- フリーランスデザイナーの平均年収
- 会社員とフリーランスの年収の違い
- デザイナーが単価を上げる方法
フリーランスのWEBデザイナーは、自由で働きやすいと憧れられる反面、「稼げないから、フリーランスのWEBデザイナーはやめとけ」「WEBデザイナーの年収は低いよ」と言われることもあります。
確かに、2022年5月に日本デザインでおこなった調査では、フリーランスWEBデザイナーの平均年収は423万(※)という結果が出ました。
とはいえ、年収には個人差があり、年収200万を切っているフリーランスWEBデザイナーもいれば、年収1000万以上稼いでいるフリーランスWEBデザイナーもいます。
今回の記事では、
- フリーランスWEBデザイナーの年収事情
- 会社員とフリーランスの年収の違い
- 単価をUPさせて年収を上げるコツ
をお伝えしていきます。
WEBデザインに興味がある方はもちろん、WEBデザイナーとして独立を考えている方はぜひ参考にしてくださると嬉しいです!
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フリーランスWEBデザイナーの年収は423万!
一般的に、フリーランスWEBデザイナーの平均年収は300~400万と言われています。
ただ実は、この記事を書くにあたってフリーランスWEBデザイナーの平均年収について改めて調べてみたところ、これといった調査結果は見つかりませんでした。
そこで今回、日本デザインではフリーランスWEBデザイナー103名におこなったアンケートを元に、フリーランスの年収事情をまとめてみました。
フリーランスWEBデザイナーの45%が年収360万未満
こちらは、フリーランスWEBデザイナー103名を対象に【月収】を聞いた結果です。

調査期間:2022年5月10日〜同年5月22日
有効回答:フリーランス、個人事業主のWebデザイナー103名
45%が月収30万(=年収360万)未満であることがわかります。
また、上記データを元におよその平均年収を出したところ、423万という結果になりました。
(※20万未満は18万、100万以上は100万、それ以外は中央値を元に計算しています。そのため、実際の平均年収は423万より高い可能性が考えられます。)
また、スキルや稼働時間などによっても大きく変わるためフリーランスWEBデザイナーの収入は個人差が大きく、一概には言えません。
月に5〜10万円しか稼げない人もいれば、100万円稼ぐ人もいます。
毎月安定した収入が担保されている会社勤めのWEBデザイナーと違い、フリーランスWEBデザイナーはスキルや経験値が低い間は稼げないため、平均年収は低めに出てしまうとも言われています。
ただし、スキルや経験値が高くなれば、会社勤めに比べても収入はかなり高くなりますよ。
全体の約10%が年収1000万を超えている
また、注目して欲しいのは11.6%のフリーランスWEBデザイナーが年収1000万を超えていること。
フリーランスWEBデザイナーは、経験を積んでスキルをつければ年収1000万越えも難しくないのです。
ここでは、フリーランスWEBデザイナーのレベルごとの収入についてご紹介します。
レベル➀ 駆け出し:5~10万円
スキルや経験値が低い駆け出しの頃は、バナー1つ500〜3000円くらいの低単価な案件が多く、いきなり稼ぐのは難しいです。
収入は、月5〜10万くらいの方が多いですよ。
レベル② 一人前:20万円~100万円
ある程度経験が増えてスキルが高くなると、月20万円ほど稼げるようになります。
ランディングページ1本30万、50万といった高単価な案件ができるようになると、フリーランスは一気に収入アップできます。
フリーランスは収入が上がるスピードが速いのも魅力の1つ。
なかには、半年〜1年で月収100万円を達成する人もいますよ。
▽フリーランスの収入事情を詳しく知りたい方はこちら
会社員WEBデザイナーの平均年収は?
フリーランスWEBデザイナーに興味がある方の中には、「会社勤めとどっちが稼げるの?」と気になっている方もいると思います。
そこで、ここでは会社勤めのWEBデザイナーの平均年収とレベルごとの収入をご紹介します。
会社勤めのWEBデザイナーの平均年収は約450万円
求人ボックスによると、会社で正社員として働くWEBデザイナーの平均年収は約450万円です。(2023年1月時点)
日本の平均年収(2022年は403万)に比べると、やや高い傾向にありますが、最もボリュームが多いのは330〜398万円と、平均よりも低くなっています。
全体の給与幅としては330〜878万円となっており、その人のスキルや経験値、会社によっても差があるようです。
会社勤めだと年収600~700万円が限度
会社勤めの場合、どのように収入が上がっていくのでしょうか。
ここでは、レベルごとの収入についてご紹介します。
レベル➀ 見習い期間:17万円
見習いの期間とは、”誰かにチェックしてもらわないといけない”期間なので、給料が低いことが多いです。
簡単に言うと、先輩がフォローしてくれる期間なので、給料は17万円ほどになります。
まだスキルや経験値が低い見習いの期間でも、一定の金額が毎月入ってくるのは会社勤めの特権ですね。
レベル② 一人前:20万円台後半
経験を積んでいくと、先輩のチェックがいらなくなる時期がやってきます。
クライアントと直接やり取りして、デザインして、納品してという一連の流れがひとりでできるようになれば、お給料はだいたい20万円台後半くらいになります。
世の中の一般的な仕事をしている会社員と同じくらいの収入ですね。
レベル③ ディレクター:30~40万円
WEBデザイナーとして1人前になると、ディレクターにキャリアアップする道もあります。
ディレクターというのは、クライアントから要望を聞いて、「こういうテイストでいきましょう」と方向性を決め、アシスタントに仕事を振る役割です。
ある程度の経験値が必要になってきますが、給料は30〜40万円くらいになります。
このようにキャリアアップすると給料は上がっていきますが、会社員だと50〜60万くらいが限度でしょう。
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年収が高いフリーランスWEBデザイナーになる最短ルート
ここでは、未経験から最短でフリーランスWEBデザイナーとして稼ぐための方法をお伝えします。
WEBデザイナーに資格は必要ないので、「今日から私はフリーランスWEBデザイナーです」ということもできます。
ですが、みなさんが目指しているであろう高い収入がもらえるフリーランスWEBデザイナーになるためには着実にスキルアップしていく必要があります。
ここでは最短でスキルアップする方法をお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
STEP1:WEBデザインスクールに通う

稼げるフリーランスWEBデザイナーへの一歩目はWEBデザインスクールに通うことです。
WEBデザインを学ぶ方法は、大きく分けてスクールと独学の2つがあります。
独学は費用が抑えられる、自分のペースで学べるなどのメリットもありますが、知識のない状態で1から自力で学んでいくため、必要のないものを学んでしまったり1か月で終わる勉強に半年かけてしまったりと、遠回りしてしまう可能性が高いのです。
一方でスクールであれば、WEBデザイナーになるために必要な知識のみが学べ、短期間でスキルを身につけることができます。
また、スクールで作った作品をポートフォリオに載せられるので、卒業後すぐに案件を獲得することが可能になりますよ。
しかし、スクールのなかでも短期間でなかったり、卒業後すぐに働けるほどのスキルが身につかなかったりするところもあるので、以下の点に気を付けてスクール選びをしましょう。
- 講師が現役WEBデザイナーか
- 受講期間はどれくらいか
- 実践的なカリキュラムか(ツールの使い方だけでなくデザインを実際にできるか)
▽WEBデザインスクールについて知りたい人はこちら

STEP2:副業か制作会社就職で実務経験を積む

スクールでWEBデザインを学んだら、副業か制作会社に就職し、実務経験を積みましょう。
スクール卒業後にいきなりフリーランスになるのが不可能なわけではありませんが、最初に実績を積んでおかないと、なかなかお給料が安定しません。
実績を作る段階では、数をこなすことが大切です。
そのため、本業の収入を得ながら副業として経験を積む方が、経済面でも精神面でも安定しますよ。
また、制作会社に就職すれば、現場で使われているテクニックが学べ、わからないことがあればすぐに先輩や上司に聞けるのもよい点です。
実績を作れたら、フリーランスとして独立しましょう。
フリーランスWEBデザイナーが案件を獲得する方法3選

ここでは、フリーランスWEBデザイナーが案件を獲得する方法をご紹介します。
クラウドソーシングサイトを利用する
クラウドソーシングとは、WEBデザインを依頼したい発注者と、案件を受注したいWEBデザイナーのマッチングサービスのこと。
クラウドワークスやランサーズ、ココナラが有名です。
クラウドソーシングサイト上には、幅広い分野の案件が、数多く募集されています。
初心者が応募できる案件も掲載されているので、ある程度経験を積んだ方はもちろん、これからスタートされる方でも比較的案件が獲得しやすいですよ。
人脈がなくてもネットを通してお客さんと知り合うことができるので、仕事を獲得するツテがないという方や、対面でのコミュニケーションが苦手という方にもおすすめです。
ただ、なかには地雷案件と呼ばれる悪質な案件もあるので、気をつけてくださいね。
▽地雷案件を避ける方法を詳しく知りたい方はこちら
SNSや自分のサイトで営業する
近年ビジネスでも広く活用されているSNS。
WEBデザイナーも、SNSを活用するのはとても有効です。
WEBデザインについて発信したり、自分の作品を投稿したりしていると、そこからお仕事の依頼に結びつくことも少なくありません。
WEBデザインを勉強している段階から発信するのがおすすめですよ。
「レベルが高くない作品を載せたくない…」という方もいると思いますが、作品の多さやレベルアップの過程が見えるほうが応援・信頼され、「この人にお願いしたい」と思ってもらえるのです。
知り合いに紹介してもらう
知り合いに紹介してもらうのも1つの手です。
身近にIT系やWEB系の仕事をしている知り合いがいれば、積極的に声をかけてみましょう。
知り合いであれば、あまり気負わずにできて、相手も要望を伝えやすいですよね。
駆け出しの頃はスキルを高めることが大事なので、相場よりも安く引き受けるのがポイント。
「早く稼げるようになりたい」と稼げる案件を獲得しようとする人も多いですが、最初の頃は稼ぐよりも、数をこなして経験を積む方が優先なのです。
普段から積極的に勉強会などに参加して人間関係を築いておくと、自分の知識も増えるうえに、人脈ができてチャンスが広がりますよ。
WEBデザインの単価相場と単価アップのポイント
WEBデザイナーといっても、仕事内容はさまざまです。
ここでは、WEBデザインの案件ごとの単価相場と単価アップのポイントをご紹介します。
バナー制作

バナーとは、WEBページ上で他サイトや他ページを宣伝するためのリンク付き画像のことです。
一般的に「バナー広告」と呼ばれます。
バナーはしっかり学べば数週間ほどで作れるようになるので、WEBデザインを学びたての人が受注しやすいデザイン案件です。
単価相場
バナーデザイン:¥5,000~50,000
バナーは、未経験からでも比較的短期間でできるようになるため、単価相場は低めです。
しかし、バナーの単価はデザインのレベルによって変わるので、スキルアップすれば1本5万円ほどの案件もあります。
バナーリサイズ:¥5,000~20,000
リサイズとは、媒体に合わせてサイズを変更することです。
同じデザインのリサイズは、新規の制作よりも単価が安くなります。
リサイズでもデザインを大幅に変える場合は、相場より少し高く依頼されることもありますよ。
単価アップのポイント
バナーは画像だけのものよりも、GIFなどの動きがあるデザインは高単価になりますよ。
また、バナーは単発ではなく、継続的な案件の方が単価が高くなります。
継続して案件を獲得できるように、ひとつひとつのレスポンスを丁寧にしたり、即時納品を心がけることで単価の高い案件を依頼してもらいましょう!
LP(ランディングページ)制作

LPとは、ランディングページを略したもので、検索や広告などを経由して最初にアクセスする縦長のWEBページのことです。
LPでは、商品やサービスの特徴を説明することで申し込みや問い合わせ、予約などのアクションを促します。
単価相場
LP(PCのみ対応):¥50,000~200,000
LPは長さで単価が変わりますが、比較的高単価な案件です。
LPは他のWEBページとは少し違い、お客さんの売り上げに直結するため、単価相場は高めなのです。
LP(レスポンシブ対応):¥50,000~500,000
レスポンシブデザインとは、パソコンからスマホまで段階的に変化するデザインのこと。
どのデバイスからでも見やすくするための技術です。
レスポンシブ対応のLP制作は、パソコンだけでなくスマホでの見え方も考えなければならないので、PCのみ対応のLPよりも高単価になります。
単価アップのポイント
テンプレートを使わずに、レイアウトや構成などから考えて制作する本格的なLPを作れると、単価の高い案件を獲得できます。
とはいってもいきなりは難しいので、最初はテンプレートを使って感覚を身につけ、慣れてきたら挑戦してみてくださいね。
WEBサイト制作

WEBサイトはトップページと下層ページで構成されています。
トップページまたは、下層ページのみ制作する場合もあれば、トップページから下層ページまで一式制作する場合もあります。
単価相場
トップページのみ:¥50,000~130,000
トップページとは、サイトを開いたときに最初に出てくる画面のこと。
そのサイトのコンセプトや配色など、全体のバランスを考慮してデザインする必要があるため、単価は少し高めになっています。
下層ページのみ:¥20,000~50,000
下層ページとは、トップページからつながっていくページのこと。
会社のホームページなら、「会社情報」「事業内容」「実績紹介」「お問い合わせ」などが下層ページです。
下層ページはトップページの半額ほどの単価になります。
WEBサイト一式|企業サイト(10~80ページほど):¥400,000~1,500,000
WEBサイト一式の制作は、ページ数によって単価が大きく変わります。
企業の最低限の情報を載せるだけでよい小規模なサイトは安く、数十ページにわたる大規模なサイトは高くなります。
WEBサイト一式|ECサイト(40ページほど):¥1,000,000~
ECサイトとは、WEB上で自社の商品やサービスを販売するサイトのことです。
クライアントがどのようなECサイトを求めているかによって単価はピンキリですが、比較的高単価の案件です。
単価アップのポイント
美容系や飲食系などさまざまなテイストのWEBサイトが作れるようになると、仕事の幅が広がり、単価アップにもつながります。
また、レスポンシブデザインができれば、単価をアップさせることができますよ。
高年収フリーランスWEBデザイナーを目指すなら…

稼げるフリーランスWEBデザイナーになれるかは、スキルがそこまで高くない駆け出しの頃で決まるといっても過言ではありません。
フリーランスWEBデザイナーを目指している方は、しっかり押さえておきましょう!
最初は小さな実績を積み上げる
フリーランスとして働くうえで不安なのが、「安定して仕事を取れるか」ですよね。
フリーランスは自分で仕事が取れなければ収入がゼロになってしまうので、継続的な案件を獲得する必要があります。
そのために、最初は小さな実績を積み上げて信頼を得ましょう。
安い案件こそ、「こんなにやってもらっても良いんですか?」と言われるような、期待以上の働きをすることが大事ですよ。
その小さな積み重ねによって「次もこの人にお願いしたい」と思ってもらえ、安定した仕事や大きな仕事につながるのです。
スケジュール管理を徹底する
働く場所も時間も自由なフリーランスは、仕事とプライベート両方のスケジュールを把握し、管理する必要があります。
自分でしっかりとスケジュールを把握して管理できないと、納期に間に合わなかったり、打ち合わせをすっぽかしたりして、クライアントからの信頼を失ってしまう場合があります。
フリーランスは信頼が命です。
一度納期に遅れてしまうと、そのクライアントから二度と仕事をもらえなくなる十分に可能性もあるのです。
今はスケジュール管理のアプリもたくさんあるので、それらを活用したりして、しっかりスケジュールを管理しましょう。
金銭面の確認を徹底する
フリーランスWEBデザイナーのよくある失敗が、「金銭トラブル」です。
フリーランスはお金の管理もすべて自分でやらなければいけません。
金銭管理を怠ると、クライアントのミスに気づけずに自分が損することになったり、最悪の場合報酬が払われなかったりすることもあります。
また、経験が浅いフリーランスは立場が弱くなりがちです。
案件を獲得したら、まずは案件の報酬・手数料・報酬の支払い日などを必ず確認し、事前に伝えられていた金額と異なるものや、おかしいと思ったことはすぐにクライアントに確認をするようにしましょう。
まとめ
フリーランスWEBデザイナーの平均年収は423万です。
会社員フリーランスの平均年収450万と比べると少しだけ低いですし、全体の45%は年収360万以下というあまり高くない結果でした。
ですが、およそ10%が年収1000万を超えているというのもまた事実です。
フリーランスWEBデザイナーとして稼いでいくために大切なのは、まずはしっかりスキルを身につけること。
そして、焦らず丁寧に目の前の案件をこなしていけば年収1000万も難しくありません。
会社勤めでは上限が50〜60万円ほどなので、高収入を目指したい方はフリーランスWEBデザイナーがおすすめです。
ご紹介した単価を上げるポイントや、フリーランスとして稼ぐコツを参考にして、稼げるフリーランスWEBデザイナーを目指しましょう!