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在宅ワークのメリットとデメリットを徹底解説!デメリットの克服方法とは?

在宅ワークのメリットとデメリットを徹底解説!デメリットの克服方法とは?

コロナ禍ですっかり一般的になった「在宅ワーク」。

自宅で働くというスタイルは、もはや珍しいものではありません。

徐々に従来の出勤スタイルに戻りつつあるものの、多様化する働き方のひとつとして、在宅ワークはここ数年で一気に脚光を浴びるようになりました。

誰しも一度は、「家で仕事できたらいいのに・・・」なんて思ったことがあるのではないでしょうか。

メリットに期待が膨らむ一方で、本格的に在宅ワーカーに転身となれば、

「完全に在宅ワークにシフトしてしまって大丈夫?」
「会社勤めと比べて収入が減ってしまうのではないか」
「在宅でできる仕事ってどんな職種?」
「在宅ワークを始めるには何から手をつければいいの?」

など、不安や疑問が浮かび上がってきますよね。

働き方の選択肢として「在宅ワーク」の実情を知っておいて損はありません。

メリット・デメリットと併せて、在宅ワークと相性の良い職種、自宅で仕事をスムーズに進めるコツや必要事項を解説していきますので、これからの働き方を検討する際のヒントにしてください。

この記事の内容

「在宅ワーク」をするメリット・デメリット

「在宅ワーク」をするメリット・デメリット

テレワークは身近になってきたものの、いざ「在宅ワーク」を始めるとなると、メリットとデメリットが気になりますよね。

「在宅ワーク」という働き方が自分のライフスタイルに合うのか検討していきましょう。

「在宅ワーク」のメリット5つ

出勤せずに働くメリットを5つ挙げてみました。
まずは「在宅ワークのいいところ」に目を向けて、以下を検討してみましょう。

  • この働き方が自分にとってメリットと言えるのか
  • 今自分が抱えている問題解決になるか

メリット1. 通勤時間が無くなる

満員電車や日々の長距離通勤で疲労やストレスをためている人も少なくないはずです。

日本人の平均通勤時間は片道約40分。通勤時間としては妥当なところかもしれません。

でも、往復1時間20分で週5日勤務すれば6時間40分。

それが1か月、1年・・・と積み重なれば、かなりの時間を通勤に費やすことになります。

在宅ワークなら通勤時間はゼロ。

出社に必要な身支度の時間も含めると、通勤不要になって浮く時間は大きいですね。

その時間を有意義に過ごせれば、日々の暮らしの満足度も上がるでしょう。

通勤による体力の消耗も防げるので、「就業開始前にすでに疲れている・・・」という事態を避けられ、仕事の効率も上がるはずです。

メリット2. 勤務地が自由

出勤する必要がないとなれば、通勤圏を考えて勤め先を選ぶ必要はありません。

勤務地や居住地に縛られることなく働けるため、就職や転職の際の選択肢が格段に広がります。

家庭の都合で転居が多くても、在宅ワークならその都度仕事を辞める必要はありません。

「ふるさとワーク」に代表されるように、地方に住みながら都市部の仕事ができるようになったのも在宅ワークの大きなメリット。

「地方副業・兼業」のように都市部に住みながら地方の企業で働くことも可能です。

テレワークによって、都市部と地方間に人や仕事の新たな流れが生まれました。

その一端を担えれば、地域活性化の貢献にもつながります。

メリット3. 「ワーク・ライフ・バランス」を保ちやすい

ワーク・ライフ・バランスとは「仕事と生活の調和」を意味します。

総務省が提示している「テレワークの意義・効果」8つの中に「ワーク・ライフ・バランスの実現」が含まれており、テレワークによる効果を以下のように提唱しています。

家族と過ごす時間、自己啓発などの時間増

家族が安心して子どもを育てられる環境の実現

引用:総務省「テレワークの意義・効果

自営型の在宅ワークであれば就業時間がきっちり定められていないので、時間の都合をつけやすいというメリットがあります。

長時間家を空けられない育児や介護と、出社する必要のある仕事は両立が難しいものです。

在宅ワークなら勤務時間をトータルで調整したり、スキマ時間を活用するなど、工夫次第で仕事と生活の調和を実現できるでしょう。

怪我の療養中で出勤が困難なときや、体を労わりたい妊娠期間中なども、在宅ワークなら体調と相談しながら自分のペースで働くことが可能です。

ライフステージやライフスタイルの変化に柔軟に対応できるからこそ、「ワーク・ライフ・バランス」を保ちやすいといえます。

メリット4. 作業に集中でき生産性を上げやすい

会社のオフィスで仕事をしていると、電話応対や突然の来客や会議、同僚や上司との会話など、業務が中断することもしばしば。

作業の手を止めなければならない要因が意外と多いものです。

突発的なことや、頼まれごとが重なって「今日は予定していた自分の業務ができなかった」という経験はありませんか?

業務が中断するたびに集中力は途切れます。

そもそも、人間は複数のことを同時進行するマルチタスクが苦手なのです。

ひとりの時間や空間を確保できる在宅ワークなら、オフィスで発生するような予定外の用件に翻弄されず、マイペースに仕事をすることができます。

集中力を高く維持できるので、業務効率はおのずと上がり生産性も向上するでしょう。

メリット5. 対人関係のストレスを軽減できる

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とは、心理学者のアルフレッド・アドラーによる『嫌われる勇気』の一節。

職場のストレス要因として、「対人関係」を挙げる人は多いのではないでしょうか。

事実、厚生労働省による「平成28年 労働安全衛生調査(実態調査)」を見ると、ストレスの要因として、1位「仕事の質・量」、2位「仕事の失敗、責任の発生等」に次いで3位に「対人関係」が挙げられています。

パワハラ、セクハラ、陰口や悪口・・・。

想像しただけでもうんざりしますね。

「職場の対人関係」が転職のきっかけになることは珍しくありません。

狭い職場空間で苦手な人と毎日顔を合わせるとなると、仕事にも支障をきたすでしょう。

でもそれはあなたのせいではありません。

職場を共にする人々はただの巡り合わせ。

関係を築くことが難しい相手がいるのも当然です。

そうなったら環境を変えるしかありません。

在宅ワークなら、コミュニケーションはメールやチャットなどオンラインが中心です。

人と顔を合わせる機会が少ないので、対人関係が要因のストレスはかなり軽減されるでしょう。

参考:厚生労働省「平成28年 労働安全衛生調査(実態調査)

「在宅ワーク」のデメリット5つ

物事には2つの側面があるものです。

在宅ワークも良いこと尽くめというわけにはいきません。

メリットを知ったうえで、影の部分も覗きつつ「在宅ワークのリアル」を知る手がかりにしてくださいね。

デメリット1. 仕事する環境を整えなければならない

居住空間を仕事用にする必要があります。

家庭環境によっては難しい場合もあるでしょう。

まずは作業スペースの確保。

自分専用の書斎や部屋があればいいですが、なかなかそうはいきません。

リビングを占拠するわけにもいかず、集中できる場所の確保に苦労する場合もあります。

また、「音」の問題も無視できません。

工事の音など、出勤していたときには気づかなかった「日中の騒音」が気になることもあるでしょう。

同居する家族がいる場合は、話し声やテレビの音で集中が難しいと感じるかもしれません。

自宅でオンライン会議や打ち合わせをおこなうことがあれば、背景に移りこむ生活空間や、入り込んでしまう生活音や家族の声などに気を使うことになるでしょう。

ツールの準備も必要です。

デスクや椅子がなくてずっとソファで仕事・・・、というわけにもいきません。

ダイニング用のテーブルや椅子もパソコン業務には不向きです。長時間のデスクワークに適したものを揃えたほうがいいでしょう。

パソコンやインターネット環境など、ハード面については後述しますので、そちらを参考にしてください。

デメリット2. 仕事と私用の境界線が曖昧になりがち

「自宅で仕事をする」という性質上、プライベートな事が常に隣り合わせ。

仕事だけに集中することが難しい状況で作業を進めなければなりません。

「今は業務時間」と決めていても、育児や介護をしていれば割り切ることは難しいでしょう。

気分転換のつもりで始めた家事に、うっかりのめり込んでしまうことも。

予定していた仕事が終わらず、結局深夜に仕事をするという事態になりかねません。

居住空間ですので、誘惑が多いのも事実。

テレビ、スマートフォン、ゲーム、漫画や本、ベッド、冷蔵庫・・・。

これらの誘惑に負けそうになっても誰も注意してくれません。自己管理ができない人はついつい怠けてしまうでしょう。

プライベートな空間で仕事をする在宅ワークは、仕事とプライベートの線引きが極めて難しいと言えます。

デメリット3. 気持ちの面でオン・オフの切り替えが難しい

出勤する必要がないため「これから仕事開始」、「今日はもう業務終了」などの気持ちの切り替えが難しくなります。

会社では「出社や退社」、「定められた時間での昼休憩」、「上司や同僚の目」などをきっかけに、自然と仕事モードにオン・オフができていました。

在宅ワークだと、そういった制約や第三者の目がないため、オン・オフのタイミングを逃してしまいがちです。

メリハリのない一日になってしまい、

「ずっと仕事が頭から離れず、休憩した気がしない」
「なかなか仕事モードになれずに、作業効率が上がらない」
「日中にサボってしまい、夜にしわ寄せがくる」
「やめ時が分からず、夜遅くまでダラダラと仕事をつづけてしまう」

など、上手く気持ちを切り替えられず、かえって長時間労働になる可能性もでてきます。

プライベートな空間で仕事を引きずるのはストレスでしかありません。

「家では仕事から解放されてリラックスしたい」と考える人には向かないかもしれません。

デメリット4. コミュニケーションが希薄になりがち

人に会う機会が少ないことで、人間関係の煩わしさから解放されるという面はメリットですが、裏を返せば孤独であるというデメリットでもあります。

顔を合わせたときにするような雑談をわざわざメールやビジネスチャットでするわけにはいかないので、関係が希薄なまま孤独を感じがちです。

事実、厚生労働省が公表している「テレワークを巡る現状」を見ると、労働者の多くが今後の課題として「コミュニケーション不足」を挙げていることが確認できます。

業務に関わるコミュニケーションの不足は仕事に支障をきたしかねません。

対面であれば気軽にできる「ちょっとした質問や相談」を、いちいち文章にして連絡するとなると煩わしいものです。

つい言いそびれてしまって曖昧なまま・・・、という事態も考えられます。

テキストベースのコミュニケーションでは、どうしてもニュアンスが伝わりにくいので、誤解や認識のズレが生じやすいのも懸念すべき点です。

複数のメンバーでプロジェクトに関わる場合は、アイデアシェアや進捗状況の共有、団結力アップという側面で、オンラインのみのコミュニケーションに不自由さを感じるかもしれません。

参考:厚生労働省「テレワークを巡る現状

デメリット5. 家に引きこもりがちで運動不足になる

出勤する必要がないとなると、外出する機会が急激に減ってしまいます。

自宅と会社を往復するだけでも、毎日カロリー消費ができていたかもしれませんが、在宅ワークとなると、パソコンに向かって一日中座っていることも少なくありません。

運動不足による弊害として、

  • 肥満
  • 生活習慣病
  • うつ病など心の病
  • 仕事の作業効率低下

などが挙げられます。

厚生労働省が推奨する1日あたりの消費カロリーは約300kcal。

「300kcalのエネルギー消費は1万歩の歩行に相当する」とのことですが、歩幅70㎝なら7㎞のウォーキングが必要になります。

時間にすると1時間半~1時間45分が目安です。

けっこうな運動量ですので、家に引きこもりがちな在宅ワーカーには厳しい数字。

ちなみに300kcalを食品に置き換えるとチーズバーガー1個分。

ポテトチップス(60g入り)なら1/2袋です。
あっという間に食べてしまえる量なので、その分を消費する運動量を考えると愕然としますね。

食べ物の誘惑も多い在宅ワーク。

自分を律することができなければ、運動不足による健康トラブルのリスクは極めて高いと言えます。

参考:厚生労働省「健康日本21(身体活動・運動 )

「在宅ワーク」5つのデメリットを克服するコツ

在宅ワークのデメリットは対策次第で克服が可能です。

備えあれば憂いなし。事前に心積もりしておくだけでもずいぶん違います。

少しでも働きやすくするための解決策を、5つのデメリットごとに見ていきましょう。

デメリット1. 「仕事する環境を整えなければならない」の解決策

自宅に仕事用の環境を作る際は、以下の厚生労働省の推奨するポイントを参考にひとつずつ整えていくといいでしょう。

  • 部屋:作業等をおこなうのに十分な空間を確保
  • 机、椅子、PC:目、肩、腕、腰に負担の少ないものを選ぶ
  • 照明:作業に支障がない明るさを保つ(机上は照度300ルクス以上が理想)
  • 室温・湿度:適切な温度・湿度に調整する(室温17℃~28℃/湿度40%~70%が目安)
  • 換気:定期的に空気の入れ換えをおこなう(窓の開閉や換気設備を適宜活用)

仕事をするスペースとプライベート空間の線引きが難しい場合は、ベッドやソファが目に入らないように仕切りをするなど、気が散る要因を視界に入れない工夫が必要です。

同居する家族がいる場合は、作業スペースの確保について事前に家族と話し合い、理解を求めなければなりません。

オンラインミーティングの際も、画面への映り込みや生活音が入らないよう配慮してもらいましょう。

参考:厚生労働省「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備

デメリット2. 「仕事と私用の境界線が曖昧になりがち」の解決策

出勤することで仕事とプライベートを自然と切り離せていたものが、在宅ワークになった途端に難しくなります。

対策として「タスク管理」を試みましょう。

以下を参考に、すべきことを可視化して「一日中忙しい」状況から解放されてください。

  • やるべきことに優先順位をつける
  • 一日のタイムスケジュールを明確にする
  • 同居家族と一日の予定を共有する
  • 時間を決めて効率よく仕事をする

まず家庭の都合・仕事の予定、それぞれに優先順位をつけます。

仕事は納期や締切から逆算して作業量を割り出し、一日にすべきことを可視化しましょう。

次に休憩時間や就業時間を加味し、家庭の用事を含めた一日のタイムスケジュールを明らかにします。

予定表や紙に書き出すなどして家族と共有し、「見える化」することで協力を得やすくなります。

あとはタイムリミットを意識して作業効率を上げましょう。タイマーを活用する方法もありますが、時間を意識するだけでも効果を実感できるはずです。

なお、「25分間の作業+5分間の休憩」という時間管理術「ポモドーロ・テクニック」もテレワークに有効だと言われています。

集中力を高めることがなかなか難しいという人は、試してみるといいかもしれません。

デメリット3. 「オン・オフの気持ちの切り替えが難しい」の解決策

「起きてすぐ仕事にとりかかれる」、「就業時刻と同時に自宅にいられる」という環境は在宅ワークのメリットではありますが、スイッチのオン・オフにはひと工夫が必要です。

在宅ワークならではの気分転換の難しさは、以下を意識して対策してみましょう。

【仕事モードをオンにする】

  • 通勤時と変わらない朝の習慣を保つ
  • 身だしなみを整える
  • 仕事に関係しないものを作業スペースから排除する
  • 五感を刺激して集中力を高める

【仕事モードをオフにする】

  • 昼休みをしっかり取る
  • 予定していた終業時刻を守る
  • 仕事に関係するものを遠ざける
  • 五感をとおして気分を和らげる

通勤の必要がなくても、起き抜けですぐ仕事に集中するのは難しいはず。

出勤するときと変わらず起床時間を守り、朝食をとるなどの朝の日課を崩さないようにしましょう。

通勤時間がなくなった分、ウォーキングなどで軽く体を動かすのも、体を徐々に目覚めさせるのに有効です。

在宅ワークとはいえ、パジャマや部屋着のままでは仕事モードになれません。

スーツとまでいかなくても、外出できる程度には身だしなみを整えておきたいものです。

逆に終業後はゆったりした服に着替えると気持ちをオフモードにできます。

作業スペースは必要以外の物は片付けて仕事に注力し、終業後は仕事関係のものは全て目に付かないところに片付けるなど、物理的に仕事から距離をとるのもオン・オフの切り替えのコツです。

また、在宅ワークでは「休憩時間」や「終業時刻」が曖昧になりがちですが、タスク管理でスケジューリングしたとおり、時間の面でも仕事とプライベートの線引きをしましょう。

昼休みに外に出るのも気分転換になり、午後の集中力が高まります。

味覚・嗅覚・聴覚といった感覚機能を利用するのも手です。

【始業時・作業中】

  • コーヒーで脳の中枢神経を刺激して仕事モードにする
  • ペパーミントやローズマリーのアロマで集中力アップ

【終業後】

  • 安眠効果のあるハーブティーでリラックス
  • ラベンダーやベルガモットのアロマで緊張感を和らげる

シーン別にBGMを使い分けてオン・オフに役立ててみるのもいいでしょう。

デメリット4. 「コミュニケーションが希薄になりがち」の解決策

業務に関するコミュニケーションがオンラインに限られてしまう在宅ワークは、伝達不足や双方での解釈のズレといったコミュニケーションエラーの対策と、人間関係を円滑にする工夫が必要です。

以下のポイントを意識して在宅ワークゆえのコミュニケーション不足を克服しましょう。

  • スケジュールや進捗状況を積極的に共有する
  • レスポンスは敏速にする
  • 解釈の間違いがないか確認をする
  • 丁寧で気持ちが伝わる文章を心がける

お互いの様子が見えないからこそ、作業の進捗状況や予定を共有することが大事です。

「暗黙の了解」はビジネスにおいて得策ではありません。

特にオンライン・コミュニケーションの場合、曖昧さは相手の不安を募らせることになってしまうので、状況を正しく言語化し自ら発信するようにしましょう。

レスポンスの早さもポイントです。

これもオンラインでの繋がりだからこそ気をつけたい点。

毎回返信が遅ければ不信感を抱かれても仕方ありません。

できるだけ早い返信を心がければ、円滑なコミュニケーションが可能になります。

返信が難しい状況でも、短い言葉やリアクション機能を活用して敏速に反応を示すようにしましょう。

相手に与える印象が変わってくるはずです。

「思い込み」による解釈のズレが発生しやすいのもオンラインの難しいところ。

相手の話の要点をまとめ、「~ということで間違いありませんか?」、「〜という理解で合っていますでしょうか?」など、初期段階で相手の意図を正しく認識できているか確認し、誤解によるトラブルを未然に防ぎましょう。

それ以外にも、文章でのやりとりにおいて配慮すべきことがあります。

言葉の選び方や言い回しには気をつけ、丁寧さを心がけましょう。

「誤字脱字、文法ミス、敬語や丁寧語が正しく使えない」などは相手からの信頼を失いかねません。絵文字や感嘆符の多用も考えものですので気をつけましょう。

また声のトーンなどで伝えられない気持ちを文章で表現する工夫も必要です。

用件のみの端的な文章ばかりだと、やや冷たい印象を与えてしまうかもしれません。かといってダラダラと長いメッセージは相手を困惑させてしまいます。

用件にプラスして、気持ちを伝えるひと言を添えるなど、相手への配慮が伝えられるといいでしょう。

否定的なニュアンスの内容を伝えるときも、「今後は〜するようにお願いします」よりも「今後〜してくださると大変助かります」と言う方が柔らかい言い回しになりますね。

気遣いを上手く言葉にできれば、オフラインより丁寧なコミュニケーションも目指せそうです。

デメリット5.「 家に引きこもりがちで運動不足になる」の解決策

運動不足解消のために、スポーツやランニング、ジム通いを習慣にできればいいですが、運動が好きではない人にとっては難しいでしょう。

そもそも、一日のエネルギー消費量の目安である300kcalを、在宅ワークの傍ら消費するのはハードルが高いと感じているかもしれませんね。

厚生労働省によると、300kcalを一度に消費せずとも「10分程度の歩行を1日に数回おこなう」ことでも十分効果が期待できるとあります。

細切れでもいいので、以下を参考に日常生活に簡単な運動を取り入れてみましょう。

  • 血流の悪化を防ぐために、30分に1回は立ち上がる
  • 腰痛や首・肩の凝りを定期的にストレッチでほぐす
  • 昼食や買い物など、意識して「歩く時間」をつくる
  • 腕立て伏せ・スクワットなどの筋トレを仕事の合間に取り入れる
  • 家事を運動と捉えて意識的に体を動かすようにする

「家事が運動になる」となれば、運動嫌いでもエネルギー消費に意欲的になれるかもしれませんね。

掃除、洗濯、料理、部屋の片づけ、食器洗い、アイロンがけなど、かける時間にもよりますがそれぞれ70kcal〜100kcal程度のカロリー消費が見込めます。

仕事の合間に効果的におこなうといいでしょう。

多様化する働き方 での「在宅ワーク」の位置づけとは?

一億総活躍社会に向けた「働き方改革」。

2019年の施行開始から、政府が推奨する「多様で柔軟な働き方」はどのような形で浸透しているのでしょうか。

フレックスタイム制、テレワーク、時短勤務、ワーケーション、副業・兼業、業務委託など「新しい働き方」を象徴する言葉が飛び交う中、「在宅ワーク」を正しく認識できていますか?

ここでは「新しい働き方」における在宅ワークの位置づけを確認していきます。

「在宅ワーク」はテレワークの一種

「在宅ワーク」の他にも、テレワークやリモートワーク、モバイルワークなど似通った言葉がよく使われます。

漠然と「全部おなじ・・・」というイメージを持っていませんか?
似ているようで微妙にニュアンスが異なるこれらの用語を、少し整理して見ていきましょう。

働き方改革の一環として政府が推進するテレワーク。

厚生労働省が明示しているテレワークの定義は以下の通りです。

「Tel(離れて)とWork(仕事)」を組み合わせた造語で、「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと

引用:厚生労働省「テレワーク総合ポータルサイト

つまり、「オフィスから離れた場所で、情報通信技術を使って働く」のがテレワークというわけです。

この「オフィスから離れた場所」がテレワークを知る鍵。

就業場所によってテレワークは3つに区分されます。

【テレワーク】

ー 在宅ワーク:自宅で仕事をする

ー モバイルワーク:出張先や移動中の交通機関、ホテルや空港ラウンジなどで仕事をする

ー サテライトオフィスワーク:ビジネス用のサテライトオフィスやコワーキングスペースなど、本社以外のオフィス空間で仕事をする(サードプレイスオフィス勤務)

テレワークにおける在宅ワークの位置づけが確認できますね。

ちなみに、テレワークと同じ意味合いでよく使われるのがリモートワーク。

ほぼ同義と考えて問題はありません。

政府が公式に使用しているのは「テレワーク」。

その後自然発生的に使われ出したのが「リモートワーク」と言われています。

そのためか、リモートワークの方がカジュアルな場で使われる傾向にあるようです。

リモート飲み会、リモート帰省など、日常会話でよく聞くのもこちらかもしれませんね。

公的機関や大企業が使う「テレワーク」がやや格式ばった言い方である一方、新しい風潮を連想させる「リモートワーク」は、クリエイティブな企業やIT関連の企業で好んで使われているようです。

テレワークのワークスタイル:雇用型と自営型

在宅ワークを含む「テレワーク」を、ここではワークスタイルの観点で見てみましょう。

厚生労働省が開示しているテレワーク推進の資料を見ると、テレワークを「就労形態」によって2つに分類しています。

  • 雇用型:企業に雇用されている人がおこなうテレワーク
  • 自営型:個人事業者・フリーランスがおこなうテレワーク

「雇用型」は、企業と雇用契約を結んだ正社員、契約社員、アルバイトなどがそれにあたります。

完全な在宅ワークという勤務スタイルもあれば、出勤と在宅勤務を組み合わせたケースも広く浸透してきました。

雇用型の場合、在宅勤務で使用するパソコンやインターネット通信料などを企業が負担することも多いようです。

「自営型」は企業に雇用されず、個人事業者やフリーランスとして注文者から業務委託を受け、成果物の作成やサービスの提供をおこないます。

時間や場所に縛られない柔軟な働き方ができるため、子育てや介護との両立も期待できます。

政府が目指す「一億総活躍社会」の要になりそうです。

内職的な業務から専門性的な独立自営の要素が強い業務まで、幅広い職種が考えられます。

雇用型=「在宅勤務」/ 自営型=「在宅ワーク」

同じようなニュアンスを持つ「在宅勤務」と「在宅ワーク」ですが、厚生労働省・総務省それぞれのテレワークに関する資料を照らし合わせてみると、曖昧ながらも使い分けられていることが確認できます。

各省庁のホームページでは「雇用型のテレワーク」のみを在宅勤務と明記しています。

一方、「業務委託を受けて自宅で仕事をすること」については「自営型のテレワーク」・「在宅ワーク」としか記載がありません。

世間でも、「雇用型=在宅勤務/ 自営型=在宅ワーク」という認識で一般的に使われているようです。

参考:厚生労働省「テレワークを巡る現状について
参考:総務省「テレワークの意義・効果
参考:厚生労働省「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン

テレワークの普及状況

 2016年より、総務省・厚生労働省・国土交通省・経済産業省の4省による連絡会議が開催されるなど、各省は連携してテレワークの推進を図ってきました。

コロナ禍において、テレワークはどれくらい世の中に普及しているのでしょうか?

総務省が開示している企業のテレワーク実施状況(令和3年度版)を見てみましょう。

【企業のテレワーク実施率】

引用:総務省「令和3年版 情報通信白書:テレワークの実施状況

テレワークの実施状況の推移から、新型コロナウィルス感染症の影響が大きいのは明らかです。

2020年1月、日本国内において最初のコロナ感染者が確認されてから2か月、まだ17.6%だったテレワークの実施率は1回目の緊急事態宣言時に56.4%まで上昇。

緊急事態宣言が解除されると31%まで低下するものの、その後ゆるやかに再上昇しています。

企業規模が大きいほど、テレワークを積極的に取り入れる傾向があることも見てとれます。

また、テレワークの普及率には地域差があることが、2021年11月に内閣府が公表している調査で明らかになりました。

東京都23区が全国平均を大きく上回る一方、地方圏の実施率はまだそこまで高くありません。

東京都が2021年5月に発表した「都内企業のテレワーク実施状況」によると、2021年4月時点でテレワーク実施率56.6%。半数以上の企業がテレワークを導入しています。

テレワーク人口が増えることによって、地方に暮らしながら都心部の企業にテレワークで勤務をする「ふるさとテレワーク」、「里帰りテレワーク」や都心を拠点にしながら地方企業でテレワークを利用して副業する「地方副業・兼業」、「ふるさと副業・兼業」など、テレワークが進化して新たな動きを見せています。

「テレワーク」はもはや珍しいことではありません。

働き方の選択肢として「在宅ワーク」を検討する人は今後も増えるでしょう。

参考:内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査
参考:東京都「テレワーク実施率調査結果

在宅ワークと相性の良い職種

職種によって在宅ワークに向き不向きがありますので、ここでは在宅ワークと相性の良い職種について見ていきましょう。

厚生労働省「テレワークを巡る現状」による、テレワークの実施率を職種別に見てみると、次のような調査結果が確認できます。

【実施率の高い職種】

1位:コンサルティング
2位:WEBクリエイティブ職
3位:企画・マーケティング
4位:経営企画
5位:IT系技術職

参考:厚生労働省「テレワークを巡る現状

ITやインターネットに直接関わる情報通信業がテレワークに移行しやすいのは想像がつきますね。

一方、医療や福祉、理容や美容、販売など「人と接する」業種は、そもそも在宅ワークが成り立ちません。

建築・土木系技術職、製造(組み立て・加工)などの業種も、専門的な機器や設備を要するので在宅ワークには不向きです。

これから在宅ワークを考えるなら、テレワーク実施率の高い上記の職種や、パソコン業務が中心である事務作業の職種を視野に入れるといいでしょう。

以上を考慮したおすすめ在宅ワークはこちらです。

  • エンジニア・プログラマー
  • WEBデザイナー
  • WEBライター
  • WEBディレクター
  • 動画編集
  • 翻訳業
  • オンライン事務
  • バックオフィス業務

エンジニア・プログラマー

エンジニアやプログラマーは在宅ワークと相性抜群。

エンジニアやプログラミングの職域は広く、システム開発やIoT・AIの分野、WEB制作・アプリ制作Iのプログラミングなど多岐に渡ります。

スキルとパソコンがあれば自宅で作業ができるので、まさに在宅ワーク向き。

専門職なので在宅ワーカーの中でも高い年収を狙える分野です。

WEBデザイナー

WEBデザイナーも在宅ワークに向いている職種。

WEBサイトやバナーなど、インターネット上のあらゆるデザインを担当するのがWEBデザイナーなので、制作は全てパソコン上でおこないます。

制作物はオンラインで共有でき、受注から納品まで一括してインターネット上で完結させることが可能となるため、在宅ワークがイメージしやすい職種なのではないでしょうか。

WEBライター

WEBに関連する業務といえば、WEBライターも欠かせない存在です。

インターネット上で目にする記事は、オウンドメディア記事やブログ記事などさまざま。

ジャンルも多種多様なので、得意な分野や専門知識があれば強いでしょう。

取材など客先に出向く必要がなければ、パソコンで執筆してオンラインで納品することが可能です。

場所を選ばない執筆業も在宅ワークに向いていると言えます。

WEBディレクター

WEB系の仕事を取りまとめる指揮官のような存在。

WEBライター、 WEBデザイナー、 WEBエンジニアを統括し、WEBサイト制作に必要なスケジューリングとプロジェクト全体の管理をおこないます。

WEB全般に関する知識と、コミュニケーション力やマネジメント力が必要で、WEBライターやデザイナー、エンジニアのキャリアパスとしても人気です。

動画編集

YouTubeを始めとするSNSでの動画需要が高まり、PRのために動画コンテンツに乗り出す企業も増えました。

企業のプロモーション、サービスや商品の広告、ウェディング動画、個人のYouTube動画などの需要が高く、「編集」がアウトソーシングされることも少なくありません。

動画編集ソフトを活用して動画を分割したり、テロップやBGMを入れるなど、YouTube動画なら趣味の延長程度のスキルで始められます。

翻訳家

ニーズが高い英語の他にも、中国語・韓国語・フランス語なども需要があり、ニッチな言語を扱えるならユニークな強みになるでしょう。

語学が堪能であることはもちろん、論文やビジネス文書など、扱う分野によってはかなり専門的な知識が問われることも多いのが難しいところ。

ただ、専門性が高くなるほど報酬は高くなります。

黙々と作業を進められる仕事なので、在宅ワークに向いていると言えます。

オンライン事務

名刺などの顧客管理、アンケートや企業情報などのデータ入力、音声の文字起こしや商品の発送代行などを在宅で請け負います。

個人情報を扱うこともあるので、データの扱いには注意が必要です。

在宅ワークの中では報酬が低めですが、Word、Excel、PowerPointなどoffice系ソフトの基本的操作ができ、タイピングのスピードに自信があるなら、量をこなした分だけ収入が得られます。

パソコン一台で気軽に始められるので在宅ワークの手始めにオススメです。

バックオフィス業務

バックオフィス業務とは、顧客と直接関わることのない社内業務です。

人事・経理・財務・法務・総務・庶務・営業事務に代表されるこれらの部署の仕事は、ペーパーレス化が進めば在宅ワークに切り替えることが可能です。

事務作業が中心なのでチームというよりは一人で作業を進めることが多く、社内で完結する業務でもあるので、セキュリティ面がクリアできれば在宅ワークに適しています。

在宅ワーカーになるための6つのステップ

在宅ワークを始めるための6ステップ

具体的な職種をイメージすることで、いよいよ在宅ワーカーへの転身が現実味を帯びてきたかもしれませんね。

ここでは在宅ワークを始めるにあたってのポイントを見ていきます。

ひとつずつクリアして、在宅ワーカーに華麗なる転身をとげましょう。

Step1. ハード面(PC・通信環境)の環境を整える

在宅で仕事をするなら、同居する家族の理解を得て協力を仰ぐ必要があるのは前述のとおりです。

ここでは、ハード面の環境整備について触れていきたいと思います。

在宅ワークはオンラインでのやりとりが基本ですので、

  • パソコン
  • インターネット回線

が必要なのは当然ですが、肝心なのは性能です。

パソコンの場合は、効率よく作業を進めるのに十分なスペックを備えていること。業務内容に見合ったメモリ容量を確認しておきましょう。

在宅ワークでは一般的に8GBあると滞りなく業務が進められると言われています。

4GBだとやや心もとないでしょう。

高解像度の動画を扱うようなクリエイティブな業種なら16GB以上あるのが理想。

長時間パソコンを使って作業をすることを考えると、十分な画面サイズや目に優しい液晶画面などもポイントです。

セキュリティ対策も万全でなければなりません。

クライアントにもよりますが、古いパソコンはセキュリティの問題から許可されないことがあるので注意が必要です。

どんなセキュリティソフトを導入しているか問われる場合もあります。

インターネット回線は、速度と安定性が重要。

インターネット接続がスムーズで、ファイルのダウンロードやアップロードもストレスなくおこなえる必要があります。

オンライン会議をすることも想定し、通信が遅かったり接続不良が起こったりしない安定した回線を選びましょう。

持ち運びが便利なモバイル回線よりも、回線が安定しやすい光回線の方が在宅ワーク向きです。

その他、WEBカメラやヘッドセット、モニターなどパソコン周りの機器で必要なものは、先行投資しておかなければなりません。

在宅ワークの形態によっては、企業から業務用の端末が貸与されるケースもあります。

その場合、すでにセキュリティや業務に必要なセットアップがされているので手間が省ける上に安心ですね。

快適に仕事ができるよう、ハード面の環境は不備なく整えておきましょう。

Step2. 便利なオンラインツールを使いこなす

パソコンが仕事道具ですので、タイピングやメール作成、Office系ソフトの使用など、基本的な操作はもちろんのこと、オンライン業務に必要なツールを使いこなせるようになりましょう。

対面での会話ができない在宅ワークでは、コミュニケーションツールの活用は特に重要です。

用途によって、連絡手段を上手く使い分ける必要があります。

  • 急ぎの用件/文章ではニュアンスが伝わらないとき
    → 電話
  • 情報量が多いもの/オフィシャルなもの
     → メール
  • リアルタイムでのやりとり/グループでの会話/ファイルの共有
    → ビジネスチャット(Chatwork、Slack、Teamsなど)
  • 複数の人と顔を合わせての会議/画面共有しながらの会話
    → WEB会議(ZOOMやTeamsなど)

これらを組み合わせて活用できれば、直接会わずとも円滑なコミュニケーションが可能です。

他にも、GoogleドライブやMicrosoft Ofice Onlineといったオンラインで共有・編集可能な文書作成ソフトや表計算ソフト、見積書や請求書を作成してPDF変換できるソフトなど、便利なオンラインツールがたくさん存在します。

どのツールを使用するかはクライアントや勤務先から指定されることがほとんどですが、ひと通り使いこなせるよう、日頃からこれらのツール操作に慣れておくと良いでしょう。

Step3. 希望する就労形態を決める(雇用型/自由型)

仕事を探す際には、雇用型で働きたいのか、自営型で働きたいのかを明確にしておく必要があります。

先に解説したとおり、雇用型と自営型にはそれぞれに特性があるので、自分のライフスタイルに合った働き方を選びましょう。

雇用型だと就業時間が決められていることが多いので、時間の使い方の自由度は低いと言えます。

ただ、成果報酬ではなく時給や給与額があらかじめ決まっているので、「収入が安定している」、「収入の見通しが立つ」というのはメリットです。

自営型、いわゆるフリーランスの場合は成果報酬で案件を請け負うことになるので、納品までのプロセスや働き方を指定されることはありません。

自由度が高い分、常に案件の獲得に労力を使うことになります。

一定の収入が約束されているわけではないので、最初から正社員と同等もしくはそれ以上を稼ぐことは難しいでしょう。

どちらの働き方を選ぶかで、職探しのプラットフォームが異なります。

「雇用型」なら転職やアルバイトの希望者を募る求人サイトを、「自営型」なら案件ごとの受注が可能なクラウドソーシングサイトを利用するといいでしょう。

ー求人サイトー
在宅勤務の求人を見つけやすい2つ。

どちらもサイト内の検索窓に「在宅勤務」と入力するだけでさまざまな求人を見つけられます。

リクナビNEXT:言わずと知れた大手転職サイト。在宅勤務の求人も多く扱っています
Reworker:「リモート、副業、在宅、時短勤務」など新しい働き方の求人のみ扱うユニークなサイト


ークラウドソーシングサイトー
クラウドソーシングといえばここ、というくらいメジャーなサイト2つをご紹介します。

クラウドワークス:国内最大級のクラウドソーシングサイト。他と比べて圧倒的な案件数の多さが魅力
ランサーズ:クラウドワークスに次いで案件数が多く、こちらも国内の大手クラウドソーシングサイト

Step4. 現職のスキルを活かせる仕事を探す

最近では、「正社員雇用で完全在宅ワーク」という働き方の選択もできるようになってきました。

テレワーク制度の導入は、企業側にとっても「コスト削減」や「人材採用の幅が広がる」などのメリットがあるというのがその理由でしょう。

また、コロナ禍において社員の「在宅勤務」を余儀なくされた時期に、テレワークのシステムを整えたという背景もあるでしょう。

現在正社員で、ワークスタイルだけ在宅ワークにシフトしたいという人は、現職のスキルを活かして就労形態だけ変えるという道もあります。

先に述べた、バックオフィスの業務(人事や経理など)に従事しているなら叶いやすいかもしれませんね。

正社員採用にこだわらなければ、バックオフィス以外の業務でも、カスタマーサポートやコールセンターなどが在宅ワークの職を見つけやすいでしょう。

営業ならモバイルワークを取り入れて出社の機会を減らすという試みもできそうです。

営業で得た経験や知識をコンサルティング業に還元し独立するという道もあるかもしれません。

その他の職種も、現職で得た知識やスキルをひと捻りすれば、それをWEBライティングやコンサルティング、オンライン講師など、在宅ワークに関連する業務に転換できそうです。

Step5. 専門性の高いスキルを身につけて稼げる職種を選ぶ

在宅ワークで正社員の収入やそれ以上を臨むなら、専門性の高いスキルを身につけなければ難しいでしょう。

転職サイト「マイナビ」が発表している、「2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング」を見ると、コンサルタント、ITエンジニア、WEB系クリエイターが携わる職種が上位に多くランクインしています。

コンサルティングは、これまでのキャリアや経験が必須な分野ですが、これから何かスキルを習得したいというのであれば、この際、在宅ワークと相性の良いIT関連のスキルを身につけておくのもオススメです。

先行きが不透明なこの時代に「手に職を」と考えるならITのスキルは間違いありません。

オンライン学習で習得しやすいスキルというのは、これから在宅ワークを目指す人にぴったりくるのではないでしょうか。

コロナ禍でデジタル化が急速に進み、あらゆるサービスをオンライン化するのにエンジニアやプログラマーは欠かせない存在となりました。

人材の需要と供給が追いついていないという状況ですので、IT関連の専門知識を身につけることで、在宅ワークの中でも「稼げる職」を得られるはずです。

WEBデザイナーやWEBライターなどのWEB系スキルも同様に需要は高いので、デザインやライティングのスキル以外にも、SEO対策(記事を検索上位に表示させる策)やWEBマーケティングを学んでおくといいでしょう。

WEBサイト制作に必要なスキルをひと通り習得していれば、かなり重宝されます。

ITリテラシーがあまり高くなくて自信がないという人も、WEBデザインやWEBライティングを入り口に、専門性を少しずつ高めていくと無理なく極めていけそうです。

在宅ワークはそもそも、ICT(情報通信技術)を活用した新しい働き方。

「在宅ワークをする」と決めたら、苦手意識を持たずにITやWEBに強くなりましょう。 

参考:マイナビ転職「2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング

Step6. 副業から始めてみるのもオススメ 

転職にしろ独立にしろ、フルタイムの在宅ワーカーにいきなり転身するのはなかなかハードルが高いものです。

「実際に始めてみないと在宅ワークが自分に合っているか分からない」

「在宅ワークに切り替えて思うように稼げなかったらたらどうしよう」

などと不安がよぎり、踏ん切りがつかずに迷っている人も多いでしょう。

それならまず、副業から始めてみるのがオススメです。

副業であれば、パート・アルバイト感覚で始められますし、副業フリーランスとして単発の案件を少しずつ経験しながら実績を積むことができます。

「自宅で働ける」という点で、在宅ワークと相性の良い職種は副業とも相性がいいのです。

平日の終業後や休日、家事や子育て・介護の合間、日常のスキマ時間での在宅ワークなら、トライアルにちょうど良いのではないでしょうか。

興味のある職種が見つかったら、副業から始めてみましょう。

前述したオススメ求人サイトやクラウドソーシングサイトで副業の職も探せますので、ぜひ参考にしてください。

在宅ワークのメリットまとめ

「在宅ワーク」はメリットばかりではありませんが、デメリットも準備や心掛け次第で克服が可能です。

それを知った今、自宅で働く様子を少しリアルにイメージできるようになったかもしれませんね。

この記事では在宅ワークのメリット・デメリットに加え、在宅で働く時の注意点やコツ、相性の良い職種や在宅ワーカーに転身するためのステップを解説してきました。

内容をおさらいすると、在宅ワークのメリットは5つ。

  • 通勤時間がなくなる
  • 勤務地・居住地を選ばない
  • ワークライフバランスを保ちやすい
  • 作業に集中でき生産性を上げやすい
  • 対人関係のストレスを軽減できる

在宅ワークと相性がいいのは、コンサルタントやIT・WEBにまつわる職種です。

バックオフィス業務も在宅ワークに移行しやすい職種でしたね。

在宅ワーカーに華麗に変身を遂げるなら、自宅を仕事仕様に整備し、想定されるデメリットにも事前に備えておきましょう。

時代に合わせてより柔軟な働き方を可能にしてくれる在宅ワーク。

自分のライフスタイルと上手くフィットすれば、ワーク・ライフ・バランスの面でもメリットを感じられるはずです。

幸せに働く選択肢として「在宅ワーク」にチャレンジしてみませんか?

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