイナーとしての基本です。
WEBデザイナーには芸術的なセンスが必要だと思われがちですが、デザインには綺麗に見せたり、人を動かしたりするルールがあるため、その知識を身につければ、誰でもWEBデザイナーになれます。
デザインの知識自体は無数にありますが、最低限「レイアウト」「配色」「フォント」の知識を身につけておく必要があります。
逆にこの3つを徹底的に学べば、素人っぽいデザインからは抜け出すことができますよ。
また、デザインの基礎を学べたら、日常生活のなかでそのテクニックが使われたデザインを探してみてください。
よいデザインを見極める力は、自分がデザインをするときにも役立ちますよ。
デザインツールを扱うスキル
デザインの基礎知識を身につけているのは大切なことですが、もっと大切なのがその知識を活かして実際にデザインを作れることです。
そのため、デザインツールを扱うスキルも必要になってきます。
デザインツールはたくさんありますが、多くのWEBデザイナーは「Photoshop」と「Illustrator」を使います。
Photoshop:色の変更や切り抜きなど、画像編集をするために必要なツール
Illustrator:アイコンやロゴなどのイラストパーツを作成するために必要なツール
どちらをどれくらい使うかはWEBデザイナーによって違いますが、多くの方はPhotoshopをメインに使っています。
WEBデザイナーは画像を編集することの多い仕事なので、未経験から始める方はPhotoshopから勉強するのがおすすめです。
コーディングの基礎知識
WEBデザイナーにはコーディングの基礎知識が求められます。
コーディングとはPhotoshopで作られたデザインをWEBで表現するための作業です。
コーディングの基礎知識がないと、WEB上で表現できないデザインを作ってしまうので、コーディングの知識を身につけておくのも大切です。
ただ、本格的にコーディングができるようになる必要はありません。
コーディングを専門にするコーダーと呼ばれる人がいるからです。
デザイナーは「どのコードがどんな機能を持っているか」を知っていれば、業務で困ることはありません。
▼コーディングがいらない理由を詳しく知りたい方はこちら
断言!WEBデザイナーがコーディングをできなくてもよい5つの理由
▼コーディングがいらない理由を現役デザイナーが解説した動画はこちら
コミュニケーションスキル
さまざまな職種で重要視されているコミュニケーションスキルですが、WEBデザイナーでも必要なものです。
WEBデザイナーはクライアントの「言葉」をデザインにしなければいけません。
なかには「キラキラした感じで」「ちょっと大人っぽく」などの曖昧な表現で依頼されることもあります。
クライアントの要望を正しく把握するためには、クライアントが考えていることを聞き出す力が必要になってきます。
さらに、デザインをクライアントに見せるときには「なぜ自分がこのようなデザインにしたのか」を伝える力も必要になってきます。
実際、自社で現役WEBデザイナーに「WEBデザイナーに必要なスキルは何か」とアンケートを取ったところ、デザインスキルをおさえて、コミュニケーションスキルが1位(71.8%)でした。
このことからもコミュニケーションスキルがWEBデザイナーに必要なものだとわかりますね。
▼コミュニケーションスキルについて解説した動画はこちら
スキルが身についたらポートフォリオを作ろう

ポートフォリオとは、これまでの実績を作品集のようにまとめたものです。
自分のスキルをアピールするのに有効な手段で、「自分には何ができるか」を具体的に証明できます。
スキルが身についたら、自分のポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオの有無で、選考通過率に差が出てきます。
未経験でポートフォリオを作成するのは難しい…という人は、課題制作や卒業制作をポートフォリオにできるスクールもあるので、検討してみるのもよいでしょう。
▼ポートフォリオの作成方法が書かれた記事はこちら
売れっ子WEBデザイナーになるためのポートフォリオ作成術
▼現役デザイナーがポートフォリオについて解説した動画はこちら
WEBデザイナーとして収入アップできるスキル

稼ぐために必須とはいえないまでも、身につけておくとWEBデザイナーとして収入アップできるスキルがあります。
基礎的なスキルが身についてきたときに、ぜひレベルアップとして考えてみてくださいね。
ディレクションスキル
WEBデザイナーとして、レベルアップしていくためにはディレクションのスキルも必要になってきます。
何か制作物を作っていくときに、WEBデザイナーだけで完結できることはほとんどありません。
セールス、ライター、コーダーなど様々な人が協力して1つの制作物を作ります。
そのため、それらの人々を管理するスキルを持っていれば、重宝されますし、WEBデザイナーとしての市場価値も上がるでしょう。
WEBデザイナーとして働き始めた頃は難しいと思いますが、徐々に身に付けていきたいスキルです。
WEBマーケティングスキル
WEBマーケティングスキルを身につけると、WEBデザイナーとしてさらに活躍できます。
ただ綺麗な作品ではなく、クライアントの「集客を増やしたい」「売上を上げたい」などの要望を叶えられるWEBデザイナーになれるのです。
自分の仕事でクライアントの仕事がうまくいくのを実感できるので、仕事が非常に楽しくなっていきますよ!
資格取得はきっかけ。知識だけでなく手を動かす!

将来のために何か資格を取りたい、スキルが欲しいと思って覗いてみたWEBデザインの世界。
いかがでしたでしょうか。
WEBデザインができるようになったら、今後も成長が見込まれるWEB業界で活躍できます。
WEBデザインを仕事にするとき、資格取得は‟目指すべきゴール”ではなく、ひとつの‟きっかけ”です。
重要なのは勉強した知識とスキルを実務に活かし、経験を積むこと。
そうすれば、未経験でもWEBデザインを仕事にすることができます。
WEBデザイナーに資格は必須ではありませんが、気になる方はぜひ挑戦してみてくださいね。