WEBデザイナーとして活躍するために、資格取得を考えている方も多いでしょう。
しかし、中には「WEBデザイン関連の資格が多すぎて、どの資格が仕事に有利になるのか分からない」「独学で勉強できるか不安」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、WEBデザイナーにおすすめの資格8選を厳選し、それぞれの資格の特徴や難易度、勉強方法を詳しく解説します。
さらに、資格取得のメリットや、独学とスクールでの学習の違いなど、WEBデザイナーを目指す方にとって役立つ情報を網羅的にまとめました。
- WEBデザイナーの主な業務内容
- WEBデザイナーになるために役立つ資格8選
- それぞれの資格の特徴と難易度
- 独学で勉強する方法とおすすめの教材
- WEBデザイナーとして成功するために必要なスキル
- 資格取得の注意点
「WEBデザイナーの仕事に興味があるけど、何から始めたら良いかわからない」「どの資格を取れば良いのか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
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WEBデザイナーに求められる業務
WEBデザイナーの仕事は、デザインを制作するだけでなく、クライアントとのやり取りからマーケティングまで多岐にわたります。
- クライアントへのヒアリング
- ユーザー視点を重視したデザイン制作
- グラフィックデザイン
- コーディング
- 修正・改善
WEBデザイナーとして活躍するためには、デザインスキルだけでなく、クライアントの要望を正確に理解し、ユーザーに最適なデザインを提供することが求められます。
まずは、WEBデザイナーの主な業務内容と、それぞれの業務で役立つ資格について詳しく解説していきます。
クライアントへのヒアリング
WEBデザイナーの業務は、まずクライアントへのヒアリングからはじまります。
以下のようなヒアリングを通じて得られた情報をもとに、具体的なデザインの方向性を決定していきましょう。
- ビジネス目標
- コンセプト
- ターゲット層
- WEBサイトに求めるイメージ
「WEBデザイナーはクリエイティブな仕事だから、クライアントと関わる機会は少ない」と思っている人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
WEBデザイナーにこそ、クライアントの要望を正確に理解し、それをデザインに落とし込むヒアリングスキルが必要不可欠なのです。
ヒアリングスキルを身につけたい時におすすめの資格 |
・ウェブデザイン技能検定 ・Webデザイナー検定 |
WEBデザイン全体の知識を深めることで、クライアントの要望を正確に把握し、誤解なくヒアリングを進めることができるようになります。これにより、クライアントが本当に求めているものを的確に理解し、最適なデザイン提案につなげられるでしょう。
ユーザー視点を重視したデザイン制作
ヒアリングした内容をもとに、WEBサイトを訪問した人が「使いやすい」と感じるデザインを考案します。
そのためにはユーザーがストレスなく、目的の情報をスムーズに得られるような設計が重要です。「UI/UXデザイン」の知識を深めることで、よりユーザー目線のWEBコンテンツを制作できるようになります。
実際にPhotoshopやillustratorなどのデザインツールを使い、ボタンの位置や大きさなど、ユーザーの使いやすさを考慮したデザインを作成していくことも、WEBデザイナーの大切な仕事のひとつです。
クライアントの求めている成果に貢献できるWEBデザイナーは、将来的にも非常に重宝されますよ。
ユーザー視点でデザインを考える力を身につけたい時におすすめの資格 |
・ウェブデザイン技能検定 ・Webデザイナー検定 ・Webクリエイター能力認定試験 |
これらの資格試験では、UI/UXデザインに関する問題が出題されるため、ユーザー視点でのデザイン設計能力が養われます。
グラフィックデザイン
WEBデザイナーは、ヒアリングで得た情報をもとに、ユーザーに響く魅力的なデザインを作成します。そのためには、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使いこなすスキルはもちろん、色彩感覚やユーザー心理を理解することも重要です。
WEBサイトの顔となるロゴやバナー、イラストなどのグラフィックデザインは、ユーザーの第一印象を大きく左右します。
ただし、先述したようなユーザー目線のデザインも忘れてはいけません。
つまりWEBデザイナーは、ビジュアル面も意識しながら、ターゲット層に響く機能性のあるデザインを作成することが求められるのです。
グラフィックデザインに必要なスキルを身につけたい時におすすめの資格 |
・Photoshop® クリエイター能力認定試験 ・Illustrator®クリエイター能力認定試験 ・アドビ認定プロフェッショナル ・色彩検定 |
これらの資格取得を目指すことで、グラフィックデザインに必要なデザインツールの操作スキルと配色についての知識が身につき、より洗練されたデザインを作成できるようになります。
コーディング
WEBデザイナーは、デザインだけでなく、そのデザインを実際のWEBサイトとして形にする「コーディング作業」も担います。
コーディングとは、デザインされた画面を、HTML/CSSなどのプログラミング言語を使って実際のWEBページとして実装する作業のことです。
WEBサイト制作においては、コーディングを専門に担う「コーダー」という職種の人もいるため、コーディング業務のみを外注するWEBデザイナーも多くいます。
また、最近はノーコードでWEBサイトが作れるツールも増えてきているため、WEBデザイナーにとってコーディングスキルは必須ではありません。
しかし、WEBサイト制作の流れを把握していないと、コーダーとの連携が取りにくいこともあるので、HTML/CSSの基礎知識程度は理解しておくことをおすすめします。
コーディングの基礎知識を身につけたい時におすすめの資格 |
・ウェブデザイン技能検定 ・Webクリエイター能力認定試験 ・HTML5プロフェッショナル認定試験 |
コーディングの知識も併せ持つことで、WEBコンテンツを包括的に制作できるようになります。他のデザイナーとの差別化にもなり、案件獲得にもつながりやすくなるでしょう。
修正・改善
WEBデザインは、一度作って終わりではありません。クライアントからのフィードバックをもとに修正を繰り返し、求められた成果につながるまで改善していくことも、WEBデザイナーの大切な仕事です。
また、時にはアクセス解析ツールなどを活用してユーザーの行動を分析することもあります。そのような際は、マーケティングに関する知識があると、データに基づいたユーザーの行動や心理を理解しやすくなります。
クライアントの要望に応えられるスキルを身につけたい時におすすめの資格 |
・ウェブデザイン技能検定 ・Webデザイナー検定 |
WEBデザイナーにとって資格取得は必須ではないがスキルの証明になる
WEBデザイナーとして働くには、資格は必須ではありません。
WEBデザイナーとして成功するためには、資格の有無よりも、制作実績と実践レベルのスキルを習得している方が重要だからです。資格は、WEBデザインに関する知識やスキルを証明し、キャリアアップを後押しするひとつの手段に過ぎません。
しかし、資格を取得することで得られるメリットもあります。
- WEBデザインに関する幅広い知識を体系的に習得できる
- 学習意欲を高め、継続的にスキルアップを図れる
- 資格を持っていることで、クライアントからの信頼が高まる
- 就職活動や転職活動の有利に働くこともある
大切なのは、資格取得と並行して実践的なスキルを磨き、自分の強みを活かせるようなキャリアを築いていくことです。
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WEBデザイナーのおすすめ資格8選【一覧表】
ここからは、WEBデザイナーにおすすめの資格を8つ、ご紹介します。
まずは、それぞれの資格の詳細を一覧表にまとめましたので、参考にしてみてください。
資格名 | 難易度 | スキル | 級・レベル | 受験料 | 所要時間 | 受検資格 | 合格率 |
ウェブデザイン技能検定 | 低 | ・WEBデザイン基礎知識 ・コーディングスキル ・デザイン理論 ・デザインツールの操作スキル | ・3級 ・2級 ・1級 | 14,000円~ | 105分~ | ・3級:なし ・2級、1級:あり | ・3級:60%以上 ・2級:50%以上 ・1級:学科7%、実技40%以上 |
Webデザイナー検定 | 低 | ・WEBデザイン基礎知識 ・コンセプトメイキング ・コーディングスキル | ・ベーシック ・エキスパート | 5,600円~ | 60分 | なし | ・ベーシック:60%以上 ・エキスパート:40% |
Webクリエイター能力認定試験 | 低 | ・デザインスキル ・コーディングスキル | ・スタンダード ・エキスパート | 6,100円~ | 60分~ | なし | 平均80%以上 |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | 中~高 | ・WEBに関する基礎知識 ・コーディングスキル ・レスポンシブデザイン ・APIの基礎知識 | ・レベル1 ・レベル2 | 16,500円 | 90分 | なし | 非公開 |
Photoshop® クリエイター能力認定試験 | 低~中 | Photoshopの操作スキル | ・スタンダード ・エキスパート | 7,800円~ | 130分~ | なし | 平均60%以上 |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | 低~中 | Illustratorの操作スキル | ・スタンダード ・エキスパート | 7,800円~ | 130分~ | なし | 平均70%以上 |
アドビ認定プロフェッショナル | 低~中 | 各ツールの操作スキル | ・Photoshop ・Illustrator ・ Premiere Pro | ・一般価格:10,780円 ・学割価格:8,580円 | 50分 | なし | 非公開 |
色彩検定 | 低~中 | ・色の基礎知識 ・色彩調和や配色方法 ・色の表示方法や混色理論の知識 ・カラートレンド | ・UC級 ・3級 ・2級 ・1級 | 6,000円~ | 60分~ | なし | ・UC級:80%以上 ・3級/2級:70%以上 ・1級:40%以上 |
資格名 | 難易度 | スキル | 級・レベル | 受験料 | 所要時間 | 受検資格 | 合格率 |
ウェブデザイン技能検定 | 低 | ・WEBデザイン基礎知識 ・コーディングスキル ・デザイン理論 ・デザインツールの操作スキル | ・3級 ・2級 ・1級 | 14,000円~ | 105分~ | ・3級:なし ・2級、1級:あり | ・3級:60%以上 ・2級:50%以上 ・1級:学科7%、実技40%以上 |
Webデザイナー検定 | 低 | ・WEBデザイン基礎知識 ・コンセプトメイキング ・コーディングスキル | ・ベーシック ・エキスパート | 5,600円~ | 60分 | なし | ・ベーシック:60%以上 ・エキスパート:40% |
Webクリエイター能力認定試験 | 低 | ・デザインスキル ・コーディングスキル | ・スタンダード ・エキスパート | 6,100円~ | 60分~ | なし | 平均80%以上 |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | 中~高 | ・WEBに関する基礎知識 ・コーディングスキル ・レスポンシブデザイン ・APIの基礎知識 | ・レベル1 ・レベル2 | 16,500円 | 90分 | なし | 非公開 |
Photoshop® クリエイター能力認定試験 | 低~中 | Photoshopの操作スキル | ・スタンダード ・エキスパート | 7,800円~ | 130分~ | なし | 平均60%以上 |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | 低~中 | Illustratorの操作スキル | ・スタンダード ・エキスパート | 7,800円~ | 130分~ | なし | 平均70%以上 |
アドビ認定プロフェッショナル | 低~中 | 各ツールの操作スキル | ・Photoshop ・Illustrator ・ Premiere Pro | ・一般価格:10,780円 ・学割価格:8,580円 | 50分 | なし | 非公開 |
色彩検定 | 低~中 | ・色の基礎知識 ・色彩調和や配色方法 ・色の表示方法や混色理論の知識 ・カラートレンド | ・UC級 ・3級 ・2級 ・1級 | 6,000円~ | 60分~ | なし | ・UC級:80%以上 ・3級/2級:70%以上 ・1級:40%以上 |
上表の内容をもとに、それぞれの資格について詳しく解説していきます。
ウェブデザイン技能検定(国家資格)
「ウェブデザイン技能検定」は、数あるWEBデザイン関連の資格の中で唯一、国が認定している国家資格です。習熟度に合わせて3級~1級まであり、以下のような内容について問われます。
- インターネットの仕組み
- ネットワーク技術
- ウェブブラウジング
- HTMLに関するウェブデザイン技術
- CSSに関するコーディング技術
- ページデザインやレイアウト など
資格試験に合格すると「ウェブデザイン技能士」として認定されます。1級と2級には一定以上の実務経験が必要ですが、3級には経験や学歴などの受験資格がありません。
WEBデザイン未経験の方でも、比較的取得を目指しやすい資格と言えます。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | ・WEBデザイン基礎知識 ・コーディングスキル ・デザイン理論 ・デザインツールの操作スキル |
実施時期 | 年4回実施(試験会場によって異なる) |
受験料(非課税) | ・学科:6,000円 ・実技:8,000円(ただし、実技に関しては23歳未満の在職者は4,000円、23歳未満の在職者以外は6,000円となる) |
出題形式 | ・学科…多肢選択式、真偽式(45分) ・実技…課題選択方式(60分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | ・学科:70点以上/100点満点 ・実技:70点以上/100点満点(ただし、各作業分類において配点の60%以上の得点が必要) |
合格率(2022年度) | 60.90% |
参考サイト:ウェブデザイン技能検定公式サイト
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、WEBサイトのコンセプトを始め、制作から運用までの流れに沿って必要な知識を学ぶ資格です。レベルごとに「ベーシック」と「エキスパート」があり、それぞれ以下の内容について問われます。
- WEBサイトの特性や種類、制作フローなどの基礎知識
- コンセプトの作り方
- 文字や色、画像などWEBデザインの表現方法
- HTMLやCSSの基礎知識 など
2024年の試験では、それぞれの合格率がベーシックで63.8%、エキスパートで40%となっています。どちらも受験資格はありませんが、難易度の違いから未経験の方はベーシックからチャレンジするのがおすすめです。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | ・WEBデザイン基礎知識 ・コンセプトメイキング ・コーディングスキル |
実施時期 | 年2回実施(前期7月/後期11月) |
受験料(税込み) | 5,600円 |
出題形式 | 学科…マークシート式10問(60分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 70点以上/100点満点 |
合格率(2024年度) | 63.8% |
参考サイト:Webデザイナー検定公式サイト
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、WEBサイトを制作する際に必須となるデザイン力や、コーディングスキルを学ぶ資格です。
レベル別に「スタンダード」と「エキスパート」に分かれており、それぞれ以下の内容について問われます。
- HTMLやCSSを使ったWEBページの作成
- 見出しや画像、テーブルなどの設定 など
公式サイトで発表されている合格率は、2023年度の試験の受験者全体で87.4%、勉強時間の目安も24時間~38時間と、比較的難易度の低い試験と言えるでしょう。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | ・デザインスキル ・コーディングスキル |
実施時期 | ・随時試験…試験会場により開催日程が異なる ・公開試験(年間2回)…1月/7月の日曜日 |
受験料(税込み) | 6,100円 |
出題形式 | 実技(60分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 得点率が65%以上 |
合格率(2023年度) | スタンダードとエキスパートを合算して、平均87.4% |
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTMLやCSS、JavaScriptといったWEBサイト制作に欠かせない言語に関する正しい理解や、ユーザビリティの高いコンテンツ制作のための知識を学ぶ資格です。
難易度によって「レベル1」と「レベル2」に分かれており、それぞれ以下の内容について問われます。
- HTMLを正しく記述するスキル
- CSSを見やすく効率的に使用できる知識
- 動画や音声を適切に活用するスキル など
WEBデザイナーだけでなく、WEBディレクターやコーダー、プログラマーなど幅広い職種の方におすすめです。
難易度 | ★★☆(中) |
試験勉強中に身につくスキル | ・WEBに関する基礎知識 ・コーディングスキル ・レスポンシブデザイン ・APIの基礎知識 |
実施時期 | 随時受験可能(予約の空き状況次第) |
受験料(税込み) | 16,500円 |
出題形式 | ・コンピュータベーストテスト…マウスによる選択、キーボード入力(約60問)(秘密保持契約5分、試験80分、アンケート5分の合計90分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 約7割の正答率 |
合格率 | 非公開 |
参考サイト:HTML5プロフェッショナル認定資格公式サイト
Photoshop® クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力認定試験は、画像の編集技術や知識を身につけ、Photoshop®を使いこなして、求めるコンテンツを制作するスキルを問う試験です。
WEBデザイン制作において、Photoshop®の操作スキルは欠かせません。2023年度受験者数の合格率は65.0%。しっかり勉強し、対策すれば合格するのに難しくない資格と言えるでしょう。
受験資格は「スタンダード」「エキスパート」ともに設けられていないため、誰でも資格取得にチャレンジできますよ。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | Photoshopの操作スキル |
実施時期 | ・随時試験…試験会場により開催日程が異なる ・公開試験(年間2回)…1月/7月の日曜日 |
受験料(税込み) | 7,800円 |
出題形式 | ・第1部…実技(40分) ・第2部…実践(90分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上 |
合格率(2023年度) | スタンダードとエキスパートを合算して、平均65.0% |
参考サイト:Photoshop® クリエイター能力認定試験公式サイト
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、ドキュメントのデザイン技術や知識を身につけ、Illustrator®を使いこなして仕様通りにコンテンツを制作するスキルを問う試験です。
WEBデザイナーとして働くには、Photoshop®と同様にIllustrator®も正確かつ効率的に活用できる能力が求められます。
2023年度試験の合格率は、Photoshop®よりもやや上がり70.2%。難易度はそれほど高くない試験と言えるでしょう。
Photoshop®もIllustrator®も世界中で使われているツールです。ツールを操作するための知識や技術を学ぶ中で、資格にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | Illustratorの操作スキル |
実施時期 | ・随時試験…試験会場により開催日程が異なる ・公開試験(年間2回)…1月/7月の日曜日 |
受験料(税込み) | 7,800円 |
出題形式 | ・第1部…実技(40分) ・第2部…実践(90分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上 |
合格率(2023年度) | スタンダードとエキスパートを合算して、平均70.2% |
参考サイト:Illustrator®クリエイター能力認定試験公式サイト
アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナルは、アドビが提供している製品であるPhotoshopやIllustratorなどを使うスキルの証明となる資格です。試験科目は以下3つそれぞれ独立しており、科目ごとに受験して合格すれば資格が認定されます。
- Photoshop
- Illustrator
- Premiere Pro
各ソフトの基礎知識や基本的な使い方、利用ルールなどが問われる入門的な資格です。「Adobe Creative Cloud」の製品は、バージョンごとに新たな機能が追加されたり改良されたりします。
バージョンに応じて試験内容が作られているため、申込む際にはどのバージョンの試験を受けるかしっかりと確認しましょう。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | ・Photoshopの操作スキル |
実施時期 | 11月/12月(試験会場のスケジュールに準ずる) |
受験料(税込み) | ・一般価格:10,780円 ・学割価格:8,580円 |
出題形式 | ・CBT形式…選択問題、操作問題(50分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 非公開(当日その場で合否が分かる) |
合格率 | 非公開 |
参考サイト:アドビ認定プロフェッショナル公式サイト
色彩検定
色彩検定は、色が与える影響や配色技法など色彩に関する幅広い知識を問う試験です。
WEBデザインのスキルを問う資格ではありませんが、デザインする上で色の選択や配色は避けることのできない要素の1つ。
どの級も受験資格はないため、誰でもチャレンジが可能です。
クライアントが希望するイメージや目的に沿ったデザインを制作できるようになるためにも、色の知識を身につけておいて損はないでしょう。
難易度 | ★☆☆(低) |
試験勉強中に身につくスキル | ・色の基礎知識 ・色彩調和や配色方法 ・色の表示方法や混色理論の知識 ・カラートレンド |
実施時期 | ・夏期(6月) ・冬期(11月) |
受験料(税込み) | 6,000円 |
出題形式 | マークシート方式(一部記述式)(60分) |
受検資格 | 誰でも受験可能 |
合格基準 | 160点前後/200点満点 ※ただし問題の難易度により多少変動あり |
合格率(2023年度) | 83.6% |
私は色彩検定2級を受験した経験がありますが、配色のイメージや色が心理に与える影響、誰にでも見えやすい色の選択など、幅広く学べました。
多くの人に見てもらうコンテンツ作りには欠かせない知識で、学んでよかったと感じています。
参考サイト:色彩検定公式サイト
WEBデザイン系の資格を取得するための勉強方法
ここからは、WEBデザインに関する資格を取得するために、おすすめの勉強方法を具体的に紹介します。
- 教材を購入して独学で勉強する
- 通信・通学講座で勉強する
- スクールに入学する
それぞれの学習方法によって、必要な時間や費用が異なるほか、メリット・デメリットの両方が存在します。自分の学ぶ目的や目標、ライフスタイルに合わせて、どのような学び方がマッチするか検討されると良いでしょう。
教材を購入して独学で勉強する
WEBデザイン関連の資格には、運営団体がおすすめする教材や問題集があります。
公式に推奨されている教材では、WEBデザインの知識を身につけられるだけでなく、いざ資格試験を受験するとなったときにも内容を押さえておけるため、合格を目指しやすいでしょう。
独学で学ぶメリット |
学習費用を抑えられる 自分の学びたいところから勉強を始められる |
独学で学ぶデメリット |
わからないことがあっても自分で調べて解決しなければならない 教材選びから学習スケジュールを立てるなど、考えるべきことが多い |
「改訂版 ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集」
ウェブデザイン技能検定の公式サイトに「試験対策」として紹介されている問題集です。
過去問題集なだけあって、これまでにウェブデザイン技能検定の試験で実際に出題された問題が掲載されています。全部で7回分の問題が収録されており、ボリュームも十分です。
- ウェブデザイン技能検定を受験しようと考えている人
- 用語や操作の手順をしっかりと身につけたい人
「入門Webデザイン [第四版]」
「入門Webデザイン」は、Webデザイナー検定ベーシックに対応している教材です。
WEBサイトを制作するために身につけるべきデザインの知識を始め、コーディングでも使われるHTMLやCSSの基礎知識を学べるWEBデザインの入門書です。
- Webデザイナー検定ベーシックを受験しようと考えている人
- 未経験からWEBデザインの基礎を学びたい人
「Webデザイン -コンセプトメイキングから運用まで- [第六版]」
「Webデザイン -コンセプトメイキングから運用まで-」は、Webデザイナー検定エキスパートに対応している教材です。
WEBサイトを実際に制作する際に身につけておきたい、コンセプト作りや制作、WEBサイトの運用などを学べます。
- Webデザイナー検定エキスパートを受験しようと考えている人
- WEBデザイナーとして、WEBデザインの上流から下流までの知識を身につけたい人
通信・動画講座で勉強する
WEBデザインに関する知識は、通信講座や動画講座でも学べます。
各スクールから、WEBデザイナーになるための通信講座が販売されているほか、動画講座を購入して学べるサービスもあります。
多くの講座はスマホでも動画を視聴できるため、通勤・通学などの移動時間や家事・育児などのスキマ時間を活用しやすいでしょう。
通信・動画講座で学ぶメリット |
動画で学べるため視覚的にわかりやすい 動画で確認しながら実際にパソコンを操作して学べる |
通信・動画講座で学ぶデメリット |
教材を購入して独学で学ぶよりも費用がかかりがち |
Udemy
Udemyは、興味のある分野の講座を購入し、オンラインで学べる学習プラットフォームです。
世界中の人が利用しており、以下のようにさまざまなジャンルの講座を学べます。
- WEBデザイン
- プログラミング言語
- IT資格
- 3D・アニメーション
- データサイエンス など
例えばWEBデザインなら「未経験からプロのWebデザイナーになる!400レッスン以上の完全マスターコース」がおすすめです。
引用:「未経験からプロのWebデザイナーになる!400レッスン以上の完全マスターコース」
WEBサイトを制作するために必要なデザイン知識やツールの使い方、コーディングの基礎知識などを体系的に学べる講座です。
買い切り型のため、購入後はいつでも自分のタイミングで学習を進められますよ。
ドットインストール
ドットインストールは、Webサイト制作やプログラミングの知識を学べる動画が、見放題で使える学習サービスです。
- 動画は1本3分以内と短く、気軽に学べる
- 質問機能があり、現役エンジニアにわからないことを質問できる
- 学習した後に、実際に手を動かして実践できる
未経験から、気軽にWEBデザインを学んでみたいという方にもおすすめですよ。
CodeCamp
CodeCampは、現役エンジニアが講師となって幅広いカリキュラムを教えてくれる、オンライン学習サービスです。
大きく分けて、以下2つの学習コースがあります。
- プログラミング学習
- Webデザイン学習
マンツーマンで指導を受けられ、習得度に合わせてオリジナルのカリキュラムを進められます。
オンラインで完結するため、場所を問わずにレッスンを受けられるのも大きなメリットと言えるでしょう。
スクールに入学する
WEBデザインを学べるスクールは全国各地にあり、通って学ぶ方法もあります。
プロの講師から、対面で直接指導を受けられるため、わからないことをそのままにせずその場で解決できるのがポイントです。
スクールによって、マンツーマン指導やグループ授業、通学のみやオンラインとのハイブリッドなど特徴があるため、自分に合ったスクールを見つけましょう。
スクールで学ぶメリット |
未経験でも基礎から学べるカリキュラムが用意されている ライブ感のある授業で、教材からだけでは得られない講師の話が聞けることもある |
スクールで学ぶデメリット |
他の学習方法に比べて、学習にかかる費用が高くなりがち 通える範囲でスクールを探さなければならず、選択肢が狭まる |
ヒューマンアカデミー
(画像引用:ヒューマンアカデミー公式)
ヒューマンアカデミーは全国に校舎を構え、多岐に渡るジャンルの講座を開いている総合スクールです。
- Webデザイン
- プログラミング
- アプリ開発
- 動画編集 など
業界大手のスクールで、開講依頼178万人以上の修了生・卒業生を輩出しています。
未経験からWEBデザインの基礎を学べるコースや、ユーザビリティ・JavaScriptなども学べる総合コースなど、目的に合わせて選べる講座が揃っています。
デジタルハリウッド
(画像引用:デジタルハリウッド公式)
デジタルハリウッドは、WEBデザインや動画、AIなどWEBコンテンツに関するコースに特化した専門スクールです。
全国に教室があり、これまでに約9万人の卒業生を輩出しています。
- WEBデザイン
- UI/UXデザイン
- グラフィックデザイン
- 3DCGデザイン など
普段は仕事をしている社会人の方も学びやすいよう、eラーニングと講師からの直接指導をかけ合わせた学習ができます。
「シッターサービス」や「主婦ママクラス」などがあり、子育てしながらWEBデザインを学びたい方にもおすすめです。
KENスクール
(画像引用:KENスクール公式)
KENスクールは、資格と就職に強いパソコン教室です。
WEBデザイナーになるための知識とスキルを習得することはもちろんですが、資格試験対策講座も充実しています。
- Adobe Certified Professional Photoshop
- Adobe Certified Professional Illustrator
- ウェブデザイン技能検定2級対策講座
- Webクリエイター能力認定試験エキスパート
ひとつの資格に特化した講座のみを受講できるので、取りたい資格が明確になっている人にはおすすめですよ。
WEBデザイナーが資格を取得する際の注意点
ここからは、WEBデザイン系の資格取得を検討している方がスムーズに学習を進められるよう、知っておくべき注意点について解説します。
未経験者の独学は挫折しやすい
WEBデザインの知識がない状態から独学で資格取得を目指すことは、非常に難しいです。
独学は、自由な学習スタイルで進められる反面、挫折してしまう方も少なくありません。その理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 何をどのように学習すれば良いのか、適切な学習計画を立てることが難しい
- 周りの人に相談できる人がいないため、モチベーションが維持できない
- 疑問点が生じた際に、すぐに解決策が見つからないため、学習が停滞してしまう
このような理由からも、未経験者の場合は、スクールに通ったり、オンライン学習サービスを利用するなど、サポート体制が整っている環境で学ぶことをおすすめします。
受講費以外にも費用がかかる場合がある
受ける資格によっては、受講料以外の費用がかかる可能性もあります。
特に、「ウェブデザイン技能検定」や「Photoshop® クリエイター能力認定試験」「Illustrator®クリエイター能力認定試験」などの実技を含む試験の場合は、デザインツールの購入が必要です。
受講料以外にもこのような費用がかかることを想定し、予算を立てておきましょう。
WEBデザイナーになるには資格よりも実務スキルを磨く方が重要
WEBデザイナーとして成長するために最も重要なのは、実務経験です。
実際に手を動かしてデザインを制作し、クライアントのフィードバックを受けながらスキルアップしていくことが、WEBデザイナーとしてスキルアップする近道です。
資格は、WEBデザイナーとしてのスキルを証明してくれるひとつの手段ですが、資格だけではクライアントのニーズに合わせた柔軟な対応や、最新の技術への適応力といった、実務で求められる能力を身につけることはできません。
理想的なのは、資格取得と並行して、ポートフォリオを作成したり、実際の案件に携わって実務経験を積むことです。
資格で得た知識をもとに実践することで、より深い理解とスキルアップが期待できます。
まとめ|WEBデザイナーは資格をうまく使って実践に活かそう
本記事では、WEBデザイナーにおすすめの資格8選を厳選し、それぞれの資格の特徴、難易度、勉強方法などを詳しく解説してきました。
WEBデザイナーにとって、資格の取得は必須ではありません。しかし、持っているとスキルを証明しやすくなるなどのメリットもあるので、取得しておいて損はないでしょう。
- ウェブデザイン技能検定(国家資格)
- Webデザイナー検定
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- Photoshop® クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- アドビ認定プロフェッショナル
- 色彩検定
資格取得の目的を明確にし、目標に合わせた資格を選ぶことで、効率的にスキルアップを図ることができます。
目的別のおすすめ資格
目的 | おすすめの資格 |
デザインスキルをアピールしたい | ・ウェブデザイン技能検定 ・Webデザイナー検定 |
ツールを使いこなせるようになりたい | ・Photoshop® クリエイター能力認定試験 ・Illustrator®クリエイター能力認定試験 ・アドビ認定プロフェッショナル |
コーディングスキルを強化したい | ・HTML5プロフェッショナル認定資格 ・Webクリエイター能力認定試験 |
おしゃれな配色を学びたい | 色彩検定 |
資格を取得したら、それを活かしてさまざまなデザインを作ったり、案件に挑戦するといった経験を積むことが大切です。
WEBデザイン業界は、日々進化し続けています。資格取得は、その変化に対応するための第一歩と言えるでしょう。
本記事が、WEBデザイナーとしてのキャリアアップのお手伝いになれば幸いです。
質問や感想があればご記入ください