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Photoshop®クリエイター能力認定試験の合格率や試験概要を解説

「Photoshop®クリエイター能力認定試験ってどんな試験?」
「Photoshop®クリエイター能力認定試験って難しいの?合格率はどのくらい?」
「Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格したら就職・転職で有利になる?」

Photoshop®クリエイター能力認定試験に興味がある方で、このような疑問を抱えている人はいませんか?

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、画像編集技術に関する知識を有し、Photoshop®を駆使してコンテンツ制作するスキルがあることを証明する資格試験です。

合格すれば履歴書に記載でき、場合によってはWEBデザイナーへの就職・転職活動でアピールできる材料になります。

しかし、Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格したからといって必ずしもWEBデザイナーになれるわけではないため注意してください。

本記事では、Photoshop®クリエイター能力認定試験の概要や、資格取得のメリットと注意点などについて詳しく解説します。

読み終わる頃には、Photoshop®クリエイター能力認定試験の全容を理解して、受験すべきか判断できるようになるでしょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

忙しい人のための記事要約
  • Photoshop®クリエイター能力認定試験は、Photoshop®に関する知識やスキルを測るための資格試験で、「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルに分かれる
  • Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格できれば、WEBデザイナーに必要なデザインツールの基本的な使い方を学べるため、決して意味がないものではない
  • Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格したからといって必ずしもWEBデザイナーになれるわけではないため注意が必要。資格取得時に身につけた知識やスキルを活用して質の高いポートフォリオを制作することのほうが大切である。 
目次

Photoshop®クリエイター能力認定試験とは?

Photoshop®クリエイター能力認定試験とは、デザインツール「Photoshop®」を用いた画像ファイルの作成や、コンテンツ制作に関するスキルや知識を問う資格試験です。

2023年3月末日時点で96,953名が受験した資格試験で、WEB系の資格のなかでも人気がある資格の1つです。

知識問題だけでなく実技・実践問題もあるため、実務で即戦力として活躍できるほどのスキルを身につけられます。

「スタンダート」と「エキスパート」の2つのレベルに分かれているため、自分のレベルに合った試験を受験しましょう。 

Photoshop®クリエイター能力認定試験の概要

 下記は、Photoshop®クリエイター能力認定試験の概要をまとめた表です。

試験詳細スタンダードエキスパート
試験日程随時試験:試験会場が設定した日程
公開試験:年に2回
随時試験:試験会場が設定した日程
公開試験:年に2回
試験会場随時試験:全国主要都市
公開試験:自宅または所属する団体施設
随時試験:全国主要都市
公開試験:自宅または所属する団体施設
出題科目実技問題
実践問題
実技問題
実践問題
知識問題
試験時間計130分計140分
合格基準実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
難易度と合格率合格率は毎年65〜75%前後合格率は毎年65〜75%前後
受験料7,800円(税込)8,800円(税込)

本章では、それぞれの項目についてさらに詳しく解説します。 

試験日程

Photoshop®クリエイター能力認定試験は下記の2種類に分かれ、それぞれで試験日程が異なります。

試験の種類詳細・特徴2024-2025年度の試験実施日
随時試験近所のパソコンスクールなどの「認定会場」で受験する。
会場により受験可能な日程が異なる
各試験会場が設定した日程
公開試験サーティファイが直接運営する全国一斉試験で、年に2回実施。
リモートで受験。 
【第5回】2024年7月21日(日)
【第6回】2025年1月26日(日)

参考:サーティファイ公式サイト

自身のスケジュールや受験環境などを確認し、随時試験と公開試験のどちらが受けやすいか考えて受験の申し込みをしましょう。 

試験会場

試験会場についても、随時試験と公開試験で大きく異なるため注意してください。

随時試験

・全国主要都市にて実施

>> 試験会場についてさらに詳しく調べたい方はこちらへ

公開試験

・自宅または所属する団体施設

公開試験の場合は、自宅あるいは所属する団体施設にてリモートWebテストで受験します。リモートWebテストを受験するには、下記の条件を満たすことが必要です。

インターネット接続環境

試験中に通信制限がかかる可能性があるWi-Fiサービスやテザリングなどでの受験は禁止

・通信状況が十分であるかどうかは、「資格受付ONLINEマイページ」より計測・確認可能

受験用端末(パソコン)

OSはWindows またはMac OSであること

・ブラウザは最新版のGoogle Chrome・Edge・Safari・Firefoxであること。Internet Explorerでは受験できないため注意。

スマートフォン

・補助(サブ)カメラとして使用

・OSはAndroid(Android11以上)、またはiOS(iOS11以上)であること

・ブラウザはAndroidの場合はGoogle Chrome、iOSの場合はSafariであること

スマートフォンスタンド

規定なし

静かな個室

受験時は、書籍やノート、受験用機材以外の電子機器を周囲に置くことは禁止されている

・試験中は室内に他の人がいることやイヤホンをすること、声を出すことも禁止されている

・顔が隠れている、離席している、マイクがOFFになっているなどの場合は、試験が無効になる可能性がある

※受験用端末にカメラやマイクが内蔵されていない場合は、外付けのカメラとマイクを用意してください。 

出題範囲

Photoshop®クリエイター能力認定試験はスタンダード」と「エキスパートに分かれており、それぞれ試験の出題範囲が異なります。

スタンダードの出題範囲エキスパートの出題範囲
ファイル操作
各種パネル・作業エリア
カラーの選択・変更
環境設定
選択ツール
選択範囲の保存・編集・複雑な形状の選択範囲の作成
画像解像度とサイズ変更
画像の移動と変形
カラーモード
色調補正
ペイント系ツール
レタッチ系ツール
ペイント系コマンド
レイヤーパネル
レイヤーの応用
パスの作成・編集
シェイプ
文字ツール
文字パネル
段落パネル
テキストレイヤー
基本的な修正や加工
プリントスキャナー
画像の最適化
アクション
DTP
スタンダードの出題範囲 
      +
カラーマネジメント
フィルターの応用
保存形式スライスの使用
自動処理
WEBデザイン
DTP / WEBデザインの共通知識

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 出題範囲

スタンダードの試験範囲は広く見えるかもしれませんが、いずれも基本的な機能です。

エキスパートの出題範囲はさらに細分化されており、スタンダードと重複する部分についてはさらに応用的な知識やスキルが求められます。

たとえば、スタンダードの「ファイル操作」では指定されたファイル形式で保存するだけですが、エキスパートの場合は適切なファイル形式を考えて保存することが必要であるといった具合です。

>> Photoshop®クリエイター能力認定試験の出題範囲についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ 

出題形式

下記の表は、Photoshop®クリエイター能力認定試験の出題形式・出題内容・設問数などをまとめたものです。

スタンダート試験は実技と実践問題だけですが、エキスパートになると知識問題も加わります。

スタンダード

科目実技問題
出題内容Adobe Photoshop®の基本操作による画像ファイルの作成
出題形式問題文の指示にしたがってPhotoshop®上で編集をおこない、解答データを提出する
問題数テーマ別大問7〜9問程度
科目実践問題
出題内容Adobe Photoshop®操作による作品制作
出題形式問題文の指示にしたがってPhotoshop®上で編集をおこない、解答データを提出する
問題数1テーマ

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

エキスパート

科目実技問題
出題内容Adobe Photoshop®の基本操作による画像ファイルの作成
出題形式問題文の指示にしたがってPhotoshop®上で編集をおこない、解答データを提出する
問題数テーマ別大問4〜6問程度
科目実践問題
出題内容Adobe Photoshop®操作による作品制作
出題形式問題文の指示にしたがってPhotoshop®上で編集をおこない、解答データを提出する
問題数1テーマ
科目知識問題
出題内容Adobe Photoshop®および画像処理に関する知識
出題形式多肢選択解答形式
問題数テーマ別大問4〜6問程度

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要」 

試験時間

Photoshop®クリエイター能力認定試験の試験時間は、下記のとおりです。

スタンダード

部門試験時間
第1部(実技問題)40分
第2部(実践問題)90分
合計試験時間    計130分

エキスパート

部門試験時間
第1部(実技・知識問題)50分
第2部(実践問題)90分
合計試験時間 計140分

受験環境

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、下表の環境でのみ受験できます。

古いバージョンを利用している場合は、Adobe株式会社のポリシーを確認してください。

また、Photoshop®クリエイター能力認定試験は、下記の3つのバージョンには対応していないため、こちらもあわせて注意しましょう。

  • Photoshop®ベータ版
  • Photoshop® iPad
  • Photoshop® Elements

Windowsの場合

Windows OS78.11011
CS5
CS6
CC2018(v19.x)–    
CC2019(v20.x)–    
CC2020(v21.x)–    
CC2021(v22.x)–    
CC2022(v23.x)–    
CC2023(v24.x)–    
CC2024(v25.x)–    ○(22H2のみ)
Windows OS78.11011
CS5
CS6
CC2018(v19.x)–    
CC2019(v20.x)–    
CC2020(v21.x)–    
CC2021(v22.x)–    
CC2022(v23.x)–    
CC2023(v24.x)–    
CC2024(v25.x)–    ○(22H2のみ)

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

Macの場合

以下のバージョンやOSには対応していないので注意してください。

  • バージョン:CS5 / CC2018 / 2019
  • OS: OSX10.10〜10.11 / mac OS 10.12
Mac OS10.710.810.910.1010.1110.1210.1310.1410.1511121314
CS5
CS6
CC2018(v19.x)
CC2019(v20.x)
CC2020(v21.x)
CC2021(v22.x)
CC2022(v23.x)
CC2023(v24.x)
CC2024(v25.x)
Mac OS10.710.810.910.1010.1110.1210.1310.1410.1511121314
CS5
CS6
CC2018(v19.x)
CC2019(v20.x)
CC2020(v21.x)
CC2021(v22.x)
CC2022(v23.x)
CC2023(v24.x)
CC2024(v25.x)

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

学習時間の目安

公式サイトでは学習時間の目安について明記されていませんが、スタンダードもエキスパートも初学者の学習時間は20〜30時間程度です。

Photoshop®の基本がある程度身についている人や、Photoshop®を使ったことがある人であればさらに短い学習時間で合格レベルに到達するでしょう。 

難易度と合格率

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験の合格率は65〜75%程度と高く、WEB・IT系の資格では比較的やさしい資格試験です。

また公式サイトでは、スタンダードとキスパートの合格基準は下記のように定められています。

Photoshop®クリエイター能力認定試験の合格基準

試験の種類合格基準
スタンダード実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
エキスパート知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

Photoshop®クリエイター能力認定試験の合格率の推移

年度合格率
2020年度73.9%
2021年度73.9%
2022年度75.3%
2023年度65.0%

参考:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

試験結果と通知方法

試験結果は、受験してからおよそ1ヵ月後に「資格受付ONLINE」のマイページより試験結果を確認できます。

受験者全員に「試験結果のおしらせ」がデータで発行され、合格者には「オープンバッジ」と「デジタル認定証明書」が発行されます。

オープンバッジ

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要

デジタル認定証明書

出典:サーティファイ「Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要」 

結果の有効期限

Photoshop®クリエイター能力認定試験には有効期限がありません。

試験に合格すると、デジタル証明であるオープンバッジやデジタル証明書、認定証などで管理されます。

しかし、Photoshop®はバージョンアップするため、常に知識やスキルもアップデートし続けることが必要です。 

受験料

Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験料は、下記のとおりです。

スタンダード7,800円(税込)
エキスパート8,800円(税込)

申し込み方法

随時試験と公開試験でそれぞれ申し込み方法が異なるため、注意しましょう。

それぞれの申し込み方法について説明します。 

 随時試験の申し込みの流れ

随時試験の申し込みの流れは、下記のとおりです。

STEP1: 受験会場の検索

STEP2: 受験会場への連絡・試験日時などの確認

STEP3: 受験申し込み・受験料支払い

STEP4: 受験

STEP5: 受験結果受領

まずは、「資格受付ONLINE」にアカウント登録し、「随時試験受験会場検索」ページより、近くの受験会場を検索します。

次に受験を希望する会場に電話またはEメールを通じて、Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験を希望することと、下記の内容を確認してください。

  • 試験日時
  • 受験申し込み期間
  • 受験申し込み方法
  • 受験料支払い方法
  • 受験結果受領方法
  • 資格受付ONLINEへのアカウント登録の有無

会場が指定する方法で受験申し込みと受験料の支払いをします。

いよいよ試験当日です。

試験当日は時間厳守で会場に向かってください。

開始時間を過ぎると、試験を受けられなくなってしまう可能性があります。

受験してからおよそ1ヵ月後に合否通知メールが送信されます。

「資格受付ONLINE」のマイページにログインして、合否を確認しましょう。 

公開試験の申し込みの流れ

公開試験の申し込みの流れは、下記のとおりです。

STEP1: 試験環境や申し込み期間などの確認

STEP2:  「資格受付ONLINE」アカウント登録

STEP3: 「資格受付ONLINE」マイページから受験申し込み

STEP4: 受験料の支払い

STEP5: 試験当日

STEP6: 受験結果受領

まずは、下記の内容について確認してください。

  • 公開試験の試験日時
  • 公開試験の申し込み期間
  • リモートWebテストの概要

第4〜6回の公開試験日程は、下記のとおりです。

 試験日申し込み期間結果発表
第4回2024年1月28日(日)2023年7月17日〜2024年1月14日2024年2月21日
第5回2024年7月21日(日)2024年4月23日〜2024年7月7日2024年8月15日
第6回2025年1月26日(日)2024年10月29日〜2025年1月12日2025年2月19日

次に、「資格受付ONLINE」にアカウント登録します。

その後、下記の手順で「資格受付ONLINE」マイページから受験申し込みしましょう。

1. 「受験申し込み」ボタンをクリック

2. 「試験IDを持っていない」ボタンをクリック

3. 「申し込み受付中の試験一覧」より、希望の試験をクリックして、「申し込み手続」をクリック

4. 「級」「受験地」「受験票の受領法」「受験料の支払い方法」などを入力し、「次へ」をクリック

5. アンケートに回答し、「入力内容確認」をクリック

6. 入力内容を確認し、「申し込み完了」をクリック

自分で選んだ支払い方法で受験料を支払ってください。

試験当日は、資格受付ONLINEマイページ内にある「Webテスト受験方法」ページを読みながら、リモートWebテストの受験準備をおこないます。

その後、資格受付ONLINEにログインし、定められた時間に受験を開始してください。

試験を受験してからおよそ1ヵ月後に合否通知メールが送信されるので、資格受付ONLINEのマイページにログインして合否の確認をしましょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験を受験するメリット

Photoshop®クリエイター能力認定試験を受験するメリットは3つあり、下記のとおりです。

  • 実務に活かせる知識やスキルを身につけられる
  • 未経験者はWEBデザイナーへの就職・転職に役立つ可能性がある
  • 資格手当や報奨金を獲得して年収アップにつながる可能性がある

資格取得に向けて学習を始める前に、Photoshop®クリエイター能力認定試験を受験するメリットを知っておくことで、学習に対するモチベーションが高まるでしょう。

実務に活かせる知識やスキルを身につけられる

Photoshop®クリエイター能力認定試験の学習を通じて、下記のような機能の使い方を学べます。

  • 文字ツール
  • 移動ツール
  • なげなわツール
  • 自動選択ツール
  • レイヤースタイル
  • カラーバランス

上記はWEBデザインをするうえで必要不可欠な機能です。

独学でPhotoshop®について学ぶ場合、機能が多いため何から学習すればよいのか、どこまで学習すればよいのか悩む方もいます。

Photoshop®クリエイター能力認定試験の対策を通じて、やるべきことが明確になり、実務に必要な基礎知識やスキルを体系的に学べます。

未経験者はWEBデザイナーへの就職・転職に役立つ可能性がある

Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格している旨を履歴書に書けば、WEBデザインに必要な基礎知識やスキルがあることを証明できます。

就職・転職活動でPhotoshop®クリエイター能力認定試験をアピールしたい場合は、エキスパートの合格を目指しましょう。

資格手当や報奨金を獲得して年収アップにつながる可能性がある

企業によっては、Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格することで、資格手当や報奨金を獲得できる可能性があります。

資格手当や報奨金は一時金の場合もありますが、毎月の給与に上乗せされるケースもあり、企業によって異なります。

一時金の場合は数万円、毎月の給与に上乗せされる場合は数千円が相場です。

しかし、下記のような資格のみ資格手当や報奨金を受給できると定める企業も多いです。

  • 国家資格
  • 国家資格に匹敵する難易度の高い民間資格

Photoshop®クリエイター能力認定試験はいずれにも当てはまらないため、注意が必要です。

資格手当や報奨金を目指す場合は、自社でPhotoshop®クリエイター能力認定試験が対象になっているのかあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

Photoshop®クリエイター能力認定試験は意味がない?受験時の注意点

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、意味がない資格ではありません。

しかし、取得を目指す前に下記の3点に注意することが大切です。

  • 資格を取得するだけではWEBデザイナーになれない
  • 時間やコストがかかる割に就職・転職で有利になるとは限らない
  • 資格を取得してからポートフォリオを制作する必要がある

上記の注意点を理解しておくことで、実際に資格を取得した際に「知らなかった」「意味がない」と後悔するリスクを軽減できます。

資格を取得するだけではWEBデザイナーになれない

Photoshop®クリエイター能力認定試験に限らず、資格だけでWEBデザイナーになるのは難しいです。

なぜならば、採用担当者は「資格」ではなく実績を重視しているからです。

実際、現役デザイナーとして活動しながらWEBデザインスクール「日本デザインスクール」の代表を務める久保なつ美は、10年以上WEBデザイナーとして活動しているものの、WEB系の資格を所有していません。

フリーランスについても同様で、仕事や案件を獲得する際にクライアントから資格や検定について尋ねられたことは一度もないと彼女は言っています。

資格を取得したからといって安心するのではなく、身につけた知識やスキルで質の高いWEBサイト制作やデザインができることが大切です。

時間やコストがかかる割に就職・転職で有利になるとは限らない

Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格するためには、20〜30時間ほどの学習時間が必要で、受験料や教材購入費用などのコストもかかります。

しかし、時間やコストがかかる割に就職・転職で有利になるとは限らないため注意してください。

WEBデザイン業界は実力主義の世界で、資格よりもどれほど高品質な作品を制作できるのかのほうが評価されます。

資格を取得したら、身につけた知識やスキルを活かして質の高いポートフォリオの制作に力を入れましょう。

資格を取得してからポートフォリオを制作する必要がある

WEBデザイナーは資格に加えて、実績やポートフォリオを作ることが大切です。

理由は、ポートフォリオを見れば採用担当者は下記のようなスキルを見抜けるからです。

  • WEBデザインスキル
  • 文章力
  • 構成力
  • ポテンシャル

質の高いポートフォリオを企業やクライアントに提出することで、採用や仕事の受注率を高めることにつながります。

Photoshop®クリエイター能力認定試験に合格したら、身につけた知識やスキルを活かして高品質なポートフォリオの制作に力を入れてください。

ポートフォリオの作り方や、参考になるWEBサイトについて詳しく知りたい方は、こちらのページもあわせてご覧ください。

▼あわせて読みたい記事

Photoshop®クリエイター能力認定試験の対策・勉強法

Photoshop®クリエイター能力認定試験の対策・勉強法は下記の2つです。

  • 独学で勉強する
  • スクールで勉強する

本章を読みながら、自分に合った学習方法を検討してみてください。

独学で勉強する

独学でPhotoshop®クリエイター能力認定試験の対策をする場合は、下記のいずれかの方法を選んで学習します。

  • 動画やWEBサイトを参考にする
  • 公式テキストや問題集で対策する

Photoshop®の使い方や操作方法を解説している動画やWEBサイトは数多くあります。

手軽かつ無料で学習することが可能であるとともに、動画の場合はテキストや問題集と異なり動きがあるため理解しやすいです。

しかし、書籍やテキストと比較すると体系的に学習を進めるのが難しい点がデメリットです。

ほかにも、公式テキストや問題集で対策できます。

試験範囲を考慮して作成されているため、短期間で効率的に試験に必要な知識やスキルを身につけることが可能です。

下記の問題集をおすすめします。

Photoshop®クリエイター能力認定試験対策におすすめの問題集

書籍名【デジタル版】Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集(2021/2022/2023対応)
内容スタンダート、エキスパート各級に対応した模擬問題各4回分+本試験と同じ形式の「模擬問題受験プログラム(各4回分)」を収録。
解答手順付き
実技問題内の「解答のヒント」付き
知識問題の「出題のポイント」資料付き
価格2,860円(税込)
書籍名【書籍版】Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集(2021/2022/2023対応)
内容WindowsおよびMacの両OSに対応
スタンダート、エキスパートに対応した模擬問題(各級4題ずつ)で構成
本試験体験ようとして、全模擬問題を受験プログラム化したデータを、ダウンロードサイトよりダウンロード可能
仕様B5判モノクロ242ページ
価格3,025円(税込)
書籍名Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集(CS/CS2/CS3/CS4/CS5対応)
内容WindowsおよびMacの両OSに対応
スタンダート、エキスパートに対応した模擬問題(各級2題ずつ)で構成
仕様B5判モノクロ178ページ
価格2,805円(税込)

また、Photoshop®クリエイター能力試験の予想問題や模擬テストはないものの、Photoshop®の使い方について学べるおすすめの本を下記の記事で紹介しています。

興味のある人は、こちらもあわせてご覧ください。

▼あわせて読みたい記事

スクールで勉強する

セミナーやスクールを使ってPhotoshop®クリエイター能力試験の対策を進めることも可能です。

専門の講師から直接指導を受けられるため、難しい操作もスムーズに覚えられます。

また、Photoshop®クリエイター能力認定試験のみならず、制作現場の実務で使えるスキルや知識も身につくため実践的です。

しかし、費用がかかることと、スクールによっては受講期間が長いことがデメリットです。

Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験をおすすめする人

Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験をおすすめする人は、下記のとおりです。

  • これからWEBデザイナーを目指す人
  • デザイン能力も身につけたいWEBエンジニアの人
  • 副業でWEBデザインをやりたい人
  • 仕事でPhotoshop®を使う人

本章を読めば、自分はPhotoshop®クリエイター能力認定試験を受験すべきかどうか判断しやすくなるでしょう。

これからWEBデザイナーを目指す人

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、これからWEBデザイナーを目指す初級者あるいは未経験者の人におすすめの資格です。

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験に合格できたとしても、WEBデザイナーに必要な基本スキルや知識を身につけられる程度のレベルに過ぎません。

決して意味のない資格ではありませんが、WEBデザイナーに必要な知識やスキルを完璧に身につけたと証明するのには不十分です。

ただし、WEBデザイナー未経験者が最初の自信をつけるのに最適な資格ではあるので、自分のスキルレベルを確かめるために受験するのもおすすめです。

デザイン能力も身につけたいWEBエンジニアの人

デザイン能力も身につけたいWEBエンジニアの人にも、Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験がおすすめです。

Photoshop®を使う基礎的な知識やスキルが身につけられれば、仕事の幅が広がるとともにWEBデザイナーとのコミュニケーションがスムーズに進めやすくなります。

すでにWEBエンジニアとしての知識や経験がある場合は、いきなり「エキスパート」を受験しても問題ないでしょう。

副業でWEBデザインをやりたい人

副業でWEBデザインをやりたい人にも、Photoshop®クリエイター能力認定試験の受験をおすすめします。

資格があればPhotoshop®を使いこなせるスキルや知識があることの証明になり、仕事を受注できる可能性が高まるからです。

副業は経験や実績がないと案件を獲得しづらく、特に最初の案件の獲得が最も困難です。

実績や経験がなくても、資格を持っていると他の副業WEBデザイナーと差別化が図れます。

仕事でPhotoshop®を使う人

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、仕事でPhotoshop®を使っている人にもおすすめの資格です。

資格を取得するための勉強を通じて、自分が知らない機能や操作も体系的に身につけられます。

高度な技術や応用的な操作を学ぶことで仕事の品質も向上するでしょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験に関するよくある質問

Photoshop®クリエイター能力認定試験に関するよくある質問と回答を紹介します。

Photoshop®クリエイター能力認定試験は履歴書に書ける資格ですか?

Photoshop®クリエイター能力認定試験は履歴書に書ける資格です。

特に未経験者がWEBデザイナーに就職・転職する際に、Photoshop®の基本的な使い方や知識があることをアピールできる材料となります。

「スタンダード」と「エキスパート」の2種類がありますが、よりアピールするためにエキスパートの取得を目指しましょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験に過去問はありますか?

残念ながらPhotoshop®クリエイター能力認定試験に過去問はありません。

市販のテキストや問題集に掲載されている予想問題や模擬テストを活用するか、Photoshop®クリエイター能力認定試験公式サイトで紹介されているサンプル問題を活用して試験対策をしましょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験以外におすすめのWEB系資格はありますか?

WEBデザイナーになるためには資格だけでは不十分です。

しかし、下記のような資格を取得しておくことで、仕事をする際に役立つ知識やスキルを身につけられるでしょう。

WEB系資格詳細
Webクリエイター能力認定試験WEBデザインやWEB制作に必要な知識を問われる資格試験
ウェブデザイン技能検定WEBサイトの制作に必要なデザインやシステム構築に関する知識やスキルが問われる国家資格
1〜3級に分かれている
Illustrator®クリエイター能力認定試験Adobe Illustratorを使いこなすスキルを評価するための資格試験
スタンダードとエキスパートの2種類に分かれる
Webデザイナー検定WEBコンテンツの設計から制作までの知識が問われる資格試験
ベーシックとエキスパートの2種類に分かれる
HTML5プロフェッショナル認定資格プログラミング言語やレスポンシブデザインに関する知識や、動的WEBコンテンツを設計・開発するために必要なスキルを問う資格試験
ウェブ解析士WEB解析についての知識を問う資格試験

余裕がある人はぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

Photoshop®クリエイター能力認定試験の試験対策を通じて、Photoshop®の基本的な知識や使い方を身につけられます。

そのため、Photoshop®クリエイター能力認定試験は意味がないということはありません。

しかし、資格取得後に身につけた知識やスキルを活かして質の高いポートフォリオを制作したり、実績を作ったりするほうが大切です。

これからWEBデザインを学ぼうと考えている人は、WEBデザインを学ぶきっかけとしてPhotoshop®クリエイター能力認定試験の受験を検討してみてはいかがでしょうか?

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