「WEBデザイナーにはなりたいけれど、“いじめ”のウワサが耳に入ってきて不安に思っている」という人は少なくありません。
確かにインターネットでWEBデザイナーについて検索すると、「いじめ」というワードが目に付くことがあり、
「いじめが横行している業界だったらどうしよう」
「新人はいじめられるのかな」
「やっぱりやめておこうかな」
などと慎重になるのも当然です。
実際には、他の職種と比べて「WEBデザイナーにいじめが多い」という事実はありませんので安心してください。
ただ、職場によってはWEBデザイナーにいじめがあるのも事実です。
この記事ではWEBデザイナーのいじめ事情を解説し、さらにはいじめの原因や回避のコツ、いじめに遭ったときの対処法も紹介していきます。
「いじめ」が心配で夢をあきらめる前に、この記事を参考に再びWEBデザイナーへの思いを確かなものにしてもらえたら嬉しいです。
- 「WEBデザイナーにいじめが多い」というウワサの真相
- WEBデザイナーが経験するいじめとは
- いじめが発生する原因
- いじめを回避する5つのコツ
- いじめがない職場の選び方
- いじめられたときの対処法
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WEBデザイナーにいじめが多いって聞くけど本当?

ではさっそく、「WEBデザイナーにいじめが多い」と言われることに関して、その“真実”に迫っていきたいと思います。
注目しておきたいのは次の2点です。
- WEBデザイナーはむしろ「いじめ」に遭うリスクが低い
- 「WEBデザイナーにいじめが多い」というウワサの真相
WEBデザイナーはむしろ「いじめ」に遭うリスクが低い
「いじめ」はWEBデザイン業界に限ったことではありません。
集団や組織の中で発生することが多いため、働き方を自由に選べるWEBデザイナーの場合、いじめに遭うリスクはむしろ低いといえます。
いじめに悩むWEBデザイナーはもちろんいますが、それは職種に関係なく、先輩や上司、環境に恵まれなかったということです。
「WEBデザイナーだからいじめに遭いやすい」ということを示す根拠やデータはどこにもありません。
いじめは「どんな環境で誰と働くか」によるところが大きいのです。
「WEBデザイナーにいじめが多い」というウワサの真相
WEBデザイン業界でいじめが横行しているといったイメージはどこから来たのでしょうか?
WEBデザイナーは今や人気の職業です。
目指す人が多い分、成功する人もいれば上手くいかない人も一定数います。
なかには、WEBデザイナーを経験してネガティブな感情を抱いている人もいるでしょう。
実際に理不尽ないじめを受けているWEBデザイナーがいるのも事実ですが、「いじめなど全くない」と言うWEBデザイナーもいます。
良くないウワサのほうが独り歩きしてしまうのは、人間がポジティブなことよりもネガティブな情報に注意を向ける性質があるから。これは危険回避のために人間に備わった本能によるものです。
大事なことではありますが、それに振り回されてチャンスを逃しているようでは元も子もありません。
WEBデザイナーにもいじめはある。でもそれは「WEBデザイナーになったらいじめられる」ということではないのです。
いじめがある会社でWEBデザイナーが経験する5つのこと

「いじめ」が発生している会社で、WEBデザイナーはいったいどんなことに悩んでいるのでしょうか。
職場で受けるいじめですので、パワハラやモラハラとも言えるでしょう。
WEBデザイナーがよく経験するそういった“嫌がらせ”を具体的に見ていきます。
- 作成したデザインを馬鹿にされる
- 無理難題を押し付けられる
- 人格を否定するようなことを言われ続ける
- 嫉妬による足の引っ張り合い
- 制作チーム内で仲間外れにされる
作成したデザインを馬鹿にされる
新人WEBデザイナーがよく経験することです。
作成したデザインを一笑され、自信を失くしたり落ち込んでしまうというケース。
スキルがまだ未熟だということもありますが、「なんでおかしいのがわからないの?」「ズレていることに気付けない?」「時間がかかりすぎ」「最初からやり直して」といったことをキツイ物言いで矢継ぎ早に言われたり、馬鹿にしたような言い方で否定され続けて、追い込まれてしまう人もいるようです。
先輩からすれば「新人教育」であり、新人にとっては「乗り越えなければならない壁」ではあるのですが、あからさまな嫌味や悪意を向けられれば傷つきます。
「厳しさ」と「いじめ」の境界線が難しいところではありますが、あきらかに行き過ぎだと感じることが連日繰り返され、ツライと感じている人もいるようです。
無理難題を押し付けられる
常識で考えて、こなせない量の業務を与えられるというケースもあります。
終わるまで帰宅できないというプレッシャーに常にさらされるのは苦痛以外の何ものでもありません。
WEBデザインという仕事柄、納期が常に付いて回るのは仕方がないとしても、ときには先輩が忘れていた仕事を納期当日に突然任されるといったことも・・・。
上司の雑なスケジュール管理のとばっちりを新人が受ける、という構図になってしまっている職場もあるようです。
深夜までの残業が常態化すれば、過重労働で健康面に影響が出ても不思議はありません。
人格を否定するようなこと言われ続ける
デザインや仕事に関することから派生して、人格を否定するようなことを言われ続けて精神的ダメージを受けるというケースもあります。
「こんなにできないヤツは初めて」「それで精一杯やってるつもり?」「バカなんじゃないの」など、他の人と比較されたり、劣っていると言われ続けたりすれば滅入ってしまっても仕方ありません。
なかには、大勢の前で怒号を浴びせられて萎縮してしまうといったことも起こっているようです。
アドバイスの域を超えるようであれば、イジメと言わざるを得ません。
嫉妬による足の引っ張り合い
WEBデザインは実力主義の世界。
スキルがあれば先輩よりも社内での評価が上がることは珍しくありません。
社内で切磋琢磨できればいいのですが、なかには新人に先を越されたことに腹を立て、仕事を回してくれなくなったり、出世の邪魔をしたりする先輩もいるようです。
職場がそんな雰囲気では仕事がやりづらくて仕方ありません。
他のデザイナーの実力に嫉妬し、足を引っ張ろうとするという行為はクリエイターが多い業界ならでは。
もちろんそんな職場ばかりではありませんが、たまたまそういうタイプの人と関わることになると、日々ストレスを抱えることになります。
制作チーム内で仲間外れにされる
WEBデザインというと、一人で黙々と作業をするイメージを持たれることが多いのですが、実はチームで制作に携わることが多く、社内の連携は大事です。
反りが合わないなどの理由でチーム内にいじめが発生すると、「重要な情報を自分だけ教えてもらえない」「進捗状況の報告や、仕事の相談をしようとしても無視される」といったことが起こり、仕事が滞ってしまいます。
”仲間はずれ”という状況でのチーム作業はストレスそのもの。
こういった状況に思い悩むWEBデザイナーもいるようです。
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なぜ起こる?WEBデザイナーによくあるいじめの原因

WEBデザイナーが経験する“嫌がらせ”の例を見てきましたが、こういったことが起きる職場ばかりではありません。
いじめが発生する理由はなんでしょうか?
ここでは、いじめを引き起こす原因に焦点を当てていきます。
- ブラックな企業
- 人の流れが悪い環境
- 仕事への熱量の差
- 自分のスキル不足
ブラックな企業
労働環境の良くない職場、いわゆる“ブラック企業”ではパワハラやイジメが横行する傾向にあります。
極端に多い仕事量、長時間労働で安月給、サービス残業は当たり前、休みたくても休めない、といった劣悪な環境にあれば、社員はフィジカル的にもメンタル的にもゆとりを持つことができません。
皆自分のことで精一杯。人につらく当たってしまう人もいます。
特に新人はストレスのはけ口になりやすく、ちょっとしたミスをきっかけに暴言やいじめへと発展することは少なくありません。
人の流れが悪い環境
いじめは閉鎖的な環境で発生しやすいと言われています。
長年同じ顔触れという職場では、特定の人が幅を利かせていることが多く、パワハラやいじめに発展しやすい状況です。
いじめが起こっていたとしても、閉ざされた空間ではそれが当たり前のこととして長年放置されている場合もあります。
また、狭い人間関係のなかでは同じ価値観が求められる風潮があり、考えが違うと浮いてしまうということもあるでしょう。
入社してきたばかりの新人はまさに未知の存在。
その社風に染まらないとなれば、先輩たちから嫌悪感をあらわにされることもあります。
仕事への熱量の差
WEBデザインはクリエイティブな仕事ですので、作品のクオリティを上げるべく、時間を忘れて制作に打ち込む先輩デザイナーは少なくありません。
モノづくりに情熱を燃やす先輩WEBデザイナーの傍らに、「なんとなくWEBデザイナーになった」「そこまでの情熱はかけられない」という新人がいれば、明らかな熱量の差に苛立ちを隠せない先輩もいるでしょう。
また、10年程前までは「残業、徹夜は当たり前」という環境だったWEBデザイン業界において、それを乗り越える根性を求められることもあります。
「下積みの2〜3年は、厳しい環境や指導の元で腕を磨くのが当然」という考えの先輩からすると、そこまでの気構えがない新人はずいぶん頼りなく見えるものです。
仕事に対する熱量の違いから関係がこじれ、パワハラやいじめに繋がることもあります。
自分のスキル不足
「できない」「遅い」「言ってもわからない」という新人のスキル不足は、先輩をイラつかせる原因になります。
WEBデザインは比較的短期間で学ぶことが可能ですが、プロとして通用するスキルが身に付いているかどうかはまた別の問題。
時間をかけて制作されていたものが使い物にならないとわかれば、嫌味を言ったり声を荒げたりする先輩がいても不思議ではありません。
忙しい制作現場で新人のフォローに時間をかけなければならないという苛立ちが、いじめに繋がっているという実態もあります。
WEBデザイナーがいじめを回避する5つのコツ

いじめに悩むWEBデザイナーがいる反面、職場で良好な関係を築いて順調に成長していく人もいます。
いじめを回避したり、つらい時期を乗り越えたりする秘訣はあるのでしょうか?
5つのコツを紹介していきます。
- 業界についての理解を深める
- いじめが起きている可能性の低い会社を選ぶ
- プロとして通用するスキルを身に付ける
- 学ぶ意欲と姿勢を見せる
- フリーランスとして独立する
業界についての理解を深める
未経験からWEBデザインの世界に入るなら、デザイン制作のみならず、WEB業界全般の理解も深めておきましょう。
わりとよくあるのが、デザインツールの操作やコーディング方法を中心に学んで業界に入ってきたために、制作現場のニーズに応えられないというケース。
即戦力となるには、業界の全容を知っておく必要があります。
マーケティングやユーザビリティ(ユーザーにとっての使いやすさ)、新たなトレンド、WEBサイト制作の流れや役割分担、隣接する工程の理解などは必須。
これらは全て、デザインのクオリティに深く関わってくるのです。
ニーズから外れたものを制作していれば「使えないデザイナー」というレッテルを貼られてしまいます。
現場で肩身の狭い思いをしないためにも、「無知がゆえに足手まといになる」という事態はなんとしても避けなければなりません。
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いじめが起きている可能性の低い会社を選ぶ
いじめの可能性を客観的な情報から推測するというのもひとつの予防策です。
いじめのない会社を見分けるポイントは、「いじめの原因」で解説したブラック企業や人の流れが悪い環境と真逆の職場であること。社内の風通しと労働条件の良いところです。
求人情報にある勤務時間、雇用形態、給料形態をよく確認しておきましょう。
気になる点は採用担当者に直接尋ねるようにします。
「やりがいがある仕事」「アットホームな職場」など、曖昧な文言には注意が必要です。
“やる気”の搾取や、家族経営によるワンマン気質の会社である可能性があります。
「積極採用」「若手でも評価次第で幹部候補に!」「自主性を尊重」「能力次第で昇給あり」といった表現にも惑わされないことです。
若手にもチャンスがあるのは素晴らしいことですが、若手に大きな仕事を任せなければならないほどの人手不足とも読み取れます。
人の流れが滞った閉鎖的な環境は良くありませんが、人が居つかず離職率が高い職場もブラックのサイン。
「自主性の尊重」を理由に社員教育はしない、「能力主義」を理由に成果が出なければ薄給というように、不利な条件を暗に示している可能性もあるので見過ごさないようにしましょう。
プロとして通用するスキルを身に付ける
求人情報でよく見かける「未経験者可」の意味するところは、「スキルがなくてもOK」ということではありません。
「未経験でもスキルが高ければ採用の可能性がある」という意味ですので、そこを履き違えないようにしましょう。
会社は学校ではありませんので、「入社後に教えてもらおう」という考えは甘く、転職先で即戦力になれなければ自分がつらい思いをします。
転職する前にプロとして通用するスキルを身に付けておかなければなりません。
未経験からWEBデザイナーを目指すなら、独学よりもスクールで学ぶのがおすすめです。
注意が必要なのは、制作現場で求められるリアルなスキルを十分に学べないスクールがあるという点。
昨今、転職サポートが手厚いスクールは多く、ポートフォリオ(自分の作品集)の制作を手伝ってもらえたり、求人紹介や企業への斡旋をしてもらえたりすることは珍しくありません。
ただ、転職の成功がゴールになっているスクールは、その先に続く卒業生のWEBデザイナー人生を見据えていないということになります。
制作現場で即戦力になるレベルに受講生を育てているスクールを選べば失敗することはありません。
学ぶ意欲と姿勢を見せる
自ら動き、必要なことを学びながらいち早く仕事を覚えることも大事なことです。
常に指示を待っているような受け身な姿勢では、なかなか気にかけてもらえません。
一方、意欲的な後輩には手を差し伸べたくなるものです。
わからないことはその場で聞いて解決していくのが仕事を早く覚えるコツです。
逆に、言われたことを理解しないまま仕事を進めていると、後々迷惑をかけることになり、信頼を失いかねません。
「育てたい」と思ってもらえるように、日頃から学ぶ意欲と姿勢を示すように心掛けましょう。
フリーランスとして独立する
「職場のいじめ」からいちばん遠ざかる方法はフリーランスとして独立することです。
基本的に一人で作業することになるので、職場の面倒な人間関係からは一気に解放されます。上司がいないのでパワハラの心配もいりません。
もちろん、クライアントやWEBディレクターなどとコミュニケーションをとる場面はありますが、いじめに発展するほど密な関係ではありませんし、仕事をする相手を選ぶことができるのもフリーランスの魅力。
未経験でもフリーランスデビューすることは可能ですが、クライアントの期待に応えられる高いデザインスキルと、仕事を進めるうえで必要になる基本的なコミュニケーション能力を備えておく必要があります。
スクールで学ぶ際は、フリーランスの育成に強いスクールを選びましょう。
独立するのに十分なスキルと前向きなマインドを備えられれば、「いじめが怖い」と後ろ向きになることはありません
▼WEBデザイナーに必要なスキルについてはこちらで詳しく解説しています。

▼未経験からフリーランスWEBデザイナーになる方法についてはこちらの記事をぜひ参考にしてください。




いじめがない職場の選び方

いじめが起きているかどうか、実際に入社してみなければわからないところもあるのですが、“当たり外れ”を運に任せる前に「選び方のポイント」を知って、いじめに巻き込まれるリスクを少しでも減らしましょう。
いじめが起きている可能性を見分けるコツは「いじめを回避するコツ」でも紹介しましたが、ここでは具体的な方法を解説していきます。
- 社員が仕事に追われている小規模の制作会社は避ける
- 自分のスキルに見合った求人に応募する
- 在宅ワークが可能な企業を選ぶ
- 転職エージェントを利用する
社員が仕事に追われている小規模の制作会社は避ける
一概には言えませんが、大きな事業会社のWEB制作担当部署よりも、小規模のWEB制作会社のほうが社員が業務に追われている傾向にあります。
WEB制作会社はクライアントを複数抱え締切に追われるのが日常。
小規模となれば人数に余裕がないので、デザイン・コーディングのみならず、WEBディレクターの役割まで一人で担うことも珍しくありません。
多忙を極めるからこそ新人には即戦力となることを求めます。
業界に慣れていない未経験者は足を引っ張ってしまうかもしれません。
そんなことが続けば、先輩が新人を疎ましく思うようになることもあるでしょう。
人間関係のトラブルに発展することは少なくありません。
社風は実際に入ってみないとわからないことが多いですが、結論を出す前の判断材料として次のことを試してみましょう。
- 会社の評判を調べる
- 電話やメールの対応を参考にする
- 面接に出向いたときに社内の雰囲気を感じたり、社員の様子を観察する
- 面接官の態度、人柄を観察する
- 社長がどういう人なのか調べておく
人間関係が良好な職場は殺伐とはしていません。ギスギスとした雰囲気の会社ではいじめが起こりやすいので要注意。
また、小規模の会社は社風に社長のカラーがダイレクトに反映されていますので、波長が合わないと感じたら避けるほうが無難です。
自分のスキルに見合った求人に応募する
自分のスキルと見合わない業務内容に応募すると、後々トラブルに発展する可能性があります。
応募資格に満たなくてもチャレンジしてみようという積極性は大事ですが、スキル不足をカバーするものを持ち合わせていなければ応募先企業には何のメリットもありません。
新卒でない限り「学ばせてください」という一方的な姿勢は通用しませんので、応募要項にある業務内容をきちんと確認し、そのスキルを持ち合わせていないのであれば、背伸びして「できる」と言うことは避けましょう。
ステップアップや条件の良い仕事を目指すなら、スキルを習得してからでも遅くはありません。採用後に業務内容と自分のスキルとのギャップが明らかになれば、会社や先輩に迷惑をかけてしまいます。
常に尻ぬぐいをさせられる先輩はあなたを良くは思わないでしょう。
「居づらくなって、結局退職した」という例もありますので気を付けましょう。
在宅ワークが可能な企業を選ぶ
WEBデザイナーはパソコンとインターネット環境があればどこででも仕事ができます。
自由な働き方ができる職種ですので、その特性を利用しない手はありません。
職場の人間関係が面倒だと感じる場合は、在宅ワークが可能な会社を探しましょう。
コロナ禍で社員の在宅ワークを可能にした企業は一気に増えました。
今やそんなに珍しい話ではありません。
「完全リモートワーク」「週2日の在宅ワーク可」など、さまざまなパターンがあります。完全な在宅ワークでなくても、出社日が限定的であればいじめに遭うリスクもかなり低くなります。
自分が希望するライフスタイルと応募企業の募集要項を照らし合わせて検討してみましょう。
転職エージェントを利用する
企業の評判や実態は個人で調べてもなかなか確信が持てないものです。
さまざまな企業の事情をよく知るプロを頼るのもひとつの手段です。
未経験分野への転職なら、転職エージェントを利用するという方法もあります。
エージェントとの面接の際に、人間関係を含め、気持ちよく働ける環境が希望条件の優先事項だと伝えましょう。
数多くの企業の求人を扱うエージェントなら、社風や評判、離職率や転職者の口コミなどから、いじめのリスクの低い会社を紹介してくれるはずです。
転職後のアフターサポートについてはエージェントによって内容にバラつきがあります。
人間関係の構築など新しい環境に適応するためのサポートや、職場でのトラブルや課題に対してアドバイスが受けられるサポートなど、アフターケアが充実しているエージェントを選んでおくと安心です。
職場でいじめられたらどうしたらいい?病む前の対処法

いじめに遭わないように対策を講じても、人間関係は予測がつかないものです。
何がきっかけでいじめに巻き込まれるかわかりません。
もしも職場でいじめられることがあれば、心を病む前に行動を起こすことが大事です。
- 社内の相談窓口を頼る
- 外部の相談窓口を頼る
- 心療内科で診断書をもらう
- 休職の手続をする
- 傷病手当金の申請をする
- 転職を考える
社内の相談窓口を頼る
いじめを一人で抱えて思い悩む必要はありません。上司や同僚に相談できれば心強いですが、彼らがいじめの元凶である場合や、相談することでかえって人間関係がこじれる恐れがある場合は、社内の相談窓口を頼りましょう。
法改正により、2020年6月以降(中小企業は2022年4月以降)ハラスメント対策は事業主の義務とされ、社内に相談窓口を設けることが必須となりました。
職場でのいじめに関しても、この相談窓口を利用します。
- いじめの状況
- 自分の精神状態や体調
- 仕事への影響
いじめの証拠となるものが集められるようだったら準備しておきます。
証拠を示すことが難しい行為(無視、仲間外れなど)については、具体的にされたことを日記につけておきましょう。
相談窓口にいじめ被害に遭っていることを申告すれば、何かしらの対策が講じられるはずです。
必要であれば、部署異動や休職も視野に入れます。
参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)」
外部の相談窓口を頼る
「会社の相談窓口では対応してもらえない」「事態が改善しない」という場合は、各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内に設置されている総合労働相談コーナーに相談することができます。
予約不要、利用は無料で、いじめ、パワハラ、解雇など、職場におけるあらゆるトラブルの相談(専門の相談員による面談もしくは電話相談)が可能です。
- いじめが起こった日時
- いじめが起こった場所
- どのようなことを言われたのか/されたのか
- 誰に言われたのか/されたのか
- そのとき誰が見ていたか
心療内科で診断書をもらう
いじめによるストレスで心身に不調をきたしている場合は、速やかに心療内科を受診し、診断書をもらいましょう。
治療は早期に始めれば重症化を防げます。不眠などの症状も自己判断で放置せず医療機関を頼りましょう。
- どのような症状があるのか
- いつから続いているのか
- 食事や睡眠に影響が及んでいるか
- 仕事や生活に支障をきたしているか
- 原因と思われる出来事
医師と今後の治療方針を話し合い、診断書を発行してもらいます。
その際は診断書の目的(体調が悪く、休職をしたい旨)を伝えましょう。
診断者には法的効力があり、職場で受けた被害と身体症状の因果関係を証明するのに有効です。
休職の手続きをする
職場のいじめが心身不調の原因であれば、加害者から距離を置かない限り症状は改善しません。職場から離れて回復に努めましょう。
休職申請の仕方は会社によって異なりますので、まずは会社の就業規則で休職期間や申請方法を確認しておきます。
一般的に休職申請書と診断書は上司に提出しますが、場合によっては人事部や総務課に相談することもできます。
- 就業規則で休職期間や申請方法を確認する
- 申請書(休職届)と診断書を会社に提出する
- 人事担当者と面談をする
- 休職中の連絡方法を確認する
体調に不安があり職場に行くことが難しい場合は、電話で休職を希望する旨を伝え、 必要書類を郵送するという手段もあります。(配達記録が残るレターパックがおすすめ)
労災の申請をする
職場のいじめや嫌がらせによる強いストレスで心身に不調をきたし、精神障害を発症している場合は「労災」と認められます。
労災認定の要件
労災が認定されるのは以下3つの要件を全て満たす場合です。
引用:厚生労働省「精神障害の労災認定」
- 同僚から人格や人間性を否定するような言動を執拗に受け、抑うつ気分、睡眠障害などの症状が生じ「うつ病」と診断された
- 連日業務上必要のない威圧的な精神的攻撃を長時間受け続け、吐き気、不眠、食欲不振などの症状が生じ「適応障害」と診断された
発症と業務との因果関係が認められれば労災と認定され、治療費や休業補償(給付基礎日額の80% × 休業日数 )を受けることができます。
申請書類は労働基準監督署もしくは厚生労働省のホームページで入手可能です。
申請は会社経由でおこなっても、直接必要書類を労働基準監督署に提出しても構いません。
参考:厚生労働省「主要様式ダウンロードコーナー (労災保険給付関係主要様式)」
もしも労災の認定が下りなかった場合(業務中の出来事によるケガや病気と認められなかった場合)は、傷病手当金の申請をします。
傷病手当金は、業務以外の出来事によるケガや病気で休職している間、健康保険から給料の3分の2程度が支給されるというもの。
会社がいじめやハラスメントと病気の因果関係を認めず、病気を「業務外の事由」として「傷病手当金」給付で済ませようとすることがあります。職場のいじめによる発症が明らかな場合は、堂々と労災申請をして構わないということを覚えておきましょう。
転職を考える
休職期間中、体調が整ってきたタイミングで復職について具体的に検討しましょう。
いじめや嫌がらせのあった部署に戻ることは、体調や精神的負担を考えれば現実的ではありませんので、部署異動を人事担当者から提案されるはずです。
部署を異動して徐々にフルタイム勤務に戻っていくのが一般的ですが、いじめを受けた会社への復職に前向きになれないという場合もあるでしょう。
モヤモヤしながら職場復帰するくらいなら、心機一転、転職することをおすすめします。
人間関係をリセットするには環境を変えるのがいちばん。
転職すれば、いじめや嫌がらせをした人達の存在を気にすることもなくなります。
幸い、WEBデザイナーは転職がデメリットにならない職種。
スキルアップのために職場を変える人は多く、人の入れ替わりが珍しくない業界です。
スキルさえあれば、いつでも前向きな転職が可能だということを覚えておきましょう。
WEBデザイナーのいじめに関する【よくある質問】

“いじめ”をはじめとする「WEBデザイナーのネガティブな情報」に関して、よくいただくご質問をここにまとめてみました。
不安を払拭して前に進めるよう、ぜひお役立てください。
- WEBデザイナーのいじめに「性格」って関係ある?「コミュ障」でも大丈夫?
- 「WEBデザイナーはキツイからやめとけ」ってよく目にするのですが、本当ですか?
- レベルの低いWEBデザイナーは仕事がなくなるって本当?
WEBデザイナーのいじめに「性格」って関係ある?「コミュ障」でも大丈夫?
WEBデザイナーはポジティブで物怖じしないタイプばかりではありません。
むしろ、人見知りで引っ込み思案、ネガティブで繊細なタイプ、いわゆる“陰キャ”が多いんです。モノづくりにこだわりのある職人さんをイメージしてもらうといいかもしれません。
自分や作品を過大評価せず努力できるほうが、作品のクオリティも上がります。
ただ、自分のこだわりに固執しすぎると周りの理解を得られず孤立してしまうことも・・・。
いじめのターゲットになりやすくなってしまうので気を付けましょう。
コミュ障だと自覚がある人は、無理にキャラ変する必要はありませんが、挨拶をきちんとする、チャットやメールでいいので進捗状況をきちんと共有するなど、積極的でないまでも、丁寧さを心掛けてみましょう。それだけでずいぶん印象が違ってきますよ。
▼WEBデザイナーの適性については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

「WEBデザイナーはキツイからやめとけ」ってよく目にするのですが、本当ですか?
WEBデザイナーの仕事を楽しいと感じている人もいれば、やめておけばよかったと後悔している人もいます。
残念ながら劣悪な労働環境で働くWEBデザイナーも一定数いるので、WEBデザイナーに関してネットで拡散されている「キツイ」「つらい」「もう無理」といった発言は、こういったブラック企業での経験による可能性が高いです。
▼ネットに広がるWEBデザイナーに関するネガティブなウワサについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

レベルの低いWEBデザイナーは仕事がなくなるって本当?
これも昨今ネットでよく見かける発言です。
この主張の意味するところは、「WEBデザイナーを目指す人が増え、初心者レベルのデザイナーが巷に溢れている」ということと、「いつまでも初心者レベルのまま留まっているとその他大勢に埋もれてしまい、生き残りが難しいだろう」ということ。
また、「コーディングをメインにしているデザイナーや、デザインレベルが低いデザイナーは将来的にAIに仕事をとって代わられるだろう」という懸念によるものです。
「WEBデザイナーは飽和状態」と言われる一方、「求められるレベルに達しているWEBデザイナーは不足している」というのが現状。
スキルレベルを上げていけば、今後も十分需要の高い職種だと言えます。
*コーディングとは
制作したデザインをWEBブラウザ上に表示できるようにHTMLやCSSといった言語を使ってソースコード(コンピュータへの指示書)を記述すること
▼「WEBデザイナーがなくなる」というウワサの真相はこちらの記事で詳しく解説しています。

これぞ手に職!働き方を選べるWEBデザインのスキルはいじめにも強い
WEBデザイナーのいじめ事情について解説してきました。
「WEBデザイナーだからいじめに遭いやすい」という根拠はありませんので、ネガティブなウワサを気にする必要はありません。
ただ、いじめに巻き込まれる可能性はゼロではありませんので、回避のコツや職場の選び方のポイントを知っておくと安心です。
この記事の内容をおさらいしておきましょう。
いじめから自分の身を守るには、次の対策が効果的です。
- 業界についての理解を深める
- いじめが起きている可能性が低い会社を選ぶ
- プロとして通用するスキルを身に付ける
- 学ぶ意欲と姿勢を見せる
- フリーランスとして独立する
いじめがありそうな会社は選ばないというのもポイントです。
求人に応募する際は、次のことを念頭に置きましょう。
- 社員が仕事に追われている小規模の制作会社は避ける
- 自分のスキルに見合った求人に応募する
- 在宅ワークが可能な企業を選ぶ
- 転職エージェントを利用する
いじめに遭ってしまった場合の対処法も知っておきましょう。
- 社内の相談窓口を頼る
- 外部の相談窓口を頼る
- 心療内科で診断書をもらう
- 休職の手続きをする
- 労災の申請をする
- 転職を考える
いじめを必要以上に怖がる必要はありません。
もしものときは毅然とした態度をとり、しかるべき相談窓口に申告しましょう。
WEBデザイナーにとって転職が不利になることはありません。
働き方も多様な職種です。
職場の環境や人間関係が自分にとってマイナスだと感じたら、思い悩まずもっと自分が輝ける場所を探しましょう。
「手に職がある」という強みはこういうところにあるのです。
WEBデザインのスキルがあれば、働きやすい環境を自由に選べるようになります。
いじめにも強いクリエイティブな仕事。あなたもWEBデザイナーを目指してみませんか?