「小さい頃は絵を描くことが好きだったのに、最近はほとんど描いてない……。」
「あんなに絵を描くことが好きだったのに、いつから描かなくなったんだっけ……。」
ふとそんな考えがよぎること、ありませんか?
忙しい毎日のなかで、いつの間にか絵を描くことから離れてしまった方も多いのではないでしょうか。
好きな絵を仕事にしたいと思っても、仕事を辞めるわけにもいかないし、今更挑戦して失敗したくないですよね。
しかしまだ諦めることはありません。
今はかんたんに副業でイラストレーターを始めることができるんですよ。
副業で始めるから、失敗してもリスクは小さくて済みます。
また、本業とは違った新しい世界を広げられるため、会社と自宅の往復ばかりで刺激や学びがないと感じている方にもおすすめです。
そこで今回は、副業でイラストレーターを始める前に準備するものや稼ぎ方、登録しておくとよいサイト、収入の相場、注意すべき点を順番に解説していきます。
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副業でイラストレーターを始めるために準備するもの

副業でイラストレーターを始めるために必要なものがあります。
初期投資が必要になることもありますが、準備しておきましょう。
パソコンとインターネット環境
手描き作品の需要はもちろんあるものの、最近はデジタルイラストの需要が多くなっています。
仕事を請け負う場合の納品形態にデジタルデータを指定されることが多いので、パソコンとインターネット環境は必須です。
パソコンではなくても、タブレットとタッチペンがあれば作成できるので、タブレットを用意するのもよいでしょう。
また、カフェで作業をしたい方は無料Wi-Fiの利用を考えるかもしれませんが、セキュリティに弱い可能性があるのでおすすめではありません。
画像作成ソフト
画像作成ソフトで有名なものには、Adobe IllustratorやAdobe Photoshop、CLIP STUDIOなどがあります。
もちろん無料のソフトやアプリでも好きなイラストを描くことはできますが、これらのソフトを使えた方が仕事の受注に有利になります。
なぜなら、データの納品形態をAI(Illustratorのデータ)やPSD(Photoshopのデータ)に指定されることが多いからです。
利用料は月額で数千円ほどかかるものが多いですが、副業でイラストレーターを始めるなら使えるようにしておくとよいでしょう。
副業イラストレーターで稼ぐ方法と仕事の種類

副業イラストレーターで稼ぐには、主にクライアントワークと自主制作の2つのタイプがあります。
それぞれできる仕事や求められることがいろいろあり、イラストレーターが活躍できる場は広く需要が高いことがわかります。
【クライアントワーク】仕事を受注して稼ぐ方法8選
クライアントワークとは、イラストを必要とする人(クライアント)から依頼を受けて制作・納品し、その対価を得ることです。
ここからはクライアントワークで稼ぐ方法を8つご紹介します。
広告バナー制作
WEBサイトを見ているとよく広告の画像が出てきます。
この広告画像をバナーと言いますが、広告を出す企業はバナー制作をイラストレーターに依頼することがあります。
あまり作業が難しくない部類になるので、1枚あたりの報酬は高くはありませんが気軽に挑戦できます。
案件のなかには、パターンやサイズを変えたものを複数枚必要としていることがあり、そのような案件だと報酬が高くなることがあります。
アイコン制作
SNSの普及により個人で活動する人が増えており、InstagramやYouTube、WEBサイトのアイコンやプロフィール用にイラストを制作する仕事も増えています。
イラストのアイコンは、顔写真を掲載したくない方や親しみやすさを演出したい事業の方などに需要があります。
図表・グラフなどの資料作成
WEBサイトの記事やプレゼンテーション用資料に使われる図表やグラフ、説明用イラストを作成する仕事もイラストレーターに依頼されることがあります。
これらのイラストは、資料を読みやすくするためや内容を理解しやすくするために使われています。
依頼されるときは、イメージ画像や参考資料が用意されていることが多く、それらをもとに独自のイラストを作ることになります。
Power PointやKey noteなどのプレゼンテーション用ソフトを使えると、仕事の幅がさらに広がるかもしれません。
ロゴ制作
ロゴは企業名や団体名、商品名、サービス名、WEBサイトなど多くの場所で必要とされています。
一見作るのは簡単そうに見えますが、ロゴ制作は専門のデザイナーが存在するほど難しいジャンルです。
単価が高い案件も多いので、ロゴを作れるイラストレーターを目指すのもよいでしょう。
チラシやパンフレットなどの挿絵制作
チラシやパンフレット、ポスター、書籍に使われる挿絵もイラストレーターに依頼されることの多い仕事です
報酬は大きさやボリュームによっても違いますが、印刷用素材とWEB用素材をセットで依頼されることもあるので、まとめて作れると高収入を狙えます。
LPのイラスト制作
LP(Landing Pageの略)とは、1ページで完結する縦長のWEBページのことで、閲覧者に申し込みや商品購入を促す目的に特化したWEBページです。
商材のターゲットに合わせたテイストのイラストが求められます。
LPは1回作っただけでは成果が得られないこともあるため、複数のパターンをテストしたり、サイトの結果によってデザインの方向性を変更したりすることがあります。
1回目の納品でクライアントからの評価が高ければ、継続して依頼が発生する可能性もあります。
絵コンテ制作
絵コンテとは、撮影のためのカット割りやカメラワークなどの指示をイラストでわかりやすくしたものです。
出演者や撮影者との認識共有だけでなく、プレゼンなどにも利用されます。
近年YouTubeやWEB広告では、動画やアニメーションの需要が高まっています。
そのため絵コンテを必要とするのは、映画やTVなどの制作現場やCMを作る広告代理店のような大手だけでなく、小規模な制作会社や個人からの依頼も増えているようです。
イラストの描き方やツールの使い方を教える
人に教えるというと、ハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、専門的なスキルが必要なイラストだけではなく、ノートや手帳の記入が楽しくなるようなかわいいイラストを学びたいなどの需要もあります。
その他にも、イラスト用アプリやソフトの使い方を学びたい方もいるので、教える仕事の裾野は広いです。
自分のスキルで教えられる講座を作ってみるのもよいでしょう。
【自主制作】作ったものを自分で販売して稼ぐ方法5選
自主制作では、作品を売るための販路を自分で作る必要がありますが、描きたいイラストで稼ぐことができます。
ここからは自主制作で稼ぐ方法を5つご紹介します。
LINEスタンプを販売する
LINEスタンプは、LINE Creators Marketに申請し、作品が審査に通過すれば販売可能です。
審査は数日中におこなわれます。販売単価は自分で設定でき、売上の35%が収益になります。
ただ、ほとんどのスタンプの価格は100円〜150円程度であるため、あまり高い価格を設定するわけにもいきません。
スタンプが売れても報酬は低めですが、リスクもないので気軽に挑戦できます。
ストックサイトにクリエイター登録する
ストックサイトとは、イラストをダウンロードできるサイトのことです。
数々のサイトがあり、代表的なものを以下に紹介します。
収益は、作品が購入されたり無料ダウンロードされたりして発生するのが一般的です。
しかし、サイトによってはクリエイターへの投げ銭機能を用意しているところもあります。
ネットショップやブログでイラストを販売する
最近は、個人でも簡単にネットショップを開設できるサービスがあります。
その他にも無料ブログサービスやSNS、オークションサイト、フリマアプリなどさまざまなプラットフォームを利用して、イラストを販売する方法があります。
ただしストックサイトと違い、イラストを求めている人ばかりが集まるわけではありませんので、イラストを探している人を呼び込むための宣伝活動が必要です。
オリジナルキャラクターやオリジナルグッズを作って販売する
自分で考案したオリジナルキャラクターやイラストをもとに、Tシャツやスマートフォンケース、文房具などのグッズにして販売する方法もあります。
後ほどご紹介するネットショップサービスを利用すれば、誰でも簡単にインターネット上にお店を持ち、作品を販売できます。
NFTでイラストを販売する
NFT(Non-Fungible Token)とは「非代替性トークン」といわれるもので、暗号資産のことです。
NFTに紐づけられたアートをデジタルアートと呼びます。
これまでデジタルデータは所有権の主張が困難でしたが、NFTの技術を利用すれば所有者を明確に証明できるようになりました。
NFTによるデジタルアートは近年、投機対象としても注目を集めており、高額で取引される例も報道されています。
新しい美術市場として今後ブームが来るかもしれません。
市場に出回っているデジタルアートはまだまだ少ないため、参入してみるのもおもしろいでしょう。
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副業でイラストレーターをする際に登録しておくとよいサイト

これから副業でイラストレーターを始めたい方にとって役立つサイトを3種類ご紹介します。
案件を受注したり、イラストを販売したりするために活用してみてください。
クラウドソーシングサイト
商業向けのイラストを描きたいが、クライアントをこれから探さないといけない方は、クラウドソーシングサイトに登録して仕事を探すとよいでしょう。
クラウドソーシングサイトとは、企業または個人がインターネット上で仕事や業務の一部を不特定多数のワーカーに依頼できるサイトのことです。
ワーカーが気になった案件に応募して採用されれば仕事を得られます。
大手のクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどは案件数が豊富にあり、登録におすすめです。
最初のうちは複数登録しておき、徐々に使いやすいものに絞っていくとよいでしょう。
クラウドソーシングサイトではライバルが多いため、実績例やサンプルイラストなどのポートフォリオを準備すれば、仕事がとりやすくなります。
クラウドソーシングサイトには以下のようなものがあります。
ネットショップ
個人でも開設できるネットショップサービスが増え、簡単に出店が可能になりました。
SNSやサイト作成サービスと連携できるものもあるので、普段発信に使っているものと相性のよいものを利用するとよいでしょう。
無料で利用できるネットショップサービスの一部をご紹介します。
BASE
無料でショッピングカートが作れるサービスです。
Instagramやサイト作成サービスのAmeba Owndとカートの連携が可能です。
詳細はこちら →BASE
STORES
BASE同様、無料でショッピングカートが作れ、Instagramと連携できます。
英語に表示を切り替えられ、海外発送に対応できるので、海外との取引を視野に入れている方におすすめです。
ヤフオク!
ヤフオク!は、日本最大級のネットオークション・フリマアプリです。
一部の商品種類を除いて、基本的に月額使用料と出品システム利用料は無料になります。
Jimdo
Jimdoは無料でホームページを作成できるサービスですが、ネットショップ機能も無料で利用できます。
ただしスマートフォンからは、商品登録や商品ページの編集ができないので注意してください。
SNS
SNS投稿がきっかけでファンを獲得し、大きく成長するイラストレーターもよく見られます。
SNSを利用しているイラストレーターのなかには、フォロワーが数十万人を超える方もいます。
特にInstagramやTwitterは、投稿も簡単でフォロワーを集めやすいのでおすすめです。
これらSNSと併用して、noteなどのブログサービスをポートフォリオ用サイトとして使っている方もいます。
またBehanceやpixivなど、クリエイターが集まるコミュニティを覗いてみるのもよいでしょう。
SNSやブログ、コミュニティであなたの作品のファンが増えると、直接仕事の依頼が入ってくることがありますので、作品を披露する場として活用してみてください。
以下が主流のSNSです。
副業イラストレーターが得られる収入の相場
副業でイラストレーターをするなら、大体ひと月に数千円〜5万円ほどになる方が多いでしょう。
ただしあくまで目安です。
前述したように、イラストレーターが稼ぐにはいろいろな方法があり、一概に収入がどのくらいになると言い切ることは困難です。
参考までに、クラウドソーシングで見られる価格相場の一例を以下にご紹介します。
ロゴ作成 | 1万円~5万円 |
ウェルカムボード | 1万円~3万円 |
似顔絵(1点) | 数千円~1万円 |
LINEスタンプ(1点) | 数千円 |
広告バナー(1点) | 1,000円~数千円 |
一般的なイラストデザイン(1点) | 1,000円~数千円 |
イラストレッスン(1時間) | 数千円 |
紹介した価格相場はやや単価が低いですが、スキルや実績をアピールし交渉をおこない、単価を上げていくことは可能です。
そのためには、クライアントが仕事のリピートや継続をしたくなるよう、納期厳守や連絡をきちんとおこなうなど、マナーを守るよう心がけましょう。
副業でイラストレーターを始めるときに知っておきたい注意点

最後に、副業でイラストレーターを始める前に、確認しておきたいことや知っておきたいことを5つご紹介します。
就業規則を確認しておく
近年、働き方改革の一環で副業が解禁になった企業は多いですが、今働いている会社は副業が認められているのか、就業規則などで確認しておきましょう。
もし副業が認められていない場合、会社にバレると罰則などが適用される可能性があります。
こっそり副業すれば大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、住民税額の変化などで会社にバレてしまうケースはよく起こることなのです。
しかし、企業によっては就業規則が変更されていないだけで、副業が認められているケースもあるようです。
規則で禁止されていても、一度上司などに確認をとってみるとよいでしょう。
確定申告が必要になることがある
年収2,000万円以下で副業による所得の合計が年間20万円以上ある方は、確定申告が必要です。
副業による所得(売上から経費をひいた差額)を計算し、確定申告で税金を納める手続きをしなければなりません。
申告しなければならない所得があるにも関わらず申告しなかった場合、脱税行為とみなされ加算税や延滞税などの罰則を課せられてしまうことがあります。
しかし、申告後に払い過ぎた税金が還付されることもあるので、面倒でも帳簿を管理し、きちんと確定申告をおこないましょう。
著作権侵害にあたらないものを作る
時々見かけるのですが、インターネットやSNSで掲載されているイラストや素材を勝手に利用している人がいます。
他人のイラストや素材を許可なく使用したり、販売したりすると著作権侵害にあたるため、勝手に使用してはいけません。
たとえ著作権について知らなかったとしても、法律により処罰されることがあります。
もしクライアントに納品したイラストが著作権侵害で訴えられた場合、著作権の違反金だけでなく、クライアントから損害賠償を請求されることも考えられます。
しかし、守らなければならないことはさほど難しくはないので、きちんと知っておけば法律に抵触する心配は減らせます。
無断利用されないよう作品にウォーターマーク(透かし)を入れる
ウォータ―マーク(透かし)とは、イラスト画像全体に入っている「Sample」という文言やサイトロゴのことを指します。
前述したShutterstockやAdobe Stockの有料素材を見てみるとわかりやすいでしょう。
普段SNSに投稿するときも、オリジナルの作品ならウォータ―マークを入れたものを投稿するようにしましょう。サイトから画像を保存してもそのままでは使用できないため、無断使用の防止につながります。
スケジュール管理や体調管理に気をつける
副業をする方のほとんどに当てはまることですが、スケジュール管理や体調管理には注意しましょう。
余裕のないスケジュールを立てたり、仕事を引き受けすぎたりすると、納品に間に合わなくなるだけでなく、本業にも支障をきたしかねません。
働きすぎにならないよう、無理のない範囲で仕事をすすめるようにしてください。
まとめ
最近では、クラウドソーシングサイトやストックサイト、ネットショップサービス、SNSなどの普及により、副業でイラストレーターができるようになりました。
さまざまなイラストの需要があるので、初心者でも副業で仕事を受注したり、作品を売ったりすることは可能です。
好きなことや得意なことで稼げると、収入源を得る喜びだけではなく、仕事に対する満足感や達成感がより一層強く感じられるでしょう。
今から副業でイラストレーターを始めても、経験を積めば仕事を大きくしていける可能性は十分あります。
副業からスタートし、独立や本業に昇格した方もいるので、好きな絵で稼げるようになるかもしれません。
絵を描く仕事をしたい、好きな絵でお金を稼ぎたいと思ったことがあるなら、副業でイラストレーターという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
ロゴ作成 | 1万円~5万円 |
ウェルカムボード | 1万円~3万円 |
似顔絵(1点) | 数千円~1万円 |
LINEスタンプ(1点) | 数千円 |
広告バナー(1点) | 1,000円~数千円 |
一般的なイラストデザイン(1点) | 1,000円~数千円 |
イラストレッスン(1時間) | 数千円 |
紹介した価格相場はやや単価が低いですが、スキルや実績をアピールし交渉をおこない、単価を上げていくことは可能です。
そのためには、クライアントが仕事のリピートや継続をしたくなるよう、納期厳守や連絡をきちんとおこなうなど、マナーを守るよう心がけましょう。