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インハウスデザイナーとは?現役WEBデザイナーが実態を解説

インハウスWEBデザイナーってどんな仕事?収入やメリットを解説

インハウスとは、「企業内の、社内の、自社の」などの意味で、仕事を外部に頼まず自分たちの会社で行うことです。

今、インハウス弁護士やインハウスデザイナーなどが注目されています。

インハウスは社員として雇われるため、フリーランスと違って「安定」しているからです。

この記事を読んでいるあなたは、今の働き方に悩んでいたり、将来も仕事を続けられるか不安に感じているのかもしれません。

「仕事は続けたいけど、プライベートの時間も増やしたい」
「転職したいけど、安定した生活は守りたい」
「新しいことを経験して仕事の幅を広げたい」

人それぞれいろいろな思いがありますが、いざ他の仕事を見つけようとすると、何をすればいいのかわからないですよね。

そんなときにインハウスは、安定した働き方として一つの選択肢になります。

この記事では、インハウスWEBデザイナーについて解説していきます。

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目次

インハウスWEBデザイナーとは

WEBデザインをインハウス(=社内)で行う企業が増えています。

インハウスWEBデザイナーは自社のデザイン担当になるため、その業務は幅広いです。

ホームページの制作商品のパッケージデザイン広告やパンフレットの作成など、社内のデザインに関すること全般に関わります。

そのため、商品やサービスの企画・開発の時点からプロジェクトに参加したり、意見やアイデアを求められることもあります。

制作会社勤務のデザイナーとの違い

制作会社勤務のデザイナーは、顧客から依頼を受けた個別の案件を担当するので、基本的に納品が完了すれば終了となります。

一方、インハウスWEBデザイナーは、所属する会社のデザイン全般に関わり、制作したら終わりという訳ではありません。

例えば、ホームページを制作したら、定期的に更新したり、会社の方針に合わせてリニューアルしたりします。

また、自社の製品の販売状況や、顧客の反応を見て、広告やパッケージのデザイン、ホームページの内容を変更したりします。

制作したデザインについて、完成後も長期的に関わる点が制作会社勤務のデザイナーとの違いです。

関連記事:インハウスWebデザイナーの1日|事業会社の働き方や仕事内容、スケジュールとは?|転スト

インハウスWEBデザイナーのお給料

インハウスWEBデザイナーの年収は、一般的なWEBデザイナー(制作会社勤務)とは大きく変わりません。

ちなみに、WEBデザイナー全体の平均年収は458万円です。(※2023年3月10日現在)

日本人の平均年収は443万円なので、平均より高めです。

インハウスデザイナーはそれぞれの企業に勤めるので、大手企業・外資系企業など平均年収の高い会社に勤めれば収入も高くなります。

参考:WEBデザイナーの年収・時給・給料
参考:令和3年分 民間給与実態統計調査

インハウスWEBデザイナーのメリット

フリーランスや副業で仕事をしたり、制作会社に勤務するという働き方もありますが、インハウスWEBデザイナーとして働くとどんなメリットがあるのでしょうか?

興味のある会社を選べる

インハウスWEBデザイナーは、仕事を探すときに、自分が興味のある会社を選ぶことができます

フリーランスや外注の場合は依頼内容を選べないことがありますが、インハウスWEBデザイナーなら、就職先を決めるときに自分が好きな会社、好きな分野に応募することが可能です。

例えば、あなたがコーヒーがとても好きで、よく通っているカフェのチェーンを運営する会社に就職したとします。

その会社で、新作のコーヒー豆のパッケージデザインの仕事を任されたら、仕事のモチベーションは一気に上がりますよね。

同じデザインの仕事をするなら、興味があることのほうが楽しく働けます。

会社が求めていることがわかりやすい

同じ社内に商品やサービスの担当者がいるので、わからないことがあればすぐに確認できます。

フリーランスで個別に案件を受注したり、外注として仕事を受ける場合は、担当者とZoomやチャットで何度も連絡を取り合います。

お互いのスケジュールの都合ですぐに確認ができなかったり、伝えたいことがうまく伝わらなかったり、手間も時間もかかります。

細かいニュアンスの違いなどは、メールだと説明が長くなってしまい、わかりずらいですよね。

ですが、インハウスなら直接会って話せるので、確認や連絡も短時間で済みます。

会社の求めていることを把握しやすいという点はメリットです。

仕事の幅が広がる

フリーランスや制作会社の社員としてデザインの案件を受注する場合は、「デザインするだけ」「デザインからコーディングまで」など、仕事内容は決まっています。

デザインが好きな人にとっては良いかもしれませんが、何年も続けていると飽きてきたり、新しい仕事に挑戦したくなることが多いです。

一方、インハウスで働く場合は、デザイン以外にもいろいろな仕事をするチャンスがあります。

企画部のミーティングに参加したり、営業といっしょに顧客訪問をしたり、広報担当と協力して商品のPRを考えたりなど、フリーランスや制作会社勤務では得られない経験が得られるのがインハウスWEBデザイナーのメリットです。

収入が安定する

フリーランスの場合、仕事が不安定になりやすいのは悩みどころです。

継続して仕事があるかどうかわからないので、不安になることもあるでしょう。

それに対してインハウスの場合は、社員として雇用されるので全く仕事がなくなるということはありません。

また、給料制なので毎月収入があり、生活が安定します。

福利厚生も整っているので、健康保険や年金の支払いなどの心配もいりません。

インハウスなら、収入と生活が安定して安心して働けます。

インハウスWEBデザイナーのデメリット

ここまでメリットについて見てきましたが、ここからはインハウスWEBデザイナーのデメリットをご紹介します。

デザインの仕事環境が整っていない

デザイン専門の制作会社ではないため、デザインをするための環境や設備が整っていないことがあります。

まず、基本的にパソコンはWindowsで、MacBookを置いていない会社が多いです。

私物のMacを使うこともできますが、プライベートと仕事用のパソコンは分けたほうが、ファイルやメールを混同しないで済みます。

会社専用のアカウントがあれば、仕事のメールのやり取りも便利です。

できれば会社に仕事用のMacBookを用意してもらったほうがいいでしょう。

また、PhotoshopやIllustratorなどデザインで使うソフトがなかったり、有料素材をダウンロードするサイトとの契約もないことがあります。

他の社員の人たちが仕事で使わないので、元々準備されていないのです。

このように、一般企業ではデザインの仕事に何が必要なのか知らない会社も多いです。

なので、会社の人たちに必要な環境をわかってもらい、デザイン業務に必要なものを準備してもらう必要があります。

入社後にスムーズに仕事を始めるためにも、就職面接のときに仕事に必要なものが揃っているか確認しておきましょう。

作るものが限定される

制作会社のデザイナーは、仕事の依頼内容がクライアントによって違うので、その分野は幅広いです。

一方、インハウスのWEBデザイナーは、自社の製品やサービスに関わるものに限られます。

会社にはそれぞれ専門分野があるので、自動車製造会社は自動車、お菓子メーカーはお菓子、製薬会社は薬というように、作るものはだいたい決まっています。

そのため、インハウスの場合は同じものや似ているものしか作れないことが多いです。

扱うジャンルが決まっているので、視野が狭くなりデザインスキルの幅が広がりません。

デザイン制作を相談できる人がいない

一般企業なので、自分以外にデザイナーやデザインができる人がいない場合があります。

チーム制で複数のデザイナーがいれば、相談したり協力して作業ができますが、担当者が自分一人しかいない場合、誰にも相談できません。

一人が好きだったり、その方が仕事に集中できるという人には向いています。

ですが、相談できないことに不安を感じる人もいるでしょう。

就職する前に、デザイン担当者が他にもいるのか、チームで協力しながら仕事ができるのかなどを確認しておきましょう。

仕事の範囲が幅広い

インハウスの場合、デザイン以外の仕事をすることがあります。

営業と一緒にクライアントとのミーティングに参加したり、広報に頼まれて一緒に宣伝活動をしたり、他の部署と協力して仕事をすることもあるため、デザインだけに集中できるとは限りません。

また、PowerPointのプレゼン資料の作成や、社内掲示用の書類作成を頼まれたりすることもあります。

デザインができる人が少ないので、PhotoshopやIllustratorの使い方を教えて欲しいとか、社内でデザインの講習をやって欲しいというような依頼もあります。

デザイン制作に集中したい方にとっては、ベストな職場とは言えないかもしれません。

インハウスWEBデザイナーに求められる3つのこと

インハウスWEBデザイナーを雇う企業は、デザイナーに何を求めているのでしょうか。

企業ブランドに合ったデザインができること

会社側は、企業専属のWEBデザイナーとして雇っているので、外注のデザイナーよりも自社に合ったデザインを考えてくれるだろうと期待しています。

確かにインハウスWEBデザイナーであれば、同じ社内にいて、会社のことをよく把握できるので、企業が何を求めているのか理解しやすいはず。

会社の期待に応えられるよう、普段から社内をよく観察し、他の社員の人たちとコミュニケーションをとり、会社の状況をよく知っておきましょう。

円滑なコミュニケーションがとれること

デザインの仕事は、他の部署や社員の人たちとも関わりがあります。

デザインだけで完結する仕事はありません。

例えば、新しいプロジェクトの企画や、新商品の宣伝に必要なデザインを考える場合、会社の意向や担当の社員の人たちの話を聞き、お互いに意見を出し合いながら仕事を進めていく必要があります。

協力して良い仕事をするために、日頃からコミュニケーションをとって信頼関係を築いておくことはとても重要です。

いろいろな経験を楽しめること

制作会社勤務やフリーランスの場合は、デザインの仕事に集中できますが、インハウスのWEBデザイナーは、デザイン以外の仕事もすることがあります。

企画や営業、広報に関わったり、デザインの講習を頼まれたり、いろいろな仕事をする機会に恵まれています。

そのような変化に富んだ環境を楽しめる人は、インハウスWEBデザイナーとして需要が高いです。

新しい経験を生かして成長できる人は、職場で必要とされますよね。

視野が広がりますし、もしかしたら自分でも気づかなかった新たな得意分野が見つかるかもしれません。

デザイン以外の仕事は、自分を成長させるチャンスです。

インハウスWEBデザイナーは未経験でもなれる?

「インハウスWEBデザイナーに興味はあるけど、どうやってなるの?」「未経験でもなれるの?」と思っていませんか?

ここではインハウスWEBデザイナーになる方法をご紹介します。

高いデザインスキルさえあれば未経験でもOK

WEBデザイナーの仕事は、資格や年齢制限がありません。

全くスキルがないというのは論外ですが、デザインスキルさえあれば、未経験でもインハウスWEBデザイナーになれます。

今はデザインを学べる講座がたくさんあるので、まずはデザインスキルを身につけましょう。

中でもデザインスクールの講座がおすすめです。

基礎から段階を追って教えてもらえるので、仕事に必要なスキルを効率よく学べますよ。

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インハウスWEBデザイナー求人の探し方

インハウスWEBデザイナーの仕事を探すには、いくつかの方法があります。

  • 求人サイトで未経験の条件で探す
  • クラウドソーシングサイトに登録する
  • デザインスクールの紹介で探す

WEBデザインのスキルがあれば、未経験でも応募できる企業はあります。

その際はデザインスキルを証明するポートフォリオが必須です。

デザインスクールを選ぶときは卒業生の実績を見るのはもちろん、どのような作品が作れるようになるか、ポートフォリオにできるかなども確認しましょう。

まとめ:安定して働きたいならインハウスデザイナーがおすすめ!

「WEBデザインの仕事がしたい」
「プライベートの時間を増やしたい」
「安定した収入が欲しい」

仕事について、人それぞれいろいろな希望がありますよね。

好きな仕事をしながら、プライベートも充実させて人生を楽しみたい。

誰もがそう思うのではないでしょうか。

どんな仕事をするにせよ、収入が安定することはとても大切です。

生活が落ち着けば、心身ともに安心して仕事を続けることができます。

WEBデザイナーであり、社員でもあるインハウスWEBデザイナーという働き方は、安心して長く働ける方法としておすすめです。

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