インターネット上で呟いたり、商品の感想をコメントしたり、SNSに近況を載せたりした経験があなたにもあるのではないでしょうか。
インターネットが人々の暮らしに欠かせない存在となり、誰でも情報を発信できるようになった今、WEBライティングへの関心が高まるのも自然な流れです。
「文章を書くことを仕事にできたらいいな」
「WEBライターってどうかな?」
と思うと同時に、
「仕事として成り立つのかな」
「自分にもできるのかな」
「WEBライターってなんか怪しい?」
などと不安に思う人も少なくありません。
おそらくその原因は、ネット上で目にする「WEBライターはやめとけ」というようなネガティブワードなのではないでしょうか。
その言葉を信じて「やっぱりやめておこう」と結論を急いでもいいことはありません。
この記事では『WEBライターはやめておいたほうがいい』と言われる真意を現役WEBライターが検証しながら、ネガティブに捉えられがちなイメージをどう払拭するか、その方法を解説していきます。
「稼げるWEBライターにステップアップするコツ」「WEBライターに向いている人の特徴」も併せて紹介しますので、この記事を読んで、あなたにとってのメリット・デメリットを天秤にかけてみてくださいね。
きっと「やめとけ」→「やっぱりやめておこう」という単純な結論にはならないはず。
これを機にWEBライターの実状に少し踏み込んでみましょう。
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『WEBライターはやめておけ』を真に受けなくていい理由
『WEBライターはやめておけ』この言葉を真に受ける必要はありません。
ここではその理由を解説していきます。
ではさっそく、5つの角度から見ていきましょう。
『やめとけ』と言っているのはどんな人?
『やめとけ』と言っているのはどんな人なのでしょうか?
WEBライターで成功体験がある人ではない、というのは想像がつきますよね。
『私は成功したけど、あなたには無理だからやめておいたほうがいいよ』
とわざわざ忠告を発信する人はいません。
『やってみたけど想像以上に大変だった。全然稼げなかった。だからあなたもやめておいたほうがいいよ』
というスタンスがほとんどではないでしょうか。
つまり『やめとけ』は、WEBライター業が軌道に乗る前に辞めてしまった人達の意見。
WEBライター経験が浅い人達の見解でしかありません。
個人の体験や実例として耳を傾ける分にはいいのですが、『やめとけ』の言葉を真に受けるほど信憑性の高いものではないのです。
『やめとけ』をわざわざ人に伝える思惑とは?
『やめとけ』をわざわざ人に伝える意図を考えてみましょう。
「あなたが無駄な労力を使わないで済むように」「あなたが挫折を経験しなくてすむように」という親切心?もちろんそれがないとは言いません。
ただ、多くの『やめとけ』発言の裏で「WEBライターとして成功しなかったのは自分のせいではない」自分を正当化したい気持ちや、「自分よりあとから出てきた人が成功するのは面白くない」という嫉妬の意識が働いている可能性もまたゼロではないのです。
自分が達成できなかったことを他人が成し遂げたら、どこか複雑な気持ちになるのも人の性分。
意図的でないにしろ『やめとけ』と発信することが、結果としてあなたの足を引っ張っているかもしれないのです。
『やめとけ』の言葉を信じたくなる心のメカニズム
たくさんの成功体験を目にしたとしても、一度『やめとけ』という言葉が目に付いたら、あっという間にそちらに気持ちが引きずられてしまいませんか?
人間の脳は新しいチャレンジに抵抗を感じるようにできています。
「知らない・わからないもの」を避けることで命を危険から守ってきたからです。
新しいことを始めようというときに、期待とともに不安が膨らむという経験はないでしょうか。
『やめとけ』の言葉に引っ張られてしまうのも同じメカニズム。
「できなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」という不安から、ネガティブな理由を見つけて踏み止まろうとするのが人間の性質なのです。
ブレーキを外し、あえて行動に移してみると、今度は脳内で神経伝達物質であるドーパミンの分泌が盛んになり、新しい挑戦にワクワクできるようになりますよ。
どの職種を選んでもリスクやデメリットはある
『やめておいたほうがいいよ』と言われるのはWEBライターに限ったことではありません。
「アスリートになりたい」→「怪我をしたら選手生命の危機だよ」
「弁護士になりたい」→「司法試験をパスするのは大変だよ」
「保育士になりたい」→「子供の扱いはそんなに簡単じゃないよ」
「飲食店を始めたい」→「店の経営はそんなに甘くないよ」
「起業しようと思う」→「事業に失敗したら借金を背負うよ」
「会社員になろうと思う」→「サラリーマンも楽じゃないよ」
結局、どの職種を選んでもリスクやデメリットはあるのです。
それなら自分が「やりたい」と思ったことに挑んだほうが後悔がありませんし、リスクやデメリットに対しても「どう克服できるか」前向きに考えられるはずです。
適性は人それぞれ。『やめとけ』が自分に当てはまるとは限らない
『やめとけ』発言が実体験に基づくものだったとしても、それがあなたにも同じように当てはまるとは限りません。
WEBライターという職業が、たまたまその人が求めている働き方や適性に合ったものではなかったということなのです。
あなたには向いてる仕事なのかもしれないのに、顔も知らない “誰か” の意見に流されてしまっては、せっかくの機会を逃してしまうかもしれません。
他人の実体験は参考程度に受けとめ、「人は人、自分は自分」というスタンスで情報を見聞きするようにしましょう。
『やめとけ』発言の要因5つ。WEBライターのイメージと現実のギャップ
実際に『やめとけ』と言っている人の主張を拾いながら、ネガティブ発言の要因と思われることを5つに絞ってみました。
- そんなに簡単な仕事ではなかった
- すぐに稼げるようになるわけではない
- 仕事獲得のための努力をしなければならない
- 「業務委託」という働き方に慣れない
- 詐欺案件が紛れている
どれも「思い描いていたWEBライターのイメージと現実のギャップ」が原因になっているようです。
では、ひとつずつ検証していきましょう。
1.そんなに簡単な仕事ではない
日頃SNSを利用する人ほどWEB上に文章を載せることに抵抗がなく、WEBライティングの仕事をその延長程度に捉えている人も少なくありません。
確かに、文章を書くことは誰にでもできますし、WEBライターに資格が必要なわけでもありませんので「簡単にできる仕事」と思われがちです。
しかし、スキルがないまま始めると、次のような現実とのギャップに心折れてしまうことがあるようです。
『やめとけ』の声①『文章を書くのが意外と難しかった』
簡単にできると思って始めたものの、思いのほか「文章を書くのが難しかった」という声が目立ちます。
自分のSNSに載せるような文章なら気楽に書けますが、仕事となるとそうはいきません。
正しい日本語で書くというのは意外と難しいものです。
誤字脱字や文法の間違いはWEBライターとしての信頼に関わりますし、読み手に合わせて言葉を選んだり親しみやすい表現を工夫するなど、細部にわたって気が抜けません。
また、ひとつのテーマを掘り下げて長文を書くことに慣れず、長時間の執筆作業をツライと感じる人もいるようです。
『やめとけ』の声②『WEBライティングのルールがわかならい』
WEBライターの主な仕事はインターネット上にあるさまざまな記事を執筆すること。
「WEBライターを始めてはみたものの、記事の書き方がよくわからない」、そもそもWEBライティングのルールを把握していなかったために、「執筆してもクライアントから修正依頼がたくさん来てしまった」というケースも少なくありません。
WEBライティングには特有のルールがあります。
それを学ばずに走り出してしまうと、どんなに内容が良くても、文章力に問題がなくても、納品レベルには至りません。
度重なる修正依頼や厳しいフィードバックに、『自信をなくしてしまった』『モチベーションが下がってしまった』と、早々にWEBライターの道を諦めてしまう人もいます。
『やめとけ』の声③『自分の好きなように書けるわけではなかった』
自分のブログに載せる記事であれば、得意なジャンルや好きなことをテーマに書くことができますし、自分の主張や個性を前面に出しても問題はありません。
一方、WEBライターは依頼を受けて記事を執筆しますので、求められるのは個性ではなくクライアントの意向に沿ったものです。
レギュレーションがきっちり決まっていることがほとんどですので、文字数や記事の構成、表記ルールなどは規定に従う必要があります。
内容の方向性やルールを気にかけながら、クライアントのテイストに合わせた記事に仕上げることを楽しめればいいのですが、「自由に書けなくてつまらない」と不満に思う人もいるようです。
『やめとけ』の声④『執筆以外にも時間を取られると思わなかった』
記事を執筆する際に、必要な情報が全て頭の中にある人はいません。当然リサーチが必要です。
情報の正確さはその記事のみならず、クライアントの信頼に関わる重要な問題なので、WEBライターはたくさんの情報を慎重にリサーチしています。
執筆時間と同等もしくはそれ以上の時間をかける場合がほとんど。
そのリサーチ時間を想定していなければ『こんなに時間を取られると思わなかった』という感想につながっても不思議はありません。
また、案件によっては文章の作成以外にも画像選定や画像編集、WordPressでの入稿などが求められることもあり、『想像以上に時間と労力が必要だった』と不満に思う人も少なくないようです。
『やめとけ』の声⑤『納期に追われるのがキツかった』
わりと多いのが『納期に追われるのがキツイ』という声。
確かに納期までに執筆作業を進めて納品をするというのは大変なのですが、制作に携わる仕事をしている限りこれは逃れられません。
マイペースに文章を書けないというのがSNSやブログと違うところ。
納期を守れなければ一気に信用を失いますし、今後同じクライアントから仕事をもらうことは難しいでしょう。
案件をいくつか抱えれば、それだけスケジュール管理が大変になりますので、『ずっと納期に追われている感覚が嫌だった』『自由に働けると思ったのに、全然自由ではなかった』と納期のプレッシャーに耐えられなかった人も多いようです。
2.すぐに稼げるようになるわけではない
『パソコンで文章を書くだけでお金がもらえるなんてバイトより楽なんじゃない?』という感覚でWEBライターを始めると、必ず後悔することになります。
「WEBライターになる」のは簡単なのですが、「稼げるWEBライターになる」のはまた別の話。
思ったように稼げないという現実を知って、初心者ライターのまま脱落していく人は後を絶ちません。
『やめとけ』の声⑥『文字単価の相場が安くて思うように稼げない』
WEBライターの報酬は文字単価で計算されるのが一般的です。
初心者ライターが受注する案件なら、文字単価1円前後が目安になります。
経験や実績がない未経験者だと、文字単価が0.5円を下回ることも珍しくありません。
たとえば2,000文字程度の記事を執筆した場合、文字単価1円なら報酬は2,000円になりますが、文字単価が0.5円なら1,000円です。
なかには文字単価0.1円以下という案件もありますので、そうなると報酬額は200円を切ってしまいます。
文字単価には幅があり、経験を少し積んだライターなら2円、上級者になると3円〜5円といったステップアップは望めるのですが、それには少し時間がかかります。
始めたばかりにもかかわらず『全然お金にならない』と諦めてしまう人がいるのも事実です。
『やめとけ』の声⑦『執筆スピードが遅いと損した気になる』
WEBライターは執筆スピードが速いほど稼げます。
一般的にWEBライターが目指す執筆スピードは1時間に2,000文字。
ここから報酬を時給換算して考えてみましょう。
たとえば、文字単価1円で2,000文字の記事を1時間で仕上げれば時給は2,000円。なかなか割のいい仕事ですよね。
ただ、初心者の場合2,000文字を書くのに倍以上の時間がかかることがほとんど。
書くことに慣れていなければ、リサーチを含めて5時間かかっても書き上がらないということもあるでしょう。
仮に文字単価1円で2,000文字の記事を書くのに3時間かかったとすれば、時給は666円。5時間かければ時給400円です。
執筆スピードが上がれば時給も上がるのですが、WEBライターを始めてしばらくは「時給換算したら300円を切っていた」なんてこともざらにあります。
『バイトしたほうが手っ取り早く稼げた』と不満を漏らす人もいます。
3.仕事獲得のための努力をしなければならない
企業に勤めているWEBライターでない限り、営業努力をしなければ仕事はゼロ。
仕事獲得のために自ら動かなければならない、というのがアルバイトと大きく違うところです。
「そこまで考えが及ばなかった」「もっと簡単に仕事が見つかると思った」という声も聞こえてきます。
『やめとけ』の声⑧『仕事を見つける手間がかかる』
「仕事を見つける手間が必要」ということを、WEBライターを始める前はあまり気にかけないかもしれませんね。
フリーランスで働く人にとっては当たり前のことなのですが、いざ仕事を始めようというときに「どうやって仕事を取ったらいいのか」戸惑う人も少なくありません。
稼ぐためには仕事を一つ一つ獲得する必要があり、その労力に対して報酬が発生するわけではありませんので、『割に合わない』『面倒だ」と感じる人も多いようです。
『やめとけ』の声⑨『ライバルが多くて応募しても落とされる』
思い立ったらすぐに始められる仕事でもあるので、世の中には初心者のWEBライターが溢れています。
文字単価0.5円〜1円の初心者向けの案件に応募が集中しやすく、そのなかでも条件のいいものは争奪戦。
最初は「なかなか仕事がもらえない」ということを経験するかもしれません。
ここが踏ん張りどころなのですが、このハードルを乗り越える前に諦めてしまう人も多いようです。
4.「業務委託」という働き方に慣れない
WEBライターに最も多いのがフリーランス。
自由な働き方ができる職種なので、企業に所属せずに個人で活動する人が多いのです。
その場合、企業や事業者から「業務委託」という形で仕事を受注します。
将来的に正社員を目指していたとしても、最初は業務委託で案件をいくつかこなして実績を作るのが一般的です。
アルバイトや社員といった雇用形態でしか働いたことがなければ、馴染みのなかった「業務委託」という働き方に戸惑っても仕方ありません。
柔軟に対応できればいいのですが、上手く立ち回れずにストレスを感じる人もいるようです。
『やめとけ』の声⑩『クライアントが威圧的・不親切で嫌な思いをした』
本来、業務を依頼する側と受託する側は対等な関係にあるべきなのですが、「企業」対「個人」となると個人が弱い立場に置かれることも珍しくありません。
WEBライターとしての経験が浅い場合はなおさらです。
それを回避するためにも、クライアントと上手くコミュニケーションを取り、良好な関係を築くことが重要なのですが、慣れないうちは難しく感じることもあるでしょう。
クライアントとのパワーバランスを上手く保てず、『一方的な提案を受け入れるしかなかった』『相手の威圧的な態度にどう対応していいかわからなかった』というような声もよく聞かれます。
『やめとけ』の声⑪『全てを自分で背負わなければいけないのが大変だった』
「業務委託」の場合、仕事の獲得・クライアントとの交渉・お金の管理・確定申告など、ライティング以外のことも全て自分でしなければなりません。
ミスやトラブルが発生した際の責任も負うことになります。
相手の利益を損ねた場合は賠償責任を問われることもあるので、『何かあったらどうしよう』『執筆以外のことまでするのは面倒』と考える人は少なくありません。
「自由な働き方」には大きな責任が伴います。
WEBライター業を始めてから実感することも多く、業務委託の厳しさに慣れることが必要です。
5.詐欺案件が紛れている
『 WEBライターの仕事ってなんか怪しい』というウワサは、初心者のWEBライターを狙った詐欺の存在が大きく影響しています。
WEBライターに限ったことではないのですが、スキルを新たに身に付けたいという人や、未経験でその業界の常識をよく知らない人がターゲットになりやすく、WEBライター開始早々に嫌な思いをしたという声も少なくありません。
『やめとけ』の声⑫『報酬が支払われず、クライアントと連絡が取れなくなった』
「納品したのに報酬が支払われない」
「クライアントと連絡がつかなくなった」
残念ながらこういったトラブルが発生しています。
この場合、クライアントが倒産したという可能性も考えられますので、詐欺かどうかの判断は難しいのですが、意図的ではなかったとしても誠意ある対応でないのは確か。
なかには、テストライティング(契約する前にテストとして記事を作成させ、ライターの実力を図るもの)と称して記事を無報酬で執筆させ、それを勝手に使うという悪質な例も報告されています。
数ある案件のなかでこういったケースにあたってしまうと、WEBライターの仕事に対して良い印象を持てなくなるのもわかります。
『やめとけ』の声⑬『初心者WEBライターを狙った詐欺にあってしまった』
WEBライティングの分野が未経験で、業界の常識や勝手がわからない段階では、初心者を狙った詐欺案件にひっかかってしまう可能性が大いにあります。
仕事を受注する際にノウハウを一方的に売りつけられたり、個人情報の収集が目的の案件だったり、悪質な詐欺が横行しているのも事実。
うっかり信じてしまって「仕事を受注するつもりが逆にお金を支払うことになってしまった」「個人情報を全て握られてしまって不安を感じている」など、被害にあった人のリアルな訴えはネット上でもたくさん見つかります。
詐欺案件の見分けがつけばいいのですが、初心者にはなかなか難しいところ。
『怪しい業界だからやめておこう』という呼びかけが、『WEBライターはやめておけ』につながっていったとも考えられます。
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『こんなはずじゃなかった』は事前準備で回避!不安を解消するための7つの方法
『やめとけ』発言の要因5つを並べてみると、WEBライターについてあまり良く知らずに始めたために、準備や覚悟ができていなかったことが伺えます。
『こんなはずじゃなかった』という事態を避けるためにも、あらかじめこれらの問題を想定して備えておきましょう。
事前に準備できることを7つにまとめましたので、ひとつずつクリアしていけば不安をかなり解消できるはずです。
- ライターの仕事内容について下調べをしておく
- WEBライターになって何がしたいのか目標を決める
- WEBライティングの基礎知識とスキルを身に付ける
- 稼げるようになるまでの「下積み期間」が必要だと心得る
- 仕事獲得のルートや方法を下調べしておく
- 業務委託という働き方について理解を深めておく
- 詐欺の実例といざという時の対応策を知っておく
1.WEBライターの仕事内容について下調べをしておく
イメージと現実のギャップの差が大きいほど、期待を裏切られたように感じてしまうものです。
「WEBライターの仕事について事前によく調べておく」そのワンステップがあるだけで、実際に仕事を始めたときの戸惑いが減り、出だしがスムーズになります。
あなたは今、WEBライターがどんな仕事をどのようにしているのか具体的にイメージできているでしょうか?
次のポイントを押さえて下調べしておくと、WEBライターの全体像が見えてきます。
WEBライターはインターネット上の記事を書くのが仕事ですが、その種類はさまざま。
WEBライターがどんな記事を書いているのか、自分はどれに携わりたいのか、できるだけ明確にしておきましょう。
受注から納品までの流れをイメージしておくことも大事です。
「クライアントからキーワードを渡される → 記事の構成を考える → 執筆・推敲 → 納品」という大まかな流れはありますが、案件によってはキーワードの選定から任されることもありますし、逆に構成がすでに決まっている場合もあります。
働き方についてもいくつかの選択肢を知り、自分がどう働きたいのかを具体的にしておきましょう。
ひと口にWEBライターといっても、会社勤め、フリーランス、副業などいろいろな選択肢があります。
どのワークスタイルが自分に合うのか、下調べしておく必要があります。
自分が目指す働き方で、どのくらい収入が得られるのか事前にリサーチをしておきましょう。
WEBライターは、売れっ子ライターとして大きく稼ぐ人から副業でおこづかい程度を稼ぐ人まで幅がある職種なので、「WEBライターの平均年収」はあまり参考にならないかもしれません。
求人のなかから自分が求めているものに近いものを選び、募集要項にあるリアルな数字を見てみると、具体的にイメージできます。
▼WEBライターの全体像を掴むのに、こちらの記事もおすすめです。
2.WEBライターになって何がしたいのか目標を決める
「手っ取り早くお金を稼ぎたい」「副収入がほしい」など、WEBライターになる目的が、「お金」に限定されると、必ず「損をしたくない」「お金にならないことはムダ」「楽して稼ぎたい」という意識が働くようになります。
本来なら働くモチベーションである目的が、前向きに働く気持ちを削いでしまうのです。
WEBライターの仕事自体に価値を見いだせなければ、成果が出るまでの努力が難しくなってしまいます。
仕事を通して得られるメリットはお金だけではありません。
あなたはWEBライターになって、どんなことを実現したいのでしょうか?
執筆したものが世に出れば、それはあなたの実績になります。
腕を磨けばそのスキルはあなたの財産です。
自分の書いた文章が、もしかしたら誰かの考えや行動に影響を与え、商品やサービスが売れるかもしれません。
それによって企業の売上が大きく伸びるかもしれませんし、誰かの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
WEBライティングは人々に大きな影響を与えることのできる仕事です。
「お金」以外の目標にも考えを巡らせてみましょう。
積極的に努力したくなるような動機を見つけられたら、成功が自然と近づいてきます。
3.WEBライティングの基礎知識とスキルを身に付ける
「誰でも」「楽に」「稼げる」このようなフレーズにつられてWEBライターになるのはとても危険です。
簡単にできると思って始めたけれど、予想以上にライティングが難しく、「クライアントから修正を何度も依頼される」→「うんざりして挫折してしまう」という道を辿る人が少なくないからです。
WEB業界で重宝されるのは、スキル・実績・信頼を兼ね備えた人。
未経験からのスタートなら、実績はなくともWEBライティングの基礎知識とスキルは備えておきましょう。
それだけで、くすぶっている大勢のWEBライターの一歩も二歩も先を行く存在になれます。
まずはWEBライティングについての理解を深めることから始めましょう。
- 記事を検索結果の上位に表示させる(SEO)
- インターネット上で読みやすい記事にする
- 掲載先メディアの意図を汲んだ内容にする
- 読んだ人の行動を喚起する
- クライアントの成果につなげる
これらのポイントを押さえたライティングは難易度は高いものの、練習をすれば誰でも身につけることができます。
WEB記事特有のルールを知って、工夫ができるWEBライターになりましょう。
SEO:「検索エンジン最適化」と呼ばれ、検索ランキングの上位にWEBサイトを表示させる施策
▼WEBライティングの基礎の全てをまとめています。書き方やコツも紹介していますので、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
4.稼げるようになるまでの「下積み期間」が必要だと心得る
WEBライターについて検索すると、成功しているWEBライターが「月収7桁を達成」「副業の収入が本業の収入を超えました」などとインパクトのある言葉で語っているのを目にすることもあるでしょう。
稼いでいるWEBライターのプロフィールには大抵、「挫折からのサクセスストーリー」がギュっと凝縮した形で記されているので、つい「とんとん拍子に稼げる」と勘違いしてしまうのですが、成功までの道のりは平坦ではありません。
「書くだけなら誰にでもできる」→「すぐに稼げる」というWEBライターのイメージはあながち間違いではないのですが、「すぐに稼げる額」はアルバイトで稼ぐ額を遥かに下回ることがほとんどです。
ある程度の収入を得られるようになるまで、経験とスキルアップを重ねていくしかありませんので、その間は「単価の安い案件をこなす」「時給換算すると数百円になってしまう」という辛抱のとき。
それを「下積み期間」と前向きに捉えて、一歩ずつステップアップしていく心構えが大事です。
下積み期間を前向きに過ごすコツについては、「下積み期間の乗り越え方」で具体的に紹介しています。
5.仕事獲得のルートや方法を下調べしておく
ライバルが多い業界ですので、「WEBライターになったはいいけれど、仕事が取れない!」となれば大ピンチ。
「仕事を探す」という作業が常に付いて回ることにストレスを感じる人は少なくありません。
仕事の獲得方法は事前に把握しておきましょう。
- クラウドソーシングサイトに登録する
- SNSを利用して仕事を探す
- ブログ経由で仕事の依頼を受ける
- 友人・知人から仕事を受注する
クラウドソーシングサイトとは、仕事を発注したい人と仕事を受注したい人をマッチングしてくれるサイトです。
初心者のWEBライターはここから仕事をスタートさせることが多いので、まずはメジャーなサイトにいくつか登録してみましょう(登録は無料)。
案件の受注から納品、報酬の受け取りまで全てオンラインで完結するので取引きがスピーディーでスムーズです。
WEBライター向けの案件はたくさん見つかりますので、どんな募集があるか確認しておくとWEBライターになったあとのイメージをしやすくなります。
SNSやブログで自ら情報を発信しながら人と繋がることや、友人・知人にWEBライティングができることをアピールしておくのも効果的です。
「自ら動く」という癖をつけましょう。
6.業務委託という働き方について理解を深めておく
業務委託という形で仕事を受注する場合、事業主としての自覚が必要です。
ライティング以外の業務にも追われることになりますので、WEBライターを始めてから慌てなくてすむように、事業主としてすべきことを一つずつ洗い出して対応できるようにしておきましょう。
- 仕事の獲得
- 請求書の発行
- 帳簿付け
- 確定申告
- 社会保障の薄さへの備え
- スケジュール管理
- 健康管理
- クライアントとのコミュニケーション
事業者として必要なことを8つ挙げてみましたが、特にお金まわりの事務作業は慣れるまで苦労するかもしれません。
請求書の発行や帳簿付け、確定申告については税金の知識が必要になりますし、雇用保険や厚生年金などフリーランスが受けられない社会保障をどう補うか対策を考える必要があります。
他にも、複数の案件を抱えながらのスケジュール管理や健康管理、クライアントとのコミュニケーションにも気を配らなければなりませんので、事前に情報を収集して心配の種は取り除いておきましょう。
▼WEBライターの税金事情やフリーランスに必要なスキルについてはこちらにまとめてありますので、WEBライターを始める前に一読しておくのがおすすめです。
7.詐欺の実例といざという時の対応策を知っておく
残念ながら、フリーランス向けの案件の中には詐欺が紛れています。
もちろん詐欺はごく一部なのですが、見分け方を知らないとひっかかってしまいますので、次の注意事項5つをポイントに身を守りましょう。
- うますぎる話には乗らない
- 初期費用と言ってお金を要求されたら詐欺を疑う
- 運営元が不明瞭な案件には手を出さない
- 業務内容や報酬額が不明瞭な案件にも手を出さない
- 運営元の評判を調べて悪評が見つかったら契約しない
5つのポイントと照らし合わせて、ひとつでも当てはまる案件を避けるようにするだけでも被害に合うリスクをかなり減らせます。
大半の案件は安全なものですので、むやみに怖がる必要はありませんが、詐欺の実例やいざという時の対応策を知っておくことは重要です。
消費者庁が事例を開示して注意を呼びかけていますので目を通しておくだけでも詐欺を見極めやすくなります。
万が一被害にあってしまった場合は、こちらの相談窓口に連絡しましょう。
- 「消費者ホットライン」(電話番号:188)
- 「警察相談専用電話」(電話番号:9110)
▼フリーランスによくあるトラブルついてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。案件探しの前に一読しておいていただきたい内容ですので、参考にしてください。
辛抱の時期もコレで有意義!下積み期間の乗り越え方
WEBライターとして活躍が期待できるのは、下積み期間を乗り越えた先にあります。
とはいえ、うだつの上がらない期間は何かと不安や不満でいっぱいになってしまうもの。
「なかなかお金が稼げない」「納品しても修正依頼が何度もくる」という状態が続くと、諦めたくなることもあるでしょう。
孤独な闘いのなか、モチベーションを保つコツは次の2つです。
- ポジティブ要素に目を向ける
- 楽しみを見つける工夫をする
具体的に見ていきましょう。
「いくら稼げた」ではなく「できたこと」に目を向ける
WEBライティングに限ったことではありませんが、「できなかったこと」だけに意識が集中すると、どんなに頑張ろうと思っていても次第にやる気が損なわれていきます。
反省や失敗から学ぶことは大切ですが、それ以上に必要なのが「できたこと」を自覚することです。
些細なことでも構いません。
「期日前にきちんと納品できた」
「またひとつ実績が増えた」
「修正依頼が減ってきた」
「自分の記事が公開された」
「初めて書いた記事と比べると上達している」
など、コツコツ努力していれば必ず「できるようになったこと」を見つけられるはずです。
真面目な人ほど「できないこと」にこだわりがちですが、ぜひ褒め上手になって自分を励ましてみてください。
確実にスキルを上げている自分に気付き、モチベーションを上げることができます。
クリアしやすい目標を立て、達成していくことを楽しむ
「WEBライターになってお金を稼ぎたい」と漠然と思っているだけだと、その目標を達成できない下積み期間は苦痛でしかありません。
ゴールまでのスモールステップを意識することが大事です。
達成しやすい小さな目標を立ててみてください。
「執筆のためにまずは机の前に座る」
「30分は席を立たずに集中する」
「1日〇時間は執筆する」
「1ヵ月〇記事を達成する」
「ショートカットキーを〇種類覚える」
「1時間1,000文字書けるようにする」
など、ゴールに向かって道しるべのように小さな目標を立てるようにすると、自然と気持ちが前に向きます。
モチベーションを保つコツは、ゲームのようにクリアすること自体を楽しむこと。
達成感が得られて、次の目標をまたクリアしたくなったら上手くいっている証拠です。
修正依頼やフィードバックは「授業」だと思って学びに変える
記事をクライアントに提出しても、修正依頼が何度もくるようならまだ納品レベルに達していないということ。謙虚に受け止め、そこから学べる人は伸びていきます。
人から指摘されることに慣れていない人は、落ち込んだり腹を立てたりすることがあるようですが、修正依頼やフィードバックは「授業」だと捉えてみてはどうでしょうか。
WEBライティングのスキルは他の人の目で添削してもらうことで伸びていきます。
「お金をもらえるうえに、添削までしてもらえるなんてラッキー」と思ったほうがポジティブです。学びのチャンスを無駄にせず存分に活かしましょう。
スキルアップのコツは、修正依頼の意図をよく考え、自分なりに工夫をしてみること。
さらに、改善点や理由をきちんと相手に伝えること。
ディレクション担当者とのコミュニケーションが上手くいくようになると、WEBライティングがどんどん面白くなっていきますよ。
WEBライター仲間と交流し、刺激を受けたり励みにしたりする
駆け出しWEBライターが挫折した理由に、「孤独感に耐えられなかった」というのがあります。
WEBライターの仕事は、パソコンに向かって一人黙々と作業をするイメージを持たれていることが多く、「孤独」は想定内かもしれませんね。
むしろ人と関わらずにマイペースに仕事をしたいという人もいるでしょう。
それでも、「困ったときに相談相手がいない」「トラブルは一人で対処しなければならない」「全ての責任の所在が常に自分」という状況が続くと、なかなかキツイことがあります。
そんなときに励みになるのが、同じ立場であるWEBライター仲間の存在。
交流会、オンラインサロン、セミナー、スクールなど、仲間と繋がる場に積極的に出向いてみてはどうでしょうか。
情報収集ができますし、横のつながりを持つことは今後の仕事に大いに役立ちます。
人が集まる場所は苦手、という場合はSNSを活用しましょう。
Twitterやブログなどで情報を発信しているWEBライターはたくさんいますので、最初は気になる人を見つけてフォローをする、というのでも十分です。
慣れてきたら、WEBライティングについて学んだことをアウトプットすると自分の勉強にもなります。WEBライターへの道や下積み期間の近況を発信するのも仲間集めに効果的。
共感を示してくれる同志や応援してくれる仲間と繋がることができるのでおすすめです。
“稼げるライター”にステップアップするコツ8選
『やめとけ』という理由の多くは「思ったように稼げない」というもの。
下積み期間のマインドセットについては前にお話ししましたので、ここでは稼げるWEBライターになるための具体策を8つ紹介していきたいと思います。
- SEOの知識を付ける
- 得意分野を持つ
- 経験を積んで、高単価の案件にチャレンジする
- 記事のクオリティを上げて継続案件につなげる
- 実績をもとに単価交渉を試みる
- クライアントと良好な関係を築く
- 人脈を活用して仕事を直接依頼してもらう
- ポートフォリオサイトとしてブログを始める
1.SEOの知識を付ける
WEB記事は「読者に見つけてもらう」ことがとても重要です。
見つけてもらえなければ、ネット上に溢れるその他の記事に埋もれてしまいます。
それはクライアントの意図するところではありませんし、せっかく時間をかけて仕上げた記事は多くの人に読んでもらいたいですよね。
そこで大事なのがSEOの知識。
インターネットユーザーが検索したときに、検索結果の上位に記事を表示させる施策です。
たとえば、WEBライターに必要なSEOについて知りたいというとき、検索ボックスに「WEBライター SEO」と入力して検索しますね。
その結果として表示された記事のタイトルを見て、求めている答えが得られそうなものをクリックしませんか?
そのクリックを巡って、WEBライター間で争奪戦が繰り広げられているというわけです。
検索結果1ページ目に表示されれば多くの人に読んでもらえる可能性が高くなりますし、10位よりは1位というように、順位が上がるにつれクリックされる確率が高くなります。
上位順位表示のコツは、Googleの検索エンジンでいうならGoogleに評価される内容であること。
Googleに評価される内容にするには、「ユーザーにとって役立つ情報が見やすく・わかりやすくまとまってる」ということがポイントになります。
WEBライティングとSEOは切っても切れない関係にありますので、稼げるWEBライターを目指すならSEOの知識を身に付けましょう。
▼WEBライターが知っておくべきSEOの具体策については、こちらにまとめてあります。
2.得意分野を持つ
WEBライターは基本的に分野を問わずさまざまな記事を執筆します。
WEBコンテンツはあらゆるジャンルで需要があるので、最初は興味を持った案件にどんどんチャレンジしましょう。
そのうちに得意な分野ができます。(得意になりたい分野を意図的に極めていくのもあり)
何度も書いた分野はすでに知識があるので「書きやすい」と感じるはず。
リサーチにかける時間も減り、執筆スピードも上がるので一石二鳥。
特定の分野に詳しくなれば記事のクオリティも上がります。
分野によって単価の相場が異なることも知っておきましょう。
高単価が狙える分野をいくつか紹介します。
- 金融・投資
- 不動産
- 転職・副業
- 医療・健康
- IT
専門知識が必要な分野ほど単価の相場が高くなりますので、もし何か資格を持っていればそれを活かしましょう。
実績や経験のある分野でも構いません。
知識が深い分野があれば、そこを攻めるのが稼げるライターへの近道です。
「ある分野に特化している」というアピールは専門性の高さを売りにできるので、宣伝効果としても抜群。その他大勢のWEBライターと差別化を図ることができます。
▼WEBライターにおすすめのジャンルについてはこちらに詳しくまとめてあります。
3.経験を積んで、高単価の案件にチャレンジする
未経験や初心者のライターは、実績がないことやライティング経験の少なさがネックになり、低単価の案件からスタートするしかありません。
最初は文字単価1円を切ることもあるかもしれませんが、場数を踏むことが大事な時期でもありますので積極的にチャレンジしましょう。
ただ、いつまでもそこから抜け出せないようでは困ります。
(わりとこの段階で低迷している人が多いので要注意。『やめとけ』発言をしている大半がこの時点でWEBライターを辞めています)
単価の安い案件をいくつか経験したら、次はそれよりも少し単価の高い案件を狙いましょう。
その積み重ねでスキルも上がってきますので、実践で学びながら早々に文字単価1円未満の案件は卒業するようにします。
ある程度期間を決めて、単価アップの目標を立てておくのも低迷しないためのコツです。
ここではとにかく、「ライティング経験を積むこと」「経験しながらスキルを磨くこと」に注力しましょう。
4.記事のクオリティを上げて継続案件につなげる
執筆に慣れてきても手を抜かず、少しでもクオリティを上げられるように努力しましょう。
単発の案件でも、納品した記事のクオリティが合格ラインもしくはそれ以上であれば、「また次もお願いしたい」と契約を継続してもらえる可能性があります。
前にもお伝えしたように、ひとつの案件に対してライバルはたくさんいるのですが、そのなかにはWEBライティングとは何かをわかっていないような素人も多く含まれているのです。
次のポイントを意識すると、記事のクオリティが一気に上がります。
- WEBライティングの基本の型を押さえる
- 情報のリサーチを丁寧におこなう
- 内容の専門性を高める
- ユーザー目線で執筆する
- SEOの知識を活かす
- 校正・推敲を丁寧にしてから納品する
WEBライターが案件探しに苦労するように、クライアント側もまた信頼できるWEBライター探しに苦労しているものです。
丁寧な仕事をするWEBライターはクライアントからすると願ったり叶ったり。
継続的に案件を依頼するほうが、毎回ライター探しをするよりずっと効率がいいからです。
WEBライターからしても、毎回案件探しに奔走するよりも、一定の仕事量を約束されているほうが安心して執筆に集中できますし、収入面も安定します。
長いお付き合いを望んでもらえるようなWEBライターを目指しましょう。
▼稼げるようになるためのWEBライティングのコツはこちらに詳しくまとめています。
5.実績をもとに単価交渉を試みる
継続的に案件を依頼されるようになったら、仕事のクオリティを認められているという証拠。タイミングを見て単価交渉に踏み切ってみましょう。
タイミングの見極めは難しいかもしれませんが、目安を次に挙げてみました。
- 最初に依頼を受けた頃よりも記事内容の専門性が高まっている
- 継続的に仕事を受け、修正依頼がほぼ無い状態で納品している
- 過去に納品した記事がSEOの結果を出している
- 実績ができ、WEBライターとしての市場価値が上がった
- 案件に関わる分野の資格を取得し、権威性が高まった
- 執筆以外にも仕事の範囲を広げられるようになった
- 自身の受注案件の平均単価が上がってきた(売れっ子になってきた)
いずれか当てはまることがあれば、交渉してみる価値はあります。
「単価を上げてほしい」とはなかなか言い出せないかもしれませんが、信頼関係ができていればそんなに気おくれする必要はありません。
希望の単価を示しつつ、それ以上の価値が提供できることをアピールしましょう。
フリーランスのWEBライターにとっては収入に大きくかかわる大事なことですので、交渉上手になるのも稼げるWEBライターへの一歩です。
6.クライアントと良好な関係を築く
クライアントと良好な関係を築くことは、仕事をスムーズに進めるためにも必要です。
人と関わるのが苦手、という人でも心配はいりません。
社会人として最低限のビジネスマナーを守り、丁寧な対応を心がけるだけでも相手に好印象を与えることができます。
それだけ?と思うかもしれませんが、その「最低限のビジネスマナー」ができていない社会人は意外と多く、自らチャンスを逃していることも多いのです。
最低限のビジネスマナーとは次のような基本的なことです。
- 約束を守る
- 連絡を怠らない
- 正しい言葉遣い
- 基本的な礼儀作法
- 丁寧なコミュニケーション
- オンライン上のマナー
WEBライターにとって「納期」や「執筆ルール」は絶対。
「オンラインミーティングに遅れる」「約束の時間を間違える」など、時間にルーズなのも信頼を失います。
「報告・連絡・相談」(ほう・れん・そう)を怠らない、というのも大事です。
一人で作業することの多いWEBライターですが、だからこそ進捗状況の報告などはこまめにおこない、相手に不安を抱かせないようにしましょう。
ライターですので正しい言葉遣いであることはもちろん、礼儀作法もしっかりと押さえておかなければなりません。
丁寧なコミュニケーションは「相手への思いやり」でもあります。
WEBライターはメールやチャット、ZOOMなどオンラインでやりとりすることが多いので、インターネット上のマナーも心得ておきましょう。
信用を得られると、過去に仕事を依頼してくれたクライアントから再び声がかかることもあります。
気持ちの良い関係を築くことができたクライアントとは、その後の繋がりも大事にしましょう。
7.人脈を活用して仕事を直接依頼してもらう
求人を探して案件をこなすのもいいですが、すでに持っている人脈を有効活用しましょう。
友人・知人が手掛けている事業にWEBライティングが活かせることがあるかもしれませんし、周りにWEBライターを探している人がいるかもしれません。
自分がWEBライターであることを日頃から伝えるようにしておくと、どこかでWEBライターが必要になったときに「あ、そういえば」と思い出してもらえます。
仕事を外注するとき、顔の見えない相手と取引きするよりも、信頼のおける知人に任せたいと思うものです。
よく知らない人に営業されるよりも、友人に「ここにWEBライティングを活かしたらもっと売上が伸びるよ」などと親身にアドバイスされたほうが、前向きに検討しようという気になるでしょう。
「自ら提案して、自分がどう役立てるのかアピールする」ということを意識して、自分の人脈を改めて見つめ直してみましょう。
8.ポートフォリオサイトとしてブログを始める
WEBライティングは書けば書くほど上達しますので、ブログは練習の場として最適。
ライティングの力量を示すこともできます。
ブログなら得意なテーマで自由に執筆できますし、個性を発揮できる場です。
WEBライターである自分の顔として、ブログを運営している人は少なくありません。
こういった意図で運営されているWEBサイトを「ポートフォリオサイト」と言います。
ポートフォリオとは「自分の作品集」のようなもの。
クリエイターが自分の作品を載せてスキルや実績をアピールするのが「ポートフォリオサイト」です。
WEBライターの場合はブログ記事で自分のライティングスキルや得意分野をアピールできますし、プロフィールや実績を載せて仕事に繋げることもできます。
WEBサイト制作・運営ができるという証明にもなるので、WEB系スキルに強いという印象を与えられるのもメリットです。
▼WEBライターのポートフォリオについてはこちらの記事に具体的な内容が載っていますので、ぜひ参考にしてください。
“下積み期間”を乗り越えた先のメリット
『やめとけ』という発言は、下積み期間に多く発生していることが想像できます。
人間の脳はネガティブな思考に引っ張られやすいという特性がありますので、きちんとメリットにも目を向けるようにしましょう。
ネガティブ要因だけに引きずられないように意識をするだけでも、新しいことを始めようとするときの抵抗感を軽減できますよ。
下積み期間をポジティブに乗り越えるコツについては前に紹介しましたので、ここでは下積み期間を抜け出したあとにあるメリットに注目していきたいと思います。
- 会社に依存せずに生きていけるスキルが身に付く
- WEBライティングのスキルは汎用性が高い
- 場所と時間に捉われない自由な働き方が手に入る
会社に依存せずに生きていけるスキルが身に付く
WEBライティングは「手に職をつける」という意味で優れたスキルです。
「芸は身を助ける」と言いますが、働き方が多様化している今、会社に依存せずに生きていくスキルを備えておきたいところ。
インターネットが広く普及した社会において、WEB系スキルは強みになります。
2023年5月に総務省が開示した「令和4年通信利用動向調査の結果」によって、インターネットの利用率は10代から50代で9割を超え、60代から80代においても上昇傾向であることが明らかになりました。
WEBコンテンツは今後も増え続け、優れたWEBライターの需要はますます高まっていくことが予想されます。
また、WEBライターの活動によってライティング以外にも、営業・クライアントとの交渉・ビジネスマナー全般が鍛えられ、さまざまな分野にも知見を広げられるので、社会人としてのスペックがかなり上がるはず。
「自分のスキルで稼ぐことができる」という自信は、不安定な世の中において何よりの安心材料なのではないでしょうか。
WEBライティングのスキルは汎用性が高い
WEBライティングは今やどの業種でも必要とされるスキル。
WEBコンテンツに限らず、あなたの現職にも活かせる汎用性の高さこそ本当の魅力。
WEBライティングのノウハウは、資料作成、ビジネスメール、セールストーク、プレゼン、自己PRなどさまざまな場に活かすことができます。
“伝える力”は最大の強みです。
SEOの知識はマーケティングや広告の分野でも役立ちますし、情報収集能力の高さや幅広い視野はどの分野でも重宝されること間違いありません。
ITリテラシーが上がるのもメリット。
このように業種を問わず活かせるスキルを「ポータブルスキル(持ち運びできるスキル)」と言います。
WEBライティングができることで今の仕事で評価が上がり、昇給や昇進に繋がるかもしれませんし、転職の際はチャンスを掴む足がかりにもなるのです。
場所と時間に捉われない自由な働き方が手に入る
在宅ワークや副業など、ライフステージに合わせて働き方を選べるのもメリットです。
フリーランスなら納期を守ればワークスタイルは自由。仕事量の調整もできます。
勤務時間や勤務地の縛りがないことで、働くチャンスが得られる人も多いのではないでしょうか。
「子育てや介護の傍らスキマ時間を使って働きたい」
「副業で副収入を得ながら新しいスキルを習得したい」
「体調に不安があって外出は困難だけど在宅なら働ける」
「田舎暮らしを実現するためにリモートで働きたい」
「毎日の通勤から解放されてノマドワーカーになりたい」
スキルがあれば、こういったニーズが叶う社会になってきました。
国が推奨する「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」の実現は、多様化する社会の変化に適応しようという動きの表れです。
近い将来、場所や時間に捉われない働き方がもっと世の中に浸透していきます。
在宅ワーカー・スキマワーカー・ノマドワーカーに仕事のチャンスが増えたとき、ポータブルスキルであるWEBライティングの能力が高ければかなり有利です。
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
引用:内閣府ホームページ「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」
メリットとデメリットを天秤にかけてみよう
『やめとけ』のネガティブ要素とメリットを天秤にかけてみましょう。
得られるもののほうが圧倒的に大きいことにもうお気づきでしょうか?
メリットとデメリットを少し整理していきます。
『やめとけ』発言に見るデメリットをまとめると、
- 勉強や努力が必要で、すぐには稼げない
- たいして稼げないなら割に合わないから損
確かに「手っ取り早く稼ぐ」という意味ではWEBライターを選ぶメリットはないかもしれません。
ただ、得られるものは「お金」だけではありません。
WEBライターになった先のメリットを思い出してみましょう。
- 会社に依存せずに生きていけるスキルが身に付く
- WEBライティングのスキルは汎用性が高い
- 場所と時間に捉われない自由な働き方が手に入る
あなた自身の市場価値が上がり、可能性が広がっていきます。
すぐには稼げないものの、スキルが上がれば収入も上がっていきます。
果たして本当に「割に合わない」「損」と言えるのでしょうか?
メリットとデメリットを「お金」で比較するか「価値」で比較するかによって、天秤の傾きが変わってきますね。
迷ったときは、お金の先にある「手に入れたいもの」に目を向けてみましょう。
あなたはWEBライターになって、どんな未来を手に入れたいのでしょうか。
それを叶えるのに必要なのは、手っ取り早く稼げる「一時的なお金」ではなく「未来を切り開くスキル」ではありませんか?
WEBライターに向いているのはどんな人?
「向き不向き」は性格や好みが関係してきますので、適正は人それぞれ。
『やめとけ』と言っている人がいるからといって、あなたも同じように感じるとは限りません。
適性を見分けるポイントは「得意かどうか」「好きかどうか」です。
文章を書くことが得意なら、成果を出しやすいので楽しく働けます。
「書くことは好きだけど得意とは言えない」という人でも大丈夫。
「好き」という気持ちがあれば、壁にぶつかっても乗り越える努力ができますし、できるようになったときの喜びが大きいので早く上達します。
WEBライターに向いているのは次のようなことが好き、もしくは得意とする人です。
- 文章を書くこと
- 文章を読むこと
- 情報収集と情報の整理
- 視野を広げること
- 知識を増やすこと
- コツコツ地道な作業
- 人の役に立つこと
現在できなくても、「できるようになりたい」という気持ちがあれば十分。
目指すことで「なりたい自分」に近づけますので、それをWEBライターで叶えませんか?
▼ライティングスクールの受講生200人を見て感じた「WEBライターに向いている人の特徴」を解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
『やめとけ』を上回るメリットを掴む!
『WEBライターはやめておけ』と言われる真意をいろいろな角度から検証してきました。
『やめとけ』という声があるのは事実ですが、それを気にして踏みとどまる必要はありません。
WEBライターという仕事が少しでも気になったら、行動に移してみるのがいちばんです。チャレンジして損はしません。
この記事で検証したことをおさらいしておきましょう。
- そんなに簡単な仕事ではない
- すぐに稼げるようになるわけではない
- 仕事獲得のための努力をしなければならない
- 「業務委託」という働き方に慣れない
- 詐欺案件が紛れている
しかし、これらは全て事前に準備しておくことで克服できます。
- ライターの仕事内容について下調べをしておく
- WEBライターになって何がしたいのか目標を決める
- WEBライティングの基礎知識とスキルを身に付ける
- 稼げるようになるまでの「下積み期間」が必要だと心得る
- 仕事獲得のルートや方法を下調べしておく
- 業務委託という働き方について理解を深めておく
- 詐欺の実例といざという時の対応策を知っておく
WEBライターとして軌道に乗るまで、モチベーションを保つ工夫をしましょう。
- 「いくら稼げた」ではなく「できたこと」に目を向ける
- クリアしやすい目標を立て、達成していくことを楽しむ
- 修正依頼やフィードバックは「授業」だと思って学びに変え
- WEBライター仲間と交流し、刺激を受けたり励みにしたりする
- SEOの知識を付ける
- 得意分野を持つ
- 経験を積んで、高単価の案件にチャレンジする
- 記事のクオリティを上げて継続案件につなげる
- 実績をもとに単価交渉を試みる
- クライアントと良好な関係を築く
- 人脈を活用して仕事を直接依頼してもらう
- ポートフォリオサイトとしてブログを始める
下積み期間中は「稼げるWEBライターになるためにできること」を積極的に取り入れましょう。
『やめとけ』発言に見るデメリットとメリットを比較する際のポイントは、「お金」の先にある「価値」に目を向けること。
WEBライティングはあらゆる場で役立つスキル。働き方の可能性も広げてくれます。
あなたの足を引っ張る言葉に惑わされず、『やめとけ』を上回るメリットを掴みにいきましょう。
あなたの「やってみたい」という気持ちを大事に育ててみませんか?
質問や感想があればご記入ください