「育休中にリスキリングって本当にできるの?」
「学び直しをすることで育児がおろそかにならないかな?」
興味があっても、上記のような疑問や不安を抱いて、なかなか一歩が踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
育児休業中は、仕事は休みでも決して休暇ではないため、休業期間中すべての時間をフリーに使えるわけではありません。
そのため、全員が育休中にリスキリングできるとは限りませんが、条件次第では実現させることが十分可能です。そこで本記事では、以下のポイントについて解説します。
- 育休中でも、条件次第でリスキリングはできる
- 育休中のリスキリングには、メリットとデメリットがある
- 成功させるためには、3つのポイントを押さえることが大切
現在フリーランスのWEBライターとして働く私は、育休中にリスキリングをした経験がありますが、今でも後悔はしていません。
当時の体験談も含めながら解説するので、育休中にリスキリングをしたい、学び直しに興味があるという方は、ぜひ参考にしてください。
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そもそもリスキリングとは?

リスキリングとは、変化する社会や技術の進化に応じたスキルを身につけるために、多様な方法で学習することを指します。経済産業省では、リスキリングを以下のように定義しています。
”新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること”
引用:リスキリングとはーDX時代の人材戦略と世界の潮流ー/経済産業省
育休に入る前の職業でさらなる価値を生み出すため、または新たな職業に就くために必要なスキルを身につけるなど、リスキリングの目的は人によってさまざまです。現在では、ITやAIなどのデジタル領域におけるリスキリングがとくに重視されており、日本の企業でも少しずつ取り組みが進められています。
また、リスキリングを推進するための支援策として、国や各自治体からの補助金制度を設けるなど、政府が先導して行っているのも特徴です。

条件が整っていれば育休中でもリスキリングができる
「子育てで大変な育休中に、リスキリングなんてできるの?」と考える方もいるかもしれませんが、条件が整っていれば育休中でもリスキリングは可能です。
とくに、育児の環境面と、リスキリングをしたい方の性格面の、各条件が整っていることが望ましいでしょう。
条件が整わない状態でリスキリングを始めると、うまく学習が進められないばかりか心身に影響を及ぼすリスクもあります。育休中のリスキリングには、具体的にどのような条件が必要か、次より解説します。
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育休中のリスキリングができる人の特徴【環境面】

育休中にリスキリングできる人の環境面として、以下のような特徴があります。
- 育児をサポートしてくれる人がいる
- 赤ちゃんがよく寝てくれる
育休中は、育児が最大のタスクであるため、学習の時間を捻出するためには周りのサポートや支援制度を活用することが大切です。
環境面の特徴1:育児をサポートしてくれる人がいる
育休中のリスキリングには、育児をサポートしてくれる人がいることが重要です。たとえば育児のサポートには、以下のようなケースが挙げられます。
- 夫婦で育休を取得するため、交代で育児ができる
- 夫婦それぞれの両親や親族が近所に住んでおり、気軽にサポートを頼める
- 0歳児から利用できる託児施設がある
- ベビーシッターやファミサポを活用できる
上記すべてを満たしている必要はありません。私も育休中に講座を受講してリスキリングを行いましたが、夫婦それぞれの両親は遠方に住んでおり頻繁にサポートを頼むことはできませんでした。
そのため、まとまった学習時間を取りたいときは夫に相談し、夫の仕事が休みの日に「9時~12時までの3時間」のようにスケジュールを決めて学習を進めました。平日は子育てをしながら学習していたため、子どもの様子によっては予定通りに学習ができないこともあります。
子どもを預けられる環境があれば、よりスムーズにリスキリングを進められるでしょう。
環境面の特徴2:赤ちゃんがよく寝てくれる
赤ちゃんがよく寝てくれるかどうかは、育休中のリスキリングの成功に大きくかかわります。育休中に育てる赤ちゃんは、多くの場合で0歳児と低月齢のため、まだ意思の疎通ができず思い通りに寝てくれることのほうがめずらしいでしょう。
日中のお昼寝も、2時間などある程度まとまった時間寝てくれると、その時間に学習を進められます。また、月齢が進むにつれてだんだんと夜から朝まで寝てくれるようになりますが、そうすると夜に子どもが寝てからまとめて勉強ができるようになるかもしれません。
私も産後すぐは体の回復と不規則な生活リズムで、リスキリングどころではありませんでした。実際に学習を始めたのは、少しずつ生活リズムができてきた生後8ヶ月のころです。
そのため、夜にまとまって寝てくれている間に勉強を進めることができました。「今はまったく寝てくれない」という子の場合、赤ちゃんの月齢や生活リズムの状態に合わせて、長く寝てくれるようになってからリスキリングを始めるというのも1つの方法です。

育休中のリスキリングができる人の特徴【性格面】

次に、育休中にリスキリングできる人の、性格面における特徴をご紹介します。
- 完璧主義ではない
- 絶対に今やりたい目的がある
現時点で上記のような性格ではないという方でも、リスキリングをしたいと考える期間だけでもこの特徴に近づけられるとよいでしょう。以下より1つずつ解説します。
性格面の特徴1:完璧主義ではない
育休中にリスキリングする人は、完璧主義ではないことが大切です。育休中はなにかと手のかかる0歳児のお世話に、検診や保活、家事などやるべきことがたくさんあります。
それに加えてリスキリングしようとすると、ある程度まとまった学習時間を確保しなければなりません。長期にわたってマルチタスクな状態が続くため、これらすべてのことを完璧にこなそうとすると心身共に疲弊してしまう可能性があります。
せっかくよりよい未来を目指して努力しようとしても、無理をして健康に支障をきたしたり、心のバランスを崩したりしてはできるものもできなくなります。
食事は毎日作らなくてもお惣菜を活用する、洗濯物が乾いたらたたまずにハンガーにかけて保管するなど、手をかけなくて済むものを見つけながら学習時間を確保するとよいでしょう。
性格面の特徴2:絶対に今やりたい目的がある
育休中のリスキリングは「絶対に今やりたい」という、目的を持つことが重要です。先述の通り、育休中はやるべきことがたくさんあり、自分のために使う時間がほとんどありません。
また、リスキリングは必須の活動ではないため、誰に指示されるわけでもなく、自分の意思で始め、続けていく必要があります。
育児だけでも大変な状況の中で、リスキリングするための時間を捻出するのであれば、なぜリスキリングしたいのが今なのかその目的を明確にしておくことが大切です。今やりたい目的がはっきりしていないと、育児を理由にリスキリングを挫折してしまう可能性もあるでしょう。

育休中にリスキリングをするメリット

育休中のリスキリングは大変な面もありますが、以下のようなメリットもあります。
- 復帰後の方が時間が取れない場合がある
- 育休後の収入アップにつながる
- キャリアチェンジのきっかけになる
私も育休中にリスキリングをして、時間面や収入面で実感したメリットも踏まえながらご紹介します。
メリット1:復帰後には取りにくい時間を確保できる
育休中は育児のためにリスキリングの時間が取りにくい、と考える方も多いと思いますが、実は復職後の方がまとまった時間を取れないという場合があります。
育休が明けて職場に復帰したら、育児と家事に仕事が加わります。これらを両立させるために、自分の時間を確保するのが難しくなるというケースは多いでしょう。
とくに子どもが小さく、保育園に入園したてのころは急な発熱や風邪などで体調を崩しやすく、予定通りに仕事が進まないこともめずらしくありません。
私は育休が終わる前からリスキリングを始めて、職場復帰して1ヶ月経つ頃に学びを終えました。仕事に復帰してからは怒涛の毎日で、勉強の時間が取れるのは通勤電車の中と、昼休憩の時間だけで、大変な思いをしたことを覚えています。
このように、復職前よりも育休中の方が時間を作りやすいという方も多くいるでしょう。
メリット2:育休後の収入アップにつながる
育休中にリスキリングを行い、新たなスキルや知識を身につけておくことで復職後の収入アップにつながる可能性があるのも大きなメリットです。
たとえば、育休に入る前の職種に合わせて、以下のようなリスキリングを行うのもおすすめです。
- プログラミングやAIなどのITスキル
- SEOやSNSなどのマーケティングスキル
- マネジメントや傾聴力などのビジネススキル
- 簿記や情報処理技術者などの資格取得
復職した後の仕事を見据えてスキルを身につけておくことで、より会社に貢献できるかもしれません。
会社にとっての価値を高めることで、収入アップにつながる可能性も高まっていくでしょう。
メリット3:キャリアチェンジへのきっかけになる
育休中に新たな知識やスキルを身につけるためのリスキリングを行うことで、それまでとは違ったキャリアに挑戦できるのもメリットの1つです。
リスキリングはそれまでの仕事に関するスキルだけでなく、まったく違う新たなスキルを身につけるための学習も該当します。仕事中はなかなか時間が取れず、始められなかった学習にもチャレンジできるかもしれません。
また、育休中は育児を通してさまざまな情報に触れ、新たに興味を持てるようなことに出会える可能性もあります。
私も育休中のリスキリングによって、働くことを根本から考えるようになり、スキルを身につけて今ではフリーランスという働き方になりました。このように場合によっては、フリーランスや個人事業主など、働き方から変えたいと考える方もいるでしょう。

育休中のリスキリングによるデメリット

育休中のリスキリングはよいことばかりではなく、以下のようなデメリットも考えられます。
- 育児に集中できない
- 体調を崩すリスクがある
- 必ずしも収入につながるとは限らない
デメリットもよく知ったうえで、育休中のリスキリングが自分に合っているか検討しましょう。
デメリット1:育児に集中できない
育休中のリスキリングによる大きなデメリットは「育児に集中できない」ことです。スキル習得や学習時間の間は育児から離れるため、当然ながらリスキリングしない人に比べると育児の時間は少なくなります。
また、リスキリングはスキマ時間を活用して学びを進められますが、予測しにくい赤ちゃんとの生活の中では、自分のペースで勉強ができないこともめずらしくありません。
結果的に、育児も勉強もどっちつかずな状態になってしまう可能性もあります。
仕事に復帰すると必然的に子どもと過ごす時間は少なくなるため、「育休の間だけでも育児に全力を注ぎたい」と考える方にとっては、育休中のリスキリングはデメリットが大きいでしょう。
デメリット2:体調を崩すリスクがある
育休中のリスキリングは、方法を誤ると体調を崩すリスクがあります。
生活リズムができあがる前の赤ちゃんは、1日の中で数時間おきに寝起きを繰り返すため、同じ時間で生活をしているとどうしても寝不足になります。
満足な睡眠時間が取れない中でリスキリングの時間を確保しようとすると、無理をして体調に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
デメリット3:必ずしも収入につながるとは限らない
リスキリングは、必ずしも収入アップにつながるとは限りません。
マイナビ転職が行った調査によると、リスキリングを実施した結果として会社での昇給があったと回答した人は、全体の11.2%という結果でした。
この結果からも、リスキリングをした全員が収入アップにつながっているわけではないことがわかります。
目に見える形で効果を実感できるとは言えない点が、リスキリングのデメリットの1つと言えるでしょう。

育休中のリスキリングを成功させるポイント

ここからは、育休中のリスキリングを成功させるためのポイントとして、以下の3つをご紹介します。
- 家族の理解を得る
- 家事や育児に完璧を求めない
- スキマ時間を活用できる学び方を選ぶ
成功ポイント1:家族の理解を得る
育休中のリスキリングを成功させるためには、家族の理解を得ることが何よりも大切です。
育児・家事・リスキリングを両立させるためには、家族の協力が欠かせません。
「リスキリング」は、まだすべての人に定着している言葉ではないため、家族の中でも具体的にどのようなことをするのかやメリットなどがイメージできないという方もいるでしょう。
リスキリングについて家族に説明する際は、以下の内容を伝えることがおすすめです。
- 目的:なぜ今リスキリングをしたいのか
- メリット:リスキリングをすることによって得られるメリット
- 方法:育児中の具体的な学習方法や学習スケジュール
- お願いしたいこと:どのような協力体制をお願いしたいか
私も育休中にリスキリングしたいと考えたとき、家族に「今学びたい理由」と「学ぶことで今後得られるであろうメリット」を説明しました。
家族からの理解や協力を得られることで、より前向きにリスキリングに臨めるでしょう。
成功ポイント2:家事や育児に完璧を求めない
育休中にリスキリングをするなら、まず家事に100点を求めないようにしましょう。
育児についても同様です。子育ては正解がなく、子どもの性格や個性、状況によっても正解が異なります。
明確な正解がわからない中で完璧を目指しすぎると、心身ともに疲弊してしまい、結果的にリスキリングもうまくいかなくなる可能性があります。
たとえば、家事や育児への力を抜く具体的な方法として、以下が挙げられます。
- 家族に赤ちゃんのお世話を代わってもらう
- 一時保育やベビーシッター、ファミサポを利用する
- 疲れているときは思い切って一緒にお昼寝する
家族と協力しながら、家事は週末にまとめてする、手を抜ける家事はとことん手を抜くなど、自分や家族にとってちょうどいいペースを見つけるのがポイントです。
成功ポイント3:スキマ時間を活用できる学び方を選ぶ
子育て中、とくに育休中のような低月齢の子を育てている間は、まとまった学習時間を確保するのが難しいため、スキマ時間を活用できる学び方を選ぶのがおすすめです。
たとえば、講座を受講してリスキリングする場合、オンライン講座や動画教材で時間や場所を選ばず学べる方法がよいでしょう。
育児や家事の合間に15分だけ視聴する、寝かしつけをしながら耳で音声だけを聞くなどといったやり方で、少しずつ勉強が進められます。
平日はスキマ時間で勉強を進め、家族が休みの日には子どもを見てもらって、ある程度まとまった時間を確保できるとメリハリをつけながらリスキリングできるでしょう。

育休中のリスキリングは目的を明確にしてから始めよう

本記事では、育休中のリスキリングが本当に可能なのか、どのような条件ならリスキリングができるかについて詳しく解説しました。
育休中のリスキリングは不可能ではありません。しかし、すべての人に当てはまるわけではなく、以下の条件を満たしているかを確認しましょう。
- 環境面①育児をサポートしてくれる人がいる
- 環境面②赤ちゃんがよく寝てくれる
- 性格面①完璧主義ではない
- 性格面②絶対に今やりたい目的がある
育休中のリスキリングにはよいことばかりではなく、デメリットも想定されます。
もし「今は育児に全力投球したい」と考えるなら、リスキリングは別のタイミングに行うのがよいでしょう。
また、産後の体調がなかなか回復しないという方の場合も、体調を優先させて学び直しは元気になってからがおすすめです。
自分の今の状況や環境を振り返り、本当に今やるべきなのか検討し、家族とも相談して理解を得られるのであればリスキリングにチャレンジするのも1つの手です。
「育休中に新たなスキルを身につけて、今後のキャリアに活かしたい」
「手に職をつけて、働くのに困らないようにしたい」
育休中のリスキリングを検討している方の中には、上記のような思いをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リスキリングは、DX時代である現代にとくに必要とされるITやWEBに関する知識、スキルを身につけるために行うこともおすすめです。
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