『WEBデザイナーの仕事はなくなる』とネットで目にして、がっかりした、ショックを受けたなどという声をよく耳にします。
確かにこんなウワサを知ったら、せっかく芽生えた「WEBデザインをしてみたい」というワクワクした気持ちが一気に萎えてしまいますよね。
「将来性がないなら諦めたほうがいいの?」
「今取り組んでいるWEBデザインの勉強は、ムダになるっていうこと?」
などと不安に思ったり、迷ったりしていませんか?
後ろ向きな気持ちになっているなら、一度立ち止まってうわさの真相に目を向けてみましょう。
昨今のAIブームで、「仕事が奪われるのではないか」とこれまで以上に危機感を覚える状況であることは十分承知していますが、それはWEBデザイナーに限ったことではありませんね。
この先WEBデザイナーの仕事がなくなることはありません。
WEBデザイナーになりたいという思いを諦める必要もありませんので、まずは安心してください。
「でも、なぜ仕事がなくならないって言い切れるの?」
正直な見解をお伝えしていきたいと思います。
この記事ではうわさの真相を検証しながら、WEBデザイナーがなくならない理由、活躍し続ける方法、AIとの共存やキャリアの選択肢について解説をしていきます。
この機会に不安を取りのぞいて、確信を持ってWEBデザイナーの道に歩みを進めてください。
『WEBデザイナーの仕事はなくなる』は根拠のないウソ
『WEBデザイナーの仕事はなくなる』
こういったうわさは、実は過去に何度も繰り返されてきました。
しかしWEBデザイナーはいまだ健在。
そして、これからもWEBデザイナーがいなくなるという事態にはなりません。
「仕事がなくなる」という心配は技術の進歩が早い業界ではよくある話で、新しい技術が開発されるたびに「今度こそ仕事がなくなるんじゃ…」と不安に駆られる人が現れます。
「仕事がなくなる」というウワサは職種を問わず常に繰り返される
たとえば、パソコンが広く社会に普及し始めた当初の影響を考えてみましょう。
事務作業が劇的に効率化されたことによって、事務職はなくなったのでしょうか?
そんなことはありませんね。
単純作業はパソコンに任せ、より生産性の高い仕事へと事務職自体が変わっていったのです。
もちろん、そこでスキルをアップデートしなかった人は職を失うという危機を経験したと思いますが、多くの人が必要とされるスキルを身に付けて柔軟に対応してきたからこそ今があります。
この時代に事務職志望で「パソコンの操作に自信がなく、WordもExcelも触ったことがありません」という人はもはやいません。
WEBデザイン業界においても、全く同じことが言えるのです。
不安や危機意識の表れ。ネガティブなウワサほど広がりやすい
WEBデザイナーは「トレンドの知識」と「新しいツールを扱うスキル」をアップデートし続けなければなりません。
その移り変わりの早さについていける自信がない、という不安もネガティブなウワサを煽る原因になっています。
そもそも、ネガティブなウワサほど広がりやすく、不確かな情報であったとしても「良いこと」よりも「悪いこと」のほうを信じたくなってしまうのが人間なのです。
これは、「最悪のケース」を想定して危険を回避するという、人間がもともと持つ警戒心や太古から生き抜くために培われてきた防御本能のひとつ。
危険回避は大事ですが、警戒しすぎるとチャンスを逃しかねません。
ネガティブなウワサに遭遇したときは、このことを思い出してくださいね。
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『WEBデザイナーの仕事はなくなる』と言われる要因となった4つの懸念
根拠のないウワサであっても「火のない所に煙は立たない」と言われますので、『WEBデザイナーの仕事はなくなる』と言われる要因を探ってみたいと思います。
ウワサの発端と考えられるのは、次の4つの懸念事項です。
- WEBデザイナー人口の増加
- 素人向けWEBサイト作成ツールの浸透
- WEBサイトの需要が下がっているという憶測
- ✓AIのめざましい進化と急速な普
1.WEBデザイナー人口の増加
厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag(日本版O-NET)」によるとWEBデザインに従事する人口は2023年時点で約20万人。
ちなみにプログラマーは約39万人とWEBデザイナーの倍近くいます。
2015年の国勢調査では、全IT人材を合わせても10万人を下回っていましたので、この8年で両者とも大幅に数を伸ばしてきました。
WEB業界のなかで、WEBデザイナーだけが飛び抜けて多いわけではないのですが、人気職業ランキングの上位に入るなど、憧れの職業として目指す人が増えているのは事実です。
その背景には、デジタルネイティブと呼ばれるZ世代の社会進出や、コロナ禍におけるIT業界への関心の高まり、リモートワークや副業をはじめとする働き方の多様化などがあります。
昨今ではオンラインスクールなどの学習環境が整い、初心者でも気軽にWEBデザインを学べるということも人気を後押ししているようです。
WEBデザイナー人口は増えつづけており、すでに“飽和状態”と表現されることも珍しくありません。
「仕事の取り合いになるのではないか」「仕事がまわってこないのではないか」という懸念が「WEBデザイナーの仕事はなくなる」という話に飛躍したと考えられます。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag(日本版O-NET)」
2.素人向けWEBサイト作成ツールの浸透
かつては、WEBサイトを作成するには専門的な知識とスキルが必要でした。
ところが今では、WordPressに代表されるような便利なソフトによって、素人でも簡単にWEBサイトを作れるようになりました。
WordPressのほかにも「ペライチ」「Wix」「Jimdo」「STUDIO」など、メジャーなものだけでも複数あり、どれを使うか迷うほど。
無料プランでもデザインやレイアウトのテンプレートが豊富に揃えられていますので、人気サイトを参考にテンプレートを選択すれば、あっという間に “それらしい”WEBサイトができてしまいます。
▼Wixのテンプレート
引用:Wix
難しい知識は不要。そのうえお金もかからないとなると「プロに依頼する必要はないのではないか」と考える人が出てきても不思議ではありません。
こういったツールの進展が、「WEBデザイナーはいらなくなる」というウワサの発端になったとも言えます。
3.WEBサイトの需要が下がっているという憶測
企業のWEBサイトは、その多くが「集客」という役割も担っています。
インターネット社会において、なくてはならない存在だったWEBサイトですが、時代の流れとともに、WEB集客はWEBサイトに頼らなくてもできるようになりました。
SNSの利用者は年々増加の一途をたどっており、利用者の割合は実にインターネット人口の約8割。
引用:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」
単なるコミュニケーションツールの域を超え、マーケティングツールとしても優秀な存在となったSNSによって、企業の広報戦略も変化しています。
WEBサイトにかかるコストを最小限に抑え、SNSでの集客・宣伝活動に力を入れる動きや、WEBサイトを持たずInstagramやFacebookを店舗紹介ページとして活用する例も見られるようになってきました。
SNSマーケティングの勢いが増すほど、「WEBサイトの需要が下がっているのではないか」という憶測が広がり、結果として「WEBデザイナーの仕事がなくなる」という発想に至っている可能性があります。
4.AIのめざましい進化と急速な普及
ChatGPTなど、AI関連の話題が連日ニュースを賑わせていますので、「AIに仕事を奪われるのでは?」と心配する声が高まるのも当然です。
AIの活用がいよいよ身近になり、どう共存していくべきかあちらこちらで模索されるなか、WEBデザインも例外ではありません。
WEBデザイナーに最も関係してくるのは画像生成AIではないでしょうか。
すでに活用されているものに、「Midjourney」「Adobe Firefly」「CanvaのAI画像ジェネレーター」「Designs.ai」などがあります。
これまで何時間もかけて制作していたものがAIなら数分で作れますので、確かに衝撃的ですね。
引用:URBAN HACKS
これまで「AIの苦手なこと」とされてきたクリエイティブな分野へのAI参入に危機感を抱く人は少なくありません。
AI技術のめざましい発展は、計り知れない可能性を秘めています。
「WEBデザイナーの存在が脅かされるかもしれない」という心配が、「WEBデザイナーはいなくなる」というウワサの要因でもあるのです。
4つの懸念事項の真相を検証
『WEBデザイナーの仕事はなくなる』とささやかれる要因となった4つを検証していきます。
ウワサの真相を紐解いていきましょう。
検証1.ライバルが多くて仕事がまわってこないって本当?
WEBデザイナー人口が増えている背景を前にお伝えしました。
ここでは、「今からWEBデザイナーを目指したところで、仕事はあるの?」という不安に答えていきたいと思います。
インターネットの利用状況から検証
インターネットの利用状況のデータを見てみましょう。
引用:総務省「令和4年通信利用動向調査の結果」
10代から50代までの広い年齢層において利用率が95%を超えています。
70代・80代の利用率が1年で大きく伸びている点も見過ごせません。
インターネットを利用する人が増えれば増えるほど、WEBコンテンツやWEB広告のニーズが高まるのは必然ですね。
インターネット広告費の推移から検証
ちなみに国内のインターネット広告費の推移を見てみると、2022年度は3兆912億円(前年比114.3%)。
2兆円を初めて超えたのが2019年ですので、わずか3年で約1兆円増加したことになります。
IT需要とIT人材の「需給ギャップ」から検証
インターネット上で目に触れるあらゆるデザインを手掛けるのがWEBデザイナーですので、むしろ人手不足。
経済産業省の統計調査によると、2030年までにIT人材の不足は40〜80万に達するとされています。
「飽和状態」の真意を検証
『すでに飽和状態』と言われることの多いWEBデザイナーですが、ここで問われているのはその「質」なのです。
WEBデザイナーがたくさんいても、求めているレベルに達していない人材に仕事は依頼できません。すると、「飽和状態なのにWEBデザイナーが足りない」という現象が起こってくるのです。
▼WEBデザイン業界の飽和状態についてこちらの記事でもご覧いただけます。
参考1:電通「2022年 日本の広告費」
参考2:人事院「2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」
参考3:東京都教育委員会「令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)の応募状況」
参考4:厚生労働省「令和3年度度衛生行政報告例」
参考5:経済産業省「IT人材育成の状況等について」
検証2.誰でもWEBサイトが作れる今、WEBデザイナーは不要?
「WordPress」をはじめ、「ペライチ」「Wix」「Jimdo」「STUDIO」など、素人でもWEBサイトが簡単に作成できるWEBサイト作成ソフトについて前に触れました。
テンプレートを使えば手軽ですが、皆がそれを使いだしたらどうなるでしょうか?
どれも「どこかで見たような・・・」という印象のWEBサイトが増えるばかり。
個人が趣味で持つWEBサイトならクオリティとしては十分なのですが、「集客をしたい」「売上を上げたい」「自社のブランディングに役立てたい」といった目的でWEBサイトを活用するのであれば、素人向けのソフトでは対応できません。
世に出回るWEBデザインが均一化されれば、すでにそこに希少価値はありませんよね。
一方、腕のあるWEBデザイナーの制作したものは、どんどん価値が上がっていくはずです。
誰にでもWEBサイトが作れる時代になったからこそ、WEBデザイナーにとってこれからはむしろチャンスなのかもしれません。
「他との差別化」ができるWEBデザイナーになりましょう。
プロが手掛けるのは、クライアントの目的を達成するためのデザイン。
完成した先のことを考えている点が素人の作った作品との大きな違いです。
検証3.SNSでのWEB集客が当たり前。WEBサイトはもういらない?
SNSを利用したマーケティングが活発になった今、「WEBサイトの需要が下がるのではないか」という憶測について検証していきたいと思います。
総務省の「令和4年 通信利用動向調査報告書(企業編)」にあるホームページの開設率を見てみましょう。
以下は常用雇用者が100人以上の企業を対象とした調査結果です。
【ホームページの開設状況(時系列、産業分類別)】
引用:総務省「令和4年 通信利用動向調査報告書(企業編)」
自社のホームページを開設している企業の割合は 全体で91.8%。
ほとんどの企業がホームページを開設しています。
90%を超えて以降、少しずつ数を伸ばしていることもわかります。
WEBデザイナーが必要とされるのは新規新設のときだけではありません。
定期的な更新や事業内容の変更、トレンドを意識して大々的にリニューアルするタイミングもやってくるはず。
自社サイトを持つ企業が9割を超えていることを考えると、それだけでかなりの需要が発生します。
最近では、従業員が20人に満たない小規模企業や店舗、個人事業主の場合、WEBサイトを持たずにSNSのみを活用するケースも珍しくありません。
ただ、SNS広告に使う画像やYouTube動画のサムネイルなどもWEBデザイナーの仕事です。
これまでWEBサイトは企業の顔でした。これからも、自社商品やサービスの「信頼性を裏付ける存在」として重視されることに変わりありません。
検証4.AIがついにデザインの分野に進出!仕事を奪われる?
WEBデザイナーの不安要素となっている画像生成AI。
「Midjourney」「Adobe Firefly」「CanvaのAI画像ジェネレーター」「Designs.ai」などを前に例として挙げましたが、本当に脅威になるのでしょうか?
気がかりですよね。というわけで、AIに聞いてみました。
ChatGPTに「WEBデザイナーの仕事はAIに奪われるのでしょうか?」と尋ねると、次のような答えが返ってきました。
「AIはWEBデザイナーの仕事を補完するツールとして活用される可能性が高い」とのこと。確かに、作業の一部をすでにAIに任せているWEBデザイナーはいます。
ここで重要なのが、AIを使うのは “WEBデザイナー” という点。
WEBデザインの知識がない素人が使っても、AIに上手くデザインを生成させることはできません。
そもそもAIが生成したデザインの良し悪しを判断する目がなければ、AIを活用していることになりません。
結局ハンドリングするのは人間、ということですね。
※AIの活用については「活躍しつづけるWEBデザイナーの特徴」「AIを使いこなして効率・生産性をUP」で詳しく解説しています。
二極化していくWEBデザイナーの将来性
急増しているWEBデザイナー。不安視されているWEBデザイナーの将来性は、これから大きく二極化していく見込みです。
世の中に溢れているのは 初心者のWEBデザイナー。
単価が安く単純作業が中心のWEBデザイナーは間もなくAIに仕事を奪われるでしょう。
この “初心者WEBデザイナー” からいかに早く抜け出せるかが分かれ道です。
これから活躍できるWEBデザイナーとそうでないWEBデザイナー。
その違いはどこにあるのでしょうか?
生き残りが難しいWEBデザイナーの特徴
生き残りが難しいWEBデザイナーの特徴は次のとおりです。
- デザインツールが扱えるだけでデザイン力が劣っている
- コーディングが専門でWEBデザインの仕事も請け負っている
デザイン力が劣っている
前に解説したように、手軽なWEBサイト作成ツールやAI技術の発展によって、素人が作ったものもそれなりに見映えがします。
それらと差別化できないWEBデザイナーは仕事がなくなっても文句は言えません。
WEBデザイナーにスキルのアップデートが必須なのは、今に始まったことではないのです。
デザインスキルを上げることが何よりも重要で、デザインツールの扱いが上手ということではありません。
「プロはやっぱり違う」と思われるレベルまで腕を磨きましょう。
※デザインスキルの磨き方については「必要とされつづける方法」「WEBデザイナーの将来設計」でも詳しく紹介しています。
コーディング中心で仕事を受けている
WEBデザインと隣り合う仕事、コーディング。
「コーダー」と呼ばれるコーディングを専門とするプロフェッショナルがいます。
HTMLやCSSといった言語で「ソースコード」を記述し、デザインデータをWEBブラウザ上で見えるようにする作業
WEBデザイナーとWEBエンジニア、2つの領域がちょうど重なる部分の工程を担当しているコーダーのなかには、WEBデザインと合わせて仕事を受ける人が少なくありません。
逆に、WEBデザイナーがコーディングスキルを身に付けて、WEBデザインとコーディングをセットで受注するパターンもあります。
コーディングは、WEBエンジニアの下流工程。
プログラマーや エンジニアにキャリアアップする最初のステップといったところです。
実は「仕様通りのプログラミング」はAIの得意分野。
これまでコーダーの手を借りることでWEBエンジニアは作業効率を上げていたのですが、今後はAIがその役割を担うことになりそうです。
コーディングをメインに仕事をしている人はすでに危機意識を持っているはず。
WEBエンジニアにキャリアアップかWEBデザイナーにキャリアチェンジすべく、すでに準備を始めているかもしれません。
活躍し続けるWEBデザイナーの特徴
活躍し続けるWEBデザイナーには次のような特徴があります。
- AIが及ばないデザインスキルを持っている
- トレンドや新技術を常に取り入れている
- WEBデザイン周りの他分野の知識がある
- 自分のスキルや作品を上手くアピールできる
- 人脈を上手く築ける
AIが及ばないデザインスキルを持っている
AIとの上手な棲み分けができるWEBデザイナーは今後さらに活躍の場を広げていけます。
AIに何を任せたらいいか、AIにできないことは何か、そこを押さえてスキルアップするのがポイントです。
AIが得意なのは、マニュアル化されたことを指示通りにミスなく高速で実践すること。
これは到底人間が敵うものではありません。
AIが不得意なのは、ゼロから生み出すこと、答えがないこと、人間の心理に関わること。
AIは膨大なデータをもとに解答を導き出します。そもそも答えがないことに結論を出すこともできません。AIに人を思いやる気持ちはありませんので、相手の身になって考えたり、気づかうという発想がそもそもありません。
WEBデザインは人の心を動かすものでなければなりませんので、鍵になるのはこの部分です。
▼AIについて詳しく解説した記事があるので、ぜひご覧になってくださいね。
トレンドや新技術を常に取り入れている
トレンドも技術もあっという間に新しいものに移ろっていくのがWEBの世界ですので、
「まず取り入れてみる」という姿勢が大事です。
AIの活用も例外ではありません。
売れっ子デザイナーは常に最先端を歩いています。
※情報収集の仕方やスキルのアップデートの仕方については「デザインスキルをアップグレードする」で詳しく解説しています。
WEBデザイン周りの他分野の知識がある
先程、コーディングについて少しは触れましたが、WEBデザインに関連する分野は他にもあります。
制作スタッフ同士でコミュニケーションを取る必要もありますし、次の工程や全体像を知ったうえでデザインできるのが理想です。
前後の工程を少し手伝えるくらいのスキルがあると、重宝されるWEBデザイナーに一気にレベルアップできます。
※詳しくは「他のWEB系スキルも身に付ける」で紹介しています。
自分のスキルや作品を上手くアピールできる
WEBデザインやコーディングの知識がなくても手軽にWEBサイトが作れるようになった今、「わざわざWEBデザイナーにデザインを依頼するメリットは何か」を相手に理解してもらう努力をしなければなりません。
素人目にはデザイン性の高さなど、なかなかわからないもの。
テンプレートで作ったデザインとWEBデザイナーが手掛けたデザインの違いはどこにあるのか、その差とメリットを明確にし、自分のスキルや作品を上手にアピールできると、次の仕事につながります。
相手の心をつかむ話し方を工夫するなど、コミュニケーション能力の高さも必要です。
※クライアントとのコミュニケーションについては「コミュニケーション・営業力をUP」でさらに詳しく触れています。
人脈を上手く築ける
コミュニケーション能力と通じるところもありますが、上手く人脈を築けるというのもWEBデザイナーには欠かせないスキル。フリーランスなら尚のことです。
人脈にはいろいろありますが、WEBデザイナー同士の横の繋がり、WEBデザインに関連する分野の人との繋がり、過去のクライアントとの繋がり、異業種の人との交流などなど、全ての人との繋がりがチャンス。
思いもかけないところから仕事の依頼が来ることもありますし、仕事を手伝ってもらいたいときにすぐに手を貸してくれる人が見つかります。
成功しているWEBデザイナーはこの点、抜かりありません。
新たに人脈を広げていったり、すでにある人脈を深めたりする努力をしています。
「営業は苦手」という人は、センスのいい名刺を持って交流の場に足を運んでみるのはどうでしょうか。それだけでもチャンスが広がります。さまざまな刺激も受けられるので一石二鳥です。
交換した名刺がのちのち役立つことも少なくありません。
SNSを相互フォローしたり、手を借りたいときに連絡できるというのは大きいですよ。
▼WEBデザイナーの名刺とビジネスチャンスの広げ方についてはこちらの記事もぜひ参考にしてください。
WEBデザイナーはいなくならない。必要とされつづける方法
トレンドの流行りすたりが激しいWEB業界において、変化の波に柔軟に対応できなければおのずと仕事がまわってこなくなります。
WEBデザイナーがいなくなるのではなく、「取り残される人がいる」ということなのです。
ここでは、変化に揺るがないスキルを身に付ける方法を紹介していきます。
まずは基本のスキルで土台を築く
全ての土台となる基礎固めが大事です。
まず、基礎として何を習得すべきか把握しておきましょう。
WEBデザイナーに必須の基礎スキルは次の2つ。
- デザインの知識
- デザインツールを扱うスキル
WEBデザインはアートではありません。
芸術性の高さや独創性ではなく、「売れるデザイン」である必要があります。
“ぱっと見おしゃれ”というだけでは素人の作品と何ら変わりません。
デザインセオリーに則したデザインができて初めてプロと呼べます。
WEBデザイナーが使う最も一般的なデザインツールはAdobe社のPhotoshopとIllustrator。
まずはPhotoshopの基本操作を覚えましょう。
Photoshopだけで仕事をするWEBデザイナーも少なくありません。
Photoshopの操作に慣れず苦戦する人もいるのですが、全機能を覚える必要はなく、機能を厳選して習得するのがコツです。
独学できないことはありませんが、デザインセオリーもデザインツールの機能も、膨大な情報の中から自分に必要なものを見極めるとなると、未経験者にはハードルが高すぎます。
基礎を学ぶ段階では、WEBデザインスクールや講座を利用して効率よく学ぶのが確実です。
デザインスキルをアップグレードする
WEBデザイナーは自己研鑽を怠ると、あっという間に取り残されてしまう職種です。
次の2つを常に意識して学び続けましょう。
- 知識のアップデート
- スキルのアップグレード
知識をアップデートをするには次のような方法があります。
- WEBデザインの情報サイトを活用する
- セミナーや交流会に参加する
トレンドの移り変わりに敏感でいるためにも、積極的に情報収集をおこないましょう。
セミナーや交流会への参加は、人脈づくりの場としても打ってつけです。
最近はウェビナー(オンラインセミナー)が盛んですので、居住地にかかわらず学びのチャンスが得られるのは嬉しいですね。
スキルをアップグレードするには、次の2つが欠かせません。
- 新しい技術やテクニックを積極的に取り入れる
- とにかく手を動かし、作品をたくさん作る
情報収集で得た最新のトレンドや技術を積極的にデザインに取り入れましょう。
クライアントが「プロに任せる価値」を感じるところでもあります。
スキルを磨くには手を動かしつづけるしかありません。
仕事を受けながら、常に前回を上回る出来を目指して試行錯誤することが大事です。
WEBデザインの模写も勉強になります。
なぜそのようなデザイン設計になっているのか、その意図を考えて論理的にデザインを捉える癖をつけましょう。
ポートフォリオ(作品集)のクオリティが高くなるにつれ、単価の高い仕事を受けられるようになります。
WEBデザイナーとしてのステージを一段、また一段と上げていきたいですね。
▼WEBデザインのニュースや最新情報のキャッチアップについては、こちらの記事で紹介していますので、情報収集のコツやおすすめサイトをぜひチェックしてくださいね。
コミュニケーション能力・営業力をUP
ひとりでパソコンに向かって制作に没頭するイメージのあるWEBデザイナーですが、実はコミュニケーション能力や営業力が欠かせない職種です。
WEBデザインの仕事はデザインだけで完結するものではありません。
WEBディレクターやプロジェクトマネージャー、プログラマーやライターなど、多くの人との関わりのなかで成り立っています。
滞りなく仕事を進めるためにも、スムーズなコミュニケーションを心掛けましょう。
そもそもクライアントの要望を正しく汲み取ることができなければ、求められているデザインにはなりませんし、ニーズを引き出し、相手の望み以上のことを提案できたら、「この人に頼んでよかった」と思ってもらえるはず。
これこそ「WEBデザイナーの仕事はなくなる」のウワサをものともせず、最前線で活躍するWEBデザイナーの姿です。
自分がデザインを手掛けることで、相手にどんなメリットをもたらすことができるのか、プレゼンテーションスキルや営業力も鍛えておきましょう。
仕事の絶えないWEBデザイナーは、そういった努力を怠っていないのです。
▼WEBデザイナーに必要なコミュニケーション能力をアップするポイントを知りたい人にはこちらの動画講座がおすすめです。
AIを使いこなして効率・生産性をUP
AIに仕事を奪われる心配ではなく、AIを使いこなす側にまわることを考えましょう。
使いようによって、AI技術はWEBデザイナーの武器にもなるのです。
「AIは優秀なアシスタント」と捉えてみてはどうでしょうか。
ほんの数分の間に膨大な量のデータを収集し、不眠不休で働いてくれるアシスタントなんてAI以外にいません。
単純作業や時間のかかる作業を一気に任せて、余裕のできた時間を“人間の知性”を要する仕事にあてましょう。(知能は「知能テスト」などと言うように数値化が可能です。知性は数値化できません。AIは数値化できないことは苦手です)
業務を上手く分担できる人が生き残っていきます。
WEBデザイナーがAIを使って効率化を図るなら、現在は次のような活用が考えられます。
- デザイン素材の生成
- デザインのアイディア出し
- キャッチコピーの作成
現時点では、AIが出してきたものをそのまま使えることは少なく、少し手を加える必要はありますが、生産性を上げるには願ったり叶ったりの相棒です。
他のWEB系スキルも身に付ける
WEBデザインである程度成果を出せるようになったら、他のWEB系スキルを身に付け、「スキルの掛け合わせ」で自分の市場価値を上げていくタイミングです。
WEBデザインと相性がいいWEBスキルを紹介します。
- WEBライティング
- コーディング
- 動画編集
- WEBマーケティング
“お隣の分野”のスキルをプラスしてWEBデザイナーとしての価値を上げていきましょう。
WEBデザインが担っているのはWEB制作やWEB集客の一端です。
隣り合う分野のスキルを兼ね備えていれば、それは強みでしかありません。
コーディングはAIが得意な分野でもあるので、「コーディングはやらない」というWEBデザイナーも多いのですが、基礎知識の有無は、デザインの仕上がりに少なからず影響を及ぼします。
WEBライティングや動画編集はWEBデザイナーのプラスαのスキルにおすすめ。
ライティング、デザイン、動画のテイストを揃えたいというクライアントは多いので、上手くすれば丸ごと仕事を受注できる可能性があります。
WEBデザインはマーケティングの知識があるかないかによっても成果が大きく変わるので、積極的に学んでおきたいところ。
WEB広告運用のスキルまで身に付ければ、制作と同時に広告運用まで依頼してもらえるかもしれません。
ここで紹介したのはあくまでもプラスαのスキル。
肝心なWEBデザインのスキルが中途半端では意味がありませんので、広く浅くではなく、まずは核となるWEBデザインの腕を磨いてくださいね!
▼プラスαのスキルについては、こちらの動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
これからの時代を生きるWEBデザイナーの将来設計
これからの時代をWEBデザイナーとして生きていくと決めたら、キャリアパスを明確にしておきましょう。
目標が明確だと、不確かな情報に右往左往することもなくなりますよ。
ここではWEBデザイナーが進む道を大きく2つに分けて解説していきます。
- WEBデザイナーの道を究める
- WEB業界でのキャリアアップを目指す
WEBデザイナーの道を極める
あれこれ手を広げず、WEBデザインを極めていくならこちら。
より良いものを作るために知識とスキルのアップデートを怠らず、それを楽しめる人なら間違いなく「モノづくりが好きな職人タイプ」。
迷わずWEBデザインの一本道を進みましょう。
- WEBデザイン全般マルチに対応する
- 専門のジャンルに特化する
- ライティングや動画編集のスキルを掛け合わせる
- UI/UXデザインの知識を付けてワンランク上のデザイナーを目指す
最初はデザインスキルを駆使して、さまざまな依頼にマルチに対応するのがおすすめ。
ひと通り経験を積んだあとは、得意なジャンルを持つと専門性をアピールするのに役立ちます。
たとえば、「LP制作に特化しています」「美容系のジャンルに強いです」「WEB広告のクリエイティブなら任せてください」など、他と差別化するのがコツです。
特化して仕事をしているうちに、そのジャンルのスキルがさらに磨かれていくのも嬉しいポイント。
商品・サービスの紹介に特化した縦長1枚のWEBページ。購入や問い合わせボタンがあるのが特徴
広告業界でいうクリエイティブとは、インターネット上のメディアに掲載される広告素材のこと。画像・動画の制作物全般
スキルの掛け合わせについては前の「他のWEB系スキルも身に付ける」で解説したとおり。WEBライティングや動画編集はすぐにWEBデザイン制作に取り入れられるので特におすすめです。
UI/UXを意識したデザインができると、WEBデザイナーとしての価値がぐっと上がります。
UI(User Interface)ユーザーとの接点。UX(User Experience)ユーザーの体験
ユーザーにとっての「使いやすさ」を向上させ(UI)、ユーザーが「心地よさ」「楽しさ」を体験できる設計(UX)を追求したデザイン
ユーザー目線の開発が求められる昨今、「UI/UXデザイナー」と呼ばれる専門家のニーズが高まっています。
簡単にいうと、ユーザーが「使いやすい」と感じる設計にする知識とスキルを持ったプロフェッショナル。
UI/UXデザイナーにならないまでも、UI/UXの知識をデザインに取り入れられたら、デザインのクオリティが上がるということを覚えておきましょう。
▼WEBデザイナー向けにUI/UXの基礎を説明している動画がありますので、こちらもぜひ参考にしてください。
WEB業界でのキャリアアップを目指す
企画力やマネジメント力を付けていきたい人はこちら。
「チームをまとめてゴールに導くリーダータイプ」ならプロジェクト全体を統括するディレクション業へのキャリアアップが向いています。
WEBデザイナーのキャリアアップとして考えられるのは、次のような肩書きの職。
- WEBディレクター
- アートディレクター
- プロジェクトマネージャー
- WEBプロデューサー
WEB制作に携わる各工程のプロフェッショナル達を統括するとなると、WEBデザインはもちろん、WEBライティング、プログラミングの知識も必要です。
また、「売れるWEBサイト」や「成果を生む広告」に導くために、WEB広告運用やWEBマーケティングの知識にも長けていなければなりません。
クライアントはもちろん、WEB制作に携わる全工程の制作スタッフと接点を持つのがディレクター職。
当然高いコミュニケーション力が求められるため、人と関わることが好きで、みんなでプロジェクトの成功を喜べるような人なら、やりがいや楽しみを見い出せそうです。
ディレクター経験者はWEB制作やWEB広告に関して網羅的な知識と高いコミュニケーション力を持っていることから、コンサルティング業にキャリアの幅を広げるケースがあります。
ほかにも、WEBデザインからエンジニア方面にキャリアを進め、テクニカルディレクターへとキャリアアップする例もあります。
自分の特性を見つけながら、WEBデザインを起点にWEB業界でさまざまな方向にキャリアアップする可能性があるのは魅力ですね。
生き残りの選択肢はいろいろ。多様化するWEBデザイナーの働き方
WEBデザイナーは働き方の選択肢がいろいろある職種でもあります。
人々の暮らしが多様化するなか、選択肢が広がるのはWEBデザインのスキルを身に付けるメリットでもあります。
自分のライフステージと照らし合わせて検討してみてください。
制作会社のWEBデザイナー
制作会社に就職するという働き方です。
いわゆる “クライアントワーク” が主な仕事で、クライアントが求めていることを形にするのがWEBデザイナーの役割です。
前にも説明したとおり、WEBサイト制作のニーズはまだまだ高く、企業サイトだけでなく、採用サイト、ECサイト、商品紹介サイトなど用途はさまざま。
WEBサイトに限らず、広告素材や動画の制作依頼も増えています。
クライアントの要望が時代の流れとともに多様化し、クライアントへのヒアリングが上手くできないと仕事が成り立ちません。
WEB制作会社の面白いところは、クライアントの業種が多様であるという点。
EC、金融、不動産、教育など、クライアントの業界知識をその都度勉強しなければならないという苦労はありますが、いろいろな業界のデザインができるという楽しさがあります。
経験によってデザインの幅を広げたい人におすすめです。
インハウスのWEBデザイナー
企業が自社サイト業務のためにWEBデザイナーを社員として雇うケースも珍しくありません。
企業のWEB担当部署で、自社サイトの運用に携わるのが “インハウスデザイナー” と呼ばれるWEBデザイナーです。
WEB制作会社のデザイナーと違うのは、自社サービスにしか関わらないという点。
さまざまなジャンルのデザインを手掛けてみたいという人には向いていません。
WEBサイトのみならず、自社サービスに関連するWEB広告、アプリなども制作します。
売上拡大を目指して改良を繰り返し、WEBサイトをじっくり育てていきたいタイプの人に向いています。
分業制でWEBデザイン制作のみを任されるケースもありますが、中小企業の場合はサイト運営全体に関わることも多く、ディレクションスキルを身に付けたい人にもおすすめの環境です。
フリーランスのWEBデザイナー
WEBデザイナーはフリーランスという働き方にも上手くマッチする職種です。
企業に属さない働き方ですので、就業時間や勤務場所が指定されたり、勤怠管理をされたりすることはありません。もちろん在宅ワークやノマドワークも可能です。
極めて自由度が高いという点に憧れる人も多いのではないでしょうか。
ただ、「仕事をとれなければ1円にもならない」という厳しい側面があります。
安定した収入を望んでいる人にはおすすめしません。
また、何の後ろ盾もありませんので、業務上で発生する全てにおいて責任を負う覚悟が必要です。
そういったシビアな面も承知のうえなら、「ワーク・ライフ・バランス」を重視したい人に向いています。
- 就労による経済的自立が可能な社会
- 健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
- 多様な働き方・生き方が選択できる社会
子育てや介護など、家庭と仕事の両立が求められる場合や、体調の不安や外出が困難な状況に置かれている場合でも、フリーランスなら仕事量を調整しながら働くことが可能です。
フリーランスWEBデザイナーは、未経験の駆け出しから実力のある売れっ子まで、スキルや収入にかなりの差があり、最初はおこづかい程度を稼ぐのがやっとという人が多いのも事実。
一方、会社員より稼ぐWEBデザイナーもいます。
全てはスキル次第。成果が全て自分に返ってくるので「やりがい」をダイレクトに感じやすい働き方です。
参考:内閣府ホームページ「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」
副業のWEBデザイナー
本業の傍ら、WEBデザインを副業とする働き方です。
会社員の副業はもはや珍しくありませんね。
新型コロナウイルスの流行を機に一般企業の副業解禁が進み、在宅ワークの環境が整ったことも手伝って、副業を始める会社員が急増しました。
また、世の中のデジタル技術の発展にともない、経済産業省が“リスキリング”(re-skilling)を推進しているように、「新たな知識やスキルを身に付けて時代の変化に備えよう」という人が増え、異業種のスキル習得(特にIT関連のスキル)に関心が集まっています。
- 新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
- 近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくためのスキル習得を指すことが増えている
こういった世の中の動きのなかで、キャリアチェンジの足がかりとしてWEBデザイン人気は高く、未経験からWEBデザイナーを目指すなら「副業から始める」のがいちばん現実的です。
転職するには実務経験が足りない、会社を辞めてフリーランスでWEBデザインを仕事にするにはスキル不足、という段階では、副業で徐々に経験を積むのが理にかなっています。
「収入面でのリスクがない」というのと、「小さな案件で経験を積みながらスキルアップできる」というのがその理由です。
最初からたくさん稼ぐことは難しいかもしれませんが、少しでも副収入が得られるのは大きなメリットですよね。
スモールステップからWEBデザイナーのキャリアを始めたい人にはおすすめです。
参考:経済産業省「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」
どんな人が向いてる?これから先WEBデザイナーに求められる適性
これからのWEBデザイナーにはどんな資質が備わっているといいのでしょうか?
WEBデザイナーに向いている人の特徴を10個挙げてみました。
あなたはいくつ当てはまりますか?
- モノづくりが好き
- 人を喜ばせるのが好き
- 好きなことを仕事にしたい
- 地道な作業に夢中になれる
- デザインを眺めているのは楽しい
- 好きなことならコツコツ努力できる
- インターネットで情報収集するのが好き
- 新しいことを取り入れるのに抵抗がない
- AIに淘汰されないスキルを身に付けたい
- 会社に依存せず生きていけるスキルを身に付けたい
いかがでしょうか?
何個も当てはまるものが見つかったら、WEBデザイナーの適性は十分。
WEBデザインは “作り手の思い” が影響します。
ここに挙げたようなマインドが大事なのです。
「好き」という気持ちと「~したい」という気持ちが強いほど、早く上達していきます。
もし、ここに挙げた10個にほとんど共感できないなら、WEBデザイナーの道はおすすめしません。楽しく働けないからです。
作り手が楽しんでデザインしていないものに、人は心動かされません。
時の流れとともにWEBデザイナーの仕事内容が変わりゆこうとも、WEBデザインの本質は何ひとつ変わらないのです。
WEBデザインにチャレンジすることにワクワクしている。
その気持ちがあれば、これからの時代をあなたはWEBデザイナーとして生きていけます。
ここに挙げた資質とはまた違った切り口でWEBデザイナーの適性を紹介している記事がありますので、こちらもぜひご覧ください。
WEBデザインの本質は不変。ウワサを鵜呑みにして夢をあきらめないで
『WEBデザイナーの仕事はなくなる?』の真相を検証してきました。
ネガティブなウワサを鵜呑みにして、WEBデザインができるようになりたいという気持ちに蓋をしてしまうなんて、こんなもったいないことはありません。
「WEBデザイナーになりたい」「WEBサイト制作に関わっていきたい」そんな気持ちが芽生えているなら、チャレンジしてみてほしいのです。
不安なく一歩を踏み出せるように、この記事でお伝えした「WEBデザイナーの仕事はなくなるのか」についての正直な見解を、ここでおさらいしておきます。
結論、WEBデザイナーの仕事はなくなりません。その理由は次の4つです。
- WEBデザイナーの人口増加以上に需要が増えているから
- サイト作成ツールで作れるデザインのクオリティは高くないから
- サイトの需要は未だに顕在&それ以外にも作るものは豊富にあるから
- AIはあくまで人をサポートするものでしかないから
インターネット社会はまだまだ続きます。
WEBデザイナーは多様化する働き方にもマッチする職種。
形が変わろうとWEBデザイナーの仕事が減ることはありません。
また、時代が変化してもWEBデザインの本質は不変です。
柔軟な姿勢で求められるスキルを身に付けていけば、活躍し続けられます。
ネガティブな煽りにくじけて、夢をあきらめないで。
あなたが選んだ道を信じて、歩き始めてみませんか。
質問や感想があればご記入ください