近年、働き方改革の一環で国が副業を推進しており、在宅勤務や時短勤務など多様な働き方が認められるようになりました。そして「副業の解禁」もその一つです。
家事や育児などに追われて、なかなか外に働きにいくことができない専業主婦のあなたも「副業」であれば、自宅にいながらスキマ時間を有効に活用して収入を得ることができるかもしれません。
この記事では専業主婦におすすめの副業11個を紹介します。その後、あまりおすすめできない副業、確定申告や扶養などお金や税金に関することについて詳しく解説します。
この記事を読めば、税金や扶養で損することなく副業でお金を稼ぐことができるようになるでしょう。
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専業主婦におすすめの副業【気軽に1~3万円稼ぎたい人向け】
月1〜3万円程度の副業であれば、家事や子育ての合間に無理なく稼ぐことができるでしょう。
毎月1〜3万円程度稼ぎたい専業主婦の方におすすめの副業は下記の4つです。
- データ入力
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- フリマアプリ
それぞれの副業の仕事内容と、おすすめの人の特徴について解説します。
データ入力
データ入力は、手書きの文章や音声データを、パソコンで指定されたフォーマットで入力する仕事です。下記のようなデータが考えられます。
- 名簿
- 名刺
- クライアントの情報
- 紙面での契約書
- 売上伝票の記録
- アンケートの回答
- 議事録や会議の資料
- 手書きのメモや原稿
- 画像やPDFに書かれた文章
パソコンにExcelやWordのソフトが入っていればできる仕事で、フルリモートで働くことも可能です。中にはパソコンがなくでもスマートフォンがあればできる仕事もあるので、パソコンがなくても諦めないでください。
- 高い集中力と忍耐力を持つ人
- 正確かつスピーディーに作業を進められる人
- 長時間単純作業を行うことが苦でない人
- 多少のパソコンスキル(WordやExcel)がある人
アンケートモニター
アンケートモニターとは、オンライン上で募集されているアンケートに回答することで報酬が得られる副業です。他の副業と比べると、スキマ時間にスマートフォンで作業すればできる仕事が多いため、気軽に取り組めます。
スマホなどオンライン上のアンケートに回答するタイプのモニターの相場は1件1〜200円となっており、飲食店やイベント会場まで実際に足を運んで作業する必要がある仕事は1件につき数千円程度です。
稼ぐための副業というよりは、スキマ時間を活用したお小遣い稼ぎという感覚で取り組むのが良いでしょう。
- これまで社会で働いた経験がない、または少ない人
- スキマ時間を有効に活用したい人
- 家事や育児などで忙しく働くためにまとまった時間を取るのが難しい人
ポイントサイト
ポイントサイトは「ポイ活」とも呼ばれている副業で、ポイントが得られるサイトを利用して、どんどんポイントを貯めます。
作業は簡単でシンプルなものが多く、ポイントサイトで紹介されている企業のCMを視聴したり、サービスに登録したりすることでポイントがどんどん貯まっていく仕組みです。
ポイントサイトは種類が多いため、自分自身が普段買い物をするサイトを扱っているサイトや、高額案件を扱うサイトを選ぶとポイントが貯まりやすくなります。
とはいえポイントサイトの副業だけで高収入を目指すのは難しいです。
アンケートモニターと同様に、スキマ時間を活用してお小遣い程度の収入を稼ぎたい人に向いています。
- 副業初心者の人
- スキマ時間を有効に活用したい人
- 自宅で自分のペースで仕事をしたい人
フリマアプリ
あなたの家に不用品は眠っていませんか?一見ガラクタと思われるようなものでもフリマアプリでは需要があり、高く売れることはよくあることです。
このように家にある不用品をフリマアプリで販売するという副業もあります。もちろん、不用品だけでなく、ハンドメイドのアクセサリーやグッズを販売するのも可能です。
フリマアプリは数多くありますが、初心者の人には、日本最大規模のフリマアプリである「メルカリ」をおすすめします。
スマートフォンだけで出品や購入ができるだけでなく、決済や発送のシステムも構築されており、集客の手間もかからないため初心者であっても参入しやすいでしょう。
しかし、不要なものは無限にあるわけではないため、フリマアプリを活用した副業は長く続けることは難しいと考えられます。
フリマアプリで継続的に副業をする場合は、ハンドメイドのグッズを販売できるようにスキルを磨くか、次章で紹介する「せどり」の仕事に移行させることがおすすめです。
- 家に多くの不用品がある人
- ハンドメイドのアクセサリーやグッズを作れる人
- スキマ時間を有効活用させたい人
専業主婦におすすめの副業【しっかり稼ぎたい人向け】
月3万円以上のしっかりとした収入を目指すとなると、多少のスキルや知識、そしてある程度まとまった労働時間が必要になります。
専業主婦でも、ちゃんと稼げるようになりたい方はおすすめの副業は下記の通りです。
- WEBデザイン
- WEBライティング
- 動画編集
- プログラミング
- WEBマーケティング
- オンライン秘書
- せどり
ここではこれらの副業の仕事内容について詳しく解説します。
WEBデザイン
WEBデザインはWEBサイトはもちろん、キャンペーンサイトやバナーなどWEB上にあるあらゆるものをデザインする仕事です。
ヒアリングを通じて顧客のニーズを汲み取りながら、美しいデザインと機能的な構成を提案してコーディングを行います。
パソコンとインターネット環境があればできる仕事でもあるため、フルリモートでの仕事も可能です。
WEBデザインにはセンスが必要だと思われがちですが、デザインには綺麗に見えるルールがあるので、正しい学び方をすれば未経験からでもWEBデザイナーとして稼げます。
- 最新のトレンドに敏感な人
- コツコツと地道に行う作業が得意な人
- クリエイティブな人
WEBライティング
WEBライティングは、企業のコラムや個人のブログなどWEBサイト上に掲載する文章を書く仕事です。
文章のジャンルは金融や不動産、医療など専門的なものから、脱毛、就職・転職活動、資格取得、英語学習まで多岐に渡ります。
自分自身が興味のあるジャンル、または経験がある分野であると書きやすいでしょう。
WEBライティングの副業に興味がある場合は、SEOに関する知識を身につけておくことをおすすめします。
SEOとはWEBの検索エンジンで上位表示されるためのノウハウのことです。書籍やYouTubeの動画を通じて独学で身につけられます。
WEBデザイナーの仕事と同様に、パソコンとインターネット環境さえあれば仕事ができるためフルリモートでの勤務も可能です。
- 文章を読んだり書いたりすることが好きな人
- 好奇心が旺盛で、新しいことを学ぶことが好きな人
- タイムマネジメントが得意で、納期を守れる人
- 1人で黙々と作業に取り組める人
動画編集
動画編集は結婚式や誕生日会で流す動画の作成や、商品やサービスのPR動画の作成などを請け負う副業です。
今後通信業界で5Gがますます普及することから、動画を活用した広告が増加すると考えられています。
つまり、動画編集ができる人材のニーズが高まることが予想されるため、将来性のある副業であると言えるでしょう。
仕事の内容は音声やテロップを入れるだけのシンプルなものから、動画の構成の企画、撮影への参加などの上流工程まで多岐に渡ります。
動画1本あたりの報酬単価は作業内容によって異なりますが、およそ5,000〜10,000円が相場です。
- 丁寧に仕事ができる人
- 作業をするためにまとまった時間を取れる人
- 地味な作業が苦にならない人
プログラミング
プログラミングを副業にした場合、さまざまな仕事があります。下記は未経験者でも受注しやすいプログラミング関係の仕事です。
- アプリ制作
- WEBサイト制作
- Excelのマクロ制作
- データ整理
- プログラミング系ライター
- 子供向けプログラミングスクールの講師
プログラミングを副業にするためには最低限HTMLやCSSなどの言語、JavaScript、そしてWEBデザインフレームワークであるBootstrapの知識が必要になります。
これらの知識は書籍やオンラインサイトなどを活用して独学で身につけたり、スクールに通ったりして身につけることが可能です。
そして実務経験があるほど案件が獲得しやすくなるため、コツコツと実績を積んでいきましょう。
- 集中力がある人
- 論理的思考力がある人
- いつでも学習する意欲が高い人
- コミュニケーション能力がある人
WEBマーケティング
WEBマーケティングとはWEBサイトへの集客を促し、商品やサービスの購入へ繋げるための販売促進活動のことです。仕事内容は下記のように多岐に渡ります。
- SEOマーケティング
- SNSマーケティング
- 広告運用代行
- Google Analyticsを活用した分析
- Webサイトの改善
- ブログやコーポレートサイトの管理・運用
近年インターネット広告市場が成長を続けているため、WEBマーケティングができる人材に対する需要が高まっています。
この傾向は今後も続くことが予想されるため、WEBマーケティングの副業は将来性が高いと言えるでしょうます。
WEBマーケティングの副業をするためには、SEOや広告運用のスキルや知識が必要です。これらの知識は書籍や動画を用いた独学、またはスクールに通うことで身につけられます。
- 結果や成果が目にみえる形で現れることでモチベーションが高まる人
- 人の行動や心理に興味がある人
- 失敗を恐れない人
- 論理的思考力が高い人
オンライン秘書
オンライン秘書とは、秘書業務の一部をオンラインで請け負う仕事です。オンライン秘書になるために必要な資格は特にありません。
Web会議やGoogleドライブなど最低限のITツールを使うことができれば、未経験者や初心者の方でも参入しやすい副業です。
オンライン秘書の主な仕事内容は下記の通り、多岐に渡ります。
- 事務作業代行
- 資料作成
- カスタマーサポート
- 会食予約
- リサーチ業務
- ライティング業務
- メールの返信
オンライン秘書の仕事をしたい場合は、クラウドソーシングサイトに登録するか、求人サイトから応募しましょう。
- 報告・連絡・相談をきちんとできる人
- わからないことは自分で調べて解決できる人
- 最低限のビジネスマナーを兼ね備えている人
せどり
せどりとは、インターネット通販やリサイクルショップなどで安く仕入れた商品を販売する仕事です。
仕入れ額と販売額との差額が利益となり、それが収入になります。特別なスキルや知識は不要、かつ初期投資も抑えられるため、比較的誰でも参入しやすい副業です。
せどりで利益を上げるには、適切な商品選びがポイントです。ニーズが高くてライバルが少ない商品、または仕入れ価格が安くて販売価格が高い商品を選ぶことが利益アップにつながります。
そのため、日頃から売れ筋商品を探すためにマーケットリサーチをすることが大切です。
- 商品を仕入れるための資金がある人
- 最新のトレンドや流行に敏感な人
- 仕入れた商品を置くためのスペースがある人
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専業主婦がやるか慎重に考えたい副業
近年、働き方改革の一環で政府が副業を推進しており、さまざまなタイプの副業が誕生しています。
しかし、人や条件によってはおすすめできる副業も、リスクや注意点を知らずに手を出してしまったがためにトラブルになるケースもあるので副業選びには十分注意してください。
下記は専業主婦がやるか慎重に考えたい副業です。
- イラストレーター
- チャットレディ
- ブログ(アフィリエイト)
- 投資系の副業
それぞれの副業のおすすめできない点について詳しく解説します。
イラストレーター
イラストレーターとは、雑誌や書籍などの紙媒体や、WEBサイト、ゲームなどで使われるイラストを描く仕事です。
イラストや絵を描くことが得意な人に人気がある副業ですが、おすすめできません。
理由は2つあります。
まずは将来性がないからです。近年AIの進化が著しいため、近い将来イラストレーターの仕事はAIやロボットに代替される可能性が高いでしょう。現に中国では既に大量の失業者が出ています。
2つ目は稼ぎづらいからです。イラストレーターの仕事は競争率が高く、なかなか安定して仕事を受注できません。また、競争率が高いことから単価を上げるのも難しいでしょう。
イラストレーターの副業に興味がある人は、WEBデザインやPhotoshopなどのツールの使い方を学んでWEBデザイナーの副業に挑戦することをおすすめします。
チャットレディ
チャットレディとはオンライン上で男性と会話やテキストのやり取りをする仕事です。
資格や特別なスキルは不要で、パソコンやインターネット環境があれば家でスキマ時間にできます。参入しやすい副業ではありますが、おすすめできません。
チャットレディの副業をおすすめしない理由は下記の通りです。
- 相手に身元がバレてしまう可能性がある
- 個人情報が流出する可能性がある
- ストーカーの危険性がある
プロフィールで架空のキャラクターを作り込んでいたとしても、お客さんとの会話の中でポロッと指名や住所など相手に身元が分かってしまうような情報や個人情報を漏らしてしまうリスクがあります。
そして、そのような情報が相手の男性に渡ると、最悪の場合ストーカーの被害を受ける危険性があるでしょう。
ブログ(アフィリエイト)
ブログ(アフィリエイト)とは、企業の商品やサービスを自分のブログで紹介して商品を購入してもらえたら報酬をもらえる仕組みの副業です。
未経験でも始めやすく、不労所得になることから注目されている副業ではありますが、おすすめできません。
それは、ブログ作成にかけた時間やコストが報酬に全く見合わない可能性が高いからです。
日本アフィリエイト協議会が行った「アフィリエイト市場調査2022」によると、アフィリエイトで月に1万円以上もの収入があるブログ運営者はわずか14.4%でした。
収入がない人、収入が1,000円未満の人の割合がそれぞれ40.1%と30.9%であることからも、高収入を得ることはおろか、収入源にもならない可能性が非常に高いです。
アフィリエイトブログの運営を行うよりも、WEBライターの仕事の方が即金性があるため、文章を書くのが好きな人はWEBライターの副業をおすすめします。
投資系の副業
近年投資も副収入を得るための手段として注目されている副業の1つです。特に下記の投資に人気があります。
- 株式投資
- 投資信託
- FX
- 仮想通貨
- NISA
- 不動産投資
しかし、投資系の副業もおすすめできません。理由は3つあります。
まずは元本割れのリスクがあるからです。
投資は大きなリターンを得られる可能性もありますが、その逆の可能性も十分にあります。元本割れしてしまうと、収入を得られるどころかマイナスになってしまいます。
2つ目は短期間で利益を得るのは難しいからです。
投資は基本的には時間をじっくりかけて資産形成するためのものです。短期間でハイリターンを目指す場合は、その分リスクも高まります。すぐに資金が欲しい専業主婦の方には不向きです。
そして、最後は投資に関する知識が必要だからです。
投資の知識は書籍を読んだり、セミナーに参加したりすることで得られますが、常にアップデートさせる必要もあるため忙しい専業主婦の方には大変でしょう。
専業主婦が副業する場合の確定申告と住民税
副業で稼ぐ際に気になるのが「税金」についてではないでしょうか?
結論としては、年間である程度の金額を稼ぐと確定申告も住民税の申告も必要です。
ここでは確定申告と住民税の申告が必要になる金額の目安について解説します。
年間の所得が48万円以上だと確定申告が必要
パートで働いていない専業主婦が1月から12月までの1年間で得られた副業の所得が48万円を超える場合は、確定申告が必要です。
所得とは、収入からスマホ料金や出張費用などの経費を引いた金額のことを指します。
売り上げと所得は異なります。
たとえば、ハンドメイドのグッズを作って販売する副業をしており、毎月5万円の売り上げがあると想定しましょう。
この場合、年間売り上げは5万円×12ヶ月=60万円となります。しかし、ハンドメイドのグッズを作るための材料費は「経費」です。
経費が毎月2万円かかっているとすると、年間の経費は2万円×12ヶ月=24万円となります。所得は上記にもあるように売上から経費を引いた金額です。
そのため、この場合の所得は60万円-24万円=36万円となり、所得が年間48万円以下なので、確定申告は不要であることがわかるでしょう。
しかし、副業だけでなくパートやアルバイトなど別の収入源がある場合は、副業での収入が年間で20万円を超えたら確定申告が必要になるため注意してください。
所得額が一定ラインを超えると住民税の申告が必要
年間の所得の金額が一定ラインを超えると住民税の申告が必要になるため、その点も気をつけてください。
住民税がかかる所得金額は、居住する市町区村ごとによって異なります。年間の所得が28万〜35万円以上になると住民税の申告が必要になるケースが大半です。
副業に興味のある専業主婦の方は、お住まいの地域の住民税申告のルールを知ってから副業を始めるようにしましょう。
各市町区村が設定する所得金額を超えなかったり、マイナスであったりした場合は住民税の申告は不要です。また、確定申告をした専業主婦の方も住民税の申告は必要ありません。
それは税務署が受け取った確定申告書のデータは、居住する市町区村の役所にそのまま送られ、そのデータに基づいて各市町区村が住民税の計算をして課税するからです。
専業主婦はいくらまで稼げる?副業における扶養
税金だけでなく、「扶養」(ふよう)についても気になる専業主婦の方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、被扶養者の年収によって住民税、所得税、そして社会保険の扶養から外れることになります。
そして、扶養者は、税金や社会保険の支払い金額が軽減される「扶養控除」を受けられなくなり、扶養者の税金や社会保険の支払い金額の負担が増大すると言うデメリットがあります。
専業主婦の方が副業でお金を稼ぐ場合は、「扶養」についても考慮することで節税につながるため、気をつけてください。
年収が100万を超えると住民税の扶養から外れる
専業主婦が副業などで得られた収入が年間で100万円を超えると 、住民税の納税義務が発生します。
住民税とは居住している都道府県や市町区村に納める税金のことです。
それぞれの地域から徴収される住民税は、さまざまな行政サービスを提供するための財源になります。
住民税で納付する金額は共住する地域によって、「均等割」または「所得割」のいずれかの方法で計算されることが一般的です。
均等割とは年収額に関係なく毎年定額で課されるもので、所得割はそれぞれの所得金額に応じて10%(都道府県税4%+市町区村税6%)課されるものです。
ご自分の居住地域の住民税の金額がどのように計算されているのか、副業を始める前に調べておくことをおすすめします。
年収が103万円を超えると所得税の扶養から外れる
続いて、専業主婦が副業などで得られた収入が年間で103万円を超えると、所得税の納税義務が発生します。
所得税とは、就労者の所得に応じて発生する税金のことです。
2017年までは被扶養者の給与収入が103万円以内であれば、扶養者の所得税を抑えることができました。
しかし、2018年より、被扶養者の年間の収入が103万円以下であれば「配偶者控除」、130〜201万円であれば「配偶者特別控除」となり、段階的に控除が受けられるようなシステムに変更されています。
この場合、扶養者の所得が900万円以上であれば控除額が減少し、1,000万円以上であれば控除が適用されなくなるため、扶養者に相談しながら副業で稼ぐ金額を調整することが必要です。
年収が130万円を超えると社会保険の扶養から外れる
最後に、専業主婦が副業などで得られた収入が年間で130万円を超えると、社会保険の扶養から外れてしまい、保険料の支払い義務が発生します。
社会保険の扶養とは、自分自身が社会保険の被扶養者にならなくても、医療や年金で不利益を被らずに済む制度です。
つまり、社会保険被保険者の扶養に入ることで社会保険料や国民年金保険料を支払わなくても、医療機関で保険診療を受けられたり、一定の年齢に達すると年金を受給できたりします。
年収130万円を超えて社会保険料の支払い義務が発生した場合、勤務先の社会保険に加入するか、自分自身で国民健康保険や国民年金に加入することが必要です。
国民健康保険料は収入や居住地によって変動があります。国民年金保険料は、収入に関係なく、毎月16,590円(令和5年)支払うことが必要です。
さらに、40歳以上になると健康保険の他に介護保険料の支払い義務も発生するので注意してください。
安定して月に10万円稼いでいる専業主婦の事例
最後に専業主婦で稼いでいる方の事例を紹介しますね。
今回ご紹介するのは、元々インスタグラムなどのSNSに作品をアップしたり、クラウドワークスなどのクラウドソーシングなどを活用したりして稼いでいた聖子ちゃんこと、津田聖子さん。
細かい副業をしているうちに、ランディングページの作成やバナーの制作などの仕事が定期的に入るようになったそうです。
独学でやってみたものの作品のクオリティはイマイチ。もっと良いものを作りたいと本格的にWEBデザインを学ぶことを決意しました。
日本デザインスクール卒業後は、SNSやクラウドソーシングを使って案件を獲得。
スクールで身につけたスキルと、クライアントの方との丁寧なコミュニケーションによって継続的な案件を獲得。
もともと月の3万円ほどだった副収入が、今では自分のやりたい案件だけをやって10万を稼げるようになったそうです。
自分の作ったものが世の中に出て、使い続けられているのが本当に嬉しいとおっしゃっており、今後は扶養から外れてフリーランスとして働くことも考えているそうです。
全くの未経験から月10万稼げるようになった理由として、本人は「ものづくりとか、クリエイティブなことが好きだったのが大きいと思います!」とおっしゃっていました。
モノづくりやクリエイティブに興味があって、月に10万くらい稼げるようになりたい方の副業にはWEBデザインがピッタリなようですね!
まとめ
この記事では、専業主婦におすすめの副業を11個紹介しました。下記の通りです。
- データ入力
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- フリマアプリ
- WEBデザイン
- WEBライティング
- 動画編集
- プログラミング
- WEBマーケティング
- オンライン秘書
- せどり
上記のデータ入力からフリマアプリまでの副業は、スキマ時間を有効に活用しながら毎月1〜3万円程度のお金を稼ぐことができます。
家事や育児に忙しくてなかなか時間が取れない専業主婦の方におすすめの副業です。
そして上記のWEBデザインからせどりまでの副業は、場合によっては月に3万円以上稼ぐことができる副業です。
時間の余裕があり、かつスキルや経験がある専業主婦の方はぜひチャレンジしてみてください。
専業主婦が副業を始める際には、確定申告や、扶養、住民税などの支払いなどについて考慮する必要があります。
これらはあなたが年間で稼ぐ収入額に応じて変化するものです。扶養者とよく話し合いながら、自分に合った副業で無理のない程度に働くようにしましょう。
質問や感想があればご記入ください