WEBデザイナーになるなんて、やめとけ。
ネットやSNSでこのような言葉を見て、実際のところはどうなのか、疑問に思っている方も多いと思います。
そこで、本記事では、多くの方が抱える「WEBデザイナーになるのはやめたほうがいいのか」という疑問を解消するために、「WEBデザイナーはやめとけ」と言われる9つの理由や、真相をお伝えしていきます。
本記事では、現役WEBデザイナーへのインタビューや統計データをもとに、WEBデザイン業界のリアルなところをお伝えします。
後悔のない選択ができるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。うわさに惑わされず、後悔のない選択ができるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
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WEBデザイナーはやめとけと言われる9つの理由

WEBデザイナーはやめとけと言われるのは、主に下記の9つの理由によるものです。
- 収入が低くて稼げない仕事だから
- 残業が多くて過酷なイメージがあるから
- WEBデザイナーは飽和状態のイメージがあるから
- 将来的にAIに仕事を奪われるから
- キャリアの選択肢の幅が狭まるから
- 変化が激しく勉強し続ける必要があるから
- 悪質なクライアントにあたると大変だから
- デスクワークによる健康被害があるから
- 自分の理想のデザインを作れないから
本章では、それぞれの理由と真相について詳しく解説します。
読み終わる頃には、WEBデザイナーの仕事の実態がより鮮明にイメージできるようになっているでしょう。
理由1:収入が低くて稼げない仕事だから
WEBデザイナーはやめとけと言われる理由として、まずあるのが収入の低さです。
WEB制作会社が価格競争のために、薄利多売を続けており、そのしわ寄せがWEBデザイナーにきていると言われています。
教えてもらうことが多い駆け出しの頃は非常に低く、最低賃金で働かなければいけないこともあります。最初から稼ぎたい人はやめておいたほうが良いでしょう。
ただし、平均年収は509万円(厚生労働省調査)で、日本の平均年収458万円より多いです。(国税庁「令和5年民間給与実態統計調査」参照)。
駆け出しの頃は低いですがキャリアを重ねれば、他の職業と同じくらいかそれ以上に稼ぐことは可能です。
WEBデザイナーが稼げないと言われている理由についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

理由2:残業が多くて過酷なイメージがあるから
残業が多くて過酷だからWEBデザイナーはやめとけと言う人がいます。
制作会社でクライアントワークをしていると、同時に複数の案件に携わることがありますが、どの案件も品質を担保しながら納期を厳守をすることが求められるため激務となってしまいがちです。
また、WEBデザインをよく知らないクライアントや営業担当者に実現不可能なデザインを要求されたり、短納期を設定されたりすることもあり、自分の努力だけで残業を回避することが難しい部分もあります。
しかし、現在は働き方改革によって、働きやすい環境の企業が増えてきています。働く時間に関しては、企業選びの仕方次第で大きく変わるようです。下記の記事は、WEBデザイナーの残業時間について統計や現場の声をもとにさらに詳しくまとめています。

理由3:WEBデザイナーは飽和状態のイメージがあるから
WEBデザイナーは飽和状態だというイメージがあるのもやめとけと言われる理由です。
近年、WEBデザイナー人口は増え続けています。そのため、競争が激しくなり、WEBデザイナーになるのは難しい、WEBデザイナーになっても稼げないという声が出てきたのです。
現に、経済産業省の調査では2005年から2020年までの15年で、WEBデザイナーは4万人以上増えていることがわかっています。
年代 | デザイナー人口 |
2005年 | 164,741名 |
2010年 | 179,570名 |
2015年 | 193,830名 |
2020年 | 200,000名以上 |
年代 | デザイナー人口 |
2005年 | 164,741名 |
2010年 | 179,570名 |
2015年 | 193,830名 |
2020年 | 200,000名以上 |
ただし、実際はWEBデザイナーが飽和しているわけではありません。弊社の調査では、78.9%の経営者が優秀なWEBデザイナーの採用に苦戦しており、優れたデザインスキルを持ったWEBデザイナーになれば、ライバルたちと差別化が図れるため飽和状態であっても仕事が切れる心配はありません。
WEBデザイナーの飽和状態の真相や将来性について、さらに詳しく知りたい人はこちらの記事もお読みください。

理由4:将来的にAIに仕事を奪われるから
将来的にAIに仕事を奪われるからというのも、WEBデザイナーはやめとけと言われる理由です。近年、技術が進歩し、AIによって以下のことができるようになりました。
- 画像の生成
- アイコンの生成
- イラストの生成
- コードの生成
AIは今後もますます進化していくと考えられるため、クオリティの低いデザインしか作れない、HTML/CSSで簡単なホームページしか作れないといったスキルの低い人の仕事は奪われていくでしょう。

理由5:キャリアパスが狭まいから
「WEBデザイナーはやめとけ」と言われる理由として、キャリアパスが狭いと思われていることもあります。
たしかにWEB制作を専門としている「制作会社」でのキャリアパスはそれほど多くはありません。WEBディレクターやWEBプロデューサーになるくらいでしょう。
制作会社で仕事しながら、キャリアを広げていくのは難しいといえます。
ただし、WEBデザイナー自体のキャリアパスが狭いとは言い難いです。自社の製品やサービスがある事業会社に入れば、WEBマーケティングの領域にも関わっていくので職種の選択肢はかなり広くなっていきます。
私も事業会社で働いていますが、WEBデザイナーからはじめて、マーケティング領域や経営領域にいった人は何人かいます。以下にキャリアパスについて詳しく解説した記事を載せていくので、気になるか方はぜひご覧ください。

理由6:変化が激しく勉強し続ける必要があるから
WEBデザイン業界は変化が激しく、勉強し続ける必要があることもやめとけと言われる理由の1つです。
「理由②残業が多くて過酷なイメージがあるから」でも説明したように、WEBデザイナーの仕事は忙しく大変です。
そのような生活のなかで、デザインの最新動向に目を配ったり、自分よりも若い世代の価値観を取り入れたりすることは決して容易なことではありません。
最新のトレンドにアンテナを張って、新たなスキルや知識を身につけて成長しようとたゆまぬ努力を続けられることがWEBデザイナーに求められます。
理由7:悪質なクライアントにあたると大変だから
「悪質なクライアントにあたると大変そう…」というイメージも、WEBデザイナーはやめとけと言われる理由の1つです。
WEBデザインの仕事はビジネス施策の下流に位置することから、下記のような無茶な要求や依頼を受けることがあるのは事実です。
- 修正依頼が何度もくる
- 「任せる」と言っていたのに、何度も修正される
- 徹夜をしなくてはいけないほどの短納期で依頼がくる
- スムーズにコミュニケーションが取れない
- 態度が高圧的である
- 変更が多い
クライアントの要望に添うために辛抱強く向き合わなくてはいけないため、ストレスに感じることもあるでしょう。
しかし、このようなクライアントはごく一部です。
また、ヒアリングの段階でクライアントの課題やニーズを汲み取るコミュニケーション能力や、デザインスキルをブラッシュアップしていけば、徐々にクライアントに振り回されることも少なくなるので安心してください。
理由8:デスクワークによる健康被害があるから
Webデザイナーは、長時間デスクの前で過ごす必要があり、多くの健康リスクを伴うのもWEBデザイナーはやめとけと言われる理由です。
実際、長時間同じ姿勢での作業によって、肩こりや腰痛、血流不良や筋肉の代謝低下が起こり、健康を害することがあります。
また、目を酷使することで生じる眼精疲労や頭痛は、仕事の効率だけでなく生活の質にも影響します。
健康問題は若いうちには顕著ではないかもしれませんが、年齢と共に体の回復力が落ち、症状が顕在化することが多いです。
そのため、Webデザイナーとして長期間活躍するためには、適切なワークライフバランスと健康管理が求められます。
理由9:自分の理想のデザインを作れないから
自分の理想のデザインが作れないことから、WEBデザイナーはやめとけと言われることもあります。
そもそもWEBデザインは「アート」ではなく、目的達成や売上アップなどクライアントが抱える問題を解決することが目的です。
このような理由から、クライアントの要望やプロモーションが優先されてしまい、自分の理想のデザインを追究することは難しいです。
アーティスティックな自己表現を追究したい人は、WEBデザイナーではなく別の道を模索することをおすすめします。

やめとけと言われることばかりではないWEBデザイナーの魅力

ここまでWEBデザイナーはやめとけと言われる理由をお伝えしてきました。しかし、WEBデザイナーには、ポジティブな面も数多くあります。
- 将来性がある
- 柔軟な働き方がしやすい
- 年齢関係なく始められる
- 自由な場所・時間で働ける
- 独立してフリーランスになりやすい
そこで、ここでは魅力とやりがいを詳しくお伝えしていきます。
魅力1:将来性がある
WEBデザイナーの強みはやはりその将来性。
株式会社矢野経済研究所の調査では、2021年時点で約2.5億円だったインターネット広告の市場規模が、2024年には約3.2億円まで伸びると予想されています。
引用:矢野経済研究「インターネット広告市場に関する調査」
広告市場が拡大し続けるということは、広告のデザインや、広告を出すホームページやSNSのデザインの需要も伸びていき、それらを作成しているWEBデザイナーの未来も明るいということです。
▼WEBデザイナーの将来性についてこちらで詳しく解説しています。

参考:『The Business Value of Design 』
参考:株式会社矢野経済研究所
魅力2:柔軟な働き方がしやすい

WEBデザイナーは、場所や時間に縛られず、自分のライフスタイルに合わせて働ける自由度の高い職業です。
会社員としてフルタイムで働くこともできますし、副業やフリーランスとして、自分のペースで仕事をすることも可能です。パソコンとネット環境があれば、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、場所を選ばずに働けるのも大きな魅力。
地方在住でも、子育てや介護と両立しながらでも、しっかりキャリアを築けます。
「毎日決まった時間に通勤するのは難しい…」 「できれば自分のライフスタイルに合わせて働きたい」 という方にとって、WEBデザイナーはとても相性のいい仕事だと言えるでしょう。
魅力3:年齢関係なく始められる
年齢関係なく始められるのも大きな魅力です。
WEBデザイン業界では年齢よりも作品のクオリティが重視されるので、何歳からWEBデザイナーになったかを気にされることはありません。(現にクラウドソーシングは年齢を隠した状態で案件に応募できます。)
実際に30代、40代からWEBデザイナーとして転職されている方もいます。
それどころから様々なビジネス経験をしている方のほうが、就職活動や案件獲得で有利な場合もあります。
また、WEBデザインにはルールとコツがあるので、正しい学び方をすれば年齢に関係なくクオリティの高い作品が作れるようになります。
▼50代の方が45日で作れるようになったデザイン

新しいことに挑戦したいけど年齢がネックになっている方でも、始めやすい仕事ですよ。
WEBデザイナーとして企業に就職する場合は話が変わってきます。詳しくはこちら(↓)の記事に書かれているので、気になる方は読んでみてくださいね。
魅力4:独立してフリーランスになりやすい
WEBデザイナーは独立しやすい職業です。専門性の高い職業ですので、脱サラして独立したい!という気持ちからWEBデザイナーを志した人も多くいます。
クラウドソーシングサイトでは、フリーのWEBデザイナー募集案件も豊富にあります。
自分で仕事を獲得しに行く力は必要になりますが、「将来は何かしらで独立したい」「起業して有名になりたい」と考えている人にとっては、フリーでも活躍しやすいWEBデザイナーはおすすめです。
魅力5:主婦でも高収入を狙える
主婦の方でも高収入を狙えるのもWEBデザイナーの大きな魅力です。
WEBデザイナーに求められるのはスキルレベル、つまり作れる作品のクオリティです。そのため、スキルを磨きさえすれば主婦でも十分高収入を狙えます。
実際に私たちが運営している日本デザインスクールの卒業生にも未経験からWEBデザイナーになり活躍している方が多くいらっしゃいます。
活躍している主婦の事例
このように主婦でも努力次第で高時給・高収入を目指せるのはWEBデザイナーの大きな魅力です。

こんな人はやめとけ!WEBデザイナーに向いていない人の5つの特徴
お伝えしてきたように、WEBデザイナーには良い面も、悪い面もあります。
そのため、「WEBデザイナーになるのをやめとけば良かった」と後悔するかどうかは、あなたがWEBデザイナーに向いているかどうかで決まってきます。
そこで、後悔する前にやめておくべきか判断できるよう、この章では「WEBデザイナーに向いていない人の特徴」をお伝えします。
あなたが以下の5つの特徴にあてはまるなら、WEBデザイナーという仕事は向いていないといえるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
特徴1:最初から収入や労働時間を最優先におきたい
WEBデザイナーとして、最初から高収入を得たい、短い労働時間で働きたい、という方はWEBデザイナーに向いていません。クリエイティブ職のWEBデザイナーは、クライアントの求める高クオリティの作品を作るのが仕事です。
スキルのない新人時代はどうしても時間がかかり、居残りで作業をすることも少なくありません。また、先輩の時間をいただいてデザインを教わることも多いため、収入も最初は上がりづらいです。
もちろん、スキルのレベルが向上し、短時間でクオリティの高い制作物を作れるようになれば、労働時間も短くなりすし、収入アップも見込めます。
しかし、最初からそのような状態で働けることは珍しいです。ですので、新人時代から多くの収入を得たい、短い労働時間で働きたいと思っている人は、向いていないでしょう。
特徴2:細かく丁寧な作業をするのが苦手
細かい作業が苦手な人も、WEBデザイナーには向いていません。
WEBデザインは、見た目の美しさだけでなく、「見やすさ」や「使いやすさ」を意識した、細かく正確な作業の積み重ねです。たとえば、数ピクセル単位の余白調整やフォントサイズの統一、リンクの配置ミスを防ぐなど、地味で細かな確認作業が続きます。
さらにHTMLやCSSなどのコードを扱う場合、タグの閉じ忘れ1つでレイアウトが崩れ、なんてことも当たり前です。
こういった細かさに「面倒くさい」と感じてしまう人や、「細かいことは気にしないタイプ」、つまり大雑把な性格の人は、途中で嫌になってしまう可能性が高く、WEBデザイナーには向いていません。
特徴3:自分の好きな作品を作り続けたい
「自分の世界観を大切にしたい」「好きなデザインだけを作りたい」という人は、WEBデザイナーには向いていません。
WEBデザインはアートではなく、クライアントの課題を解決するための手段です。もちろん、センスや感性は大切ですが、実際の現場では「自分の好き」を優先できる場面は多くありません。
見た目の美しさよりも、「誰にとっても見やすいこと」「操作がわかりやすいこと」「成果が出ること」が求められます。
ときには「自分だったら選ばないな」というデザインでも、クライアントの希望に寄り添って制作を進めなければいけません。
自分の感性を前面に出した作品を作りたいと考えている人は、WEBデザイナーになったあとにやめておけばよかったと感じる可能性が高いでしょう。
特徴4:コミュニケーションを全く取りたくない
「人と全く関わりたくない」という方に、WEBデザイナーは向いていません。
WEBデザイナーはクライアントワークである以上、コミュニケーションは避けて通れないものです。実際の業務でも、以下のようなやりとりは欠かせません。
- クライアントとの打ち合わせ
- 修正内容のすり合わせ
- 納期やスケジュールの確認
特にフリーランスとして働く場合、自分で相手にヒアリングをして、要望をくみ取るスキルが求められます。
もちろん、電話や対面ではなくチャットやメールが中心なので、接客のような対話力は不要です。 それでも「一切のやり取りはしたくない」という方にとっては、ストレスを感じやすい仕事になるでしょう。
特徴5:スキルを磨き続ける意思が弱い
学び続ける意思がない人には、WEBデザイナーの仕事は務まりません。WEBデザインは、一度スキルを身につければそれで終わりというものではなく、むしろ、覚えてからがスタートです。
WEBの世界は変化がとても早く、デザインのトレンドやツール、コーディングのルールなども日々アップデートされています。
そのため、現場で求められるスキルも常に変わっていくのが実情です。特にフリーランスや副業で働く場合、自分自身で学び続ける姿勢がないと、すぐに時代遅れになってしまいます。
「もう十分できるから、これ以上は勉強しなくてもいいや」と感じる方に、WEBデザイナーという仕事を続けていくのは難しいでしょう。
【転職・就職向け】WEBデザイナーになって後悔しない会社の選び方

WEBデザイナーはやめとけと言われる理由には「長時間労働なのに低賃金」というものがありますが、実際の労働環境は会社によって大きく違います。
そのため、WEBデザイナーになってから後悔したくないという方は、会社選びが非常に大切になってきます。
そこで、ここではWEBデザイナーになって後悔しない会社の選び方を4つお伝えしていきます。
- 格安の制作会社への入社は避ける
- 自分が理想とする働き方をしている会社に入る
- 制作会社だけではなく事業会社も検討する
- 独身率が高い会社はなるべく避ける
- 「未経験OK」かつ「研修あり」求人に応募しない
選び方1:格安の制作会社への入社は避ける
価格競争で勝つために格安で依頼を受けている制作会社への入社は避けたほうが良いです。
当たり前ではありますが、1案件あたりの単価が安い分、数をこなす必要があり激務になりやすいからです。
せっかくWEBデザイナーになれたのに、激務な会社に入社したため後悔ばかりとなってはもったいないです。
入社したいと感じた企業が安い金額で制作を受け取っている制作会社だった場合は、労働時間や条件、先輩社員の声など細かくリサーチしましょう。
選び方2:自分が理想とする働き方をしている会社に入る
WEBデザイナーへ転職する際は、未経験OKだからなどという理由だけではなく、自分が理想とする働き方ができるかをしっかりリサーチしてください。
WEBデザインを会社といっても、
- デザインだけ行う会社
- コーディングも必要な会社
- スピード命の会社
- 丁寧さが売りの会社
など、その特徴は様々です。給与や賞与、労働時間や業務内容も会社によってまったく違います。
「WEBデザイナーになったけど自分の理想としていた仕事じゃないな」と後悔しないためにも、しっかり企業研究をしたりエージェントをうまく使い、心地よく働ける会社を見つけてください。
選び方3:制作会社だけではなく事業会社も検討する
WEBデザイナーへ就職・転職する場合は、制作会社だけでなく事業会社も検討してみましょう。
制作会社…クライアントの要望を受け、WEBサイト等を制作する会社
事業会社…自社でサービスを企画・提供し、運用している会社
WEBデザインに専念できるのは、制作会社でしょう。一方、事業会社はクライアントの要望ではなく、市場調査をして自分で作り上げていきたいという人にはピッタリです。
どちらもメリット・デメリットはあるので、自分はどちらが良いのか考えてみてください。
制作会社
メリット |
多種多様なWEBデザインを手がけられる WEBサイト制作の一連の作業に携わることができる |
デメリット |
クライアント都合で残業が増えることもある 制作以外の業務に携わることはほとんどない |
事業会社
メリット |
納期が多少コントロールできる 長期的目線でサイト運用ができる ユーザーの声をもとにサイトをアップデートしていける |
デメリット |
デザイン以外の業務もしなければならない 0からWEBサイトを立ち上げることは少ない WEBデザイナーの同僚が少ない可能性もある |
選び方4:子育てや家庭に理解のある職場を選ぶ
WEBデザイナーとして働く環境を選ぶうえで、「子育てや家庭への理解があるかどうか」はとても重要な判断基準になります。
今は独身という方でも、将来のライフスタイルの変化を見据えて「柔軟に働ける環境かどうか」を意識しておくことが大切です。
介護や体調の変化、ライフスタイルの変化など、誰にでも起こりうることだからこそ、自分事として捉えておく必要があります。
特に、以下のような職場環境が整っているか確認しておきましょう。
- 育児や介護などの事情に配慮した勤務体系(在宅・時短など)がある
- 急な休みにも理解があり、フォロー体制が整っている
こういった点は、ライフイベントを迎えてからではなく、事前に備えておくことで長く安心して働けるかどうかに大きく影響します。
求人情報だけでは見えにくい部分もあるので、口コミサイトやSNSで企業の雰囲気を調べてみるのもおすすめです。
選び方5:「未経験OK」かつ「研修あり」求人に応募しない
未経験OKで研修ありと表記された求人には警戒が必要です。多くの場合、これらの求人は低コストで採用しようとする意図があり、実際の研修内容が不十分であることが少なくありません。
たとえば、採用された後に突然コールセンターに派遣させられることもありますし、週末に自己負担で追加研修を強いられるケースも存在します。
このような状況では、WEBデザイナーとして必要なスキルや知識を適切に身につけることは困難で、個人のクリエイターとしての価値を十分に高めることができません。
独学でのスキルアップや信頼できる専門スクールでの学習がおすすめです。したがって、長期的なキャリア形成を目指す場合、未経験OKで研修ありという求人には慎重に対処することが大切です。


まとめ:「WEBデザイナーはやめとけ」の声に不安になるより着実にスキルを身につけよう!
今回は「WEBデザイナーはやめとけ!」と言われる理由とその真相についてお伝えしてきました。
「WEBデザイナーはやめとけ!」と言われる理由には少し極端なところや、間違っているところがあります。
WEBデザイナーやWEBデザイン業界について正しく理解すれば、スキルさえあればWEBデザイナーはどれだけでも活躍できる仕事だと気づけます。
今後もWEBデザインについての情報を知ることもあるかもしれませんが、誰がその情報を流しているのか、その情報の根拠はあるのかを見極めていきましょう。
当メディアを運営している日本デザインスクールでは、10年以上WEBデザイン業界を見てきて、3,600人以上のWEBデザイナーを育成した経験から「WEBデザイン業界の裏側」や「多くの人が誤解にしているWEBデザインの常識」についてお伝えするセミナーを無料で開催しています。
WEBデザイナーを目指している方は、後悔のない選択をするために、ぜひセミナーにお越しくださいね。
この記事の監修者

日本デザインスクール 校長
久保 なつ美(くぼ なつみ)
WEBデザイナー歴15年。24歳でWebデザイン業界に入りさまざま案件を担当。2015年5月に「日本デザインスクール」設立し、これまでプロのWebデザイナーを3,600人育成。
日本デザインスクール 校長
久保 なつ美(くぼ なつみ)
WEBデザイナー歴15年。24歳でWebデザイン業界に入りさまざま案件を担当。2015年5月に「日本デザインスクール」設立し、これまでプロのWebデザイナーを3,6000人育成。