未経験からWEBデザイナーに転職したい。でも、何をすればいいかわからない。
このような悩みを抱えている人も少なくないと思います。
そこで本記事では、未経験からWEBデザイナーになる方法をお伝えします。
当ブログを運営する日本デザインスクールは、これまで3,500名以上をプロに育ててきました。未経験からWEBデザイナーに転職された方は多くいますし、なかには勉強を始めてから3ヶ月で転職された方もいます。(参考:30代未経験からWEBデザイナーとして制作会社に転職!副業にも成功し収入は2倍に!)
今回の記事では、そういった私たちの知見を、3ヶ月の転職ロードマップにまとめました。
記事を読んでいただくことで、「何をやったらいいかわからない」という状態から卒業し、WEBデザイナーへの道筋がはっきりするはずです。ぜひWEBデザイナーを目指すうえでの参考にしてください。
▼動画でも同じ内容を解説しています。ながらで聞きたい方はぜひ動画をお使いください。
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未経験からWEBデザイナーになる2つの方法

未経験からWEBデザイナーへの転職を考える場合、大きく分けて2つの進め方があります。
- スキルがない状態で転職する
- スキルを身につけてから転職する
どちらの道を選ぶかで、キャリアや学習の進め方が大きく変わるため、まずはそれぞれのパターンを理解しておきましょう。
パターン1:スキルがない状態で転職する(非推奨)
未経験からWEBデザイナーに転職する方法として、まず思い浮かぶのが「スキルがない状態で転職する」ことかもしれません。
しかし、この方法はおすすめできません。
多くの制作現場では、業務を遂行できるレベルのスキルが求められます。企業側もコストと時間をかけて手厚い研修を行う余裕がないのが実情です。
そのため、「研修制度あり」と書かれていても、実際には以下のようなケースが考えられます。
- コールセンター業務を任される
- Photoshopの操作を学ぶだけでスキルが身につかない
- 厳しい条件を提示され、都合の良い人材として扱われてしまう
結果、WEBデザイナーになる前に、挫折してしまうという方が、非常に多くいます。
また、運良く制作現場に入れたとしても、スキル不足が原因で納期に追われてしまうことも珍しくありません。
このように、スキルがない状態で、現場に飛び込むのは非常に危険です。安全安心な状態で、WEBデザイナーになりたいのであれば、スキルがない状態で転職するのはやめましょう。

パターン2:スキルを身につけてから転職する(推奨)
もう1つの方法は、スキルを身につけ、作品(ポートフォリオ)を作ってから転職活動に臨むというものです。
スキルがある状態で、選考に臨むことで採用率はグッと上がります。
複数の内定を得ることができるため、給与や待遇、業務内容など、働きたいと思える優良企業に入れる確率も上がります。
また、スキルがある状態で入社するため、スキルがない人に比べて入社後の苦労も少ないでしょう。
実際、WEBデザインの勉強を始めて3ヶ月で転職に成功した田中さんも先にスキルを身につけ、作品を面接に持っていったことで内定をもらっています。
最短でWEBデザイナーを目指すのであれば、まずスキルを身につけることを考えましょう。
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WEBデザイナーに転職する前に知っておきたい前提

WEBデザイナーに転職する前に、「デザイナー」と「コーダー」のどちらを目指すかを決める必要があります。
WEBデザイナーは定義が広く、最近では2つに分かれます。
- デザインを形にするデザイナー
- HTML・CSSでサイトを実装し調整するコーダー
多くの初心者がコーディングばかり学んでデザインを後回しにしがちですが、デザイナー志望者であればデザインスキルを身につけることが必須です。
今回の記事ではデザインを仕事にしたい人向けのロードマップをお伝えしていきます。
【3ヶ月集中】未経験からWEBデザイナーになるための完全ロードマップ

ここからは、未経験から最短3ヶ月でWEBデザイナーへの転職を目指すための具体的なステップを、Week1からWeek12までの週単位で解説していきます。
デザインの学習には1年や2年かかると思われがちですが、ポイントを押さえて効率的に進め、逆算して計画を立てれば、3ヶ月での目標達成は決して不可能ではありません。展開が早く感じるかもしれませんが、着実にステップを踏んでいきましょう。
Week1:デザインの基礎を学ぶ
Week1では、本格的な制作に入る前に、デザインの土台となる基礎理論を習得します。
基礎知識がない状態で、Photoshopなどのツールを使い始めても、何を基準にデザインを作れば良いか分からず、質の高いデザインを生み出すことはできません。そのため、まず基礎を学ぶ必要があるのです。
具体的には、以下の3つのデザイン知識を身につけましょう。
- レイアウト
- フォント
- 配色
学習にあたって、何ヶ月もかけて本を読み込む必要はありません。
むしろ、難解な本は知識が先行してしまい、実践で活かせない恐れがあります。
初心者向けの本やオンライン動画などを活用し、「基礎の基礎」を確実に押さえることが重要です。
まずは現場で使える本質的なポイントを理解し、次週以降の学習効率を飛躍的に高める土台を築きましょう。
Week2:ツールの操作を学ぶ
Week2の目標は、デザインツールの操作を身につけることです。
デザインツールにはさまざまなものがありますが、まずはPhotoshopを使えるようになれば十分です。
学習のコツは、書籍で知識を詰め込むのではなく「手を動かして覚える」こと。
シンプルなバナーを一つ模写し、一連の制作フローを体験してください。いきなり複雑な作品に挑戦すると挫折しやすいので、難易度は段階的に上げていくのがポイントです。
この段階でのゴールは完璧な作品を作ることではありません。「自分にも作れた」という小さな成功体験を積み重ね、学習意欲を高めることが最優先です。この達成感が、今後の継続的なスキルアップの原動力になります。
Week3:トレースでセンスを磨く
Week3では、トレース(デザインを書き写すこと)という学習法を通じて、デザインセンスを磨き上げましょう。
- 模写するデザインやサイトを探す
- お手本のデザインをよく観察する
- デザインツールを使って模写をする
トレースをすることで、自己流の癖がつく前に、優れたデザインの「型」を身体に覚えさせるのです。
ただし、何も考えずにトレースをしては、非常にもったいないです。プロのデザインが、なぜ綺麗に見えるのか必ず分析するようにしてください。
分析をすることによって、頭と体の両方でプロのデザインを学ぶことができます。
Week4:オリジナルバナーを作成する
Week4では、トレース中心の学習から一歩踏み出し、オリジナルバナー制作に挑戦します。
トレース作品だけではポートフォリオに掲載しても本当の実力を証明できません。仮に評価されたとしても、入社後に期待とのギャップが生じるリスクがあります。
そのため、この段階でオリジナル作品を制作する必要があるのです。日本デザインスクールでも、講座開始から4週間目で以下のオリジナルバナーを作ります。


これまで身につけた知識や、使ってきた参考の引き出しをフルに活用して、自分だけのデザインを作り上げていきましょう。
Week5-6:オリジナルのホームページを作成する
Week5〜6では、これまでに培ったスキルを結集し、オリジナルのホームページ制作に挑戦します。
複数のデザイン要素を統合したサイトは、あなたの総合的なデザイン力を証明できるものであり、面接での大きなアピール材料になります。
効率よく高品質なサイトを作るコツは、HTML/CSSをゼロから書かず、商用利用可能な無料テンプレートを活用することです。
4週目までで、デザインのスキルを身につけておけば、テンプレートを使っていてもオリジナリティ溢れるオシャレな作品は作れます。
実際に以下は、日本デザインスクールの受講生がテンプレートサイトを利用して作ったホームページです。


多くの人が上記のようなホームページを面接で見せ、内定を獲得しています。ホームページを作成することで、転職成功の確率が上がるため、ぜひホームページを作成してみてください。
Week7:コーディングの基礎を学ぶ
Week7では、HTML/CSSといったコーディングの基礎を習得します。
高度なプログラミングまでは不要ですが、マークアップの基本を押さえておくと転職活動で大きなアドバンテージになります。
コードを理解していれば、ちょっとした修正を自分で完結できるほか、エンジニアとのやり取りもスムーズになり、チーム内の信頼を獲得しやすくなります。タグの意味を把握しているだけでも、コミュニケーションロスを防げるためです。
目標レベルは、Week5〜6で利用したテンプレートを自力で編集できる程度です。具体的には次の操作がサッと行える状態を目指しましょう。
- 文字色やフォントサイズの変更
- 画像の差し替え
- 余白や行間の調整
この基礎スキルがあれば対応範囲がぐっと広がり、デザイナーとしての評価がさらに高くなります。
Week8:ポートフォリオを作る
Week8では、ポートフォリオ(作品集)を完成させます。
ポートフォリオはあなたの実力を客観的に示す最重要ツールであり、WEBデザイナーの転職活動では、書類選考の結果に大きな影響を与えます。
ポートフォリオはHTMLやCSSを活用して、ゼロから作る必要はありません。クオリティの高い作品があれば、foriioといったポートフォリオサイトでも内定を獲得できます。
実際に4社から内定をもらった方も、スクールの課題を入れたforiioを面接官に見せたそうです。
(ポートフォリオの画像)
ポートフォリオを作るときには、作品の「数」より「質」が大切です。点数が少なくても一つひとつのクオリティが高ければ、採用担当者へ十分なインパクトを与えられます。厳選した高品質のオリジナル作品 を並べましょう。
また、各作品に「制作意図」や「工夫したポイント」を明確に記載するのが効果的です。
ポートフォリオの作り方について、詳しく知りたいという方は、以下の記事を読んでみてくださいね。

Week9:応募する企業を探す
Week9からは、いよいよ実践的な転職活動を開始し、応募企業を探します。
ここでの最重要ポイントは、最初から理想の条件をすべて満たす企業を求めず、現実的な視点でキャリアの第一歩を踏み出すことです。
特に給与や「完全在宅」といった条件は、未経験からの採用では難易度が高いです。まずは出社してスキルと信頼を築くことを優先するのが賢明です。
転職に成功した先輩たちの経験からいうと、相性やタイミングも考慮して10~15社程度を目安に応募することが、内定への近道です。
以下の記事では、WEBデザイナー向けに企業の選び方をお伝えしています。選び方がイマイチわからないという方は、ぜひ参考にしてください。

Week10:履歴書とポートフォリオを送る
Week10はいよいよ応募です。履歴書とポートフォリオを提出し、選考に臨みます。
この段階では、技術スキルだけでなく、あなたの「熱意」と「企業への理解度」をいかに伝えるかが合否を分ける重要な鍵となります。
履歴書では、なぜWEBデザイナーになりたいのか、その熱意を自分の言葉で具体的に記述しましょう。履歴書を書くときのポイントは以下の通りです。
- 一見無関係に見える職歴や経験をアピールする
- 清潔感のあるプロ撮影の写真を用意する
主婦歴や事務職としての経験が評価される場合があります。そのため過去の経験をしっかり書くようにしましょう。
ポートフォリオ提出時に、応募企業に合わせた作品を追加することで、入社後の活躍がイメージしやすくなります。実際に3社から内定を得た方は、作品を企業に合わせてから採用率が高くなったとおっしゃっています。
履歴書の書き方について詳しく知りたいという方は、以下の記事がおすすめです。

Week11:面接の準備をする
最終関門である面接に向けて、Week11は徹底した準備に充てます。
スキルはポートフォリオで証明済みです。あなたの「人柄」と「企業への熱意」を伝え、安心して採用を任せられる人材だと印象づけることが大切です。
まずは、頻出する質問への回答を準備し、自信を持って話せるようにしましょう。
同時に、服装や身だしなみにも細心の注意を払います。クリエイティブ職として「センス」を感じさせる、清潔感のある服装は、第一印象を大きく左右する重要な要素です。
応募企業のホームページやSNSから、企業がどんな人物を求めているか理解して、そこに当てはまるように面接の答えを用意しておくのも大切です。
▼参考
WEBデザイナーの上位職種である、WEBディレクターに就職した方も、このポイントを意識して面接に臨んだそうです。
以下の記事では、面接でよく聞かれる質問とその回答例をまとめています。面接対策をするときにお使いください。

Week12:面接を受ける
Week12、いよいよ最終面接です。これまでの準備を信じ、自信を持って臨みましょう。
面接は自分をアピールする場であると同時に、あなた自身が「本当にこの会社で働きたいか」を見極める最終確認の場でもあります。
面接形式に応じて、以下のチェックポイントを必ず確認しておきましょう。
面接形式 | 主なチェックポイント | 目的・理由 |
---|---|---|
面接形式 | 主なチェックポイント | 目的・理由 |
対面面接 | 働く場所の見学を依頼する | 職場のリアルな環境や雰囲気を直接確認し、入社後のミスマッチを防ぐ。 |
オンライン面接 | 照明・背景・カメラの画角を調整する | デザイナーとしてのセンスを印象付け、第一印象を最大化する。 |
面接形式 | 主なチェックポイント | 目的・理由 |
---|---|---|
面接形式 | 主なチェックポイント | 目的・理由 |
対面面接 | 働く場所の見学を依頼する | 職場のリアルな環境や雰囲気を直接確認し、入社後のミスマッチを防ぐ。 |
オンライン面接 | 照明・背景・カメラの画角を調整する | デザイナーとしてのセンスを印象付け、第一印象を最大化する。 |
まとめ
今回はWEBデザイナーに3ヶ月で転職するためのロードマップをお伝えしてきました。
3ヶ月の流れをもう一度お伝えすると、以下のようになります。
- デザインの基礎を学ぶ
- ツールの操作を学ぶ
- トレースでセンスを磨く
- オリジナルバナーを作成する
- オリジナルのホームページを作成する
- オリジナルのホームページを作成する
- コーディングの基礎を学ぶ
- ポートフォリオを作る
- 応募する企業を探す
- 履歴書とポートフォリオを送る
- 面接の準備をする
- 面接を受ける
この流れでスピード感をもって行動すれば、3ヶ月でWEBデザイナーに転職することは十分可能です。
ただ、早ければ良いというわけではありません。大切なのは、お伝えした手順を着実にこなしていくことです。
ぜひ、今回お伝えした内容を参考に、未経験からWEBデザイナーを目指してみてくださいね。応援しています。