✔️ WEBデザインで模写をする効果
✔️ WEBデザインの模写のやり方
✔️ 模写をするときのポイント
「WEBデザインがもっと上手くなりたい」
「もっとセンスある素敵なサイトを作りたい」
そんな風に思って参考書や学習サイトなどで勉強していても、基礎知識は頭に入るけど、実際デザインをしてみると、「なんか違う・・・」なんてことありますよね。
また、独学は時間もかかるし、よいデザインができている実感がわかないという方も多いと思います。
効率よくデザイン力が身につく方法があるのをご存知ですか?実は、手を動かしながら、知識やテクニックを効率よく学べる練習方法があるのです。
ここでは、WEBデザイン力を上げたいあなたに、実際に手を動かしながら、デザインのテクニックやコツを学べる方法をお伝えします。
すぐに実践できる方法なので、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
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WEBデザインのスキルを上げるには模写がおすすめ!
本を読んだり、ネットで調べたりしても、デザイン力を上げるのはなかなか難しいものです。
そこで、独学でも効率よくデザイン力をアップさせる方法をお伝えします。
デザインの模写がおすすめ
「模写」とは、その名の通り、お手本として選んだデザインを見ながら同じものを再現することです。
他人が作った作品を、見たまま自分の力だけで細部まで再現していくのです。
ただ同じものを真似して作ることが目的ではありません。
ただ真似ることを目的にしてしまうと、学習の効率がものすごく悪くなってしまいます。
逆に模写の目的を知っていると、デザイン力をどんどん向上させることができますよ。
模写は学べることがたくさんある、とてもいい練習方法なので、次で模写のメリットをお伝えしていきますね。
なぜ模写がいいのか
模写のメリットとして挙げられるのが「観察力が身に付く」ということです。
世の中に出回っているデザインには、先輩デザイナーの知識や経験が反映されています。
模写をすることで、作品に使われているテクニックや知識を見抜く観察力が身に付いていくのです。
次に、あげられるのが「デザインツールの操作をマスターできる」ということ。
実際に作品に使われているデザインを自分でも再現しようとしたとき、なかには今まで使ったことがないテクニックを使わなければいけないときも出てくるでしょう。
ツールの使い方を調べながら作品を模写していくことで、だんだんとデザインツールの操作に慣れ、使えるテクニックが増えていきます。
このように模写は、先輩デザイナーの経験や技術を、自分の引き出しとして確実に手に入れ、熟練度を増すことができる、効率のよい練習方法なのです。
模写とトレースの違い
模写と間違われやすいものにトレースがあります。
どちらもお手本を用意して、そこからテクニックを盗み取る練習法ですが、難易度はまったく違います。
模写がお手本を横において書き写すものなのに対して、トレースはお手本を下に敷いてなぞるものです。
トレースはなぞるだけなので、模写に比べると難易度が低い練習法といえます。
WEBデザイン初心者の方はトレースから始めるのがおすすめです。トレースでは物足りなくなったタイミングで模写に挑戦してみましょう。
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WEBデザインの模写で学べること
模写はデザイン力やツールのスキルアップに役立てられるメリットの多い練習方法です。
では、具体的にどのようなことが学べるのか。
ここからは模写によって学べることを、こと細かくお伝えしていきます。
自分が学んでいることを把握しているかどうかで、学習効率は大きく変わってきます。
模写の効果を最大化するために、ぜひ覚えておいてくださいね。
デザインの構成や要素
まずは「いいデザインだな」と思う作品の構成要素(写真、文字、色、余白)をひとつひとつ分解して、じっくり見てみましょう。
WEBデザイナーが作る作品のレイアウト、配色、フォントには全て意図があります。
例えば、写真とコピーの高さを揃えたり、余白が均等になっていたり、文字と背景の色に差をつけて読みやすくしたりと、ユーザーにどんな印象を抱かせるか、どんな反応をさせるかが考えられているのです。
そのため「なぜ、これはこういうデザインになってるのか?」と意識しながらじっくり見ていくことで、よいデザインの共通点を学び取ることができ、よいデザインとそうでないデザインの見極めができるようになります。
こうして目を養うことは、目指すクオリティのものを作れるようになる第一歩なのです。
デザインツールのテクニック
デザインの構成要素を観察していると、やったことがないデザインの表現を発見できます。
例えば、文字の質感がザラザラしていたり、ボタンが飛び出て見えたり、さりげなく星がちりばめられていたり。
こういった表現は、実際に作品を作っていかないと身につかないものです。
そして、新たな表現をするうえで大切なのが、ツールの使い方。
ツールの使い方を把握していなければ、せっかくのアイデアを実行できません。
そのため、作品で見つけたテクニックについて、「どのように表現されているのか?」「どんな機能を使って作っているのか?」を調べてみましょう。
使える機能が増えれば、その分表現の幅も広がりますよ。
また、繰り返し制作することで、機能やショートカットキーを覚え、作業スピードもアップしていきます。
WEBデザインの模写のやり方
次に、模写のやり方を順を追って説明していきます。
実際にあなたも模写をやってみましょう!
模写するデザインやサイトを探そう
まずは「このデザインいいな」と思うお手本を探しましょう。
お手本を探すのにおすすめなのがギャラリーサイトです。
制作物ごとにおすすめのギャラリーサイトをまとめた表が次のようになります。
バナー画像 |
「バナーデザインまとめ。」「バナーデザインアーカイブ」 |
ホームページ |
「MUUUUU.ORG」「81-web.com」 |
LP(ランディングページ) |
「LPアーカイブ」「ランディングページ集めました」 |
表のなかには入れませんでしたが、バナーやLPなどいろいろなデザインをひとつのサイトで見ることができる「Pinterest」も、使い勝手がよいです。
ホームページやランディングページをお手本にするのは少しハードルが高いので、最初はバナーがおすすめです。
バナーで何回か練習をしてみて、ある程度慣れてきたら、少しデザインが複雑そうなもの、Facebookやランディングページのヘッダー画像など、どんどんステップアップしていきましょう。
デザインに慣れ、スピードもアップしてきたら、ぜひホームページの模写にも挑戦してみてください。
▼模写におすすめの参考サイトを知りたい方はこちら
参考にするならココ!WEBデザインのおすすめギャラリーサイト一覧
お手本のデザインをよく観察しよう
お手本のデザインが決まったら、その作品をじっくりと観察しましょう。
具体的に観察すべきポイントは
- レイアウト
- 文字サイズ
- 書体
- 配色
- 余白
- 写真
です。
ひとつひとつ解説していきますね。
レイアウト
まずレイアウトが決まらなければ、どんなに素晴らしいテクニックを使っていても、デザインが引き立ちません。
どこに文字や写真を配置しているか、それぞれの大きさはどれくらいかを見極めましょう。
ノートに書き出してみると、よりレイアウトを把握できます。
お手本をよく見ると、何となく目立つ部分が見えてくるはずです。
「なぜ、この配置なのか」ということを意識してノートに書いていきましょう。
▼レイアウトについて詳しく知りたい方はこちら
【超重要】WEBデザイナーなら知っておきたいレイアウトの種類を一挙公開
文字サイズ
メインコピーやサブコピー、さらには装飾で使われている文字など、ひとつの作品のなかで、使われている文字のサイズはひとつではありません。
またホームページやランディングページであれば、見出しや本文の規則性、行間などにもルールがあります。
文字の大きさや行間は、デザイン全体の印象、文章の可読性に大きな影響を与えるので、どれくらいの大きさが読みやすいのか、どれくらい大きさに差をつけるとバランスがいいのかといったことを意識してみましょう。
▼文字サイズについて詳しく知りたい方はこちら
フォントサイズのベストな設定は?可読性の高いWEBデザインのポイント
フォント
フォントの種類でその画像の印象は大きく変わります。
丸みを帯びたフォントを使えば、画像全体が優しい雰囲気になりますし、筆で書いたような綺麗なフォントを選べば、画像全体に品が出ます。
そのため、どんなフォントがどんな印象を抱かせるのかを知っておくのはとても大切なことなのです。
観察するときも、フォントだけを見るのではなく、全体のなかでそのフォントがどんな役割を持っているかを考えてみましょう。
▼フォントの種類について、詳しく知りたい方はこちら
WEBデザインで誰もが使う定番フォント18選!基礎知識も解説します
配色
フォント同様、配色についても与えたい印象やターゲットに合わせて変える必要があります。
例えば、ママ向けならパステルカラーで暖色を使っていたり、子供向けなら原色でたくさんの色を使っていたり。
また、色には色自体が持つイメージや心理的作用があります。
赤は情熱や活力のイメージがあり、採用ページによく使われていますし、紫には神秘や上品といったイメージがあるため、スピリチュアルや占いなどで多用されます。
他にも、同系色やアクセントカラーの割合や、色のトーンでも与える印象がかわってくるのです。
「どうしてこの色が使われているのか」を考えながら、作品を見てみてください。
▼デザインの配色について、詳しく知りたい方はこちら
初心者でもわかる!WEBデザインで色を選ぶ基本のポイント
余白
デザインにおいて、余白はとても重要な要素です。
余白の取り方がイマイチだと、素人っぽくなってしまうのです。
余白にはデザインを目立たせてキレイに見せる目的と、全体のバランスを取る目的の二つがあります。
どれくらいの余白がキレイに見え、バランスがよく見えるのか、これはたくさんの作品を見ていくと、だんだんわかってくるものです。
たくさんの作品を見て、上級デザイナーのテクニックを吸収していきましょう。
写真
写真を何気なく置いてみたら、「なんか暗い」「雰囲気が思ってたのと違う」と感じたことはありませんか。
実は、キレイに撮られた写真であっても、意外に暗く見えたり、色味が合わなかったりするので、デザイナーは作品に合わせて加工を施しています。
他にも、切り抜いた画像にさりげなくドロップシャドウをつけていたり、境界線をつけたりといった加工もよくみられます。
お手本のデザインをよく見て、どんな加工をしているのか見抜いていきましょう。
デザインツールを使って模写しよう
観察が終了したら、デザインを模写していきます。
お手本のスクリーンショットと、デザインツールでキャンバスを用意しましょう。
両方用意できたら、お手本とキャンバスを横に並べて書き写していきます。
基本的にはお手本を完全再現しましょう。
上手なサイトであればあるほど、基礎的なところ(配色、フォント、レイアウトなど)から、細かいところ(背景画像、特殊効果)まで、こだわりがあるからです。
1pxのズレもないように作っていくと、自然とよいデザインの感覚が体に染み付いていきます。
とはいえ、写真やフォントが特殊なもので、揃えられないときもあると思います。
そのときは、似たようなものを自分で探して、挿入してくださいね。
横にお手本を置いて模写することが簡単になってきたら、次はお手本を見ない模写に挑戦してみましょう。
お手本の作品を覚えて、それをもとにデザインを作っていくのです。
難易度は高いですが、デザインのレベルが上がるのは間違いないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
模写以外でもっとデザイン力をアップするには
模写は、デザインの知識と制作スキルの両方を学ぶことができますが、もっとデザイン力をアップするために以下のことをやってみましょう。
気づいたことをアウトプットしてみる
模写をして、たくさんの気づきがあったことでしょう。
デザインを模写することは、あくまでもインプット作業になりますので、まずは、デザインをしてみて気づいたこと、次に活かしたいことなどをメモしておきましょう。
そして、得たテクニックや知識は、引き続き使わないと忘れてしまうので、次回からのデザイン制作でも、どんどん活用していってください。
スキルアップには、インプットだけでなくアウトプットすることも大切なのです。
オリジナル作品の制作で得たスキルを実践する
模写を何回かこなしたら、オリジナル作品を制作して模写で得たスキルを試してみましょう。
オリジナル作品は、いろんなことに挑戦するチャンスです。
例えば、お手本のレイアウトや装飾はそのまま利用して、色味を変えてみたり、違う効果を付けてみたり。
フォントを変えてみるのもいいでしょう。
お手本からいい要素だけを抜き取り、オリジナル作品に反映させてみてください。
いろんなことを試してみて、元のデザインとの違いを考えてみてください。
そうすることで、模写とはまた違った新しい気づきが得られ、さらなるスキルアップにつながります。
スキル定着のためには、模写を継続するのが一番
模写をやり続けることは大変かもしれません。
しかし、スキルを定着させるのには、やはり継続することが一番です。
時間がとれるときに、少しずつでも模写をしていきましょう。
できれば毎日が理想ですが、難しい場合はスケジュールを組んでやっていくことをおすすめします。
毎日続けていると、自分がうまくなっているのかどうかあまり分からないかもしれませんが、最初のころの作品と見比べると上達しているのがわかるはずです。
また、制作するスピードも早くなっていることでしょう。
継続することで成長を感じられ、自信にもつながっていきます。
模写は地味な努力ですが、継続すればデザイン力がアップすることは間違いありません。
まとめ:デザイン力向上には模写がおすすめ!
今回は、模写はデザイン力アップに最適な練習方法だと言うことをお伝えしました。
模写はデザインツールの操作や、デザインのテクニックを学べる効率的な練習方法です。
よいデザインだと思うお手本をよく見ながら、ズレなく再現していくことで、上級者のテクニックを自分の引き出しにすることができます。
模写でスキルを得たら、それを定着させるために自主制作で実践していきましょう。
デザイン力は、継続して作ることで上がります。
世の中にはステキなデザインがたくさんあるので、そういった作品から技術を吸収して、どんどん自分の力にしていってください!
質問や感想があればご記入ください