WEBデザインの仕事やフリーランス、在宅ワークに興味がある方の中には、
職業訓練校でデザインを学んで、デザイナーになりたい
と考えている方もいると思います。
職業訓練校とは、失業者の再就職を目的に、国が支援しているスキルアップの学校で、受講料が無料なだけでなく、訓練期間中は月に10万円の「職業訓練受講給付金」がもらえるという夢のような制度です。
しかし、「職業訓練校に通うのはやめとけばよかった」という声もあるのが事実。
お金がもらえるなどのメリットはありますが、職業訓練校に通っただけではWEBデザイナーになれない人が多いためです。
今回は、実際に職業訓練校に通っていた方数名にインタビューをおこない、「職業訓練校に行くのはやめとけば良かった」というの声の実態、職業訓練校のリアルな実情をご紹介していきます。
WEBデザイナーに興味がある方、職業訓練校に行くか悩んでいる方の参考になるようにまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
- 職業訓練校はタダで学べて給付金や転職サポートがついてくるが、肝心の「デザイン」が学べない。そのため、職業訓練校に通ってもデザイナーになれる確率は低い。
- 職業訓練校のデザイン科で学べるのはデザインではなくコーディング。授業は面白くないが、コーディングが無料で学べるという点では通うメリットもある。
- 大事なのは、職業訓練校で学んでどうなりたいか。自分の目標や目的に対して職業訓練校が合っていれば通う価値があるが、合っていないならやめておいた方が良い
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そもそも、職業訓練校ってナニ?
そもそも、職業訓練校って誰でも通えるの?どんな学校なの?
と、思っている方も多いと思います。
冒頭でもお伝えしましたが、職業訓練校とは国(ハローワーク)が支援している無料の学校。WEBデザインやプログラミング、パソコン実用等のコースから、介護士、医療事務、ネイリスト、保育士などのコースまで、さまざまな訓練校が用意されています。
しかし、職業訓練校は誰でも受けられるわけではなく、以下の要件を満たさなければなりません。
- 雇用保険(失業保険)の受給資格がある
- 過去1年に退校処分を受けていない
- 過去に職業訓練校を受けた時から1年以上経過している
- 就職の意思があり、かつ失業状態にある
- 離職前2年間で、通算1年以上雇用保険に加入している
- 指定の筆記試験・面接試験に合格した
※条件は学校、地域等によって異なる場合がございます。
職業訓練校は、失業者にとって便利でありがたい支援制度ですが、誰でも気軽に受けられるわけではない、ということだけ覚えておいてくださいね。
職業訓練校に通うメリットは後ほどご紹介するので、そちらもぜひご覧ください。
卒業生に聞いた!職業訓練校のWEBデザイン科はやめておくべき8つの理由
ここからは、職業訓練校のリアルな実態をご紹介していきます。
職業訓練校に通っていた先輩から、ネットの口コミ情報にも載っていないリアルな話が聞けたので、興味がある方はぜひしっかりと目を通してくださいね。
今回、職業訓練校についてお話ししてくれた方の動画はこちらからご覧いただけます。
※今回の記事は、複数の職業訓練校卒業生から話を聞いて作成しています。動画で話している卒業生だけの話ではありません。
倍率が高く通うのが難しい
近年、WEBデザイナーの人気は一気に高まりました。
職業訓練校WEBデザイナー科を志望する人も増えたため倍率は非常に高く、「通いたくても通えない」状況が続いているそうです。
今回お話ししてくれた先輩の場合は、受験者100人中合格者20人。
なんと倍率は5倍です。
合格するには筆記試験と面接試験を突破しなければならないので、勉強やコミュニケーションに苦手意識がある方は、厳しいかもしれません。
肝心のデザインが学べない
高倍率の試験を乗り越えた…!と、思ってもまだまだ壁は立ちはだかっています。
なんと、職業訓練校のWEBデザイン科ではデザインが学べないのです。
デザインを学ぶところなのに、デザインが学べないってどういうこと?
と、思った方も多いと思います。
ここが、職業訓練校トラップのひとつ。
職業訓練校で主に教えてもらえるのは、「配色」や「レイアウト」「テイスト」のような”デザイン”ではなく、”コーディング”と言われるプログラミングの一種です。
ホームページを作るためのコードは学べますが、デザインは学べないので、「ポートフォリオ」と呼ばれる作品集(デザイナーにとって、履歴書よりも重要なものです)が作れず、就職できないのです。
フリーランスになるのはむり
職業訓練校のデザイン科を卒業してフリーランスになるのは厳しいです。
その理由としては…
- 職業訓練校は再就職を目指す人のための学校なので、フリーランスを目指す方のための支援は一切ない
- 訓練校の人はとにかく就職を勧めてくる
- そもそも独立して稼げるほどのスキルが身につかない
ということが挙げられます。
職業訓練校は、再就職を支援する場所であるため、一定以上の就職率を保たなければならないというルールがあります。
そのため、「フリーランスになりたい」「卒業後はフリーランスを目指している」と伝えるとあまり良い顔をされないだけでなく、なんとか就職するように誘導してきたり、「あなたにフリーランスはむり」のように、夢を否定してくる講師もいるそうです。
(もちろん、それも場所によって異なります。)
また、スキル的にもフリーランスとして1人で稼いでいけるレベルにはなれないので、卒業後に即フリーランスになるのは難しいです。
授業が無駄に長くつまらない
今回お話を伺った先輩の通っていた職業訓練校では、朝9時から午後15時ごろまで授業があったそうです。
一般的な職場の定時(9時〜18時)よりは短く、プライベートとも両立しやすかったそうですが、通常1時間で終わるような内容を薄く引き延ばして何時間もかけて説明されたり、テキストを読めばわかる内容を長々と説明されたそうです。
これは、理解が人よりも少し遅い人でもついていけるように、あえて丁寧に説明しているのだと思いますが、授業の進みが遅いと人によってはかなりストレスになってしまいます。
また、講師の方も「教えるプロ」ではない場合が多く、ただ知識を伝えてくれたり質問に答えてくれるだけ。
「楽しさ」のようなものは無かったそうです。
他の受講生のモチベーションが低い
職業訓練校は通いながらお金がもらえるとても有難い制度。
しかし、残念ながら「お金をもらうためだけに来ている人」「とりあえず出席だけしている人」が一定数いるそうです。
また、最初はやる気があったけれど楽しくない授業を受け続けるうちにモチベーションがなくなってしまう方も多いそうですよ。
就職してもデザインさせてもらえない
職業訓練校では、就職支援も受けることができます。
この就職支援を目的に、職業訓練校に通うという方もいるようです。
しかし、これも職業訓練校トラップのひとつ。
確かに就職支援として履歴書を添削してもらったり、再就職のサポートを受けることはできるそうですが、就職先で待っているのは「デザイナー」ではなく「コーダー」としてのお仕事。
自力で再就職を目指した人も、ほとんどがデザイナーとして就職できなかったとのこと。
今回お話を伺った方によると、職業訓練校でできた友人のほとんどが、結局デザイナーの道を諦めて全く別の仕事を始めているのが現実だそうです。
講師のレベルが高くない
講師のデザイナーとしてのレベルはまちまち。
もちろん、すべてのデザイナーのレベルが低いわけではないと思いますが、今回職業訓練校の卒業生として話してくださった方によると
「デザイン会社でうまくいかなかった方」
「フリーランスになったけれど失敗した方」
などが職業訓練で講師をしていることが多いそうです。
講師の方が作った作品を見せてもらったこともあるそうですが、クオリティは高くなかった、とのこと。
無料で(しかもお金をもらいながら)教えてもらっている以上は、「講師の質が低いから変えてください」と言うこともできないので、そのまま教わるしかないようです。
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その他:一般的に職業訓練はやめとけと言われる3つの理由
ここまで紹介してきた理由以外にも職業訓練校をおすすめしない理由がいくつかあります。
この3つはネットでの情報をもとにまとめたものになりますが、参考としてぜひご覧ください。
パソコンの操作についてはサポートしてもらえない
デザイナーを目指している方の中には、
そもそもパソコンすら持ってない
パソコンの操作に不安が……
という方もいると思います。
もちろん、パソコンが苦手な状態からでもデザイナーを目指すことはできますが、その場合はパソコンの操作について勉強したり、サポートしてもらったりする必要があります。
しかし、職業訓練校のデザイン科はあくまでデザイン(コーディング)を教えてくれる場所。
パソコンの操作で困っていてもサポートしてくれないという声もありました。
※もちろんサポートの体制は通う場所によって異なります。
授業のペースについていけなくなることもある
先ほど授業のペースが遅くてつまらないという声をご紹介しましたが、通う校舎によってはスピードが早く、ついていけなくなることも。
理解の速度は人それぞれなので、どんなスクールでもついていけなくなってしまう人は出てきてしまいますが、問題は遅れてしまった人へのサポートがないことです。
職業訓練校の場合、ついていけなくなってもサポートしてもらえず、授業が全くわからなくなってしまうこともあるそうです。
週5日通わなければならない
週に何日通うかは、通う校舎によって異なるそうですが基本的には週に4日or5日、毎日通い続けなければなりません。
子どもが小さいママさんや妊娠中の方など、さまざまな事情で週に5日通い続けるのが難しい方もいると思います。
また、訓練校は仕事と違い「行かなくても怒られない」「サボっても迷惑がかかるわけではない」という環境です。
そんな状況で通い続けるのは、それなりのモチベーションがないと続きません。
「今日は行かなくてもいいか」と考えて、そのままフェードアウトしてしまった方も多いそうですよ。
職業訓練校のWEBデザイナー科に通うメリット
ここまで職業訓練校の「悪い話」をご紹介してきましたが、決して悪いところしかないわけではありません。
実際に、今回職業訓練校の卒業生として話をしてくださった方も
職業訓練校だけでデザイナーになるのは難しいけど、通うメリットはあった
と話してくれています。
ここからはより具体的に、職業訓練校に通うメリットをご紹介しますね。
受講中に給付金がもらえる
職業訓練校に通う中で最も大きいメリットが、給付金がもらえること。
給付金目的で通う人もいます。
給付される金額は、一般的には月に10万円です。
10万円だけで暮らすのは難しいかもしれませんが、働かずに、学びながらお金がもらえるというのはとても嬉しいですよね。
就職支援を受けられる
職業訓練校は、失業者の再就職支援のための学校なので、卒業後は就職できるように支援してもらえます。
職業訓練校での就職支援の内容は、地域によって異なりますが、
- 自己分析サポート
- 応募書類作成支援
- 仕事の探し方指導
- 履歴書添削
- 面接練習
- 就職相談
- 企業見学、体験
などが受けられるそうですよ。
履歴書添削や面接練習があるだけでなく、企業の紹介や見学体験まで受けられるのは魅力的ですね。
タダでコーディングが学べる
職業訓練校はやめとけと言われる理由の中で、「デザインが学べない」とお伝えしました。
確かにデザインは学べない訓練校がほとんどのようですが、その分コーディングが学べるのは確かです。
デザイナーにコーディングの知識は必須ではありませんが、知っているに越したことはありません。デザイン上手な人がコーディングまでできれば、まさに鬼に金棒。
そんなコーディングが無料で学べるのは、職業訓練校のメリットと言えます。
ただし、デザイナーを目指すならコーディングよりもデザインの勉強が重要です。デザインができないのにコーディングだけ習得しても、コードをいじる仕事しか受けることができません。
あくまでコーディングは、デザインにプラスアルファで学ぶとお得なスキルだと覚えておきましょう。
※先ほどもお伝えしたように、授業は楽しくない場合が多いそうです。タダで学べる分、モチベーションは自分で維持しなければならないので注意が必要です。
デザインとコーディングの違いや重要性について知りたい方は、こちらの記事をぜひお読みください。
自習室として使える
これはちょっと裏技的なメリットですが(笑)、職業訓練校の場所を「自習室」(作業部屋)として使う人もいるそうです。
家だと勉強できない、ついダラけてしまうという人にとっては、自習室として使えるのはラッキーだと思います(笑)
Wi-Fi環境があって、机があって、週に4~5日通う習慣があれば、しっかりと勉強できそうですね。
※繰り返しお伝えしていますが、校舎によって特徴は異なります。作業スペースとして使うことができない場所もあるのでご注意ください。
職業訓練校をうまく活用!?職業訓練校WEBデザイン科に向いてる人5選
職業訓練校は、通うだけではデザイナーにはなれません。
そのため、ただ通うのではなく職業訓練校をうまく活用するのがおすすめです。
ここからは、職業訓練校がうまく活用できる人の特徴をご紹介します。
パソコン操作が苦手でない人
職業訓練校のデザイン科では独学で習得するには難易度が高いコーディングの部分を教えてもらうことができます。
コーディングは、パソコンがある程度できる人でないと難しいです。
そのため、パソコン操作が苦手でない人なら職業訓練校も上手に活用できると言えるでしょう。
反対に、「パソコンを持っていない」「パソコンの操作がすごく苦手」という方は、先にパソコン操作に慣れる練習をしたり、パソコンの教室に通ったりした方が職業訓練という場を活かせると思います。
コードが学びたい人
お伝えしてきた通り、職業訓練校のデザイン科ではデザインではなくコーディングが学べます。
そのため、コーディングが学びたい人、コーディングの独学で挫折してしまった人は、職業訓練校を活用してスキルアップするのがおすすめです。
講師に質問することもできるので、独学ではつい心が折れてしまいがちなコードの勉強に、職業訓練校を活かしましょう。
※ただし、授業は楽しくない、面白くない、という声も多くあがっています。面白くなくても真面目にコツコツ取り組める人なら、職業訓練校に向いていますよ。
給付金をもらいながら学びたい人
職業訓練校の一番の特徴が、給付金だと思います。
月に10万円とはいえ、もらえるのはとても嬉しいですよね。
中には、職業訓練校でもらった給付金を、別のスクールでデザインを学ぶのに活用したという方も。
給付金を受け取っている間は就職等できませんが、給付金をもらいながら、働かずに学びたいという方は職業訓練校に向いていると思います。
…とはいえ、給付金は国の大事なお金です。そしてそのお金は私たちの税金から賄われています。
ただ給付金をもらうのではなく、その分しっかり学んでスキルを身につけるという気持ちで挑むようにしましょう。
とにかく就職がしたい気持ちが強い人
職業訓練校には、就職のサポートがついてきます。
このままじゃスキルも何もないし、就職できる気がしない…
こだわりはそこまでないから、ひとまず就職したい
という方には、職業訓練校が合っています。
ただし、「職業訓練校のデザイン科を卒業した」=「デザイナーとして就職できる」というわけではないので注意してくださいね。
職業訓練校卒業後、全く関係ない職に就く方も多いそうです。
<ちょっとした裏話>
実は、職業訓練校の卒業生の就職率が3割を切ってしまうと「訓練校」としての認定が受けられません。そのため、就職斡旋という形で、なんとか就職をサポートしているところが多いそうです。
職業訓練校の授業+αで学べる人
すでにお伝えしてきましたが、職業訓練校の授業だけでデザイナーになるのは難しいです。
また、コーディングも学べるとお伝えしましたが、職業訓練校の知識だけではなく、自分で学んでスキルを磨かないと、条件の良い企業に就職したりフリーランスとして稼いでいくことは難しいです。
ぜひ一度、デザイナーの仕事に興味をもったきっかけを思い出してみてください。
- 時間や場所に縛られない働き方に興味があったから
- 好きな「デザイン」を仕事にしてみたいから
など、いろんな理由があると思います。
それを叶えるためには、職業訓練校の授業に+αで学ぶ必要があるのです。
職業訓練校でWEBデザイナーを目指すのに向いていない人
続いて、職業訓練校でデザイナーを目指すのは向いていない人の特徴を3つご紹介していきます。
パソコンの操作が苦手な人
パソコンの操作が苦手な人は、職業訓練校はおすすめしません。
すでにお伝えしてきた通り、パソコンの操作についてはある程度できる前提で授業が進むからです。
パソコンについてはサポートしてもらえないので、職業訓練校に通う前に自分で学んでおくか、パソコン操作のサポートもしてもらえるスクールを探しましょう。
デザインを学びたいと考えている人
こちらもすでにお伝えしてきましたが、職業訓練校のデザイン科ではデザインが学べないそうです。
そのため、「デザインが学びたい」と考えている人には職業訓練校の受講はおすすめできません。
コーディングでもツールの操作でもなくデザインが学びたいのであれば、初心者でもデザインが学べるスクールに通うのがおすすめです。
\センスがなくても45日でプロ級デザインが作れます/
なんとなくWEBデザイナーを目指している人
職業訓練校は倍率が高く、入るのが難しいですが続けるのも難しいと言われています。
カリキュラムに沿って丁寧に教えてもらえますが、「面白い授業」「楽しい授業」「わかりやすい授業」は用意されていないからです。
例えるなら、学生時代にとにかく眠たかった日本史や古典の授業のようなイメージです。(つまらないと感じた授業は人それぞれだったと思いますが……)
その授業に週に5日通うには、それなりの高い目標やハッキリした目的がないと厳しいので、なんとなくデザイナーを目指している人、とりあえずコーディングを学びたい人にはおすすめできません。
なんのためにデザイン(コーディング)を学びたいのか、職業訓練校を卒業してどうなりたいの、まだ決まっていない人は一度じっくり考えてみてくださいね。
職業訓練に入って後悔しないためにしておくべきこと
ここまで職業訓練校のデザイン科について色々とお伝えしてきましたが、
「職業訓練校は絶対にやめておけ!」
と伝えたいわけではありません。
実際に、今回卒業生として話をしてくださった方も、職業訓練校のことを真っ向から否定しているわけではなく、「うまく活用することはできる」と話してくれていました。
ここからは、
職業訓練校でデザイナー目指そうかな〜
と考えている方が、「やめときゃよかった!」と後悔しないために考えておいてほしいことをご紹介します。
デザインかコーディングどちらがやりたいのか決める
まず、「デザイン」か「コーディング」か、あなたがやりたのはどっちなのかをハッキリさせましょう。
良し悪しはないですし、どちらがやりたいかはあなた次第です。
しかし、「デザインがやりたいのにコーディングしか学べなかった」という残念な結果だけは避けて欲しいので、どちらがやりたいかどうかは決めておくことをおすすめします。
コーディングがやりたいなら職業訓練校に行くのは良いですが、「コーディングはしたくない」と思うなら、職業訓練校はおすすめしません。
ちなみに、コーディングとは一般的に言われる「プログラミング」の一部。
数字や英字の連なった細かい文字を操作する作業で、好き嫌いがハッキリ分かれるものです。特に、デザイナーの中にはコーディングが苦手だという人も多くいます。
そのため、「コーディングにかなり興味がある!」という人ではない限りおすすめできません。
YouTubeや動画学習サイトで無料〜数千円で学ぶこともできるので、一度トライしてみてから考えるのも良いですよ。
職業訓練校に見学に行く
実は、職業訓練校は見学に行くことができます。
講師の方に授業内容やサポートについて質問することもできるので、職業訓練校が気になっている人は一度けんがく行ってみることをおすすめします。
見学者同士で情報交換ができたり、通う場所の雰囲気が掴めたり、メリットはたくさんありますよ。
職業訓練校の見学については、ハローワークの方に尋ねてみてください。
ちなみに、面接でのアピールにもなるため選考に有利になるというメリットもあるそうです。見学に行けば100%合格できるわけではないですが、実際に見学に行った人の合格率は高いと言われています。
サポートが少ない前提で自分で調べる習慣をつける
記事をここまで読んでくださっている方ならすでにわかっていると思いますが、職業訓練校でのサポートは手厚くありません。(もちろん、地域によってサポートの手厚さは異なります)
なので、わからないことがあったときは、自分で調べたり学んだりする習慣をつけておかないと、せっかく職業訓練校で学んだことが活かせず、通った意味がなかったということにもなりかねません。
「職業訓練校に入ったから就職できる」「職業訓練校で学べばデザイナーになれる」というわけではなく、職業訓練校に入ってからも努力が必要です。
自力で調べて学ぶ力をつけつつ、職業訓練校の制度をうまく活かせると良いですね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、職業訓練校に実際に通っていた卒業生の声を元に、職業訓練校の実態や、職業訓練校でデザインを学ぶのはやめておくべき理由などをお伝えしました。
かなり長くなってしまったので、ここまでお伝えしたことを簡単に振り返っておきましょう。
- 職業訓練校ではデザインは学べない。学べるのはコーディングというプログラミングの一部
- デザインが学べると思って入学したのにデザインができるようにならず、「職業訓練校はやめとけばよかった」と後悔している人は多い
- 周りのモチベーションが低かったり、授業がつまらなかったり、フリーランス支援はなかったり、職業訓練校は「思ってたのと違う」となりやすい
- タダで学べるだけでなく給付金までもらえて、就職のサポートまで受けられるので、職業訓練校に通うメリットはある
- 「デザインが学べるわけではない」「卒業してもデザイナーになれる可能性は低い」ということを認識したうえで、コーディングを学ぶためなら通う価値はある
- モチベーションが続きにくい環境なので、何のために通うのか、職業訓練校で学んでどうなりたいのかを事前にしっかり考えておく必要がある
この内容が、職業訓練校に行くか悩んでいた人の参考になれば幸いです。
そして最後に。
職業訓練校に通うにしても通わないにしても、デザイナーを目指すなら(訓練校とは別で)デザインを学ばなければなりません。
そこで、オンラインで日本全国どこからでも受けられるデザインスクールで学ぶのがおすすめですが、残念ながら多くのデザインスクールでは職業訓練校と同様にデザインが学べません。
多くのスクールで学べるのが「コーディング」または「Photoshop/Illustratorの使用方法」。
卒業生のポートフォリオ(作品集)を見てみるとデザインよりもコードに力を入れたシンプルなデザインだったり、参考をそのまま真似しただけなので全てのデザインが似ていた場合は要注意です。
例えばこちらは、稼げるデザインと稼げないデザインの例。
卒業生のポートフォリオが右側に似ていた場合は、デザインスキルが身につくとはいえません。
スクール選びの失敗談や、そもそもデザインで稼ぐにはどうすればいいかなどを徹底解説しているセミナーがあるので、デザイナーの仕事に興味がある方や職業訓練校、デザインスクールの受講を検討している方はぜひ参加してみてくださいね。
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質問や感想があればご記入ください