クリエイティブでカッコいい、在宅で働けて育児・家事と両立しやすいというイメージのあるWEBデザイナー。
興味はあるけれど、インターネット上では「WEBデザイナーは甘くない」「きついからやめた方がいい」という声もあり、実際のところどうなのか気になっている方も多いと思います。
そこで、今回は実際にWEBデザイナーとして働くのきついのか、きついと言われる5つの理由をもとにその実態をお伝えしていきます。
WEBデザイナーへの理解が深まり、WEBデザイナーを目指すか考える上での参考になるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
参考:Webデザイナーやめとけと言われる理由は?|アスターリンク
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WEBデザイナーがきついと言われる5つの理由
WEBデザイナーがきついと言われる主な理由は、5つのポイントに集約できます。まずは、WEBデザイナーがきつい、つらいと言われる理由に迫っていきます。
駆け出しの頃は労働時間の割に低収入になるから
WEBデザイナーがきついと言われる理由として、駆け出しの頃がどうしても長時間労働で低収入になることが挙げられます。
初心者の頃は、基本的に先輩に助けてもらいながらの作業です。そのため、収入は高くありません。
また、修正の回数も多くなってしまうので労働時間が多くなり、働いている割に収入が増えないと感じる人が多いようです。
理想のデザインが作れないときはモヤモヤする
理想のデザインが作れないとき、モヤモヤを感じるのもWEBデザインのきついところです。
WEBデザイナーの仕事は、クライアントの要望に応えることです。
クライアントが間違った要望をしたときに、デザイナーとして「こちらの方が良いとと思います」と提案できれば理想ですが、現実的にはクライアントにしたがって作品を作らないといけないときがあります。
現に、未経験からWEBデザイナーになって副業で40万円稼いでいる津村さんは、クライアントからおかしい依頼が来たときの対応として次のような対応をするとおっしゃっていました。
「絶対にこっちの方がいいし」と思いながら、クライアントの望むデザインを少しやってみて、見せて「こうなりましたけど、どうですか?」と伝えますね
出典:週3の副業で月収40万円!WEBデザイナーに転身して安定するまでにやったこと全て
このように、自分が納得いかない作品もクライアントの要望で作らないといけないのは大変なポイントだといえるでしょう。
最新の技術を勉強し続ける必要があるから
業界の変化が早く最新の技術やトレンドを継続的に学ばないといけないのもWEBデザイナーはきついと言われる理由です。
- デザイントレンドの変化
- 集客ツールの変化
- AIによるデザインツールの変化
現にSNSには次のような投稿も見られ、変化の激しさについていけずWEBデザイナーを諦めている方もいるようです。
webデザイナー諦めました。理由としては、SNSも全然使い慣れてなく変化の激しいデザインの世界に疲れたこと。孤独な在宅ワークに憧れたのですが、未経験からの一人仕事は私には無理だと思ったことです。今はパート主婦として楽しく暮らしております。
出典:Twitter
ただ、現役のWEBデザイナーからすると、変化についていけなくなるのは基本的にデザインスキルが高くないことに大きな原因があるようです。
人々の味覚に普遍的なものがあるように、美的感覚にも普遍的なものがあるので、デザインスキルが高ければ変化についていけなくなるということはありません。
納期に追われ残業が多くなる
厳しい納期に追われ、残業することがあるのもWEBデザイナーはきついと言われる理由です。
特に大規模のプロジェクトを担当する場合や複数のクライアントの仕事を同時に進める場合は、納期に追われ残業が発生しやすくなります。
実際、SNS上には次のような声があります。
姉の友達がWebデザイナーで、Webデザイナーの実態・様子を聞くことができた。まず納期があり、間に合わせるために残業しなければいけない時も多いし、実力が必要なのはもちろん、クライアントとのやりとりもかなり大変みたいだった。
出典:Twitter
とはいえ、毎日残業があるわけではありません。WEBデザイナーには忙しい日とそうではない日があります。ずっと激務なわけではないのです。
また、残業時間は会社次第によって大きく変わります。会社選びの段階で、自分が許容できる労働時間の会社を選ぶようにしましょう。
クライアントに振り回されることがある
クライアントに振り回されることがあるのも、WEBデザイナーがきついと言われる理由です。具体的には次のようなことが発生しています。
- あまりにも短い納期で依頼される
- 何度も修正依頼をされてしまう
このように、クライアントの理不尽な対応にストレスが溜まっていく場合もあるようです。
ただ、クライアントに悪意がある場合は稀で、発注の仕方がわからず、おかしな依頼をしてしまうという場合がほとんどです。
そのため、ヒアリングの段階でしっかり条件を擦り合わせたり、クライアントとのコミュニケーションを丁寧に取ればトラブルになることはありません。
コミュニケーションスキルを身につける方法について、のちほど詳しく解説しますね。
WEBデザイナーはきついと感じやすい人の特徴
WEBデザイナーがきついと言われる理由をお伝えしてきましたが、自分は大丈夫なのか不安に感じている方もいると思います。
そこで、ここではWEBデザイナーはきついと感じてしまう人の特徴をお伝えしていきます。
デザインスキルが低い
デザインスキルが低い人は、WEBデザイナーの仕事をキツく感じやすいでしょう。
デザインスキルが低い場合、働いていく中で次のようなことが起こるからです。
- 先輩から何度もダメ出しを受ける
- 修正回数が多くなり労働時間が長くなる
- 1人前になれず低収入が続く
元々デザインが好きだったとしても、上手くいかない期間が続いてしまい、デザインが嫌いになってしまうので、スキルが低いままWEBデザイナーとして働くことは避けることをおすすめします。
黙々と仕事をするのが苦手
黙々と仕事をするのが苦手な人はWEBデザイナーとして困難を感じることがあるかもしれません。
WEBデザイナーの仕事の約80%から90%がパソコンを使用し一人で作業することに集中する必要があるからです。
実際いかが現役WEBデザイナーの1日の流れになります。
12:00~13:00 | 出社&メールチェック |
13:00~15:00 | デザイン制作 |
15:00~16:00 | 社員とランチ(業務外) |
16:00~18:00 | デザイン制作 |
18:00~19:00 | ミーティング |
19:00~20:00 | デザイン制作 |
20:00~21:00 | デザインの指導 |
このように基本的にWEBデザイナーは制作がメインで黙々と仕事を進めることになります。
したがって、一人で作業を進めることが苦手な人は、WEBデザイナーとして働くのをキツく感じてしまうでしょう。
直近すぐに収入が欲しい
直近すぐに収入が欲しい人も、WEBデザイナーをきつい、つらいと感じやすいでしょう。
初めの収入が低く、スキルを磨くまでに時間がかかるためです。
スキルが身についてきて、短時間で作品を作れるようになれば、収入が上がっていきますが、それまでは低時給になりやすいでしょう。
変化が激しいことが好きではない
変化が激しいのが苦手で、新しいトレンドやツールを苦手意識がある人は、WEBデザイナーとして働くのにキツさを感じてしまうかもしれません。
デザイン界では流行が急速に変化し、新しいトレンドやツールや次々と登場してくるからです。
例えば、フラットデザインやマテリアルデザインなど、数年前に革新的だったデザイン手法が、今では一般的で新鮮味がないと見なされます。
新しいトレンドやツールに苦手なWEBデザイナーは、新しく出てくるトレンドやツールに振り回されることになり、大変さを感じるでしょう。
WEBデザイナーになってからきついと感じないためにすべきこと
WEBデザイナーになってからきついと感じるかは、実際に就職したり、フリーランスになる前に何をするかによって大きく変わってきます。
ここでは、WEBデザイナーになってからきついと感じてしまわないよう、先にしておくべきことをお伝えして行きます。
就職前にプロに認められるくらいのスキルを身につけておく
WEBデザイナーになってからきついと感じないようにするには、先にプロから認められるスキルを身につけることが大切です。
プロレベルのスキルを身につけておけば、未経験で入社したとしても先輩から何度も修正を受けることがなく、駆け出しデザイナーによくある低賃金での長時間労働を避けられるからです。
また、高いスキルがあれば会社選びもしやすくなります。自分にとって都合のいい条件で就職しやすくなるので必ずプロレベルのスキルは身につけておきましょう。
就職前に実務経験を積んでおく
就職前に実務経験を積むことも重要です。
クライアントと関わりながら業務の流れやコミュニケーションの取り方など、本や学校では学べない具体的なスキルを身につけられるからです。
例えば、副業をすることで、実際のプロジェクトを経験し、楽しい瞬間や困難を乗り越える達成感を得られます。
実務経験があると、就職後の仕事におけるギャップを減らせますよ。
自分に合った会社を慎重に選ぶ
どのような会社を選ぶかも非常に重要です。
会社の規模や風土によって働き方は大きく変わるからです。
例えば、大手企業では安定した環境でスキルを磨けますが、スタートアップでは多岐にわたる業務を通して速いペースで成長できます。
どんなにスキルがあっても、自分の価値観と合わなければ働くのは難しくなります。
このような理由から、キャリアの目標と合致しているかどうか、自分に合った会社を見極めることが大切です。
選ぶときついと感じてしまう会社の特徴
WEBデザイナーとして働く大変さは、入社する会社によっても違ってきます。
ここでは、入社してからキツイと感じる人が多い会社の特徴をお伝えして行きます。
経営陣がデザインのキツさを体験していない
経営者がWEBデザインの経験がない会社はキツイ可能性が高いです。
WEBデザイナーの仕事や現場で働く社員の気持ちを理解できず、コミュニケーションが上手くいかなかったり、無理なスケジュールで仕事を渡す可能性が高いからです。
また、クライアントとの間にトラブルがあったときに、最高責任者がその問題を直接解決できないというは大きな問題でしょう。
求人ページに会社の残業時間等の情報がない
Webデザイン会社を選ぶ際には求人票の内容に注意が必要です。
特に、残業時間や継続年数の情報がない企業は要注意。
それらのデータを出せないということは法外な残業時間であったり、継続年数が平均的な継続年数が1年未満である可能性が高いです。
もちろん、単純に載せ忘れている可能性があるので、全ての会社がいわゆる”ブラック企業”ではないですが、どのような働き方をしているかは確認するようにしましょう。
所属している人に独身の人が多い
独身者が多い制作会社にも注意が必要です。
独身者が多い=家庭がある人が少ないということであり、将来的に続けるのが難しい会社である可能性が高いからです。
企業選びのときには、実際にオフィスを訪れて、社内の雰囲気やスタッフの構成を確認するようにしましょう。
格安でWEB制作をすることを売りにしている
格安でWEB制作を請け負っている会社も入念に検討した方が良いです。
安さをウリにしている会社では、どうしても薄利多売になってしまいます。つまり、企業として売り上げを上げるには長時間労働するしかないとなってしまうのです。
そもそも「格安・激安」や「20万円で制作可能」といった価格面での勝負しかできない会社は、市場競争性も低い可能性があり、長く働けない可能性もあるので働くのはできるだけ控えるようにしましょう。
まとめ
今回はWEBデザイナーはきついのか、その実態をお伝えしてきました。
この記事でお伝えしたWEBデザイナーがきついと言われる理由は次の5つです。
- 駆け出しの頃は労働時間の割に低収入になるから
- 理想のデザインが作れないときはモヤモヤする
- 最新の技術を勉強し続ける必要があるから
- 納期に追われ残業が多くなる
- クライアントに振り回されることがある
確かにWEBデザイナーの中には仕事がきついと感じている人も一定数います。
ただ、それはWEBデザイナー自体がきつい仕事というより、WEBデザイナーになる前の頑張りであったり、所属する会社に大きな原因があります。
大事なのは、しっかりスキルを身につけて、自分に合った会社を選べるようになることです。
WEBデザイナーを目指す場合は、就職後にきつい思いをしないよう、まずはスキルを磨くようにしましょう。
そうすれば、他の仕事と比べて極端に「きつい」「大変」ということはありません。
また、WEBデザイナーはきついことばかりではありません。楽しさや魅力もあります。
以下の記事では歴15年のプロがWEBデザイナーの楽しさや魅力について解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
質問や感想があればご記入ください