
「副業で月10万円でも稼げたら…」
そんな風に思ったことはありませんか?
今回お話を伺った「かすみんさん」は、事務職で働きながら、副業のWEBデザインで初月から月10万円、最高月30万円を達成しました。しかも、半年間で累計100万円近くを稼ぎ、その収入でマイホームまで購入したそうです。
でも、最初から特別なスキルがあったわけではありません。「お小遣いが増えたらいいな」くらいの軽い気持ちで始めたWEBデザイン。それが、人生を大きく変えることになりました。
子どもとの時間を大切にしながら、無理なく収入を増やす。クラウドソーシングで1日20件応募する秘訣、月30万円を稼ぐためのタイムマネジメント、そして「選ばれる」ための応募文の書き方まで。
副業で着実に成果を出したい人、必見のインタビューです。
「子どもとの時間を作りたい」がすべての始まりだった

かすみんさんがWEBデザインを学び始めたのは、子どものためでした。
「子どもが小学生に上がって、習い事だったりとか子どもの時間を作りたいと思って、家でできる仕事がないかなと思って受講したのがきっかけです」
当時は正社員としてフルタイムで事務職をしていたかすみんさん。収入に困っているわけではありませんでした。
「正社員でフルタイムで働いているので、特に問題なくありました。ただ、副業でお小遣いが増えたらいいなという気持ちはありました」
「家で働きたい」という想い
そして何より、「家で働きたい」という想いが強かったそうです。
「受講を決めたときは在宅勤務などは全くできない職場だったので、とにかく家で働きたいという気持ちが大きかったです」
ただ、卒業する頃にちょうど在宅勤務できる部署に移動できることになり、本業を続けながら副業でWEBデザインを始めることになりました。
資料作りで「楽しい」を発見
WEBデザインに興味を持ったきっかけは、本業での資料作成でした。
「本業で資料を作成することがあって、そこにちょっとしたデザインを入れたりする業務もありました。それをやっていくうちに、『これ楽しいな』と感じるようになったのが大きかったです」
何気ない日常の業務の中に、自分の「好き」を見つけたんですね。
初案件はSNSで1,500円、でもそれが自信になった

2024年1月に学習をスタートしたかすみんさん。まだ入門編を受講中の時に、初めての案件を受注しました。
「『Xでヘッダー制作やります』と投稿したら、1人来てくれました。元々は無料で作らせてくださいという募集だったんですけど、納品したら『お金払います』と言ってくださって」
無料で募集していたのに、クライアントの方から「お金を払いたい」と言われる。それだけ満足してもらえたということですね。
ー初めてお金をもらった時、どうでしたか?
「嬉しかったです。『お金になった!』と思いました」
たった1,500円でも、自分の作品にお金を払ってもらえた。この経験が、大きな自信につながりました。
卒業後すぐクラウドソーシングへ、初月から月10万円突破
2024年6月に卒業したかすみんさん。すぐに本格的な活動を始めたわけではなく、まずは準備期間を設けました。
「6月に卒業して、少し期間が空いたんですけど、その期間にポートフォリオを整えようと思って、課題のLPをもう1本作ったり、入門のバナーも1つか2つ作ったと思います。そういう準備期間を経てから、クラウドソーシングに応募していきました」
驚きの初月実績:月10万円
準備を整えて7月から本格始動。そして、初月の収入は…
「最初の月から10万円はいきました」
ーすごい。
「自分でもそんなにいけると思ってなかったです」
初月10万円の内訳
- LP風の商品ページ:2万円×3本=6万円(同じクライアント)
- バナー:6枚セット1万円×複数
ー単価いいですね。
「結構単価いいと思います」
LPは長さも1万ピクセルいかないくらいで、それほど長くなかったそうです。
初納品で「修正なし」「完璧です」の評価
そして何より驚くべきは、初めて納品した時のクライアントの反応でした。
「修正なしで一発OKだったんです。それがすごく嬉しくて、初めて納品して『もう完璧です、これでお願いします』と言っていただけました」
学習期間わずか5ヶ月で、プロとして通用するスキルが身についていたんですね。
クラウドソーシング攻略の鍵は「1日20件応募」
初月から10万円を稼いだかすみんさん。その後も安定して収入を得続けています。
「その後も応募型の案件にどんどん応募して、コンスタントにお仕事をいただけて、毎月最低でも10万円は超えています」
1日20件応募する「量」の戦略
ーどのくらい応募してたんですか?
「応募自体はかなりやっていました。自分で最低金額を決めて、その金額より上だったらひたすら応募してました」
- バナー:2,000円以上
- LP:5万円以上
そして、1日の応募数は驚きの数字でした。
「1日で言うと、20件くらい応募する日もありました。毎日チェックして、できそうなものは全部応募していました」
採用率は「7〜10件に1件」
ーどれくらいの確率で合格してたんですか?
「私がやっていたときは、7件中1件とか、10件中1件くらいでした」
クラウドソーシングでは、1件の募集に50〜60件の応募が集まることも珍しくありません。その中で選ばれるには、相当な工夫が必要です。
スキマ時間で「ポチポチ営業」
ー1日ポチポチやってた時間ってどのくらいでしたか?
「スキマ時間で、会社に行く間の電車の中とかでやっていたので、トータルでも1時間もかかってないと思います」
通勤時間や休憩時間を使って、効率的に営業活動をしていたんですね。
「選ばれる」応募文の秘訣
採用率10%という数字は、クラウドソーシングでは決して低くありません。かすみんさんが選ばれる秘訣は何だったのでしょうか?
ー受かる秘訣みたいなものってありますか?
「文章だと思います。文章とポートフォリオしか判断材料がないので」
応募文の構成
かすみんさんの応募文は、以下のような構成になっているそうです。
①最初の一文で心を掴む
「募集されている案件に対して『自分はこういうことが得意なので、絶対に満足させます』という内容を書きます」
②具体的な情報を先に伝える
- 得意分野
- 稼働時間
- 使用する素材について
- 有料素材も無償提供することなど
「相手から聞かれなくてもすべて先に伝えるイメージです」
最初は「ダラダラ」だった
もちろん、最初からうまく書けていたわけではありません。
「何を書けばいいかわからなかったので、ダラダラと文章を書いたりしていましたが、少しずつアレンジしていきました」
テンプレートを作って、案件ごとに最初の部分だけカスタマイズする形で効率化していったそうです。
ポートフォリオは「スクールの課題」で十分だった
ー最初、ポートフォリオの数って少なかったと思うんですが、それでもいけましたか?
「いけました。実案件で載せていたのは最初の頃は2つくらいだったので、ほぼデザスクの課題を載せていました」
スクールの課題作品でも、しっかりと基礎を学んで作ったものなら、十分に評価されるということですね。
実績が増えると単価も上がる
「ちゃんと数を揃えると、単価の高い案件に採用されることが多くなりました」
安い案件ではポートフォリオをあまり見られないこともありますが、単価が高くなればなるほど、ポートフォリオの質と量が重視されます。
「選ばれなくて当たり前」のマインドセット

クラウドソーシングで継続的に案件を獲得する秘訣は、実はメンタル面にもありました。
ー5件くらいやって受からないと諦めちゃう人もいると思うんですけど、そういうタイプではないんですね。
「取れないのが当たり前だと思ってました。応募も多くて、1件に50〜60件は当たり前なので、そのなかで少しでも引っかかればいいなと思ってやっていました」
ネガティブだからこそ続けられた
ーそのマインドセットって、どうして持てたんですか?
「基本的にネガティブで、応募しても選ばれないのが当たり前というスタンスなので、とりあえずやってみるという感じです」
期待しすぎないからこそ、落ちてもへこまない。そして淡々と応募を続けられる。このメンタルが、継続の秘訣だったんですね。
月30万円達成の裏側:単価を上げる戦略
7月から月10万円ずつコンスタントに稼いでいたかすみんさん。そして2025年1月、ついに月30万円を達成しました。
ーすごい。30万円の内訳はどんな感じだったんですか?
「そのときは全部LPでした」
ー単価はどのくらいでしたか?
「8万円から10万円でした」
単価を上げるための戦略
ーあげようと思ったのはなぜですか?
「クラウドソーシングの中で依頼主が予算を提示してる場合があって、例えばバナーだったら3000円〜5000円、LPだったら5万円〜10万円とか。そういった単価の高い案件に対して、気をつけて文章を考えて応募しました」
依頼主が高めの予算を提示している案件を狙って、より丁寧に応募文を作成する。
2週間で10万円のLP、制作時間の内訳
月30万円と聞くと「相当な時間を使っているのでは?」と思いますよね。でも、かすみんさんは本業もフルタイムでこなしています。
ー1個のLP、例えば10万円くらいの制作にかかる時間はどれくらいですか?
「本業の隙間でやっているので、平日は2時間、休日は5時間くらい。だいたい2週間ちょっとで納品しています」
月10万円と月30万円の制作時間の違い
| 月10万円の場合 |
| ・平人:2時間 ・休日:5時間 |
| 月30万円の場合 |
| ・平日:3時間半 ・休日:7時間 |
| 月10万円の場合 |
| ・平人:2時間 ・休日:5時間 |
| 月30万円の場合 |
| ・平日:3時間半 ・休日:7時間 |
「3倍の時間かけてるわけじゃないですし。慣れはありますよね」
スピードアップしていくことで、効率的に収入を増やせているんですね。
コーディングは外注、自分の得意に集中

かすみんさんの制作物は、主にLPとバナー。コーディングはどうしているのでしょうか?
「コーディングはできないので外注しています。いつも同じ方にお願いしています」
ー例えば10万円のLPだったら、どのくらいの金額をお渡ししてるんですか?
「画像コーディングと文字コーディングの2種類があって、文字コーディングだと1万円、画像コーディングだと5000円です」
苦手なことは外注して、自分の得意なデザインに集中する。これも効率化の秘訣です。
クライアントに満足してもらうための3つのポイント

かすみんさんが修正なしで「完璧です」と言われる理由。それは、丁寧なコミュニケーションにありました。
①連絡をなるべく早く返す
「連絡はなるべく早く返すようにしています」
レスポンスの速さは、信頼につながります。
②ヒアリングをしっかりやる
「LPのターゲットだったり、細かい点をしっかり聞いて、『こういうのがいいと思いますよ』って何種類か参考を送って、すり合わせをしっかりやります」
クライアントの要望を正確に汲み取ることが、一発OKにつながるんですね。
③マーケティング視点を持つ
プロフィールには「マーケティング視点を持った『売上につながるWEBデザイン制作』」と書いているかすみんさん。
「卒業してから勉強しました。購買意欲に直結する〇〇とか」
デザインだけでなく、クライアントのビジネスに貢献する姿勢が、高単価案件につながっています。
「デザスクと同じことをやってるだけ」
LPの単価が10万円になると、納品する時に緊張しそうですよね。でも、かすみんさんは落ち着いていました。
ー緊張しませんか?
「緊張はしますが、やっていることはデザスクと同じです」
ー同じですか?
「はい。『どういうのを作りたいですか?』と聞いて、『こんな感じにしたい』と言われたら参考をもらって、それをモデリングして作っています」
スクールの方が厳しかった
「デザスクより簡単かもしれません。デザスクは厳しいので。言われたことをそのままやっていればOKが出ちゃう感じです」
「課題で無料でやっていたことが、お金をもらえるようになったというくらいの違いですね」
スクールで徹底的に鍛えられたからこそ、現場でも自信を持って対応できるんですね。
半年で累計100万円、そしてマイホーム購入へ

2024年7月から活動を開始して、約半年。累計の収入は驚きの額になっていました。
ー累計で今どのくらい稼げているんですか?
「卒業して今月までで、100万円いかないくらいです」
ーすごいですね!半年で100万円って、しかも副業で。
副業収入でマイホームを購入
そして、その収入は人生を変える大きな決断につながりました。
ー何に使うんですか?したいこととかありますか?
「この前、家を買いました」
ーすごい!家を買ったんですか?
「はい、生活に潤いが出てきて、それも安定してきているので、いけるなと思って」
副業の収入があったからこそ、マイホーム購入という大きな決断ができたんですね。
暇な時間がなくなった喜び、心の余裕が生まれた
収入だけでなく、心の状態も大きく変わったそうです。
ー心の状態とか、充実度も変わりましたか?
「暇な時間がなくなったのも嬉しいですし、WEBデザインを始める前は毎月給料日に『あと3万円あったらな』と思っていたんですが、今はそういうことを思わなくなりました。余裕が全然違います」
趣味みたいなもの
ー仕事していて楽しいですか?デザインは。
「楽しいです。もともと熱中するものがなくて、休みの日も何をしようかと悩むタイプだったので、できることがあるのが嬉しいです。趣味みたいなものです」
お金を稼ぎながら、楽しく打ち込めるものができた。これ以上の幸せはないかもしれませんね。
在宅勤務で子どもとの時間も確保
そして、かすみんさんの当初の目標だった「子どもとの時間」。それも実現しています。
「以前は普通に出勤していて、家に帰るのが夜7時とかだったんですけど、今は在宅勤務ができていて、17時半には仕事が終わります。その後は子どものことをやったり、時間にかなり融通がきくようになりました」
ー楽ですか?
「全然違います。出勤していた頃は、子どものことで15分すら惜しいという生活だったんですけど、今はだいぶ余裕ができて、穏やかになったと思います」
子どもも喜んでいる
「以前は子どもがいつも学童に行っていたんですけど、今はそのまま帰って来られる日もあったりして。すごく喜んでいます」
次の目標は月40万円、無理せず続けるのがコツ
ーどのくらいの収入まで上げたいとかありますか?
「今はアンダーが10万円なので、それを20万円にして、一番高かった月が30万円なので、40万円くらいまでいけたらいいなと思っています」
無理しないから続けられる
かすみんさんの副業スタイルで素晴らしいのは、「無理をしていない」ということ。
「辛いと続かないので、無理はしないようにしています」
自分のペースで、できる範囲で、着実に。それが長く続けるコツなんですね。
まとめ:副業で月10〜30万円を稼ぐための5つのステップ

かすみんさんの成功事例から、副業で着実に収入を増やす方法をまとめます。
ステップ①:学習期間は3〜6ヶ月
- 2024年1月〜6月(約6ヶ月)
- 入門編+中級編を受講
- 卒業後、ポートフォリオを追加で1〜2作品作成
卒業後すぐに始めるのではなく、少し準備期間を設けてポートフォリオを充実させる。
ステップ②:クラウドソーシングで「量」をこなす
- 1日20件応募
- 通勤時間や休憩時間を活用
- 最低金額を設定(バナー2,000円、LP5万円)
採用率は10%程度が普通。「選ばれなくて当たり前」と思って淡々と応募を続ける。
ステップ③:「選ばれる」応募文を磨く
- 冒頭で「絶対に満足させます」と宣言
- 得意分野、稼働時間を明記
- 有料素材無償提供など、先回りして情報を伝える
テンプレートを作って、案件ごとに冒頭だけカスタマイズ。
ステップ④:実績が増えたら単価を上げる
- 初期: バナー2,000円〜、LP2万円〜
- 中期: バナー3,000〜5,000円、LP5万円〜
- 現在: LP8〜10万円
依頼主が高めの予算を提示している案件を狙って応募。ポートフォリオが充実してきたら、より丁寧に応募文を作成。
ステップ⑤:無理せず自分のペースで
- 平日: 2〜3.5時間
- 休日: 5〜7時間
- 本業に支障が出ない範囲で
「辛いと続かない」。無理をせず、楽しみながら続けることが長期的な成功につながる。
副業成功チェックリスト
かすみんさんの経験をもとに、副業で成功するためのチェックリストを作りました。
- スクールの課題でポートフォリオを3〜5作品作成
- 卒業後、さらに1〜2作品追加
- クラウドソーシングに登録(ランサーズ、クラウドワークス)
- プロフィールを充実させる
- 最低金額を設定(バナー2,000円、LP5万円など)
- 応募文のテンプレートを作成
- 毎日案件をチェックする習慣をつける
- 1日10〜20件応募を目標に
- 納品後、クライアントの反応を記録
- 修正が多かった点を次に活かす
- ポートフォリオを定期的に更新
- マーケティングなど関連知識を学ぶ
- 「選ばれなくて当たり前」と思う
- 無理をせず自分のペースで
- 楽しむことを忘れない
- 小さな成功を喜ぶ
かすみんさんのキャリアサマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学習期間 | 2024年1月〜6月(6ヶ月) |
| 活動開始 | 2024年7月 |
| 初月収入 | 10万円 |
| 最高月収 | 30万円(2025年1月) |
| 半年累計 | 約100万円 |
| 主な案件 | LP、バナー |
| 活動場所 | ランサーズ、クラウドワークス |
| 本業 | 事務職(在宅勤務) |
| 成果 | マイホーム購入 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学習期間 | 2024年1月〜6月(6ヶ月) |
| 活動開始 | 2024年7月 |
| 初月収入 | 10万円 |
| 最高月収 | 30万円(2025年1月) |
| 半年累計 | 約100万円 |
| 主な案件 | LP、バナー |
| 活動場所 | ランサーズ、クラウドワークス |
| 本業 | 事務職(在宅勤務) |
| 成果 | マイホーム購入 |
編集後記
かすみんさんのインタビューで最も印象的だったのは、「無理をしていない」ということでした。
副業で月30万円と聞くと、寝る間も惜しんで働いているイメージを持つかもしれません。でも、かすみんさんは平日3.5時間、休日7時間という範囲で、楽しみながら稼いでいます。
「趣味みたいなもの」という言葉が、すべてを物語っていますね。
そしてもう一つ。「選ばれなくて当たり前」というマインドセット。
期待しすぎないからこそ、落ちてもへこまない。淡々と応募を続けられる。このメンタルが、継続の秘訣だったんだと思います。
副業で月10万円、そして月30万円。それは決して夢物語ではありません。正しい方法で、コツコツと続ければ、あなたにも実現できるはずです。
まずは、1日1件の応募から始めてみませんか?









