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WEBデザイナー必須アイテムの名刺!仕事につながるデザインのコツ

WEBデザイナー必須アイテムの名刺!仕事につながるデザインのコツ
この記事でわかること

✔️ 名刺を持つメリット
✔️ 肩書きの書き方
✔️ 名刺に記載する項目

受注から納品までをオンラインで完結しているWEBデザイナーも少なくありません。この先、名刺を使う機会はあるのでしょうか?

デジタル化やペーパーレス化が進み、「名刺はもう時代遅れ」という声も聞こえてきます。

特にWEB系の仕事をしている人は、「SNSやWEBサイトが名刺代わり」という人が多いかもしれませんね。

ただ、「紙」の名刺はビジネスにおいてまだまだ健在です。

WEBデザイナーとしてキャリアを広げていく際に、名刺がないと困る場面が必ず出てきます。

特にフリーランスのWEBデザイナーなら、名刺は大事な営業ツールです。

名刺を作るべきか迷っているなら「作る」の一択!センスの良い名刺を用意しておきたいものです。

この記事では、WEBデザイナーが名刺を持つメリットや名刺に記載しておくべき項目、仕事につながるデザインのコツを解説していきます。

自分の顔ともなる名刺作りのヒントにしてください。

目次

名刺がもたらすビジネス効果

ビジネスシーンにおいて、初対面の相手との名刺交換は「マナー」と言ってもいいでしょう。

DXサービスの企画・開発・販売をおこなうSansan株式会社の推計によると、日本における名刺交換の総量は年間約22億枚。

1人当たりの名刺交換枚数は年間平均105.9枚で、名刺1枚あたりの価値は約74万円とも言われています。

参考:Sansan株式会社「日本企業において約61%の人脈が活用されずに「冬眠」している、「冬眠人脈」による 1企業当たりの 経済損失規模は約120億円と推計〜国内で年間約22億枚の名刺が流通。1枚当たりの価値は約74万円〜」

名刺作成にかかるコストの平均は100枚あたり2,000円程度。

名刺は効果的に活用できれば、極めて費用対効果の高い営業ツールといえます。

名刺交換による効果は以下の5つ。

  • 人脈が広がる
  • 会話のきっかけを演出できる
  • 手渡しするので印象に残しやすい
  • 身分を証明し相手に安心感を与えられる
  • 保管してもらえることが多く、のちに仕事につながる可能性がある

名刺のメリットは自分に関する情報をたった1枚の小さな紙の上に集約できるところです。

名刺がなければ口頭で相手に伝え、その場で記憶してもらわなければなりません。

交流の場においてそんな非効率的なことはありませんので、名刺を最大限に活用して人脈を広げたいところです。

連絡先が交換できれば、のちに関係を深めていくことができます。

名刺がアイスブレイクとして役立つこともあるでしょう。

名刺に記載されていることを話題にすることで、初対面でも会話の糸口を掴みやすくなります。

手渡しの相乗効果も相まって、覚えてもらいやすいというメリットもあります。

会社員なら所属や役職、フリーランスなら職種やスキルなど、仕事における立ち位置と身元を明確に示すことで、相手を安心させることができます。

身分証明も兼ねた名刺交換だと心得ておきましょう。

「もらった名刺は保管する」という習慣が日本にはあります。

そこには、名刺交換によって築いた人脈を、「今後何らかの形で活かせるかもしれない」という期待があるからです。

相手の印象に残っていれば、思い出してもらえる可能性が高まり、そこから仕事につながることも期待できます。

今の時代においても名刺は必須アイテムで、単なるマナーにとどまらないビジネス効果があるといえるのではないでしょうか。

WEBデザイナーが名刺を持つメリット

日頃エージェントサービスやクラウドソーシングサイトを通して仕事を受注している場合、名刺の必要性を感じることはあまりないかもしれません。

現時点で営業やクライアントと対面する必要がなくても、その機会が急に訪れる可能性はあります。

いざというときに後悔しないように、WEBデザイナーが名刺を持つメリットを押さえておきましょう。

信用を得やすい

仕事を依頼してもらうには、「相手の信用を得る」ということに努めなければなりません。

「信用」の面で、会社という後ろ盾がないフリーランスはどうしても不利な立場に立たされてしまいます。

活用できるツールは積極的に使いたいところ。

名刺も営業ツールのひとつです。

取引先を増やす目的で営業や交流の場に出向いて、名刺を持たずに「自己紹介」というのも格好がつきません。

クライアントから名刺を渡されたときに返す名刺がなければ、相手には「ビジネスマナーがなっていない非常識な人」と映るかもしれません。

名刺は身分証明であり、いつでも名刺を渡せるように備えておくことは、フリーランスのWEBデザイナーにとって信用を得る最低限のラインといっても過言ではありません。

デザインセンスを示せる

WEBデザイナーなら、センスの光る名刺を用意しておきたいもの

紙媒体のデザインは本職ではないかもしれませんが、名刺にもWEBデザインのスキルを活かすことができます。

自分が手掛けるデザインの雰囲気やスタイルを伝える小さなポートフォリオと捉えて、作ってみてはどうでしょうか。

丁寧にデザインされた名刺なら、スキルと同時に仕事に対する姿勢も伝えることができます。

オリジナリティのある方が相手の印象にも残るはずです。

WEBデザイナーを必要とするタイミングで自分のことを思い出してもらえたら、名刺を最も理想的な形で活用できたことになります。

営業効果が期待できる

WEBデザイナーはオンラインで仕事を完結させることも多いので、「営業」もSNSやブログなどオンラインを中心に考えているかもしれませんが、見落としがちなオフラインでの営業活動にも目を向けてみましょう。

SNSやブログを活用した営業の場合、自分のSNSやWEBサイトに辿りついた人に向けての宣伝になるため、ターゲットが極めて限定的です。

一方、対面での名刺交換は「待っているだけではつながれない人」との関係を築くのに適しています。

今すぐWEBデザインのニーズがある人とは限りませんが、潜在層にアプローチできるというメリットがあります。

交換した名刺はあとから見返されることも多いので、名刺で接点を作っておくことは仕事獲得に向けた種まき。

必要になったときに声をかけてもらえる可能性があります。

自分が保管している名刺も財産ですので、少し時間を置いてから再アプローチするのもいいでしょう。

名刺デザインの受注にも繋がる

自分のデザインスキルを駆使して作成した名刺は、あなた自身を宣伝してくれる広告でもあります。

受け取った人が、他の場所でも話題にしたくなるような名刺であれば、「この人に自分の名刺も作ってもらいたい」と、名刺デザインの受注につながるかもしれません。

「ちょうどショップカードのデザインをしてくれる人を探していた」、「クリニックの診察券を新しくしようと考えていたところだった」など、あなたの名刺から連想して思わぬ依頼が来ることも考えられます。

名刺をはじめ、これらのデザインにはIllustratorやPhotoshopを活用できますので、WEBデザイナーが使い慣れたツールで作成可能です。

必要最小限の情報を、印象に残るよう意識しながら見やすく整理するデザインは、WEBサイトのデザインと共通する部分が多く、WEBデザイナーのスキルを存分に活かせます。

WEBサイトのデザインを依頼されたときに名刺デザインもセットにして営業してみるのもいいでしょう。

両方に携われば、WEBサイトと名刺のデザインを統一することができます。その点を上手くアピールしましょう。次は広告・ポスターとつながっていくかもしれません。

印刷物はグラフィックデザイナーの領域だからと躊躇せずに踏み出してみると、デザイナーとしての幅が広がっていきます。

WEBデザイナーが名刺に記載する肩書きパターン2つ

名刺を受け取った際、名前の次に目が行くのが肩書きだと言われていますので、どのように肩書きを名刺に記載するかは重要です。

WEBデザインとプログラミングのダブルスキルを持つ人も珍しくありません。

WEB系スキルを広く網羅している人もいるでしょう。

ここでは、肩書きを絞って「WEBデザイナー」とするパターンと、肩書きに幅を持たせて「WEBクリエイター」とするパターン、それぞれのメリットを解説していきます。

「WEBデザイナー」と肩書きを絞るパターン

肩書きを絞ると、仕事内容を具体的にイメージしてもらいやすくなります。

「デザイナー」よりも「WEBデザイナー」の方が専門分野がより明確ですね。

肩書きをたくさん並べている人もよく見かけます。

「WEBコンサルタント/WEBデザイナー/WEBプログラマー/WEBライター」のような肩書きが並んでいると、WEB制作業界においてオールマイティーな印象を受けますが、何が得意なのかいまいちピンとこないというデメリットもあります。

たとえば、WEBサイトのデザインをしてくれる人を探しているとしましょう。

その場合「WEBデザイナー」というシンプルな肩書きの方が、「デザインに関して専門性が高い」という印象を受けませんか?

複数の肩書きの分野が異なる場合も注意が必要です。

「WEBデザイナー/キャリアコンサルタント/英会話講師」のようにバラバラな業種を並べると、どこか中途半端な印象を与えかねません。

また、肩書きが多すぎると単純に見づらいというデメリットもあります。

自分を最も的確に表す肩書きに絞るというのも、戦略のひとつです。

「WEBクリエイター」と肩書きに幅を持たせるパターン

フリーランスで「肩書きに縛られたくない」、「幅広く仕事を手掛けたい」という場合は、あえて肩書きを抽象的にするという方法もあります。

WEBデザイナーの他に、「WEBコーダー/WEBプログラマー/WEBライター/WEBコンサルタント/WEBディレクター」など複数のスキルを持ち、肩書きを絞りたくないという人もいるでしょう。

肩書きが「WEBクリエイター」ならどうでしょうか。

一見しただけでは仕事内容を具体的にイメージできませんね。

おのずと名刺交換の際に自分にどんなスキルがあるのかを口頭で説明を加えることになります。

反応を見ながら、相手が関心を示すスキルについてアピールをするという手法です。

自分に興味を持ってもらい、「どんなお仕事をされているんですか?」という質問を相手から引き出さなくてはなりませんので、コミュニケーション力の高さが物を言います。

肩書きに幅を持たせると仕事の幅は広がりますが、そこに至るまでにはなかなか高度なテクニックが必要です。

どの分野も人並み以上にこなす自信がある「経験豊富なフリーランス上級者向き」といえます。

WEBデザイナーが名刺に記載すべき基本項目

WEBデザイナーとして仕事を受注するためには、何を名刺に記載すればよいのでしょうか。

ここから、記載すべき基本項目8つと、記載があると見栄えがする項目を説明していきます。

1.氏名

本名を漢字で記す場合はひらがなやローマ字でふりがなを添えます。

ペンネームやビジネスネームを使って活動している人は、カッコ書きで本名を記載するといいでしょう。

必須ではありませんが、相手が本名を名乗る場合はこちらも本名を名乗ると信用度が増します。

取引先にもよりますが、ビジネスネームと払込銀行口座の名義が一致していないと取り引きが成立しない場合もあるので注意が必要です。

2.屋号

屋号があれば記載します。

読み方に迷うような名称の場合はふりがなも付けましょう。

個人名やビジネスネームで活動している場合、屋号の記載は必要ありません。

会社に所属している場合は会社名を記載します。

これから屋号を持ちたいと考えている人は、「〇〇デザイン」「△△デザインオフィス」のように事業内容が想像でき、覚えてもらいやすいネーミングにするといいでしょう。

3.肩書き

会社員なら所属や役職を書くところですが、フリーランスのWEBデザイナーなら先に述べたように、肩書きを絞って「どんな仕事をしているのか」わかりやすく示すと仕事に直結しやすいでしょう。

「WEBデザイナー」と記載するのがいちばんシンプルですが、「SEOに強いWEBデザイナー」、「手描きのイラストが得意なWEBデザイナー」といったひと工夫で特性を表すこともできます。

個性的な肩書きでインパクトを与えられると、相手の記憶にも残るはずです。

4.住所

フリーランスの場合、事務所を持たず自宅を拠点に仕事をしている人も多く、不特定多数の人に配る名刺に住所を載せるのは抵抗があるかもしれません。

無理に記載する必要はありませんが、郵便物のやり取りが必要になる可能性や、「信用」という面を考えると、住所を明らかにするほうが望ましいでしょう。

セキュリティ面で不安を感じる人は、コワーキングスペースやレンタルオフィスなどの住所レンタルサービスを利用する方法もあります。

5.電話番号

名刺交換した相手から問い合わせの電話がかかってきたときに、必ずつながる番号を記載しておきましょう。

仕事場所の電話番号、携帯番号どちらかでも構いません。

プライベートの電話番号を知られたくない場合は、仕事専用の電話を別に用意するのがおすすめです。

急ぎの用件で連絡しているにもかかわらず、なかなか電話がつながらないと相手を苛立たせてしまいます。

電話に出られなかったとしても、せめてメッセージを聞いてすぐに折り返せるよう、留守番電話の機能は必須です。

6.メールアドレス

メールでのやり取りがビジネスシーンでも主流となっているので、連絡先情報としてメールアドレスは必ず記載しましょう。

仕事専用のメールアドレスを用意し、クライアントからの大事なメッセージがプライベートのメールに埋もれてしまうといった事態は避けたいところです。

GmailやYahoo mailのアドレスで問題はありませんが、フリーメールのアドレスよりも独自ドメインのアドレスを取得すると信用度が高まります。

7.WEBサイトURL/SNSアカウント

ブログサイトやポートフォリオサイトなど自分のWEBサイトを運用している人は、スキルの証明になるのでURLを忘れずに記載しましょう。

独自ドメインであればより理想的です。

名刺よりもSNSを主な営業ツールとしているフリーランスは多いかもしれませんね。

SNSアカウントも記載しておいて損はありません。

取り引き前にSNSで人となりを知ろうというクライアントもいますので、ビジネス用のアカウントを作っておくといいでしょう。

プライベート用のアカウントを公開する場合は仕事相手に見られる可能性を意識しながら運用しましょう。

8.スキル/資格/実績

仕事内容に直結するスキルや資格は具体的に記しておきましょう。

これまで手掛けてきた業務内容も簡単に記しておくと、どの分野に強いのか一見してわかります。

たとえ肩書きが「WEBデザイナー」や「WEBクリエイター」のようにシンプルでも、「何ができるのか」を具体的にイメージしてもらいやすいので効果的です。

例)

スキル:Photoshop/Illustrator/Dreamweaver

使用言語:HTML/CSS/JavaScript/PHP

実績:WEBサイトの企画・制作/UIデザイン/ロゴ制作

簡潔にわかりやすく記載すると自分を売り込みやすくなります。

9.その他

必須ではないものの、記載があると効果的なものをいくつか挙げてみますので参考にしてください。

◆ロゴマーク
センスの良いロゴマークがあると印象に残ります。ロゴデザインの依頼もくるかもしれません。

◆QRコード
わざわざURLを1文字ずつ打ち込む作業は、相手の手を煩わせてしまいます。自分が運用するサイトを見てもらうにはQRコードがあった方が親切です。

◆終業時間・休日
電話に出られない時間帯や、メールの返信ができない日があることを理解してもらいやすくなります。

◆顔写真・似顔絵
顔を思い出してもらうのにいちばん有効な方法です。イラストが得意なら似顔絵で親しみやすいデザインに仕上げるのもいいでしょう。

◆コンセプト・メッセージ・PRなど
仕事に対する姿勢を簡潔に記しておくと好印象です。「気軽にお問い合わせください/ご相談ください」のひと言が添えられているだけでも、相手を行動に導くきっかけになるかもしれません。

ここまで基本項目とプラスαの項目を解説してきましたが、名刺全体の情報量が多すぎると感じたら、名刺の表面と裏面を使い分けたり、二つ折りにしてみるのもいいでしょう。

WEBデザイナーが押さえておきたい名刺デザインのコツ

ここからは名刺デザインについて解説していきます。

WEBデザインの知識を活かすことはできますが、名刺は紙に印刷することが前提のデザインですので、基本をまずは押さえておきましょう。

1.用紙サイズ

日本では一般的に55mm×91mmの名刺が使われています。

欧米サイズは51mm×89mm。

さらに小ぶりな49mm×85mmは女性に好まれているようです。

サイズに決まりはありませんが、名刺入れや名刺ホルダーは標準的な55mm×91mmに合わせて作られているものがほとんどですので、名刺を受け取る相手のことを考えると、一般的なサイズにした方が親切ではあります。

名刺の向きは、縦型・横型どちらを選んでも問題ありません。

スタンダードなのは横型なので、縦型にすると目立ちます。

クリエイティブな職種の人にも多く見られますが、好みですので自分のデザインと相性が良いほうを選ぶといいでしょう。

2.余白

WEBデザインにおいて「余白」が重要であるのと同じく、名刺でも余白の使い方によって全体の印象が大きく左右されます。

余白なく情報が並んでいると窮屈で見映えがしません。

四辺に十分な余白をとりながら、版面率を意識してレイアウトを考えましょう。

強調したい箇所にも余白を利用します。

目立たせたい部分とその他の項目との間に余白をとると、自然とそこに目が行くようになります。

3.文字揃え

スタンダードな「左揃え」の他に「右揃え」、「中央揃え」、「両端揃え」があります。

「左揃え」と「右揃え」を併用してもいいでしょう。

全て左揃えにすると自然な印象。

全て右揃えの名刺は見慣れないのでかなり個性的なイメージ。

中央揃えだと縦型名刺との相性もよさそうです。

両端揃えだときっちり几帳面な印象に映ります。

肩書きと氏名は左揃えにし、連絡先は右揃えにしてメリハリをつける方法もあります。

記載する情報量や文字数によって揃えを変えたり、改行したりしてバランスを見ながら調整していきましょう。

4.主題

メインにしたい情報を際立たせます。

フリーランスが持つ名刺の主題はやはり個人名でしょう。人によってはロゴマークかもしれませんし、起業している人なら会社名かもしれません。

名刺を持つ目的を絞って情報を整理することが必要です。

「WEBデザイナー」という肩書きに着目してほしいのか、フリーランスとして個人名を広く知らしめたいのか、自分のWEBサイトを見てほしいのか、問い合わせが欲しいのかによってデザインが異なってきます。

記載する情報に濃淡をつけ、いちばん目立たせたい項目は文字サイズを大きくしたり、前述したように余白を活用するなどして、主題を意識したわかりやすいデザインにすることが大事です。

5.ジャンプ率

文字サイズに大・小の差をつけて主題を目立たせるのも効果的です。

ジャンプ率(大・小の差)が大きくなればなるほどインパクトを与えられます。

ジャンプ率が大きいと主題が目に飛び込んでくるので、積極的な印象を与えるでしょう。

親しみやすさを感じる人もいるかもしれません。

ジャンプ率が小さければ、控えめで品があり、クールで大人びた印象になります。

ちょっとした加減によってかなり印象が変わるので、自分のイメージに相応しいジャンプ率を探っていきましょう。

6.フォント

見やすいデザインを目指すなら、フォントにも注目しましょう。

名刺に一般的に使われているのが「明朝体」と「ゴシック体」。「楷書体」も好んで使われています。

「明朝体」はその中でも特にポピュラーで、書籍や新聞にもよく使用されるフォントです。

真面目な印象を与えるため、堅実なイメージが大事な職種の人に向いています。

「ゴシック体」の特徴は読みやすさ。

雑誌のタイトルや見出し、キャッチコピーなど、人の目を引きたい箇所でよく使われます。明るくポップなイメージなのでクリエイティブな職種の人におすすめです。

「楷書体」は横書きよりも縦書きが映える書体で、和のテイストが魅力。

「老舗」や「伝統」といった格式を相手に伝えたいときに適しています。

WEBデザインと違って気にしなければいけないのは、印刷後の仕上がりです。

画数の多い文字は印刷すると潰れてしまうことがあるので、小さい文字には細いフォントを使うなど、印刷後を気にかけながらフォントを選ぶ必要があります。

名刺デザインでビジネスチャンスを広げる工夫

初対面の相手に自分を売り込む際に一役買ってくれるのが名刺です。

営業に活かせるせっかくのアイテムを「印象に残らない名刺」で損をしてしまっては、元も子もありません。

相手の手に渡ってからビジネスに結びつくまでの橋渡しを名刺にしてもらいましょう。

ここでは、成果を出す名刺デザインにする工夫について解説していきます。

ターゲットや目的別に複数のデザインを用意する

せっかく名刺を作るなら幅広いターゲットの関心を引きたいところですが、ターゲットを絞らないと結局誰にも響かないデザインになってしまうのはWEBデザインと同じです。

相手や目的に応じて名刺を使い分けられるように、何パターンか用意があるといいでしょう。

フリーランスで広く職種を網羅している人は、肩書きごとに名刺を用意しておくというのもひとつの方法です。

相手の職業に応じて相応しいものを渡すことができます。

ターゲットが女性か男性かによって用紙の色やデザインを変えるのもいいでしょう。

TPOによって使い分けが必要な場合もあります。クリエイターが集う交流会などでは、遊び心のある名刺が好まれるかもしれませんが、大きな企業に出向くときや堅い職種の相手と取り引きする際は、堅実さが伝わる名刺のほうが無難です。

チラシのように不特定多数の人にばらまく用途なら、住所や連絡先は記載せずSNSやポートフォリオサイトのQRコードを目立たせたものでもいいでしょう。

「どこで、どんな相手に名刺を渡すか」、「名刺を受け取った相手にどんな行動をとってもらいたいのか」を考え、名刺をスマートに使い分ける細やかさがビジネスチャンスにつながります。

クリエイティブな名刺でインパクトを残す

サイズや素材を自由な発想で捉え「作品」と呼べるような名刺を使っているクリエイターもいますが、あまりに規格外すぎると一般的な名刺交換には向きません。

前述したように、TPOをわきまえて使う分には構いませんが、もらった相手が保管に困るような名刺はビジネスには不向きです。

日常使いする名刺となると、奇抜すぎず、無難過ぎず、悪目立ちしない程度にインパクトを与えたいところです。なかなか悩ましいですが、これこそがデザイナーの腕の見せどころかもしれませんね。

特技が名刺デザインに活かせるならぜひ取り入れましょう。

文字情報だけでなくビジュアル要素を加えた方が記憶に残ると言われています。

写真やイラストが得意なら、それを名刺デザインにも活かしましょう。

独自性が出せますし、デザインの幅広さもアピールできます。

筆書きやカリグラフィーに自信がある人は氏名のところを自筆するのもアイディアです。

ロゴ制作に自信があるなら、ロゴを主役にしてしまうという方法もあります。

自分のWEBサイトを運営している場合は、名刺とWEBサイトの雰囲気を統一するという工夫もできます。

「紙」にこだわってみるのもいいでしょう。

手に取ったときの質感は大事です。

「他の名刺と違う」という演出がここでもできます。

このように、文字による情報以外の部分でも個性を活かす工夫をしてみましょう。

とっておきの名刺で「WEBデザイナー」を名乗る!

フリーランスのWEBデザイナーにとって、仕事獲得までの道のりは平坦ではありません。

ライバルが多い業界で身一つでスキルを売っていくのは並大抵なことではないのです。自ら仕事を取りに行くときに使えるものは活用しなければ損。

WEBデザイナーにとって名刺は効果的な営業ツールです。

あなたの手を離れてからも、あなたの代わりに営業をしてくれます。

そんな「頼りになる名刺」を作るポイントをおさらいしておきましょう。

「肩書き」に迷うときは以下のどちらに自分が当てはまるかによって決断します。

肩書きを絞る:得意分野を明確にして専門性を高めたい場合
肩書きに幅を持たせる:職種の境界線を曖昧にして幅広く仕事を手掛けたい場合

記載する情報に濃淡を付け、主題が目立つように意識してレイアウトするのがデザインのコツです。

余白:断面率を意識してレイアウトし、目立たせたい箇所にも余白を利用する
文字揃え:「左揃え・右揃え・中央揃え・両端揃え」を情報量や文字数によって調整する

ジャンプ率:ジャンプ率が大きいと積極的な印象、小さいとクールな印象を与えるため、自分のイメージにふさわしいジャンプ率を見つける

フォント:「明朝体」は堅実な職種に、「ゴシック体」はクリエイティブな職種におすすめ。「楷書体」は和のテイストや伝統や老舗といった演出をしたいときに用いる

ひと工夫でビジネスチャンスを広げたいなら以下を試してみましょう。

ターゲットごとに複数のデザインを用意する:肩書・ターゲット・TPOに合わせて名刺を使い分ける

クリエイティブな名刺でインパクトを残す:イラスト・写真・カリグラフィー・ロゴなどのビジュアル要素をデザインに活かす

インターネットで仕事を受注できる時代ですが、直接顔を合わせて名刺交換をすることは新たなチャンスやひらめきを与えてくれそうです。

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