WEBデザインの単価設定は、WEBデザイナーの収入に直結する重要なポイントです。単価の高い案件を受注できれば、収入が増え、モチベーションや仕事の質もアップします。
しかし中には、「単価の決め方が分からない」「今よりも単価を上げて収入を増やしたい」と思っているWEBデザイナーも多いのではないでしょうか?
WEBデザイナーの単価相場は、案件によっても大きな差がありますが、自分のスキルや経験に見合った単価設定をすることは、なかなか難しいものです。そこで本記事では、WEBデザイナーの単価相場を種類別に詳しく解説していきます。
- WEBデザイナーの詳しい単価相場
- WEBデザイン料金の決め方
- 単価アップのコツ
- +αで持っておくよいスキル
- 仕事の獲得方法
- WEBデザイナーに関してよくある質問
単価アップのコツや仕事の獲得方法などもご紹介しますので、単価の決め方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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WEBデザイナー案件の単価相場と制作時間
案件 | 単価相場 | 目安作業時間 |
---|---|---|
WEBサイト一式 | 40万円~150万円 | 約2~4ヶ月 |
WEBサイトトップページ | 5万円~13万円 | 約2~3週間 |
WEBサイト下層ページ | 2万円~5万円 | 約3週間~1ヶ月 |
バナー制作 | 5,000円~2万円 | 約1~2時間 |
YouTubeのサムネイル | 1,500円~5,000円 | 約30分~1時間 |
LINEのリッチメニュー | 1万円~3万円 | 約1~2時間 |
LP(ランディングページ) | ・PC対応:5万円~20万円 ・レスポンシブ対応:5万円~50万円 | 約1ヶ月 |
ロゴのデザイン | 1万円~8万円 | 約2~3週間 |
案件①:WEBサイト一式
「一式」とは文字通り、WEBサイトのトップページから下層ページまで、すべての制作を担当することです。
WEBサイトの全体的なデザインやレイアウト、機能などを統一して制作することになるので、WEBサイト関連の案件の中で最も高単価となります。具体的には、以下のような内容が含まれます。
- トップページ
- サービスや商品紹介(下層ページ)
- お問い合わせ
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- その他、ブログなど必要に応じてページを追加する
これらの制作を全て担当するため、コンテンツ内容やページ数などによって、制作にかかる期間や費用は大きく変動します。
あくまで参考にはなりますが、制作期間が2~4ヶ月程度かかるWEBサイトで、およそ40万円~150万円程度の収入が得られるのが相場です。
単価 | 40万円~150万円 |
目安作業時間 | 2~4ヶ月 |
難易度 | 【中~高】WEBデザインの基礎知識がないと難しい |
おすすめツール | ・Photoshop ・illustrator ・WordPressなど |
単価アップのコツ | ・ページ数の多いものや、企業サイト、ECサイトなどを作れるようになる ・レスポンシブデザインができるようになる |
案件②:WEBサイトトップページ
「いきなりWEBサイト一式を制作するのはハードルが高い」と感じる方には、トップページだけを制作する仕事もあります。
制作単価は、1ページあたり5万円〜13万円程度が相場です。トップページは、そのWEBサイトの「顔」となる一番上に位置するページのため、制作する際には以下のようなことを意識する必要があります。
- ユーザーにアピールしたい内容を分かりやすく、かつ魅力的にまとめる
- 下層ページへのアクションを促す
WEBサイトを訪問した人に、良い印象や悪い印象を与える重要な役割を担うのが、トップページです。最初の印象が悪いと、ユーザーはすぐにそのWEBサイトから離脱してしまいます。
そのため、トップページを担当するWEBデザイナーには、そのWEBサイトの目的やターゲット層に合わせたデザインを制作するスキルが求められます。
単価 | 5万円~13万円 |
目安作業時間 | 2~3週間 |
難易度 | 【中~高】WEBデザインの基礎知識がないと難しい |
おすすめツール | ・Photoshop ・illustrator ・WordPressなど |
単価アップのコツ | ・高品質な制作物を作れるようになる ・スピーディーに作れるようになる |
案件③:WEBサイト下層ページ
WEBサイトにおける「下層ページ」とは、トップページから派生するページのことを指します。以下のような形式が、WEBサイトの基本的な形式と覚えておくと分かりやすいです。
- トップページ:商品の概要や特徴を分かりやすく伝える
- 下層ページ:商品の詳細な情報や購入方法などを説明する
WEBサイトの下層ページでは、以下のようなトップページでは紹介しきれなかった詳細情報を説明するページを作ります。
- 商品紹介
- 会社概要
- お問い合わせ
そのため、下層ページ単体を制作する案件であっても、トップページを含めたWEBサイト全体の調和を意識してデザインする必要があります。
サイトの規模によっても異なりますが、一般的には1ページあたり2万円~5万円程度が下層ページ制作の相場です。ページ数が増えるほど稼げるという点が、WEBサイトの下層ページを制作する大きなメリットと言えます。
単価 | 2万円~5万円 |
目安作業時間 | 3週間~1ヶ月 |
難易度 | 【中~高】WEBデザインの基礎知識がないと難しい |
おすすめツール | ・Photoshop ・illustrator ・WordPressなど |
単価アップのコツ | ページ数の多い案件を担当する |
案件④:バナー制作
バナーとは、検索エンジンやWEBサイト、SNSなどで広告や宣伝を目的として使用される画像のことです。制作するバナーの大きさや種類によっても単価は異なりますが、1枚5,000円~2万円程度が相場と言われています。
慣れてくれば1~2時間程度で制作できるようになるため、初心者にもおすすめです。
バナー制作の魅力は、その限られたスペースの中で、ターゲット層のニーズや心理を的確に捉えたデザインを追求できること。その小さな1枚の画像の中には、以下の2つが求められます。
- ユーザーの目に留まりやすいデザイン
- クリックしたくなるような訴求力のある内容
WEBデザイナーとしての経験を積みたい方は、まずバナー制作から受注してみてはいかがでしょうか。
単価 | 5,000円~2万円 |
目安作業時間 | 1~2時間 |
難易度 | 【低】初心者にもおすすめ |
おすすめツール | ・Photoshop ・illustrator ・Canvaなど |
単価アップのコツ | ・制作スピードを上げる ・GIFなどの動きのあるバナー制作は単価が高め |
以下の動画では、バナー制作の全工程を公開していますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
案件⑤:YouTubeのサムネイル
YouTubeのサムネイルは、YouTubeで動画を見るとき最初に目にする画像のことです。
近年、誰でも気軽にYouTube動画を投稿できるようになったことで、サムネイルの外注需要も増えています。
サムネイルは表紙のような役割を果たしているため、動画の内容が一目で分かり、ユーザーが動画を見たくなるようなデザインが求められます。
魅力的なサムネイル画像にするために、WEBデザイナーに依頼する人も少なくありません。サムネイル画像の制作は、1枚あたり1,500円から高くても5,000円と、案件としての単価は低め。
しかし、比較的簡単に作成することができるので、WEBデザイナーとして経験を積みたい人や、副業で収入を得たい人にはおすすめの案件と言えます。
単価 | 1,500円~5,000円 |
目安作業時間 | 30分~1時間 |
難易度 | 【低】初心者にもおすすめ |
おすすめツール | ・Photoshop ・Canva ・Adobe Expressなど |
単価アップのコツ | ・制作スピードを上げる ・ストックを増やす |
案件⑥:LINEのリッチメニュー
日本のスマホユーザーの約8割以上が利用していると言われている、国内最大級のコミュニケーションアプリ「LINE」。
そんなLINEで公式アカウントを作成して、集客効果を得ようと考える事業者が増えています。
LINE公式アカウントでは、トークルーム下部にタイル状のメニュー(リッチメニュー)を設定することができます。
リッチメニュー制作では、以下のようなさまざまなWEBデザインのスキルを総合的に活用できるため、WEBデザイナーとしてのスキルを身につけるには最適な案件と言えます。
- 画像のデザイン
- 文字のレイアウト
- カラーバランス
単価の相場も1万円~3万円と、バナーやサムネイルに比べて少し高め。簡単なデザインで経験を積んで、WEBデザイナーとして次のステップに進みたいと思ってる人にもおすすめの案件です。LINEのリッチメニューの制作内容としては、以下のようなものが挙げられます。
- デザイン…アカウントのテーマやターゲット層に合わせて、訴求力のあるデザインを制作する
- レイアウト…クーポンやショップカード、予約などの機能を、ユーザーの使いやすさを考慮してレイアウトしていく
- リンク先…ユーザーがメニューをクリックした際に遷移するページを設定する
- 表示のタイミング…「トークルームを開いた時」や「特定のメッセージを送信した時」など、さまざまなタイミングを設定できる
単価 | 1万円~3万円 |
目安作業時間 | 1~2時間 |
難易度 | 【低】初心者~中級者にもおすすめ |
おすすめツール | ・illustrator ・Canva ・Pixlrなど |
単価アップのコツ | ・継続案件を狙う ・アカウント全体のデザインを請け負う |
LINE公式アカウントのデザイン制作は、リッチメニューだけでなく、公式アカウント全体のデザインやメッセージに使用する画像などをまとめて依頼されるケースも多いです。LINEメルマガの画像制作など、継続に繋がる可能性も高い案件と言えます。
案件⑦:LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、特定の目的のために作られたWEBサイト内にある1ページのことで、ユーザーが最初に訪れるページのことを指します。
商品やサービスの購入、資料請求、会員登録などのアクションを促すために、さまざまな工夫が施されています。
LP制作の単価は幅広く、ページのボリュームなどによっても異なりますが、以下のような価格帯が一般的な相場です。
- PC閲覧のみに対応したサイズ…5万円~20万円
- レスポンシブ対応(PCとスマホの両方に対応したサイズ)…5万円~50万円
LPは、ユーザーの購買意欲を高め、集客効果を高めることができるWEBページとして、非常に重要視されています。そのため、高品質なLPを作れるようになることで、WEBデザイナーとして稼げる可能性が高まるでしょう。
単価 | ・PC対応:5万円~20万円 ・レスポンシブ対応:5万円~50万円 |
目安作業時間 | 約1ヶ月 |
難易度 | 【中】中級者以上向け |
おすすめツール | ・Photoshop ・illustrator ・WordPressなど |
単価アップのコツ | テンプレートを使用しないで制作できるようになる |
LPの需要の高さから、専用のテンプレートなども多数存在しています。それらを利用すれば比較的簡単に制作することができますが、単価アップを狙うのであれば、オリジナルのLPを作れるようになることをおすすめします。
案件⑧:ロゴのデザイン
WEBサイトのタイトルや、サイトの左上隅に配置されることが多いロゴ。その他にも、名刺やパンフレットなどの紙媒体に使用されることもあります。
普段、何気なく目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
そんなロゴをデザインするのも、WEBデザイナーの仕事のひとつです。一般的な単価としては、ひとつのロゴにつき1万円~8万円程度が相場と言われています。
ロゴは、企業や商品、サービスの象徴として、それらの認知度を高める重要な役割を果たします。そのため、分かりやすくて印象に残るデザインであることが重要です。
単価 | 1万円~8万円 |
目安作業時間 | 2~3週間 |
難易度 | 【中~上級】スキルやセンスが問われるため、向き不向きがある |
おすすめツール | ・Pixia ・Illustrator ・Inkscapeなど |
単価アップのコツ | ・デザインセンスを磨く ・企業ロゴなどを担当し、有名になる ・ヒアリングで顧客の意図を徹底的に汲み取る |
ロゴデザインは、WEBサイト制作のような複雑な作業工程はないものの、デザインセンスとコンセプトを汲み取るスキルが求められます。
WEBサイト制作時にロゴデザインも依頼されるケースが多いですが、中にはロゴデザインを得意とする専任デザイナーもいるため、単体で依頼されることもあります。有名なロゴデザイナーになれば、単価も大きくアップしますよ。

フリーランスWEBデザイナーが知りたい価格設定のコツ

制作物ごとの単価相場は先述した通りですが、フリーランスWEBデザイナーとして仕事を受注するのであれば、それぞれの単価を自分で決める必要があります。
クライアントから見て適切な料金設定であれば、そのWEBデザイナーへの信頼度が増すだけでなく、継続案件にもつながりやすくなります。
しかし、未経験からスタートした場合は特に「経験がなくても相場の料金設定にしてしまっていいの?」と、悩む人も多いのではないでしょうか?
フリーランスのWEBデザイナーとして活躍するためには、自分のスキルや経験に見合った料金設定が大切です。
そこで本項では、フリーランスのWEBデザイナーが知っておくべき料金設定のポイントを解説します。単価の設定でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
コツ①:駆け出しの頃はモニター価格として単価を安くする
WEBデザイナーとして駆け出しの頃は、実績やスキルが足りないため、クライアントからの信頼はほぼゼロに近い状態です。
そのため、実績が伴うまでは、割り切ってベテランのWEBデザイナーよりも安い「モニター価格」で仕事を請け負うケースも少なくありません。
- 価格を低く設定することで、依頼されやすくなる
- 仕事をもらえるようになれば、着実に実績を積める
- クライアントからの信頼も得られるようになる
- 実践でフィードバックを得ることで、スキルアップにもつながる
通常の単価よりも低く受注する分、理想の収入を得られない可能性もあります。しかし、まだ実績が少ないうちは、目先の収入よりもポートフォリオを充実させることの方が大切です。
着実に実績を積み上げたところで、モニター価格から通常価格に戻したとしても、一度得たクライアントの信頼がなくなることはありません。WEBデザイナーとして仕事を続けたいのであれば、最初はとにかく実績を積み上げることを意識しましょう。
コツ②:慣れてきたあとは必要以上に単価を低くしない
ある程度の実績やスキルを積んだら、徐々に単価を上げることを検討しましょう。
実績があるにも関わらず、必要以上に単価を低く設定してしまうと、WEBデザイナーとしての市場価値が下がってしまいます。
「あのWEBデザイナーは安くて使い勝手がいい」「多少無茶を言ってもいいだろう」と、クライアントから軽く見られてしまい、仕事が苦痛になってしまう可能性も考えられます。
そのため、自分のスキルや経験に見合った適切な単価を設定することが大切です。
ある程度の実績を積んだら、「自分なんか…」と卑下せず、「自分のデザインにはこれだけの価値がある」と、自信を持って単価をアップしましょう。
コツ③:WEB制作会社の相場よりも単価を低く設定する
クライアントがWEBデザインの仕事を依頼したいと思った時、主な選択肢は以下の2択です。
- WEB制作会社に依頼する
- フリーランスのWEBデザイナーに依頼する
クライアントから見た、それぞれのメリット・デメリットはこちら
メリット | デメリット | |
WEB制作会社 | ・経験豊富なWEBデザイナーが担当してくれる ・信頼できる ・クオリティが高い | ・費用が高い ・柔軟な対応は難しい |
フリーランス | ・費用が安い ・細かい相談がしやすい ・柔軟に対応してくれる | ・デザイナーによってスキルの差が激しい ・どのような人か分からないと信頼できない |
WEB制作会社に依頼する場合、複数の工程をそれぞれのプロが担当するため、クオリティの高いものが完成する反面、費用は高くなります。
クライアントにとってフリーランスのWEBデザイナーに依頼するメリットは、自由度が高く、コストを抑えられるという点です。
つまり、フリーランランスWEBデザイナーがWEB制作会社と同等の料金を設定すると、クライアントにとってのメリットがなくなってしまいます。
そのため、WEB制作会社よりも低い単価を設定して差別化を図らなければ、フリーランスに仕事を依頼する人がいなくなってしまう可能性があります。
コツ④:オプションを作り柔軟な金額変更をできるようにする
先述したように、クライアントの要望に柔軟に応えられるのは、フリーランスWEBデザイナーの大きなメリットのひとつと言えます。
しかし、クライアントの要望をすべて無料で叶えてしまうと、制作物のクオリティと単価が見合わなくなってしまいます。
そのような時には、案件のボリュームや内容に応じて柔軟に料金を変更できるように、「オプション」を用意しておくとよいでしょう。
例えば、以下のようなオプションを用意しておくことで、クライアントの要望にも無理なく対応できるようになります。
- デザインの修正
- ページ数の追加
- 機能の追加
- 納期の短縮
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フリーランスWEBデザイナーが案件単価をあげる4つの方法

ただ闇雲に高い単価を設定しても、そこにスキルが伴っていなければ、そのWEBデザイナーに仕事を依頼してくれるクライアントは現われません。
フリーランスWEBデザイナーが単価アップを実現するためには、価格に見合った成果を残すことが重要です。
ここからは、そのために必要な4つのコツをご紹介します。
方法①:最初は案件数をこなしてポートフォリオを充実させる
経験の浅いWEBデザイナーが、いきなり高単価の仕事をもらえる可能性は低いです。
そのため、最初のうちは、低単価でも受注しやすい案件をコツコツと受注しながら、WEBデザイナーとしての経験値を積み重ねる必要があります。
まずは、小さな案件を数多くこなして、ポートフォリオを充実させましょう。
充実したポートフォリオがあれば、クライアントからの信頼を得ることができ、単価アップや高単価の案件獲得にもつながります。
また、案件ごとにしっかりと成果物を残して、その都度ポートフォリオに追加することも忘れずに。
WEBデザイナーのポートフォリオの作り方に関しては、以下の記事や動画からもご確認いただけます。
方法②:単発ではなく継続的な案件を狙う
WEBデザイナーとして仕事を続けたいのであれば、「単発の高収入」よりも、「継続的な安定収入」を目指しましょう。
単発案件の場合、例え単価が高かったとしても、1回収入を得ただけで終わりです。
一方、継続的な案件であれば、単価は低くても長期的に収入を得ることができます。
また、継続的な案件を通じてクライアントとの関係を構築していけば、クライアントから他に行ってほしくないと思われ単価を上げてもらえます。。
継続的な案件を獲得するためには、クライアントのニーズを正しく理解し、求められたデザインを制作できるスキルと知識が必要です。
方法③:テンプレートを使わずにLP制作ができるようになる
最近は、簡単にきれいなLPが作れるテンプレートが充実しています。
テンプレートを使うと、誰でも簡単に見栄えの良いLPを制作することができますが、素人でも作れてしまうことから、仕事としての単価は低めに設定されています。
また、テンプレートはある程度パターン化されているため、万人受けするような当たり障りのないデザインが多く、完成系はどれも同じような見た目になることが多いです。
そのため、テンプレートを使わずにLPが作れるWEBデザイナーは、高単価案件を受注できる可能性が高まります。
テンプレートを使わないということは、クライアントのニーズに合わせたオリジナルのLPを制作できるということです。
そのようなページはユーザーの興味を引きやすく、成果に直結することが多いため、高品質なLP制作ができるWEBデザイナーは非常に重宝されます。
方法④:単価と働きが見合っていない案件は断る
「最初の内は低単価でも多くの案件数をこなす」とお伝えしましたが、それは制作物と単価の相場が合致している場合を指します。
単価と働きが見合っていない案件は、断ることも大切です。
単価が低すぎる案件や、無理な条件・納期の案件は、後々トラブルの原因になる可能性があるだけでなく、自分の価値を下げることにもつながります。例えば、以下のような依頼がきたとしましょう。
- 依頼内容:レスポンシブ対応のLP
- ページ数:3ページ
- 納期:10日以内
- 単価:3ページで3万円(1万円/ページ×3)
特に真面目な人は、与えられた仕事を一生懸命全うしようとします。
しかし、数日間を費やして制作したLPが、単価1万円程度の価値しかないと判断された場合、モチベーションが保てるでしょうか?
また、納期も短すぎます。
働きが過酷すぎたり、働きに見合った単価が得られない案件ばかりを受注していると、体調を崩して仕事に支障をきたす可能性もあるため、おすすめできません。
このような理由からも、単価と働きが見合っていない案件はしっかり断るか、単価アップの交渉などをして、自分の価値を守りましょう。

WEBデザイナーが単価を上げるために持っておくよいスキル

WEBデザイナーの仕事は、WEB上のあらゆるデザインをすることです。
WEBデザインの他に+αのスキルを持っていれば、WEBデザイナーとして成長できるだけでなく、収入アップにも繋がる可能性があります。
他のWEBデザイナーとの差別化を図るためにも、WEBデザインスキルの他に、いくつかのスキルを身につけておくとよいでしょう。
ここからは、WEBデザインの単価を上げるために、+αで持っておくと良いスキルを3つ、ご紹介したいと思います。
WEBデザイナーとしてさらなる単価アップを目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
スキル①:WEBマーケティングスキル
稼げるWEBデザイナーは、美しいデザインを制作できるだけでなく、WEBサイトの集客や売り上げアップにも貢献しています。
そのためには、WEBデザイナーも最低限のマーケティングの知識を身につけておく必要があります。WEBマーケティングとは、WEB上にあるコンテンツを効果的に運用することです。
- WEBデザイナーとしての知識の幅が広がる
- クライアントのニーズをより深く汲み取れるようになる
- ターゲット層を明確にして、より効果の高いWEBデザインを制作できる
- 検索エンジンやSNSを活用して、WEBサイトの集客力を高められる
- 商品やサービスの販売促進につながる
- データ分析・マーケティング戦略
- ペルソナ(ターゲット層の設定)
- KPI設計(目標達成までの道のりを設定すること)
- SEO(検索エンジン最適化)
- LPO(ランディングページ最適化)
- UI/UXデザイン(機能性・利便性・操作性を重視したデザイン)
WEBデザインの単価アップ、そして稼げるWEBデザイナーを目指すのであれば、ぜひマーケティングのスキルも身につけましょう。

スキル②:プログラミングスキル
「プログラミング」と聞くと、アプリ開発やプログラムを組むような難しいものと思われがち。しかし、WEBデザイナーにはそのようなスキルは必要ありません。
WEBデザイナーが身につけておいた方がよいプログラミングスキルは、「コーディング」と呼ばれるものです。
WEBサイト制作の際、メインで使われるのは、WEBサイトの構造や要素を定義する「マークアップ言語」と呼ばれるもの。
主に「HTML」と「CSS」の2種類があり、それらを組み合わせることで、WEBサイトのレイアウトやデザインを自由に表現できるようになります。これを、コーディングと言います。
- コーディングを理解していると、完成系がイメージしやすい
- 動きのあるものなど、より高度なデザインを制作できるようになる
- コーダーとのやりとりがスムーズになる
コーディングは、WEBデザイナーにとって必ずしも必要なスキルではありません。しかし、WEBデザイナーとしてステップアップを目指すのであれば、積極的に身につけておきたいスキルのひとつです。

スキル③:SNS運用
最近は、WEBサイトを持たずにSNSで集客する企業・個人が増えています。
特にInstagramは、画像をメインに情報を発信するため、デザインのプロであるWEBデザイナーに投稿画像の制作を委託する人も多いです。
そして、Instagramに投稿する画像制作の仕事は、単に画像のデザインを考えるだけでなく、投稿やコメント管理などの運用も一緒に任されるケースも少なくありません。
このような時にSNS運用のスキルが身についていれば、運用まで一括して請け負うことができるため、WEBデザイナーとしての仕事の幅が広がります。
また、画像のデザインだけを請け負うよりも、クライアントからの信頼度が高まり、単価アップや継続案件につながる可能性が高いです。
普段からSNSを利用している人にとっては、先述した「WEBマーケティングスキル」や「プログラミングスキル」よりも習得する難易度は格段に下がります。
WEBデザイナーとして継続案件を希望しているのであれば、SNS運用スキルはぜひ積極的に身につけておきたいスキルのひとつと言えるでしょう。

WEBデザイナーに関してよくある質問
フリーランスのWEBデザイナーになりたくても、さまざまな悩みや不安を抱えて一歩踏み出せずにいる人も少なくありません。
ここからは、WEBデザイナーを目指す人からよくある質問にQ&A形式で回答していきます。
WEBデザイナーに将来性はある?
近年、WEBデザイナーになる人が増えていることから、
「将来、仕事がもらえなくなるかもしれない」
という不安を抱えているWEBデザイナーも多いようです。
しかし、WEBデザイナーの需要は今後も高まっていくと考えられています。
その理由は、以下の2つです。
WEBデザインを必要としているクライアントが増えている
近年、スマートフォンの普及によって、モバイルに対応したWEBデザインの案件が増えています。
そのため、インターネットを利用した広告やSNSなど、WEBデザインを必要とするクライアントは、個人から法人まで幅広くなりました。
WEBデザイナーの数が増えたとしても、それに比例して案件数も増加しているため、単純にWEBデザイナーの仕事がなくなることはないと考えられています。
現場で活躍できるレベルのWEBデザイナーが少ない
WEBデザイナーは、単にデザインスキルがあれば良いというわけではありません。
レベルの高いWEBデザイナーは、ユーザーのニーズを理解し、適切なデザインを提供するスキルが備わっています。
WEBデザイナーは未経験からでも目指せる職業ではありますが、これらのスキルを身につけている人はあまり多くありません。
そのため、プロからしっかりとWEBデザインを学び、実践的なスキルを身につければ、仕事の獲得に困る可能性は低いでしょう。
フリーランスWEBデザイナーの年収は?
フリーランスWEBデザイナーの平均年収は、300万~400万程度(※)と言われています。
しかし、フリーランスの場合は給料制の会社員とは異なり、収入に上限がありません。
- 案件の内容
- 案件数
- 案件の単価
- 仕事にかけられる時間
によっても、収入は大きく変化します。
制作物別の平均単価は先述した通りですが、高単価の案件ほど求められるスキルも高くなります。
しかし、経験が浅くても、単価の低い仕事を数多くこなすことで、それなりの収入を得ることは可能です。
例
- WEBサイト一式40万円×毎月受注(12ヶ月)=年収480万円
- レスポンシブ対応のLP制作10万円×年間20件+バナー制作5000円×年間50件+LINEリッチメニュー1万円×年間100件=年収325万円
スキルや経験を積んでから高単価の案件を獲得したり、複数のクライアントと仕事をすることで、年収アップを実現しているWEBデザイナーも少なくありません。

まとめ
フリーランスとして働くメリットは、何と言っても「自由かつ収入の上限がない」こと。
収入は多いに越したことはありませんが、デザインの単価を決める際には、多くのWEBデザイナーが「本当にこの金額でいいのかな?」と、頭を悩ませています。
本記事では、制作物別の単価相場や決め方、収入アップのコツまで、フリーランスWEBデザイナー向けのさまざまな情報をお伝えしました。
単価相場を把握することで、自分のスキルや経験に見合った単価設定が可能になります。
ぜひ本記事の内容を参考にして、稼げるフリーランスWEBデザイナーを目指してみてくださいね。
WEBデザインの単価相場一覧表
案件 | 単価相場 |
WEBサイト一式 | 40万円~150万円 |
WEBサイトトップページ | 5万円~13万円 |
WEBサイト下層ページ | 2万円~5万円 |
バナー制作 | 5,000円~2万円/枚 |
YouTubeのサムネイル | 1,000円~5,000円/枚 |
LINEのリッチメニュー | 1万円~3万円 |
LP(ランディングページ) | ・PC対応:5万円~20万円 ・レスポンシブ対応:5万円~50万円 |
ロゴのデザイン | 1万円~8万円 |
- スキルや経験に応じて柔軟に単価を変更する
- 安すぎる単価で受注しないためにも、オプションを設けておく
- WEB制作会社よりも低い単価を設定し、差別化を図る
- ポートフォリオを充実させる
- 継続案件を狙う
- WEBデザイナーにしかできないデザインを作れるようになる
- 安請け合いはしない
- +αのスキルを身につける
- クラウドソーシングサイト
- スキルマーケット
- フリーランス専門求人サイト
- SNS・ブログ
- 知人からの紹介
本記事が、フリーランスで活躍するみなさんの参考になれば幸いです。