WEBデザイナーは、自身の事情でどうしても在宅ワークをしたいと考えている方に人気の職業です。
しかし、多くの方は未経験から“稼げる”在宅WEBデザイナーになるための方法をしらないため、事前の情報収集から手こずる方が一定数いるようです。
実は未経験からWEBデザイナーになることは決して難しくなく、必要な知識やデザインスキルを正しく身につけることができれば未経験からでも1年以内に“稼げる”在宅WEBデザイナーになることは可能だと言われています。
そこで本記事では、未経験から在宅WEBデザイナーになる方法を順序だてて解説していきます。
- 在宅WEBデザイナーの仕事内容や案件、単価の目安
- 未経験から在宅WEBデザイナーになるためにやるべきこと
- 在宅WEBデザイナーに必要な知識とスキル
- WEBデザイナーになるために必要な知識やスキルを身につける方法
読み終わる頃にはあなたも在宅WEBデザイナーになるためにやるべきことが明確になり、実際に行動に移せるようになるでしょう。
在宅WEBデザイナーになりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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未経験から在宅WEBデザイナーになるのは難しい?
結論、未経験からでもWEBデザイナーになることはできます。しかし「働き方」によって実現の可能性が異なるため注意が必要です。
本項目では、副業・フリーランスの場合と正社員の場合で比較して解説します。
WEBデザイナーとしての働き方1:副業・フリーランス
副業やフリーランスであれば、未経験からでも在宅WEBデザイナーとして活動するのは難しくありません。
なぜなら、副業・フリーランスのWEBデザイナーと企業との関係性は「雇用関係」ではなく、業務委託などの「契約関係」となるからです。
業務委託の場合は企業とWEBデザイナーの間に「雇用契約」は発生せず、あくまで両社の間にあるのは「業務委託としての契約関係」なので企業側にあまりリスクがありません。
WEBデザイナー側も企業に雇用してもらって給料を出してもらうわけではなく、先方が提示してきた納期までにクライアントが求めるレベルの制作物を納品し、タスクベースで報酬を受け取る形になるので、正社員として企業に雇ってもらうよりも簡単に仕事を受けることが可能になります。
両者の負う責任が雇用契約よりも軽いため、誰でも簡単に在宅WEBデザイナーになりやすいことが副業・フリーランスのWEBデザイナーの良い点です。
下記の2つの動画では、未経験から副業あるいはフリーランスの在宅WEBデザイナーに転身した日本デザインスクール卒業生の成功事例を紹介しています。興味がある方はぜひご視聴ください。
1日1時間の副業で月収20万円稼げるようになった在宅デザイナー事例動画
▼記事で読むこともできます
フリーランスとして毎月30〜50万円を稼げるようになった在宅デザイナーの事例動画
▼記事で読むこともできます
WEBデザイナーとしての働き方2:正社員
正社員の場合、たとえなれたとしても在宅WEBデザイナーとして働き始めるのは難しいでしょう。
特に実務未経験の場合、最初の研修は必ずトレーナーと対面で行ってほしい、同部署や他部署の面々ともコミュニケーションを図ってほしいという企業は多いでしょう。最初から在宅で研修も行う判断を下す企業はまずありません。
社内でもある程度信用を得られるようになり、1人でも十分にスケジュールを管理できて仕事ができるだろうと判断されてから初めて在宅の許可がでるという流れが一般的です。
実際、広報からWEBデザイナーに社内転職した岩男さんは、周囲から信頼できる人物であると評価されていたこと、また家族の介護をする必要が出てきたことから在宅デザイナーに転身しました。
50代で広報から在宅WEBデザイナーに転身した方の事例動画
▼記事で読むこともできます
在宅WEBデザイナーになるためには、適宜「報告・連絡・相談」ができること、業務を1人で遂行できるスキルがあることを証明することが大切です。
在宅ワークやリモートワークを導入している企業であっても、実務未経験の新入社員については数ヵ月ほど出社する可能が高いことを覚えておきましょう。
在宅WEBデザイナーってどんな仕事?
本章では在宅WEBデザイナーの仕事内容と案件、単価について詳しく紹介します。
これを読めば、在宅WEBデザイナーの仕事に対するイメージがより具体的なものに変わり、在宅WEBデザイナーになるためにやるべきことが明確になるでしょう。
在宅WEBデザイナーの仕事内容
在宅WEBデザイナーは、下記のようにさまざまなものをデザインすることが仕事です。
- WEBサイト制作(デザインカンプの作成)
- バナー制作
- LP(ランディングページ)の制作
ただデザインを行えばよいわけではなく、ユーザーがWEB上で見やすい・使いやすいデザインを考え、クライアントが抱えている課題を解決できるように導くことがWEBデザイナーの仕事だと言えます。
詳しい仕事内容は下記のとおりです。
仕事内容 | 詳細 |
ヒアリング・調査分析・企画 | クライアントとのヒアリングを通して、サイトのコンセプトやターゲット層、クライアントが思い描く理想のサイトのイメージをつかむ |
デザインコンセプトの提案 | サイトの目的やユーザー層、企業のイメージに合ったデザインを提案する |
レイアウトの決定 | ユーザーにとって見やすくてわかりやすいサイトになるように、ボタンや画像などを設置する場所を決める |
配色とフォント(字体)の選定 | 企業のイメージに合った配色やフォントを選ぶ |
画像やアイコン(記号・絵文字など)の選定 | 企業サイトの目的を達成できる画像やアイコンを選び、ユーザーの満足度が向上するサイトを制作する |
レスポンシブデザインの導入 | パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな媒体を使って閲覧しても、画面サイズに依存しないサイトを制作する |
デザインの実装 | PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを駆使しながらサイトのデザインを組み込み、開発者と協働しながらサイトを制作する |
仕事内容 | 詳細 |
ヒアリング・調査分析・企画 | クライアントとのヒアリングを通して、サイトのコンセプトやターゲット層、クライアントが思い描く理想のサイトのイメージをつかむ |
デザインコンセプトの提案 | サイトの目的やユーザー層、企業のイメージに合ったデザインを提案する |
レイアウトの決定 | ユーザーにとって見やすくてわかりやすいサイトになるように、ボタンや画像などを設置する場所を決める |
配色とフォント(字体)の選定 | 企業のイメージに合った配色やフォントを選ぶ |
画像やアイコン(記号・絵文字など)の選定 | 企業サイトの目的を達成できる画像やアイコンを選び、ユーザーの満足度が向上するサイトを制作する |
レスポンシブデザインの導入 | パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな媒体を使って閲覧しても、画面サイズに依存しないサイトを制作する |
デザインの実装 | PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを駆使しながらサイトのデザインを組み込み、開発者と協働しながらサイトを制作する |
在宅WEBデザイナーの案件と単価
下記の表は、在宅WEBデザイナーの案件と単価の目安をまとめたものです。
在宅デザイナー初心者が受ける仕事や案件の例 | |
簡単なバナー制作 | 5,000〜2万円 |
YouTubeのサムネイル | 1,500〜5,000円 |
LINEのリッチメニュー | 1〜3万円 |
経験やスキルのある在宅デザイナーが受ける仕事や案件の例 | |
サイト一式 | 40〜150万円 |
サイトトップページ | 5〜13万円 |
サイト下層ページ | 2〜5万円 |
LP制作 | 5〜50万円 |
ロゴのデザイン | 1〜8万円 |
在宅デザイナー初心者が受ける仕事や案件の例 | |
簡単なバナー制作 | 5,000〜2万円 |
YouTubeのサムネイル | 1,500〜5,000円 |
LINEのリッチメニュー | 1〜3万円 |
経験やスキルのある在宅デザイナーが受ける仕事や案件の例 | |
サイト一式 | 40〜150万円 |
サイトトップページ | 5〜13万円 |
サイト下層ページ | 2〜5万円 |
LP制作 | 5〜50万円 |
ロゴのデザイン | 1〜8万円 |
在宅WEBデザイナーの案件と単価は、WEBデザイナーとしての経験年数やスキルによって大きく異なるため注意しましょう。
駆け出しの頃は、簡単な仕事かつ低単価の案件が多く、WEBデザイナーとしてのスキルや知識を高める、あるいは経験を経ることで結果として単価も大幅に上がります。
初心者は「最初に稼げないから」という理由ですぐに諦めることが多いですが、コツコツと努力を積み重ねることで徐々に単価は上がっていくので、最初だけを見て諦めてしまわないようにしてください。
WEBデザイナーの案件例や単価の相場、稼ぐためのコツについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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在宅WEBデザイナーに必要な知識・スキル
在宅WEBデザイナーに必要な知識・スキルは、下記のとおりです。
- デザインスキル
- コーディングの基礎知識
- デザインツールを扱うスキル
- 自分を管理するスキル
- テキスト上でのコミュニケーションスキル
- WordPressの操作スキル
- SEOの知識
本章では、それぞれのスキルについて詳しく解説します。この章を読めば、在宅デザイナーに必要な知識やスキルを理解でき、身につけるためにやるべきことが明確になるでしょう。
必要不可欠なスキル1:デザインスキル
デザイナーにはさまざまなスキルが求められますが、高いデザインスキルが最も重要なスキルです。
デザインスキルは、デザインツールを使いこなせるスキルでも、芸術的な作品を制作できるスキルでもありません。下記のようなデザインを制作するスキルが求められます。
- ユーザーの心を動かす商業的なデザインを作れるスキル
- ユーザーにとって使いやすいデザインを実現するスキル
- クライアントが抱える課題を解決できるデザインを考えられるスキル
デザインには才能やセンスが必要であると考えられがちですが、決してそのようなことはありません。デザインセオリーに基づいて制作すれば、誰でも優れたデザインができます。
デザインセオリーに基づいたデザインをするためには、下記の知識・スキルを身につけることが必要です。
- レイアウト(それぞれの要素の配置)
- フォント(字体)
- タイポグラフィ(文字や文章を美しく、読みやすくするためのテクニック)
- 色彩
- 配色
必要不可欠なスキル2:コーディングの基礎知識
WEBデザイナーには、コーディング(画面の裏側のコードを書く仕事で、HTMLやCSS、JavaScriptなどさまざまな種類のプログラミング言語がある)の基礎知識も求められます。
コーディングの基礎知識があれば、WEB上に実装しやすいデザインを制作したり、エンジニアへの引き継ぎがスムーズになります。
ただし下記の理由により、WEBデザイナーは基HTMLやCSSをゼロから書けるほどのレベルに到達する必要はありません。
- WEBサイト制作が分業制になっているから
- コーディングは外注できるから
- コーディングなしでWEBサイト制作できるツールがあるから
- デザインだけの案件の方が多いから
コーディングができるWEBデザイナーは重宝されますが、コーディングに時間と労力を費やすよりもデザインスキルを向上させてデザイナーとしての価値を上げることの方が大切です。
デザイン未経験者はまずはコーディングの「基礎」知識を身につけてください。
▼デザイナーがコーディングをできなくてもよい理由について、さらに詳しく知りたい人はこちら
必要不可欠なスキル3:デザインツールを扱うスキル
デザインツールは数多くありますが、まずはPhotoshopの基本的な操作を最優先で身につけてください。
Photoshop(フォトショップ)とは
アメリカのソフトウェア会社Adobe(アドビ社)が提供するソフトのことで、下記のようにさまざまな写真編集機能を持っています。
- 写真のレタッチ
- 写真の合成
- 写真の切り抜き
- 写真の加工や編集
Adobe公式サイトから、月額または年額のサブスクリプション形式で購入可能です。 Photoshopは最もメジャーなデザインツールです。Photoshopにはさまざまな機能がありますが、デザインで使用する機能は下記のように限られています。
- 文字ツール
- 移動ツール
- なげなわツール
- 自動選択ツール
- レイヤースタイル
- カラーバランス
上記の6つの機能を不自由なく使いこなせるスキルを身につけましょう。
必要不可欠なスキル4:自分を管理するスキル
在宅WEBデザイナーには、自分を管理するスキルが求められます。なぜなら在宅ワークは会社勤めとは異なり、誰かの管理下に置かれることがなくすべて自分の責任下で働く必要があるからです。
在宅WEBデザイナーは、下記の管理を自分でおこなわなくてはなりません。
- 業務の進捗管理
- タイムマネジメント
- スケジュール管理
- 経費の管理
- スタッフの管理
- 健康管理
特に「スケジュール管理」は、クライアントとの関係性や仕事の継続に大きな影響を与えるので特に重要です。これらの「自己管理」がしっかりできる人が、在宅WEBデザイナーに向いています。
必要不可欠なスキル5:テキスト上でのコミュニケーションスキル
在宅WEBデザイナーは、テキスト上でのコミュニケーションスキルも求められます。在宅WEBデザイナーはクライアントや取引先と直接対面で話をする機会が少なく、会議やチャットツールを活用したコミュニケーションが一般的だからです。
- Chatwork
- Slack
- Teams
- LINE WORKS
- Zoom
- Skype
- Teams
- Google Meet
筆者も在宅で働いていますが、テキスト上のコミュニケーションをする際には、報告・連絡・相談をこまめに、かつ迅速におこなうことを心がけています。
クライアントとの密なコミュニケーションは相手を安心させるだけでなく、業務を円滑に進めるうえで必要不可欠だからです。
在宅WEBデザイナーを目指す人はぜひ、テキスト上でのコミュニケーションスキルの向上を心がけてみてください。
プラスαで必要なスキル1:WordPressの操作スキル
余裕があれば、WordPress(HTMLやCSSなどのコーディングの知識がなくても、サイトを簡単に制作できるサービス)の操作スキル、特にWordPressをカスタマイズできるスキルを身につけましょう。
WordPressをカスタマイズできると、オリジナルのサイトを制作できるようになり、業務の幅が広がるため仕事や案件を獲得しやすくなります。
WordPressをカスタマイズしてオリジナルのサイトを制作するためには、下記の知識やスキルが必要です。
- デザインスキル
- デザインの知識
- PhotoshopやIllustratorの操作スキル
- プログラミングスキル
- HTMLとCSSの知識
- PHPの知識
デザイナーに必要不可欠な知識やスキルを身につけて、さらにキャリアアップしたい人は、書籍や動画などの教材を使ってWordPressの操作スキルを身につけましょう。
プラスαで必要なスキル2:SEOの知識
SEOの知識がある在宅WEBデザイナーは、クライアントに重宝されるでしょう。
Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、「検索エンジンの最適化」という意味です。GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで、狙ったキーワードで検索結果上位にサイトを表示させるための施策のことを指します。
検索エンジンによるサイトの評価はページのコンテンツ(内容)が重視されるため、必ずしもデザインだけで決定するものではありません。
しかし、ユーザーにとって使いづらいデザイン、あるいは見づらいページデザインはサイトの評価を下げる一因になります。そのため、SEOを意識したWEBサイトを制作できるデザイナーはクライアントに重宝されるのです。
未経験から在宅WEBデザイナーになる4ステップ
では、ここから在宅WEBデザイナーになるための4つのステップを紹介していきます。
これから紹介する方法は、日本デザインスクールを卒業して在宅ワークを実現している人が実際にやった手順です。ぜひ行動するときの参考にしてくださいね。
在宅WEBデザイナーへのステップ1:パソコンとツールを用意する
まずは、WEBデザイナーになるのに必要なものを用意しましょう。WEBデザインをするときに必要なのは次の3つです。
- 一定以上のスペックがあるパソコン
- パソコンがサクサク動くようなインターネット環境
- WEBデザインで使えるツール
パソコンは次のスペックを備えているものなら、どんなものでも大丈夫です。予算や慣れを考えてパソコンを買いましょう。
メモリ | 16GB以上 |
CPU | Intel Core i5以上、Ryzen 7以上 |
ストレージ | SSDの512GB以上 |
画面サイズ | ノートPCなら15インチ以上、デスクトップPCは21インチ以上 |
メモリ | 16GB以上 |
CPU | Intel Core i5以上、Ryzen 7以上 |
ストレージ | SSDの512GB以上 |
画面サイズ | ノートPCなら15インチ以上、デスクトップPCは21インチ以上 |
ツールにはさまざまなものがありますが、おすすめなのはAdobe社の「Photoshop」と「Illustrator」です。両方あれば良いのですが、最悪Photoshopがあれば仕事ができます。
実際、現場のWEBデザイナーも仕事のほとんどを、Photoshopでしています。
在宅WEBデザイナーへのステップ2:WEBデザイナーに必要なスキル・知識を身につける
必要なものを揃えたら、次はスキルの習得です。最初に伝えたように独学でデザインスキルを身につけるのはおすすめできません。
スキルが身につけばあとからお金は回収できるので、少し費用がかかったとしてもプロからWEBデザインが学べるWEBデザインスクールを受講することをおすすめします。
ただし、WEBデザインスクールの中には以下のようなおすすめできないWEBデザインスクールも存在します。
- 講師がプロのWEBデザイナーではない
- ツールの使い方しか教えていない
- コーディング(プログラミングの一種)しか教えていない
受講してから後悔しないよう、スクール選びは慎重にしましょう。
以下の記事ではスクールの選び方や、評判の良いWEBデザインスクールを紹介しています。スクールを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
在宅WEBデザイナーへのステップ3:ポートフォリオを作る
WEBデザインスクールでスキルを身につけたら、次はポートフォリオ(作品集)を作ります。
ポートフォリオとは、以下のものをWEBサイトやPDFにまとめたものです。
- プロフィール
- 作った作品
- 作品のポイント
実際、面接官やクライアントがWEBデザイナーを採用するときに1番重視しているのは、ポートフォリオに載っている作品です。
私たち株式会社日本デザインもWEBデザイナーを採用することはよくありますが、まずはポートフォリオに載っている作品のクオリティをチェックします。
それくらいポートフォリオは大切なものなので、転職活動や案件獲得をする前には作っておくようにしましょう。
ポートフォリオを作るときに、多くの方が持つ疑問やその作り方についてまとめた記事があるので、実際作るときにはぜひ読んでみてくださいね。
在宅WEBデザイナーへのステップ4:求人や案件を探して仕事をする
ポートフォリオを作ったら、いよいよWEBデザイナーとして働き始めましょう。
先に紹介したように、在宅WEBデザイナーの働き方には雇われて働くものと、副業やフリーランスなどの個人で活動するものがあります。
会社で仕事をしたい場合は転職活動を、フリーランスや副業で仕事をしたい場合は案件獲得をしにいきましょう。
このあと、案件や求人を見つける方法をお伝えしていきます。
在宅WEBデザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法
在宅WEBデザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法は主に3つあります。
- 独学で学ぶ
- WEBデザインスクールに通う
- 職業訓練所で学ぶ
本章では、それぞれのメリットとデメリット、向いている人の特徴などについて詳しく解説します。自分に合った方法について検討する際に、ぜひ参考にしてください。
WEBデザインのスキルを身につける方法1:独学で学ぶ
WEBデザインスキルを身につける方法の1つとして独学があります。
独学のメリット |
・コストが抑えられる ・自分のペースで学習を進められる ・自分の生活スタイルに合った学習計画を立てられる |
独学のデメリット |
・自力で仕事や案件を獲得する必要がある ・人脈を築けない ・挫折しやすい ・第三者の指導や助言がないため、一人よがりな作品を制作してしまいがちである ・スキルの習得に半年から1年ほどの時間がかかる |
独学のメリット |
・コストが抑えられる ・自分のペースで学習を進められる ・自分の生活スタイルに合った学習計画を立てられる |
独学のデメリット |
・自力で仕事や案件を獲得する必要がある ・人脈を築けない ・挫折しやすい ・第三者の指導や助言がないため、一人よがりな作品を制作してしまいがちである ・スキルの習得に半年から1年ほどの時間がかかる |
独学でデザインを学ぶことの最大のメリットは「コストを抑えられる」ことです。しかしその分挫折するリスクが高く、結果として時間とお金を無駄にしてしまう可能性があります。
そのため、下記のような特徴を持つ人に独学をおすすめします。
- 計画を立てて、計画どおりに実践することが得意な人
- 忍耐強い人
- マイペースな人
- コストを抑えてデザインを身につけたい人
- 急いでデザイナーになりたいと考えていない人
- 1人で黙々と作業や勉強をすることが好きな人
- 主体的に学習できる人
- 自分なりに工夫してモチベーションを維持できる人
WEBデザインを独学で学ぶのに必要な時間や、具体的な学習方法についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
WEBデザインのスキルを身につける方法2:WEBデザインスクールに通う
WEBデザイナーに必要な知識やスキルを身につける方法の2つ目は、WEBデザインスクールに通うことです。WEBデザインスクールに通うメリットとデメリットは、下記のとおりです。
WEBデザインスクールのメリット |
・就職 ・転職サポートがあるため、卒業後すぐに在宅デザイナーとして活動できる ・自分のスケジュールに合わせて自由に授業や受講期間を選べる ・さまざまなコースが用意されているため、自分のニーズやキャリアに合わせて選べる ・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える ・実習や演習の時間が確保されるため、デザインスキルがぐんぐん伸びる ・プロのデザイナーから指導やアドバイスを受けられる ・短期間で効率的にデザイナーに必要な知識やスキルを身につけられる |
WEBデザインスクールのデメリット |
・コストがかかる ・講師やスクールの当たり外れがある |
デザインスクールのメリット |
・就職 ・転職サポートがあるため、卒業後すぐに在宅デザイナーとして活動できる ・自分のスケジュールに合わせて自由に授業や受講期間を選べる ・さまざまなコースが用意されているため、自分のニーズやキャリアに合わせて選べる ・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える ・実習や演習の時間が確保されるため、デザインスキルがぐんぐん伸びる ・プロのデザイナーから指導やアドバイスを受けられる ・短期間で効率的にデザイナーに必要な知識やスキルを身につけられる |
デザインスクールのデメリット |
・コストがかかる ・講師やスクールの当たり外れがある |
コストがかかる点がネックではありますが、WEBデザイナーとして案件や仕事を受注できればすぐに授業料分を回収できます。
ただし、すべてのWEBデザインスクールが優良なものではないため、時間をかけてスクール選びをすることが大切です。
スクールの選び方について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
WEBデザインのスキルを身につける方法3:職業訓練所で学ぶ
職業訓練所でデザインを学べます。
職業訓練所とは
ハローワークに登録したあとに面談と試験に合格すれば、無料でデザインを学習できる教育機関のことです。 職業訓練所でデザインを学ぶメリットとデメリットは、下記のとおりです。
職業訓練所のメリット |
・無料でデザインを学べる ・規定の出席率を満たせば、給付金を受給できる ・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える ・デザインに関する知識が身につけられる ・失業給付を早めに受け取れる |
職業訓練所のデメリット |
・デザインのスキルを身につけられない可能性が高い ・受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい |
職業訓練所のメリット |
・無料でデザインを学べる ・規定の出席率を満たせば、給付金を受給できる ・同じ夢や目標を持つ仲間に出会える ・デザインに関する知識が身につけられる ・失業給付を早めに受け取れる |
職業訓練所のデメリット |
・デザインのスキルを身につけられない可能性が高い ・受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい |
職業訓練所は国が支援している教育機関であるため、受講費用が無料です。テキスト代や資格試験の受験料のみが、自己負担となります。
無料でデザインを学べる点が大きな魅力の職業訓練所ですが、以下のようなデメリットもあります。
- デザインのスキルを身につけられない可能性が高い
- 受講スケジュールがタイトで、仕事や家庭との両立が難しい
以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
在宅WEBデザイナーとして案件や求人を探す方法
在宅WEBデザイナーとして案件や求人を探す方法はいくつかあります。ここでは4つの方法を紹介するので、ぜひ自分ができそうなものを選んでみてくださいね。
案件や求人を探す方法1:クラウドソーシングサイトを利用する
クラウドソーシングとは、個人や企業がインターネット上で不特定多数の人に仕事を委託することです。
人脈がなくても案件を獲得できるので、知り合いに仕事を依頼してくれる人がいないという方や、営業が苦手という方におすすめです。
大手では、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が有名で、案件の数もたくさんあります。
クラウドソーシングサイト上の案件は、幅広い分野の仕事が、数多く募集されています。
自分のスキルに合わせて仕事を受注できるので、初心者の方でも仕事を探しやすく実績を積むことが可能です。
自分のスキルによって応募できる数は違いますが、たくさんの仕事の中から自分のやりたい案件を選べるのは嬉しいですね。
案件や求人を探す方法2:求人サイトを利用する
求人サイトでは、在宅勤務OKのWEBデザイナーの求人が多く出ています。
正社員やアルバイトとして企業に雇用されて働きたい場合は、ぜひ求人サイトで検索してみてください。
フリーランスや副業として働きたい人も求人サイトは活用できます。
業務委託としてWEBデザイナー募集が出ているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
案件や求人を探す方法3:SNSを活用する
今の時代、SNSをビジネスに活用することはとても有効です。
WEBデザインについて発信したり、自分の作品を投稿したりした結果、企業の方や個人事業主から声をかけられることはよくあります。
お客さんが自分について気になったときに、アピールできるようプロフィールにポートフォリオを載せておきましょう。
案件や求人を探す方法4:知り合いなどに紹介してもらう
自分で仕事する場合、人脈も大切です。
知人や仕事関係者、何かのコミュニティで知り合った人から仕事を紹介してもらえることが少なくないからです。
また、WEBデザイナーとの繋がりを作っておくのも大切。
忙しすぎて手が回らないときに、仕事を流してもらえる可能性があります。
自分の知識も増えるうえに、人脈ができてチャンスが広がるので、普段から積極的に勉強会などに参加して人間関係を築いておきましょう。
案件や求人を探す方法5:企業に自分で営業する
企業に自分で営業することも仕事や案件の獲得につながる効果的な方法ですが、ある程度在宅WEBデザイナーの経験を積んできた人におすすめの方法です。
インターネットで仕事や案件を探す際には「在宅デザイナー 募集」などのキーワードを入力して検索しましょう。
次に、興味のある仕事や案件を紹介しているサイトをチェックして、条件が合えば問い合わせフォームなどを活用して企業に直接コンタクトを取ってみてください。
あなたのスキルや経験を一目で理解してもらえるため、企業に営業する際には、ポートフォリオを提示することをおすすめします。
企業への直接的な営業は勇気がいる方法ではありますが、クラウドソーシングサービスとは異なり仲介手数料が取られる心配がありません。
在宅デザイナーとしてある程度実績や経験を積んだら、ぜひチャレンジしてみてください。
案件や求人を探す方法6:エージェントを活用する
エージェントサービス(仕事をしたい人と、仕事や案件を依頼したい企業をマッチングするサービス)を活用して、仕事や案件を獲得することも可能です。
他の方法とは異なり、自分で探す必要がなく、自分の希望やニーズに合った案件や仕事を紹介してもらえます。
しかし、エージェントを活用する際には、下記の2点に注意してください。
- 手数料がかかることがある
- 実務経験が求められる案件が多いため、未経験者は仕事が獲得しづらい
フリーランス向けのおすすめエージェントサービスについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
在宅WEBデザイナーになりたい未経験者からよくある質問
最後に、在宅WEBデザイナーになりたい未経験の方からのよくある質問に答えていきます。
質問1:在宅WEBデザイナーの年収は?
在宅WEBデザイナーの平均年収は、下記のとおりです。
会社勤めの正社員の場合 | 433万円 |
フリーランスの場合 | 600万円 |
参考:求人ボックス / レバテックフリーランス
会社勤めの在宅WEBデザイナーの年収の方が低い理由は、主に2つあります。
- 変化の激しい業界であるため、正社員の人件費が低くなりやすいから
- ベンチャーや中小企業が多く、正社員給与が高くなりにくいから
しかし、会社勤めのWEBデザイナーとして働くことは、決して無駄なことではありません。
下記の図は、フリーランスが「直近1年間で仕事獲得につながったことのあるもの」「最も収入が得られる仕事の獲得経路」に関するアンケート結果をまとめたものです。
出典:フリーランス協会「フリーランス白書2024」
上記のデータを見ると、「過去・現在の取引先」や「人脈」を使って案件や仕事を獲得するフリーランスが多いことがわかります。
未経験者からいきなりフリーランスや副業で在宅WEBデザイナーを目指すと「人脈」や「過去の取引先」がないため、仕事や案件の獲得に苦労する可能性が高いです。
そのため、数年間は会社勤めのデザイナーとして働いて人脈を築いてから、独立する方が、比較的容易に高年収の在宅デザイナーになれます。
質問2:在宅WEBデザイナーに将来性はある?
在宅WEBデザイナーには将来性があります。
なぜなら、今後需要に対して供給が追いつかないことが予測されるからです。
2019年に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、デザイナーを含めたIT人材に対する需要は今後どんどん高まり、2030年には45万人も不足するといわれています。
また、株式会社帝国データバンクの調査によると情報サービス業界の人手不足の割合は71.7%もあり(2024年4月時点)、すべての業界のなかでトップです。
多くの情報サービス系の企業が人材確保に苦戦していることから、「在宅ワーク」を導入して従業員の定着率を高めたり、多様な人材を採用したりするために工夫しています。
これらの背景や事情から、在宅WEBデザイナーの将来性は高いです。
まとめ
未経験者であっても在宅WEBデザイナーになることは十分可能ですが、正しいステップを踏むこと、必要な知識やスキルをしっかりと身につけることが大切です。
- デザインスキル
- コーディングの基礎知識
- デザインツールを扱うスキル
- 自分を管理するスキル
- テキスト上でのコミュニケーションスキル
- ステップ1: パソコンとツールを用意する
- ステップ2:デザイナーに必要な知識とスキルを身につける
- ステップ3: ポートフォリオを作る
- ステップ4: 求人や案件を探して仕事をする
在宅WEBデザイナーになるために、本記事を参考にしながら自分がやるべきことを明確にして、実際に行動に移してください。