WEBデザイナーへの転職活動では、履歴書や職務経歴書の準備が欠かせません。
なかでも職務経歴書は、これまでの経験や身につけたスキルを伝えるための重要な書類です。
しかし、実務経験がないと、職務経歴書に何を書けばいいかわからず、手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
実務経験がなくても、これまでの経験や学習内容、制作実績を整理して伝えることで、書類選考で評価される可能性は高められます。
この記事では、未経験からWEBデザイナーを目指す方に向けて、職務経歴書に書くべき項目や未経験ならではのポイント、すぐに使える例文をわかりやすくお伝えします。
- 職務経歴書に書くべき5つの項目と書き方
- 未経験者が意識すべき4つのポイント
- そのまま使える職務経歴書テンプレート
具体的な例文も交えて解説するので、今日から書類作成を始めることができますよ。
WEBデザイナー転職における履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの違い
最初にWEBデザイナーの転職活動で必要となる書類の違いを解説します。
他業界への転職活動でも履歴書と職務経歴書は必要ですが、WEBデザイナーの場合はそれらに加えてポートフォリオが必須です。
3つの違いやそれぞれの役割を整理しておきましょう。
履歴書:経歴や基本情報を伝える
WEBデザイナーに限らず、一度は書いたことがあると思います。履歴書で書くポイントは次の3つです。
- 経歴や実績を伝え、未経験の場合は他業種での経験やスキルも書く
- スキルシートに具体的なスキルや使用できるツールと経験年数を書く
- 志望動機は働く意思やどのように貢献できるか具体的に書く
より具体的にポイントや例文をこのあとご紹介するので、チェックしておきましょう。
職務経歴書:今までの職務経歴やスキルをまとめる
職務経歴書では、今まで経験してきた案件で担当したこと、プロジェクトの規模、制作後の成果など、履歴書で書けなかったより詳細な業務内容を書きます。具体的なポイントは次の3つです。
- 案件や会社ごとに制作実績をわかりやすく、具体的に書く
- 制作物の成果やエピソード、スキル、ツールを詳細に伝える
- 制作以外でも意識している仕事への取り組み方や志望企業での貢献の仕方を伝える
職務経歴書において、実績のまとめ方は「編年体形式」と「キャリア形式」の2パターンあります。
編年体形式:履歴書のように年代別に実績・経歴をまとめる
キャリア形式:職務や経験ごとにまとめる
基本的には編年体形式が一般的で、初めて転職する方や転職回数が少ない方はこちらがオススメです。一方で、転職回数が多い、あるいは職歴に空白期間があり編年体で書きづらい場合はキャリア形式がまとめやすいです。
また、志望企業が求めるキャリアを始めに記載することで、目を留めてもらいやすくなります。フリーランスの活動期間があれば、その期間や実績も記載しておくと自主性や責任感の高さもアピールできますよ。
逆に実務経験が少ない場合は、スクールの製作物などを案件として記載しておき、制作するときに期間や目的を設定するのがオススメです。
ポートフォリオ:実力や実績を証明する
転職活動時に他の業種と異なるのがポートフォリオです。ポートフォリオとは、自分の作品集のようなもので、スキルや実績をアピールするWEBデザイナーのマストアイテム。
WEBデザイナーが選考で一番重視されるのはスキルレベルや、作品のクオリティです。
それを証明するのにポートフォリオが必須なのです。
逆に、ポートフォリオがないとどれくらいの実力があるのか判断できず、実績をアピールしてもらっても採用に踏み切れません。
自社でもWEBデザイナーの採用をやっているのですが、ポートフォリオを持ってくるのはごく一部の方のみ。
つまり、このポートフォリオがあると実力を証明できるのはもちろん、ライバルに差をつけられるため、転職活動前にぜひ準備しておきましょう。
WEBデザイナーの職務経歴書に書く5つの項目と書き方
職務経歴書で主に書くべき項目は5つです。
それぞれの書き方を、未経験者がつまずきやすいポイントを交えながら解説します。
- 職務要約
- 職務経歴
- テクニカルスキル
- 資格
- 自己PR
項目1:職務要約
職務要約は、これまでのキャリアを3〜5行で端的にまとめる項目です。
採用担当者が職務経歴書を開いて最初に目を通す箇所のため、「どんな経歴で・何が得意で・何をしたいのか」が一目でわかる内容にすることが重要です。
ここで興味を持ってもらえるかどうかで、その後の読まれ方が変わります。
未経験の場合は実務経験がない分、以下の3点を盛り込みましょう。
- どのようにWEBデザインを学んだか(スクール・独学など)
- 使えるツール・スキル(PhotoshopやFigmaなど)
- どんなデザイナーを目指しているか
長くても4〜5行以内を目安にしましょう。
項目2:職務経歴
職務経歴は、これまでどの会社でどんな仕事をしてきたかを時系列で記載する項目です。
未経験の場合、WEBデザイナーとしての実務経験はないため、前職の経歴を記載します。
記載する際は以下の内容を会社ごとにまとめましょう。
- 在籍期間・会社名・事業内容
- 担当した業務内容
- 実績・成果(数字で示せるものがあれば積極的に書く)
- 使用したツール・スキル
空白期間がある場合は、空白のままにせず「20XX年X月〜20XX年X月 WEBデザイン学習・ポートフォリオ制作」のように、その期間に取り組んでいたことを記載しましょう。
項目3:テクニカルスキル
テクニカルスキルは、使用できるデザインツールやコーディング言語をまとめる項目です。
採用担当者はこの項目を見て、入社後の業務に活かせるスキルがあるかを確認します。
未経験の場合は実務経験がないため、スクールや独学で習得したツールを「実務レベル」として見せるのではなく、学習経験として正直に記載することが大切です。
記載する際は、以下の内容を整理しましょう。
- ツール名(Photoshop、Illustrator、Figmaなど)
- 経験年数・学習期間
- どの程度使えるか(バナー制作可能、UI設計可能など)
HTMLやCSSなどのコーディングスキルがある場合は、デザインツールとは分けて記載すると、スキルの内容が伝わりやすくなります。
項目4:資格
資格は、保有している資格をまとめる項目です。
WEBデザイナーの転職に必須とされる資格はありませんが、応募先や業務に関連する資格があれば積極的に記載しましょう。
未経験の場合は、資格だけでなく、スクールの受講歴や修了証もあわせて記載できます。
記載する際は、以下の内容を整理しましょう。
- 資格名(〇〇検定2級など、級がわかるように記載)
- 取得年月
- 〇〇スクール修了(修了年月)
MOSや色彩検定などの一般的な資格に加えて、これまでの経験で得た専門知識も、応募先によっては強みになります。
ただし、資格や学習歴を多く書きすぎると読みにくくなるため、応募先に合わせて関連性の高いものに絞ることが大切です。
項目5:自己PR
自己PRは、これまでの経験から得た強みと、入社後にどう活躍したいかを伝える項目です。
未経験の場合、実務経験のアピールは難しいですが、前職で培ったスキルをWEBデザインに結びつけることで説得力が出ます。
構成は以下の流れがおすすめです。
- 強み(前職の経験や学習で培ったもの)
- 強みを裏付ける具体的なエピソード
- 入社後どう活かしたいか
「接客で培った傾聴力を活かし、クライアントの要望を汲み取ったデザイン提案をしたい」のように、前職の経験とWEBデザインを結びつけて書くと、未経験でも熱意が伝わります。
【未経験向け】WEBデザイナーの職務経歴書テンプレート
ここまで解説した5つの項目を、実際の職務経歴書としてまとめました。自分の経歴や応募先に合わせて調整しながら使えるテンプレートです。
【職務経歴書】
20XX年X月X日現在
氏名:〇〇 〇〇
■職務要約
〇〇スクールにてWEBデザインを〇ヶ月間学習。
PhotoshopやFigmaを用いたバナー・LP制作のポートフォリオを複数制作。
前職では〇〇として〇年間勤務し、〇〇のスキルを培った。
ユーザーに伝わるデザインを強みに、WEBデザイナーとして貢献したいと考えている。
■職務経歴
期間:20XX年X月〜20XX年X月
会社名:株式会社〇〇
事業内容:〇〇
雇用形態:正社員
業務内容:〇〇
■テクニカルスキル
Photoshop:〇年(学習レベル)
Figma:〇年(学習レベル)
Illustrator:〇年(学習レベル)
HTML/CSS:未経験(学習レベル)
■資格
〇〇検定〇級 20XX年X月取得
〇〇スクール修了 20XX年X月
■自己PR
私の強みは〇〇です。
前職で培った〇〇の経験を活かし、〇〇に貢献できると考えています。
スクールでは〇〇を学び、〇〇を制作しました。
今後は〇〇を目指し、貴社の〇〇に貢献したいと思います。
■ポートフォリオ
https://〇〇.com
【未経験向け】WEBデザイナーの職務経歴書を書く4つのポイント
未経験からWEBデザイナーを目指す場合、実務経験がない分どうアピールするかが重要です。
職務経歴書を書くときに意識したい4つのポイントを解説します。
- スクール・独学の学習歴と制作物を書く
- 前職のビジネススキルをWEBデザインに結びつける
- WEBデザイナーを目指した理由を書く
- ポートフォリオのURLを必ず記載する
ポイント1:スクール・独学の学習歴と制作物を書く
未経験者は、どのようにWEBデザインを学んできたかを具体的に書きましょう。
実務経験がない分、学習のプロセスそのものが採用担当者にとってのアピール材料です。
スクールに通った場合は、スクール名・受講期間・学習内容を記載します。
独学の場合も、使用した教材や学習時間など、取り組んできたプロセスを伝えることが大切です。
あわせて、学習中に制作したポートフォリオ作品についても触れましょう。
- どんな課題で制作したか
- 制作期間
- 使用したツール
「〇〇スクールにて6ヶ月間学習し、LP・バナーなど5点のポートフォリオを制作」のように、学習量がわかる書き方をすると説得力が増します。
ポイント2:前職のビジネススキルをWEBデザインに結びつける
前職の経験を、WEBデザインの仕事に活かせる形で結びつけて書きましょう。
WEBデザイナーの実務経験がなくても、前職で培ったスキルがそのまま強みになることがあります。
たとえば接客業なら相手の要望を汲み取る力、事務職なら正確さやスケジュール管理能力です。
結びつける際は以下の流れで書くとまとまります。
- 前職でどんな業務をしていたか
- そこで身についたスキル
- そのスキルがWEBデザインのどの場面で活きるか
「接客業で培った傾聴力を活かし、クライアントの要望を汲み取ったデザイン提案がしたい」のように、具体的な業務とつなげて書きましょう。
ポイント3:WEBデザイナーを目指した理由を書く
なぜWEBデザイナーを目指したのか、きっかけを明確に書きましょう。
採用担当者は「なぜこの職種なのか」を重視します。理由が曖昧だと、本気度が伝わりにくくなってしまいます。
書く際は以下の流れを意識することが大切です。
- WEBデザインに興味を持ったきっかけ
- 学習を始めてから感じたやりがい
- 今後どんなデザイナーになりたいか
「前職でSNS運用を担当する中で、ビジュアル表現によってユーザーの反応が変わることに興味を持った」のように、実体験に基づいたエピソードを書くと説得力が増します。
ポイント4:ポートフォリオのURLを必ず記載する
職務経歴書には、ポートフォリオのURLを必ず記載しましょう。
未経験者にとって、ポートフォリオは実力を伝えるための重要な資料です。
職務経歴書にURLが記載されていないと、採用担当者がポートフォリオを確認する機会を逃してしまう可能性があります。
記載する際のポイントは以下の通りです。
- 職務要約の直後、または自己PRの末尾に記載する
- URLが正しくリンクしているか事前に確認する
- 制作実績が職務経歴書の内容と一致しているか確認する
職務経歴書とポートフォリオの内容を連携させることで、説得力のある書類になります。
WEBデザイナー採用で面接官がチェックする4つのポイント
転職活動の書類の種類と役割を解説しました。ここからは、面接官がチェックするポイントをご紹介します。
このポイントを押さえるだけで面接官からの評価が高くなるものばかりなので、意識して作成しましょう。
ポイント①:志望企業に関連する経歴やスキルの有無
志望企業の採用ニーズをできるだけ調べておき、そこに合わせた業務経験やスキルを伝えましょう。
たとえば、WEBサイトのデザインができる人材を求めている企業に対して、コーディングができることをアピールしても評価してもらいにくいです。
もちろんWEBサイトのデザインに加えてコーディングまでできるのは大きな魅力ですが、まずはデザイン経験や作れるクオリティをしっかりアピールするのが先決です。
「それに加えてコーディングもできます」と伝えれば、ライバルとの差別化もできます。
まずは、志望企業が求める実績・スキルを知り、そこに合わせたアピールを心がけてください。
ポイント②:熱量・志望度の高さ
WEBデザイナーに求められるのはデザインスキルや実績、作品のクオリティですが、それと同じくらい重視されるのが熱量・志望度の高さです。
- 他の企業ではなくその企業にする理由
- その企業でどのようなキャリアを歩みたいのか
この2つを必ず伝えましょう。
志望企業のホームページや求人情報を見て、特徴や理念、製作実績、代表の思いなどと自分の実績や思いと結びつけられると、面接官の心を掴むことができます。
ポイント③:コミュニケーション力
WEBデザイナーに求められる資質で重視されるのが、コミュニケーション力の高さです。
特に、相手の意図を汲み取るコミュニケーション力は必須です。
仕事では、必ず企業や個人のクライアントの依頼に応じて、WEBサイトやバナー、ホームページを作成します。
1つの作品を作るプロセスでは、使う素材や色、テイストなどクライアントと何度も相談を重ねて1つの作品を作り上げていきます。
WEBデザイナーには相手の要望を汲み取り、それを形にするためのコミュニケーション力が必須なのです。
志望動機や自己PRの中で、相手にニーズや要望からアウトプットやサービスを提供した経験をかけるとベストです。
ポイント④:書類の読みやすさ
WEBデザイナーにセンスは必要ありませんが、それでも見られるのが職務経歴書の見やすさです。全体の読みやすさやレイアウトなどを少し意識するだけで良い印象を与えられます。
メリハリをつけたり見やすいレイアウトにしたり内容以外の見た目にも気を配れるとベストです。
これだけで合否が決まるわけではありませんが、普段からレイアウトや見やすさを意識することでデザイナーとしてのスキルを高められます。
WEBデザイナーの職務経歴書に関するよくある質問
最後にWEBデザイナーの職務経歴書に関して、よくいただく質問と回答をご紹介します。
これから職務経歴書を書く途中で、きっと疑問に感じる内容かと思うので、先に目を通しておきましょう。
まとめ
今回はWEBデザイナーへの転職で必要な職務経歴書の書き方について解説しました。
あらためてポイントを整理すると次の通りです。
- 職務要約
- 職務経歴
- テクニカルスキル
- 資格
- 自己PR
- スクール・独学の学習歴と制作物を書く
- 前職のビジネススキルをWEBデザインに結びつける
- WEBデザイナーを目指した理由を書く
- ポートフォリオのURLを必ず記載する
職務経歴書は、あなたのキャリアや人柄を採用担当者に伝える大切な書類です。今回お伝えした内容を参考に、書類作成を進めてみてください。
この記事を通して、あなたの「働き方」や「今後のキャリア」について考えるきっかけになれば幸いです。
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実例を交えながら、WEBデザイナーという職業のリアルをイメージしやすく学べる内容です。

















