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プログラミング言語の違いって?選ぶのに役立つ特徴・用途の比較一覧

プログラミング言語の違いって?選ぶのに役立つ特徴・用途の比較一覧

プログラミングを始めようにも、そもそもプログラミング言語の違いが分からず立ち往生していませんか?

「種類がたくさんあるけど、何が違うの?」
「どうやって選べばいいか分からない・・・」
「初心者でも身に付けられる言語ってどれだろう・・・」

最初は不安を感じても、誰もが通る道なので心配はいりません。

この記事では、初心者向けにプログラミング言語の違いと選び方のポイントを分かりやすく解説しています。

人気のプログラミング言語を取り上げていますので、それぞれの特徴や用途を把握するのにぜひ役立ててください。

初心者におすすめのプログラミング言語も紹介していますので、この記事を読み終えたときには「これを勉強したい!」というプログラミング言語がきっと見つかっているはずですよ。

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目次

「何が違う?」プログラミング言語の特性5つの違い

一般的に使われているプログラミング言語は250種類以上あるといわれています。

知名度の低いものを含めるとその数は数千にもなるというのですから驚きですよね。
しかも、今この時も増え続けているのです。

たくさんあるプログラミング言語は、そのひとつひとつに個性があります。

それぞれの特性を類似性でジャンル分けすると、プログラミング言語の大まかな違いの把握に便利です。

さっそく以下を見ていきましょう。

【目的】用途による違い

いったいなぜたくさんのプログラミング言語が存在するのでしょうか?

その答えが、ここで紹介するプログラミング言語の目的の違いなのです。

新たなプログラミング言語が必要になる理由。

それは「何を作るか」に合わせて効率化が必要だから。

たとえば、大規模なシステム開発に使うプログラミング言語を小規模のシステム開発に用いたとすると使い勝手が悪く、もっと軽量な言語が必要になるわけです。

わかりやすく言うと、

  • エアコンや冷蔵庫といった家電向けにはC言語やC++という言語
  • ゲーム向けにSwiftやRubyなどの言語
  • アプリにはJavaやPythonなどの言語

*各言語についてはあとで詳しく紹介します。

といったように、用途によってプログラミング言語はその種類を増やしてきました。

プログラミング言語にはそれぞれ「得意分野」があるということを覚えておきましょう。

【書き方】文法の違い

プログラミング言語は、機械に命令をするための言葉。

「言語」が違えば文法が異なるので、書き方がそれぞれ違ってきます。

では、『Hello, World!』(プログラミング言語の最も一般的な基本文法の例)をインターネットのブラウザ画面に表示するためにはどのように記述すればいいのでしょうか。

書き方の違いを比較してみましょう。

【C言語の場合】

C言語の場合

【Javaの場合】

Javaの場合

【Pythonの場合】

Pythonの場合

【Rubyの場合】

Rubyの場合

このようにプログラミング言語はそれぞれ記述の仕方が異なるのですが、上記のPythonとRubyのようにパターンが似ている場合もあります。

文法が似ているプログラミング言語を把握しておくと、複数の言語を習得しやすくなることは覚えておきたいポイントです。

【プログラムの実行方法】機械語への変換方式の違い

コンピューターが理解できるのは「0」と「1」からなる機械語。

プログラミング言語で書かれた命令文をそのまま理解することはできないため、機械語に翻訳しなければなりません。

その翻訳方式の違いによって、プログラミング言語を大きく2つに分類することができます。

翻訳方式
  • コンパイラ言語
  • スクリプト言語

コンパイラ言語は「機械に優しい言語」、スクリプト言語は「人間に優しい言語」と言われています。

コンパイラ言語

機械に優しい言語=人間には難しい言語」なので、コンパイラ言語を用いるとコンピュータのプログラム処理速度は早くなるのですが、言語習得が難しいです。

複雑で大規模な開発やゲーム開発など処理速度が求められる分野で好んで使われ、代表的なものには、C言語・C・Javaなどがあります。
(各プログラミング言語についてはあとで詳しく説明します)

スクリプト言語

人間に優しい言語=機械には難しい言語」。

人間にとって分かりやすい構文であるため、コードの作成は簡単ですが、プログラムの処理速度があまり早くありません。

比較的小規模な開発に用いられることが多く、代表的なものにPython・Rubyなどがあります。

先ほど「書き方の違い」で紹介した『Hello, World!』のコードを思い出してみてください。

コード量の多いC言語・Javaと、コードが極めてシンプルなPython・Ruby。

違いは一目瞭然ですね。

4【環境構築】開発に必要な環境作成の違い

プログラミングを始める前にすべきこと。

それが環境構築(開発環境を整えること)です。

プログラミングや動作確認に必要なパソコンやスマートフォンといったハードウェアの準備はもちろん、プログラムの作成・実行するためのツールや専用ソフトウェアの準備が必要な場合もあります。

プログラミング言語によって、開発に必要な環境が違ってくるということを覚えておきましょう。

【環境構築の違い】

テキストエディタ

テキストエディタとは、コーディング(ソースコードを書く作業)に使うツール。

簡単なコーディングならWindowsの「メモ帳」や、Macの「テキストエディット」など既存のテキストツールでもできないことはありませんが、コーディングに必要なサポート機能を備えたテキストエディタのほうが効率的です。

無料でインストールできるテキストエディタはたくさんあり、そのほとんどがプログラミング言語全般に対応していますが、なかには言語を限定しているエディタもあるので注意が必要です。

▼テキストエディタのおすすめを知りたい!という人にはこちらの記事が便利です。

プログラムの実行ツール

ソースコードを書いただけではプログラムは動きませんので、プログラムの実行ツールが必要です。

WEBサイト制作に使われるHTML・CSS・JavaScriptであれば、Google ChromeFirefoxといったWEBブラウザで構いません。

前に説明した「機械語へ変換(コンパイル)」が必要なプログラミング言語は、機械語への翻訳をしてくれるソフトコンパイラが必要になります。

【統合開発環境(IDE)の活用】

テキストエディタやプログラムの実行ツール、開発に必要な補助ツールをそれぞれ選択して環境を整えるのは手間がかかりすぎると思いませんか?

そんなときにおすすめなのが「統合開発環境(IDE)」の活用。

テキストエディタ、プログラム実行のツール、開発を補助するツールを1つにまとめた便利なソフトです。

無料で使えるIDEもたくさんあり、プログラミング言語を幅広くサポートしているIDEもあれば、特定の言語に特化した IDEもあります。

【難易度】習得のしやすさの違い

ここまで、見慣れない文字や記号のコード、耳馴染みのない単語が次々飛び出してきて、すでに「難しい・・・」と感じている人もいるかもしれませんね。

プログラミング未経験なら当然です。

これまでの内容は「そんな違いがあるんだな」くらいの大まかな把握で問題ありませんので、安心してくださいね。

そもそもプログラミング言語には、難易度の違いもあるのです。

難易度が高い言語とはどんな言語なのでしょうか?

難易度が高い言語の特徴
  • 環境構築の作業が複雑
  • マイナーな言語である
  • 構文が複雑である
  • 覚えることが多い

先ほど紹介した環境構築の作業が複雑なものよりも、テキストエディタとWEBブラウザがあればすぐに始められるプログラミング言語のほうがハードルが下がります。

マイナーな言語は利用者が少ないために日本語での情報収集が困難。

インターネットでヒントや解決策がすぐに見つけられたり、学習動画や学習サイトが豊富にある人気言語を選ぶのが初心者にはおすすめです。

構文が複雑なものは挫折の要因になります。

また、文法以外にもたくさん学ばなければいけないプログラミング言語もあります。

プログラミングに慣れないうちは、簡単な文法でシンプルな記述のプログラミング言語から始めましょう。

「どうやって選ぶ?」プログラミング言語を選ぶ4つのポイント

「プログラミング言語の違い」を5つの角度から紹介してきました。
ここからは「選び方のポイント」を紹介していきます。

まず「どうしてプログラミングを関心を持ったか」を自分に問うことから始めましょう。
プログラミングを始めようと思ったきっかけは人それぞれ。
その理由によって選び方が変わってきます。

ポイントを4つに絞ってみました。

言語を選ぶときのポイント
  • 目的を定めて選ぶ
  • 需要が高いものを選ぶ
  • 高収入が狙えるものを選ぶ
  • 将来性のあるものを選ぶ

優先順位をつけてみてくださいね。

このなかで、どれをいちばん大事にしたいでしょうか?

Point1.目的を定めて選ぶ

作りたいもの・やりたいことを見つけたい人におすすめ。

目的ありきのプログラミング言語ですので、いちばんおすすめな選び方です。

「何を作りたい」「何をしたい」という自分の気持ちに従って選ぶと、学習のモチベーションも上がります。

すでに目的が明確な人は、自分の作りたいもの・やりたいことに必要な言語を選びましょう。

このあと用途別に分野を分けてプログラミング言語を紹介していますので、そこから見つけてくださいね。

まだ具体的に目的が定まっていない人も、やりたいこと探しにぜひ活用してください。

プログラミングで作ってみたいものが見つかるかもしれませんよ。

Point2.需要が高いものを選ぶ

すぐに仕事に就きたい人・スムーズに転職したい人におすすめの選び方。

プログラミングで生計を立てていきたいと考えている人は、需要のあるプログラミング言語を習得したいと考えているのではないでしょうか。

求人の多さは需要のバロメーターになります。

現状需要のあるプログラミング言語は人気ランキングの上位とも重なりますので、選ぶときの目安にしましょう。

このあと、人気プログラミング言語TOP20や需要の高いプログラミング言語を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Point3.高収入が狙えるものを選ぶ

現職よりも収入アップを望んでいる人におすすめの選び方。

プログラミング習得をきっかけに年収を上げたいと考えているなら、高収入が狙えるプログラミング言語を選びましょう。

同じプログラマーやエンジニアでも、使うプログラミング言語によって年収に差があります。

どの分野のプログラマーやエンジニアの年収が高いのか、求人サイトの募集要項に提示されている月収額や年収額が目安になります。

このあと高収入が狙えるプログラミング言語を紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください。

Point4.将来性のあるものを選ぶ

これから伸びていく分野でプログラミングスキルを活かしたい人におすすめな選び方。

技術の進歩が早い業界ですので、プログラミング言語の需要や人気にはアップダウンがあります。

現在の需要にとらわれず、将来性のある分野に期待をかけたいなら、これから世の中に何が求められるかを予測しなければなりません。

10年後が読めないと言われている業界ですが、「現在需要が上り調子である」「人々の注目が集まっている」というのも目安になります。

需要の推移WEBでの検索数に目を向けてみましょう。

プログラマーの声に耳を傾けてみるのもひとつ。多くのプログラマーが注目しているプログラミング言語は将来性が期待できます。

このあと将来性が見込まれるプログラミング言語を紹介していますので、そちらも参考にしてください。

「どれを選ぶ?」主要プログラミング言語20種類を紹介

選び方のポイントを押さえたところで、どんなプログラミングの種類があるのかを具体的に見ていきます。

前にプログラミング言語は250種類以上あるとお伝えしました。

そんなにあったらプログラミングを勉強しようにも、選ぶ段階でつまづいてしまいそうですよね。

でも安心してください。250種類のなかで実際に使われている主要な言語は20種類程度。

少しハードルが下がった気がしませんか?

これからプログラミングを始めるなら、まずは20種類の言語の特徴を比べて、そのなかから選ぶようにすればいいのです。

ではさっそく見ていきましょう。

今人気のあるプログラミング言語【トップ20】

まずは人気ランキングを見てみましょう。

オランダのTIOBE Softwareが発表しているランキングをもとに、TOP20にランクインしているプログラミング言語の特性・用途・難易度を一覧にしてみました。

TIOBEの人気プログラミング言語ランキングは、毎月更新されるのが特徴。

今世界で人気があるプログラミング言語が分かりますよ。

「どんな特徴があって何ができる言語なのか」まずはざっと目をとおしてみてください。

順位種類特徴・用途難易度
1Python人気急上昇中。AI開発の分野では群を抜いた存在。シンプルなコードが特徴。♦AI開発/ロボット開発/システム開発/データ分析など★★
2C多くのプログラミング言語の根源となった歴史ある言語。高速処理が得意・大規模開発向き。♦OS開発/ソフトウェアの開発/ロボット開発/組み込み系の開発など★★★
3Java需要が高い言語。あらゆるプラットフォームでの使用が可能。CやC++と文法が似ている。♦Webアプリ開発/業務システム開発/組み込み系の開発など★★★
4C++C言語の機能拡張した言語。処理スピードが早く汎用性も高いが、難解な言語として知られる。♦業務システム開発/AI開発/ロボット制御/IoT開発/組み込みシステム開発/ゲーム開発など★★★
5Cマイクロソフト社が開発した言語。C言語・C++とは特性が異なる。文法はJavaに似ている。♦Windowsアプリ開発/3Dゲーム開発/VR開発など★★
6Visual Basicマイクロソフト社が開発した言語。直観的に操作できてプログラミング入門言語として優秀。♦アプリ開発/3Dゲーム開発など
7JavaScriptWEBサイト制作に必須の言語。HTML&CSSと組み合わせて使われることが多い。♦WEBサイト制作/WEBアプリ開発/スマホアプリ開発など
8SQLデータベースの操作に使われる言語。データベースにデータを挿入・検索するときに使われる。♦データベースの管理/ソフトウェアの操作・制御★★
9PHPWEBサイトの構築が得意。シンプルな文法で、動的なWEBページの生成が可能。♦WEBサイトの構築/WEBアプリの開発★★
10GoGoogleが開発した言語。シンプルな記述で高速処理が可能。大規模なプロジェクトに活用。♦アプリ開発/WEBサービス開発/WEBサーバー開発/IoTシステム開発など★★
11Delphi/Object Pascal1970年に開発されたPascalという古い言語の発展形。統合開発環境(IDE)Delphiで用いられる。♦大規模なシステムの開発など★★★
12Assembly language機械語に近い言語のためコンピュータの核心に近づける。実行速度が圧倒的に早い。♦カーナビに組み込まれるコンピュータの開発など★★★
13Classic Visual BasicVisual Basicのバージョン1.0からバージョン6.0を指す。2008年4/8の時点でサポート終了。古いバージョンで社内システムを開発し保守を続け、新規開発に踏み出せない企業もある。
14MATLABMathWorks社の数値解析ソフトウェアで使用される言語。文法は易しく、コードもシンプル。♦データ解析/アルゴリズム開発/統計解析/機械学習/画像解析/ロボット制御など
15Scratch文法簡単で、小学校のプログラミング授業に採用されている。ビジネス向きではない。♦ゲームの制作/アニメの制作
16R統計学者が開発した統計解析に特化した言語。さまざまな形式のグラフ出力もできる。♦統計解析/AI開発/機械学習★★★
17SwiftApple社が開発した言語。iOSアプリの開発ができる。アプリ開発初心者向き。♦iOS向けアプリ開発★★
18Ruby日本生まれの言語。自由度が高く、シンプルなコードでさまざまなことができる。♦デスクトップアプリ/SNS/WEBサイト/ゲーム/チャットボット/自動化ツールの開発など★★
19Rust高速処理・並列処理が得意でセキュリティに強い。広い範囲でプロジェクトに利用される。♦組み込み系システム開発/OS/WEBブラウザ/メッセージングアプリなど★★★
20Fortran科学技術計算に向いた言語で処理スピードが速い。 数値計算プログラム作成が得意。♦大規模数値計算/科学技術計算/数値データ解析など★★★

参考:the TIOBE organization「TIOBE Index for April 2023」

選び方別で見るプログラミング言語

主要なプログラミング言語の特徴と用途が大まかに把握できたところで、いよいよこれから習得したい言語を選んでいきます。

先ほど紹介した「選び方のポイント」に沿って選んでみましょう。

 選ぶときに便利!用途別プログラミング言語の種類

プログラミング言語の用途別に以下の分野に分けてみました。

プログラミング言語の用途
  • WEBサイト制作
  • アプリ開発
  • ゲーム開発
  • 組み込み系(電化製品や電子機器などの制御)
  • 業務システム(企業内の業務処理システム)
  • AI(人口知能)・ロボット開発

※ここでは、先ほど紹介したTIOBE Softwareの人気プログラミング言語ランキングTOP50圏内に入っている言語を主に紹介しています。

WEBサイト制作

ブログサイトやポートフォリオサイトなどを持っている人は、WEBサイト制作をイメージしやすいのではないでしょうか。

こんなWEBサイトを作りたいなんて思ったことがある人にはおすすめ。

WEBサイト制作に向いているプログラミング言語

※HTML・CSSは厳密にいうとプログラミング言語ではありませんが、WEBサイト制作には欠かせない言語なので紹介しています。HTML・CSSについては記事の最後に取り上げているので、そちらもぜひ参考にしてください。

アプリ開発

アプリをよく使う人はアプリ開発に関心があるかもしれませんね。

アプリにはWEBアプリネイティブアプリハイブリッドアプリといった種類があります。

WEBアプリ

ユーザーがWEBブラウザ上で利用可能なアプリです。

WEBアプリ開発に向いているプログラミング言語

ネイティブアプリ

ユーザーがアプリケーションストアからデバイスにインストールして利用するアプリ。

ネイティブアプリ開発に向いているプログラミング言語

ハイブリッドアプリ

WEBアプリとネイティブアプリの特徴を併せ持ったアプリで、基本的にWEBアプリと同じ言語が使われます。

ゲーム開発

ゲーム好きならゲーム開発を目指してみるのはどうでしょう。

今や小学生でも簡単なプログラミングでゲームを作っているほど。大人も負けていられません。

ゲーム開発に向いている言語

組み込み系

組み込み系とは、家電や電子機器に組み込まれているコンピュータを制御するシステムの総称です。

身近なものだと、冷蔵庫や洗濯機、テレビや自動車などがあります。
最近ではIoT(Internet of Things モノのインターネット)といって、インターネットに接続された家電や電子機器、自動車なども増えました。

このIoTに使われているのも組み込み系のプログラミング言語です。

組み込み系に向いているプログラミング言語

業務システム開発

業務システムとは「業務支援システム」とも呼ばれ、企業内の業務処理を効率化するITツールです。

具体的には、会計ソフト・勤怠管理ソフト・顧客管理ソフト・在庫管理ソフトなどがそれに当たります。

これらのソフトに馴染みのある人は多いのではないでしょうか。

業務システムの開発に向いているプログラミング言語

AI(人口知能)・ロボット開発

昨今AIに仕事を奪われることが懸念されていますが、それならばAIを作る側になるというのはどうでしょう?

AIの技術を活用したものは身の回りにたくさんあります。

家電・自動車の自動運転・音声アシスタント機能・お掃除ロボット・介護ロボットなど、いつの間にか暮らしを支える存在になってきましたね。

AI・ロボット開発に向いているプログラミング言語

需要の高さで見るプログラミング言語

求人の多さを基準に現在需要のあるプログラミング言語を見てみましょう。

求人サイトで求人数を実際に確認するのが確実です。

注意が必要なのは、サイトによって得意分野が異なる点。

IT系に強いかそうでないかによって多少の違いがあるので、複数の求人サイトの情報を参考にすると、需要のあるプログラミング言語の傾向が見えてきます。

大手転職情報サイト「doda」「リクナビNEXT」、ITエンジニア向けの「レバテックキャリア」を中心に複数の求人サイトで調べてみると、以下のプログラミング言語が求人数上位の常連であることが分かりました。

【求人数の多いプログラミング言語】

求人数の多いプログラミング言語

人気ランキングに入っているプログラミング言語とも重なりますね。

このなかでも、ひときわ目立って求人数が多かったのはJavaでした。

1992年生まれのJavaが今なお高い需要を保っているのは、その汎用性の高さゆえ。

WEB開発からアプリ開発、家電製品まで幅広い分野で使われているため、トレンドにあまり左右されることがありません。

JavaScript・PHP・Python・RubyはWEB開発によく用いられる言語です。

WEB業界での需要が高いことも伺えますね。

参考1:doda
参考2:リクナビネクスト
参考3:レバテックキャリア「収入の高さで見るプログラミング言語」

収入アップを目指している人にとっては、稼げるプログラミング言語かどうかがポイントになりますよね。

求人サイトの募集要項に提示されている月収を比較してみると、以下のようなプログラミング言語が使えると高収入が狙えることが分かりました。

高収入が狙える言語

どの言語も年収800万~1,000万円の求人が数多く見つかりました。

年収1,500万円近い額を提示している求人も複数見受けられました。

高い収入が約束される仕事はそれだけ高いスキルが求められるので、ここに挙げた言語を習得したからといってそんなに簡単にはいきません。

ただ、これから学ぶプログラミング言語の先にそんな未来があると思うと夢が持てますね。

参考:レバテックキャリア

 将来性の高さで見るプログラミング言語

プログラミング言語には流行りすたりがあるので、せっかく学ぶならこれから伸びていく分野のプログラミング言語を選びたいですよね。

先を読むことは難しいですが、ここ数年の人気言語の推移をもとに予測してみましょう。

需要が右肩上がりであることが目安になります。

TIOBE Softwareが発表している「プログラミング言語の人気の推移」を参考にしてみましょう。

引用:the TIOBE organization「TIOBE Index for April 2023」

近いところでは2018年から今日に至るPython人気の上昇が際立っていますね。

一方、安定して人気の上位をキープしているのはC言語

C言語以上に高い人気を誇ってきたJavaは、ここ2年でPythonとC言語の勢いに押され気味です。

変動はあるものの、こうして一定期間の推移を見ると上り調子な言語が見極められますね。

Pythonは現役エンジニアが推している言語でもあります。

WEB開発からAI開発まで網羅するPythonは、汎用性の高さと学びやすさで初心者にも人気です。

世の中にこれから必要とされるものと併せて考えてみましょう。

将来性の高い分野と言語例

WEBプログラミングの分野

HTML・CSS・Javascript・PHP・Ruby・Pythonなど。インターネット社会においてWEBアプリやWEBサービスの需要は高まる一方です。

情報セキュリティの分野

Rust・C言語・ C ++・Pythonなど。インターネットが身近になるほど、重要視されるようになります。

AI・ロボット開発の分野

Ruby・C++・R言語・Julia・JavaScript・C言語・Java・Pythonなど。技術の進歩が目覚ましく、AI・ロボットも日々進化しています。

VR・AR開発の分野

C#・ C ++・Java・JavaScript・Python・Swiftなど。娯楽からビジネスまで、あらゆる方面に可能性を広げています。

ドローン開発の分野

Python・C言語・ C ++など。さまざまな産業で活用され、社会の課題解決が期待されています。

これらの分野は成長市場ですので、そこで必要とされるプログラミング言語に注目しておきましょう。

▼プログラミングの需要と将来性についてもっと詳しくしりたい場合はこちらの記事がおすすめです。

「未経験でも大丈夫」初心者におすすめのWEB系プログラミング言語のススメ

プログラミング未経験で不安を感じている人には、WEBサイト制作に必要な言語から学ぶのがおすすめです。

おすすめな理由は以下のとおり。

おすすめの理由
  • イメージしやすい
  • 初めてでも学習しやすい
  • 仕事を見つけやすい

プログラミング未経験者にとって、「完成がイメージしやすい」というのは学習の大きな助けになります。

まずはWEBサイト制作に最低限必要な言語を習得することから始めましょう。
比較的易しいので、プログラミングの入門にはぴったりです。

学習者がたくさんいるため、教材・学習サイト・動画など、学習ツールが豊富にあるというのも安心ですよね。

仕事に結びつきやすいというのもポイントです。

WEBサイト制作ができる人材は常に求められているので、初心者でもチャレンジしやすい案件がたくさん見つかります。

HTMLやCSSから始めるのがおすすめ

HTMLとCSSはWEBサイト制作に欠かせない言語ですが、厳密にいうとプログラミング言語ではありません。

HTMLはマークアップ言語と呼ばれ、文字にタグ(目印)を付けることでWEBページの構成を指定します。

CSSはスタイルシート言語と呼ばれ、WEBページの文字・色・大きさ・背景などの見映えを指定するのが役割です。

WEBサイトのほとんどはHTML・CSSで作られているので、学んでおいて損はありません。

シンプルな文法なので、基礎を習得するだけなら初心者でも数週間で身に付けることができます。

本格的にプログラミングを始める前のウォーミングアップに最適です。

さらにJavaScriptを習得したら求人がたくさん見つかる

HTML・CSSを習得したら、いよいよプログラミング言語JavaScriptを学ぶのがおすすめです。

WEBサイト制作にJavaScriptを用いると、WEBページに動きを与えることができます。

たとえば、ポップアップウィンドウを表示させたり、メニューボタンのクリックでメニューリストを表示させたりと、動きがあるWEBサイトはユーザーを退屈させません。

こういったクオリティの高いWEBサイトが作れるようになると、制作現場で重宝されるようになります。

WEBサイト制作にとどまらず、JavaScriptはその汎用性の高さも魅力。
WEBサービスアプリ開発など、作れるものが増えていきます。

JavaScriptが使えるようになると、あなたの市場価値が一気に上がりますよ。

将来的にはPHPやPythonも習得できると可能性が広がる

HTML・CSS・JavaScriptを制覇したら、あなたはすでに「フロントエンドエンジニア」と呼ばれる存在です。

ここで、WEBサイト制作に関わるエンジニアの役割に少し触れておきたいと思います。

WEBサイト制作には、大きく分けてフロントエンドバックエンドという2つの分野の開発が必要です。

フロントエンドとはユーザーの目に触れる部分。(ユーザーの操作画面)バックエンドとはユーザーには見えない舞台裏といったところです。(サーバー側)

フロントエンジニア
バックエンジニア

フロントエンドで使われる言語を習得したら、次はバックエンドで使われるPHPやPythonの習得も視野に入れると可能性が広がります。

「そんなにたくさんできるかな・・・」と不安に感じるかもしれませんが、HTMLはPHPと構造が似ているので、そんなに苦戦しないですむはずです。

PHPが分かるようになるとRubyも理解しやすくなりますよ。

Pythonは人気ランキングで1位に輝いた言語ですね。
汎用性が高く、多種多様な分野で使われています。初心者でも比較的学びやすいのでおすすめです。

バンクエンドの領域までくると、かなりハイスペックなエンジニア。

最初から気負う必要はありませんので、「たくさんあるプログラミング言語も、段階を踏んで習得していけるんだな」ということを覚えておいてくださいね。

プログラミング言語の個性を知ると「やりたいこと」が見えてくる

プログラミング言語の違いについて話を進めてきました。

たくさんあるプログラミング言語の違いは個性の違い

違いを知って、自分に必要な言語を選ぶことが最初の一歩です。

ここまで記事を読み進めてくださったあなたは、もうすでに一歩を踏み出せていますね。

この記事の内容をおさらいできるように、ポイントをまとめておきます。

プログラミング言語は特性によって以下のような違いがありましたね。

【プログラミング言語5つの違い】

プログラミング言語5つの違い

プログラミング言語を選ぶときは、以下の4つのポイントのうち自分が優先したいものを基準にしましょう。

【選び方のポイント】

選び方のポイント

用途別にプログラミング言語の種類をおさらいしておきましょう。

【用途別プログラミング言語一覧】

用途プログラミング言語
WEBサイト制作HTML・CSS・Javascript・PHP・Rubyなど
アプリ開発HTML・CSS・JavaScript・PHP・Java・Ruby・Python・GoC言語・C++・C・VisualBasic・Objective-C・Swiftなど
ゲーム開発C++・C・JavaScript・PHP・SwiftRuby・Unity・Objective-Cなど
組み込み系C言語・C++・Java・ Visual Basic・Pascal・Pythonなど
業務システムJava・C++・C言語・C・Python.・PHP・JavaScriptなど
AI(人口知能)・ロボット開発Ruby・C++・R言語・Julia・JavaScript・C言語・Javaなど

プログラミング言語の違いを知ることで、プログラミングの世界全体を知るきっかけになったのではないでしょうか。

「目的」のためにプログラミング言語が誕生したように、あなたもプログラミングを始める目的を明確にしましょう。

プログラミング言語の個性を見比べながら、あなたの「やってみたい」を探してみてくださいね。

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