「バナーにはどんな種類があるの?」
「バナー制作が副業になると聞いたけど、デザイン経験のない私にもできるの?」
バナーについて調べていて、そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
バナー制作は、WEBデザインのなかでも比較的取り組みやすいスキルのひとつで、未経験からでも副業として挑戦しやすいのが特徴です。
そこで本記事では、WEBデザインを学び、バナー制作を経験してきた私が、意味・種類・サイズ・制作フロー・デザインのポイントまでをわかりやすくお伝えします。
- バナーとは
- バナーとサムネイルの違い
- バナーの重要性と役割
- バナーの種類について
- バナーのサイズについて
- バナーの基本的な制作フローとは
- バナーを作るときに重要になる4つの要素
- おすすめのバナー参考サイト5選
本記事を通して、「バナー制作って自分にもできそう」と感じていただければ嬉しいです。
- バナーとはWEB上で「クリックを促す画像素材」のこと
- WEBデザインの世界では「ユーザーを特定のページへ誘導する画像」のことをバナーと呼びます。バナーには3種類があり、掲載場所によってサイズの規格が異なります。
- バナー制作はセンスよりも「目的とターゲットの明確化」が出来を左右する
- バナー制作は、まず「誰に・何をしてほしいか」を整理することから始まります。目的が定まることで配色・フォント・コピーの方向性が決まり、完成度の高いバナーに近づけます。
- 参考サイトで優れた事例を観察し、実際に手を動かすことが上達への近道
- BANNER LIBRARYやPinterestなどの参考サイトを活用して事例を観察しつつ、実際にバナーを作ることでスキルは着実に伸びていきます。「まず見て、まねして、作る」というサイクルが効果的です。
バナーとは

バナーとは、WEBサイトやアプリ上に表示される「画像形式の広告・案内素材」のことです。
英語の”Banner”は「旗」や「横断幕」を意味します。WEBページの一角に配置されたビジュアルが旗のように見えることから、この名前がつけられています。
多くのバナーは、関連ページへの橋渡しをするリンク導線として機能しています。
ユーザーはバナーをクリックすることで、商品ページやキャンペーンサイトなど、目的に合ったページへ迷わず遷移できます。
また、バナーの特徴は、遷移先の情報を視覚的に凝縮している点にあります。
テキストよりも直感的に内容が伝わるため、サイト内のあらゆる場所に設置され、訪問者をスムーズにゴールへと導く「案内板」のような役割を果たすのです。
それでは、バナーの意味を正しく押さえた上で、次のセクションから詳しい内容を順に確認していきましょう。
バナーとサムネイルの違い
バナーとサムネイルは、どちらもWEB上で使われる画像素材のため混同されやすい言葉です。
しかし、目的も設置場所もまったく異なります。
バナーとサムネイルの違いを表にまとめると以下のとおりです。
| 種類 | 主な目的 | 設置場所の例 |
|---|---|---|
| バナー | クリックを促し特定ページへ誘導する | ・WEBサイト内 ・WEB広告 |
| サムネイル | コンテンツの内容をひと目でわかるよう示す | ・YouTube ・ブログ記事の一覧 |
| 種類 | 主な目的 | 設置場所の例 |
|---|---|---|
| バナー | クリックを促し特定ページへ誘導する | ・WEBサイト内 ・WEB広告 |
| サムネイル | コンテンツの内容をひと目でわかるよう示す | ・YouTube ・ブログ記事の一覧 |
サムネイルは「どのようなコンテンツか」を伝えるための見出し画像です。
クリックした先の内容そのものを視覚的に表しており、別のページへ誘導することを目的としていません。
一方で、バナーは、特定のページへ誘導する役割を持つことが多いです。
デザインと言葉を組み合わせて見た人の行動を促し、クリックした先の商品やサービスへつなげることが、バナー本来の役割です。
2つの違いを理解しておくと、クライアントから依頼を受けたときに「どの素材が必要か」をすぐに判断できるようになりますよ。
バナーの重要性と役割

バナーは、WEBサイトにおける誘導と購買を支える重要な要素です。
見た目のデザインだけでなく、適切な場所やタイミングで設置することで、ユーザーの行動を自然な形で引き出せます。
本章では、バナーが担う2つの具体的な役割を解説します。
- 商品・サービスへの誘導を促す
- 購買促進する
バナーがどのようにユーザーの行動に影響を与えるのかを理解することで、制作時に「何を伝えるべきか」という視点が自然と身につきますよ。
役割1:商品・サービスへの誘導を促す
バナーの基本的な役割は、ユーザーを特定のページや商品へ誘導することです。
WEBサイトには、特に見てほしいページや商品が必ずあります。そのページへの入り口として機能するのが、バナーです。
テキストリンクと比べると、バナーは画像全体がクリックできる状態になっているため、ユーザーが視覚的に認識しやすく、自然にクリックへつながりやすいという特徴があります。
特にページを開いて最初に見える範囲(ファーストビュー)に配置したバナーは、訪問者が最初に目にする要素になるため、誘導効果が格段に高まります。
例えば、ECサイトで季節のセールページへ誘導したり、サービス紹介ページから申し込みフォームへ促したりする場面で、バナーは欠かせない存在です。
また、バナーは「どのような人に・何を伝えるか」を画像で直感的に表現できます。
ターゲットに刺さるビジュアルとコピーを組み合わせることで、テキストでは届かないユーザー層へのアプローチが可能になります。
役割2:購買促進する
バナーには、ユーザーの購買意欲を高める役割もあります。
ただページへ誘導するだけでなく、「今すぐ買いたい」「申し込んでみたい」という気持ちを引き出す設計ができるのが、バナーの強みです。
特に効果的なのは、以下のような要素をビジュアルに組み込むアプローチです。
- 期間限定・数量限定などの緊急性
- 希少性の訴求
- 割引率・特典などの具体的なお得感の提示
- 「今すぐ申し込む」「無料で試す」などの明確な行動の呼びかけ
- 商品の使用シーンや効果を視覚的に示す画像
人は「限定」や「お得」といった言葉に反応しやすい傾向があります。バナーはその心理にアプローチする手段として非常に適した素材です。
例えば、「本日限り50%OFF」という訴求をバナーで目立つ形で伝えることで、迷っているユーザーの背中を押せます。
バナーは単なる飾りではなく、売上やコンバージョンに直結する「営業ツール」として機能します。
デザインの力で購買行動を後押しできることが、バナー制作の面白さでもあります。
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バナーを設置するメリットとデメリット

バナーを活用する前に、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。
メリットだけを見て導入してしまうと、運用段階で想定外の課題に直面することがあるからです。
反対に、デメリットばかりを気にして活用をためらうのも機会損失につながります。
特徴を正しく把握した上で設計・運用することが、バナーの効果を引き出すための前提条件となりますよ。
メリットとデメリットをまとめると、以下のとおりです。
| メリット |
| ・視覚的な訴求力が高く、ユーザーの目を引きやすい ・テキストより情報を直感的に伝えられる ・クリック率、誘導効果が高い ・デザインの自由度が高くブランドイメージを統一しやすい |
| デメリット |
| ・制作、更新に時間と工数がかかる ・画像ファイルの分、ページ表示が重くなりやすい ・多用するとサイト全体が広告的な印象になる ・見落とされるリスクがある |
バナーの主なメリットは、視覚的に情報を素早く伝えられる点にあります。
一方、デメリットとして押さえておきたいのは「制作・更新に手間がかかること」と「広告らしいと見過ごされやすいこと」の2点です。
これらを把握した上で適切に設計することで、バナーは費用対効果の高い集客・販促ツールとして機能しますよ。
バナーの種類について

バナーは、掲載する場所や目的によっていくつかの種類に分かれます。
種類によって求められるデザインやサイズが異なるため、制作前にどの種類のバナーを作るのかを把握しておくことが重要です。
本章では、代表的な3種類のバナーを解説します。
- 広告バナー
- SNS用バナー
- WEBサイト用バナー
それぞれの特徴を理解しておくと、依頼されたバナーの目的や掲載先を把握しやすくなり、案件内容も整理しやすくなります。
種類1:広告バナー
広告バナーとは、インターネットを通じて外部メディアや他のWEBサイトに配信される画像広告のことです。
WEBサイトの上部・側面・記事の間などに表示されることが多いです。
代表的な広告ネットワークには以下のものがあります。
- Google広告(GDN:Googleディスプレイネットワーク)
- Yahoo!広告(YDA:Yahoo!ディスプレイ広告)
広告バナーは、広告がクリックされることで費用が発生する「クリック課金型」と、表示回数に応じて費用が発生する「インプレッション課金型」の形式で運用されることが一般的です。
クリックしたユーザーは、広告主が設定したLP(ランディングページ)や商品ページに遷移します。
広告バナーはクリック数がそのまま集客や売上に影響するため、目を引くデザインと明確なメッセージが求められます。
バナー制作の案件のなかでも、広告バナーは特に需要が高いジャンルです。
クライアントの目標(商品購入・資料請求・会員登録など)を理解した上でデザインに落とし込む力が、制作者に求められます。
種類2:SNS用バナー
SNS用バナーとは、Instagram・Facebook・X(旧Twitter)・LINEなどのSNSプラットフォーム上に表示される広告用の画像素材のことです。
SNS広告はユーザーのフィードやストーリーズなどに自然に表示されるため、通常の投稿と混在して目に入ります。
そのため、ユーザーに「広告らしさ」を感じさせないナチュラルなデザインが好まれる傾向があります。
SNS用バナーの主な掲載形式は以下のとおりです。
- フィード広告(タイムラインに表示)
- ストーリーズ広告(縦長フルスクリーン表示)
- カルーセル広告(複数枚の画像をスライド表示)
- バナー広告(サイドバーや目立つ箇所に配置)
SNSごとに推奨サイズや仕様が異なるため、制作前にプラットフォームのガイドラインを確認することが大切です。
また、SNS広告はターゲティング精度が高く、年齢・性別・興味関心などで細かく配信対象を絞り込めます。
商品やサービスを届けたい相手に合ったビジュアルとメッセージを設計することが、SNS用バナーで特に重視されるポイントです。
種類3:WEBサイト用バナー
WEBサイト用バナーとは、自社のWEBサイト内に設置する案内用の画像素材のことです。
外部メディアに配信する広告バナーとは異なり、自社サイトを訪れたユーザーを特定のページへ誘導することを目的としています。
WEBサイト内での主な設置場所は以下のとおりです。
- ヘッダー(ページ上部)
- サイドバー(記事の横)
- 記事内
- 記事下
- フッター(ページ下部)
- ポップアップ(画面の上に重ねて表示)
設置場所によってユーザーの目に触れるタイミングが変わるため、伝えたい内容と掲載場所を合わせて設計することが重要です。
例えば、記事を読み終えた直後の「記事下バナー」は、内容に関連する商品やサービスへの誘導として効果的です。
WEBサイト用バナーは、自社サイトの内部導線を整える上で欠かせない存在です。
バナーのサイズについて

バナーのサイズは、掲載する場所・媒体によって規格が決まっています。
指定サイズ以外で制作してしまうと、広告の審査が通らなかったり、デザインが崩れたりする原因になります。
制作を始める前に、掲載先のサイズ規格を確認しておくことが重要です。
本章では、バナーの種類ごとに主なサイズを解説していきます。
- 広告バナー
- SNS用バナー
- WEBサイト用バナー
サイズの知識を事前に把握しておくと、クライアントから依頼を受けたときにもスムーズに対応できますよ。
サイズ1:広告バナー
広告バナーのサイズは、Google広告(GDN)やYahoo!広告(YDA)などの広告ネットワークによって規定されています。
なかでも配信量が多く、制作依頼でよく指定されるのが以下のサイズです。
広告バナーのサイズ例
| サイズ名 | 寸法(横×縦) | 特徴 |
|---|---|---|
| ミディアムレクタングル | 300×250px | 配信量が多く汎用性が高い |
| ラージレクタングル | 336×280px | レクタングルより大きく目立ちやすい |
| リーダーボード | 728×90px | ページ上部・下部の横長スペースに対応 |
| ハーフページ | 300×600px | 縦長で情報量を多く載せやすい |
| スカイスクレイパー | 160×600px | サイドバーの縦長スペースに対応 |
| モバイルバナー | 320×50px | スマートフォン向けの横細バナー |
| サイズ名 | 寸法(横×縦) | 特徴 |
|---|---|---|
| ミディアムレクタングル | 300×250px | 配信量が多く汎用性が高い |
| ラージレクタングル | 336×280px | レクタングルより大きく目立ちやすい |
| リーダーボード | 728×90px | ページ上部・下部の横長スペースに対応 |
| ハーフページ | 300×600px | 縦長で情報量を多く載せやすい |
| スカイスクレイパー | 160×600px | サイドバーの縦長スペースに対応 |
| モバイルバナー | 320×50px | スマートフォン向けの横細バナー |
なかでも300×250px(ミディアムレクタングル)は、配信量・対応サイトともに多く、広告バナー制作で指定される頻度が高いサイズです。
はじめてバナー制作に取り組む場合は、このサイズから練習すると実践に活かしやすいでしょう。
なお、Google広告・Yahoo!広告ともに推奨するファイル形式はJPEG・PNG・GIFが基本で、ファイルサイズにも上限が設けられています。
入稿前に各プラットフォームの最新の入稿規定を確認することをおすすめします。
サイズ2:SNS用バナー
SNS用バナーのサイズは、プラットフォームと掲載形式によって異なります。
同じInstagramでも、フィード投稿・ストーリーズ・リール広告ではそれぞれ推奨サイズが変わるため、制作前の確認が欠かせません。
主要SNSの代表的なバナーサイズは以下のとおりです。
SNS用バナーのサイズ例
| プラットフォーム | 形式 | 推奨サイズ(横×縦) |
|---|---|---|
| フィード(正方形) | 1080×1080px | |
| フィード(縦長) | 1080×1350px | |
| ストーリーズ | 1080×1920px | |
| フィード広告 | 1200×628px | |
| ストーリーズ | 1080×1920px | |
| X(旧Twitter) | フィード広告 | 1200×675px |
| LINE | タイムライン広告 | 1200×628px |
| プラットフォーム | 形式 | 推奨サイズ(横×縦) |
|---|---|---|
| フィード(正方形) | 1080×1080px | |
| フィード(縦長) | 1080×1350px | |
| ストーリーズ | 1080×1920px | |
| フィード広告 | 1200×628px | |
| ストーリーズ | 1080×1920px | |
| X(旧Twitter) | フィード広告 | 1200×675px |
| LINE | タイムライン広告 | 1200×628px |
SNS広告はスマートフォンで閲覧されるケースが多いため、縦長・正方形のサイズが主流です。
文字が小さすぎるとスマートフォン画面で読みづらくなるため、サイズに合わせてフォントの大きさも調整することが重要です。
また、各プラットフォームの仕様は随時アップデートされます。
制作前には公式ヘルプページで最新情報を確認するよう習慣づけておくとよいでしょう。
サイズ3:WEBサイト用バナー
WEBサイト用バナーのサイズは、広告バナーのように厳密な規定があるわけではありません。
サイトのデザインや設置場所に合わせて、制作者やWEBデザイナーが柔軟に設定します。
そのなかでも、よく使われる標準的なサイズは以下のとおりです。
WEBサイト用バナーのサイズ例
| 設置場所 | 代表的なサイズ(横×縦) |
|---|---|
| ヘッダー(横幅いっぱい) | ・1920×400px ・1200×300px など |
| サイドバー | ・300×250px ・300×600px など |
| 記事内・記事下 | ・728×90px ・300×250px など |
| ポップアップ | ・600×400px ・800×600px など |
| スマートフォン向け | ・320×100px ・375×200px など |
| 設置場所 | 代表的なサイズ(横×縦) |
|---|---|
| ヘッダー(横幅いっぱい) | ・1920×400px ・1200×300px など |
| サイドバー | ・300×250px ・300×600px など |
| 記事内・記事下 | ・728×90px ・300×250px など |
| ポップアップ | ・600×400px ・800×600px など |
| スマートフォン向け | ・320×100px ・375×200px など |
サイトのレイアウトによって適切なサイズは変わるため、実際の制作では「どこに設置するか」を先に決め、その枠に合わせてサイズを設定するのが基本の流れです。
クライアントから「サイト用のバナーを作ってほしい」と依頼された場合は、設置場所と希望サイズを事前にヒアリングしておくとスムーズでしょう。
また、近年はスマートフォンとパソコンの両方に対応するレスポンシブデザインが主流です。
複数サイズを用意するか、サイズに依存しない柔軟なデザインを心がけると対応できる案件の幅が広がりますよ。
バナーの基本的な制作フローとは

バナー制作は、デザインツールを開く前の「準備」が仕上がりの質を左右します。
目的やターゲットを曖昧にしたまま作り始めると、デザインの方向性が定まらず、何度も作成し直しが必要になってしまうからです。
本章では、バナー制作の基本的な5つのステップを解説します。
- 目的とターゲットを明確にする
- 掲載場所やサイズを決定する
- レイアウトを決める
- 画像や文言などの要素を配置する
- ディテールを調整し、最終確認を行う
流れを理解した上で取り組むことで、制作時間の短縮にもつながります。ぜひ参考にしてみてください。
▼バナー広告の詳しい作成方法についてはこちら

STEP1:目的とターゲットを明確にする
バナー制作の出発点は、「誰に・何をしてほしいか」を明確にすることです。
目的とターゲットが定まっていないバナーは、伝えたいことが曖昧になり、ユーザーの行動を促す力が弱いからです。
制作前に以下の2点を整理しておきましょう。
- 目的:ユーザーに何をしてほしいか
- ターゲット:誰に向けたバナーか
目的の例としては、「商品を購入してほしい」「セミナーに申し込んでほしい」「メールマガジンに登録してほしい」などが挙げられます。
また、ターゲットが「30代の子育て中の女性」と「20代の会社員男性」では、響くデザイン・色・言葉がまったく異なってきますよね。
このように、目的とターゲットを明確にすることで、使う色・フォント・コピーの方向性が自然と決まってきます。
クライアントから依頼を受ける場合は、このステップで認識のズレがないか事前にすり合わせておくことが大切です。
STEP2:掲載場所やサイズを決定する
目的とターゲットが決まったら、次はバナーを掲載する場所とサイズを確定させます。
サイズを決める前にデザインを始めてしまうと、後から大幅な修正が必要になる場合があるため注意しましょう。
前章で紹介したとおり、掲載先によって求められるサイズは異なります。
制作前に確認すべき点は以下のとおりです。
- どのメディア・プラットフォームに掲載するか
- 指定のサイズはいくつか
- ファイル形式(JPEG・PNG・GIFなど)の指定はあるか
- ファイルサイズの上限はあるか
Google広告であれば入稿規定のサイズ一覧があり、SNS広告であれば各プラットフォームの公式ガイドラインに記載されています。
掲載先の規定を確認せずに制作すると、入稿時にファイルが弾かれるトラブルにもつながります。
クライアントから指定がない場合は、「どのサイズで制作すればよいですか?」と事前に確認する習慣をつけましょう。
STEP3:レイアウトを決める
サイズが確定したら、デザインの骨格となるレイアウトを決めます。
レイアウトとは、テキスト・画像・ボタンなどの各要素をどこに配置するかを決める設計図のようなものです。
この段階でいきなりツールを開くのではなく、まず紙やメモに要素の配置を大まかにスケッチしておくと、制作がスムーズに進みます。
バナーでよく使われるレイアウトの構成パターンは以下のとおりです。
- 左寄せ型:テキストを左、画像を右に配置するシンプルな構成
- 中央集中型:メインメッセージを中央に大きく配置する構成
- 上下分割型:上部に画像、下部にテキストとCTAを配置する構成
どのパターンが適しているかは、目的・ターゲット・使用する画像によって変わります。
参考になるバナーをいくつか集めて、ターゲット層に近い媒体でよく見られるレイアウトを基準にするのも効果的ですよ。
レイアウトの段階で伝えたい情報の優先順位(どの要素を際立たせるか)を意識しておくと、次のステップでの作業がより進めやすくなります。
STEP4:画像や文言などの要素を配置する
レイアウトが決まったら、実際にデザインツールで各要素を配置していきます。
バナーを構成する主な要素は以下のとおりです。
- メインビジュアル(商品写真・人物写真・イラストなど)
- キャッチコピー(中心となるメッセージ)
- サブコピー(補足情報・商品名・特典内容など)
- CTA(「詳しくはこちら」「今すぐ申し込む」などのボタン)
- 背景(色・グラデーション・パターンなど)
要素を配置する際は、「際立たせたい要素を画面の中心やユーザーの視線が自然と集まる位置に置く」ことを意識します。
人の視線は左上から右下へ動く「Z字型」のパターンをたどることが多いため、重要な情報は左上や中央に配置するのが基本です。
この段階では「完璧を目指さず、まず配置を整える」ことを優先してください。
細部の調整は次のステップで行います。
初めてバナーを作る場合は、既存のテンプレートをベースに要素を差し替えることから始めるとハードルが下がりおすすめです。
STEP5:ディテールを調整し、最終確認を行う
各要素の配置が整ったら、細部のディテールを調整して仕上げに入ります。
ここで手を抜かず丁寧に仕上げることが、バナーの完成度を大きく左右します。
確認・調整すべき主なポイントは以下のとおりです。
- 文字サイズは読みやすいか(特にスマートフォンでの表示)
- テキストと背景のコントラストは十分か
- 誤字・脱字はないか
- CTAボタンのテキストは明確か
- ファイルサイズは入稿規定の上限以内に収まっているか
- 実際の掲載サイズで見たときに違和感がないか
デザインツール上での見た目と、実際の掲載環境での見え方は異なる場合があります。
可能であれば実機で表示を確認することをおすすめします。
また、クライアントへ納品する場合は、修正依頼が来ることを想定してデザインデータを整理した状態で保存しておくと後から対応しやすくなります。
このSTEP5までを丁寧に踏むことで、初めてのバナー制作でも完成度の高い仕上がりが期待できますよ。
バナーを作るときに重要になる4つの要素

バナー制作は、ただツールを使いこなせるだけではなく「デザインの基礎知識」が仕上がりの質に直結します。
そこで本章では、バナー制作で特に重要になる4つのポイントを解説します。
- 配色
- フォント
- レイアウト
- キャッチコピー
バナー制作にセンスや才能は必要ありません。
これら4つの基礎を押さえれば初心者でも見栄えのよいバナーを作れます。ぜひ参考にしてくださいね。
ポイント1:配色
バナーの配色は、見た人が受ける第一印象を決める重要な要素です。
「なんとなくかっこいい」「プロっぽく見える」バナーは、多くの場合、配色の設計が整っています。
色には心理的な効果があり、ターゲットや目的に合った色を選ぶことがクリック率の向上にもつながります。
色が与える主な印象
| 赤・オレンジ | 熱量・緊急性・セール感を演出する |
| 青・紺 | 信頼感・冷静さ・誠実さを伝える |
| 緑 | 安心感・健康・自然のイメージを与える |
| 黄・ゴールド | 明るさ・豊かさ・高級感を出す |
| 白 | 清潔感・シンプルさ・余白を生かす |
| 黒 | 高級感・シック・強さを演出する |
| 赤・オレンジ | 熱量・緊急性・セール感を演出する |
| 青・紺 | 信頼感・冷静さ・誠実さを伝える |
| 緑 | 安心感・健康・自然のイメージを与える |
| 黄・ゴールド | 明るさ・豊かさ・高級感を出す |
| 白 | 清潔感・シンプルさ・余白を生かす |
| 黒 | 高級感・シック・強さを演出する |
初めてバナーを作る場合は、使う色を「メインカラー・サブカラー・アクセントカラー」の3色程度に絞るのが基本です。
色を使いすぎると、どこに視線を向ければよいか分かりにくくなってしまうからです。
配色に迷ったときは、クライアントのブランドカラーやターゲット層が好む色を基準にすると方向性が定まりやすくなりますよ。
また、テキストと背景のコントラストが弱いと文字が読みにくくなるため、明暗のバランスにも注意しましょう。
▼配色のコツについて詳しく知りたいかたはこちら

ポイント2:フォント
フォントの選び方一つで、バナー全体の印象は大きく変わります。
丸みのあるフォントは「親しみやすさ」を、細いセリフ体は「上品さ・高級感」を、太いゴシック体は「力強さ・わかりやすさ」を演出します。
バナーに使うフォントを選ぶ際は、以下の点を意識してください。
- 使用するフォントは2種類程度に絞る(多すぎると乱雑散漫な印象になる)
- メインコピーは視認性の高い太めのフォントを選ぶ
- サブコピーは読みやすい細めのフォントで補足する
- ターゲット層のイメージに合ったフォントを選ぶ
特に重要なのが「視認性」です。
バナーは一瞬で目に入り、瞬時に判断されます。
装飾が多く読みにくいフォントより、シンプルで明快なフォントのほうが伝わりやすいケースがほとんどです。
日本語フォントはNoto Sans・游ゴシック・メイリオなどが視認性に優れており、初心者にも扱いやすいフォントです。
フォントサイズも重要で、スマートフォンで表示したときに読みやすいかどうかを確認してください。
CanvaやPhotoshopには、豊富なフォントがあらかじめ用意されているので、実際に配置しながら選んでみましょう。
▼WEBデザインにおけるフォントの基本について詳しく知りたい方はこちら

ポイント3:レイアウト
レイアウトとは、バナー上の各要素(テキスト・画像・ボタンなど)の配置のことです。
同じ素材・同じ文言を使っていても、レイアウトの違いで伝わりやすさは大きく変わります。
バナーのレイアウトで意識すべき基本原則は以下のとおりです。
- 近接:関連する情報は近くにまとめる
- 整列:要素を一定のラインに揃えて整然と見せる
- 反復:色・形・フォントなどを統一して全体に一貫性を持たせる
- 対比:目立たせたい要素を他との差(大きさ・色など)で強調する
この4つはデザインの基本原則として知られており、意識するだけで完成度が格段に上がります。
また、バナーはスペースが限られているため、余白(ホワイトスペース)の使い方も重要です。
要素を詰め込みすぎると、ごちゃごちゃした印象になりクリックされにくくなります。
情報の優先順位をつけた上で、重要な要素ほど大きく・目立つ場所に配置することが基本の考え方です。
▼レイアウトのコツについて詳しく知りたい方はこちら

ポイント4:キャッチコピー
キャッチコピーは、バナーのなかで特に読まれる要素のひとつです。
どれだけ美しいビジュアルを作っても、コピーが弱ければクリックを促す力は半減します。
効果的なキャッチコピーを書くための基本的なポイントは以下のとおりです。
- 短く端的に(10〜20文字程度が目安)
- ターゲットが「自分ごと」として感じられる言葉を使う
- 数字や具体的な言葉で信頼感・お得感を伝える
- CTA(行動喚起)は「今すぐ」「無料で」など行動を明確に促す表現を使う
例えば、「WEBデザインを学ぼう」より「未経験から3ヵ月でバナー制作デビュー」のほうが、バナー制作に興味があるターゲットには届きやすくなります。
読んだ人が「これは自分のことだ」と感じるコピーを書くためには、ターゲットの言葉・悩み・願望を深く理解することが欠かせません。
「何を売りたいか」ではなく「読んだ人にどのような変化をもたらすか」を起点にコピーを考えると、クリックされやすいバナーに近づきます。
デザインとコピーは、どちらかが優れていてもバランスが悪ければ効果は出にくくなります。
両方を意識して制作に取り組む習慣をつけることが、バナー制作のスキルを高める上で大切なポイントです。
【実演動画で学ぶ】ツール別のバナーの作り方

バナーを作る際に、「どのツールを使えばいいの?」「実際にどうやって作るの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ここからは、日本デザインスクールの実演動画をもとに、CanvaとPhotoshopの2つのソフトで、作業工程をわかりやすくご紹介します。
デザインのポイントもあわせて解説しているので、「これからバナー制作にチャレンジしたい!」という方にもぴったりです。
Canvaでバナーを作成する方法
- STEP1:Canvaのテンプレを探す
- STEP2:レイアウトの構成を考える
- STEP3:下書きをする
- STEP4:制作をする
Canvaはテンプレートが豊富なので、上手く活用すると作業効率を大幅にアップできます。
初心者にとっては、ゼロからデザインを考えるよりも、既存のレイアウトをベースにカスタマイズしていく方が取り組みやすいでしょう。
Photoshopでバナーを作成する方法
- STEP1:レイアウトのラフを描く
- STEP2:写真エリアの作成
- STEP3:テキストデザインの調整
- STEP4:背景デザインの調整
- STEP5:装飾素材の追加・編集
- STEP6:画像素材の検索・配置
- STEP7:最終調整
Photoshopは自由度の高い表現ができる分、構成や目的をしっかり決めてから取り組むのが大切です。
Canvaよりも使い方は複雑ですが細かな調整が可能なため、より完成度の高いバナーを作りたい方や、デザインにこだわりたい方に向いています。
おすすめのバナー参考サイト5選

「どんなデザインにすればいいかわからない」
「バナー制作の引き出しを増やしたい」
そのようなときは、バナーの参考サイトをチェックしてみましょう。
プロの作品やアイデアがたくさん掲載されており、イメージ作りに非常に役立ちます。
今回は、おすすめのバナー参考サイトを5つご紹介します。
おすすめ1:BANNER LIBRARY
国内で実際に広告として使用されているバナーが掲載されているサイトです。
リアルな「売れるデザイン」が学べるだけでなく、トレンドや構成の情報収集にも適しています。
カラー、テイスト、サイズなどで細かくカテゴリー分けされているため、検索のしやすさも初心者に優しいです。
おすすめ2:バナー広場
集客やキャンペーン告知で掲載されるEC系バナーが豊富で、シンプルで使いやすいギャラリーサイトです。
更新頻度が高いため、常に最新のデザインを閲覧できます。
月間閲覧数ランキングも見れるので、どのようなデザインが参考にされているのか確認できて便利です。
おすすめ3:Bannner.com
こちらのサイトも頻繁に更新されるので、デザインの引き出しやインスピレーションを得たいときにぴったりです。
また、「テキストのみ」「写真メイン」など、より細かなカテゴリー分けがされており、目的に合ったバナーを効率よく探せます。
自分のイメージに近いデザインにスムーズに辿りつけるサイトとしておすすめです。
おすすめ4:retrobanner
掲載数が多く、とにかくたくさんのバナーに触れたいという方におすすめです。
バナーに使用されているカラーコードも取得できるため、配色の参考にもなります。
また、各ページの下部には、ランダムバナーデザインが表示されるので、思いがけないお気に入りのデザインと出会えるかもしれません。
おすすめ5:Pinterest
Pinterestは画像や動画を検索して収集できる、ビジュアル検索型のプラットフォームです。
バナー専門サイトではありませんが、「バナーデザイン」「banner ideas」などで検索すると、世界中のデザインが見られます。
好みのデザインはボードに保存しておけるため、自分だけのバナー参考集を作ることも可能です。
まとめ|基礎を押さえてバナー制作に挑戦してみよう
バナーとは、WEBサイトやSNS上に設置される「画像形式の誘導素材」のことです。
種類・サイズ・制作の流れ・デザインのポイントを知ることで、バナー制作という仕事の全体像がひと通り見えてきたのではないでしょうか。
- バナーには広告バナー・SNS用バナー・WEBサイト用バナーの大きく3種類がある
- 制作を始める際は「目的とターゲットの明確化」を丁寧におこなう
- バナー作りでは配色・フォント・レイアウト・キャッチコピーの4要素を意識する
- 参考サイトで優れた事例を観察し、「なぜこのデザインなのか」を考える習慣がスキルアップの近道
バナー制作にはセンスや特別な才能は必要ありません。
基礎を押さえて手を動かし続けることが、バナー制作のスキルを伸ばす上で大切なことです。
本記事でご紹介した制作フローやポイントを参考に、ぜひ実際にバナー制作へ挑戦してみてくださいね。
もし「バナー制作を副業にしたい」「在宅でできる仕事に挑戦したい」という気持ちが芽生えてきたなら、【逆算式ロードマップセミナー】もおすすめです。
バナー制作で収入を得るための具体的な方向性を、未経験の方向けにわかりやすく解説していますよ。
あなたのチャレンジを、心から応援しています。
















