小学校や中学校でプログラミングが必修化された影響も大きく、若いうちからプログラミングを学ぶことに注目が集まっています。
進学や就職を考えたときに、将来を見据えて「プログラミングのスキルを身につけたい」と考える高校生も多いのではないでしょうか。
社会に必要な情報サービス産業の深刻な人手不足も、学校教育にプログラミングが導入された要因の一つになっています。
現在、プログラマーやエンジニアなどの情報サービスの世界では、業界は成長を続けているのに人手が不足している状態が続いています。
プログラミングが必要な仕事にはおおむね将来性があり、需要がまだまだ伸びると考えられているので、今後身に付けておいて損はないでしょう。
今回は、高校生がプログラミングを学ぶ方法や学習のコツ、高校生が学ぶのにおすすめな言語などを紹介していきます。
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高校でプログラミングが必修化
プログラミングは小中学校ですでに必修化し、授業に導入されました。
しかし、既存の科目にプログラミング的思考を取り入れる方式で導入され、新しい科目が増えたわけではありません。
高校でプログラミングが必修化されるのは2022年度からになります。授業が変更になったり、大学入試に影響はあったりするのでしょうか。
情報科目が情報Ⅰ、情報Ⅱに変わる
高校では2003年度から”情報”科目がありましたが、2022年度からは”情報Ⅰ”と”情報Ⅱ”に変更になります。
- 情報Ⅰは必修科目になり、学ぶ内容は大きく分けると以下のとおりです。
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
プログラミングのほか、情報のセキュリティを含むネットワークやデータベースの基礎を学習することになっています。
アルゴリズムやHTML、コーディングなど専門的なプログラミングの知識や技能にも触れることになるようです。
情報Ⅱは選択科目として追加された科目であり、以下の内容を学びます。
- 情報社会の進展と情報技術
- コミュニケーションとコンテンツ
- 情報とデータサイエンス
- 情報システムとプログラミング
- 情報と情報技術を活用した問題の発見・解決の探究
情報Ⅰで学んだ基礎を土台とし、情報Ⅱでは問題の発見や解決に向けて情報システムやデータを適切に活用する力やコンテンツを創造する力を育むための科目になります。
(参照:高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材)
大学入試に加わる可能性も
まだ決定事項ではありませんが、センター試験に代わって新しく導入される”大学入学共通テスト”は、2024年度から情報Ⅰが入試に加わる可能性も示唆されています。
大学入試のありかたも、従来のような試験会場に集まり紙に回答するものから変わろうとしています。
パソコンやタブレットでテストを出題し、回答や採点をおこなうCBT(Computer Based Testing)方式が検討されており、機器を扱える技術が必要になります。
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高校生からプログラミングを学ぶ方法
最近では小学生からプログラミングを学ばせている家庭も多く、一人でコードを書ける事例が取り上げられることがあります。
高校生のなかには「やってみたいけど、今さらやっても追いつかないかも」と思う人もいるかもしれません。
しかし、コードに触れたことがない高校生でも、プログラミングを学ぶことはできます。
4つの学べる方法を紹介しますが、目標や自分の性格に合った方法を選んで始めてみるとよいでしょう。
プログラミング教室やプログラミングスクールを利用する
教室やスクールでは、習いごと感覚なので気負い過ぎずにプログラミングを学べます。
教育科目にプログラミングが導入されますが、「ゲームを作りたい」や「ロボットを動かしたい」などの目標を、学校の授業だけで達成させることは難しいでしょう。
教室やスクールでは目的別にコースを用意しているところもあるので、自分のやりたいことに合わせて学ぶことが可能です。
一人で解決できない問題に直面したときに質問ができる先生がいて、一緒に勉強する仲間と切磋琢磨しながら成長できます。
独学で学ぶ
最近では、無料で使えるインターネットサービスや任天堂Switchのようなゲームも登場し、独学で学ぶハードルは低くなっているといえるでしょう。
インターネットがつながりパソコンを使える環境があれば、高校生でも独学で学ぶことは可能です。
もし途中でわからないことが出てきても、インターネットで検索すればヒントや解決法を調べることができます。
学習した知識をどんどんアウトプットし、自分一人で試行錯誤を繰り返すことができる方は、独学も十分可能です。
専門的に学ぶなら高等専門学校
高等専門学校は、プログラミングや情報の専門的な教育を受けられる学校で、将来プログラマーやシステムエンジニアを目指す人におすすめです。
普通の高校と違い、集中的にプログラミングや情報の知識を学ぶので学習の難易度は高く、卒業するのは簡単ではない場合もあるようです。
国家資格を取るためのサポートをしてくれる学校もあるため、資格取得を考えている学生にはよいかもしれません。
IT留学で英語と一緒に学ぶ
学生だけではなく社会人からも注目を集めているのが、IT留学で英語とプログラミングを学ぶことです。
プログラミングのコードはすべて英語で書かれており、世界共通でどこでも通用します。
プログラミングスキルと英語のコミュニケーションスキルがあれば、住む場所も日本だけに限らず選べるようになります。
将来世界で活躍したいという夢があるなら、IT留学を検討してみるのもよいでしょう。
高校生がプログラミングを学ぶ3つのコツ
学校の勉強ならば、定期テストでどのくらいの学力を身に付けたか測ることができます。
しかし、授業外でプログラミングを学習するには、自分がどのくらいの知識を付けているのかがわかりづらく、モチベーションの維持が難しいこともあるでしょう。
プログラミングを学習するために必要な、モチベーションを維持し続けるコツを紹介します。
①ゴールを決める
ゴールがないままプログラミングの学習を始めると、途中で挫折しやすくなります。
「プログラミングを身に付けて自分はどうなりたいのか?」を設定しておくことも重要です。
設定するゴールの内容は「将来システムエンジニアになりたい」や「簡単なミニゲームを作る」など、大きくても小さくても構いません。
自分がワクワクできるものを設定できると、学習のモチベーション維持につながり、挫折せずに学習を続けることができるでしょう。
②目標を設定する
ゴールがわかると「○○をするには△△のプログラミング言語の学習が必要」など、何から学ぶべきかが明確になります。
今の自分とゴールの間のギャップを埋めるために、必要な知識や課題などの目標を設定し、限られた時間の中でどうやって達成していくかを考えます。
目標設定で注意しなければならないのは、最初から達成困難な目標を立てないことです。
学習のモチベーション維持ができるように、1週間程度の短期間ごとに達成可能な目標を立て、「できた!」と達成感を味わうことが大切です。
達成感を得られると自分に自信が持てるようになり、さらに学習意欲が高まるでしょう。
③真似してみる
最近では、インターネットで検索すれば完成したコードを調べることができます。
先に知識を詰め込むよりも、とにかく真似をして書いてみることはおすすめです。
初心者の場合、ゼロからコードを書いたり、コードの内容やルールを理解したりするのは難しいでしょう。
とにかく真似して書いて、動かして使ううちに慣れ、コードの内容やルールを理解できるようになります。
高校生におすすめのプログラミング言語4選
プログラミング言語は200種類以上あるといわれています。
全てを理解する必要はなく、使われることが多いメジャーな言語は10~20種類程度です。
高校から学習するのにおすすめなプログラミング言語を4つに絞りました。将来的にまだまだ需要があり、かつ汎用性が高い言語を選んで紹介します。
①Java
JavaはOSに依存せずに使えて汎用性が高く、さまざまな仕事ができ、世界的に見ても使われる頻度の多いプログラミング言語です。
有名なゲームやアプリに採用され、セキュリティに強い一面もあるため金融システムなどのWebアプリケーション開発にも使われています。
有名なものではMinecraftやEvernoteなどです。
Javaを学ぶと必然的にオブジェクト指向を学ぶことになります。
オブジェクト指向とは、ソフトウェア設計とプログラム記述の際に用いられる考えかたで、プログラミングで重視される独特の概念です。
メジャーな言語のほとんどは、少なからずオブジェクト指向を取り入れているため、他の言語を習得するときにも役に立ちます。
②Python
Pythonは、人工知能を用いたアプリケーションの開発やIoTの開発によく使われ、数値を解析したり統計処理をおこなうことに強いプログラミング言語です。
有名なものではYouTubeやInstagram、Skyscanner、ぐるなびなどに採用されています。
市場価値が高い言語ですが、初心者でもわかりやすく、すっきりしたコードが特徴です。
今後も需要が伸びると考えられているため、将来性に期待が持てます。
③JavaScript
JavaScriptは世界的に見ても人気があり、Web開発やホームページなどの画面作成で使われることが多く、汎用性が高いプログラミング言語です。
前述の”Java”と表記が似ていますがまったく別の言語です。
有名なものではFacebookのWebアプリにも使われています。
現在も早いスピードで進化を続けており、今後も伸びると予測されているので将来性に期待できるでしょう。
Web開発では頻繁に使われる言語ですので、エンジニアを目指している人におすすめです。
④Ruby
Rubyは日本で開発された言語で、シンプルな文法で日本人にとっては親しみやすく使いやすいプログラミング言語です。
多くの企業で採用されており、アプリケーションの開発やショッピングサイト、SNSサイトなどの構築ができます。
有名なものではクックパッドやhulu、クラウドワークス、Airbnbなどに採用されています。
自由度や開発効率が高く、現在も開発が続けられ進化している言語です。
まとめ
高校生がプログラミングを学習する方法やコツ、おすすめのプログラミング言語を紹介しました。
学校でもプログラミングを学びますが、アプリやゲームなどの制作物を作りたいのであれば、より深い学習が必要になります。
授業の他に新しく学び始めるには不安もあり、決して簡単なことではないかもしれません。
しかし、高校生のうちからプログラミングを学習するにはさまざまな方法があり、始めるなら早いほうがよいでしょう。
もし今少しでも興味があるなら、プログラミングを始めてみてはいかがでしょうか?
質問や感想があればご記入ください