自由な働き方に憧れてフリーランスを検討する人が増えています。
先行きが不透明なこの時代、転職を考えるたびに「フリーランス」という働き方が頭をよぎったりしていませんか?
自由なイメージが先行しがちなフリーランスですが、実際のところどうなんでしょうか?
「そもそも、スキルがなければフリーランスにはなれないのか」
「どんなスキルがあったら、フリーランスとして独立できるのか」
漠然としたイメージだけだと不安が先行し、結局一歩を踏み出せないものです。
この記事では、フリーランスという働き方を視野に入れていている人に、初心者でも参入しやすい職種・必要なスキルを紹介します。
稼げるようになるコツやスキルの習得方法とあわせて、フリーランスになる前に準備しておくべきことも解説していますので、独立することを考えている人はぜひ参考にしてください。
【お知らせ】
2000名以上の人生を変えるキッカケになった「好きなことで生きていく!WEBデザイナーという働き方セミナー」では、
などをお伝えしています。今だけ無料で開催しているので「WEBデザインの学び方がわからない」「WEBデザイン業界について知りたい」という方はぜひご参加ください。
>>詳しくはこちら
「フリーランス」ってそもそも何?
まずはここがあやふやなままだとまずいので、フリーランスの定義から解説します。
フリーランスの定義
フリーランスは内閣官房や関連省庁によって以下のように定義されています。
実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者を指すこととする
引用:内閣官房・公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省 連名「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」2頁
簡単に言うと「どこにも属さずに、個人のスキルで仕事をしている人」がフリーランスです。
会社員やアルバイトのように雇用という後ろ盾がなく、専門的なスキルを駆使して仕事をおこなっているという認識で問題ありません。
フリーランスが活躍している業種
フリーランスとして活躍している人が多い業種をみれば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。
- クリエイティブな分野
- IT・WEB界隈
- スポーツトレーナー・エステティシャン
- コンサル事業
やはりフリーランスが活躍しているのは個人のスキルがモノを言う業界が多いので、未経験からフリーランスになるよりも、前職の経験・スキルを活かして独立するというイメージの方が近いかもしれません。
「スキルを提供してその対価を得る」のがフリーランスですので、スキルの活かし方次第でどんな職種もフリーランスになり得るということになります。
当然ワークスタイルもさまざま。企業に雇用されている人達の目には、ずいぶん自由な生き方のように映るかもしれませんね。
フリーランスはいつから名乗ることができる?
「フリーランス」は法令で定められたものでは無いため、名乗るために必要な手続きなどは何もありません。
極端なことを言うと、企業に雇用されていない人が「今日からフリーランスを名乗ります!」と宣言してしまえば、誰でもその瞬間からフリーランスになることができます。
なので専門スキルやクライアントとのツテが無くてもフリーランスになることはできますが、フリーランスとして食べていくにはやはりスキルを持っていることが重要になってきます。
昨今のクラウドソーシングサイトでは「スキル不要・未経験可」の仕事も増えてきていますが、到底それだけでは生計を立てられないような、低い報酬額の仕事しかないことがほとんどです。
「じゃあ未経験からフリーランスになることは諦めた方がいいの?」
「専門的なスキルを持っているわけではないけど、どうしてもフリーランスになりたい!」
そう思ってしまった方、安心してください。
本記事では「未経験・専門スキルなし」の状態でもフリーランスとして活躍していくための内容を解説していきます。まずは次の章で「全てのフリーランスに必要なポータブルスキル(業種や職種が変わっても活かせるスキル)」から順に見ていきましょう。
フリーランスに必要な5つのポータブルスキル
フリーランスに必要なポータブルスキルは、以下の5つだと言われています。
- スケジュール管理能力
- 営業力・行動力
- コミュニケーション能力
- 経理・財務管理能力
- 職種ごとの専門スキル
詳細は順を追って解説していきますね。
必要なスキル1.スケジュール管理能力
フリーランスは会社員と違い、営業や経理、制作から納品にいたるまでを全て1人でこなさなければなりません。
そうなってくると大切なのが「スケジュール管理能力」。複数案件の納期をチェックし、無理なく納品できるスケジュールを立て、月末には収支をまとめたり請求書を作成してクライアントに提出する……。
これらの業務をスムーズにこなすスキルが絶対に必要になってきます。無断で納期を遅らせたり、お金の管理ややり取りをおざなりにしてしまうと、フリーランスは一瞬で信用を失ってしまいます。
「スケジュール管理、時間管理、タスク管理、自己管理がしっかりとできる」
「むしろ自分の裁量ですべてを決めていいなら楽」
そう思える方にとっては、フリーランスは天職かもしれません。
必要なスキル2.営業力・行動力
フリーランスは自分から仕事を獲得しにいかなければいけません。なので「営業力」や、営業に携わったことが無い方は「自ら行動する力」が必要になってきます。
「営業」と言っても飛び込み営業や架電営業ではなく、フリーランスに必要な営業力は「セルフプロデュース力」と「仕事がとれそうな場に躊躇なく赴く行動力」です。
以下のことを自然におこなえる方であれば、少なくとも「仕事がなくて困る」という状況はおこりえないでしょう。
- SNSにスキルや制作物をのせながら、普段の投稿で人となりもアピールする
- 勉強会や交流会に積極的に参加して顔を売る
- WEB版ポートフォリオを作成し、いつ如何なる時でも自分を売り込めるようにする
反対に「自己アピールが苦手」「積極的な行動は得意ではない」という方にはフリーランスは不向き化もしれません。
必要なスキル3.コミュニケーション能力
「営業力」の項目にも関係してきますが、フリーランスにはコミュニケーション能力が必須です。フリーランスを目指す人の中には「会社の人間関係に疲れたから、1人で黙々と働きたい」「人とあまり関わらずにマイペースに仕事をしたい」という人もいるかもしれません。
確かにフリーランスの仕事は在宅ワークであまり人と会うこともなく、チャットやメールのやりとりだけで仕事が完結するものも多く存在します。しかし、その状態でクライアントと良好な関係を築くためには、対面の時以上に高いコミュニケーションスキルが必要です。
- 返信の速さ・マメさ
- 言葉遣い
- 丁寧でわかりやすく、かつ簡潔な質問
上記を徹底するためには、対面で人と関わっていたとき以上にコミュニケーションに神経を使うことになります。
また、場合によっては「価格交渉」や「条件面の交渉」なども自らおこなう必要があります。時には相手とぶつかるときもあるため、上手く駆け引きをおこなうスキルも必要だと言えるでしょう。
人とのコミュニケーションを避けたい人ほど、フリーランスは向いていないのかもしれません。
必要なスキル4.経理・財務管理能力
お金を管理するスキルもフリーランスには必要です。
とはいえ「経理担当をしていました!」という方は少ないと思うので、最初は「家計簿をつけることがすき」「お金の管理は得意」くらいのスキルで問題ありません。
苦手意識さえなければ、後から学びながらでも十分に経理業務をおこなうことは可能でしょう。参考として、フリーランスがやらなければならない経理業務は以下の通りです。
- 請求書や納品書の発行
- 取引や経費の帳簿付け
- 確定申告
「確定申告」と聞いて嫌な顔をした人も多いかもしれませんが、今は帳簿もWEB上で簡単につけられる「マネーフォワード」のようなサービスが登場していたり、確定申告も「e-tax」でWEB上で完結させられるので、昔よりはかなり簡単になっています。
特にe-taxは丁寧すぎるほどのフォローや解説があるため、確定申告を過度に怖がらないようにしながら税金や経理の知識を身につけていきましょう。
必要なスキル5.職種ごとの専門スキル
すでに前職で専門スキルを持っている方は、フリーランスにはうってつけです。特に現代はYouTubeの影響で、少し特殊なスキルでもフリーランスとして稼ぎやすい時代になってきました。(例:料理研究家・ライブ配信者など)
もちろん王道の職種として「ITエンジニア・WEBデザイナー」などもフリーランスで稼ぐ人が増えています。
ただし、もしもこれらのスキルがなかったとしても、今は「未経験からスキルを積みながらでも稼いでいける職種」も増えてきています。
専門スキルを必要としない仕事は報酬額は低いですが、それでも預貯金があれば生活することも不可能ではなく、スキルが伴ってくれば報酬額も増えるので問題なく生活できるようになる可能性もあるでしょう。
ただしこれは「業務と並行して学習もおこない、ゆくゆくは専門スキル持ちになる前提」の話なので、いつまでもスキルがともなわないままであれば生計を立てることは難しいことを心得ておいてください。
【お知らせ】
まずは無料でWEBデザインを学びませんか?
デザインに少しだけ興味がある方に向けて、豪華な無料プレゼントを用意しました。
✔️ WEBデザイン20レッスン
✔️ WEBデザイナータイプ診断
✔️ 60分でバナーが作れるレッスン動画
✔️ 月収3万円が叶う!副業ロードマップ
✔️月100万稼いだデザイナーによる特別動画講座
フリーランスにおすすめの職種とは
ここでは「自分のキャリアプランがまだハッキリしない」という人に向けて、フリーランスにおすすめな職種の特性を紹介します。
フリーランス向けの職種1:専門スキルが活かしやすい職種
フリーランスが求められる瞬間は、企業が社内では対応できず外部に仕事を回さなければならなくなったときです。つまり、専門的なスキルが必要な職種ほどフリーランスに向いていると言えます。
特に注目したいのは、世の中に需要はたくさんあるものの一般企業が社内に迎え入れることができていないIT・WEB関連の職種。
これらは専門性・需要ともに高く、作業場所を選ばないという特性上、フリーランスというワークスタイルにぴったりです。フリーランス協会が実施したアンケートでも、以下の結果が出ています。
1位:クリエイティブ・WEB・フォト系
2位:エンジニア・技術開発系
3位:通訳翻訳系
4位:出版・メディア系
5位:コンサルティング系
6位:企画系
7位:映像制作(動画編集)
8位:事務・バックオフィス系
9位:芸術系
10位:人事・人材系
10位以内を占めるのは、クリエイティブ系やWEB・IT関連の職種、コンサルティング業、バックオフィス系の職種でした。
コロナ禍の影響でリモート・外注でも良い職種が見直されたのか、事務・バックオフィスもフリーランスとして稼げる職種に入っているのは意外ですね。それでも、ほとんどの職種が専門スキルが必要なものであることはわかってもらえたのではないでしょうか。
参考:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2022」
フリーランス向けの職種2:前職まで経験を活かせる職種
「これまで専門スキルが必要な職種に就いたことがない」と思っている人ほど、これまで携わってきた業務の内容を棚卸してみましょう。実は自分で気付いていないだけで、すでに十分スキルが備わっているかもしれません。
たとえば長い期間、多くのアルバイトを経験してきた人は、アルバイト情報専門のWEBライターになればアルバイトの実態や裏側について経験を基に記事を書くことができます。
大切なことは、これまでの経験をいかに“専門スキルに変えられるか”です。これまでのキャリアをどう活かすかによって、可能性がいくらでも広がるのがフリーランスの魅力でもあります。
スキルなしのフリーランス初心者でも参入しやすいおすすめの職種は?
ここからは、満を持して「スキルなし・未経験」からでも参入しやすいおすすめの職種を具体的に解説していきます。まず知っていて欲しいのは、スキルなし・未経験からフリーランスになることはかなりの苦戦を強いられることです。
- 最初は低単価のため、労働時間が長くなる傾向にある
- 仕事が取りづらく、より収入が安定しなくなる
- 業務と並行して、スキルを伸ばすための勉強をしなければならない
これを見てもフリーランスになりたい気持ちが消えない方は、以降で紹介する職種の中から挑戦しやすそうな職種を選んでみましょう。
- WEBデザイナー
- 動画クリエイター
- WEBライター
- コーダー
おすすめの職種1:WEBデザイナー
最初におすすめする職種は、WEBデザイナーです。
「WEBデザイナーはかなりの専門スキルが必要な職種なのでは?」
そう感じた方もいるかもしれませんが、実はWEBデザイナーはフリーランス初心者に向いているのです。理由は以下の通り。
- デザインの原則やルールを覚えるだけでも一定クオリティの作品が作れる
- 学習教材のが多い(YouTube動画、無料WEBサイト、書籍、WEBデザインスクール)
- バナーやWEB広告などの需要は今後も増えていく
また、2022年3月に電通が発表した「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」を見ればインターネット広告はまだまだ伸び続けることがわかるので、先の長さからも今からの参入をおすすめできるのです。
引用:電通報「日本の広告費 インターネット広告媒体費詳細分析No.4」
さすがにデザインツールを触ったこともない状態から仕事を始めるわけにはいかないので、まずは1~2か月ほど(スクールに通う場合は2~4か月)ほどを学習の時間にあて、そこから仕事を取り始めるようにしてみましょう。

おすすめの職種2:動画クリエイター
続いておすすめする職種は、動画クリエイターです。インターネット動画の視聴時間は年々増加し、特にスマートフォンからの動画視聴時間は2015年から2019年の5年間で約4倍に伸びています。
【スマートフォンでの動画視聴:1人あたりの月間利用時間の推移(ビデオ/映画 カテゴリー)】(2015年6月~2019年6月)
引用:ニールセン デジタル株式会社「Digital Trends 2019上半期」
需要は充分にあり、簡単な編集の案件(切り抜き動画、解説動画の編集など)も十分にあるので、初心者からでも目指しやすい職種だと言えます。
まずはYouTubeの動画編集(動画のカット、字幕やテロップの挿入、BGMや効果音の挿入)などの簡単な仕事から受け始め、将来的にはMVや映像作品の制作ができるようなスキルを身につけることを目指しましょう。
おすすめの職種3:WEBライター
次におすすめする業種は、WEBライターです。一見するとそこまで需要がなさそうだと思われがちなWEBライターですが、そんなことはありません。
実は、WEBライターの仕事はかなり多岐に渡るのです。
- ブログ記事の執筆
- 企業のホームページに記載する文章の執筆
- オウンドメディア(企業が持つ自サイトの記事)執筆
- YouTube動画のシナリオ執筆
特に単価が高い「企業のホームページに記載する文章の執筆」の需要を見るために、日本の企業におけるホームページの開設状況を見てみましょう。
【ホームページの開設状況の推移(従業者規模別)】
引用:総務省 情報流通行政局「令和3年 通信利用動向調査報告書(企業編)」
自社のホームページを開設している企業は全体の 90.4%。従業員数が2,000人以上の大企業ともなれば、ほぼ100%に近い割合で自社ホームページを持っていることが分かります。
企業のホームページの文言は、ブランディングのためにプロのWEBライターに執筆を任せる企業がほとんどです。
そして依頼を受けたWEBライターは、取材、ユーザーに伝わりやすい構成の作成、ブランドを高める文章にするための推敲作業などを何度も繰り返して形にするのです。
この「誰でもできる文章執筆×専門スキルが活きる仕事」という点が、フリーランス初心者にWEBライターを勧める理由なのです。
▼WEBライティングのコツについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

おすすめの職種4:コーダー
先ほどWEBデザイナーを紹介しましたが、WEBデザイナーの制作したデザインをコード(プログラム言語)を使ってWEB上にアップする職業をコーダーと言います。
フリーランスとして活動する場合は、自分でWEBデザインもおこなえる前提で「受けられる案件の種類を増やすためにコーダーのスキルも持つ」という認識の方が良いかもしれません。
※コーダーとエンジニア(プログラマー)は似て非なる職種のため、最初からエンジニアを目指すと決めている方はエンジニア用のプログラミング言語を学ぶようにしてください。
コーダーになるためには以下のようなスキルが必要です。
- HTMLのコーディングスキル
- CSSのコーディングスキル
- WEBデザインの基礎知識
WEBデザインの知識が活きる場面もあるものの、基本的には全く違う知識(マークアップ言語)を身につける必要があるので注意しましょう。
フリーランスとして自立していくなら、ゆくゆくはWEBサイトの開発に必要なJavaScript(jQuery)やPHPといったプログラミング言語の習得も目指したいところです。
▼プログラミングの需要についてもっと知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

▼WEBデザイナーとWEBエンジニアの役割についてもっと知りたい方はコチラの記事がおすすめです。

最短で「稼げるフリーランス」になるコツ
フリーランスでお金を稼ぎ続けるのは容易なことではありません。
収入が不安定なことは言うまでもなく、それに加えて税金や保険料の支払いにもお金がかかるため、フリーランスとして身を立てていくには会社員の1.5倍以上を稼ぐ必要があるとも言われています。
なのでフリーランスになったものの思うように収入を得られず、会社員に戻る人も少なくありません。本項目ではそんなことにならないよう、最短で稼げるフリーランスになるためのコツを紹介します。
最短で稼ぐコツ1:報酬の高い分野のスキルを習得する
フリーランスとして最短で稼ぐためには、高い報酬が見込める職種を選択し、より高い報酬を狙うためのスキルを優先的に獲得することが良いとされています。
たとえばWEBデザイナーであれば、バナー制作は1件1,000~3,000円と単価が低い傾向にありますが、WEBサイト制作(LP制作)であれば1件の報酬は5~20万円です。
もちろんWEBサイトの制作の方が日数がかかるので、一概に高報酬とは言えません。高報酬にできるかどうかは本人の作業速度によります。
しかし、1件案件を取るだけで最大20万円が確定していると考えればWEBサイト制作がおこなえるスキルを磨きたいと考える方が多いのではないでしょうか。
「最初から高単価案件を狙うためのスキルを磨いておくこと」
これがどの職種においても、最短で稼ぐためのコツです。
最短で稼ぐコツ2:仕事を受けながら実践でスキルアップする
稼ぐためのコツ2つ目は、仕事を受けながら実践でスキルアップするという意識を持つことです。フリーランス初心者に多いのが「完璧に知識とスキルが身についたら仕事を受ける!」というマインドです。
残念ながら、そんな日はいつまでたってもやって来ません。WEB業界は特に技術の進歩が目覚ましいので、ベテランも日々学んでいる状況です。
なので最低限の知識とスキルを身につけたら、あとは仕事を受けながら学んだほうがスキルアップのスピードが速いのです。
「こんな初歩的な知識とスキルだけで仕事をとるのは申し訳ない……」
そんなネガティブなマインドでは稼ぎもスキルもついてこないため、フリーランスを名乗ったからには堂々と案件を受け、受けてから全力で新しい知識の習得・スキルの研鑽をおこないながら現時点で最高の仕事をするというマインドで頑張りましょう。
最短で稼ぐコツ3:スキルを掛け合わせる
フリーランス初心者は1つのスキルで戦うと、ベテラン勢には適いません。そんな中でもフリーランス初心者が生き残るために重要なのが、スキルの掛け合わせです。
スキルの掛け合わせ例は以下の通り。
- WEBライティング × 英語力 = 記事の翻訳や英語での執筆依頼
- WEBデザイン × 動画編集スキル = 動画素材を自分でデザインできる映像クリエイター
- WEBエンジニア × 営業スキル = 案件を自分でどんどん取ってこれるエンジニア
このように新しく習得したスキルに、すでに持っているスキルを掛け合わせるとオリジナリティを演出でき、ライバルとの差別化をはかれます。
自分の市場価値を上げるためにも、アピールポイントを持つことは重要です。
そのためにも、フリーランスになる前にこれまでのキャリアを振り返り、自分に備わっているスキルを掘り起こして整理しておきましょう。
フリーランスが効率的にスキルを習得する方法
未経験からフリーランスになるためにはスキルの獲得が重要であることは解説してきました。しかし、いざ学習するとなると「何から手を付ければいいのか」「どうやって学ぶべきか」と戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
フリーランスに必要なスキルを習得する方法は、大きく分けて以下の2つです。
- 独学する
- スクールで学ぶ
以下で、それぞれのメリットや効果を見ていきましょう。
独学でスキルを獲得する
独学で効率的にスキルを獲得したい場合は、有料の動画教材を購入して学習するのが最適です。有料の動画教材を勧める理由は以下の通りです。
- 必要なスキルをプロが要約してくれているので、最短で知識が身につく
- 実際のツールの使い方を確認しながら学習できる
- YouTube動画やWEBサイト上の無料学習教材は、初歩的な知識しか紹介していない
未経験で知識もない状態では、無料サイトに書かれている情報が正しいか判断することもできません。
なので、すでにプロがまとめていて効率的な学習ができる仕組みが整えられている教材をできるだけ使用しましょう。
オンライン学習サイトのUdemyでは、プロの講師が初心者〜上級者などのカテゴリ別に知識をまとめた動画教材が95%オフで買えるセールを頻繁におこなっているので狙い目です。
※WEB業界のスキルを習得したい場合は、動画が投稿された日時に注意しましょう。1年前の動画でも既に知識が古くなっている可能性があります。購入するのはできるだけ直近の動画教材がおすすめです。
独学は孤独と自己管理との戦いです。途中で挫折してしまう人も少なくないため、できるだけ最短コースで、かつ「理解できない点が発生しにくいような」教材を使うようにしましょう。
スクールでスキルを獲得する
スクールで学べるスキルであれば、自分に合ったスクールを見つけて頼りにするのが最も現実的な選択です。
スクールをでスキルを獲得するメリット
- プロから実践的な指導や添削を受けられる
- 体系的なカリキュラムに沿って学習を進められる
- 卒業後の案件サポートなどが手厚い
- 仲間ができやすく、人脈も作ることができる
その分「通学が大変」というデメリットが叫ばれることもありましたが、最近はオンラインスクールが広く普及したので通学の問題は解消されました。
ライブ講義と録画動画の組み合わせやチャットの活用など、オンラインスクールのシステムなら程良いペースで日々の暮らしに学習を取り入れられるはずです。
▼「未経験から最短45日でプロレベルのWEBデザイナーになれる講座」に興味のある方はぜひこちらをのぞいてみてください。
フリーランスが仕事を獲得する方法
ここからは、フリーランスとして仕事を獲得していく方法を紹介します。フリーランスは会社員と違い、自分で営業をおこなって仕事を取ってくる必要があります。
少しでも効率的に仕事を獲得できるよう、実際にフリーランスの方が案件を獲得する方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
仕事を獲得する方法1:知人から仕事を受ける
実はフリーランスが仕事を獲得する経路の多くが「人脈」によるものです。特に駆け出しの頃は実績もないので、友人・知人経由で仕事を受注しながら経験を積むというのは、フリーランス初心者がよく取る手段です。
仕事を依頼する側からすると、良く知らないフリーランスに大事な仕事を任せるのはリスキーなので、知人からの紹介は十分信頼に値するのです。
なので、フリーランスになった際は周囲に「フリーランスで〇〇の仕事を始めた」としっかり宣伝しておくようにしましょう。また、セミナーや勉強会、異業種交流会に顔を出すことで「人脈」を広げることも効果出来です。知人の範囲は常に広げていくようにしましょう。
仕事を獲得する方法2:エージェントサービスを利用する
「営業や交渉は苦手」
「営業より本職に注力したい」
そんな方には、フリーランスと企業を仲介するエージェントサービスの利用がおすすめです。エージェントサービスならスキルや希望条件を考慮したうえで企業とマッチングさせてくれるので仕事の獲得がスムーズであり、個人では探せないような高単価の案件に出会えるチャンスもあります。
収入が不安定になりがちなフリーランスにとって「安定的に仕事が受注できる」「営業や契約手続き・事務処理を任せられる」ことは大きなメリットです。
また、依頼する企業側もDX化(データ・デジタル化によるビジネスモデルや組織の変革)や働き方改革の波を受けて、業務委託できるフリーランスを探すためにエージェントを利用する機会が増えています。まさに双方の需要を満たしてくれるサービスなので、注目しておきましょう。
▼エージェントサービスについて詳しく知りたい方はこちら

仕事を獲得する方法3:クラウドソーシングサイトで案件を獲得する
初心者でも案件を獲得しやすいのが、クラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングサービスとは、フリーランスとクライアントをマッチングしてくれるプラットフォームを指します。
報酬の相場は低いものの「未経験可」の案件も多く見つけられるので、初心者の実績作りには最適だと言えるでしょう。
実力が付いてくると「単発案件」→「継続案件」→「個別契約」とどんどん待遇が良くなることもあるため、積極的に活用していきましょう。
▼クラウドソーシングサイトについて詳しく知りたい方はこちら

フリーランスになる選択を後悔しないための対策5選
最後に、あなたがフリーランスになる選択をしたことを後悔しないために、事前におこなうべき対策を5つ紹介します。
対策1.急遽のための資金を貯めておく
フリーランスは、突然仕事がなくなるリスクと常に隣り合わせです。
クライアント都合であれば他の案件を探せば良いだけですが、自己都合で体調を崩してしまった場合は、長期間収入がない状態が続くことになってしまいます。
なので、働くことが困難な状態がしばらく続いても、その間の生活費を賄えるだけの資金は用意しておきましょう。
※病気や事故で働けなくなった際の事を考え、以下の民間保険も検討してみてください。
- 就業不能保険・所得補償保険
- 定期保険・収入保障保険
- 医療保険
- 終身保険
また、フリーランスはクレジットカードの新規発行やローンを組む際の審査が通りにくいので、会社員のうちに計画的に手続きを済ませておくことも大切です。
対策2.税金や年金の対策をする
フリーランスは確定申告をする必要があるので、税金について無知ではいられません。
正しく所得を申告することはもちろん、賢く節税する知識も必要です。
また、フリーランスになると国民年金に切り替える必要がありますが、国民年金は厚生年金に比べて将来もらえる年金額が大幅に減ってしまいます。
なので国民年金基金やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、国民年金に上乗せできる制度を利用して将来に備えましょう。
▼フリーランスの年金について詳しく知りたい方はぜひこちらを参考にしてください。

対策3.クライアントをひとつに絞らない
収入の柱となる取引先がひとつだと、契約を解除されたときに収入が途絶えてしまいます。
後ろ盾のないフリーランスにとってそれは致命的なので、クライアントとの関係性やタイミング・作業量・納期・体力などを考慮しながら、できる範囲で複数のクライアントの案件を並走させるようにしましょう。
さらに言えば、案件を得る先もクラウドソーシングサイト1つだけに絞らないようにした方が安心です。
クラウドソーシングサイトも企業なので、急に倒産するリスクがないとは限りません。
いざと言うときに「人脈」に頼れるように、日ごろから営業活動は怠らないようにしましょう。
対策4.損賠賠償や所得補償など万が一の場合に備える
もしもクライアントに損害を与えてしまった場合、フリーランスは全ての責任を個人で背負わなければなりません。
情報漏洩・納品物の重大な欠陥・著作権侵害などが発生すればクライアントから訴えられないとも限りません。
なので契約時にはしっかりと契約書を精読して責任の範疇を確認しましょう。
また、万が一のときのために損害賠償保険にも加入しておくことをおすすめします。
対策5.副業から始めて徐々にクライアントを増やす
フリーランスとして軌道に乗るのにどれくらい時間がかかるのかは、始めてみないと分かりません。
なので独立を決めたら、在職中にスキルの習得を始めたり、副業として案件を受注してみるのもひとつの手です。
副業は稼ぎや実績を増やし、クライアントまで増やしてくれるといいことづくめなので、フリーランスを考えているのであればやらない手はないでしょう。
ただし副業を禁じている企業に所属している場合は、会社の就業規則を事前に確認しておき、怪しければ学習だけに留めるようにしましょう。
まとめ|フリーランスになるためのスキルは後からでも手に入る!
本記事では、フリーランスの基礎的な知識から、フリーランスになるために必要なスキル、習得方法、事前準備にいたるまでを徹底解説しました。
頭から抜けてしまった部分もあるかもしれないので、フリーランスを目指す方はこの記事をブックマークして何度もチェックリスト代わりに使用してみてください。
フリーランスになることを阻害する最も大きな要因は「フリーランスになりやすい職種のスキルを持っていない」「興味がある職種はあるけど完全未経験」というものです。
その場合は効率的に学習をおこないながら最低限の知識とスキルを身につけ、これまでに培ったポータブルスキルと掛け合わせてみましょう。
あなたはすでに十分なスキルを持っているはずです。
そのことに気付いたあなたが、フリーランスとしての1歩を踏み出して成功することを祈っています。