「職業訓練校でデザインを学んで、デザイナーになりたい」
WEBデザインの仕事やフリーランス、在宅ワークに興味がある方の中にはこのように考えている方もいると思います。
職業訓練校とは、失業者の再就職を目的に、国が支援しているスキルアップの学校で、受講料が無料なだけでなく、訓練期間中は給付金がもらえるという夢のような制度です。
しかし、「職業訓練校に通うのはやめとけばよかった」という声もあるのが事実。
お金がもらえるなどのメリットはありますが、職業訓練校に通っただけではWEBデザイナーになれない人が多いためです。
今回は、実際に職業訓練校に通っていた方数名にインタビューをおこない、「職業訓練校に行くのはやめとけば良かった」というの声の実態、職業訓練校のリアルな実情をご紹介していきます。
- 職業訓練校でWEBデザイナーを目指すのはやめとけと言われる5つの理由
- WEBデザイナーになるのに職業訓練校のに通う3つのメリット
- WEBデザイナーになるのに職業訓練校へ通うのが向いている人の特徴5選
- WEBデザイナーになるのに職業訓練校へ通うのが向いていない人の特徴5選
- 職業訓練以外でWEBデザインを目指す方法
WEBデザイナーに興味がある方、職業訓練校に行くか悩んでいる方の参考になるようにまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
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【卒業生の声あり】職業訓練校でWEBデザイナーを目指すのはやめとけと言われる5つの理由

ここからは、職業訓練校のリアルな実態をご紹介していきます。
職業訓練校に通っていた先輩から、ネットの口コミ情報にも載っていないリアルな話が聞けたので、興味がある方はぜひしっかりと目を通してくださいね。
理由1:倍率が高く通うのが難しい
近年、WEBデザイナーの人気は一気に高まりました。
職業訓練校WEBデザイナー科を志望する人も増えたため倍率は非常に高く、「通いたくても通えない」状況が続いているそうです。
今回お話ししてくれた先輩の場合は、受験者100人中合格者20人。
なんと倍率は5倍です。
合格するには筆記試験と面接試験を突破しなければならないので、勉強やコミュニケーションに苦手意識がある方は、厳しいかもしれません。
WEBデザイン科に限らず、パソコン系のコースはどこも倍率が高いそうです。他のコースであれば、通常倍率は1~2倍と言われています。
理由2:現場レベルのデザインスキルを身につけるのが難しい
現場レベルのデザインスキルが身につかないことが職業訓練校はやめとけと言われる理由の1つです。
職業訓練校で、身につけられるスキルは基本的にHTMLやCSSといったコーディングです。デザインの授業もありますが、学べるのはPhotoshopやIllustratorの操作だけの場合も多いようです。
そのため、多くの人が考えているような、デザインの仕事ができるようになるのはかなり難しいのです。実際に職業訓練校でコーディングを学びながら、WEBデザインスクールで本格的なデザインを学んでいるという方もいます。
理由3:WEBデザイナーとして就職できるとは限らない
WEBデザイナーとして就職できるわけではないのも、職業訓練校はやめとけと言われる理由です。
先ほどもお伝えしたように、職業訓練校では、実務レベルのデザインスキルを身につけられるわけではありません。そのため、卒業してもWEBデザイナーとして、採用してもらえる人の割合は多くありません。
実際に職業訓練校のWEBデザイナーコースを卒業した方も、「同級生の多くは元の職種に再就職したり、アルバイトとして就職した方が多かった」と話されていました。
そのため、WEBデザイナーとして確実に就職していきたいと思っている方が、職業訓練校に通うのはやめたほうが良いです。
理由4:授業のペースに付いていく簡単ではない
授業に付いていくのが簡単ではないのも、職業訓練校でWEBデザインを学ぶのをやめとけと言われる理由です。
WEBデザインコースでは、3ヶ月や6ヶ月といった短期間で多くの知識やスキルを身につけることになります。そのため、パソコンやデザインツールの操作に不安がある方は、授業についていくのが大変になるのです。
また、基本的に職業訓練校には、週5日しっかりと通う必要があります。学校によって基準は違いますが、一定の日数を休むと給付金が止まったり、卒業できなくなってしまいます。
税金で通うことになるので、しっかり通うのは当たり前といえば当たり前ですが、通う方からすると大変に感じる方が多いでしょう。
理由5:就職できる職場の労働環境が悪い可能性がある
就職できる職場の労働環境が悪い可能性があるのも、職業訓練校はやめとけと言われる理由です。
職業訓練校には基本的に、ハローワークの求人と、職業訓練校に来る非公開求人があります。ただ、これらの求人はいわば無料で出せるものです。
そのため、予算も人手も足りない企業が求人を出している可能性があるのです。もちろん、全ての求人がそうとは限らないですが、そういった企業もあると理解して、職業訓練校を利用しましょう。
WEBデザイナーになるのに職業訓練校のに通う3つのメリット

ここまで職業訓練校の「悪い話」をご紹介してきましたが、決して悪いところしかないわけではありません。
実際に、今回職業訓練校の卒業生として話をしてくださった方も「職業訓練校だけでデザイナーになるのは難しいけど、通うメリットはあった」と話してくれています。
ここからはより具体的に、職業訓練校に通うメリットをご紹介しますね。
メリット1:受講料をかけずにWEBデザインの基礎を学べる
職業訓練校のWebデザインコースの大きな魅力は、受講料が原則無料である点です。
これにより、経済的な負担を感じることなく、WEBデザインの基礎を学ぶことができます。特に、HTMLやCSSといったコーディング、Photoshopなどのツール操作については、しっかり学ぶことができます。
有料で同じような内容しか教えてもらえないスクールもあるなか、無料でこれらを教えてもらえるのは大きなメリットです。
メリット2:受講中に給付金がもらえる場合がある
職業訓練校に通う中で最も大きいメリットが、給付金がもらえること。
給付金目的で通う人もいます。給付金だけで暮らすのは難しいかもしれませんが、働かずに、学びながらお金がもらえるというのはとても嬉しいですよね。
給付金の金額、付与条件は地域によっても異なります。
メリット3:就職支援を受けることができる
職業訓練校は、失業者の再就職支援のための学校なので、卒業後は就職できるように支援してもらえます。
地域によって異なりますが、職業訓練校での就職支援として以下の内容などが受けられます。
- 自己分析サポート
- 応募書類作成支援
- 仕事の探し方指導
- 履歴書添削
- 面接練習
- 就職相談
- 企業見学、体験
履歴書添削や面接練習があるだけでなく、企業の紹介や見学体験まで受けられるのは魅力的ですね。
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WEBデザイナーになるのに職業訓練校へ通うのが向いている人の特徴5選

職業訓練校は、通うだけではデザイナーにはなれません。
そのため、ただ通うのではなく職業訓練校をうまく活用するのがおすすめです。
ここからは、職業訓練校がうまく活用できる人の特徴をご紹介します。
特徴1:パソコン操作が苦手でない人
職業訓練校のデザイン科では独学で習得するには難易度が高いコーディングの部分を教えてもらうことができます。
コーディングは、パソコンがある程度できる人でないと難しいです。
そのため、パソコン操作が苦手でない人なら職業訓練校も上手に活用できると言えるでしょう。
反対に、「パソコンを持っていない」「パソコンの操作がすごく苦手」という方は、先にパソコン操作に慣れる練習をしたり、パソコンの教室に通ったりした方が職業訓練という場を活かせると思います。
特徴2:コーディングでのWEB制作が学びたい人
職業訓練校のデザイン科では、コーディングでのWEB制作が学べます。
そのため、コーディングが学びたい人、コーディングの独学で挫折してしまった人は、職業訓練校を活用してスキルアップするのがおすすめです。
講師に質問することもできるので、独学ではつい心が折れてしまいがちなコードの勉強に、職業訓練校を活かしましょう。
特徴3:給付金をもらいながら学びたい人
職業訓練校の一番の特徴が、給付金だと思います。なかには、職業訓練校でもらった給付金を、別のスクールでデザインを学ぶのに活用したという方も。
給付金を受け取っている間は就職等できませんが、給付金をもらいながら、働かずに学びたいという方は職業訓練校に向いていると思います。
とはいえ、給付金は国の大事なお金であり、税金から賄われています。ただ給付金をもらうのではなく、その分しっかり学んでスキルを身につけるという気持ちで挑むようにしましょう。
特徴4:とにかく就職がしたい気持ちが強い人
職業訓練校には、就職のサポートがついてきます。
「このままじゃスキルも何もないし、就職できる気がしない…」
「こだわりはそこまでないから、ひとまず就職したい」
という方には、職業訓練校が合っています。
ただし、「職業訓練校のデザイン科を卒業した」=「デザイナーとして就職できる」というわけではないので注意してくださいね。
職業訓練校卒業後、全く関係ない職に就く方も多いそうです。
特徴5:職業訓練校の授業+αで学べる人
すでにお伝えしてきましたが、職業訓練校の授業だけでWEBデザイナーとして働くのに十分なスキルが身につくわけではありません。
そのため、職業訓練校の知識だけではなく、自分で学んでスキルを磨かないと、条件の良い企業に就職したりフリーランスとして稼いでいくことは難しいでしょう。
ぜひ一度、デザイナーの仕事に興味をもったきっかけを思い出してみてください。
- 時間や場所に縛られない働き方に興味があったから
- 好きな「デザイン」を仕事にしてみたいから
いろんな理由があると思います。それを叶えるためには、授業以外でもしっかり勉強をする必要があります。
WEBデザイナーになるのに職業訓練校へ通うのが向いていない人の特徴5選

続いて、職業訓練校でデザイナーを目指すのは向いていない人の特徴を5つご紹介していきます。
特徴1:働きながらWEBデザイナーを目指す人
まず働きながらWEBデザイナーを目指したいという方は、職業訓練校に向いていないといえます。
職業訓練校のWebデザインコースは、主に失業中の方を対象としています。したがって、現職を維持しながら、受講することは原則としてできません。
働きながらWEBデザイナーを目指す方には、オンラインで学べるWEBデザインスクールの方が適しています。
特徴2:フリーランスのWEBデザイナーを目指す人
フリーランスのWEBデザイナーを目指している人も、職業訓練校は向いていないです。
職業訓練校のWEBデザインコースは、主に就職を目指す方を対象としています。カリキュラムは、企業での就業を前提とした内容が中心であり、フリーランスとして独立するためのスキルや知識を習得するには限界があります。
また、職業訓練校の立場に立つと、受講生には就職をしてほしいと思っています。そのため、フリーランスになりたいと伝えると反対される場合もあるようです。
このように、そもそも職業訓練校はフリーランスを目指す場所ではありません。ですので、フリーランスWEBデザイナーになりたい方は、職業訓練校に通うのをやめたほうが良いでしょう。
特徴3:パソコンの操作が苦手な人
パソコンの操作が苦手な人は、職業訓練校はおすすめしません。
すでにお伝えしてきた通り、パソコンの操作についてはある程度できる前提で授業が進むからです。
パソコンについてはサポートしてもらえないので、職業訓練校に通う前に自分で学んでおくか、パソコン操作のサポートもしてもらえるスクールを探しましょう。
職業訓練校には、パソコン操作が学べるコースもあります。不安な方はそちらを受講しても良いかもしれません。
ただし、訓練修了日から1年以上経過しないと、次の訓練校は受けられないのでご注意ください。
特徴4:デザインを学びたいと考えている人
こちらもすでにお伝えしてきましたが、職業訓練校のデザイン科ではデザインが学べないそうです。
そのため、「デザインが学びたい」と考えている人には職業訓練校の受講はおすすめできません。
コーディングでもツールの操作でもなくデザインが学びたいのであれば、初心者でもデザインが学べるスクールに通うのがおすすめです。
特徴5:なんとなくWEBデザイナーを目指している人
職業訓練校は倍率が高く、入るのが難しいですが続けるのも難しいと言われています。
カリキュラムに沿って丁寧に教えてもらえますが、「面白い授業」「楽しい授業」「わかりやすい授業」は用意されていないからです。
例えるなら、学生時代にとにかく眠たかった日本史や古典の授業のようなイメージです。(つまらないと感じた授業は人それぞれだったと思いますが……)
その授業に週に5日通うには、それなりの高い目標やハッキリした目的がないと厳しいので、なんとなくデザイナーを目指している人、とりあえずコーディングを学びたい人にはおすすめできません。
なんのためにデザイン(コーディング)を学びたいのか、職業訓練校を卒業してどうなりたいの、まだ決まっていない人は一度じっくり考えてみてくださいね。
職業訓練以外でWEBデザインを目指す方法

職業訓練校が合わないと感じたとしても、WEBデザイナーになる道が閉ざされるわけではありません。他にもWEBデザインを学ぶ方法はあります。ここでは、代表的な2つの方法をご紹介します。
独学でWEBデザインを学ぶ
職業訓練以外で「できるだけ費用をかけずにWEBデザインを学びたい」「自分のペースで学習を進めたい」という方には、独学がおすすめです。
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで学習可能
- 自力で調べる力が身につく
最近では、WEBデザインを学べる書籍やYouTube動画が多く出回っているので、デザインの知識は、比較的簡単に身につけることができます。
ただし、独学の場合はフィードバックをもらえません。そのため、スクールに通う人に比べて上達スピードが遅くなる傾向があります。
また、モチベーションが維持しづらく、挫折する人も多いです。最初のスタートは独学でも問題ないと思いますが、独学でスキルの習得が難しいと感じたら、すぐにやめるようにしましょう。

WEBデザインスクールでデザインを学ぶ
費用はかかっても、効率的に実践的なスキルを身につけたいという方には、WEBデザインスクールがおすすめです。
職業訓練校のデメリットとして挙げられた「現場レベルのスキルが身につきにくい場合がある」といった点をカバーできる可能性があります。
- 体系的なカリキュラムを受けられる
- プロの講師による指導を受けられる
- ポートフォリオの制作支援がある
- 充実した就職・転職サポートがある
- 学習環境と仲間がある
WEBデザインスクールに通う1番のメリットは、プロからのフィードバックを受けられることです。フィードバックをもらうことで、スキルレベルがぐっと上がります。また、スクールによっては、スキル習得後の活動までサポートしているところもあり、その点も魅力的です。
ただし、全てのWEBデザインスクールをおすすめできるわけではありません。スクールによっては、求めるスキルが身につかないところもあります。そのため、WEBデザインスクールを選ぶときには、本当に求めるスキルが身につくところなのか、必ずチェックするようにしましょう。
以下の職業訓練校に通いながらも、足りないスキルをWEBデザインスクールで補い、副業で月30万稼いでいる方の事例を紹介します。ぜひ、こちらも参考にしてくださいね。

まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、職業訓練校に実際に通っていた卒業生の声を元に、職業訓練校の実態や、職業訓練校でデザインを学ぶのはやめておくべき理由などをお伝えしました。
この内容が、職業訓練校に行くか悩んでいた人の参考になれば幸いです。
そして最後に。職業訓練校に通うにしても通わないにしても、WEBデザイナーを目指すなら(訓練校とは別で)デザインを学ばなければなりません。
そこで、オンラインで日本全国どこからでも受けられるデザインスクールで学ぶのがおすすめですが、残念ながら多くのデザインスクールでは職業訓練校と同様にデザインが学べません。
多くのスクールで学べるのが「コーディング」または「Photoshop/Illustratorの使用方法」。
卒業生のポートフォリオ(作品集)を見てみるとデザインよりもコードに力を入れたシンプルなデザインだったり、参考をそのまま真似しただけなので全てのデザインが似ていた場合は要注意です。
例えばこちらは、稼げるデザインと稼げないデザインの例。卒業生のポートフォリオが右側に似ていた場合は、デザインスキルが身につくとはいえません。

スクール選びの失敗談や、そもそもデザインで稼ぐにはどうすればいいかなどを徹底解説しているセミナーがあるので、デザイナーの仕事に興味がある方や職業訓練校、デザインスクールの受講を検討している方はぜひ参加してみてくださいね。