近年、家庭と仕事を無理なく両立したい主婦から注目されているのが、「フリーランス」という働き方。
「家計のためにも働きたいけれど、子どもと過ごす時間も大切にしたい…」
そんな葛藤を抱えている主婦の方も多いのではないでしょうか。
筆者も、かつては同じように悩んでいた主婦のひとりでしたが、現在はフリーランスとして、主婦業とWEBライター業を両立させています。
この記事は、そんな筆者の実体験をもとにしながら、「主婦フリーランスのリアル」をお伝えするものです。
不安を解消するためのヒントはもちろん、成功するための秘訣まで、主婦がフリーランスとして働くまでのノウハウを余すことなくお伝えしていきたいと思います。
- フリーランスの実態調査
- 主婦におすすめのフリーランスのタイプ・職種
- 主婦フリーランスが扶養範囲内で働く方法と注意点
- フリーランスになった後の仕事の探し方
- 主婦がフリーランスになるメリット・デメリット
「家事や育児と両立しながら、自分の力で収入を得たい」
「子どもが大きくなるまでは、無理なく扶養の範囲内で働きたい」
そんな思いを抱えている主婦の方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
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主婦でフリーランスになるのはぶっちゃけどう?データで見るフリーランスの実態
フリーランスを目指す主婦にとって、家庭と仕事を両立しながら自分の力で稼ぐなんて不安だらけ。
「実際に主婦をしながらフリーランスとして活躍してる人っているの?」など、疑問は尽きませんよね。
そこでまずは、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が行った実態調査「フリーランス白書2023」のデータに基づき、
- フリーランスの年齢層
- 主婦フリーランスの平均年収
- フリーランスとパートの違い
- フリーランスの満足度
について、主婦がフリーランスとして働くリアルを、データで解き明かしていきます。
図表を交えながら詳しく解説していきますので、フリーランスを目指している主婦の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーランスの年齢層
「フリーランス白書2023」のデータによると、フリーランスで働く人の約80%は30歳以上〜60歳以下。
これは、主婦の年齢層とほぼ一致しています。
コロナ禍によるテレワークの促進や、働き方改革の後押しもあり、幅広い年代の人が続々とフリーランスに参入していることが分かります。
年齢に関わらず、むしろ主婦としての経験やスキルを活かしてフリーランスに挑戦する人も珍しくありません。
自分の好きなことや得意なことを活かして、いつでもチャレンジできるのが、フリーランスの魅力なのです。
主婦フリーランスの平均年収
「主婦がフリーランスになったら、実際にどれくらい稼げるの?」と、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、主婦フリーランスの気になる収入事情について見ていきましょう。
結論から言うと、主婦フリーランスは、配偶者の扶養内(年収130万円未満)に収まるようにセーブしながら働いているケースが多いです。
その理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 家事や育児と仕事を両立するために、仕事をセーブしている
- 子どもの長期休みなどに合わせて柔軟に働いている
- 稼げる収入が限られているため、働き損にならないように計算している
「フリーランス白書2023」のデータによる全体の年収分布はこちら。
男女比については明記されていませんが、職種別の男女比と年収を見てみると、世帯収入を半分以上負担する人は7割以上。
そのうち、男性の比率が高い職種の方が平均年収が高く、女性比率が高い「クリエイティブ職」「出版・メディア系」「通訳・翻訳系」の職種は、年収400万円未満が半数以上となっていました。
このようなデータからも、フリーランスとして活躍する女性は、自分の得意分野を活かして、時間に縛られない柔軟な働き方をしていることが分かります。
なお、これらはあくまでもデータ上の結果であり、フリーランスは頑張り次第で収入アップも可能です。
参照:フリーランス白書2023「年収」「【職種別】年収と男女比」より
フリーランスとパートの違い
フリーランスを目指す主婦の中には、「パートで働くか、フリーランスとして独立するか迷っている」という人も少なくありません。
そこで、フリーランスとパートにはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を比較してみました。
フリーランス | パート | |
就業形態 | 自営業 | パートタイム労働者(雇用) |
雇用主 | なし | あり(企業など) |
勤務時間 | 自由 | シフト制 |
勤務場所 | 自宅・カフェなど自由 | 会社指定の勤務地で働く |
仕事内容 | 自分で決められる | 会社が決める |
収入 | 単価制・時給制など(案件によって異なる) | 時給制など(会社規定による) |
社会保険 | ① 配偶者の社会保険の扶養に入る ② 国民健康保険に加入する(収入によって異なる) | ① 配偶者の社会保険の扶養に入る ② 会社の社会保険に加入する ③ 国民健康保険に加入する(会社規模や収入によって異なる) |
年金 | ① 第1号(本人) ② 第3号(扶養)(収入によって異なる) | ① 第2号(本人) ② 第3号(扶養) ③ 第1号(本人)(会社規模や収入によって異なる) |
雇用保険 | なし | あり(会社規定による) |
産休・育休 | なし | あり(会社規定による) |
メリット | ・時間や場所に縛られない自由な働き方ができる ・家事や育児と両立しやすい ・努力次第で収入アップが狙える | ・収入が安定している ・正社員よりは柔軟な働き方ができる ・条件によっては社会保険や厚生年金に加入できる |
デメリット | ・収入が不安定 ・福利厚生がない ・責任が大きい | ・正社員に比べて給与や保障が低い ・責任ある仕事は任せてもらえない ・給与が上がりにくい |
フリーランス | パート | |
就業形態 | 自営業 | パートタイム労働者(雇用) |
雇用主 | なし | あり(企業など) |
勤務時間 | 自由 | シフト制 |
勤務場所 | 自宅・カフェなど自由 | 会社指定の勤務地で働く |
仕事内容 | 自分で決められる | 会社が決める |
収入 | 単価制・時給制など(案件によって異なる) | 時給制など(会社規定による) |
社会保険 | ① 配偶者の社会保険の扶養に入る ② 国民健康保険に加入する(収入によって異なる) | ① 配偶者の社会保険の扶養に入る ② 会社の社会保険に加入する ③ 国民健康保険に加入する(会社規模や収入によって異なる) |
年金 | ① 第1号(本人) ② 第3号(扶養)(収入によって異なる) | ① 第2号(本人) ② 第3号(扶養) ③ 第1号(本人)(会社規模や収入によって異なる) |
雇用保険 | なし | あり(会社規定による) |
産休・育休 | なし | あり(会社規定による) |
メリット | ・時間や場所に縛られない自由な働き方ができる ・家事や育児と両立しやすい ・努力次第で収入アップが狙える | ・収入が安定している ・正社員よりは柔軟な働き方ができる ・条件によっては社会保険や厚生年金に加入できる |
デメリット | ・収入が不安定 ・福利厚生がない ・責任が大きい | ・正社員に比べて給与や保障が低い ・責任ある仕事は任せてもらえない ・給与が上がりにくい |
上記の表からも分かるように、フリーランスとパートそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶかは自分のライフスタイルや重視するポイントによっても異なります。
また、一口にフリーランスと言っても、その働き方は多種多様。
「フリーランスとパート、どちらの働き方を選択すべきか迷っている」という人は、後述するフリーランスのタイプも参考にしながら、自分に合った働き方を探してみてくださいね。
フリーランスの満足度
「フリーランスになる人は、稼ぎたいから独立する」と思われがちですが、実は意外な調査結果が出ています。
フリーランス協会が行った「今の働き方に対する満足度」調査によると、
- 働く時間や場所などの就業環境が自由であること
- 仕事上のわずらわしい人間関係がないこと
- プライベートと両立しやすいこと
などの満足度が高くなっている一方で、「収入面」や「社会的地位」に対する満足度はあまり高くありません。
「会社員時代よりも収入が減った」と答えている人も、全体の約40%程度いる結果となりました。
このようなことからも、フリーランスは、「収入」や「社会的地位」よりも「柔軟性」や「家事育児との両立」を重視する主婦に向いている働き方ということが分かると思います。
(参照:フリーランス白書2023「今の働き方に対する満足度」より)
どれを目指す?主婦におすすめのフリーランス3タイプ
フリーランスが意外にも主婦に向いていることが分かったところで、どのようなフリーランスとして働くか、そのビジョンを明確にしていきましょう。
主婦がフリーランスとして働く場合、大きく3つのタイプに分けられます。
それぞれのタイプの特徴を理解し、自分に合った働き方を選択することが大切です。
【パートと掛け持ちタイプ】副業系フリーランス
副業系フリーランスは、正社員やパートとして働きながら、副業で夜や休日だけフリーランスとして仕事をしているタイプです。
メリット |
・本業があるので収入は安定している ・スキマ時間を利用して働ける |
デメリット |
・時間的な制約がある ・配偶者の扶養に入っている場合、合算すると扶養から外れる可能性も |
おすすめの人 |
・家計の足しに副業収入を得たい人 ・空いた時間にスキルアップしたい人 |
具体例 |
・平日はパートで事務職、週末はWEBライターとして記事作成 ・子どもが帰ってくるまでレジ打ちパート、夜は翻訳家として翻訳を担当 |
【個人事業主として独立タイプ】自由系フリーランス
自由系フリーランスは、完全に独立し、本業として働いてどんどん稼ぐタイプです。
メリット |
・働く時間や収入に上限がない ・自分のペースで働ける |
デメリット |
・収入が安定しないこともある ・社会保険料・年金は自分で支払う |
おすすめの人 |
・自身のスキルや経験を活かしたい人 ・上限を気にせず稼ぎたい人 |
具体例 |
・WEBデザイナーとして独立 ・美容師として業務委託で働く |
【配偶者の扶養内で働くタイプ】すきまワーカー系フリーランス
すきまワーカー系フリーランスは、配偶者の扶養内に収まるように収入をセーブして働くタイプです。
筆者もこのタイプですが、フリーランスになった最初の頃は、多くの主婦がこのタイプに当てはまると思います。
メリット |
・社会保険料 ・年金の負担がない ・家事・育児との両立がしやすい |
デメリット |
・収入が限られる ・扶養控除を受けるためには収入条件を満たす必要がある |
おすすめの人 |
・家庭を優先したい人 ・空いた時間を有効活用したい人 |
具体例 |
・夜だけデータ入力で収入を得る ・子どもが学校に行っている間だけ家事代行で働く |
現役主婦フリーランスが解説|配偶者の扶養内で働く方法
先述したように、主婦がフリーランスとして働く場合、社会保険料などの負担を軽減するために、配偶者の扶養に入ることを検討する方も多いのではないでしょうか。
フリーランスであっても、一定の条件を満たせば配偶者の扶養に入ることは可能です。
実際に筆者も、夫の扶養に収まるように働いています。
ここでは、現役主婦フリーランスである筆者の体験に基づき、配偶者の扶養内で働くための方法について詳しく解説していきます。
フリーランスでも配偶者の扶養に入れる
扶養には「税制上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類があり、それぞれ異なる条件を満たす必要があります。
フリーランスが配偶者の扶養に入るための条件は以下表の通りです。
それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
税制上の扶養(103万の壁) | |
内容 | 納税者(扶養している配偶者)の納税額が変わる。 ①配偶者控除:納税者(配偶者)の合計所得金額が1000万円以下で、かつフリーランスで働く主婦の年間所得が48万円以下の場合に適用 ②配偶者特別控除:納税者本人の合計所得金額が1000万円以下で、かつフリーランスで働く主婦の年間所得が48万円以上133万円以下の場合に適用 |
扶養に入る条件 | ・年間の合計所得金額が48万円以下(給与収入が103万円以下) ・民法の規定による配偶者である ・青色申告者の事業専従者として給与の支払を受けていないこと(白色申告者の事業専従者でないこと) ※税制上の扶養に入る条件は、国によって定められている |
扶養を外れると支払いが発生するもの | ・納税者(配偶者)→控除がなくなり、所得税が上がる ・フリーランス→収入に応じて所得税を自分で支払う |
扶養範囲内に収まる計算方法 | 年収ー(かかった経費+青色申告の特別控除65万円)=所得(ここが103万円以下であれば配偶者控除が受けられる) |
注意点 | 控除を受けるためには青色申告書の提出が必須 |
詳細(外部リンク) | 国税庁:配偶者控除について |
税制上の扶養(103万の壁) | |
内容 | 納税者(扶養している配偶者)の納税額が変わる。 ①配偶者控除:納税者(配偶者)の合計所得金額が1000万円以下で、かつフリーランスで働く主婦の年間所得が48万円以下の場合に適用 ②配偶者特別控除:納税者本人の合計所得金額が1000万円以下で、かつフリーランスで働く主婦の年間所得が48万円以上133万円以下の場合に適用 |
扶養に入る条件 | ・年間の合計所得金額が48万円以下(給与収入が103万円以下) ・民法の規定による配偶者である ・青色申告者の事業専従者として給与の支払を受けていないこと(白色申告者の事業専従者でないこと) ※税制上の扶養に入る条件は、国によって定められている |
扶養を外れると支払いが発生するもの | ・納税者(配偶者)→控除がなくなり、所得税が上がる ・フリーランス→収入に応じて所得税を自分で支払う |
扶養範囲内に収まる計算方法 | 年収ー(かかった経費+青色申告の特別控除65万円)=所得(ここが103万円以下であれば配偶者控除が受けられる) |
注意点 | 控除を受けるためには青色申告書の提出が必須 |
詳細(外部リンク) | 国税庁:配偶者控除について |
ここで注意すべきなのは、「税制上の扶養(103万の壁)」と「社会保険上の扶養(130万の壁)」では扶養の計算方法が異なるという点です。
特に「社会保険上の扶養」に関しては、会社によっては扶養に入れる条件が異なるケースも多いので、事前に配偶者の会社に確認しておきましょう。
また、中には配偶者に対して「家族手当」や「扶養手当」などが支給されている場合があります。
この手当についても年収制限が設けられていることが多いため、不正受給にならないよう、対象となっている人はしっかり確認することをおすすめします。
配偶者の会社に確認した方が良い事項リスト
以下では、筆者が実際に夫の会社に確認した事項をチェックリストにしてみましたので、会社に問い合わせる際にお役立てください。
確認すること① |
条件となる年収が「収入(年間で得た報酬)」なのか「所得(必要経費を差し引いた金額)」なのかを確認する。 |
筆者の場合① |
仕入原価・家賃・光熱費のみが経費として認められるため、収入ー(仕入原価+家賃+光熱費)=130万円未満であれば扶養内が認められる。※多くの場合が「収入(年間で得た報酬)」を判断基準とするため、注意が必要。 |
確認すること② |
年収130万円を月収で換算すると10万8,333円。それを1ヶ月でも超えると、扶養を外れなければならないケースがあるため、要確認。 |
筆者の場合② |
直近3ヶ月の平均月収が10万8,333円を超えてしまった場合、その時点で扶養から外れることになってしまう。 |
確認すること③ |
フリーランスとして開業届を提出した場合、会社への提出書類等は必要ないかどうか。 |
筆者の場合③ |
定期的に「扶養資格確認調査」という調査書類が届くため、必要事項を記載し、必要書類を添付して送付する必要がある。 ※配偶者が加入している健康保険組合によっても異なる。 |
年収130万円を超えるとどうなる?
年収が130万円を超えると、健康保険と年金の支払いについて、いくつかの変化があります。
ここからは、配偶者の会社の規定上、年収が130万円を超えた場合について考えてみましょう。
①国民健康保険に加入する
会社員と異なり、フリーランスは基本的に社会保険に加入できません。
その代わりとして、年収130万円を超えると「国民健康保険」への加入義務が発生します。
国民健康保険料は、加入する市区町村によって異なります。
詳しい計算方法はこちらをご確認ください。
②国民年金に加入する
日本の年金制度は、20歳以上60歳未満の人が加入する「国民年金」と、会社員が加入する「厚生年金」の2階建てとなっています。
フリーランスの場合、厚生年金には加入できないため、扶養を外れて働く場合は「国民年金」へ加入することになります。
国民年金保険料は、収入に関わらず誰でも一律で月額16,520円です。(2024年現在)
また、厚生年金に加入できないフリーランスは、月額400円を上乗せして納付することで、将来の老齢基礎年金の額を増額できる「付加保険料制度」というものもあります。
詳しい内容や納付方法はこちらをご確認ください。
※2024年現在は60歳までですが、将来的には国民年金の支払いが65歳まで延長される制度改正が進んでいます。
扶養を外れても働き損にならないフリーランスの年収目安
これまでお話してきた内容を整理しながら、主婦フリーランスが配偶者の扶養を外れても「働き損」にならない年収を計算してみましょう。
手取り額に大きく影響するのが、「130万の壁」と呼ばれる「社会保険上の扶養」を外れるケースです。
(例)年収130万円を少しだけ超えた場合
- 国民年金→1万6,520円×12ヶ月=19万8,240円
- 国民健康保険料→年間約2万~3万円
(※所得や市区町村によっても異なるため、あくまで概算です) - 合計→約21万~22万円
この計算だと、手取り収入が年間22万円程度減ることになります。
社会保険上の扶養を外れる場合、前項のチェックリスト①でお話した「経費」についての考え方によっても大きく変動します。
【結論】扶養を外れても損しない年収目安は、最低でも年間160万円以上
主婦がフリーランスとして年収130万~160万円程度で働く場合、働き損になる可能性の方が高いです。
もし今後も社会保険上の扶養内で働きたい場合は、130万円を超えないように月収をコントロールしましょう。
※社会保険上の扶養についての考え方は、2024年3月現在のものです。
現在、扶養の考え方が見直されつつあるため、将来的には壁のボーダーラインが130万円よりも下がる可能性が高いと言われています。
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主婦人気の高いフリーランスの職種一覧表
主婦フリーランスから人気の職種をご紹介する前に、それぞれの職種の特徴を一覧表にしてみました。
これからフリーランスを目指す主婦の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【各項目の判断基準】
- 未経験でも働きやすいかどうか
- 在宅ワークができるかどうか
- 子どもがいても働きやすいかどうか
- 扶養内で働きやすいように収入をコントロールできるかどうか
仕事 | 未経験 | 在宅ワーク | 育児中 | 扶養内 |
WEBデザイナー | ||||
WEBライター | ||||
ブロガー・アフィリエイター | △自分では調整ができない | |||
SNS運用 | ||||
動画クリエイター | ||||
バックオフィス | ||||
翻訳者・通訳者 | 通訳者は現地への同行が必要 | 通訳者は預け先を探す必要あり | ||
家事代行 | 仕事中は預け先を探す必要あり | |||
ベビーシッター | 仕事中は預け先を探す必要あり | |||
インストラクター・講師 | オンラインレッスンは在宅可 | 仕事中は預け先を探す必要あり |
仕事 | 未経験 | 在宅ワーク | 育児中 | 扶養内 |
WEBデザイナー | ||||
WEBライター | ||||
ブロガー・アフィリエイター | △自分では調整ができない | |||
SNS運用 | ||||
動画クリエイター | ||||
バックオフィス | ||||
翻訳者・通訳者 | 通訳者は現地への同行が必要 | 通訳者は預け先を探す必要あり | ||
家事代行 | 仕事中は預け先を探す必要あり | |||
ベビーシッター | 仕事中は預け先を探す必要あり | |||
インストラクター・講師 | オンラインレッスンは在宅可 | 仕事中は預け先を探す必要あり |
【在宅可能あり】主婦フリーランスにおすすめの職種10選
ここからは、上記の表を参考に、主婦がフリーランスを目指しやすいおすすめの職種を10種類、ご紹介します。
在宅ワークができるものも多いので、フリーランスを検討している主婦の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、普段WEB上で何気なく目にしているWEBサイトやLP(ランディングページ)、広告バナーをはじめとしたさまざまなデザインを制作する仕事です。
近年のインターネットやSNSの需要増加に伴い、WEBデザイナーの仕事も増えてきています。
パソコンとインターネット環境さえあれば在宅ワークが可能なので、家事や育児とも両立しやすく、フリーランスの中でも特に主婦人気が高い職種のひとつです。
主婦におすすめの理由 |
・在宅勤務可能な案件が多く、家事や育児をしながら働きやすい ・ある程度のスキルさえ習得できれば、年齢を問わず働ける ・成果報酬型案件が多く、自分の努力次第で収入を増やせる |
未経験からのはじめやすさ |
・デザインの基礎やデザインツールの使い方などの学習は必要 ・独学でも習得できるが、時間がかかる ・WEBデザインスクールなら未経験かつ短期間で必要なスキルを身につけやすい |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・案件ごとの報酬単価制が多い(中には時給で働くケースも) ・単価は経験やスキルによっても異なる ・案件の選び方や時間管理次第で扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・ものづくりやクリエイティブな仕事が好きな人 ・細かい作業が苦にならない人 ・流行やトレンドに敏感な人 |
WEBライター
WEBライターは、WEB上に掲載するさまざまな文章を作成します。
基本的な文章力とタイピングスキルさえあれば特別な資格は不要で、未経験からでもはじめやすいことが特徴です。
コツを掴むまでは「稼げない」と感じるかもしれませんが、実務経験を積んでライティングスキルを向上させたり、SEOに関する知識を身につけることで、より高単価の案件を獲得できるようになります。
筆者も実際にフリーランスWEBライターとして働いていますが、コツコツと実績を積み重ねた結果、時給単価2000円以上の案件を受注できるようになりました。
主婦におすすめの理由 |
・文章を書くことが好きな人なら、自宅で気軽に始められる ・スキマ時間に働けるため、家事や育児と両立しやすい ・家事や育児の経験を活かした記事を書くことができる |
未経験からのはじめやすさ |
・最低限の文章力やタイピングスキルは必要 ・文章を書くことが好きであれば、案件を受注しながらでもスキルを磨ける |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・文字単価や記事単価で報酬が決まる ・案件の選び方や執筆量で扶養内での調整が可能(筆者も扶養内WEBライター) |
向いている人 |
・文章を書くのが好きな人 ・情報収集やリサーチが得意な人 ・締め切りを守って仕事ができる人 |
関連記事:Webライターに向いている人・向いていない人の特徴とは?現役Webライターが解説!
ブロガー・アフィリエイター
自分の好きなことや得意なことをテーマにしたブログを運営し、アフィリエイトで収益を得る仕事です。
WEBライターとは異なり、文章が苦手な人でも、写真や動画をメインにすることで無理なくブログを運営できます。
また、家事・子育ての経験や料理・手芸・旅行の趣味など、主婦ならではの視点で情報発信すれば、多くのファンを獲得できるでしょう。
ただし、収益化するまでには時間がかかります。
そのため、ブログやアフィリエイトを仕事にする場合、まずは副業からはじめて、収益が出てから本業にする人がほとんどです。
主婦におすすめの理由 |
・自分の好きなテーマでブログを書ける ・スキマ時間に働けるため、家事や育児と両立しやすい ・初期費用をあまりかけずにはじめられる |
未経験からのはじめやすさ |
・ブログ開設や運営は比較的簡単にできる ・SEO対策やアフィリエイト広告の適切な配置など、収益化のためには一定の知識が必要 |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・読者が「広告クリック」「サービス利用」「商品購入」などで報酬が発生 ・広告収入は調整が難しいため、報酬が多い時は扶養を外れる可能性もある |
向いている人 |
・文章や日記を書くことが好きな人 ・収益化に繋がるまでコツコツと続けられる人 ・発信できる情報がある人 |
SNS運用
SNS運用で収入を得る方法は、大きく分けて以下の2種類があります。
仕事の受注方法 | おすすめの人 |
自分が運用するアカウントでフォロワーを増やし、企業からのPR案件を受注する | ・フォロワーが多いアカウントを持っている人 ・自分のペースで取り組みたい人 |
企業や個人からの依頼を受けて、アカウントの運用代行をする | ・安定した収入を得たい人 ・幅広いスキルを身につけたい人 |
どちらも家事や育児と両立しながらスキマ時間で取り組めますが、自分でPR案件を受注するためには、フォロワー数を増やす必要があります。
安定した収入を得たい場合は、SNS運用代行を行いながら自分のSNSも同時に運用していくのがおすすめです。
主婦におすすめの理由 |
・スマホがあれば場所を選ばず仕事ができる ・スキマ時間に働けるため、家事や育児と両立しやすい ・仕事量を調整しやすい |
未経験からのはじめやすさ |
・日頃からSNSをやっている人はその経験を活かせる ・簡単な投稿画像の作成や短い文章を考えるスキルは必要 |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・PR案件を受注する場合:アフィリエイトや成果報酬制となる ・運用代行の場合:月額制、時給制などクライアントによっても異なる ・案件の選び方次第で扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・SNSが好きで、よく利用している人 ・コミュニケーション能力が高い人 ・最新のトレンドに敏感な人 |
動画クリエイター
動画クリエイターは、企業や個人YouTuberなどから預かった動画を編集し、視聴者の興味を惹きつけるような作品に仕上げる仕事です。
近年、YouTubeやTikTokなどの動画配信サイトの需要が高まっていることから、動画編集を外部に委託する人が増えてきています。
動画クリエイターは、動画編集ソフトを使って不要な部分をカットしたり、効果音やテロップをつけることで、より見やすく、分かりやすい動画を作ります。
パソコンとインターネット環境さえあれば在宅で取り組めるため、近年は子育て中の主婦からも注目されている職業です。
主婦におすすめの理由 |
・パソコンとインターネット環境さえあれば在宅で働ける ・スキマ時間に働けるため、家事や育児と両立しやすい ・納期を守れば時間の融通がきく |
未経験からのはじめやすさ |
・動画編集ソフトの操作方法を学ぶ必要がある ・独学やスクールで必要な知識を学べば、資格などは必要ない |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・案件単価や再生回数に応じた報酬など、クライアントによっても異なる ・案件の選び方次第で扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・動画編集が得意な人 ・YouTubeやTikTokなどをよく視聴する人 ・コツコツした作業が好きな人 |
バックオフィス
バックオフィスは、事務職における幅広い業務をサポートする仕事です。
近年のテレワークの推進に伴い、経理・人事・総務などの事務的な業務を在宅でも行えるようになりました。
前職での経験を活かせることはもちろんですが、特別な資格がなくてもはじめられる仕事も数多くあります。
まずは簡単なデータ入力などからスタートして経験を積み、スキルアップしていけば、より専門性の高い業務に挑戦することも可能です。
業務の専門性が高くなれば、その分報酬アップも期待できますよ。
主婦におすすめの理由 |
・パソコンとインターネット環境さえあれば在宅で働ける ・時間の融通がきくため、家事や育児と両立しやすい ・選べる業務が幅広いため、得意な仕事を担当できる |
未経験からのはじめやすさ |
・簡単なパソコンスキルがあれば未経験からでもはじめられる ・経理や総務などの事務職経験を活かせる ・資格取得やスキルアップを目指せば、報酬アップも期待できる |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・時給制や月収制、業務ごとの案件単価制など、企業によって異なる ・案件の選び方や時給の計算次第では扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・正確な作業ができる人 ・人をサポートすることが得意な人 ・コミュニケーション能力が高い人 |
翻訳者・通訳者
翻訳・通訳の仕事は、語学力に自信がある主婦におすすめです。
【翻訳者とは?】
翻訳者は、書籍、論文、WEBサイトなどの文書や音声データを異なる言語に翻訳する仕事です。
在宅ワークが可能なので、家事や育児の合間に取り組むことができます。
【通訳者とは?】
通訳者は、会議や商談、イベントなどの場で通訳を行う仕事です。
基本的には現地への同行が必要ですが、オンライン通訳も増えているので、場所を選ばずに働ける可能性もあります。
翻訳者や通訳者は、翻訳するスピードや習得している言語によっても報酬に大きな差が出る職業です。
フリーランスで活躍するためには、高い語学力と日本語力を備えていることはもちろんですが、多言語や専門分野に特化していると、より一層仕事の幅を広げられるでしょう。
主婦におすすめの理由 |
・自分の都合に合わせて仕事量を調整できる ・翻訳者は、働く時間と場所が限られていても在宅で仕事ができる ・好きなことや得意なことを仕事にできる |
未経験からのはじめやすさ |
・ビジネスで使えるレベルの語学力と日本語力が必須 ・留学経験、外資系企業の勤務経験、海外との取引経験がある人にはおすすめ |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・翻訳者の場合:出来高制、英単語により単価制などが多い ・通訳者の場合:時給制、日給制などが多い ・案件の選び方や時給等の計算次第では扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・語学が得意な人 ・コミュニケーション能力が高い人 ・異文化への理解が深い人 |
家事代行
家事代行は、日頃の家事経験を活かしながら収入を得られる主婦向けの仕事です。
パートや正社員だけでなく、フリーランスとして働くことも可能。
フリーランスの場合は、業務委託契約を交わし、比較的自由にスケジュールを組むことができます。
家事代行サービスに登録すれば、顧客とのやり取りやトラブル対応などのサポートを受けられるため、安心して働けます。
在宅ワークはできないものの、家事代行サービスの登録者はほとんどが主婦なので、急なお休みなどにも柔軟に対応できる環境が整っています。
「自分の経験を活かして社会貢献したい」「家計を助けたい」という主婦の方におすすめの仕事です。
主婦におすすめの理由 |
・日頃の家事経験を活かせる ・家事で感謝してもらえる ・柔軟な働き方ができるため、家事や育児と両立しやすい |
未経験からのはじめやすさ |
・家事ができれば未経験からでも働ける ・丁寧な仕事ができれば特別な資格やスキルは不要 |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・時給制、日給制などが多い ・時給等の計算次第では扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・主婦経験のある人 ・家事が得意な人 ・人当たりの良い人 |
ベビーシッター
共働き家庭の増加や、育児に対する社会的な意識変化などの背景から、近年、ベビーシッターの需要が高まっています。
ベビーシッターは、資格がなくてもはじめられるため、フリーランスとして活躍する人が増えてきています。
しかし、現実的に考えて、資格と実績がないベビーシッターに大切な子どもを預けたいと思う保護者はいません。
現在ベビーシッターとして活躍しているのは、保育士や幼稚園教諭の資格を持っていたり、保育実績が豊富な人ばかりです。
フリーランスとして安定的に仕事を得るためには、ベビーシッターに関する資格はもっておいた方が良いでしょう。
まずは、ベビーシッターを派遣する会社に登録し、研修や経験を積み重ねてスキルアップしていくのがおすすめです。
主婦におすすめの理由 |
・子育て経験を活かせる ・柔軟な働き方ができるため、家事や育児と両立しやすい |
未経験からのはじめやすさ |
・資格がなくても働ける ・保育士や認定ベビーシッターの資格があると、安心して任せてもらえる ・チャイルドマインダーの資格があれば、自宅で子どもを預かることができる |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・時給制、月収制など登録会社によって異なる ・時給等の計算次第では扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・子どもが好きな人 ・子育て経験のある人 ・保育士、幼稚園教諭、ベビーシッターなどの資格がある人 |
インストラクター・講師
スポーツ、学習、カルチャーなどで得意なことがある人は、講師として働くという選択肢もあります。
ヨガ・ダンス・料理・手芸・語学・勉強・ITなど、自分の得意分野をそのまま仕事にすることができます。
場所を借りて教室を開くだけでなく、自宅で教室を開いたり、オンラインレッスンを行うなど、自分に合った働き方が可能です。
軌道に乗るまではある程度の集客が必要ですが、SNSやWEBサイトを活用すれば、口コミで広がる可能性も十分にあります。
外部に集客を委託することもできるので、自信がない人は検討してみましょう。
好きなことを仕事にして収入を得られるインストラクターや講師は、主婦にとっても理想的な職業と言えるでしょう。
主婦におすすめの理由 |
・好きなことや得意なことを仕事にできる ・柔軟に働けるため、家事や育児と両立しやすい ・レッスンの時間や場所は自分で選べる |
未経験からのはじめやすさ |
・人に教えられるレベルの知識やスキルが必要 ・個人で教室を開く場合は集客が必須 |
報酬形態と扶養内での働きやすさ |
・レッスン単価制が多い ・レッスン数次第では扶養内での調整が可能 |
向いている人 |
・自分の好きなことを仕事にしたい人 ・人に教えることが得意な人 ・コミュニケーション能力が高い人 |
主婦フリーランスが仕事を探す方法
フリーランスは、自分で仕事を獲得しなければ報酬を得ることができません。
ここからは、フリーランスになった時に困らないように、主婦でも仕事を獲得しやすい方法について解説していきます。
まずは、前項でご紹介した「10種類のおすすめ職種」に対する「案件の探しやすさ」を表にしてみました。
各項目の評価基準(3段階表記)
- クラウドソーシング:一般的な案件数に基づき算定
- 求人サイト:一般的な案件数に基づき算定
- 紹介:知人がいたと仮定して算定
- SNS:自ら営業した場合、仕事に繋がりやすいかどうかを考慮
仕事 | クラウドソーシング | 求人サイト | 紹介 | SNS |
WEBデザイナー | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆信頼性を判断する必要あり |
WEBライター | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆信頼性を判断する必要あり |
ブロガー・アフィリエイター | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ★★☆PR案件を狙える |
SNS運用 | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ |
動画クリエイター | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
バックオフィス | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★☆☆ |
翻訳者・通訳者 | ★☆☆案件数は少なめ | ★★★ | ★★★ | ★★☆信頼性を判断する必要あり |
家事代行 | ☆☆☆ | ★★★ | ★★☆個人間の契約は避けた方が良い | ☆☆☆信頼性に欠けるため不向き |
ベビーシッター | ☆☆☆ | ★★★ | ★★☆個人間の契約は避けた方が良い | ☆☆☆信頼性に欠けるため不向き |
インストラクター・講師 | ☆☆☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
上記の表を参考にしながら、複数の方法を組み合わせて探すことで、より多くの案件を見つけることができますよ。
それでは、フリーランスの仕事の探し方について詳しく見ていきましょう。
クラウドソーシングで探す
クラウドソーシングには、初心者向けの案件から、専門性の高い案件まで幅広く存在するため、自分のスキルに合った仕事を見つけやすいことが特徴です。
案件によっては、実績がなくても応募できるものもあります。
そのため、フリーランスとしての実績を積むためにクラウドソーシングからはじめる人も少なくありません。
ただし、経験が浅くてもできるような案件は競争率が高く、低単価のものが多いため、最初は単発案件からはじめて、徐々に実績を積んでいくのがおすすめです。
求人サイトで探す
最近は、主婦向けのフリーランス求人サイトも増えており、在宅ワークや時給制など、案件数も充実しています。
求人サイトの場合、企業から直接依頼を受けるため、継続的な案件や安定した収入を得られるという点が大きなメリットです。
中には、それぞれの職種に特化した専門の求人サイトなどもあるため、希望条件で検索し、自分の働き方に合った仕事を探してみましょう。
知人や前職・現職関係者からの紹介
フリーランスとして仕事を獲得する場合、前職などで培った人脈を活用する人が多いというアンケート結果があります。
(参照:フリーランス白書2023)
主婦の場合も、過去の仕事経験やママ友などの人脈が、新たな仕事のきっかけとなる可能性があります。
- 周囲にフリーランスとして活動していることを伝える
- 前職の同僚や上司に、仕事を紹介してもらえないか聞いてみる
- 地域の集まりや親子イベントなどに積極的に参加する
- SNSで積極的に情報発信し、人脈を広げる
人脈を広げておくと、仕事を紹介してもらえるだけでなく、情報収集やスキルアップにも役立ちます。
フリーランスになったら、積極的に人と交流して人脈を広げておくことが、成功への近道と言えるでしょう。
SNSやブログを使って自分で営業する
近年、フリーランスにとって、SNSやブログは単なる情報発信ツールではなく、仕事を獲得するための重要なツールにもなっています。
日頃から多くのタスクをこなしている主婦は、時間管理やマルチタスク処理能力に優れている人が多いです。
この強みを活かしてSNSやブログを効率的に運営すれば、仕事獲得に繋げることができます。
- 子育てブログで育児体験をシェアし、育児関連企業から案件を獲得する
- 旅行ブログで旅の情報を発信し、旅行会社や宿泊施設から案件を獲得する
- ハンドメイド作品をSNSで紹介し、販売やオーダーメイドの依頼に繋げる
- 料理ブログでオリジナルレシピを紹介し、書籍化へ繋げる
ブログやSNSを活用することで、「宣伝」と「案件獲得」を同時に行うことが可能です。
フリーランスとしての知名度アップにも繋がるため、積極的に活用していきましょう。
【経験談】主婦がフリーランスで働く5つのメリット
ここからは、実際に主婦フリーランスとして働く筆者が「フリーランスで働いていてよかった」と思えたメリットについて、実体験をもとに解説していきます。
これからフリーランスを目指す主婦の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
共働きで世帯収入が増える
主婦が働く理由は人それぞれですが、「家計の足しにしたいから」「将来のことを考えると不安だから」といった理由で仕事を探している人も多いのではないでしょうか。
主婦がフリーランスになれば、共働きとなり、世帯収入を増やすことができます。
継続的な案件を受注できれば、パート主婦と同様に安定した収入を得られるため、家計にとっても大きな助けになるでしょう。
また、筆者のように在宅ワークができる職種であれば、子どもが急に体調を崩しても仕事を休む必要がなく、収入が減ることもありません。
実際に筆者も、家にいながら定期的に月10万円程度の収入を得ていますが、フリーランスになる前よりも家計が楽になりました。
- 子どもがやりたかった習い事ができる
- 老後に備えて貯蓄や投資をする余裕が生まれる
- 家族旅行や自分の趣味にお金をかけられる
- 化粧品や被服など、罪悪感なく自分のものが買える
- 家族で定期的に外食できるようになる
世帯収入が増えれば、その分を上記のようなことに充てられるため、生活の選択肢を広げることができますね。
ライフスタイルに合わせて働ける
フリーランスは、時間や場所に縛られずに働けることが大きなメリットです。
筆者は、子どもが学校に行っている午前中に集中して仕事を進め、午後は家事や育児に時間を割いています。
また、納期さえ守っていれば、体調が悪いときは無理せず休むこともできます。
このように、フリーランスは自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えられるので、仕事と家庭の両立がしやすい主婦向きの働き方と言えます。
平日に時間が作れる
会社員やパート勤務の場合、平日休みは限られています。
平日休みが少ない働き方をしている場合、意外と困るのが「銀行や役所などの窓口に行けない」こと。
子どもの学校行事や授業参観も平日に行われることが多く、仕事を休まなければ参加できないという状況になることもありました。
しかし、フリーランスであれば、働く時間や場所を自由に選べるため、平日でもこれらの用事を済ませやすくなります。
例えば、午前中に仕事をして、午後に銀行や役所に行くといったスケジュールを組むことも可能です。
フリーランスは自分でスケジュールを管理する必要があるので、慣れないうちは大変と感じるかもしれません。
しかし、慣れれば自分にとって最適な働き方を見つけることができ、より充実した生活を送ることができるようになります。
平日に時間が作れることは、主婦にとってフリーランスを選ぶ大きなメリットのひとつと言えるでしょう。
好きなことを仕事にできる
フリーランスは、自分の興味やスキルを活かして、好きなことや得意分野をそのまま仕事に活かすことができます。
筆者の場合は、もともと文章を書くことが好きだったこともあり、WEBライターという仕事を選びました。
フリーランスに限ったことではありませんが、得意分野を仕事にできれば、日々の仕事がより充実したものになり、モチベーションも高く維持することができます。
また、自分のスキルや経験を活かして、社会貢献できるという喜びも大きいです。
社会との繋がりができる
専業主婦は、家庭以外の繋がりが薄く、孤独に陥りがち。
その孤独感を払拭するために「仕事をしたい」と思っている主婦の方も多いのではないでしょうか。
しかし、まだ幼い子どもがいたり、家庭の事情で外に働きに出られないという主婦も少なくはありません。
フリーランスとして仕事をすれば、必然的に多くの人と繋がることができます。
在宅で働くフリーランスは、ひとりで黙々と仕事をするイメージが強いかもしれませんが、実際には人と繋がらなければ仕事を獲得することすらできません。
時には、クライアントや他のフリーランスとの交流を通して、人脈が広がったり、新たな仕事に繋がることもあります。
筆者も、WEBライターとしてさまざまな企業や個人と仕事をする中で、多くの人と知り合い、
- 人脈を広げることができた
- 新しい知識やスキルを学ぶことができた
- 仕事に対する視野を広げることができた
と感じています。
社会との繋がりができれば、日々の孤立感も払拭され、充実した生活を送れるようになるでしょう。
【経験談】主婦がフリーランスで働く4つのデメリット
フリーランスは、主婦にとってメリットの多い働き方であることは先述した通りです。
しかし、メリットだけを見て「フリーランスになろう」と決断するのは避けた方が良いでしょう。
フリーランスは自由な働き方ができる反面、大変なことも多い仕事です。
ここからは、筆者が実際にフリーランスをしていて感じた「主婦がフリーランスで働くデメリット」についても正直に解説していきます。
メリットと合わせて、参考にしてみてください。
収入が不安定
フリーランスは、会社員のように毎月決まった給料をもらえるわけではありません。
収入は案件の獲得状況によって変動するため、将来への不安を感じることもあります。
また、病気や怪我で働けなくなった場合には、収入が途絶えてしまうリスクも考えられます。
このような収入の不安定さは、フリーランスの大きなデメリットのひとつです。
しかし、事前にしっかりと準備をしておくことで、リスクをある程度軽減することは可能です。
例えば、筆者が実際に行っている方法として、次のようなものが挙げられます。
- 複数のクライアントと契約する
- 継続的な案件を受注する
- 定期的に収益が発生する仕組みを作る
- スキルアップを目指す
- 緊急時のための貯蓄をしておく
フリーランスを目指すのであれば、この点もしっかり対策しておきましょう。
社会保障が少ない
フリーランスは、会社員のように健康保険や厚生年金などの社会保障が充実していません。
自分で加入する必要がありますが、会社員負担分の保険料を全て自己負担するため、経済的な負担が大きくなります。
また、育児休暇や介護休暇などの制度もないため、出産や介護が必要になった場合は、収入が大きく減ってしまう可能性があります。
社会保障の少ない状況をカバーするためには、
- 配偶者の扶養に入って働く
- 国民健康保険や国民年金に加入する
- 独自の貯蓄制度を設ける
- 各種助成金制度を活用する
などの対策が必要です。
また、iDeCoや個人年金など、将来のための資産運用も検討しておくと良いでしょう。
予定通りにならないことも多い
フリーランスは、自分でスケジュールを管理する必要があるため、予定通りにならないことも多くなります。
特に筆者のように子育て中の主婦の場合、子どもの急な体調不良や学級閉鎖などで仕事が手につかなくなるのは日常茶飯事です。
その他にも、
- クライアントからの依頼が急に入る
- 仕事が予想以上に時間がかかる
- 体調を崩して仕事ができない
など、さまざまな状況によって予定が狂うことがあります。
予定通りにならないことにストレスを感じやすい人は、フリーランスに向いていないかもしれません。
主婦がフリーランスを目指すのであれば、「予定通りに進まないことが当たり前」という気持ちで、臨機応変に対応できる柔軟性が求められます。
急な予定変更でクライアントに迷惑をかけないためにも、
- 仕事を詰め込みすぎず、余裕のあるスケジュールを組む
- 困った時に、家族や周囲で協力してくれる人を見つけておく
- クライアントに家族構成などを話し、状況を理解してもらう
などの対策をしておきましょう。
自分でやらなければならないことが多い
フリーランスは、営業や事務作業など、仕事に関わるすべてのことを自分で行う必要があります。
会社員やパートでは分担されるであろう仕事も、フリーランスはすべて一人でこなさなければならないため、時間と労力がかかります。
特に主婦の場合、家事や育児と両立しながらこれらの業務をこなすのは非常に大変です。
すべてを自分で行うことは難しいため、必要に応じて外注したり、家族に協力を依頼するなど、適度に力を抜くことが大切です。
例えば、
- 家事・育児を夫婦で分担する
- 家事代行サービスを利用する
- 得意ではない業務を外注する
など、負担を軽減する方法をしっかり検討しておきましょう。
主婦フリーランスが扶養内で働く際に注意すべきポイント
本記事の最初でもお伝えしたように、主婦がフリーランスとして働く場合、収入を抑えて配偶者の扶養に入ることで、社会保険料などの負担を軽減することができます。
しかし、扶養内で働くためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
もし間違った認識をしていると、「扶養を抜けなければならない」という事態になり兼ねません。
「扶養の範囲内でフリーランスとして働きたい」と考えている人は、これからお話することをしっかりと確認しておきましょう。
扶養のままでいられるか配偶者の会社に確認する
まず、配偶者の会社が扶養制度を設けているか、扶養内で働ける収入の範囲を確認する必要があります。
会社によって、扶養に入れる年収の制限額や、社会保険料の算出方法などが異なる場合があります。
特に、社会保険料の算出方法によっては、思っていたよりも収入が制限されるケースもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
扶養制度についてよく分からない場合は、配偶者に相談し、会社の担当者に直接問い合わせれば、詳細を教えてもらえます。
最初から扶養を外れるつもりであれば問題ありませんが、扶養内で働きたいと思っているのであれば、会社への確認は必須です。
控除や経費を受けたければ扶養内でも「開業届」と「青色申告書」を出す
フリーランスとして収入を得ている場合、たとえ扶養内であっても、確定申告をする必要があります。
確定申告をすることで、青色申告特別控除や各種控除を受けることができ、節税効果があるからです。
また、事業に必要な経費を計上することで、課税対象となる所得を減らすことにも繋がります。
開業届を提出していないと、青色申告特別控除を受けることができず、損をしてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
たとえ収入が低くても、フリーランスとして働くのであれば、「開業届」と「青色申告書」はしっかり提出しましょう。
【青色申告書とは?】
青色申告書は、確定申告時に提出する書類です。
白色申告よりも複雑な手続きが必要になりますが、節税効果が高いため、扶養内で働く主婦フリーランスにもおすすめです。
開業届と青色申告書の提出方法は、国税庁のホームページから確認することができます。
青色申告と白色申告の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
扶養内で働く主婦フリーランスも確定申告をする
確定申告とは、1月1日~12月31日までの1年間の所得を申告し、税金を納める手続きのことです。
扶養内で働く場合でも、一定以上の収入がある場合は確定申告が必要です。
確定申告が必要かどうかは、配偶者の扶養控除を受けるための収入限度額と、自身の所得金額によって判断します。
- 年間所得が38万円を超える場合
- 青色申告特別控除を受ける場合
- 他に雑所得がある場合
- 株による配当金などがある場合
確定申告をしないと、脱税とみなされる可能性があり、追徴課税や罰金を科されることもあるので注意が必要です。
確定申告は、毎年2月中旬~3月中旬までの期間に行います。
申告方法は
- e-taxを利用して自分で申告する(マイナンバーカード必須)
- 国税庁のホームページから申告書をダウンロードして郵送する
- 税理士に依頼する
の3通りです。
扶養内で働くためのルールや手続きは複雑な場合もあるため、分からないことがあれば、税務署や税理士に相談することをおすすめします。
まとめ
本記事では、主婦がフリーランスになるための準備から、扶養内で働く方法、人気職種までを網羅的に解説しました。
本記事の内容からも分かるように、「フリーランス=稼いでいる働き方」というわけではありません。
特に主婦フリーランスの場合、自分らしい働き方を模索しながら、配偶者の扶養内に収入を抑えて働く人も多いです。
働き方さえ心得ていれば、「子どもの手が離れたから、思いっきり稼ごう」と思った時に、自分の頑張り次第で収入アップが期待できるのも、フリーランスの良いところ。
楽な道ではありませんが、フリーランスになるためのノウハウを理解し、向いている職種を見つけることができれば、主婦でもフリーランスとして成功することは可能なのです。
最後に、主婦フリーランスとして成功するためのポイントを以下にまとめておきますね。
- 副業系フリーランス…正社員やパートとしての本業があり、副業でフリーランスとして仕事をするタイプ
- 自由系フリーランス…フリーランスを本業にして上限なく稼ぐタイプ
- すきまワーカー系フリーランス…配偶者の扶養内に収まるように収入をセーブして働くタイプ(主婦におすすめ)
- WEBデザイナー
- WEBライター
- ブロガー・アフィリエイター
- SNS運用
- 動画クリエイター
- バックオフィス
- 翻訳者・通訳者
- 家事代行
- ベビーシッター
- インストラクター・講師
- フリーランスであっても、一定の条件を満たせば配偶者の扶養内で働ける
- 扶養には「税制上の扶養(103万の壁)」と「社会保険上の扶養(130万の壁)」の2種類があり、それぞれ扶養内に収める計算方法が異なる
- 扶養に入れる条件は会社によって異なるため、必ず配偶者の勤務先に確認する
- 年収130万円を超えると健康保険と年金の支払いが発生する
- 扶養から外れたら、最低でも年間160万円以上稼がないと働き損になる
- 控除や経費を受けたい場合、扶養内で働く人も「開業届」と「青色申告書」を出す
- 扶養内で働く場合でも、一定以上の収入がある場合は確定申告をする
▼配偶者の会社への問い合わせチェックリスト
扶養の条件となる年収が「収入(年間で得た報酬)」なのか「所得(必要経費を差し引いた金額)」なのかを確認する | |
扶養の条件が「年収換算」なのか「月収換算」なのかを確認する | |
開業届を提出した場合、会社への提出書類等は必要ないかを確認する |
これまでご紹介した内容を参考にしながら、ぜひ自分のライフスタイルや家庭環境に合わせた働き方を探してみてくださいね。
本記事が、フリーランスを目指す主婦の方のお役に立てたら幸いです。
質問や感想があればご記入ください