HTML5プロフェッショナル認定資格は、WEBコンテンツの設計や開発、制作に必要なスキルを認定するものです。
多くのブラウザで実装されているHTML5を始め、CSSやJavaScriptなどの言語やレスポンシブデザインなどの知識を、現場で活用できるように理解しているかを問われます。
資格を持っていなくても実務に就くことはできますが、HTML5プロフェッショナル認定資格の勉強をすれば、WEBコンテンツにまつわる知識を体系的に身につけられるでしょう。
本記事では、以下のことについて解説します。
- HTML5プロフェッショナル認定試験の概要
- レベル1と2の違い
- HTML5プロフェッショナル認定資格を取得するメリット
- 合格に向けたおすすめ勉強法
HTML5プロフェッショナル認定資格の取得を検討されている方は、ぜひ読んでみてください。
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HTML5プロフェッショナル認定資格とは
HTML5プロフェッショナル認定資格は、WEB開発の標準技術であるHTML5を使ったコンテンツ制作のスキルを証明するものです。
HTML5の基礎から応用まで幅広い知識を身につけ、活用できるスキルが求められます。
また、HTML5だけでなく、JavaScriptといったプログラミング言語やAPIを理解し、効率よく使いこなせる能力が必要です。
WEBデザイナーやコーダーだけでなく、プログラマーやエンジニア、ディレクターなど幅広い職種の方にHTML5のスキルを身につけることを推奨しています。
HTML5プロフェッショナル認定レベル1と2の違い
HTML5プロフェッショナル認定資格には、求められるスキルに応じて「レベル1」と「レベル2」の段階があります。
- レベル1:HTML5やCSSの基本的な機能を理解し、WEBコンテンツの制作ができる
- レベル2:レベル1に加えてJavaScriptなどを用いて動的なWEBコンテンツの制作ができる
以下より、HTML5プロフェッショナル認定資格のレベル1と2の違いについて解説します。
HTML5プロフェッショナル認定 レベル1
HTML5プロフェッショナル認定資格レベル1では、WEBコンテンツを制作するための基礎知識、スキルを測ります。
- HTML5やCSSなどの基本技術を使ったWEBコンテンツの制作ができる
- ユーザビリティを考慮しながら、コンテンツの設計や制作ができる
- デバイスを問わず対応できるコンテンツの制作ができる
- HTML5によってできることや、適切な技術の選択ができる知識を身につける
上記のようなスキルは、とくに以下の職種の方が身につけるのにおすすめです。
- WEBデザイナー
- WEBディレクター
- グラフィックデザイナー
- HTMLコーダー
- フロントエンドプログラマー
- WEBシステム開発者
- スマートフォンアプリ開発者
- サーバーサイドエンジニア
WEBデザインのみならず、開発やディレクションなど幅広い方が活用できます。
HTML5プロフェッショナル認定 レベル2
HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2は、レベル1の知識を身につけられていることを前提にした認定試験です。
レベル2で求められるスキルには、以下が挙げられます。
- JavaScript等で使いやすいWEBコンテンツの制作ができる
- 複数のデバイスに対応した動的コンテンツを制作できる
- システムと連携し、リアルタイム性のあるアプリケーション開発が可能である
- APIのセキュリティモデルを理解し、最先端のアプリケーションを開発できる
レベル2の知識やスキルは、とくに以下のような職種の方におすすめです。
- WEBデザイナー
- WEBディレクター
- HTMLコーダー
- フロントエンドプログラマー
- WEBシステム開発者
- スマートフォンアプリ開発者
- サーバーサイドエンジニア
よりプロフェッショナルな資格で、WEBデザインや開発に関する理解を深められるでしょう。
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HTML5プロフェッショナル認定資格を取得する3つのメリット
HTML5プロフェッショナル認定資格を取得することで、以下3つのようなメリットがあります。
- WEBの知識を体系的に身につけられる
- 就職・転職のときに知識を証明できる場合がある
- 資格を取得したことで手当てがもらえる
HTML5は、パソコンやスマートフォンだけでなく、ゲーム機器やカーナビなど私たちの身近なものに使われている技術です。
今後も、HTML5の活用範囲は広がっていくと考えられています。資格を保有していることで、将来的に活躍できる可能性も高まるでしょう。
WEBの知識を体系的に身につけられる
HTML5プロフェッショナル認定資格を勉強すれば、WEB開発に関する基礎知識から応用まで体系的に身につけられます。
WEBページを書くための言語であるHTMLがバージョンアップし、現在WEBの標準となっているHTML5。
以前より構造がシンプルになり、WEBページに動画や音楽を埋め込むのが簡単になったり、さまざまなデバイスに対応できたりするHTML5の技術は、ITを活用した仕事をする人にとって、覚えておきたいスタンダードなスキルです。
資格の勉強をすることで、HTML5の知識や技術を身につけて、業務に活かせるでしょう。
これまで実務で経験していなかった範囲があった場合にも、あらためて基礎から学び身につけられます。
WEBの汎用的な知識を網羅しながら学習するため、取得後は実務にも活かせる場面があるでしょう。
就職・転職のときに知識を証明できる場合がある
HTML5プロフェッショナル認定資格に限らず、資格を保有していることは客観的にスキルを証明できる手段の1つです。
WEB業界は、業務によって身につくスキル領域が異なるため、どちらかと言えば経験が重視される傾向にあります。
必ずしも資格を保有していることで採用されるとは言い切れませんが、応募先の採用担当者に「基礎知識を学んでいる」というポジティブな印象を与えられる可能性があります。
面接に進んだ際は以下の説明ができるとなおよいでしょう。
- なぜHTML5プロフェッショナル認定資格を取得しようと思ったか
- 資格取得までの勉強を通して、どのような知識やスキルが身についたか
- 学んだ知識やスキルを実務でどのようにして活かせたか
資格を取得したことで手当がもらえる
企業によっては、HTML5プロフェッショナル認定資格を取得することで、資格手当が支給される場合があります。
私も、以前勤めていた会社で資格取得を目指した際に、資格手当だけでなく「受験費用負担」や「教材費負担」がありました。
資格試験に合格した際に、お祝い金としてもらえる企業もあります。
勉強して仕事に活かせるスキルが身につけられるだけでなく、手当やお祝い金としてもらえるのであれば学習のモチベーションも上がりますよね。
資格手当などが発生するかどうか、ご自身の勤める企業の規則をあらためて確認されるのがおすすめです。
HTML5プロフェッショナル認定資格を取得するデメリットはある?
HTML5プロフェッショナル認定資格を取得するデメリットとして考えられるのは、以下の2点です。
- 必ず資格が役立つとはとは言えない
- 学習時間を確保する必要がある
また、HTML5プロフェッショナル認定資格は有意性の期限が「5年間」となっています。
有意性の期限が切れてしまう前に、再試験で合格するか上位レベルの試験を受けなければならないため、継続的に試験を受験しなければならない点も、考慮しておきましょう。
必ず資格が役立つとは言えない
HTML5プロフェッショナル認定資格を取得したからといって、必ずしもキャリアに直結するとは限りません。
部署異動などにより、HTML5とは関係のない業務に就く可能性もあります。
HTML5プロフェッショナル認定資格だけでなく、どのような資格であっても、学んだことすべてを仕事に活かせることの方が少ないでしょう。
場合によっては資格自体を重視されず、実際の業務で経験してきたことの方が役に立つ場合もあります。
学習時間を確保する必要がある
HTML5プロフェッショナル認定資格の試験に合格するためには、一定の勉強時間が必要です。
公式が発表している学習時間の目安は、以下の通りです。
- レベル1:3ヶ月~半年程度
- レベル2:半年~1年程度
経験の浅い方や初めて学ぶ方の場合、上記よりもさらに勉強時間がかかる可能性もあります。
日々の生活や仕事に加えて、スキルアップのための時間を確保するのは簡単ではありません。
あらかじめ試験に合格する目標の時期や、学習スケジュールを立てて臨むとよいでしょう。
HTML5プロフェッショナル認定資格の試験概要
HTML5プロフェッショナル認定資格の試験概要を、一覧表にまとめました。
試験日程 | ・テストセンターの予約可能日の中から、都合のよい日に申込む |
受験資格 | ・レベル1、2ともに受験資格なし ・ただし、レベル2の認定にはレベル1の認定が必要 |
合格率 | ・合格率は非公開 ・合格ラインは「正答率7割以上」 |
受験料 | 16,500円(税込) |
資格の有効期限 | レベル1、2ともに5年間の有意性の期限がある |
以下より、各項目を詳しく解説します。
試験日程
HTML5プロフェッショナル認定資格の試験は、予約の空き状況によって都合のよい日時を選んで受験できます。
試験はCBT方式によって実施され、受験場所は以下から選べます。
- 全国各地にある試験センターで受験する
- 自宅や職場からオンラインにて受験する
試験センターでは、受験後にその場でテスト結果が表示されます。
自宅などで受験した場合は、試験が終わってから受験の申込をする際に作成した「ピアソンVUE」のページにて、結果を確認できますよ。
受験資格
HTML5プロフェッショナル認定資格には受験資格が設けられておらず、誰でも受験が可能です。
資格によっては一定の実務経験や学歴が受験資格に求められるものもあるため、受験条件がないのは嬉しいポイントでしょう。
ただし、レベル2の認定条件には「有意なレベル1認定を保有していること」とあるため、レベル1に合格してから有意性の期限である5年以内にレベル2を受験するのがおすすめです。
合格率と難易度
残念ながら、具体的な合格点や合格率は、2024年時点では公表されていません。
合格ラインについては「約7割の正答率」としています。
また、レベル1と2は単純に難易度の違いではなく、出題範囲が異なることによるレベル分けとなっています。
レベル2は1の知識が前提ではあるものの、レベル1を難しくした問題ではなく、あくまでレベル2に出題される範囲として学習を進めましょう。
受験料
HTML5プロフェッショナル認定資格の受験料は、レベル1と2ともに税込16,500円です。
試験合格後は、認定証と認定カードが約3週間で届きます。別途認定にかかる費用はありません。
受験料は以下の場合に割引があります。
- 団体で受験する場合
- 受験チケットを50枚~99枚購入する場合は5%割引
- 受験チケットを100枚以上購入する場合は10%割引
「受験チケット」はHTML5プロフェッショナル認定資格だけでなく、LinuCやOSS-DBの試験と組み合わせて購入できます。
資格の有効期限
HTML5プロフェッショナル認定資格には、有効期限はないものの、レベル1・2ともに5年間の有意性の期限があります。
有意性の期限とは、この資格が認定されていることに意味がある期間ということ。
WEBの技術は進化を続けており、変化するスピードが速いことから常に最新の知識を理解することが大切です。
そのため、HTML5プロフェッショナル認定資格においては有意性の期限を5年間とし、期限が切れる前に再試験もしくは上位レベルの試験を受験して有意性を保つことを勧められています。
HTML5プロフェッショナル認定資格合格のためのおすすめ勉強法
HTML5プロフェッショナル認定資格に合格するための、おすすめ勉強法を3つ紹介します。
- 参考書を使用する
- スクールで学ぶ
- イベントやセミナーで学ぶ
実際の試験では、実技や面接はありませんが、座学のみならず手を動かしながら学習すると、知識がより身につきやすくなると考えられます。
参考書を使用する
HTML5プロフェッショナル認定資格は、資格の運営団体が認定した教材である「HTML5認定教材」があります。
HTML5プロフェッショナル資格認定試験レベル1 認定教材
書籍名 | 特徴 |
HTML教科書HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.5対応 (出版社:翔泳社) | HTML5アカデミック認定校の講師陣が書き下ろしている 問題ごとに重要度がつけられており、効率的に学習できる |
PolariStation(Web問題集サービス) 「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1(Ver.2.5)」 (提供:株式会社日本ブレーン) | e-Learningタイプの問題集 パソコンだけでなくスマートフォンでも取り組めるため、時間や場所を選ばない |
最強WEB問題集HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1(v2.5) (出版社:株式会社Ping-t) | 約480問と、充実した問題数が収録されている ほぼすべてのHTML要素に、実際のソースやサンプルページがつけられている |
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版 (出版社:マイナビ出版) | 解説や注意点などを切り分けながら学習ポイントを解説している 各章の最後に問題集が用意されている |
HTML5プロフェッショナル資格認定試験レベル2 認定教材
書籍名 | 特徴 |
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版 (出版社:マイナビ出版) | 未経験からでもJavaScriptについてしっかり学べる内容 速習とリファレンス(参考)の2部構成になっている |
PolariStation(Web問題集サービス)「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2(Ver.2.5)」 (提供:株式会社日本ブレーン) | e-Learningタイプの問題集 料金は、利用日数ごとにいくつかの買い切りプランがある |
公式が認定している教材には以下の特徴があります。
- HTML5プロフェッショナル認定試験の出題範囲を網羅している
- 出題範囲に沿って作成されている
また、認定教材のほかにも公式サイトでは例題に取り組めるページが用意されています。
レベル1と2、それぞれに分野ごとの例題が掲載されています。
100問以上あるため、1周するだけでもかなりの時間がかかるでしょう。
上記の教材を使用して勉強することが、試験の合格を保証するわけではありません。
しかし実際の出題範囲が網羅されているため、繰り返し取り組むことで試験本番も落ち着いて臨めるでしょう。
スクールで学ぶ
HTML5プロフェッショナル認定資格は、資格の運営団体であるLPI-Japanが定めた学習基準をクリアしている「HTML5アカデミック認定校」があります。
2024年現時点では東京、静岡、北海道札幌市にあり、スクールに通って講師の授業を対面で受けられます。
- わからないことがあればその場で直接質問できる
- スクールのカリキュラムに沿って学習できる
- HTML5を学ぶ以外にも試験対策講座などもある
上記のようなメリットがある反面、授業のある時間に予定を合わせたり、通える範囲でスクールを選ばなければなかったりというデメリットもあります。
イベントやセミナーで学ぶ
HTML5プロフェッショナル認定資格の運営団体であるLPI-Japanは、定期的にセミナーやイベントを開催しています。
例えば以下のような内容で開催されています。
- レベル1試験の概要と学習方法のポイント
- HTTPの基礎知識についてデモを交えた解説
- 一人前のフロントエンドエンジニアになるためのスキル習得 など
セミナーやイベントは、オンライン開催やリアル会場で参加できるものがあります。
HTML5プロフェッショナル認定資格の試験を受験し、実際の業務に活かしながら働く方の体験談や、これからHTML5、CSSについて学ぶ初心者向けの基礎セミナーなど、内容は多岐に渡ります。
参加費は無料ながら講師に直接質問できる機会もあるため、独学でわからないところがある方などはセミナーへの参加も選択肢の1つとして持っておくのもよいでしょう。
HTML5プロフェッショナル認定試験に関するよくある質問
ここからはHTML5プロフェッショナル認定資格に関する、よくある質問を紹介します。同じ悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
Q.HTML5プロフェッショナル認定試験は未経験でも合格できますか?
HTML5プロフェッショナル認定試験を受験し、合格した方の中には未経験から学習をスタートさせた方もいます。
LPI-Japanが主催するイベントでも、未経験からHTML5プロフェッショナル認定試験レベル1の資格取得を目指す道のりや、知識を実務でどのように活かすかなどを解説したセミナーが開催されています。
もちろん、実務経験や知識を持っている方が、勉強を始めてからの理解がスムーズではありますが、未経験でもしっかりと勉強を重ねれば合格を目指せる資格と言えるでしょう。
Q.HTML5プロフェッショナル認定試験に合格するために必要な勉強時間は?
公式が発表している、一般的な勉強時間の目安は以下の通りです。
- レベル1:3ヶ月~半年程度
- レベル2:半年~1年程度
ただし、実際にHTML5プロフェッショナル認定試験を受験して、合格した方の体験談では「レベル1は3週間~1ヶ月」や「レベル2は3ヶ月程度」とありました。
HTML5を使った実務経験ではなくても、エンジニアやITインフラの運用管理などWEBに触れる経験がある方は、一般的な学習期間よりも短い時間で合格を目指せる可能性があります。
HTMLの最新知識を身につけてキャリアに活かそう
本記事で紹介したHTML5プロフェッショナル認定資格を取得するメリットは、以下の3つです。
- WEBの知識を体系的に身につけられる
- 就職・転職のときに知識を証明できる場合がある
- 資格を取得したことで手当がもらえる
資格取得によって、必ずしもキャリアに直結するとは限りません。
しかし、WEB関連の職業に就くのであれば、基礎知識やスキルを身につけることで自信にもつながるでしょう。
また、HTML5プロフェッショナル認定資格は「5年間の有意性の期限」があることから、定期的に再受験や上位レベルの受験が必要です。
変化スピードの速いWEB業界の知識を、常にブラッシュアップしていくために適した資格と言えます。
読者の方の中には、
「未経験からWEBの仕事にチャレンジしたい」
「手に職をつけて収入を得たい」
とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
WEBの仕事の中でも、パソコン1台で在宅でも働けるWEBデザイナーは、今後の需要も高まっていくと考えられています。
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質問や感想があればご記入ください