近年、よく耳にする「フリーランス」という働き方。
フリーランスは、時間や場所に制限されずに自分のペースで自由に働けるという特徴があります。
そんな魅力的なフリーランスですが、なかには「収入が不安定」「稼げなそう」というイメージを持っている方も多いのではありませんか?
この記事では、フリーランス全体や職種別の年収やフリーランスとして稼ぐためのコツを紹介していきます。
- フリーランスって実際どれくらい稼げるの?年収はいくら?
- 稼げるフリーランスになるためにはどうしたらいいの?
このように、フリーランスの収入面に関する疑問をお持ちの方にはぜひ読んでいただきたいです。
これからフリーランスを目指そうと思っている方は、フリーランスの収入について知ったうえで検討してみてくださいね。
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フリーランスの年収っていくら?
あなたが実際にフリーランスとして働き始めたらいくら稼げるのか、気になると思います。
ここでは、フリーランス全体の平均年収、会社員とフリーランスの年収の差、フリーランスの収入面でのメリット・デメリットをお伝えしていきますね。
フリーランス全体の平均年収
フリーランス協会が発行している「フリーランス白書 2020」によると、フリーランス全体の平均年収は次のとおりです。
<フリーランスの平均年収>
収入 | 割合 |
400万円未満 | 45.4% |
400万円~600万円未満 | 19.9% |
600万円~800万円未満 | 11.6% |
800万円~1,000万円未満 | 10.0% |
1,000万円以上 | 11.8% |
調査の結果(回答者601名)では、フリーランスの収入は400万円未満が45.4%、400万〜600万円未満が19.9%。
600万〜800万円未満が11.6%、800万〜1000万円未満が10.0%、1000万円を超えるのは全体の11.8%となっています。
ちなみに、1ヵ月の平均労働時間は次のとおりです。
<フリーランスの1ヵ月の平均労働時間>
労働時間 | 割合 |
20時間未満 | 6.3% |
20時間以上60時間未満 | 16.4% |
60時間以上100時間未満 | 11.3% |
100時間以上200時間未満 | 49% |
200時間以上 | 17% |
1ヵ月間の労働時間は100〜200時間未満が約半数を占め、200時間以上の割合は17%。
収入、労働時間ともに多様で、人によっては一般の会社員と同じもしくはそれ以上に働いているフリーランスも多いことがわかりますね。
ただ、職種によって収入はかなり差があります。
職種別の平均年収は後ほど解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの収入面でのメリット・デメリット
フリーランスの年収事情をより詳しく理解するには、収入面におけるフリーランスのメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
まずフリーランスとして働くメリットとしては、「収入アップが期待できること」が挙げられます。
自分で好きな仕事を選べるので、高単価案件や優良案件のみを受注することもできます。
さらに必要な知識やスキルを磨くことで単価が上がったり、できる仕事が増えたりするので、収入もアップしていきます。
その他にも、自分の手を動かす仕事を減らしてディレクションなど人を動かす仕事を増やせば、自分の手が空く分多くの案件に関わることができ収入アップを目指せるというメリットがあります。
ただ、フリーランスとして働くと収入面でのメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。
フリーランスのデメリットの1つ目は、必ずしも案件を獲得できるわけではないため、収入が安定していないということです。
業種によって、仕事量・季節要因で収入が増減することもよくあります。
さらに、残業・休日割増・有給といった概念がないため、働かなければ収入はゼロになります。
収入が不安定になるというリスクは、あらかじめ考慮しておきたいポイントです。
2つ目は福利厚生がないことです。
会社員であれば退職金や年金・保険料負担といった点でいくつか恩恵がありますが、フリーランスにはありません。
フリーランスとして会社員と同じ程度稼ぐためには、最低でも1.5倍から2倍ほどの収入が必要になることを覚えておきましょう。
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【職種別】フリーランスの仕事内容と平均年収
ここからは、職種別にフリーランスの平均年収を紹介していきます。
同時に仕事内容も紹介するので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
WEBライター
平均年収 | 約300万円 |
必要なスキル | ・基本的なライティングスキル・パソコンスキル など |
WEBライターとは、WEB上の記事を執筆する仕事です。
特別な資格が必要ないため、未経験からでも簡単にはじめられます。
フリーライターの平均年収は、約300万円。
3人に1人が200万円未満といわれており、稼げる人と稼げない人に分かれる職業です。
フリーライターとして稼いでいる人の特徴は、次のとおりです。
- 特定のジャンルの専門性が高い
- SEOの知識がある
- ライターをマネジメントするディレクション業務ができる
特別なスキルや資格が必要ないので誰でもはじめられるWEBライターですが、稼いでいくためにはスキルアップが必須といえますね。
WEBデザイナー
平均年収 | 約300万円~400万円 |
必要なスキル | ・基本的なデザインスキル・デザインツールスキル など |
WEBデザイナーには、WEBサイトのデザインやレイアウトの調整などさまざまな仕事があります。
基本的にはクライアントから依頼された、WEBサイト制作のデザインを担当することが多いです。
クライアントの要望を的確にヒアリングし、全体の構成とレイアウトを考え、デザインを作りコーディングをするといった流れになります。
WEBデザイナーの平均年収は、約300万円〜400万円。
持っている知識やスキルによっても収入が左右されますが、仕事内容によっても単価が異なるのでどの仕事を受注するかによって収入が変わってきます。
<WEBデザイナーの単価相場>
仕事内容 | 単価相場 |
バナー制作 | 約5,000円~ |
ロゴ制作 | 約1万円~ |
サイトデザイン | 約5万円~ |
コーディング込み | 約10万円~ |
プログラミングスキルなどプラスアルファのスキルを身につけることで、高収入が目指せます。
エンジニア
平均年収 | 600万円~900万円 |
必要なスキル | プログラミングスキル など |
エンジニアと一言でいってもさまざまな仕事があります。
具体的な職種としては次のようなものが挙げられます。
- システムエンジニア
- プログラマ―
- インフラエンジニア
- セールスエンジニア
- 運用監視
- システムコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
要件定義や企画から、開発、テスト、保守・運用とポジションによって担当する業務内容は職種によって異なります。
エンジニアの平均年収は600万円〜900万円。
最近はエンジニアの人手不足が続いているので、単価相場は上昇傾向にあるようです。
単価は職種によってことなりますが、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、システムコンサルタントなどプロジェクトの上流工程に関わる職種は、単価相場が高い傾向にあります。
一方、プログラマーやテストエンジニアなど下請けに多く見られる職種は、単価相場が低いことが多いです。
動画クリエイター
平均年収 | 約400万円 |
必要なスキル | ・動画編集スキル・企画/撮影スキル・動画マーケティング など |
動画クリエイターとは、「動画制作に関わる人材」のことです。
業務内容は動画の編集や加工で、高度な技術が求められます。
クライアントの指示どおりに、映像のカット編集、テロップ挿入や、画像やイラスト、動画などを作成します。
その他にも企画構成をおこなったり、台本を作成するのも動画クリエイターの仕事です。
動画クリエイターの平均年収は400万円。
動画クリエイターもWEBデザイナーと同様、業務内容によって単価が異なります。
<動画クリエイターの単価相場>
仕事内容 | 単価相場 |
企画構成 | 1万円~5万円/本 |
ディレクション | 5万円~10万円/月 |
台本作成 | 1万円~5万円/本 |
撮影 | 5万円~30万円/本 |
編集 | 1万円~20万円/本 |
ナレーション | 5万円~10万円/本 |
動画編集だけではなく、企画やディレクション、撮影などの仕事もおこなうことで年収がアップしやすいです。
WEBマーケター
平均年収 | 約500万円~600万円 |
必要なスキル | ・WEB広告運用スキル・SNS運用スキル・企画力・マネジメント力・データ分析力 など |
WEBマーケターと一言でいっても、次のようにさまざまな役割や呼び方があります。
- WEBディレクター
- リスティング/ディスプレイ広告運用マーケター
- SNS広告運用マーケター
- SEOマーケター など
WEBマーケターは、WEBを活用したマーケティング戦略を考え実行するのが仕事です。
さまざまな役割があるものの、求められるスキルは共通しています。
例えば、顧客が商品やサービスを知り、最終的に購買するまでを設計する企画力、企画に沿って制作チームやマーケティングチームを動かすマネジメント力、WEBサイトやSNSなどのアクセス状況を収集し解析するデータ分析力は共通して求められます。
WEBマーケターの平均年収は、500万円〜600万円です。
年齢が上がっていくごとに収入が上がる傾向があるようです。
WEBコンサルタント
平均年収 | 約600万円~700万円 |
必要なスキル | ・営業力・ヒアリング力・問題解決力・論理的思考力・開発/マーケティングスキルなど |
WEBコンサルタントの仕事は、クライアントの経営戦略に基づくWEB開発や制作、運営に関するコンサルティングをおこなうことです。
WEBサイトの問題の発見や解決策の提案、戦略立案などを中心に、効果的にWEBサイトを活用できるようサポートします。
WEBコンサルタントの平均年収は、約600万円〜700万円。
エンジニアに次いで、WEB業界では比較的高い水準になっています。
30代後半〜50代にかけてマネージャークラスになると、平均年収が1,000万円を超えることもあるようです。
経験と実績があるWEBコンサルタントがフリーランスとして独立した場合、収入に限度がないといわれています。
稼げるフリーランスになるための7つのコツ
最後に、稼げるフリーランスになるためのコツを7つ紹介します。
専門スキルを身につける
高度な知識や専門スキルを持っていると、同じ職業のライバルができないような仕事を受けられる希少価値のあるフリーランスになれます。
希少価値があればなんでも価格が高くなりますよね。
例えばスーパーで売られている野菜も、なかなか収穫できずに品薄になると価格が高くなります。
希少価値の高い専門分野の知識やスキルが求められる仕事は、高単価案件になるのが一般的です。
より専門性の高いスキルや知識を身につけて自分の市場価値を上げられれば、大幅な収入アップが期待できます。
ニーズのあるジャンルを選ぶ
高度な専門スキルを身につけることは大切ですが、そのスキルに需要がなければ使い道がありません。
そのため、これからフリーランスを目指す方や収入アップを目指す方は、長期的なニーズがあるジャンルを選びましょう。
例えばIT化が進む現代では、紙媒体の広告よりも、WEB広告やSNS広告を扱う知識・経験のニーズが高まっており、将来性もあります。
もちろんニーズがある、ないに関わらず知識や経験を得ることは重要ですが、高い報酬が期待できるジャンルの専門性を高めることは収入アップに欠かせませんね。
クライアントからの信頼を得る
フリーランス経験が長く高収入を得ている人ほど、過去のクライアントからのリピートや紹介による受注が多い傾向があります。
同じスキル・経験を持っている人であれば、より信頼できる人や一緒に仕事をして気持ちがよい人を選びたいですよね。
クライアントからの信頼を得るには、納期を守ったりビジネスマナーの徹底や丁寧なやり取りをしたりなどの基本的なことはもちろん、クライアントの期待以上の提案やサービスの提供を心がけると効果的です。
案件単価に関わらず、クライアントからの信頼を得て将来の好条件・高収入案件の獲得につなげましょう。
幅広い案件に挑戦する
自分のスキルや経験が活かせる仕事に携わるのはとても重要です。
しかし同じレベルのままでは、いつまで経っても高単価案件を受けられるだけの実績も経験も積めません。
稼げるフリーランスになるためには、得意な案件だけでなく、幅広い案件に挑戦してスキルアップ・キャリアアップを図りましょう。
ある程度実力が上がって実績が作れれば、より責任ある難しい仕事を受注できるようになります。
そして、新しい案件に挑戦することでスキルやキャリアの向上、連動して収入アップを目指せますよ。
趣味に真剣に取り組んでみる
フリーランスとして稼いでいる人たちは、趣味が多くそれに対して真面目に取り組んでいる人が多いです。
意外かもしれませんが、稼いでいる人ほどたくさん遊んでいるのですよ。
多趣味かつ趣味に対しても真面目であることは、さまざまな人と交流を持つ絶好の場を作り出します。
自分とは違う価値観の人と会話することによって話の引き出しも増えて、コミュニケーション力が向上したり、人脈が広がったりするのです。
うまく波長が合えば「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるかもしれません。
思いがけない話題から仕事へとつながることも意外と多いのです。
さらにプライベートが充実することで仕事への意識や熱意も高まり、よい循環が生まれるというメリットもあります。
稼げるフリーランスになるには、趣味を増やして真面目に取り組むこともひとつのコツといえますね。
人脈を広げる
フリーランスとして働いていくためには、人脈はとても重要。
前職でのつながりを生かしたり、フリーランス同士で交流したりするなどして人脈が広がれば、よい仕事に出会える確率が高まります。
TwitterなどのSNSを積極的に活用したり、交流会に参加したりするとよいですよ。
最初は勇気がいると思いますが、頑張ってみてください。
また、クラウドソーシングなどで探した仕事よりも、知り合いから紹介された仕事の方が報酬は高い傾向にあります。
よい仕事をすれば別の仕事を紹介してもらえるというよい循環が生まれるので、収入アップを目指せますよ。
常に謙虚な姿勢を忘れない
稼いでいるフリーランスの人ほど、謙虚である人が多いです。
フリーランスとして経験や実績を積むと、自身の持つスキルも向上していきます。
しかし、そこで現状に満足してしまってはいけません。
常に向上心を持ちながら、新しい知識やスキルを吸収しようとする姿勢が必要です。
稼いでいる人たちは、知識やスキルを吸収するために常に謙虚な姿勢を持っているのです。
謙虚な姿勢で知識を吸収することによって、周囲の人たちともスムーズにコミュニケーションがとれ信頼も得やすくなります。
人間関係が良好であれば、自然と自分に必要な知識や情報が入ってきたり、集まってきたりするもの。
謙虚な姿勢を忘れていないフリーランスの方は、さまざまな知識やスキルを吸収できたり、周囲から新たな仕事の依頼が来たりと、高年収につながりやすくなるのです。
まとめ
この記事では、フリーランス全体や職種別の年収やフリーランスとして稼ぐためのコツを紹介しました。
フリーランスという働き方は、頑張った分だけ収入は上がっていくので良くも悪くも「自分次第」。
フリーランスの平均収入は次のとおりです。
400万円未満:45.4%
400万〜600万円未満:19.9%
600万〜800万円未満:11.6%
800万〜1000万円未満:10.0%
1000万円以上:11.8%
ただ職種によっても年収にはかなり差があるので、そこは頭に入れておきましょう。
現在も増え続けているフリーランスですが、今後もますます増え、ライバルとなるフリーランスも増加することが予想されます。
「フリーランスとして稼いでいきたい!」という方は、この記事の稼げるフリーランスになるための7つのコツを押さえておくことが大切ですね。
フリーランスは収入が安定していませんが、逆にいえば自分の頑張り次第でいくらでも収入を上げられます。
自由に働くことができて、自分次第で収入が変わるフリーランスは個人的にとても魅力的だと思いますよ。
自分にはフリーランスの働き方が合っているかしっかり考えて、検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
質問や感想があればご記入ください