一人で起業できる仕事21選｜実体験にもとづく成功ポイントも紹介

「一人で起業して、自分のペースで働きたい」
「会社員ではなく、個人で自由な働き方を目指したい」

働き方が多様化している現代では、一人で起業する道を選ぶ人も増えています。しかし、実際に何をすればいいのか、どんな仕事が向いているのか具体的なイメージが湧かない方も多いでしょう。

私は、第2子出産後から在宅ワークでWEBライターを始め、そこから少しずつ収入を増やして個人事業主として独立することができました。私のように「一人でできる仕事」で起業を目指す人にとっては、最初の一歩をどう踏み出すかが非常に重要です。

そこで本記事では、一人で起業する際におすすめの仕事をはじめ、起業の成功ポイントや注意点を私自身の経験を交えながらお伝えしていきます。

起業のスタイルによっても働き方や事業の進め方が異なるため、自分に合った選択をすることが成功のカギとなります。

これから起業を目指す方は、本記事を参考にしながら「自分にできる仕事は何か」「起業を成功させるために必要なことは何か」をぜひ見つけてみてくださいね。

収入を上げたい！そんなあなたへ！

ブラック企業で倒れるほど働いていた斎藤さんはWEBデザインを学んで独立し、わずか10ヶ月で月収483万円を達成！これまで手にできなかった家族との時間と経済的自立を達成、理想のワークライフバランスを手に入れました。その秘訣をインタビューで大公開！

インタビュー記事を読んでみる

一人でできる仕事の起業スタイル｜おすすめ4パターン

「一人で起業」と聞くと、ハードルが高いように感じるかもしれません。しかし、近年は多様な働き方が認められており、個人のライフスタイルや価値観に合わせた自由な起業スタイルを選択できます。

ここでは、一人でできる仕事の起業スタイルを4つのパターンに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

ひとつずつ詳しくご紹介しますので、一人でできる仕事での起業を検討している方は、自分に合ったスタイルを探す参考にしてみてくださいね。

起業スタイル1：個人で仕事を請け負う

個人で仕事を請け負うスタイルは、特定の企業や個人と契約を結び、業務単位で報酬を得る働き方です。

「フリーランス」や「個人事業主」として活動することが一般的で、専門的なスキルや知識を活かして、多様な案件に携わることができます。

私自身、WEBライターとしてこのスタイルで起業しました。地道な努力の結果、徐々に高単価の案件を獲得できるようになり、家事育児と両立しながら働ける理想のスタイルを実現できています。

起業スタイル2：スキルを活かして商品やサービスを提供する

このスタイルでは、個人が持つスキルや知識を活かし、商品やサービスを提供します。

こちらも「フリーランス」や「個人事業主」として活動するのが一般的ですが、自分の得意なことや好きなことを商品・サービスにできるため、やりがいを感じながら働けます。

前述した「個人で仕事を請け負うスタイル」との明確な違いは以下のとおりです。

近年は、オンラインプラットフォームを活用することで、より手軽に起業できるようになりました。

さらにこの働き方の場合、スキルをパッケージ化して販売することで、不労所得を作ることも可能です。

起業スタイル3：店舗や教室を構える

一人で起業しても、実店舗や教室を運営するといったスタイルも選択できます。

このスタイルは、一人で経営しながらもリアルな場で顧客と関わることができるため、地域住民のニーズに応えやすく、口コミや紹介で顧客を増やしやすいのが特徴です。店舗の内装や雰囲気、提供する商品・サービスにこだわることで、他店との差別化を図れます。

また、起業スタイルも幅広く、「個人事業主」「法人」「フランチャイズ」のいずれかの形態を選ぶことが可能です。

どの働き方にもメリット・デメリットがあるため、自分の起業規模やキャリアプランに合わせたスタイルを選びましょう。

起業スタイル4：会社（法人）を設立する

個人事業主としての起業を経て、さらに事業を発展させたい場合は法人化（株式会社や合同会社など）するのもひとつの選択肢です。

法人化することで、個人事業では難しい大規模な事業に挑戦でき、社会的信用や節税のメリットを得られることがあります。しかし、初心者がいきなり法人化するにはハードルが高いので、ある程度の売上規模が見込める場合に検討するのが一般的です。

例えば、年間売上が1,000万円を超えると消費税の課税対象になるため、法人化することで節税になる場合があります。最初は個人事業主としてスタートし、一定の売上に達した時点で法人化を検討するのが現実的な流れと言えるでしょう。

【資格不要】一人で起業できるおすすめの仕事12選

一人で起業を目指す場合、資格不要で始められる仕事も数多くあります。特に在宅ワークやデジタル分野の仕事は、初期費用が少なく済み、自由度の高い働き方ができることが特徴です。

まずは、本項でご紹介する「資格不要で始められるおすすめの仕事」の一覧表を作成し、それぞれの特徴をまとめてみました。

「資格がないけど起業したい」と思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

WEBデザイナー

WEBデザイナーは、クライアントの要望に合わせて、ホームページやバナー、ランディングページ（LP）などをデザインする仕事です。

一人で起業しやすく、フリーランスや個人事業主として活動している人も多くいます。スキルを習得する必要はありますが、WEBデザインは市場のニーズが高く案件数も多いので、軌道に乗れば安定した収入が期待できます。

在宅ワークとも相性が良いため、ライフワークバランスを重視した働き方が可能です。

WEBライター

WEBライターは、企業のホームページやブログに掲載する記事、SNS投稿などのライティング業務を担当する仕事です。

基本的な文章力さえあれば実践でスキルを磨けるため、未経験からでも始めやすく、パソコンとインターネット環境さえあればすぐに開業できます。WEBライティングは案件ジャンルが幅広いので、意外な趣味や経歴を活かして働くことも可能です。

ITエンジニア

ITエンジニアは、システム開発やプログラミング、アプリ開発などを行う仕事です。

フリーランスエンジニアとして独立する人も多く、需要が高い分、安定した収入を得やすいといった特徴があります。

今後ますます市場ニーズが高まることが予想されているため、複数のプログラミング言語を身につけておけば、一人で仕事を請け負う際にも業務の幅が広がるでしょう。

動画クリエイター

動画クリエイターは、YouTubeやSNS用の動画編集、企業のPR動画の作成などを行う仕事です。

近年、動画コンテンツの需要が急増しているため、動画クリエイターとして一人起業する人も増えてきています。スキルさえあれば、在宅でも安定した収入が得られます。

動画配信者

動画配信者は、YouTubeやTikTok、Instagramなどで動画コンテンツを配信し、広告や企業案件で収入を得る仕事です。収益化までには時間と努力が必要ですが、成功すれば高収入が期待できます。

一人で起業する人も多く、動画のテーマやターゲット層を明確にすることで、ファンを獲得しやすくなるでしょう。顔出しに抵抗がある場合は、ゲーム配信やVチューバーなど、声だけで配信することも可能です。

夢のある仕事に見えますが、成功するためには企画力やトーク力だけではなく、毎日同じ時間にコツコツと投稿したり、リスナーのニーズを汲み取ったマーケティングを行うなどさまざまなスキルが求められます。

アフィリエイター

アフィリエイターは、ブログやSNS、YouTubeなどで商品やサービスを紹介し、成果報酬型の収入を得る仕事です。

特化型のブログやYouTubeチャンネルを開設し、商品やサービスを紹介するといった業務がメインなので、初期費用をほとんどかけずに未経験からでも起業することができます。

案件型の仕事とは違って納期がないので、完全に自分のペースで進められるといったメリットがある一方で、収益化までに時間がかかるといった注意点もあります。

WEBライターと仕事内容が似ているため、収入が安定するまではWEBライティングの仕事で報酬を得るといった働き方も可能です。

漫画家・イラストレーター

漫画家・イラストレーターは、書籍やWEBメディア、SNS用のイラストや漫画を制作して報酬を得る仕事です。

フリーランスや個人事業主として一人で起業する人が多く、SNSで作品を発信しながら企業案件を獲得したり、個人向けにオリジナル作品を販売するのが一般的です。近年は、ココナラなどのスキルシェアサービスを活用して、漫画やイラスト制作の依頼を受けたり、自分の作品として販売する人が増えてきています。

デジタルツールを活用すれば在宅ワークが可能なので、家庭がある方でも働きやすい仕事です。

コンサルタント

コンサルタントは、企業の経営課題や個人の悩みなどに対して、専門的な知識やスキルを提供し、解決策を提案する仕事です。

自身の得意分野や経験を活かして、自分のペースで働くことができますが、一人で起業する場合には、コンサルティング会社で経験を積んでから、個人事業主や会社を設立するのが一般的です。

オンライン相談や講座提供なども可能で、在宅でも高単価の仕事を獲得しやすいといった特徴があります。

ネットショップ運営

ネットショップ運営は、ECサイトやフリマアプリなどを活用し、商品を販売する仕事です。

一人で起業する場合は、個人事業主として開業するか法人を設立するケースが多く、仕入れ・発送・顧客対応などをすべて自分で行います。

商品ジャンルを絞って特化させると、リピーターやファンを獲得しやすくなります。

コーディネーター

コーディネーターは、クライアントや企業の依頼を受け、イベントやプロジェクトなどの企画・運営をサポートする仕事です。

一人で起業する場合は、特定の業界（イベント業界、クリエイティブ業界など）に特化し、クライアントと関係者の間に立ってプロジェクトの進行をサポートする形が一般的です。特にフリーランスのデザイナーや動画クリエイターと連携するケースが多く、マッチングサービスを提供するビジネスモデルもあります。

幅広い業界の仕事に携われるので、自分の得意な分野で活躍できます。

作曲家・作詞家

作曲家・作詞家は、音楽を作ったり、歌詞を提供する仕事です。

近年、YouTubeやTikTok、Spotifyなどの音楽配信プラットフォームが普及し、個人でも楽曲提供やBGM制作を通じて収益を得る機会が増えてきています。

一人で仕事をする場合、フリーランスや個人事業主として起業する人が多く、作曲・作詞の依頼を受けたり、オリジナル音源を販売するのが一般的です。

代行業

代行業とは、依頼を受けて、顧客の代わりに特定の業務や作業を行う仕事です。

内容は多岐にわたり、家事代行、事務作業代行、資料作成代行、手続き代行、SNS運用代行などがあります。業務内容によっては、対面での業務が必須のケースも多いですが、事務作業やSNS運用などはオンラインでの対応も可能です。

一人で起業する際は、特定の分野に特化した代行サービスを展開することで、リピーターを獲得しやすくなり、安定した収入につながるでしょう。

【資格や免許が必要】一人で起業できるおすすめの仕事9選

一人で起業する場合、資格や免許が必要となる仕事もあります。専門性が求められる分、顧客からの信頼を得やすく、安定した収入に繋がりやすいのが特徴です。

ここでは、資格や免許が必要となるおすすめの仕事をまとめました。

インストラクター・講師

インストラクターや講師は、特定のスキルや知識を活かして人に教える仕事です。

スポーツ、ヨガ、英会話、料理、ハンドメイドなどジャンルは多岐にわたり、自分の得意分野を活かして働くことができます。

企業に属して働くなどの選択肢もありますが、一人で起業する場合は、個人事業主として自宅教室やオンラインレッスンを中心にサービスを提供するのが一般的です。

カウンセラー

カウンセラーは、相談者の悩みや問題に寄り添い、心理的なサポートを行う仕事です。

一口に「カウンセラー」と言ってもその分野は幅広く、心理カウンセラー、キャリアカウンセラー、産業カウンセラーなどさまざまな仕事があります。

働く上で資格は必須ではありませんが、一人で起業するのであれば、社会的信用度やクライアントからの信頼を得るためにも取得しておいた方が良いでしょう。

ファイナンシャル・プランナー（FP）

ファイナンシャル・プランナー（FP）は、顧客のライフプランに基づき、資産運用や保険設計などのお金に関するアドバイスを行う仕事です。

企業に属して働く人も多いですが、経験を積んだ後に個人事業主として開業したり、会社を設立することで、安定した収入が期待できます。

起業した当初は顧客の獲得に苦労するかもしれませんが、しっかりとした信頼関係を結ぶことができればリピーターになりやすく、長期的な関係性を築けるようになります。コロナ禍以降、オンラインを活用した相談やサポートも増えてきており、時間を有効活用しながら全国どこにいてもクライアントと繋がれるようになりました。

士業

「士業」とは、いわゆる「〇〇士」が付く仕事の総称で、弁護士・税理士・司法書士・行政書士・会計士などが挙げられます。法律や税務などの専門知識を活かし、個人や法人向けに手続き代行やコンサルティングを行う専門家です。

専門職のため一人で起業しやすいのが特徴で、資格取得後すぐに個人事務所を開設する人もいれば、まずは既存の事務所に所属して経験を積んでから独立する人もいます。職種によって需要は異なりますが、資格を持っていれば高収入が期待できる仕事です。

配送業

配送業は、個人や企業から依頼された荷物を届ける仕事です。

近年、ネット通販の拡大によって宅配の需要が急増しているにも関わらず、配送ドライバーの数が足りていないことが問題視されています。そのため、一人で配送業を起業すれば、安定的な仕事を受注しやすい状況にあります。

特に以下のようなジャンルは、一人起業に向いています。

最近では、大手ネット通販サイトやフードデリバリーサービスと業務提携を結び、個人事業主として活動するケースも増えているようです。

飲食店

カフェやキッチンカー、テイクアウト専門店など、規模や形態を工夫すれば、飲食店でも低資金かつ一人で起業することが可能です。

また近年は、実店舗を持たず、デリバリーやテイクアウトを専門に行う「ゴーストレストラン」や、個人向けのケータリングサービスなど、一人でも運営しやすい飲食事業のスタイルが増えてきています。

販売業

販売業とは、商品（アパレル・雑貨・食品など）を仕入れて販売するビジネスのことです。実店舗を持つ選択肢もありますが、ネットショップ運営やフリマアプリでの販売、ハンドメイド商品の販売などであれば、初期費用を抑えながら起業できます。

販売する商品やターゲットを明確にし、オンラインを活用すれば、一人でも十分にビジネスを成り立たせることが可能です。

サロン経営

サロン経営は、店舗を構えてネイルや美容、リラクゼーションなどの施術やサービスを提供する仕事です。自宅の一部をサロンにする「自宅サロン」や、シェアサロンなどを利用すれば、一人でも起業することができます。

近年はネイル・まつ毛エクステ・エステなど、個人サロンの需要が増えているため、一人起業でも安定した収益を得やすい仕事と言えます。

建築・施工業

建築・施工業は、住宅や店舗などの建築・リフォーム・修繕を行う仕事です。

一人で起業する場合は、大工・リフォーム業・電気工事・塗装業などの専門職として独立開業するケースが多いです。また、特定の工事を専門とする「個人事業主」として活動し、業者や顧客から直接依頼を受ける形でも事業を展開できます。

近年では、個人向けのリフォームや外壁塗装などの需要も増えており、一人でも軌道に乗せやすい業界です。

一人で起業できる仕事のメリット5つ

一人で起業するメリットは、以下のとおりです。

ここからは、一人で起業することで得られる5つのメリットについて詳しく解説していきます。

メリット1：自分のペースで働ける

一人で起業する最大のメリットは、自分の都合に合わせて仕事を進められることです。働く時間や場所を自由に決められるため、ワークライフバランスを実現しやすくなります。

私自身、2人の子供を育てながら在宅でWEBライターの仕事をしていますが、子供たちの学校行事や急な体調不良にも柔軟に対応できています。

会社員のように決まった時間に働く必要がないため、体調や家庭の状況に合わせて働けるのも一人起業の魅力です。

メリット2：プライベートの時間を確保しやすい

一人で起業すれば、仕事とプライベートのバランスを自分で調整できます。趣味や家族との時間を大切にしながら、充実した毎日を送ることが可能です。

私の場合、朝に子どもを学校に送り出した後、少し家事を行ってから仕事をするといったスタイルを確立しています。午後は子どもの帰宅時間に合わせて仕事を終えることができるため、育児との両立がしやすくなりました。

また、旅行や帰省などで数日間仕事を離れる場合でも、事前にスケジュールを調整すれば、仕事への影響を最小限に抑えることができますよ。

メリット3：自分のスキルや経験を活かして始められる

一人で起業する場合、自分の得意なことや好きなことを仕事にできるため、モチベーションを維持しながら働くことができます。これまで培ってきたスキルや経験を活かして、即戦力として活躍することも可能です。

また、仕事での経歴だけでなく、例えば子育て経験や趣味など、日常生活で培った経験を活かして起業するという選択肢もあります。

このように、自分の強みを活かすことで、未経験の分野でも十分に活躍できます。

メリット4：ビジネスに役立つ幅広いスキルが身につく

一人で起業すると、仕事をする上で必要なスキルが自然と身につきます。たとえば、営業、マーケティング、経理、交渉など、会社員時代には担当することのなかった業務もこなす必要があります。

私自身、WEBライターとして独立してから、ライティングスキルだけでなく、単価交渉をする営業力や確定申告などの経理の知識、さまざまなスキルを身につけることができました。

これらのスキルは、将来的に事業を拡大する際にも役立ちます。一人起業をすることで、単なる「働く人」ではなく「経営者」としての視点も養われるのです。

メリット5：初期費用やランニングコストを抑えられる

一人で起業する場合、大きな設備投資が必要ないため、低コストで始められる仕事が多いのも魅力のひとつです。特にオンライン系の仕事は、パソコンとインターネット環境があればすぐに始められます。

また、最初は小規模で事業を始め、軌道に乗ってきたら徐々に規模を拡大していくといった柔軟な経営も可能です。

私もWEBライターとして起業しましたが、自宅のパソコンとインターネット環境があればすぐに仕事を始められたので、初期費用はほとんどかかっていません。オフィスを借りる必要もなく、ランニングコストを最低限に抑えられたため、収益が出るまでのリスクも抑えられました。

一人で起業できる仕事のデメリット4つ

一人で起業することには多くのメリットがありますが、一方で乗り越えるべき課題も存在します。特に初めて起業する場合は、予想以上に負担が大きく感じることもあるでしょう。

ここでは、一人で起業する際に直面しやすい代表的なデメリットを4つ紹介します。

デメリット1：事務処理を一人で行わなければならない

個人で起業する場合、経理・確定申告・契約書の作成など、すべての事務処理を一人で行う必要があります。特に開業当初は経理や税務に関する知識がなく、戸惑うこともあるでしょう。

私も開業したばかりの頃は、経費の計上や確定申告の方法が分からず、インターネットで調べたり、税務署に相談に行くこともありました。

最初は苦労しましたが、少しずつ知識を身につけていけば、対応できるようになります。

デメリット2：事業における全責任が自分にかかる

一人で起業する場合、事業におけるすべての責任が自分にかかります。そのため、事業がうまくいかない場合や、トラブルが発生した場合、すべて自分で解決しなければなりません。

精神的な負担が大きくなる可能性も考慮しておきましょう。

デメリット3：会社員に比べて社会的信用が低い

一般的に、個人事業主やフリーランスは、会社員に比べて社会的信用が低いと見られる傾向があります。そのため、融資や賃貸契約などで不利になる可能性も考慮しておかなければなりません。

特に事業を始めたばかりの頃は、収入が安定せず、社会的信用が低いと判断されることも多いです。

デメリット4：オンとオフの切り替えが難しい

一人で仕事をしていると、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちです。

特に自宅で仕事をしている場合、常に仕事のことを考えてしまい、リフレッシュする時間が取れないといったケースも考えられます。

私自身も、最初の頃は「もう少しだけ」と仕事を続けてしまい、気づけば子供との時間を犠牲にしていることもありました。

一人で起業する仕事に向いている人の特徴

一人で起業することは、自由な働き方や高い収入を得られる可能性がある一方で、孤独や責任といった課題も伴います。

では、どのような人が一人での起業に向いているのでしょうか？ここでは、一人で起業する仕事に向いている人の代表的な特徴を4つご紹介します。

特徴1：責任感がある人

自分の行動や決断に対して強い責任感を持てる人は、一人起業に向いています。

一人で起業するということは、事業における全ての責任を自分で負うということです。そのため、責任感の強い人ほど、困難な状況でも最後まで諦めずに事業を継続させることができます。

例えば、納期の厳しい仕事でも、最後まで責任を持ってやり遂げられる人は、クライアントからの信頼を得やすく、長期的な関係を築くことができるでしょう。

特徴2：成長意欲や向上心がある人

せっかく起業しても、成長意欲や向上心がないと、続けるのが難しい場合があります。特に一人で起業する場合、誰からも指示されることなく、自ら進んで学び、成長し続ける姿勢が求められます。

WEBライターとして起業した私も、最初の頃は低単価の案件しか受注できませんでした。しかし、クライアントからのフィードバックを参考にしながらスキルを磨き続けた結果、今では時給換算2,500円以上の案件を獲得できるようになりました。

成長意欲を持ち続けることは、起業を成功させるために非常に重要です。

特徴3：計画的にコツコツ取り組める人

一人で起業する場合、長期的な目標を持ち、計画的にコツコツ取り組める人が成功しやすい傾向があります。

特に事業が軌道に乗るまでの間は、成果がすぐに現れなくても、継続的な努力が必要です。

私がWEBライターを始めた頃は、時給換算500円以下の案件しか受注できないこともありました。しかし「まずは実績を積むことが大事」と考え、毎日コツコツ記事を書き続けた結果、徐々に高単価案件を受注できるようになり、収入も大きく増加したのです。

特徴4：柔軟な発想ができる人

一人で起業する場合、予期せぬトラブルや状況の変化に柔軟に対応できる能力も必要です。

特に流行の変化が激しい現代においては、マーケットのニーズに合わせて柔軟な発想を持つことが、事業を継続するうえで重要になります。

例えば、売上が伸び悩んでいる場合、既存のビジネスモデルにとらわれず、新しい商品やサービスを開発したり、新しい顧客層を開拓することで、状況を打開できる可能性が高まります。

柔軟な発想を持ち続ければ、新たなチャンスを掴むことができるでしょう。

一人で出来る仕事で起業を成功させる流れとコツ【実体験にもとづく5ステップ】

一人で起業することは、決して簡単な道のりではありません。成功させるためには、事前の準備と計画的な行動が必要です。

　初めて起業する場合は、いきなり本業にするのではなく、少しずつステップを踏んで進めることが成功のカギとなります。

ここからは、私の実体験にもとづいて、一人で出来る仕事で起業を成功させるコツを上記5つのステップに分けてご紹介します。

STEP1：起業する目的や目標を明確にする

まず最初に、「なぜ起業したいのか」「どのような目標を達成したいのか」を明確にしましょう。

目的が曖昧だと、途中で挫折しやすくなります。

例えば、
「経済的な自由を手に入れたい」
「自分のスキルを活かして社会に貢献したい」
「子育てと両立できる働き方をしたい」
など、具体的な目的を書き出すことで、自分のやりたいことが明確になりますよ。

STEP2：自己分析で経験やスキルを活かせる仕事を見つける

次に、自己分析を行い、自分の強みや経験を活かせる仕事を見つけましょう。

得意なことや好きなことを仕事にすることで、モチベーションを高く保ち、楽しみながら働くことができます。

私の場合は、文章を書くのが好きだったこと、家で働きたいという希望からWEBライターを選びました。

STEP3：まずは副業から始めてみる

いきなり会社を辞めて起業するのではなく、まずは副業から始めてみるのがおすすめです。特に収入が安定するまでの間は、リスクを抑えながら収入源を増やすことができます。

副業を始める際は、クラウドソーシングサイトなどを活用し、自分のスキルや経験に合った案件を探してみましょう。

私も最初は、副業程度の気軽な気持ちで始められる案件を中心に受注していました。そこから少しずつ学習と実績を積み重ねた結果、地道な努力が実を結び、徐々に高単価の案件も獲得できるようになりました。

STEP4：人脈を広げる

一人起業を軌道に乗せるためには、人脈作りも欠かせません。

セミナーや交流会に積極的に参加し、さまざまな人と交流することで、仕事のチャンスを広げることができます。また、SNSを活用して情報発信をしたり、オンラインコミュニティに参加するのもおすすめです。

STEP5：収入が安定してきたら開業を検討する

副業で十分な収入が得られるようになったら、個人事業主として活動することを検討しましょう。

開業手続きは、税務署に開業届を提出するだけで完了します。個人事業主として開業することで、経費を計上できるようになり、節税効果も期待できます。

私自身も収入が安定し始めたタイミングで開業届を提出し、経費の計上や節税対策のメリットを享受できました。

そして、個人事業主として十分な収益を得られるようになったら、法人化やフランチャイズ化を検討するといった流れが一般的です。少しずつステップアップすることで、事業を拡大しやすくなりますよ。

一人でできる仕事で起業する際の注意点5つ

一人で起業する際は、事前に押さえておくべき注意点があります。

開業後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、上記の5つのポイントを事前に確認しておきましょう。

注意点1：市場のニーズを調査し、需要の高い仕事を選ぶ

起業を成功させるためには、市場のニーズを把握し、需要の高い仕事を選ぶことが重要です。

自分の得意なことや好きなことだけでなく、それが市場で求められているかどうかを調査しましょう。せっかく起業して仕事を始めても、需要がない分野では長期的な収益化が難しくなってしまいます。

これらの情報をもとに、どのようなサービスや商品が求められているのか、競合との差別化は可能かを検討しましょう。

注意点2：お金や税金に関する知識を身につける

一人で起業する場合、お金や税金に関する知識は必須です。収入と支出の管理、確定申告、各種税金の支払いなど、すべてを自分で行う必要があります。

これらの知識がないと、知らないうちに脱税をしてしまっていたり、クライアントとの金銭トラブルに発展する可能性があるため、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。

注意点3：事業に必要な法律を把握しておく

起業を成功させるためには、事業に関連する法律を正しく理解しておくことが不可欠です。

特に、商品販売やサービス提供を行う場合、法律違反がトラブルや信用低下につながる可能性があるため、以下のような法律は押さえておきましょう。

一人で事業を行う際に関連する法律の具体例

知らずに法律に違反してしまうと、事業停止や罰金など、思わぬペナルティを受ける可能性があります。特に、インターネットを利用したビジネスは、法律の改正が頻繁に行われるため、常に最新の情報を把握しておくことが重要です。

注意点4：開業資金を用意する

一人で起業する場合でも、ある程度の開業資金が必要です。

小規模に起業したとしても、パソコンやソフトウェアの購入、広告宣伝費などの細々とした費用が発生することも珍しくありません。そして、物販や店舗ビジネスを始める場合は、仕入れや設備投資などの大きな初期費用がかかります。

事業によってかかる費用が異なるため、自分が起業するビジネスに合わせて、しっかりと資金計画を立てることが大切です。

自己資金が不足する場合は、起業家向けの支援制度や融資制度を利用することも検討しましょう。

注意点5：起業に必要な手続きを行う

一人で起業して事業を始める際には、いくつかの手続きが必要になります。 

特に「開業届」の提出や「確定申告」などは必ず行うべき手続きなので、事前に内容を把握しておきましょう。

これらの手続きは、事業内容や状況によって異なる場合があります。詳細については、税務署や関係機関に確認することをおすすめします。

まとめ

本記事では、一人で起業できる仕事を21種類ご紹介し、成功のポイントや注意点についても解説しました。

一人で起業する最大の魅力は、自分のペースで働ける自由さや、自分のスキルや経験を活かして収入を得られることです。しかし、一人で起業するからこそ、事業計画を立てる力や自己管理能力が求められる点も忘れてはいけません。

一人で起業することは決して簡単な道のりではありません。しかし、努力と工夫次第で、理想のライフスタイルを実現することは可能です。

「一人で起業するのは不安」と感じる方もいるかもしれませんが、最初の一歩を踏み出せば、少しずつ道は開けていきます。ぜひ、あなたらしい働き方を見つけて、充実したキャリアを築いてくださいね。