「芸術系の大学に行ってないけど、デザイナーになれるの?」
「WEBデザイナーって未経験でもなれる?」
WEBデザイナーを目指す方の中には、上記のような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、20代でデザイン未経験の状態からWEBデザイナーになることは十分可能です。
美大や専門学校を卒業していない方はもちろん、「パソコンが苦手」「絵が下手」という方でもWEBデザイナーになれますよ。
ただ、デザイン業界は完全未経験な状態のままでは採用してもらえないことがほとんどなので、今から独学・WEBデザインスクールへ通うことで知識・スキルを習得することは必須になります。
本記事では、20代でデザイン未経験の方が最短WEBデザイナーになるために必要な情報・知識などをまとめて紹介します。
- 20代未経験から最短でデザイナーになるためのポイント
- WEBデザイン業界のリアル
- WEBデザインのNG勉強法
今からWEBデザイナーとして就職・転職しようと考えている方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
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20代・未経験からWEBデザイナーになる方法と事例
冒頭で20代と一括りにしましたが、WEBデザイナーになるための方法は「20代前半」「20代後半」「30歳間近」など、ステージによって変わってきます。
本項目ではまず、各年齢のステージによって就職・転職活動でアピールした方が良い点や、どのくらいのスキルが求められるのかを解説していきます。
【20代前半】スキルと成長意欲をアピールすることが重要
あなたが20代前半なのであれば、以下の2つを積極的にアピールしましょう。
- スキルの保持
- 成長意欲
20代前半の採用では、成長の早さを見込んである程度は期待値で採用してくれる部分があります。
なのでアピールする際は「未経験ですが積極的に学び、成長する気持ちが強くあります!」と積極的に学ぶ意欲がある部分を前面に出すことが合格のための大きなポイントになります。
スキルに関してはある程度は目をつむってもらえることもありますが、WEB業界の「未経験歓迎」は「スキルはあるが実務は未経験」を想定していることがほとんどです。
なので「未経験歓迎」の言葉を信じすぎず、独学か、可能であればWEBデザインスクールなどでWEBデザインの基礎知識、デザインツールの使用方法、疑似的な実務経験(チーム制作)などの経験を積んでから面接に望むことをおすすめします。
【20代後半】即戦力級のスキルレベルを示すことが重要
あなたが20代後半なのであれば、即戦力級のスキルを示せるように準備を行いましょう。
企業が20代後半に求めるのは「即戦力級のデザイン力」もしくは「20代前半にはないマネジメントスキル」などの付加価値です。
先ほど紹介した20代前半と同じく「意欲があります!」だけをアピールしてしまうと、企業は「それなら若い方を採用する」という判断を下します。
なので、20代後半では以下のことをアピールポイントにしましょう。
- 即戦力級のスキルがあることを示せるポートフォリオ
- 前職で学び、WEBデザイン業界でも活かせるポータブルスキル
ポートフォリオと職務経歴書、この2つの書類をしっかり作り込むことが転職成功の鍵となるでしょう。
20代後半で求められるスキルは独学で得ることが難しいため、WEBデザインスクールで「最短で実務的なスキルを身につけること」と「転職サポートも受けること」を強くおすすめします。
【30歳間近】スキルに加えて実績も重要に
あなたが30歳間近で「20代の間に会社をやめて新しい道に進みたい」と考えているのあれば、先ほどの20代後半で紹介した「即戦力級のスキル」と「前職の実績」に加えて「副業としてデザインの仕事を受けた実績」なども必要になってきます。
- 即戦力となるデザインスキル
- 前職で学んだスキルやポータブルスキル
- デザインの案件を受けた実績
WEBデザインは、学んでいる最中でもクラウドソーシングサイトやココナラなどのスキルマーケットでデザインの仕事を受注することができます。
クラウドソーシングサイトには作品を広く募集する「コンペ形式」で実績になる作品を作りやすいというメリットがあり、スキルマーケットには個人からの依頼も受けることができるというメリットがあります。
これらの副業を駆使し、学習の最中でも実績を次々に作り出すことが30歳間際の就職・転職活動の鍵になるでしょう。
30代で未経験からWEBデザイナーを目指したいという人はこちらの記事もチェックしてみてください。

20代・未経験でWEBデザイナーになった方の事例
ここからは、20代・未経験からWEBデザイナーになった方の事例を紹介します。
事例1:WEB制作会社に転職した方
もーちゃんさんは、大学4年生(20代)のときにWEBデザインを学び始めたそうです。
大学4年生ということもあり、インターンからそのまま正社員として採用。将来的には海外で働くことを目標に今もスキルを磨いています。
一見すると彼女はインターンから正社員採用というスムーズな流れのように感じますが、デザイン会社のインターンへ行くためにはポートフォリオの提出が必須です。
つまり、もーちゃんさんは事前にWEBデザインを学び、クオリティの高いポートフォリオの提出を行ったからこそスムーズに就職できたといえます。
このように予めスキルを身につけておくことで、就職・転職活動は比較的楽に進むようになるのがWEBデザイナーです。
事例2:フリーランスWEBデザイナーに転身した方
20代・未経験からWEBデザインを学び、現在は副業でフリーランスのWEBデザイナーとして活躍している真田美穂さん。
彼女はもともと絵を書くことが好きだったそうですが、WEBデザインのスキルはゼロの状態から学び始めています。
職業訓練で学んでいたものの、有益なスキルが身につかなかったのでWEBデザインスクールを受講。最初は月収数万円の収入でしたが、現在は本業を超える収入も得ているそうです。

WEBデザイナーとして採用される作品のレベル
20代・未経験からWEBデザイナーになるには、デザインスキルを身につけてクオリティの高い作品を作れるようになる必要があると紹介しました。
とはいえ、実際どのようなレベルの作品を作れば良いかわからないという方も多いと思います。そこで、ここでは採用レベルの作品を紹介します。
▼こちらが採用レベルの作品です。


どちらもサービスの魅力が伝わってくる素敵な作品です。このレベルの作品を作れるようになれば正社員として採用されたり、フリーランスとして仕事を取れるようになります。
ちなみにこちらの作品は当メディアを運営している日本デザインスクールの受講生が未経験から勉強を始めて45日で作った作品です。
この他にも日本デザインスクールの卒業生が45日で作った作品が見られる記事があるので、気になる方はぜひそちらをご覧ください。
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20代・未経験が最低限覚えておくべきWEBデザイナーの知識
20代・未経験からWEBデザイナーを目指す場合、WEBデザイナーという職種についてある程度把握しておく必要があります。
- WEBデザイナーの仕事内容
- WEBデザイナーに必要なスキル
WEBデザイナーについて知っておかないと、転職してから後悔してしまうこともあります。
失敗や後悔を避けるためにも、未経験の人が最低限覚えておくべきWEBデザイナーの知識について解説していくのでこのまま読み進めてくださいね。
WEBデザイナーの仕事内容
デジタル社会になった昨今、WEBデザイナーに来る仕事(案件)は多岐に渡ります。
WEBデザイナーの仕事内容や案件例
案件例 | 報酬例 |
---|---|
YouTube動画サムネイル | 月5万円〜 |
バナー制作 | 時給1000円〜2000円 |
LP制作(デザインのみ) | 1本6万円 |
SNS用画像 | 月3万円〜 |
WEBサイト作成 | 1件20~30万円 |
特にLP作成やWEBサイトの作成では、デザインカンプ(WEBサイトのデザイン上での見本)の作成だけでなく、コーディングの知識やWEBマーケティングの知識も必要とされる機会が増えているようです。
今やWEBデザイナーとしてキャリアアップしていくには、ただデザインだけができれば良いという時代では無くなってきているのかもしれません。
WEBデザイナーが具体的にどんな仕事をしているかは、こちらの記事も参考になりますよ。

WEBデザイナーに必要な知識・スキル
20代・未経験からWEBデザイナーになるのに最低限必要な知識・スキルは次の4つです。
- デザインの基礎知識
- Photoshopの操作スキル
- コーディングの基礎知識
- コミュニケーションスキル
先ほどコーディングの知識が仕事には必要と記載しましたが、これはあくまでキャリアアップを目指すならの話です。最低限必要なスキルと考えた場合、コーディングの知識を急いで習得する必要はないので安心してください。
WEBデザイナーの仕事はあくまで「デザイン」なので、まずはデザインスキル(デザインの基礎知識・デザインツールの操作スキル)を身につけることに注力しましょう。
また、コミュニケーションスキルは単純にチーム制で仕事をするときに必要な能力です。WEBデザイナーは細かな仕事が多いですが、決して一人で黙々と進めるだけの仕事ではないため、しっかりコミュニケーションもとれるようにしておきましょう。

20代・未経験からWEBデザイナーになる人が準備すべきもの
つづいて、20代・未経験からWEBデザイナーを目指す人が準備すべきものを紹介します。
- 一定のスペックを満たしたパソコン
- デザインをするためのツール(Photoshop)
- HTML/CSSを修正するためのテキストエディタ
なぜこれらが必要なのか、詳しく見ていきましょう。
一定のスペックを満たしたパソコン
WEBデザインを行うためには、パソコンは必須です。
どんなパソコンでも良いわけではないため、以下の要件を満たしたパソコンを用意しましょう。
スペックの基準
CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSDの512GB以上 |
画面サイズ | ノートは15インチ以上デスクトップは21インチ以上 |
WEBデザインでは画像や動画など、処理に手間のかかる重たいデータを扱うため、一定のスペックがないと作業をスムーズに行うことができないのです。
また、画面サイズも大きくなければデザインの細部までを確認することが難しくなります。
もちろんハイスペックであればあるほど使い勝手は良いのですが、最低限としても上記で記載した機能は搭載しているパソコンをおすすめします。
パソコン選びに悩んでいる人は、こちらでおすすめを紹介しているので参考にしてください。

デザインをするためのツール(Photoshop)
WEBデザインを制作するためには、デザインツールが必要です。
WEBデザイナーが用いるツールはいくつかありますが、まずはPhotoshopだけ入れておけば問題ありません。
ツールによって得意不得意や操作性も異なるため、経験を積みながら必要であれば他のデザインツール(Illustrator,Adobe XD,Figmaなど)を追加していきましょう。
HTML/CSSを修正するためのテキストエディタ
コーディングまで担当する方は、デザインツールの他にテキストエディタも必要です。
テキストエディタとは、HTML/CSSなどテキストを編集するためのソフトを指します。
- Sublime Text
- Adobe Dreamweaver
- Visual Studio Code
特に副業やフリーランスでWEBサイト制作を請け負う場合は、コーディングは必須となるので自分に適したテキストエディタを早い段階から見つけておきましょう。
20代・未経験がデザインスキルを身につける方法
20代・未経験からデザインスキルを身につける方法は、いくつかの選択肢があります。
- WEBデザインスクールに通う
- 独学で学ぶ
- 職業訓練校に通う
- インターンシップに参加する
本項目ではそれぞれメリット・デメリットを解説していくので、自分に一番合った方法を見つけてください。
20代・未経験のスキル獲得方法1:WEBデザインスクールに通う
体系的な学習ができる
プロの講師から直接指導を受けられる
仲間と切磋琢磨できる
転職・案件サポートを受けられる
短期間で効率的にスキルと知識が学べる
やはり未経験のものを独学で学ぶことはかなり難しいため、身近になんでも相談できるプロがいてくれる環境は学習効率をかなり高めてくれます。
仲間がいることで知識の共有や励まし合いもできるので、一人だと挫折してしまいそうな方でも最後まで頑張れる環境が整っているのがWEBデザインスクールのメリットです。
反対に、WEBデザインスクールのデメリットは以下の通りです。
費用がかかる
働きながら通うことが難しい
講師がプロではないこともある(当たりはずれがある)
WEBデザインスクールは費用と時間のネックがどうしても解消できないので、通う費用がない方、働きながらではWEBデザインスクールに通えない方にはおすすめできません。
しかし、通うことで得られるメリットは先ほど紹介した通りなので、自分一人では調べることも勉強することもままならないという方は、ままならない部分にお金をかけて全て整えてもらうという認識で受講を検討してみることをおすすめします。
おすすめのWEBデザインスクールは以下の記事で紹介しています。

20代・未経験のスキル獲得方法2:独学で学ぶ
WEBデザインスクールに通えない方が仕事の傍らで学習する場合は、独学がおすすめです。
独学のメリットは以下の通りです。
コストが抑えられる
自分のペースで学習できる
自分に合った学習計画を立てられる
自分でスケジュール管理や時間管理、情報収集や転職活動などをこなせる自信がある人は、WEBデザインスクールに通う必要はありません。
それこそ「高い費用を払って自分でもできることをサポートしてもらう」事態になるので、かけた費用が無駄になってしまいます。
反対に、独学のデメリットは以下の通りです。
自力で転職活動をしなくてはならない
人脈を築きづらい
挫折しやすい
学習の効率が悪い
これも個人で解決できる場合は問題ありません。「どうしてもWEBデザイナーになりたい」という意志が強い方であれば乗り越えられるデメリットです。
つまり、一人だと頑張ることが難しい方、タスクを抱えすぎてそこまで広いことを自分だけでこなすことが難しい方は独学以外の方法に頼った方が良いかもしれないということです。
ちなみに、費用がかけられないという理由で独学を選択せざるを得ない方は、オンライン学習の「Udemy」でセール時に動画教材を購入することをおすすめします。
20時間分の学習動画がたったの2,000円ほどで購入できることがあるので、費用面や学習効率のデメリットは解消することができるでしょう。
関連記事:未経験からwebデザイナーになるには?
20代・未経験のスキル獲得方法3:職業訓練校に通う
すでに仕事を退職している方、もしくは「退職してから時間をかけてデザインを学びたい方」は職業訓練校に通うことをおすすめします。
職業訓練校のメリットは以下の通りです。
無料で受講できる
仲間と切磋琢磨できる
転職サポートを受けられる
デザインの知識を幅広く学べる
職業訓練校は国が提供している学習の場なので、受取資格がある方は失業手当を受け取りながら学習を進めることが可能になります。
費用面が心配だけれど独学はできる気がしない、いち早く今の職場を辞めてWEBデザイナーへの道を進みたいという方にはうってつけなのではないでしょうか。
ちなみに、職業訓練校のデメリットは以下の通りです。
講師の当たり外れが大きい
受講スケジュールがタイトで厳しい
特に講師の当たりはずれ、訓練校ごとの当たりはずれはかなり大きいので、受講を考えている人はかならず説明会や授業の様子の見学を行ってから決めるようにしましょう。
通い始めてからどうしても「ここではデザインスキルが身につかない……」と感じた場合は、しっかり自身で独学の時間も取って、足りない知識は補うようにすることをおすすめします。
※職業訓練校の受講資格、実態などは以下の記事で解説しています。特に受講資格に関してはハローワークで直接確認してください。確認せずに仕事を退職してから「受講資格・失業手当の受け取り資格がない」と判明することだけは避けましょう。

20代・未経験のスキル獲得方法4:インターンシップに参加する
20代前半、特にまだ学生の方はインターンシップに参加するという方法もあります。
インターンシップのメリットは以下の通りです。
実際に実務をしながら学べる
インターンシップでは実務を担当できるため、これまで紹介した方法の中では最もスキルが獲得しやすい場だと言えます。上手くいけばそのまま内定をもらえる可能性もあるので、就職のチャンスも十分です。
反対に、インターンシップのデメリットは以下の通りです。
合格するかはわからない
手取り足取り教えてもらえるわけではない
前述の通りインターンシップは実務を担当することになるので、手取り足取り何でも教えてもらえるわけではありません。
本気で内定をもらいたい、もしくはWEBデザイナーとしての経験を積みたいのであればインターンシップの前から自身でWEBデザインの勉強を始めておくことをおすすめします。
20代・未経験でWEBデザイナーとして就職・転職するためにすべきこと
本項目では20代・未経験からWEBデザイナーへ就職・転職するためにするべき4つの大切なことをご紹介します。
就職・転職に必要なこと1:ポートフォリオを作成する
20代・未経験からWEBデザイナーへ就職・転職する際はポートフォリオの作成が欠かせません。
ポートフォリオはただ実績やスキルを記載するだけでなく、それ自体が作品だという意識で構成から作成すると評価されやすくなります。
WEBデザイナーの就職・転職でポートフォリオが必要とされないことはほとんどないため、どの提出書類よりもしっかり時間をかけて、ポートフォリオだけで合格するくらいの気持ちで制作することをおすすめします。

就職・転職に必要なこと2:細かく企業研究をする
20代・未経験であることや、WEBデザイナーという業種に関わらず、就職・転職の際には企業研究を細かく行うことが大切です。
- 企業理念
- 事業内容
- 業績
- 関連企業
- キャリア形成環境
- 勤務条件
- 企業規模
- 業態
- 商品
- ターゲット
企業研究をすることで、企業への理解が深まり面接に活かすことができます。それだけでなく、応募前にその企業が自分に合っているかどうかの判断基準にもなります。
選考を突破するためだけではなく、自分に合った企業を選ぶためにも、企業研究は細かく行いましょう。
就職・転職に必要なこと3:志望動機と自己PRを作成する
就職・転職に欠かせないのが志望動機と自己PRです。企業にとって必要な人材かどうか見極めるために、必ずと言っていいほど面接で尋ねられます。
- 志望動機では「熱意」
- 自己PRでは「自分の強み」
を的確に企業へ伝えることが大切です。
志望動機では、
- 数ある同職種企業の中でなぜ自社なのか
- 企業に共感することは何か
- 入社してから何をしたいのか
など細かく聞かれることが多いので、企業研究をして入念な準備をしておくといいでしょう。
「どうしてもここで働きたい」という熱意を伝えてください。自己PRでは、強みのアピールはもちろん、短所や苦労話も交えていくとリアルさが増します。
理由だけでなく根拠まで詳細に述べられるよう、自己分析も忘れないでください。

就職・転職に必要なこと4:履歴書作成と面接対策をする
履歴書の作成と、面接はどの企業においても必須といっていいでしょう。
- 手書きの場合丁寧に書く
- 記入漏れはしない
- 分かりやすさを心がける
「履歴書より面接が大切!」と思う人もいると思いますが、そもそも履歴書の時点で落とされてしまうこともあるのです。
経歴等を見られることはもちろん、丁寧に記載されているかどうかで人柄や入社に対する気持ちを見られていることもあります。
WEBデザイナーを目指す人の中には、既存の履歴書ではなく自分で見やすさを考慮した(装飾は行わず、構成や見た目やフォントを整えた)履歴書を作って提出する人もいます。そこで自身のWEBデザイナーとしての構成力をアピールしているのです。
本気でWEBデザイナーを目指す人はここまでやっているので、どうしても就職・転職をしたい人はポートフォリオの次に履歴書・職務経歴書の作成も行ってみましょう。
また、面接対策も必ず企業ごとに行う必要があります。
企業によって面接形式や質問傾向は異なるため、企業が求めている人物像から離れた問答をしてしまうとどんなにスキルがあっても合格から離れてしまいます。
自分の強みや入社の意思をスムーズかつ的確に伝えられるよう、対策は必須です。

【ウソ?ホント?】よく目にする「未経験からデザイナーを目指す人へのアドバイス」
「20代 未経験 WEBデザイナー」と検索すると、転職のポイントや今するべきことなど多くの情報が出てきます。
WEBサイトによっては情報が異なることもあり、混乱してしまう人も少なくないでしょう。
そこで本項目では、よく目にする「未経験からデザイナーを目指す人へのアドバイス」の真偽について解説します。
よくあるアドバイス1:期間を決めて勉強するのが大切
「期間を決めて勉強することが大切」ということは、20代・未経験に限らず正しいです。
期限を決めずに長い期間だらだらと勉強していると、どうしてもモチベーションが低下してしまい挫折してしまいます。
特に20代の転職は早ければ早いほど有利とされているので、しっかりと期限を決めて「いつまでにここの学習を終えて転職活動をする!」「〇歳までにかならずWEBデザイナーになるために学習のスケジュールをたてる!」という期限をしっかり切って学習を開始しましょう。
よくあるアドバイス2:資格を取得するのが大切
「資格を取得するのが大切」はその通りではありません。
大切なのは資格の有無ではなく「資格取得までの学習内容がしっかりと頭に入っており、知識(ツール)を使えるか」です。
なので、効率的な学習のために資格の勉強を利用するのは問題ありませんが、資格を取得することが目的なのであればもっと効率的な手段を探しましょう。
特に採用段階で評価されるのは資格よりも実績(ポートフォリオ)です。
資格を取るために時間を使うぐらいなら、ポートフォリオの作り込みを行いましょう。

よくあるアドバイス2:転職エージェントを利用するのが良い
「転職エージェントを利用するのが良い」は一部正しいと言えます。
転職エージェントは転職に関するプロなので、個人では探せない非公開求人を紹介してくれる、面接対策も行ってくれるというメリットがあります。
ただし、転職エージェントは利用する会社や担当によって「WEBデザインに関する知識が全くない」「ポートフォリオを見せられても善し悪しがわからない」ということも発生します。
なので、転職エージェントを利用する際は事前に必ず「WEBデザインの求人数」や「WEBデザイナーに転職できた人の口コミ」などを確認するようにしましょう。

【本音で答える】20代から寄せられたWEBデザインに関する質問

最後に、20代の方からよくいただく質問を3つピックアップして紹介します。
どれも知っておいて損のない知識をまとめているので、ぜひご覧ください。
質問1:WEBデザイナーは稼げない?
これは、目指すWEBデザイナーの形や本人の努力、やり方次第です。
参考までに言うと、正社員として働く20代のWEBデザイナーの平均月収は20〜30万円と、一般企業と大して変わりはありません。
おそらく「稼げるか」と質問をする人は、フリーランスや独立してWEBデザイナーをする方を想像して質問しているのではないでしょうか。
確かにフリーランスになって仕事をどんどん受注すれば月収30~50万円は達成するでしょう。
しかしそのためには他のWEBデザイナーと比較しても負けない高いスキル・根気強い営業活動・単価交渉・新しい知識やスキルの獲得を怠らないなどの努力が必要になります。
最初から稼ぎのことだけを考えてフリーランスになり、挫折して前職に戻っていく人を大勢見てきました。どうか稼ぎのことだけでなく、自分にあっているかどうかで働き方を考えるようにしてください。

質問2:Canvaが扱えるだけでもWEBデザイナーになれますか?
Canvaが扱えるだけではWEBデザイナーにはなれません。
そもそもCanvaはノンデザイナーでも簡単にデザインができるように作られたツールです。
誰でも使いやすいようにかなり機能が絞られているので、細かい色の変化をつける、文字1つ1つの間隔を調整するといった機能が搭載されていません。
クラウドソーシングサイトで検索してみるとわかりますが、案件でお願いされるデザインはほとんどがPhotoshopやIllustratorで作るように指定されています。
というのも、Canvaは素人でも作りやすいようにかなり機能を絞ったツール。
細かい色の変化をつけたり文字1つ1つの間隔を調整したりといった、デザイナーにとってすごく大事な機能がないのです。
デザイナーとして仕事がしたいなら、CanvaではなくAdobeのツールをマスターしましょう!もちろん、趣味でデザインするだけなら、Canvaの使用もおすすめですよ。

質問3:WEBデザイン業界は飽和している?
これに関しては答え方が難しいのですが、確かに「WEBデザイナー」は業界に飽和しています。しかし「企業が求める水準に達したWEBデザイナー」は少ないと言えます。
Photoshopの使い方をマスターしただけのWEBデザイナー、コーディングができるだけでデザイナーを名乗るWEBデザイナー、Canvaでデザインを行う自称WEBデザイナーは多いのでしょう。
しかし、肝心の広告バナーを作ったり、WEBサイトやLPが作れるWEBデザイナーはそこまで多くはありません。
実際にわたしもクラウドソーシングサイトでデザインを外注することがありますが、使えるレベルのバナーが1枚も届かないこともありました。
なので現状は、一部のWEBデザイナーに仕事が集中してしまい結果的に人手が足りなくなっているという状態です。
そういった理由でWEBデザイン業界はまだまだブルーオーシャンなので「飽和してそうだから」なんて考えず、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ|20代・未経験からWEBデザイナーは目指せる
20代・デザイン未経験からでもWEBデザイナーにはなれます。
ただし、そのためには費用を払ってWEBデザインスクールに通うことで実践レベルのスキルを獲得するか、完全独学で即戦力クラスのデザイン力を身につけるしか方法はありません。
たとえ付け焼き刃の知識と面接対策でWEBデザイナーになれたとしても、後でしんどい思いをするのは自分自身です。
なので、WEBデザイナーになりたい方はぜひプロのWEBデザイナーから添削を受けられ、必要なスキルも短期間で学ぶことができるWEBデザインスクールの受講を検討してみてください。
もう何年もWEBデザイナーになるかどうか考え、気付けば20代も終わりに差し掛かっている方。いつだって今決断するのが最短なので、もしこの記事を読んで「自分でも目指せる!」と考えられたのであれば、気になるWEBデザインスクールを確認することから始めてみましょう。