WEBデザイナーやファッションデザイナー、キャラクターデザイナーなど、さまざまな業界で〇〇デザイナーという職種があります。
ですが、WEBデザイナーはWEB系のデザイン、ファッションデザイナーは服飾のデザインのようになんとなくのイメージは掴めても、具体的な違いがわからない方もいますよね。
WEB・コンピューター上のデザインでも、WEBサイトや広告バナーのデザインをするWEBデザイナーもいれば、WEBサイトをユーザーが使いやすいように設計するUI/UXデザイナーのように細かく分類できるのです。
仕事内容はもちろんそれぞれの職種の違いを押さえておくことで、デザイナーを目指すとき、あなたに合った適職を見つけられます。
そこで今回、デザイナーについてお伝えするのは次の3点です。
- デザイナーの仕事の種類
- 各デザイナーの仕事内容や収入
- デザインを学ぶ方法
さらに、デザイナーを目指す方からよくいただく質問にもお答えするので、デザイナーに興味がある方は必見です。
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そもそもデザイナーってどんな仕事?
まず、デザイナーがどのような仕事なのか整理しておきましょう。
デザイナーの仕事は文字通り、ポスターや雑誌、WEBサイト、表紙のデザインなど、さまざまなものをデザインすることです。
先ほども少しお伝えしましたが、デザイナーの職種は多岐にわたります。
たとえば、同じWEBサイトを扱うデザイナーでもWEBデザイナーはページの構成や顧客が商品やサービスを購入したくなるようにデザインをするのが仕事である一方で、UI/UXデザイナーはWEBサイトの利便性を上げることがメインの仕事です。
また、ファッションデザイナーやインテリアデザイナーなど、衣装や空間をデザインする仕事もあります。
ですが、どのデザイナーにも共通して求められるのは、クライアントやあなたが相手にするお客さんの求めるデザインを作るということ。
シャツのデザインをするにしても、男性なのか女性なのか、20代なのか50代なのかによってデザインは異なりますよね。
また、商品のパッケージのデザインなら商品名が見やすく、思わず手に取りたくなるようなデザインを求められます。
このように、クライアントが求める顧客層にあったデザイン、機能性、コスト、納期などさまざまな条件を満たしながら満足するデザインを納品するのがデザイナーの仕事です。
同じデザイナーでもこんなに違う!?デザイナーの仕事15選
ここからは15種類のデザイナーについてご紹介します。
具体的な仕事内容や、収入、それぞれのデザイナーに向いているタイプをご紹介するので、まずは興味のあるものから目を通してみてくださいね。
WEB・コンピュータ上のモノを扱うデザイナー
まずは、WEB・コンピュータ上のモノを扱うデザイナーをご紹介します。
WEBデザイナー
WEBデザイナーの仕事はWEBサイトや広告バナー、YouTubeのサムネイルなどをデザインすること。
見た目がキレイなデザインであることも大事ですが、それ以上にユーザーが見やすいもの、思わず購入したくなるようなデザインのように、ユーザー目線のデザインが求められます。
WEBデザイナーというと、WEBサイトのデザインから実際に動くようにするためのコーディングまで必要と思われがちです。
ですが、実際はデザインができることが最優先で、プラスアルファでコーディングまでできると受注できる案件の幅が広がる、というのが現実です。
つまり、WEBデザイナーとして活躍するのであれば、まずはデザインスキルを磨く必要があります。
そのうえで、コーディングの勉強をしたり、上流工程まで扱えるようになったりして仕事の幅を広げるのがオススメです。
仕事内容 | ・WEBサイトのデザイン ・広告バナーやYouTubeのサムネイルのデザイン ・WEBサイトの設計 |
平均年収 | 361万円 |
こんな人にオススメ | ・ユーザー目線で制作できる ・地道な作業が好き ・トレンドに敏感 |
以下の記事では現役のWEBデザイナーが15年働いて感じたWEBデザイナーの楽しさや魅力を紹介しています。
WEBデザイナーについて詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。
CGデザイナー
CGデザイナーは、2Dや3Dのソフトを使ってアニメーションの映像やゲームの背景を制作したり、キャラクターのエフェクトのデザインをする仕事です。
案件によってはゼロからデザインを作ることもありクリエイティブな仕事ではありますが、その分明確なゴールが見えづらく労働時間は一般的な仕事よりも長くなる傾向があります。
VRやARが注目されていることや、日常生活やゲームなどで2D・3DCGの活用が進むことで将来性のある仕事といえます。
また、CGデザイナーの特徴はゲームやアニメーションなど長く残るコンテンツに携われること。
大変な仕事ですが、自分が制作したキャラクターや背景が実際に作品として流れ、エンドロールに自身の名前が載る達成感は他の仕事にはない魅力です。
仕事内容 | ・キャラクターや背景のデザイン ・キャラクターのエフェクトのデザイン、モデリング |
平均年収 | 335万円 |
こんな人にオススメ | ・コンピュータに興味がある人 ・新しい技術や表現方法を積極的に取り入れようとする人 ・芸術的センスやデザイン感覚、創造力、構成力などがある人 |
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーは、ユーザーにとって使いやすいシステム・ビジュアルを通じて顧客体験をデザインする仕事です。
ECサイトであれば、サイト全体の構成はもちろん、商品の見せ方、検索ツールの使いやすさ、ボタンの位置、フォーム入力の手軽さなど、ストレスなく使いやすい満足度の高いサイトをユーザー目線のデザインが求められます。
UI、UXいずれもお客さん目線という点では同じですが、次のような違いがあります。
UI…User Interfaceの略で、ユーザーと製品・サービスの接触がスムーズに、つまり使いやすいものを作ること
UX…User Experienceの略でユーザーが製品・サービスを使った時の体験を指し、使って楽しい、心地よいと思われるものをデザインすること
WEBデザイナーと似ている部分もありますが、WEBデザイナーはクライアントのニーズを満たすことを優先して考えるのに対して、UI/UXデザイナーはよりユーザーの視点を重視するのです。
仕事内容 | ・操作板やアプリの画面などのデザイン |
平均年収 | 430万円 |
こんな人にオススメ | ・わかりやすい説明が得意 ・相手目線で考えられる ・冷静に物事を判断できる |
参考1:求人ボックス「UIデザイナーの年収」
参考2:求人ボックス「UXデザイナーの年収」
キャラクターデザイナー
コンセプトやテーマに合わせて、アニメや漫画のキャラクターをデザインするのがキャラクターデザイナーの仕事です。
それぞれのキャラクターの役割が正しく伝わるように、ストーリーやキャラクターの性格、ゲームの設定に合わせてキャラクターを作り出すのが仕事です。
一目でそのキャラクターの役割や機能、特性がわかるデザインであること、親しみが持てることが重要視されます。
描いたデザインは作品中はもちろん、その広告やパッケージに活用される、まさにゲームや漫画の顔になり、そこが大きなやりがいとなるでしょう。
そのため、ゲーム業界の中でも人気のある仕事で、デッサン力やデザインの基礎は不可欠なのはもちろん、アナログとデジタル両方の表現力、立体表現など専門学校やスクールでスキルを身につける必要があります。
将来的には、ゲームのビジュアル全体をマネジメントするアートディレクターへのキャリアアップも可能です。
仕事内容 | ・ゲームや漫画のシナリオ設定に基づいたキャラクターをデザインする ・デザインをデータ化する |
平均年収 | 481万円 |
こんな人にオススメ | ・デッサン力がある人 ・発想力豊かな人 ・世の中のトレンドに敏感な人 |
参考:「【2023年版】キャラクターデザイナーの年収・給料はどれくらい? 初任給、統計データも解説」
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、家庭用ゲーム機やソーシャルゲームなどのキャラクターやアイテム、アイテム、背景をデザインする仕事です。
扱う範囲が広く、ゲーム内の絵を中心に絵を描く場合もあれば、ゲームのストーリーや世界観、ゲームのシステムなどのゲーム全般のデザインを決める場合もあります。
ゲームを企画できるのはもちろん、そのゲームが世に出て多くの人に楽しんでもらえることがやりがいです。
ゲームの制作では多くの人が関わるため、意見の食い違いや問題が起こり大変ですが、その分達成感が感じられる仕事です。
ちなみに絵を描くのがメインのゲームデザイナーは、「ゲームグラフィックデザイナー」と呼ばれます。
仕事内容 | ・ゲームの企画 ・コンテンツ作成 ・仕様書の作成と制作の依頼 |
平均年収 | 481万円 |
こんな人にオススメ | ・コミュニケーション力がある ・企画・プレゼンテーションスキルがある ・大きなプロジェクトをしたい |
参考:「【2023年版】ゲームデザイナーの年収・給料はどれくらい? 初任給、統計データも解説」
モノや空間を扱うデザイナー
ネットやゲーム上のデジタルのデザインを扱う職種をご紹介しました。
ここからは、家具や服など手に取って使うものをデザインする職種をご紹介します。
インテリアデザイナー
インテリアデザイナーは建物・乗り物の内装や、家具、装飾、照明を含めた、室内の空間の企画や設計に携わる仕事です。
依頼者や建築業者と相談しながら、より過ごしやすく快適な空間を提供することが目的です。
家具や照明器具などのデザインや設計はもちろん、それらの配置や室内の構成まで携わり、人によっては建築企画段階から完成まで監督することもあります。
インテリアデザイナーと似た仕事にインテリアコーディネーターがいますがこの2つは異なるものです。
インテリアデザイナーが家具の内装すべてを設計するのに対して、インテリアコーディネーターは既存の家具を用いた空間を作り出します。
仕事内容 | ・住宅や店舗、オフィスなどの空間をデザインする ・家具や照明などの雑貨をデザインする |
平均年収 | 430万円 |
こんな人にオススメ | ・色彩センスや空間把握能力がある ・細かい部分まで目が行き届く・依頼者のイメージを汲み取れる |
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、服飾やファッションに関わるデザインを生み出す仕事です。
自分の手で人気商品を生み出すこともできるため、夢ややりがいを持って志す人も多い職種です。
業務は、デザインの原案や企画からはじまり、デザイン画を立体化したものの製作や使用する生地の選定、商品化するまでの生産ラインの確保、販売戦略までの一連の流れをデザインします。
そのため、新しいものを生み出すセンスが必要なのはもちろん、流行をいち早くキャッチして売れる商品を作り出すマーケティングの視点も求められます。
また、実際に販売するためには卸売業者や生産工場との連携も必要で、コミュニケーション力も必須です。
ファッションデザイナーになるには専門学校でファッションの勉強をしたり、アパレルメーカーに勤務して働きながら知識を蓄えたりしながら、部署移動で販売員から転身するなどの道があります。
仕事内容 | ・商品コンセプトの作成 ・ニーズやトレンドの調査 ・工場や卸売業者との連携 |
平均年収 | 419万円 |
こんな人に | オススメ・ファッションセンスに自信がある人 ・世の中の流行に敏感 ・企画から販売までのプロセスを管理できる人 |
ブックデザイナー
ブックデザイナーは、本の表紙やカバーのデザインをする仕事です。
人によっては、本文を含めて一冊丸ごとデザインする場合もあります。
ブックデザイナーは編集者や著者からの依頼を受けて、依頼者の求めるイメージを掴むため打ち合わせや、試作を繰り返して、写真、絵、イラスト、文字などのデザインの決定や紙の選択をします。
最近はコンピュータを使ってデザインやデータを制作することが多くなっているため、コンピュータでデザインするための知識も欠かせません。
ブックデザインは本の中身を引き立てて読者の目に留まるものでなければならないので、ブックデザイナーオリジナルのものではなく、まずは売るためのデザインが求められるのです。
美術系の大学や短大、専門学校でデザインや印刷に関する基礎知識を学ぶか、出版社やデザイン事務所に所属して経験を積むのがオススメです。
仕事内容 | ・本の表紙のカバーのデザイン ・クライアントからニーズをヒアリング ・写真や絵、イラストのデザイン |
平均年収 | 361万円 |
こんな人にオススメ | ・デザインや印刷の基礎知識がある ・センスや色彩感覚がある ・読書や本が好きな人 |
DTPデザイナー
DTPとは「Desk Top Publishing」の略で、パソコンを使って雑誌や書籍、広告、ポスターなどの印刷物のデザインから入稿データの制作をする仕事です。
指定された画像や図、文章、見出しなどの配置を考えて、DTPソフトを使って印刷データを制作します。
おしゃれで魅力的なビジュアルに仕上げて興味関心を惹くことはもちろん、視線を誘導してみやすいレイアウトに仕上げて伝えるべき情報が見た人に伝わるようなデザインが求められます。
特に、広告としての役割が強い場合は、商品やサービスの認知を広げて、売上拡大につながるようなデザインが求められるのです。
グラフィックデザイナーと似ていますが、グラフィックデザイナーが印刷・WEB問わず扱うのに対して、DTPデザイナーは印刷物に特化しています。
クライアントや編集者の打ち合わせから印刷物の内容や目的、テーマ、要望をヒアリングし、それを元に印刷データを制作し、試し刷りをして色味や印刷によるズレを修正して納品するのが大きな流れです。
最近はAdobeのInDesignがDTPソフトとして業界基準となっており、その操作スキルが必須になっています。
また、PhotoshopやIllustratorの操作を身につけておくと、作れるデザインの幅が広がります。
紙媒体のデザインスキルが求められるため、レイアウトや配色、フォントの知識を実際の制作に活かすセンスが必要なのはもちろん、モニターの色味はRGB表示、印刷物の色味はCMYK表示など印刷上の知識が必要なのが特徴的です。
仕事内容 | ・印刷物のデザイン ・クライアントからヒアリング ・試し刷りをして修正する |
平均年収 | 399万円 |
こんな人にオススメ | ・DTPソフトの操作スキルがある人 ・紙媒体のデザインスキルがある人 ・聞く力や伝える力がある人 |
プロダクトデザイナー
プロダクトデザイナーは、文房具や食器など身近な生活用品や、冷蔵庫やテレビなどの家電製品、さらには自動車や飛行機まであらゆる製品をデザインする仕事です。
デザイン案が出来上がると製品化を担当する技術者や販売担当者と連携して、何度も試行錯誤を繰り返して完成を目指します。
見た目のデザインはもちろん、実際の使い勝手の良さや機能性まで考え抜いて製品にするまでがプロダクトデザイナーの仕事です。
使い勝手の良い製品を作るため、開発したい商品の説明をヒアリングしたり、市場調査や模型を作って検証したりとたくさんの工程を通して製品化を目指します。
プロダクトデザイナーは、とにかくあらゆるもののデザインを考える仕事なので、さまざまなものに関する使い勝手や機能性などたくさんの知識が必要です。
そのため、普段から世の中にあるものへの興味、ものづくりが好きで楽しめることがプロダクトデザイナーには求められます。
仕事内容 | ・開発したい商品のヒアリング ・市場調査をしてトレンドを捉える ・スケッチを元に関連スタッフと協議する |
平均年収 | 647万円 |
こんな人にオススメ | ・ものづくりがすき ・1つのものを複数の視点で捉えられる ・チームで取り組むのが好き |
インダストリアルデザイナー
インダストリアルデザイナーの仕事は、自動車やカメラ、事務機器などさまざまな工業製品をデザインすること。
プロダクトデザイナーのなかで、工業製品に特化している人を指します。
グラフィックデザイナーやインテリアデザイナーなどに比べて、インダストリアルデザイナーはチームで進めることが多いです。
それは、工業製品は一度作ると簡単にデザイン変更するのが難しいため、時間をかけて慎重に進める必要があるからです。
思わず手にとるようなデザイン性も必要ですが、機能性や安全性に配慮したものでなければなりません。
また、職人にしか作れないような複雑なデザインでは工場の生産ラインで複製するのも難しいため、量産できるものかどうかも大事な視点です。
インダストリアルデザイナーになるには、人間工学や材質、加工技術などの知識に加えて、製造担当者や販売担当者など他の部署の人とのコミュニケーション力も求められます。
仕事内容 | ・企画やコンセプトの議論 ・デザインや機構の設計。製品化mで製造現場のサポート |
平均年収 | 481万円 |
こんな人にオススメ | ・センスに加えて材質や加工技術などの知識がある人 ・慎重に物事を進められる人 ・複数の立場の人とやりとりできるコミュニケーション力のある人 |
参考:「【2023年版】インダストリアルデザイナーの年収・給料はどれくらい? 統計データも解説」
テキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーはファッション・アパレルアイテム、インテリア素材の生地の折り方や染色方法、柄、デザイン、加工を企画・設計する仕事です。
ファッションやアパレルアイテムにとどまらず、バッグやネクタイなどの小物・雑貨、カーテンやカーペットなど、布地や織物が使われている製品は、テキスタイルデザイナーが関わっているのです。
テキスタイルデザイナーは、生地なら糸問屋と相談して上糸を選定し折り方を考案し、プリント地なら図案を描いて染色工場と相談しながら染料や色を決めてデザインし、工場で染料具合や織り具合をチェックして修正依頼等を指示します。
このように、企画から生産まで一貫して手がけること、活躍の場がアパレルやインテリアメーカーはもちろん、繊維メーカー、素材メーカー、生地問屋などさまざまな場所で活躍できるのがテキスタイルデザイナーの特徴です。
仕事内容 | ・デザインの作成 ・仕入れ先の選定 ・生産の管理 |
平均年収 | 481万円 |
こんな人に | オススメ・色彩感覚のある人 ・手芸が好きな人 ・情報の取捨選択ができる人 |
参考:「【2023年版】テキスタイルデザイナーの年収・給料はどれくらい?統計データも解説」
建築デザイナー
建築デザイナーは、住宅やオフィスビルなどの建築物を造形美やデザイン性の観点からデザイン・設計する仕事です。
住宅メーカーや住宅販売店からの依頼が多く、どういう機能があるのか、何年ほど使う予定なのかなど家の購入者や販売会社の要望に応えるため、建て方や間取りなどの打ち合わせを重ねることが重要です。
デザインするだけではなく、実現するために何が必要で何をすれば実現できるのかを考えながら、クライアントやチームメンバーと打ち合わせを重ねます。
以前はスケッチブックで手描きでイメージを描くこともありましたが、最近はCGや3Dを使ってデザイン案を作成することが多くなってきました。
そのため、CAD(ものの設計をデジタルでするためのツール)などでの表現力も求められるようになっています。
建築の専門学校や美術大学の建築コースで学び、建築会社やデザイン事務所、ハウスメーカーに就職するのが一般的です。
仕事内容 | ・コンセプト、図面作成 ・フィールドワーク ・建築模型作成 |
平均年収 | 454万円 |
こんな人にオススメ | ・ものづくりが好き ・建造物を見るのが好き ・依頼者のニーズを汲み取る力がある |
空間デザイナー
空間デザインとは、室内や屋外を問わず、「ある一定の空間」をデザインすること。
たとえば、家や飲食店、ショッピングセンターなどさまざまな空間をデザインします。
部屋の模様替えがわかりやすいかもしれません。
それをクライアントにヒアリングして、より具体的にイメージして形にするのが空間デザイナーの仕事です。
他店との差別化のため、インテリアや空間演出にこだわる人が増えており、空間デザイナーの需要は高まっています。
空間デザイナーになるには、美術大学やデザイン系の専門学校で、空間デザイン科やインテリアデザインコースなどで学ぶのが一般的です。
仕事内容 | ・デザイン案の作成 ・施工業者への依頼や資材の発注 ・施工の進捗具合の確認や出来栄えのチェック |
平均年収 | 417万円 |
オススメ | ・建築物の設計図を読める ・インテリアの知識 ・配色のセンスの知識がある |
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デザインを学ぶ方法
デザイナーになりたいけど、デザインの学習法がわからない方に向けて、オススメの方法を2つご紹介します。
どちらが正しいというものはなく、あなたにあった方法はどちらかという視点でチェックしてみてくださいね。
自分のペースで学ぶなら独学
仕事が忙しくて自分のペースでゆっくり学びたい、あるいは費用を抑えたい場合は独学がオススメ。
次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
・お金がかからない ・好きな時間に学べる | ・わからないことが質問できない ・モチベーションが維持しにくい |
最初はやる気があっても数ヶ月経つとやる気がなくなり、挫折する方が一定数います。
独学はコツコツと継続できる人にオススメの方法です。
効率よく学ぶなら専門学校やスクール
働くために必要な知識、スキルを効率よく身につけるなら専門学校やスクールを選びましょう。
デザイナーのなかには、大学、専門学校でデザインを学んでから活躍している人が多いです。
独学でもスキルを身につけられますが、現場では求められないものまで手をつけて、何年もかかってしまうケースも少なくありません。
一方、スクールなら多少費用がかかっても現場で必要なことを学べるので、独学よりも効率的に身につけられます。
メリット | デメリット |
・効率的に学べる ・モチベーションを維持しやすい | ・お金がかかる ・自分のペースで学びにくい |
ただし、通ってもスキルが身につかないスクールがあると耳にするように、当たりとハズレの差が大きいため、下調べが求められます。
デザイナーとして収入アップを目指す方法
デザイナーは実力さえあれば稼げるというイメージがある、あるいは安定して稼げないと不安な方もいるでしょう。
そこで、デザイナーとして収入を安定させ、さらに上を目指す方法をご紹介します。
デザイン以外のスキルを身につける
収入アップを目指すのであればデザインスキル以外のスキルも身につけましょう。
WEBデザイナーであれば、デザイン以外にコーディングや、企画の提案など、プラスアルファの価値を提供できれば受注できる案件の幅も広がりますし、クライアントからの信頼も厚くなります。
クライアントも、案件のたびに新しいデザイナーを探すよりも、この人に任せておけば安心というデザイナーを求めています。
一度信頼関係ができると、次もあなたにお願いしたいとリピートしてもらえるようになるのです。
そのためには、デザインのレベルはもちろん、プラスアルファのスキルを身につけたり、コミュニケーションスキルを磨いたりすることが重要です。
また、デザイナーはチームで動くことも多いため、マネジメントスキルがあるとさまざまなクライアント、業界から重宝されるデザイナーになれますよ。
フリーランスデザイナーを目指す
デザイナーのなかには、正社員のときに副業でスキルを磨いて、フリーランスに転身する人も少なくありません。
フリーランスと聞くと、収入が安定しないイメージもありますよね。
ですが、スキルをしっかり身につけて、実績を作ればある程度安定して受注できるようになり、単価を上げることでさらに収入アップを実現している人もいます。
クラウドソーシングサービス(案件をこなす人を探すクライアントと案件を探す人を結ぶサービス)のプロフィールを充実させ、ポートフォリオ(自分の作品をまとめたもの)を作り込むことで、クライアントにアピールでき、案件受注に繋げられるのです。
フリーランスを専門にした案件紹介サービスや相談に乗ってくれるコーディネーターもいるため、さまざまなサービスを活用すればフリーランスデザイナーとして活躍できますよ。
デザイナーを目指す人からよくある質問
最後にデザイナーを目指す方からよくある質問にお答えします。
働き方セミナーでも参加者の方から、よくいただくので参考にしてもらえたらと思います。
デザイナーに資格って必要ですか?
まず、資格が必要かどうかですが、結論としてはデザイナーになるために資格は必要ありません。
最初にお伝えしたように、デザイナーに一番求められるのはクライアントのニーズを満たしたデザインを作ること。
つまり、スキルがあれば資格がなくても収入を得られます。
ただし、どのデザイナーを目指すにしても、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)のようなデザインツールは使えるようにしておくべきです。
ツールが使えるようになったかどうか、実力試しとして「Photoshopクリエイター能力認定試験」「Illustratorクリエイター能力認定試験」を受験するのはオススメです。
本を見て使えると思っても、いざ仕事で使うとツールをうまく使いこなせないのは珍しくありません。
客観的に自分の実力をはかるために資格取得にもチャレンジしてみましょう。
また、「色彩検定」や「DTPエキスパート」のように、職種にマッチした資格取得もオススメ。
そして、専門学校やスクールなどの修了証は、一定期間専門知識を学んだ経歴として、就職試験で評価の対象になることもあるため、大切に保管しておきましょう。
経験・知識なしの人におすすめのデザイナーはなんですか?
今まで専門学校やスクールに通ったことがないし、知識もないけどデザインに興味がある、そんな方にオススメなのがWEBデザイナーです。
「WEBデザイナーって未経験だと厳しいですよね?」とよく見聞きしますが、実は未経験でもデザインのルールとコツさえ身につければ誰でもお仕事にできます。
そして、WEBデザイナーをオススメするもう1つの理由が、将来性があるからです。
AIの発達でさまざまな職種が置き換わりつつありますし、WEBデザイナーもいずれ置き換わるのではないかと不安かもしれません。
ですが、今後もWEBデザイナーの需要はさらに高まるでしょう。
AIを使えばそれなりの作品はできても、結局は人の手を加えないと良いデザインはできませんし、高度なスキルを身につければAIに置き換わることは今のところありません。
そして、WEBデザイナーはパソコン1つあれば、いつでもどこでもいつまでもできる仕事です。
職種によっては体力的に厳しいこともあるかも知れませんが、WEBデザイナーは一度スキルを身につければ一生続けられる仕事なので将来も安心です。
もし、WEBデザイナーに興味がある場合は、日本デザインスクールがやっている「WEBデザイナーという働き方セミナー」に参加するのがおすすめです。
WEBデザイン業界の実態やWEBデザイナーのなり方など、初心者が知っておきたい内容を押さえることができますよ。
まとめ
今回はデザイナーの仕事や収入、学習法、よくある質問についてお伝えしました。
一口にデザイナーといっても、さまざまなデザイナーがいることがわかったのではないでしょうか。
ですが、どのデザイナーにも共通して言えるのは、クライアントやユーザー目線でデザインをすることが重要であること。
そして、誰もが認めるようなセンスがなくても、勉強と努力次第であなたの理想のデザイナーになることも可能です。
人気の職業ということもあり、決して楽な道ではありません。
ですが、あなたがなりたい、あなたに合ったデザイナーを目指せば、無理な選択肢ではありません。
今回お伝えした学習法や、それぞれのデザイナーになるステップを一つずつ踏んでいけば、きっと叶えられると思います。
質問や感想があればご記入ください