子育てと仕事の両立は、働くママ達にとって大きな課題のひとつです。
「仕事が終わってから家事や育児をこなすのは、体力的にも精神的にも辛い」
「仕事は頑張りたいけれど、子どもとの時間も大切にしたいから思うように働けない」
このように、仕事に打ち込みたい気持ちと、子どものそばにいてあげたいという気持ちの板挟みに苦しんでいるママも多いのではないでしょうか。
そんな中で注目を集めているのが、『フリーランス』という働き方。
フリーランスなら、自分のペースで働くことができるため、子育てと仕事の両立がしやすいと言われています。
しかし、フリーランスとして働くためには、会社員とは異なる知識やスキルが必要です。
また、収入や社会保障の面でも、注意すべき点があります。
本記事では、実際にフリーランスWEBライターとして仕事をする2児ママの筆者自身の経験談を交えながら、「フリーランスとして働きたいママに向けた完全ロードマップ」をご紹介します。
これを読めば、フリーランスとして働くための準備から、実際に仕事をはじめるまでの流れが分かり、安心してスタートを切ることができますよ。
子育てと仕事の両立に悩んでいるママは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回ご紹介する内容はコチラ▼
- ママがフリーランスとして働くメリット
- 未経験からでもフリーランスとして働けるおすすめの職業
- 筆者の1日のタイムスケジュール
- フリーランスならではの悩みランキング
- フリーランスで働くための事前準備
- 仕事の探し方
- フリーランスママのおすすめブログを紹介
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フリーランスの働き方がママに向いている4つの理由
子育てと仕事の両立で悩むママ達にとって、フリーランスという働き方は大きな可能性を秘めています。
そこでまずは、筆者が実際にフリーランスとして働きながら感じた「ママにこそ向いている理由」を、具体的な事例を交えてご紹介していきます。
家事や育児と両立しやすい
育児と仕事の両立で最も大変と言われているのが、時間の管理。
フリーランスの場合、引き受けた仕事量や納期さえ守れば、比較的自分のペースで仕事を進めることができます。
働く時間を自由に決められることも、フリーランスの大きなメリットのひとつと言えます。
例えば、子どもが幼いうちは、子どもの生活リズムに合わせて仕事をするなどの柔軟な働き方が可能です。
また、子どもが小学校に通うようになったら、学校行事や習い事の予定に合わせた仕事の調整も可能なため、無理なく働くことができます。
- 「15時まで」「平日だけ」「この日は休み」といった柔軟な働き方ができるため、子どもの習い事や学校行事などの予定を優先できる
- 家族で旅行や帰省する時は、その期間だけ仕事を休むなど、家族との時間を大切にしながら働ける
- 子どもの急な体調不良の場合でも、納期に余裕があれば仕事を調整して看病に専念できる
2児ママである筆者も、実際にフリーランスとして働くひとりです。
子どもが学校へ行っている間に仕事をこなし、子ども達が帰宅した後は、急ぎの仕事がない限り子どものことを優先するようにしています。
習い事の送迎やコミュニケーションの時間を十分に確保することができ、学校行事にも無理なく出席することができている今の働き方は、筆者には合っていると常々感じています。
在宅で働ける
フリーランスの場合、必ずしもオフィスで働く必要はありません。在宅で働ける職業も多いので、子どもの様子を見ながら仕事に取り組めます。
例えば、子どもの急な体調不良など、外で働いているとお休みをしなければならないような時でも、在宅であれば看病をしながら仕事ができます。
また、在宅の場合は通勤する必要がなくなるため、そこにかかる時間や体力が削減できる点も、忙しいママにとって大きなメリットといえます。
ママとしてのスキルや経験が活かせる仕事が多い
一口にフリーランスと言っても、WEBライターやWEBデザイナーなど、さまざまな職業があります。
その中には、ママとしてのスキルや経験が活かせる仕事も少なくありません。
特に以下のような仕事では、ママとしての経験を最大限に活かして働くことができます。
- WEBライター:子育てや家事に関する記事を執筆できる
- ブロガー:子育てと仕事の両立方法など、日常生活をそのまま情報として発信できる
- YouTuber:料理や家事のノウハウなどを動画で配信できる
- 家事代行:料理や掃除など、主婦としての経験を活かして働ける
子どもを見守りながら仕事ができる
子どもの事件や事故に関する不安は、仕事をしている・していないに関わらず、全てのママに共通する悩みのひとつです。
正社員やパートとして外で働くママ達からは
「通勤や残業などの都合で、子どもとの時間を十分に確保することが難しい」
「学童に入れない高学年になったとしても、まだ子どもを1人で留守番させることが不安」
などといった悩みをよく耳にします。
そのような時、働く場所や時間を自由に選べるフリーランスであれば、子どものことを間近で見守りながら仕事ができます。
例えば、筆者のような在宅ワークのフリーランスの場合、子どもの帰宅時間には家にいることができますし、下校時間に合わせて近くまで迎えに行くことも可能です。
仕事中であっても、子どもと同じ空間に居られることで、
- 子どもだけで留守番をさせるリスク
- 事件や事故に巻き込まれるリスク
- お友達とのトラブル
など、共働きで家を留守にすることで起こり得るリスクやトラブルを回避することができます。
もちろん、ママが在宅ワークだからと言って全ての事件や事故を防げるわけではありませんが、我が家の子ども達は、
「ママがおうちに居てくれて嬉しい」
「帰って来てすぐに学校のことを話せて楽しい」
と喜んでくれています。
子どもを見守りながら働ける環境であることは、母親として、とてもありがたいことです。
フリーランスは、ママと子ども双方にとって安心できる働き方と言えるのではないでしょうか。
【ママにおすすめ】未経験からでもフリーランスで働きやすい職業6選
近年、在宅ワークの需要が高まっていることから、フリーランスとして働きたいママも増加傾向にあります。
しかし、未経験からいきなりフリーランスとして働くのは、不安やハードルも多いでしょう。
そこでここからは、未経験からでもフリーランスで働きやすい職業を6つご紹介します。
在宅ワークができる職種も多いので、ぜひ参考にしてみてください。
WEBライター
WEBライターは、WEBサイトやブログなどの記事を執筆する仕事です。
未経験からでも始めやすい職業であり、スキルや経験を磨けば、収入アップも目指せます。
クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントには、未経験でも受注しやすい案件が多数掲載されています。
特別なスキルがなくても始めることができるため、これからフリーランスを目指したいと思っているママにもおすすめの職業です。
向いている人 | ・文章を書くことが好きな人 ・本を読むことが好きな人 |
ママにおすすめの理由 | ・在宅ワークができる ・納期を守れば時間の融通がきく ・未経験からでも働きやすい ・子育て経験が活かした記事が書ける |
実際に筆者も、未経験の状態からフリーランスのWEBライターになったひとりです。
本記事では、そのリアルな経験談を含めてお伝えしていきますね。
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、WEB上のあらゆるデザインを担当する仕事です。
近年インターネットで情報を得ることが当たり前の時代になり、WEBデザイナーの需要も増えてきています。
WEBデザイナーになるためには、デザインの基本スキルやデザインツールの操作方法などを習得する必要があります。
しかし、
- 特別な資格は不要
- 働く場所や時間が比較的自由になる
- スキルを習得すれば高収入が狙える
これらの理由から、フリーランスを目指すママからの注目度が高い職業となっています。
向いている人 | ・デザインすることが好きな人 ・流行やトレンドに敏感な人 ・地道な作業が得意な人 |
ママにおすすめの理由 | ・在宅ワークができる ・納期を守れば時間の融通がきく ・デザインが好きな人は楽しく働ける |
ブロガー
ブロガーは、自分のブログを運営して、アフィリエイトによって収益を得る仕事です。
未経験でも気軽に始めやすく、自分の好きなことや得意なことをテーマにしたブログを運営することができます。
しかし、まとまった収入を得られるようになるまでには時間がかかるという点が、デメリットとして挙げられます。
すぐに収益化に繋がらなくても、コツコツと気長に更新し続けられる人に向いている職業と言えます。
ブログだけで稼げるようになる人は一握りですが、宣伝効果と副業収入を得るために、WEBライターやWEBデザイナーなど他の仕事をしながらブログを更新しているママも少なくありません。
向いている人 | ・日記を書くことが好きな人 ・収益化するまで気長に待てる人 ・趣味や特技がある人 |
ママにおすすめの理由 | ・在宅ワークができる ・働く時間が自由 ・未経験でもできる ・子育て経験が活かせる |
動画クリエイター
動画クリエイターは、YouTubeなどの動画配信サイトに投稿する動画を編集する仕事です。
最近は、撮影した動画の編集を外部に委託する人も珍しくはありません。
企業や個人YouTuberなどから預かった動画の余分な部分をカットしたり、効果音やテロップをつけて視聴者の興味を惹くような編集をすることが動画クリエイターの仕事です。
パソコンとインターネット環境さえあれば在宅で働けるため、子育て中のママからも注目されている職業のひとつです。
向いている人 | ・動画編集が好きな人 ・YouTubeやTikTokなどをよく視聴する人 ・地道に作業することが得意な人 |
ママにおすすめの理由 | ・在宅ワークができる ・納期を守れば時間の融通がきく ・未経験からでも働ける |
イラストレーター
絵を描くことが得意なママは、イラストレーターの仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。
スマホアプリやWEBサイトの需要が高まっている昨今、クライアントから依頼を受けてイラスト制作を行うフリーランスイラストレーターの需要も高まっています。
具体的には、
- 書籍や雑誌の挿絵
- 広告やパッケージのイラスト
- ゲームやアニメのキャラクターデザイン
- ウェブサイトやアプリのイラスト
など、イラストレーターにもさまざまなジャンルの仕事があります。
クライアントの要望に合わせたイラストを描けるスキルがあれば、未経験でも仕事を獲得することができますよ。
向いている人 | ・絵を描くことが好きな人 ・色彩感覚や造形感覚に優れている人 ・クライアントの要望を汲み取った絵が描ける人 |
ママにおすすめの理由 | ・在宅ワークができる ・納期を守れば時間の融通がきく ・子育て経験を活かせる |
家事代行
顧客の家に訪問し、家事全般のサポートを行う家事代行は、主婦としての経験を最大限活かせるママにもおすすめの職業です。
家事代行は、パートや正社員として雇用されることもありますが、家事代行サービスに登録し、業務委託として仕事を請け負うケースも少なくありません。
業務委託契約を交わしてフリーランスとして働く場合、比較的自由にスケジュールを組むことが可能です。
在宅ワークはできませんが、働いている9割近くがママや主婦のため、急なお休みなどにも柔軟に対応できる環境が整っています。
向いている人 | ・主婦経験のある人 ・料理や掃除などの家事が得意な人 ・整理整頓や片付けなどが得意な人 ・人当たりのよい人 |
ママにおすすめの理由 | ・主婦やママとしての経験が活かせる ・柔軟な働き方ができる ・急なお休みにも対応してくれることが多い |
子育てをしながら在宅で働ける職業については、以下の記事でも紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
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【体験談】フリーランスママの1日のタイムスケジュール(職業:WEBライター)
フリーランスをはじめるとなると、他のフリーランスママ達の状況も気になるもの。
「育児との両立はどうやっているの?」
「仕事時間はきちんと確保できるの?」
などの不安も多いかと思います。
今回は、実際にフリーランスのWEBライターとして活動する筆者の「特に忙しい1日」のタイムスケジュールを大公開します。
筆者(ママ):30代 WEBライター
フリーランス歴:フリーランスは3年目(ライター活動は7年目)
働く場所:主に在宅
子ども:2人(小学5年生と1年生)
パパ:出張が多い仕事(平日はほぼワンオペ)
時間 | ママ | 家族(主に子ども) |
6:00 | 朝食準備 朝の支度の手伝い | 起床起床 朝の支度 |
7:00 | 自分の朝の支度 | 朝食 |
7:30 | 朝食 | 登校・出勤 |
8:00 | 業務開始 | 学校 |
10:00 | 休憩も兼ねて掃除 掃除後、業務再開 | |
12:00 | 休憩も兼ねて買い物 夕飯の準備をしながら ついでに軽く昼食 | |
13:30 | 業務再開 | |
15:00 | お迎え | 下の子帰宅 |
15:30 | 宿題と準備のサポート しながら洗濯畳みなど | 宿題・時間割 |
16:00 | 上の子帰宅(宿題) | |
16:30 | 送迎または付き添い | 習い事・塾など (ない日もある) |
18:30 | 夕食・入浴 入浴中に、その日の出来事を話す | |
19:00 | 一緒にテレビ・遊ぶ・話すなど | |
20:30 | 寝かし付け | 下の子就寝 |
21:30 | 残った仕事がある日は 業務開始 | 上の子就寝 パパ帰宅 |
22:00 | パパの夕食準備 | パパ夕食・入浴 |
23:00 | 仕事なら業務終了 洗濯(基本的に夜派) | その日あった 出来事などを話す |
0:00 | ストレッチ 学校や習い事の プリントチェック・用意 | |
1:00 | 就寝 |
- 子ども達が学校に行っている間に仕事と家事を終わらせる
- 買い物は週1~2日程度でまとめ買いをしておく
- 子どもが寝た後にも仕事の時間を確保しておく
- 突発的な予定にも対応できるよう、余裕のあるスケジュールを組む
ただし、このスケジュールはあくまでも筆者個人のやり方であり、フリーランスママの代表例ではありません。
フリーランス最大の魅力は、自分らしい働き方ができること。
筆者の例を参考にしながら、ぜひ自分や家庭の状況に合った働き方を探してみてくださいね。
【リアルな本音】フリーランスで働くママの辛い悩みベスト5
筆者のタイムスケジュールからも分かるように、フリーランスは、ママにとってメリットの多い働き方である反面、会社員やパートとして働くママとは異なる悩みを抱えています。
ここからは、実際にフリーランスのWEBライターとして働く筆者の体験談をもとに、フリーランスで働くママの辛い悩みを、独自のランキング形式でご紹介したいと思います。
5位:会社員やパートに比べてやること・覚えることが多い
会社員やパートは給料制で、会社が給与計算や税金の支払いなどを行ってくれます。
しかしフリーランスは、自分で収支の計算から帳簿付け、確定申告から税金の支払いまで全てやらなければなりません。
また、時給制ではないフリーランスは、それらの事務作業にかける時間はタダ働きの状態です。
そのため、モチベーションが上がらず、作業が滞ってしまうことも少なくありません。
筆者の場合、会社員時代は給与計算や税金の支払いなどは一切気にしなくてよかったので、フリーランスになった当初は、それらを全て自分でやらなければならないことに戸惑いを感じました。
会社員で働いていた頃に比べて、仕事以外の面で覚えることが多いのが、フリーランスとしての悩みのひとつです。
4位:オンとオフの切り替えが難しい
フリーランスは、自分の好きな時間に好きな場所で仕事ができます。
しかしその反面、オンとオフの切り替えが難しいという悩みを抱えるママも少なくありません。
特に、筆者のように在宅で働くフリーランスの場合は「職場=自宅」になるため、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすいことが悩みのひとつとして挙げられます。
WEBライターとして働いている筆者は、家事や子どもの習い事の送迎中などの時間も、頭の中では記事の構成や執筆のことを考えてしまっています。
無意識ではあるものの、そのような状態が続くと疲労感が増して、頭痛や肩こりなど、身体に不調が現われることも少なくありません。
そのような時には、子どもと一緒に運動をしたり、カラオケに行くなどして、一旦仕事のことを忘れられる時間を作るようにしています。
3位:在宅フリーランスの場合は保育園に入りにくい
保育園に入園するためには、「両親が外で働いていること」が条件となっているケースも多く、在宅で働くフリーランスの場合は入園の優先順位が低くなります。
フリーランスに限らず、ママかパパのどちらかが在宅ワークをしている場合は「保育園に入りにくい」と悩みを抱える家庭も多いようです。
子どもが多い地域に住んでいる筆者も、在宅のフリーランスのため保育園の利用はできず、子どもは幼稚園に通っていました。
子どもが小学生になった現在も、在宅ワークの家庭は学童の利用条件から外れてしまっているため、長期休みには仕事をセーブしながら働いています。
筆者の場合は、子どもの成長とともに「目が離せない」ということはなくなったので、子どもに協力をしてもらいながら仕事はできています。
しかし、小さな子どもがいてフリーランスを目指しているママは、保育園が利用できるかどうかを事前に自治体へ確認されることをおすすめします。
2位:収入が安定しない
会社員やパートの場合、多少の変動はあるものの、毎月安定して給料をもらうことができます。
しかしフリーランスは、仕事量や仕事の単価によって、毎月収入が大きく変動する職種です。
筆者のようなWEBライターは、単発で仕事を依頼されることも多いため、収入があまり安定しません。
また、仕事が忙しい時期と仕事が少ない時期の差が激しいことも悩みのひとつです。
そのような不安を解消するためにも、筆者は以下のようなことを心がけています。
- 複数のクライアントから仕事を受注する
- 単発ではなく、継続的な案件を獲得する
複数のクライアントから継続的に案件を受注することで、仕事量や収入の増減を防ぎ、安定した収入を得られています。
フリーランスの収入事情については、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
1位:子どもの世話をしながらだと仕事が進まない
「フリーランスは、子どもを見ながら働ける」
と思われがちですが、実際に子どもの世話をしながら仕事をしようと思っても、予定通り進まないことがほとんどです。
特に子どもが小さいうちは、仕事に集中している時に話しかけられて手が止まってしまったり、「遊ぼう」と言われても構ってあげられず、罪悪感を抱いてしまうことも少なくありません。
フリーランスとして仕事を始めようと思っているのであれば、子どもの預け先や働く時間帯をしっかりと考えておくことが重要です。
筆者の場合は、子どもが幼稚園に通い始めてからフリーランスになりましたが、それでも子どもの急な体調不良などで仕事のスケジュールが崩れてしまうことがよくありました。
納期を守れないフリーランスは、継続して仕事をもらえない可能性があります。
筆者は、子どもの急な体調不良などにも無理なく対応できるように、以下のようなことに気を付けています。
- 納期が長めの案件を引き受ける
- 納期に余裕があったとしても、何が起こるか分からないため、なるべく前倒しで取り掛かる
- 結果的にクライアントに迷惑をかけてしまう可能性があるので、安請け合いは絶対にしない
- 家族にも仕事のスケジュールを共有し、家事育児に協力してもらう
ママがフリーランスとして働くためには、特に徹底したスケジュール管理が求められます。
また、ママだけに負担がかかることを防ぐためにも、家族の協力が必要不可欠です。
フリーランスのスケジュール管理については、以下記事でも詳しく解説しています。
結論:ママがフリーランスで働くためには周囲の協力と工夫が必要
本記事の冒頭でお伝えしたように、フリーランスはママにとってメリットが多い働き方と言えます。
しかしその一方で、「ママフリーランスならではの悩み」があることも、また事実です。
悩みや辛い出来事もありますが、それはフリーランスに限らず、どのような仕事でも同じではないでしょうか。
壁にぶつかった時には、その都度やり方を見直し、自分なりの工夫や対策をすることで、乗り越えることができます。
自由に働けることこそが、フリーランス最大の魅力なのですから。
そして、悩みがある時は1人で抱え込まずに、家族や周囲の人に相談することも大切です。
「フリーランスは孤独になりがち」とよく言われますが、積極的にコミュニケーションを図れる人こそが、フリーランスに向いていると筆者は思います。
ママがフリーランスで働くための事前準備|4ステップ
これまで、フリーランスで働くことの良い面・悪い面の両方を包み隠さずお話してきました。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、「フリーランスに挑戦してみたい」と思っているママのために、事前準備のポイントを4ステップでご紹介します。
- 稼ぎたい金額や働き方を明確にする
- 必要な知識やスキルを習得する
- 税金や確定申告についての知識を身につける
- 開業届を出す
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
《Step1》稼ぎたい金額や働き方を明確にする
まず最初のステップとして、フリーランスとしての目標を設定してみましょう。
実際に目標通りの金額を稼ぐことができるとは限りませんが、目標や働き方を明確にしておくことで、自分自身がやるべきことも見えてきます。
また、仕事の単価や案件数などを決める際にも役立ちますよ。
- 子育てと両立しやすい働き方を選ぶ
- 在宅で仕事をしたり、短時間で完了できるような仕事を選ぶ
- 生活費や教育費など、稼ぐための目標や金額を明確にしてモチベーションを上げる
- 自分のスキルや経験を考慮する
- 収入や仕事量などが調整できる、無理のない働き方をする
このように、目標を明確にすることで、フリーランスとして働くための準備をスムーズに進めることができますよ。
また、先述したように、フリーランスとして仕事をするためには、家族の協力が必要不可欠です。
自分だけで起業を決めるのではなく、家族にも事前に相談しておきましょう。
《Step2》必要な知識やスキルを習得する
フリーランスとして働く場合、その職種に必要な知識やスキルを習得していなければ、仕事を獲得し続けることは難しいです。
ここでは、先述した職業を例に挙げながら、「必要なスキル」と「主な勉強方法」を解説していきます。
職業 | 必要なスキル | 主な勉強方法 |
WEBライター | ・文章力 ・情報収集力 ・リサーチ力 ・編集力 ・企画力 | ・本やWEB上の記事を読んでさまざまな文章に触れる ・実際に執筆をしながら学ぶ |
WEBデザイナー | ・デザインの基礎知識 ・デザインツールの基本操作 ・色彩やフォントの知識 ・最低限のコーディングの知識 | ・独学 ・WEBデザインスクールで学ぶ |
ブロガー | ・文章力 ・情報収集力 ・リサーチ力 ・編集力 ・マーケティングの知識 | ・他の人のブログを読んで書き方を学ぶ ・実際にブログを運営しながら学ぶ |
動画クリエーター | ・動画編集のスキル ・企画力 ・マーケティングの知識 | ・独学 ・スクールで学ぶ |
イラストレーター | ・イラストの制作スキル ・絵画の基礎知識 ・色彩の知識 | ・独学 ・専門学校 ・スクールで学ぶ |
家事代行 | ・家事の基礎知識 ・掃除や洗濯のスキル ・料理のスキル ・コミュニケーションスキル | ・日常的な家事から学ぶ ・実践でスキルを身につける |
フリーランスを目指すのであれば、最低限プロとして通用するスキルや知識を身につけておくことは必須です。
必要なスキルを習得する方法は、職業によっても異なりますので、自分に合った方法を探してみてくださいね。
《Step3》税金や確定申告についての知識を身につける
フリーランスは、会社員やパートとは違って「個人事業主」となるため、税金・保険・年金をすべて自分で手続きして支払う必要があります。
そのような知識がないままフリーランスとして働いてしまうと、「知らない間に脱税していた」という事態にもなりかねないため、注意が必要です。
そこで今回は、「フリーランスが支払う4つの税金」について、簡単に表にまとめてみました。
税金の種類 | 概要 | 納付先 | 税率 | 参考サイト |
所得税 | 所得がある人が納める税金 | 国 | 5〜45%所得によって変動 | 国税庁|所得税の税率 |
住民税 | 地方税として住んでいる市区町村に治める税金 | 地方自治体 | 原則一律10% | 総務省|個人住民税 |
個人事業税 | 対象となる業種の個人事業主が納める税金 | 地方自治体 | 3〜5%対象外の場合は納税の義務なし | 東京都主税局|個人事業税 |
消費税 | インボイス発行事業者は税込売上の10%を納税する義務がある | 国地方自治体 | 10%(軽減税率対象品目の場合は8%) | 国税庁|インボイス制度の概要 |
※各詳細に関しては、参考サイトからご確認いただけます。
会社員やパートの場合は、必要な税金は会社が計算し、給与から天引きしてくれます。
しかしフリーランスの場合には、計算から納付までを自分自身で行わなければなりません。
そこで必要になるのが、確定申告です。
※確定申告とは
1年間の所得・収入・経費などを計算して、納めるべき税金を国に申告する手続きのこと
フリーランスとして働く場合、確定申告は必ず行わなければなりません。
後から慌てることのないよう、税金や確定申告に対する基本的な知識はしっかり身につけておきましょう。
その際には、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
《Step4》開業届を出す
フリーランスとして働く準備が整ったら、開業届を提出しましょう。
開業届とは、事業を開始したことを税務署に届け出る書類のことです。
提出期限 | 原則、事業を開始した日から1ヶ月以内 ※ただし、遅れたからといって罰則はない |
提出先 | 自治体の税事務所 |
必要書類 | ・開業届出書(国税庁のホームページからダウンロードできる) ・マイナンバーがわかる確認書類と本人確認書類 ・印鑑 |
提出方法 | ・e-Taxソフトで作成し、e-Taxで提出 ・税務署の窓口に直接提出 ・郵送 |
開業届の書き方 | 国税庁のホームページで確認できます |
開業届を提出すると、以下のようなメリットがあります。
- 青色申告の承認を受けることができる
- 経費を計上して、納税額を減らすことができる
- 事業主控除を受けることができる
- 事業用のクレジットカードやローンを利用しやすくなる
開業届の提出は、フリーランスとして働くための第一歩です。
しっかりと準備して、所定の場所に提出しましょう。
フリーランスで働くママ向け|仕事の探し方
フリーランスは会社員とは違い、自分で仕事を獲得しなければなりません。
せっかく起業しても、仕事をもらえなければ、フリーランスとして働き続けることは難しくなってしまいます。
そのため、まずは自分に合った仕事の探し方を見い出すことが大切です。
そこでここからは、フリーランスで働くママに最適な仕事の探し方をご紹介します。
【フリーランスで働くママにおすすめの仕事の探し方】
未経験から仕事をはじめるなら | ・クラウドソーシングサイト ・知人からの紹介 |
これまでの経験やスキルを活かした仕事探しなら | ・求人サイト ・SNSやブログ |
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは、仕事を発注したい人と、仕事を請け負いたい人をマッチングするサービスです。
掲載されている案件のジャンルも幅広く、ママに合った職業や条件で仕事を探すことができます。
中には女性やママに特化したサイトも多く、そのようなサイトには未経験からはじめられる案件も数多く掲載されています。
未経験向けの案件は単発のものが多く、効率的に実務経験を積むことができますよ。
ママ向けの案件が多いおすすめクラウドソーシングサイトはコチラ▼
フリーランスになったばかりで「まずは実績を積みたい」と考えているママは、クラウドソーシングサイトで小さな案件からコツコツと実績を積み上げ、徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
なお、クラウドソーシングサイトで仕事をする場合は、システム手数料がかかることが多く、その手数料は利用するサービスによっても異なります。
さまざまなサイトを見比べながら、自分に合ったものを利用しましょう。
求人サイト
求人サイトで募集されるのは正社員やパートの求人だけだと思われがちですが、実はフリーランス向けの求人も掲載されています。
フリーランスが求人サイトを利用する場合には、契約形態が「業務委託」となっているものを探しましょう。
業務委託の場合、企業と「雇用契約」を結ぶのではなく、仕事を依頼されてそれを請け負う「取引関係」にあたります。
さらに、複数のクライアント(取引先)と業務委託契約を結ぶことも可能です。
フリーランスのママ向け案件が多いおすすめ求人サイトはコチラ▼
求人サイトは、クラウドソーシングサイトほどの案件数はありません。
しかし、システム手数料などはかからないので、条件にマッチする仕事があれば積極的に応募してみましょう。
SNSやブログ
フリーランスにとって、自分の知名度を上げることは仕事を継続するための重要事項と言えます。
その手段として有益なのが、SNSやブログです。
SNSやブログで自分の作品や仕事内容について発信すると、同時にポートフォリオの役割も果たすため、それらを通して企業や個人から仕事の依頼が来ることもあります。
無料(もしくは安価)で告知ができるSNSやブログは、自分のスキルや経験をアピールするためにおすすめのツールなのです。
また、SNSでは同じような立場で働いているフリーランスのママと繋がることができます。
仕事を獲得するだけでなく、情報交換の場として活用している人も多いですよ。
知人からの紹介
知人からの紹介は、フリーランスの仕事を探す際に最も確実な方法のひとつです。
仕事を紹介してくれる人が身近にいる場合には、ぜひ積極的に声をかけてみましょう。
未経験でも仕事を獲得しやすいだけでなく、知人であれば仕事の内容や条件を事前にしっかり確認できます。
また、場合によっては継続的に仕事を依頼してくれることもあるでしょう。
そのためには、普段から人脈を広げておくことが大切です。
【働く前に知っておきたい】フリーランスママの社会保障と税制度
フリーランスとして働きたいと思っているママの中には、社会保障や税金の制度について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はフリーランスママが知っておきたい社会保障と税制度について、基本的な情報をまとめました。
収入に応じて国民健康保険に加入する
フリーランスの場合、会社員やパートのように給与天引きで健康保険料を支払うことはできません。
そのため、原則として「国民健康保険」に加入することになります。
しかし、駆け出しのママフリーランスの場合、育児との両立で思うように収入が得られない時期もあるでしょう。
そこで覚えておきたいのが、配偶者の扶養に入って働くという方法です。
【配偶者の扶養に入れる条件】
年間収入が130万円未満(月額108,333円以下)の場合は、配偶者の扶養に入り、国民健康保険料を免除することができます。
ただし、加入条件は配偶者の所属する健康保険組合によって異なるため、配偶者の勤務先に確認しておきましょう。
フリーランスに産休・育休はない
会社員には、産前6週間+産後8週間の「産休」と、子どもが1歳になるまでの「育休」が法律で定められています。
しかし、フリーランスは労働基準法の適用外となるので、産休や育休を取得する権利がありません。
そのため、出産を控えているフリーランスは、産休中の収入の確保や、育児のサポート体制を事前に準備しておくことが大切です。
筆者は、第2子出産を機にWEBライターとして仕事をはじめましたが、子どもが小さくても無理なく在宅で働くことができる点は大きなメリットと言えます。
今ほどではないにしても、少しずつ働くことはできていたので、完全に無収入の期間はあまりありませんでした。
フリーランスがもらえる手当
フリーランスの場合、申請すれば以下4種類の手当をもらうことができます。
手当の種類 | 概要 | 手続き | もらえる人 | 参考リンク |
妊婦健診費助成 | 母子手帳とともに補助券でもらえる自治体ごとの助成制度 | 地方自治体 | 妊婦本人 | 東京都福祉局:妊娠がわかったら |
児童手当 | 国と自治体が子育て世帯に支給している手当 | 世帯主 | 内閣府:児童手当制度のご案内 | |
子ども医療費助成 | 子どもにかかる医療費の一部または全額を負担してくれる制度 | 世帯主 | 内閣府:自治体における乳幼児医療費助成事業一覧 | |
出産一時金 | 子ども1人につき、原則50万円が支給される | 健康保険 | 健康保険加入者(扶養の場合は配偶者に支給される) | 協会けんぽ:子どもが生まれたとき |
それぞれの手当は、手続き先やもらえる人が異なるため、住んでいる自治体や加入している健康保険組合に確認してみましょう。
扶養を外れる場合は国民年金に加入する
日本の年金制度は、全ての人(20歳以上60歳未満)が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社員が加入する「厚生年金」の2階建てになっています。
厚生年金の加入対象者は主に会社員で、フリーランスや個人事業主は加入できません。
そのため、20歳以上でフリーランスとして働く場合は、国民年金保険料16,520円を納める義務があります。
また、40歳以上の場合は「介護保険料」の納付も必要です。
国民年金は全員定額ですが、介護保険料は加入している健康保険によっても異なります。
▶参考資料:協会けんぽの介護保険料率の計算方法はこちらから
ただし、上記でもお話したように、健康保険上で配偶者の扶養に入っている場合には、国民年金や介護保険料の支払いも免除されます。
リアルな情報が満載!フリーランスママのおすすめブログ3選
フリーランスとして働きたいと考えているママは、実際に同じような立場で活躍するママ達の声を参考にしてみると良いでしょう。
職業はさまざまですが、現役のママフリーランスが運営するブログには、フリーランスとしてもママとしても役立つ情報が満載です。
そこで今回は、フリーランスとして活躍するママブログの中でも人気のものを3つ、ピックアップしてご紹介します。
フリーランスママBlog | 起業を目指すママのためのお役立ち情報
税理士法人で働いていた経験がある2児ママmakiさんが運営する、起業を目指すママのためのお役立ち情報ブログです。
フリーランスとして働くママならではの視点から、
- 子育てと仕事を両立するコツ
- 起業するための事前準備
- 起業した後の集客について
など、さまざまな情報を発信しています。
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マムタグ|フリーランス主婦のWebデザインブログ
運営者は、デザイン業界で10年以上の経験を積んだママWEBデザイナーのマムさん。
「WEBデザインの仕事がしたいけど何から始めればいいか分からない」
「子育てと仕事を両立できるか不安」
といったママたちの声に寄り添って運営しています。
- WEBデザインの基礎知識やスキルアップの方法
- フリーランスWEBデザイナーになるためのノウハウ
- 子育てとの両立のコツ
など、WEBデザイナーを目指すママに役立つ情報が満載のブログです。
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フリーランスママライフ | 「おうちではたらく笑顔のママに」
未経験からWEBデザイナーになり、現在もフリーランスとして活躍するリエさんによるブログです。
ブログでは、リエさん自身の経験を踏まえて、
- フリーランスとして働くためのスキルやノウハウ
- 未経験からWEBデザイナーになった経験談
- 転勤族妻の子育てと仕事の両立のコツ
- フリーランスライフのリアル
など、フリーランスママにとって役立つ情報を発信しています。
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フリーランスママライフ | 「おうちではたらく笑顔のママに」
まとめ
今回は、「ママがフリーランスとして働くためのロードマップ」として、筆者の体験談を交えながらご紹介しました。
フリーランスに対する不安や疑問は解消されましたでしょうか?
最後に、今回ご紹介した内容を以下にまとめました。
【ママがフリーランスとして働くメリット/デメリット】
メリット | デメリット |
家事や育児と両立しやすい | やること・覚えることが多い |
スケジュールが自由に組める | オンとオフの切り替えが難しい |
在宅で働ける | 在宅の場合は保育園に入りにくい |
ママのスキルや経験が活かせる仕事が多い | 収入が安定しない |
子どもを見守りながら仕事ができる | 子どもの世話をしながら仕事はできない |
- WEBライター
- WEBデザイナー
- ブロガー
- 動画クリエーター
- イラストレーター
- 家事代行
- クラウドソーシングサイト
- 求人サイト
- SNSやブログ
- 知人からの紹介
- 稼ぎたい金額や働き方を明確にする
- 必要な知識やスキルを習得する
- 税金や確定申告についての知識を身につける
- 開業届を出す
※会社員とは異なる、フリーランスならではの社会保障と税制度についても理解しておく
事前にしっかりと準備をしておけば、フリーランスとして独立した後もスムーズに仕事を始めることができますよ。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、みなさんがフリーランスとして成功するための第一歩を踏み出せることを祈っています。
質問や感想があればご記入ください