ネット環境の急速な進化と拡大を受けて、WEBデザイナーを目指す人が増えています。
それと同時に、WEBデザイナーになることにさまざまな不安を抱えている人も少なくありません。
「未経験からWEBデザイナーになれるの?」
「そもそもWEBデザイナーってどんな仕事?」
「どうやってWEBデザイナーになればいいんだろう」
「WEBデザイナーに将来性はあるの?」
将来のキャリアを選択するのは簡単ではありません。
異業種からのチャレンジならなおのこと。
後悔したくないからこそ、慎重になるのは当然です。
インターネット上にはWEBデザイナーに関する誤解を招く発言が多く、今後のキャリアを考える際には、こういった不確かな情報に惑わされないようにするのが大事です。
そこで、この記事では正しい情報を元に、「WEBデザイナーになる方法」について紹介していきます。
あなたに合った方法を見つけるのにぜひ役立ててくださいね。
- プロデビューするまでの完全ロードマップ(6ステップ)
- WEBデザイナーの将来性
- WEBデザイナーに向いている人の特徴
- キャリアチェンジを成功させるコツ
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WEBデザイナーになるにはスキルを身につけるのが一番大切

スキルがなくても「未経験可」の求人なら採用の可能性がある
WEBデザイナーになるには、まずスキルを身につけなければいけません。WEB業界は実力主義であり、スキルが重視されるからです。
よく「未経験可」と書かれている求人がありますが、実は多くの方が思っている「未経験」とWEB業界における「未経験」は意味が違います。
実務経験 | 制作経験 | |
候補側の認識 | × | × |
採用側の認識 | × | ◯ |
採用側からすると「未経験」は、実務の経験がないだけで制作経験のある人です。つまり、未経験からWEBデザイナーになるにはスキルが必須なのです。
逆にいえば、スキルレベルが高ければ、年齢・性別・経歴に関係なく採用される可能性は十分あります(40代以上の転職はどうしても厳しくなりますが、採用している企業はあります)。
ですので、WEBデザイナーになるなら、まずスキルを身につけましょう。
*スキルを証明する方法やスキルの身に付け方については、次の「WEBデザイナーになるには?デビューまでの完全ロードマップ」で詳しく解説していきます。
WEBデザイナーになるには?未経験からの完全ロードマップ

では具体的に、WEBデザイナーになるまでのロードマップをステップごとに見ていきましょう。
- ステップ1:仕事内容を知る
- ステップ2:必要なスキルを知る
- ステップ3:必要なものを揃える
- ステップ4:スキルを身につける
- ステップ5:ポートフォリオを作る
- ステップ6:働き方を選び求人に応募する
ステップ1:仕事内容を知る
サイト構成からコーディングまで全てできなければWEBデザイナーになれない
*コーディングとは
WEBデザインをブラウザ上で見えるようにする作業のこと(HTMLやCSS、JavaScriptといったマークアップ言語を使ってソースコードを記述します)。
デザイン制作だけもWEBデザイナーになれます。WEBサイト制作の現場では分業化が進んでおり、それぞれの工程にプロフェッショナルがいるからです。
工程 | 担当者 |
1. サイトの構成/レイアウト | WEBディレクター |
2. デザイン制作 | WEBデザイナー |
3. 開発(コーディング) | コーダー/エンジニア |
大きな制作会社では、チーム内で仕事を分担して効率化を図っていますし、フリーランスのWEBデザイナーにデザイン制作のみを外注するのもよくあるパターン。
一方、規模の小さな制作会社では、WEBデザイナーがデザイン以外の工程を兼務することも珍しくありません。
働く場所によって、WEBデザイナーの担当領域が異なることを知っておきましょう。
ステップ2:必要なスキルを知る
WEBデザインツールの機能を全てマスターしなければならない
プロデビューするのに最低限必要なスキルを身につければOK。
デザインツールには、初心者が覚えなくてもいい機能が含まれているのです。
全てをマスターすることに膨大な時間をかけるよりも、実務経験を積みながら少しずつスキルの幅を広げていくほうが効率的です。
WEBデザイナー必要なスキル/知識 | 初心者が学ぶべきポイント |
1.デザインの知識 | 商業デザインの知識は必須 |
2.WEBデザインツールを扱うスキル | 必要な機能だけ修得 |
3.コーディングの知識 | 実現可能なデザインにするための基礎理解 |
WEBデザインはアートではなく、商業的な目的に沿ったものでなければなりません。
レイアウト、フォント、配色など、商業デザインの知識は必須です。
制作にはデザインツールを使います。WEBデザイナーが使うツールは年々多様化していますが、最も一般的なのがAdobe社のPhotoshopやIllustrator。
PhotoshopだけでもプロレベルのWEBデザインができますので、まずはこちらを扱えるようになるのが先決です。
コーディングは先程お伝えしたように、コーダーやエンジニアといったプロに任せることができますので、習得の必要はありません。
ただ、デザイン制作の次の工程について基礎的なことを理解できるようにはしておきましょう。
▼WEBデザイナーに必要なスキル(基礎的なスキルからキャリアアップに必要なスキルまで)についてさらに詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。

ステップ3:必要なものを揃える
MacでないとWEBデザインはできない
クリエイティブな職種のため、WEBデザイナーといえばMacというイメージがあるかもしれませんが、一定のスペックを備えていればWindowsでも構いません。
ただ、Macはディスプレイに映し出される画像がきれいだったり、WEBデザイナーがよく使うフォントが初期インストールされていたり、何かとWEBデザインと親和性が高いという特徴があります。
ではここから、WEBデザインに必要なものを詳しく見ていきます。
WEBデザインに必要なもの | 選ぶときのポイント |
1.パソコン | スペックが以下の条件を満たすものCPU:インテルCore i5以上メモリ:8GB(16GBだと安心)ハードディスク:500GB以上 |
2.WEBデザインツール | WEBデザイン業界で最もポピュラーなツールPhotoshopIllustrator |
3.HTMLエディタ | WEB制作現場で最も使われているエディタDreamweaver |
パソコン
容量の大きなWEBデザインデータを扱うとなると、ある程度スペックの高いパソコンが必要になります。上記のスペックを備えているものを用意しましょう。
なお、デスクトップでもノートパソコンでも作業は可能ですが、持ち運びのできるノートパソコンのほうがおすすめです。
デザインツール
おすすめしたいデザインツールは次の2つ。
- Photoshop:画像の加工や編集に向いています
- Illustrator:ロゴを制作するなど、細かいデザインに向いています
どちらも修得しておければ理想的ですが、WEBデザイン初心者ならPhotoshopだけでも問題ありません。
HTMLエディタ
HTMLエディタとは、コーディングの際、コードを書くために使う編集ツール。
代表的なものだとAdobe社のDreamweaverがあります。
PhotoshopやIllustratorと連携しているので使い勝手がよく、WEB制作現場で標準的に使われているソフトです。
WEBデザイナーに必須のスキルではありませんが、コーディングも勉強する段階になれば、HTMLエディタを準備しておきましょう。
▼パソコンの選び方についてもっと詳しい情報を知りたい方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

ステップ4:スキルを身につける
スクールや学校にいる講師は全員、WEBデザインの優れたキャリアを持っている
スキルの習得方法は複数あるので、自分に合った道を選びましょう。
社会に出てからWEBデザインを学ぼうというときに、よく比較検討されるのは次の4つです。
- WEBデザインスクール
- 独学
- 職業訓練校
- 専門学校
<スクール/独学/職業訓練校/専門学校 比較一覧>
メリット | デメリット | 取得期間 | 費用 | |
スクール | ・プロから直接指導を受けられる ・効率的に学ぶことができる ・同期や先輩とつながることができる | ・独学より費用がかかる ・スクールによって内容の質に違いがある ・課題の提出期限などに追われることがある | 2~6ヶ月程度 *スクールや授業内容によってバラつきがある | 20万円~60万円 *スクールによってかなり幅がある |
独学 | ・費用が抑えられる ・場所や時間に縛られない・自分のペースで学ぶことができる | ・わからないことを質問できない ・モチベーションを維持するのが難しい ・スキルがプロレベルに達しないことが多い | 半年〜1年 | 無料~数万円 *学習サイト(無料/有料)、書籍の購入など |
職業訓練 | ・受講費用がかからない ・失業保険がすぐに受給できる ・条件を満たせば給付金がもらえる | ・離職中でなければ受講できない ・週5日、時間を拘束される ・習得できるのはごく基礎的なスキル | 2~6ヶ月程度 | 無料 *教材費は別途必要 |
専門学校 | ・比較的カリキュラムにゆとりがある ・専門分野以外の知識も身につく ・就職サポートが手厚い | ・学費が高額 ・入学資格が設けられている(高校卒業以上) ・全日制の学校が多く、社会人は通いにくい | 1~4年制 | 初年度の学費130万円前後 *学校によってバラつきがある |
いちばん効率的にプロレベルのスキルを身に付けられるのはWEBデザインスクールです。
独学でスキルを修得する人もいますが、初めてWEBデザインに触れるのであればあまりおすすめできません。
職業訓練校はハローワークで求職の手続きをすれば「無料」で受講できるのが魅力。
ただ、遅刻や欠席は認められず、訓練期間中は平日の週5日を拘束されるという不自由さもあります。
専門学校を検討する人もいるのですが、時間をかけて体系的に学ぶスタイルなので、短期間で必要なスキルだけ学びたい社会人には向きません。
また、職業訓練校などには、現役のWEBデザイナーでないどころか、WEBデザインの実務経験がないという講師もいます。
講師になる経緯はそれぞれですが、デザインツールの操作やコーディングを学んだものの、WEBデザイナーとしては活躍できず、講師という道を選んだというケースもあるのです。
スクールや学校を選ぶときには、実務経験が豊富な講師なのか、どんなキャリアがあるのかといったところにも目を向けるようにしましょう。
▼WEBデザイン未経験でスクールの良し悪しを見極めるのはなかなか難しいものです。
こちらの記事でスクール選びのポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

▼スクールを検討する前に独学の方法をもっと詳しく知りたいという方にはこちらの記事がおすすめです。

ステップ5:ポートフォリオを作る
ポートフォリオにたくさん作品がないと採用されない
スキルを習得したらポートフォリオを作ります。(*ポートフォリオとは…自分の作品集のようなもので、WEBデザイナーのマストアイテム)
ポートフォリオは作品数ではなく、クオリティが重視されます。
未経験からWEBデザイナーを目指すなら、学習の過程でそんなにたくさんの作品をストックできるわけがありません。
実務経験がないので不安に思うかもしれませんが、クオリティの高い作品は必ず評価されますし、実際にポートフォリオの作品が少なくてもクオリティが決め手となって、未経験でも採用された先輩はたくさんいます。
ポートフォリオに掲載する項目と形式
掲載項目 | ポートフォリオ作成のポイント |
1.プロフィール | 経歴や持っているスキルをアピールする |
2.作品 | 応募企業に合わせて作成した作品を載せる |
3.作品の説明 | 作品ごとにコンセプトや工夫点を記載する |
形式はWEBサイト、PDF、インスタグラムなどさまざま。
WEBサイト形式のポートフォリオがあると、サイト制作のスキルを評価してもらえるというメリットもあります。
▼ポートフォリオの作り方を詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ステップ6:働き方を選び求人に応募する
転職エージェントに紹介してもらった企業に行くのが良い
WEBデザイナーの就職先は制作会社しかない
WEBデザイナーには次のような働き方の選択肢があります。
どのようなWEBデザイナーになりたいのか、目指す方向を明確にしてから求人を探すようにしましょう。
それぞれの働き方のメリット・デメリット、収入の目安を一覧にしてみましたので、ぜひ参考にしてください。
メリット | デメリット | 収入の目安 | |
会社員 | ・収入が安定している ・チームで働くことができる | ・仕事を選べない ・大きく稼ぐには限界がある | 平均年収 473万円(正社員) |
アルバイト インターン | ・制作現場で下積みを経験しながらスキルを身につけられる ・アシスタントからステップアップを目指せる | ・単純作業や雑用が多い ・任せてもらえる業務範囲が狭い | 平均時給 1,197円 |
フリーランス | ・就業場所や時間の制約がない ・仕事量の調整が可能 | ・収入が不安定 ・自分で仕事を取る必要がある | 平均年収 300万円~400万円 *300万円未満の層/1,000万円以上の層も一定数いる |
副業 | ・収入面でのリスクが低い ・本業の傍ら少しずつ経験を積める | ・過重労働になる可能性がある ・副業禁止の企業もある | 平均月収 ~5万円 *稼働時間、制作速度、単価によってバラつきがある |
参考2:日本デザイン「【独自調査】フリーランスWEBデザイナーのリアルな年収を公開」
参考3:クリエイターワークス研究所「クリエイターの仕事満足度調査」
働き方を選んだら、さっそく求人に応募しましょう。
転職活動をするときにエージェントを使う人も多いですが、エージェントにはデメリットがあることも覚えておきましょう。
仕事を紹介してもらえるのは助かりますが、転職エージェント側の都合(転職の斡旋が成功すると企業から報酬を得られる)に振り回されることも。
転職を急かされたり、希望する条件とは異なる仕事を勧められたりするのに抵抗がある人は、求人サイトから直接企業に応募しましょう。
フリーランスや副業を目指すなら、仕事獲得の機会を増やすために、まずは友人・知人に声をかけておきます。初心者向けの案件が豊富なクラウドソーシングサイトで実績を積むのもおすすめです。
*クラウドソーシングサイトとは…仕事を依頼したい人と受けたい人のマッチングサイト。単発の案件がたくさん見つかるので、初心者の実績作りに最適です。
▼仕事の取り方についてもっと詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
また、WEBデザイナーとして企業に就職する場合、選択肢は制作会社に限りません。
制作会社に近いところでは、広告代理店という選択肢がありますが、いずれもお客様から依頼された仕事をするクライアントワーク。
一方、インハウスデザイナー(自社デザイナー)として企業に入社し、所属する会社のデザイン全般に携わるという働き方もあります。
最近では多くの企業がWEB担当部門を持つようになり、WEBデザイナーの活躍できる場が広がってきています。
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「やめとけ」って何?WEBデザイナーの将来性

WEBデザイナーになろうというときに、ネットで「やめとけ」というネガティブな言葉を目にすると気持ちが沈んでしまいますよね。
不安な気持ちを抱えたまま前には進めませんので、ここではWEBデザイナーの将来性について解説していきます。
WEBデザイナーの将来性を不安視する声は、次のような懸念が発端になっています。
- ライバルが多くて仕事がまわってこないのではないか
- 素人向けWEBサイト作成ツールが普及し、WEBデザイナーが不要になるのではないか
- SNSマーケティングの勢いが増し、WEBサイトの需要が下がっているのではないか
- WEBデザイナーの仕事はAIに奪われるのではないか
仕事がまわってこない?
先程お伝えしたように、WEBデザイナー人口が増えてはいるものの、趣味レベルのWEBデザイナーが多いのが現状。
クライアントの希望を叶えるデザインスキルがきちんとあれば、仕事が取れないということはありません。
WEBデザイナーが不要になる?
クライアントは集客や売上を伸ばすことを望んでいます。
それは素人向けのテンプレートで作ったデザインで対応できるものではありません。
そもそも、皆が同じようなテンプレートを使い始めたら世に出回るデザインは均一化されていくはず。そうなればWEBデザイナーが制作するデザインの希少価値はさらに上がっていきます。
WEBサイトの需要が下がっている?
SNSマーケティングに勢いがあるのは事実ですが、WEBサイトの需要が下がっているわけではありません。
従業員が100人以上いる企業のホームページ開設率は9割を超えています。
従業員が20人に満たない小規模企業や個人経営のお店などは、WEBサイトを持たずにSNSを活用することも多いですが、SNS広告に使う画像や動画のサムネイルもWEBデザイナーの仕事です。
AIに仕事を奪われる?
AIに仕事を奪われるのではなく、仕事の一部(単純作業)を任せられるようになると捉えるのが正しいです。
デザイナーはクリエイティブな作業に、より時間を費やすことができるようになるため、すでにAIをアシスタントとして活用している現役WEBデザイナーはたくさんいます。
▼「WEBデザイナーの仕事はなくらない」という根拠をさらに詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。

▼ネットでよく見かける「やめとけ」の真相を知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。

WEBデザイナーの収入事情

「WEBデザイナーになってちゃんと収入を得られるようになるのか心配」という人も多いのではないでしょうか。
ここではWEBデザイナーの収入事情について少し踏み込んでいきたいと思います。
- WEBデザイン制作費の目安
- 年収を上げるコツ
WEBデザイン制作費の目安
WEBデザインの仕事は幅が広いので、制作費の相場から仕事量と収入の目安を立ててみましょう。
相場を調べるなら、求人サイトやクラウドソーシングサイトで実際の案件をいくつか見てみるのがいちばん。仕事内容の詳細もわかるので参考になります。
ちなみに、クラウドワークス(大手クラウドソーシングサイト)の発注相場は次のとおりです。
引用:クラウドワークス「クラウドワークスの相場一覧表」
*ランディングページ(LP)とは…商品やサービスの紹介に特化した縦長1枚のWEBページ。「購入」や「問い合わせ」に直結する作りになっているのが特徴。
未経験でいきなり高額の案件を受注するのは難しいでしょう。
この場合はバナー制作からスタートするのがおすすめ。
バナーとは他のWEBページに誘導するためのリンク付き画像で、単価の相場は5,000円前後です。
それぞれの制作期間は、WEBサイトのデザイン部分だけであれば、2週間から1か月程度。
ランディングページ(LP)は1〜2週間程度、バナー制作なら1時間前後が目安です。
ただ、慣れるまでは制作にもっと時間がかかります。
相場はあくまで目安で、スキル次第で単価は大きく上下しますし、制作時間によって時給換算した場合の金額が変動することも覚えておきましょう。
年収を上げるコツ
年収を上げるには次の方法があります。
- 制作スピードを上げる
- デザインスキルを上げる
- 他のWEB系スキルと掛け合わせる
制作スピード
制作スピードが上がるまでは1か月にこなせる仕事量も限られてしまいます。経験を積んで、少しずつ作業効率を上げていくことを目標にしましょう。
デザインスキル
デザインスキルが上がれば単価の高い仕事を取ることができるようになります。
バナーひとつ例にとっても、単価500円のものもあれば、1万円のものもあるのです。
LP1本を100万円で受注する売れっ子デザイナーもいます。
どれだけクライアントの期待に応えられるか、結局はスキル次第。
腕を磨き続けることが大切です。
WEB系スキルの掛け合わせ
WEBデザインに関連する他のWEB系スキルを習得すれば、仕事の幅が広がるというメリットがあります。
WEBデザインと相性がいいのは次のようなスキルです。
- コーディング
- WEBライティング
- WEBマーケティング
「ライティングもできるWEBデザイナー」などと、スキルを掛け合わせることで自分の市場価値を上げることができます。
WEBデザイナーからWEBディレクターにキャリアアップを目指す人もいます。
WEBデザイナーに向いている人

◆よくある誤解⑨
センスがなければWEBデザイナーになれない
「センスがある」というのはWEBデザイナーになる絶対条件ではありません。
前にもお伝えしましたが、WEBデザイナーの作品はセンスで創作するものではないからです。
商業的なデザインにはルールがあり、それに沿ったデザインスキルを備えることのほうが重要です。
▼WEBデザインにセンスが不要な理由とデザイン力を上げる方法について詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。

では、WEBデザイナーにはどのような適性が求められるのでしょうか?
ここからはWEBデザイナーに向いている人の特徴について解説していきます。
WEBデザイナーに向いているのはこんな人
- モノづくりが好き
- デザインに関心が高い
- パソコンを使うのが好き
- 地道にコツコツ努力ができる
- 変化に柔軟に対応できる
- 新しいことを取り入れるのが好き
WEBデザイン制作にはこういった適性が求められます。
特に、モノづくりに夢中になれる人はWEBデザイナーにぴったりです。
実際に、時間を忘れるほど制作に夢中になっているデザイナーは生き生きと働いています。
好きなことであればモチベーションを高くキープすることもできますし、努力も苦ではないはず。「好き」という気持ちがある、これがいちばんの適性です。
制作以外では、次のような資質が求められます。
- タスク管理ができる
- コミュニケーション力がある
- ビジネスマナーを備えている
WEBデザイナーは納期を厳守する必要があるので、タスクをしっかり管理できる人でなければなりません。
社交的である必要はありませんが、チームで作業したり、クライアントの意向を正しく汲み取ったりするのに十分なコミュニケーション力と、基本的なビジネスマナーが求められます。
自分に向いているのか知る方法
WEBデザインに興味はあるものの、「経験がなくて好きかどうかわからない」ということもあるでしょう。
そんなときは、次の方法を試してみてください。
- 初心者向けのWEBデザインの本を1冊読んでみる
- WEBデザイナーとして活躍している人の話を聞く
- 交流会やセミナーに参加してみる
まずは、WEBデザインのことが体系的にわかる初心者向けの本に目を通してみましょう。
もっと知りたいと思えたら、WEBデザインを好きになる可能性大です。
現役WEBデザイナーから話を聞く機会があればいいですが、身近にいないという場合はブログ記事などでWEBデザイナーが発信している情報を読んでみるのもひとつ。
自分とタイプが似ている人の成功事例を参考にするのがポイントです。
直接話を聞いてみたい、質問してみたい、という人は交流会やセミナーに参加してみましょう。WEBデザイナーの仕事をより具体的に知ることができるのでおすすめです。
未経験でも大丈夫!キャリアチェンジ成功のコツ

WEBデザイナー未経験でも、異業種の経験は強みになります。
WEBデザインにどう活かせるのか具体的にアピールすることがキャリアチェンジ成功のコツです。
キャリア、経験、知識、スキルなど、自分の強みを洗い出してみましょう。
WEBデザインはあらゆる業界で需要があるので、あなたの強みを活かせる機会が必ずあります。
たとえば、飲料メーカーの営業職の経験があるなら、顧客のニーズを把握しているはず。
飲料業界のWEBデザインを担当するとなったらその知見や視点をデザインに反映させることができます。
このようにデザイン力以外の部分で、他のWEBデザイナーと差別化を図ることができるのです。
応募先企業によってアピールポイントは変わってきますので、その都度ポートフォリオのブラッシュアップを忘れずに。
あなたを採用するメリットを上手くプレゼンできるようにしておきましょう。
「やってみたい」。芽生えた思いを実現しよう!
未経験からWEBデザイナーになるロードマップをお伝えしてきました。
ネット上にはWEBデザイナーに関して誤解を呼ぶ発言が転がっていますので、正しい情報をもとに、あなたに合ったプロデビューまでの道を描いてみてくださいね。
WEBデザイナーになるステップをおさらいしておきます。
- ステップ1:仕事内容を知る
◎WEBサイトの構成・レイアウト
◎デザイン制作
◎開発(コーディング)
*分業化が進んでおり、WEBデザイナーはデザイン制作だけ担当することも多い - ステップ2:必要なスキルを知る
◎デザインの知識
◎WEBデザインツールを扱うスキル
◎コーディングの基礎理解
*プロになるために最低限必要なスキルを見極めることが重要 - ステップ3:必要なものを揃える
◎パソコン(WEBデザインができるスペックを備えたもの)
◎WEBデザインツール
◎HTMLエディタ
*WEBデザインツールはまずPhotoshopを備えておけば大丈夫 - ステップ4:スキルを身につける
社会人が学ぶのに現実的な方法は次の3つ。
◎WEBデザインスクール
◎独学
◎職業訓練校
*未経験から最短ルートでプロになれるのはWEBデザインスクール - ステップ5:ポートフォリオを作る
掲載するのは次の3つ。
◎プロフィール
◎作品
◎作品の説明
*作品のクオリティが大事。応募企業に合わせた作品を載せるのがポイント - ステップ6:働き方を選び求人に応募する
◎会社員
◎アルバイト/インターン
◎フリーランス
◎副業
*働き方を選んだら求人サイトをチェック
クラウドソーシングサイトで実績を積むのもおすすめ
未経験だからといって尻込みする必要はありません。
ステップを追っていけば、未経験でもWEBデザイナーになれます。
異業種での経験を強みにしてキャリアチェンジを成功させましょう。
「やってみたい」という思いが芽生えた今こそ、新たな一歩を踏み出してみませんか?
質問や感想があればご記入ください