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在宅WEBデザイナーは難しい?未経験からなる4ステップを紹介

在宅WEBデザイナーは難しい?未経験からなる4ステップを紹介

「未経験から在宅デザイナーになるのは難しいの?」
「未経験者が在宅デザイナーになるためにやるべきことは?」
「在宅デザイナーに必要な知識やスキルは?」

在宅デザイナーに憧れる未経験者の方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?

未経験者が在宅デザイナーになるのは決して難しくありませんが、必要な知識やスキルを身につけることと、正しい手順を踏むことが大切です。そこで、この記事では、下記の内容について紹介します。

この記事で分かること
  • 在宅デザイナーの仕事内容や案件、単価の目安
  • 未経験者が在宅デザイナーになるためにやるべきこと
  • 在宅デザイナーに必要な知識とスキル
  • デザイナーになるために必要な知識やスキルを身につける方法

読み終わる頃には、在宅デザイナーになるためにやるべきことが明確になり、実際に行動に移せるようになるでしょう。

本記事では、未経験から在宅デザイナーになった方の事例も多数紹介しています。

在宅デザイナーになりたいと考えている未経験者の方は、ぜひ参考にしてください。

忙しい人のための記事要約
  • 未経験者で在宅デザイナーになることは難しいことではないが、働き方によって異なるため要注意!副業やフリーランスであれば難しくはないが、会社勤めの場合は、周囲からの信頼を獲得するまでしばらく出勤する必要があるケースが多い。
  • 未経験者から在宅デザイナーになるためには、必要な知識とスキルを身につけることと、正しい手順を踏むことが大切である。 
目次

未経験から在宅デザイナーになるのは難しい?

未経験者であっても在宅デザイナーになることはできます。しかし、「働き方」によって実現の可能性が異なるため注意が必要です。

ここでは、副業・フリーランスの場合と、会社員の場合それぞれについて詳しく解説します。 

副業・フリーランスであれば難しくはない

副業やフリーランスであれば、未経験者であっても在宅デザイナーとして活動するのは難しくありません。

なぜなら副業やフリーランスのデザイナーと企業との関係性は「雇用関係」ではなく、業務委託などの「契約関係」となるからです。

業務委託などの「契約関係」の場合、タスクベースで報酬が発生することから、納期までにクライアントが求めるレベルの制作物を納品すればいつでもどこでも仕事ができます。

下記の2つの動画では、未経験から副業あるいはフリーランスの在宅デザイナーに転身した日本デザインスクール卒業生の成功事例を紹介しています。興味がある方はぜひご視聴ください。

1日1時間の副業で月収20万円稼げるようになった在宅デザイナー事例動画

▼記事で読むこともできます

フリーランスとして毎月30〜50万円を稼げるようになった在宅デザイナーの事例動画

▼記事で読むこともできます

会社員は信頼を得るまで難しいこともある

会社員だとすぐに在宅ワークを始めることは難しい場合も多いです。業務遂行能力に対する信頼度が低いからです。

筆者もリモートワークを導入している企業で、未経験者としてマーケティングアシスタントの仕事をしていたことがありますが、最初の数ヵ月間は出社していました。

出社して業務を覚えるとともに、他の社員と人間関係を構築して、「在宅ワークでもサボらないだろう」と判断されてから在宅ワークに移行しました。

これはデザイナーであっても同様です。広報からデザイナーに社内転職した岩男さんは周囲から信頼できる人物であると評価されていたこと、また家族の介護をする必要が出てきたことから在宅デザイナーに転身しました。

50代で広報から在宅WEBデザイナーに転身した方の事例動画

▼記事で読むこともできます

在宅デザイナーになるためには、適宜「報告・連絡・相談」ができること、業務を1人で遂行できるスキルがあることを証明することが大切です。

在宅ワークやリモートワークを導入している企業であっても、新入社員や未経験者については数ヵ月ほど出社する可能が高いことを覚えておきましょう。

在宅デザイナーってどんな仕事?

本章では在宅デザイナーの仕事内容と案件、単価について詳しく紹介します。

これを読めば、在宅デザイナーの仕事に対するイメージがより具体的なものに変わり、在宅デザイナーになるためにやるべきことが明確になるでしょう。

在宅デザイナーの仕事内容

在宅デザイナーは、下記のように上にあるさまざまなもののデザインをします。

在宅デザイナーの仕事内容
  • サイト
  • バナー
  • LP(ランディングページ)

ユーザーにとって見やすくてわかりやすいデザインかつクライアントが抱える課題を解決するデザインを制作することが必要です。仕事内容は企業や案件によって異なりますが、主な仕事内容は下記のとおりです。

仕事内容詳細
ヒアリング・調査分析・企画クライアントとのヒアリングを通して、サイトのコンセプトやターゲット層、クライアントが思い描く理想のサイトのイメージをつかむ
デザインコンセプトの提案サイトの目的やユーザー層、企業のイメージに合ったデザインを提案する
レイアウトの決定ユーザーにとって見やすくてわかりやすいサイトになるように、ボタンや画像などを設置する場所を決める
配色とフォント(字体)の選定企業のイメージに合った配色やフォントを選ぶ
画像やアイコン(記号・絵文字など)の選定企業サイトの目的を達成できる画像やアイコンを選び、ユーザーの満足度が向上するサイトを制作する
レスポンシブデザインの導入パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな媒体を使って閲覧しても、画面サイズに依存しないサイトを制作する
デザインの実装PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを駆使しながらサイトのデザインを組み込み、開発者と協働しながらサイトを制作する
仕事内容詳細
ヒアリング・調査分析・企画クライアントとのヒアリングを通して、サイトのコンセプトやターゲット層、クライアントが思い描く理想のサイトのイメージをつかむ
デザインコンセプトの提案サイトの目的やユーザー層、企業のイメージに合ったデザインを提案する
レイアウトの決定ユーザーにとって見やすくてわかりやすいサイトになるように、ボタンや画像などを設置する場所を決める
配色とフォント(字体)の選定企業のイメージに合った配色やフォントを選ぶ
画像やアイコン(記号・絵文字など)の選定企業サイトの目的を達成できる画像やアイコンを選び、ユーザーの満足度が向上するサイトを制作する
レスポンシブデザインの導入パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな媒体を使って閲覧しても、画面サイズに依存しないサイトを制作する
デザインの実装PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを駆使しながらサイトのデザインを組み込み、開発者と協働しながらサイトを制作する

在宅デザイナーの案件と単価

下記の表は、在宅デザイナーの案件と単価の目安をまとめたものです。

在宅デザイナー初心者が受ける仕事や案件の例
簡単なバナー制作5,000〜2万円
YouTubeのサムネイル1,500〜5,000円
LINEのリッチメニュー1〜3万円
経験やスキルのある在宅デザイナーが受ける仕事や案件の例
サイト一式40〜150万円
サイトトップページ5〜13万円
サイト下層ページ2〜5万円
LP制作5〜50万円
ロゴのデザイン1〜8万円
在宅デザイナー初心者が受ける仕事や案件の例
簡単なバナー制作5,000〜2万円
YouTubeのサムネイル1,500〜5,000円
LINEのリッチメニュー1〜3万円
経験やスキルのある在宅デザイナーが受ける仕事や案件の例
サイト一式40〜150万円
サイトトップページ5〜13万円
サイト下層ページ2〜5万円
LP制作5〜50万円
ロゴのデザイン1〜8万円

在宅デザイナーの案件と単価は、デザイナーとしての経験年数やスキルによって大きく異なるため注意してください。

駆け出しの頃は、簡単な仕事、かつ低単価の案件が多く、デザイナーとしてのスキルや知識を高める、あるいは経験を経ることで結果として単価も大幅に上がります。

そのため、「稼げない」からという理由ですぐに諦めるのではなく、コツコツと努力を積み重ねることが大切です。

デザイナーの案件例や単価の相場、稼ぐためのコツについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

在宅デザイナーに必要な知識・スキル

在宅デザイナーに必要な知識・スキルは、下記のとおりです。

必要不可欠なスキル
  • デザインスキル
  • コーディングの基礎知識
  • デザインツールを扱うスキル
  • 自分を管理するスキル
  • テキスト上でのコミュニケーションスキル
プラスαであるとよいスキル
  • WordPressの操作スキル
  • SEOの知識 

本章では、それぞれのスキルについて詳しく解説します。この章を読めば、在宅デザイナーに必要な知識やスキルを理解でき、身につけるためにやるべきことが明確になるでしょう。 

【必要不可欠】デザインスキル

デザイナーにはさまざまなスキルが求められますが、高いデザインスキルが最も重要なスキルです。

デザインスキルは、デザインツールを使いこなせるスキルでも、芸術的な作品を制作できるスキルでもありません。下記のようなデザインを制作するスキルが求められます。

在宅デザイナーに求められるデザインスキル
  • ユーザーの心を動かす商業的なデザイン
  • ユーザーにとって使いやすいデザイン
  • クライアントが抱える課題を解決できるデザイン

デザインには才能やセンスが必要であると考えられがちですが、決してそのようなことはありません。デザインセオリーに基づいて制作すれば、誰でも優れたデザインができます。

デザインセオリーに基づいたデザインをするためには、下記の知識・スキルを身につけることが必要です。

  • レイアウト(それぞれの要素の配置)
  • フォント(字体)
  • タイポグラフィ(文字や文章を美しく、読みやすくするためのテクニック)
  • 色彩
  • 配色

【必要不可欠】コーディングの基礎知識

デザイナーには、コーディング(画面の裏側のコードを書く仕事で、HTMLやCSS、JavaScriptなどさまざまな種類のプログラミング言語がある)の基礎知識も求められます。

コーディングの基礎知識があることで、実装可能なデザインを制作したり、エンジニアへの引き継ぎがスムーズになったりするからです。

ただし、下記の理由より、デザイナーは基礎的なHTMLやCSSをゼロから書けるほどのレベルに到達する必要はありません。

最低限のコーディング知識でも良い理由
  • サイト制作が分業制になっているから
  • コーディングは外注できるから
  • コーディングなしで、サイト制作できるツールがあるから
  • コーディングよりもデザインの方が稼げるから
  • デザインだけの案件が多いから

コーディングもできるデザイナーは重宝されますが、コーディングに時間と労力を費やすよりもデザインスキルを向上させてデザイナーとしての価値を上げることの方が大切です。デザイン未経験者は、まずはコーディングの「基礎」知識を身につけてください。

▼デザイナーがコーディングをできなくてもよい理由について、さらに詳しく知りたい人はこちら

【必要不可欠】デザインツールを扱うスキル

デザインツールは数多くありますが、まずはPhotoshopの基本的な操作を最優先で身につけてください。

Photoshop(フォトショップ)とは

アメリカのソフトウェア会社Adobe(アドビ社)が提供するソフトのことで、下記のようにさまざまな写真編集機能を持っています。

Photoshopでできること
  • 写真のレタッチ
  • 写真の合成
  • 写真の切り抜き
  • 写真の加工や編集

Adobe公式サイトから、月額または年額のサブスクリプション形式で購入可能です。 Photoshopは最もメジャーなデザインツールです。Photoshopにはさまざまな機能がありますが、デザインで使用する機能は下記のように限られています。

デザインに使用するPhotoshopの機能
  • 文字ツール
  • 移動ツール
  • なげなわツール
  • 自動選択ツール
  • レイヤースタイル
  • カラーバランス

上記の6つの機能を不自由なく使いこなせるスキルを身につけましょう。 

【必要不可欠】自分を管理するスキル

在宅デザイナーには、自分を管理するスキルが求められます。なぜなら在宅ワークは会社勤めとは異なり、誰かの管理下に置かれることがなくすべて自分の責任下で働く必要があるからです。

在宅デザイナーは、下記の管理を自分でおこなわなくてはなりません。

自分を管理するスキル
  • 業務の進捗管理
  • タイムマネジメント
  • スケジュール管理
  • 経費の管理
  • スタッフの管理
  • 健康管理

クライアントとの関係性や仕事の継続に大きな影響を与えることから、特に「スケジュール管理」が重要です。これらの「自己管理」がしっかりできる人が、在宅デザイナーに向いています。 

【必要不可欠】テキスト上でのコミュニケーションスキル

在宅デザイナーは、テキスト上でのコミュニケーションスキルも求められます。在宅デザイナーはクライアントや取引先と直接対面で話をする機会が少なく、会議やチャットツールを活用したコミュニケーションが一般的です。

在宅デザイナーが活用する主なチャットツール
  • Chatwork
  • Slack
  • Teams
  • LINE WORKS
在宅デザイナーが活用する主なオンライン会議ツール
  • Zoom
  • Skype
  • Teams
  • Google Meet 

筆者も在宅で働いていますが、テキスト上のコミュニケーションをする際には、報告・連絡・相談をこまめに、かつ迅速におこなうことを心がけています。

クライアントとの密なコミュニケーションは相手を安心させるだけでなく、業務を円滑に進めるうえで必要不可欠です。

在宅デザイナーを目指す人はぜひ、テキスト上でのコミュニケーションスキルの向上を心がけてみてください。

【プラスα】WordPressの操作スキル

余裕があれば、WordPress(HTMLやCSSなどのコーディングの知識がなくても、サイトを簡単に制作できるサービス)の操作スキル、特にWordPressをカスタマイズできるスキルを身につけましょう。

WordPressをカスタマイズできると、オリジナルのサイトを制作できるようになり、業務の幅が広がるため仕事や案件を獲得しやすくなります。

WordPressをカスタマイズしてオリジナルのサイトを制作するためには、下記の知識やスキルが必要です。

WordPressの操作スキル
  • デザインスキル
  • デザインの知識
  • PhotoshopやIllustratorの操作スキル
  • プログラミングスキル
  • HTMLとCSSの知識
  • PHPの知識

デザイナーに必要不可欠な知識やスキルを身につけて、さらにキャリアアップしたい人は、書籍や動画などの教材を使ってWordPressの操作スキルを身につけましょう。 

【プラスα】SEOの知識

SEOの知識がある在宅デザイナーは、クライアントに重宝されるでしょう。

SEOとは

Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、「検索エンジンの最適化」という意味です。GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで、狙ったキーワードで検索結果上位にサイトを表示させるための施策のことを指します。 

検索エンジンによるサイトの評価はページのコンテンツ(内容)が重視されるため、必ずしもデザインだけで決定するものではありません。

しかし、ユーザーにとって使いづらい、あるいは見づらいページはサイトの評価を下げる一因になります。そのため、SEOを意識したユーザーにとって見やすく使いやすいデザインのサイトを制作できるデザイナーはクライアントに重宝されるのです。

未経験から在宅WEBデザイナーになる4ステップ

では、ここから在宅WEBデザイナーになるための4つのステップを紹介していきます。

これからお伝えする方法は、日本デザインスクールを卒業して在宅ワークを実現している人が実際にやった手順です。ぜひ、行動するときの参考にしてくださいね。

ステップ1:パソコンとツールを用意する

まずは、WEBデザイナーになるのに必要なものを用意しましょう。WEBデザインをするときに必要なのは次の3つです。

WEBデザインをするのに必要なもの
  • 一定以上のスペックがあるパソコン
  • パソコンがサクサク動くようなインターネット環境
  • WEBデザインで使えるツール

パソコンは次のスペックを備えているものなら、どんなものでも大丈夫です。予算や慣れを考えてパソコンを買いましょう。

メモリ16GB以上 
CPUIntel Core i5以上、Ryzen 7以上
ストレージSSDの512GB以上
画面サイズノートPCなら15インチ以上、デスクトップPCは21インチ以上
メモリ16GB以上 
CPUIntel Core i5以上、Ryzen 7以上
ストレージSSDの512GB以上
画面サイズノートPCなら15インチ以上、デスクトップPCは21インチ以上

ツールにはさまざまなものがありますが、おすすめなのはAdobe社の「Photoshop」と「Illustrator」です。両方あれば良いのですが、最悪Photoshopがあれば仕事ができます。

実際、現場のWEBデザイナーも仕事のほとんどを、Photoshopでしています。

ステップ2:WEBデザイナーに必要なスキル・知識を身につける

必要なものを揃えたら、次はスキルの習得です。最初にお伝えしたように、独学でデザインスキルを身につけるのは、おすすめできません。

スキルが身につけばあとからお金は回収できるので、少し費用がかかったとしてもプロからWEBデザインが学べるスクールを受講しましょう。ただし、どのスクールでも良いわけではありません。

スクールの中には、以下のようなところもあります。そのようなスクールを選んでしまうと、卒業しても在宅WEBデザイナーとして稼ぐことができません。

  • 講師がプロのWEBデザイナーではない
  • ツールの使い方しか教えていない
  • コーディング(プログラミングの一種)しか教えていない

受講してから後悔しないよう、スクール選びは慎重にしましょう。

以下の記事ではスクールの選び方や、評判の良いWEBデザインスクールを紹介しています。スクールを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ステップ3:ポートフォリオを作る

スクールでスキルを身につけたら、次はポートフォリオ(作品集)を作ります。ポートフォリオは、以下のものをWEBサイトやPDFにまとめたもので、自分の実力を証明するとても大切なものです。

  • プロフィール
  • 作った作品
  • 作品のポイント

実際、面接官やクライアントがWEBデザイナーを採用するときに1番重視しているのは、ポートフォリオに載っている作品です。

私たち株式会社日本デザインもWEBデザイナーを採用することはよくありますが、まずはポートフォリオに載っている作品のクオリティをチェックします。

それくらいポートフォリオは大切なものなので、転職活動や案件獲得をする前には作っておくようにしましょう。

ポートフォリオを作るときに、多くの方が持つ疑問やその作り方についてまとめた記事があるので、実際作るときにはぜひ読んでみてくださいね。

ステップ4:求人や案件を探して仕事をする

ポートフォリオまで作ったら、いよいよWEBデザイナーとして働き始めましょう。

先にお伝えしたように、在宅WEBデザイナーの働き方には雇われて働くものと、副業やフリーランスなどの個人で活動するものがあります。

会社で仕事をしたい場合は転職活動を、フリーランスや副業で仕事をしたい場合は案件獲得をしにいきましょう。

このあと、案件や求人を見つける方法をお伝えしていきます。

在宅デザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法

在宅デザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法は主に3つあり、それぞれ下記のとおりです。

在宅デザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法
  • 独学で学ぶ
  • デザインスクールに通う
  • 職業訓練所で学ぶ

本章では、それぞれのメリットとデメリット、向いている人の特徴などについて詳しく解説します。自分に合った方法について検討する際に、ぜひ参考にしてください。 

独学で学ぶ

スキルを身につける方法として、独学があります。独学でデザインを学ぶメリットとデメリットは、下記のとおりです。

独学のメリット
・コストが抑えられる
・自分のペースで学習を進められる
・自分の生活スタイルに合った学習計画を立てられる
独学のデメリット
・自力で仕事や案件を獲得する必要がある
・人脈を築けない
・挫折しやすい
・第三者の指導や助言がないため、一人よがりな作品を制作してしまいがちである
・スキルの習得に半年から1年ほどの時間がかかる
独学のメリット
・コストが抑えられる
・自分のペースで学習を進められる
・自分の生活スタイルに合った学習計画を立てられる
独学のデメリット
・自力で仕事や案件を獲得する必要がある
・人脈を築けない
・挫折しやすい
・第三者の指導や助言がないため、一人よがりな作品を制作してしまいがちである
・スキルの習得に半年から1年ほどの時間がかかる

独学でデザインを学ぶことの最大のメリットは「コストを抑えられる」ことです。しかし、挫折するリスクが高く、結果として時間とお金を無駄にしてしまう可能性があります。そのため、下記のような特徴を持つ人に独学をおすすめします。

独学が向いている人
  • 計画を立てて、計画どおりに実践することが得意な人
  • 忍耐強い人
  • マイペースな人
  • コストを抑えてデザインを身につけたい人
  • 急いでデザイナーになりたいと考えていない人
  • 1人で黙々と作業や勉強をすることが好きな人
  • 主体的に学習できる人
  • 自分なりに工夫してモチベーションを維持できる人

デザインを独学で学ぶのに必要な時間や、具体的な学習方法についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

デザインスクールに通う

デザインスクールに通って、デザイナーに必要な知識やスキルを身につけることも可能です。デザインスクールに通うメリットとデメリットは、下記のとおりです。

デザインスクールのメリット
・就職
・転職サポートがあるため、卒業後すぐに在宅デザイナーとして活動できる
・自分のスケジュールに合わせて自由に授業や受講期間を選べる
・さまざまなコースが用意されているため、自分のニーズやキャリアに合わせて選べる
・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える
・実習や演習の時間が確保されるため、デザインスキルがぐんぐん伸びる
・プロのデザイナーから指導やアドバイスを受けられる
・短期間で効率的にデザイナーに必要な知識やスキルを身につけられる
デザインスクールのデメリット
・コストがかかる
・講師やスクールの当たり外れがある
デザインスクールのメリット
・就職
・転職サポートがあるため、卒業後すぐに在宅デザイナーとして活動できる
・自分のスケジュールに合わせて自由に授業や受講期間を選べる
・さまざまなコースが用意されているため、自分のニーズやキャリアに合わせて選べる
・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える
・実習や演習の時間が確保されるため、デザインスキルがぐんぐん伸びる
・プロのデザイナーから指導やアドバイスを受けられる
・短期間で効率的にデザイナーに必要な知識やスキルを身につけられる
デザインスクールのデメリット
・コストがかかる
・講師やスクールの当たり外れがある

コストがかかる点がネックではありますが、デザイナーとして案件や仕事を受注できればすぐに授業料分を回収できます。

ただし、すべてのデザインスクールが優良なものではないため、時間をかけてスクール選びをすることが大切です。スクールの選び方について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

職業訓練所で学ぶ

職業訓練所でデザインを学べます。

職業訓練所とは

ハローワークに登録したあとに面談と試験に合格すれば、無料でデザインを学習できる教育機関のことです。 職業訓練所でデザインを学ぶメリットとデメリットは、下記のとおりです。

職業訓練所のメリット
・無料でデザインを学べる
・規定の出席率を満たせば、給付金を受給できる
・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える
・デザインに関する知識が身につけられる
・失業給付を早めに受け取れる
職業訓練所のデメリット
・デザインのスキルを身につけられない可能性が高い
・受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい
職業訓練所のメリット
・無料でデザインを学べる
・規定の出席率を満たせば、給付金を受給できる
・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える
・デザインに関する知識が身につけられる
・失業給付を早めに受け取れる
職業訓練所のデメリット
・デザインのスキルを身につけられない可能性が高い
・受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい

職業訓練所は国が支援している教育機関であるため、受講費用が無料です。テキスト代や資格試験の受験料のみが、自己負担となります。

無料でデザインを学べる点が大きな魅力の職業訓練所ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • デザインのスキルを身につけられない可能性が高い
  • 受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい

以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

在宅WEBデザイナーとして案件や求人を探す方法

在宅WEBデザイナーとして案件や求人を探す方法はいくつかあります。ここでは4つの方法を紹介するので、ぜひ自分ができそうなものを選んでみてくださいね。

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングとは、個人や企業がインターネット上で不特定多数の人に仕事を委託することです。

人脈がなくても案件を獲得できるので、知り合いに仕事を依頼してくれる人がいないという方や、営業が苦手という方におすすめです。

大手では、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が有名で、案件の数もたくさんあります。

クラウドソーシングサイト上の案件は、幅広い分野の仕事が、数多く募集されています。

自分のスキルに合わせて仕事を受注できるので、初心者の方でも仕事を探しやすく実績を積むことが可能です。

自分のスキルによって応募できる数は違いますが、たくさんの仕事の中から自分のやりたい案件を選べるのは嬉しいですね。

求人サイトを利用する

求人サイトでは、在宅勤務OKのWEBデザイナーの求人が多く出ています。

正社員やアルバイトとして企業に雇用されて働きたい場合は、ぜひ求人サイトで検索してみてください。

フリーランスや副業として働きたい人も求人サイトは活用できます。

業務委託としてWEBデザイナー募集が出ているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

SNSを活用する

今の時代、SNSをビジネスに活用することはとても有効です。

WEBデザインについて発信したり、自分の作品を投稿したりした結果、企業の方や個人事業主から声をかけられることはよくあります。

お客さんが自分について気になったときに、アピールできるようプロフィールにポートフォリオを載せておきましょう。

知り合いなどに紹介してもらう

自分で仕事する場合、人脈も大切です。

知人や仕事関係者、何かのコミュニティで知り合った人から仕事を紹介してもらえることが少なくないからです。

また、WEBデザイナーとの繋がりを作っておくのも大切。

忙しすぎて手が回らないときに、仕事を流してもらえる可能性があります。

自分の知識も増えるうえに、人脈ができてチャンスが広がるので、普段から積極的に勉強会などに参加して人間関係を築いておきましょう。

企業に自分で営業する

企業に自分で営業することも仕事や案件の獲得につながる効果的な方法ですが、ある程度在宅デザイナーの経験を積んできた人におすすめの方法です。

インターネットで仕事や案件を探す際には「在宅デザイナー 募集」などのキーワードを入力して検索しましょう。

次に、興味のある仕事や案件を紹介しているサイトをチェックして、条件が合えば問い合わせフォームなどを活用して企業に直接コンタクトを取ってみてください。

あなたのスキルや経験を一目で理解してもらえるため、企業に営業する際には、ポートフォリオを提示することをおすすめします。

企業への直接的な営業は勇気がいる方法ではありますが、クラウドソーシングサービスとは異なり仲介手数料が取られる心配がありません。

在宅デザイナーとしてある程度実績や経験を積んだら、ぜひチャレンジしてみてください。 

エージェントを活用する

エージェントサービス(仕事をしたい人と、仕事や案件を依頼したい企業をマッチングするサービス)を活用して、仕事や案件を獲得することも可能です。

他の方法とは異なり、自分で探す必要がなく、自分の希望やニーズに合った案件や仕事を紹介してもらえます。

しかし、エージェントを活用する際には、下記の2点に注意してください。

エージェントを活用するときの注意点
  • 手数料がかかることがある
  • 実務経験が求められる案件が多いため、未経験者は仕事が獲得しづらい

フリーランス向けのおすすめエージェントサービスについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

在宅デザイナーになりたい未経験者からよくある質問

最後に、在宅デザイナーになりたい未経験者からよくある質問と回答を紹介します。 

在宅デザイナーの年収は?

在宅デザイナーの平均年収は、下記のとおりです。

会社勤めの正社員の場合433万円
フリーランスの場合600万円

参考:求人ボックス / レバテックフリーランス

会社勤めの在宅デザイナーの年収の方が低い理由は、主に2つあります。

会社勤めの在宅デザイナーの年収の方が低い理由
  • 変化の激しい業界であるため、正社員の人件費が低くなりやすいから
  • ベンチャーや中小企業が多く、正社員給与が高くなりにくいから

しかし、会社勤めのデザイナーとして働くことは、決して無駄なことではありません。

下記の図は、フリーランスが「直近1年間で仕事獲得につながったことのあるもの」「最も収入が得られる仕事の獲得経路」に関するアンケート結果をまとめたものです。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2024

上記のデータを見ると、「過去・現在の取引先」や「人脈」を使って案件や仕事を獲得するフリーランスが多いことがわかります。

未経験者がいきなりフリーランスや副業で在宅デザイナーを目指すと「人脈」や「過去の取引先」がないため、仕事や案件の獲得に苦労する可能性が高いです。

そのため、数年間は会社勤めのデザイナーとして働いて人脈を築いてから、独立する方が、比較的容易に高年収の在宅デザイナーになれます。

在宅デザイナーに将来性はある?

在宅デザイナーは将来性があります。

なぜなら、今後需要に対して供給が追いつかないことが予測されるからです。

2019年に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、デザイナーを含めたIT人材に対する需要は今後どんどん高まり、2030年には45万人も不足するといわれています。

また、株式会社帝国データバンクの調査によると情報サービス業界の人手不足の割合は71.7%もあり(2024年4月時点)、すべての業界のなかでトップです。

多くの情報サービス系の企業が人材確保に苦戦していることから、「在宅ワーク」を導入して従業員の定着率を高めたり、多様な人材を採用したりするために工夫しています。

これらの背景や事情から、在宅デザイナーの将来性は高いです。 

まとめ

未経験者であっても在宅デザイナーになることは十分可能ですが、正しいステップを踏むこと、必要な知識やスキルをしっかりと身につけることが大切です。

在宅デザイナーに必要不可欠な知識・スキル
  • デザインスキル
  • コーディングの基礎知識
  • デザインツールを扱うスキル
  • 自分を管理するスキル
  • テキスト上でのコミュニケーションスキル
未経験者が在宅デザイナーになるためにやるべきこと
  • ステップ1: パソコンとツールを用意する
  • ステップ2:デザイナーに必要な知識とスキルを身につける
  • ステップ3: ポートフォリオを作る
  • ステップ4: 求人や案件を探して仕事をする

在宅デザイナーになるために、本記事を参考にしながら自分がやるべきことを明確にして、実際に行動に移してください。

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