WEBデザイナーの転職活動で必須の自己PR。
「どのような内容を書けばいいのかわからない」
「デザイン未経験でアピールできることがない」
と手が動かずに悩んでいる方もいると思います。
実績やスキルをアピールできればベストですが、未経験であったり大きな実績がなかったりする方もいますよね。
実は、面接官が見ているポイントや押さえておくべきポイントを踏まえてアピールできれば、内定を勝ち取ることは可能です。
今回はWEBデザイナーに転職するための自己PRについて、
- 未経験でもWEBデザイナーに転職できる理由
- 面接官が自己PRでチェックするポイント
- 自己PRに絶対に入れておきたい3つの要素
をご紹介します。
パターン別の例文もご紹介するので、今回の内容を参考に自己PRを作成してみてください。
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未経験でもスキルがあればWEBデザイナーに転職できる
デザイン未経験ではWEBデザイナーに転職できないと見聞きしたことがあるかもしれません。
ですが、未経験でもWEBデザイナーへの転職は可能です。実際、求人にも「未経験OK」と書かれた求人情報は少なくありません。
ただし、求人情報や案件の中で見かける「未経験OK」はデザインスキルがなくてもOKということではありません。
「未経験OK」というのはスキルがあるのが前提で、実務経験がなくてもOKという意味です。
実務経験 | スキル | |
一般的な定義 | ||
WEBデザイン業界の定義 |
スキルを身につける方法は独学やスクールなどがありますが、いずれにしても売れるデザインを身につけて、実践レベルまで磨かなければなりません。
もちろん、デザインの実務経験があるに越したことはありませんが、実務未経験でもスキルがあって自己PRでうまくアピールできれば内定を勝ち取れます。
今回ご紹介するポイントを参考に自己PRを準備して、内定を勝ち取りましょう。
自己PRを作成する前に準備すべきこと
まずは自己PRを作成する前に準備すべきことをご紹介します。
面接官は自己PRを通して企業が求める人材かを判断するため、企業が求める人物像に照らし合わせて、あなたの魅力をアピールする必要があります。
そのためには、いきなり書き始めるのではなく、これからご紹介する事前準備が必要です。
自身の実績やスキルを棚卸する
まずは、実績やスキルを棚卸しするところから始めましょう。
これは、自身をアピールするための材料集めです。
キャリアの棚卸しをするときは、まず仕事内容と実績を時系列に列挙するのがポイント。深く考えたり整理したりするよりも、まずは思いつくものから書き出してみてください。
書き出せたら面接官が客観的に評価できるように、次の3つの視点で深掘りしていきます。
- 仕事内容
- ポジションや役職などの役割
- 売上が〇倍アップ、コンバージョン率が〇%アップなどの具体的な成果
意識から離れてしまいがちですが、面接官はあなたとは初対面です。具体的な情報は多くて困ることはないため、これらのポイントを踏まえて棚卸しをしましょう。
志望企業の求める人物像を把握する
キャリア・実績の棚卸しができたら、志望企業について理解を深めましょう。企業情報はもちろん、特にフォーカスしたいのが「企業が求める人材」についてです。
自身が企業が求める人材であるとアピールできれば、採用されやすくなるからです。
キャリアや実績を棚卸ししたり、自己理解を深めたりして自分と志望企業がマッチしていないかもと感じるケースも少なくありません。
その場合、応募をやめるのも1つの選択肢です。
どうしてもここに行きたい意志が固まっているのであれば、自分の強みやスキル、実績から企業のニーズを満たすものを選び、自己PRに繋げましょう。
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面接官が自己PRでチェックする5つのポイント
最初にWEBデザイナーにはデザインスキルが重要とお伝えしましたが、転職活動において自己PRも同じくらい重要です。
せっかくスキルがあってもその書き方や内容によって不採用となるのはもったいないですよね。
面接官がチェックするポイントは決まっているので、まずはそこを確実に押さえましょう。
今までの実績や経験をどのように活かすか
自己PRではデザイン経験の有無を問わず、今までの経験や実績を志望企業でどのように活かすかが重視されます。
WEBデザイン経験者なら、具体的に実績や使用可能なツールをアピールしましょう。
デザイン経験がない場合でも、
- 他業種の経験をWEBデザイナーの仕事でどのように活かすか
- デザインスキルを身につけるために今何をしているか
を伝えれば内定を勝ち取ることは可能です。
他業種の経験例
接客業の経験からお客様のニーズを捉えられるコミュニケーション力がある
スキル習得のアピール例
- スクールに通ってデザインを学んでいる
- 毎日〇時間使って独学をしている
そのうえで、クラウドソーシングなどで案件獲得にも動いている点をアピールできるとベストです。
特に未経験の方だと自己PRに難しさを感じるかもしれませんが、他業種の経験やそこで培ったスキルも必ずWEBデザインに応用可能なポイントがあるはずです。
WEBデザイン業界や仕事内容を整理してみるところから始めてみましょう。
将来会社に貢献してくれる人材か
将来的に会社に貢献する人材であるかも重視されるポイントです。
企業は長く活躍できる人材を求めているため、現在のスキルレベルに加えてどのような活躍をしてくれるかイメージができるように伝えなければなりません。
デザイン経験の有無に限らずどのようなスタンスで働くか、自分の強みをどのように活かせるかを具体的にアピールするのがポイントです。
それに加えて、次のようなビジョンを伝えられると、長期スパンで活躍してくれそうと評価されやすくなります。
- チームをマネジメントしたい
- コーディングまでできるようになりたい
棚卸しや自己PRの作成では、将来どのようなデザイナーになりたいか、どのような業務をしたいかまで伝えられるよう、キャリアプランもセットで考えてみましょう。
仕事へのやる気や熱量があるか
特にデザイン未経験の場合、WEBデザインへの熱量ややる気が重視されます。
たとえば、デザインスキル習得のためにスクール等で学ぼうとしているか、少しでも実績を積むために実務案件をこなしているかなどです。
勉強意欲や実践をアピールできれば、熱意を評価してもらえるはずです。
また、スクールや実務案件などで制作したものがあればそれをポートフォリオとして提出するとスキルレベルもアピールできます。
なぜその企業なのか
なぜその企業なのかを明確にするのもポイントです。
企業は長く活躍してくれる人材を採用したいため、「なぜうちで働きたいのか」が伝わってくるような志望者を探しています。
ですので、「なぜ自社なのか」が明確に言えれば、それだけで高評価です。
企業理念、事業内容、実績と自身の経歴や現在のスキルやキャリアプランと紐付けて、その企業でなければならない必要を伝えましょう。
どのようなキャリアアップを目指したいか
先ほどもお伝えしたように、企業は応募者の入社後の将来性もチェックします。
WEBデザイナーとしてどのような目標を持っているのか、企業でどのように働くのか、そのキャリアプランを明確にしておきましょう。
ただし、キャリアプランはあくまで補足的に伝えるに止めることがポイントです。
スキルアップにフォーカスしすぎると、成長したら転職してしまうと思われるからです。
まずは、自分の現状と企業でどのように働き、貢献できるかに焦点を当てて「将来的には…」という形で伝えましょう。
これだけ入れたい!自己PRに入れたい3要素
ここまでの内容を踏まえて、自己PRに入れるべき3つの要素を解説します。
この要素は面接官が必ず見ているポイントであり、逆に入れておかないとライバルに差をつけられてしまう必須のポイントです。
自身の経歴の棚卸しや企業分析を通して、明確にしておきましょう。
デザインスキルや経験・実績
まずは、デザインスキルや経験や実績など、自身の強みや企業へのアピールポイントを伝えましょう。
デザイン経験者の場合は、過去の制作物をポートフォリオにまとめておくと、さらにアピールできます。
経験や実績は、制作期間・成果など具体的に記載しておくと、評価されやすいです。
デザイン未経験でも、自身が携わった業務や実績を洗い出しておきましょう。
また、WEBデザインと関連のない経験・実績もアピールになります。「顧客の売上を〇%アップさせた」「お客様から〇〇な声をいただいた」といったことを書いておきましょう。
性格的な強み
業界理解や企業理解を深めて求める人物像との共通点を見つけたら、自身の強みを一言で現しましょう。
応募書類には文字数制限がありますし、面接でも話せる時間に限りがあるためできるだけ端的に伝える必要があります。
まず結論を言いその後にエピソードや実績を伝えると自然と端的になるので試してみてください。
強みは、主体性、コミュニケーション力、行動力、企画力など、単語やフレーズで伝えると印象に残りやすいです。
どの強みが採用されやすいなどはほとんどないため、自身の経歴や実績など紐づけて、あなたの魅力が伝わりやすいものを選択しましょう。
志望先企業でやりたいこと
実績やスキル、強みなど自身の情報を伝えるのが大切なのは大前提ですが、企業が見たいのはあなたがどのように貢献してくれるか、そして熱量です。
WEBデザイナーとして働きたいのはもちろん、その中でどのような仕事や貢献をしたいのかまで伝えましょう。
大きく分ければデザイン業務に従事したいのか、最終的にはディレクションまでできるようになりたいのかです。
WEBデザイン制作に従事するなら、デザインスキルを磨いてポートフォリオを準備すれば採用されやすくなりますし、ディレクションまで視野に入れているのであれば経歴の中にマネジメント経験などがあれば一貫性があると評価されるでしょう。
このように具体的なビジョンまで伝えられると、魅力的な人材として評価されます。
具体例をこの後ご紹介するので、参考に自己PRを作成してみましょう。
【テーマ別】マネして使える自己PR例文
ここまでのポイントを押さえて、テーマ別に自己PRの例文をご紹介します。
書きやすいものや転用しやすいものを選んで、棚卸しした内容を当てはめて作ってみましょう。
他業界・業種の経験をアピールする例文
1つ目は他業界・業種の経験を活かしたい場合にオススメの例文です。
仕事上で得られた経験やスキル、デザイン業界との接点をアピールするのがポイントです。
私は前職で広告業務を担当していました。
前職では最新のトレンドや成功事例を把握し、それらをもとに業務委託のWEBデザイナーにバナーやランディングページを依頼して広告運用をしていました。
広告業務を通じて、反応の取れるデザインやランディングページの構成の傾向などが掴めるようになり、最終的に申込率を前年比〇%まであげることができました。
これまでの広告業務を通じて、御社ではクライアントの売上などの数値改善につながるデザイン制作をしたいと考えています。
デザインスキルの高さをアピールする例文
2つ目は、受賞実績やクライアントの成果に繋がった経験など、具体的な実績がある場合にオススメの例文です。
できるだけ具体的な数値や、その時の感情や自身のモチベーションを盛り込むとあなたの魅力がより伝わる文章になります。
私はクライアントが伝えたいと考えるメッセージを、デザインを通して実現することが一番のやりがいです。
前職では〇〇賞を受賞し、△△社のデザインは高く評価していただきました。
この作品は、初めてサイト制作をトータルで手がけた作品で受賞できたのはもちろん嬉しかったのですが、申込率がそれまでより〇%アップしたことが何よりも嬉しかったです。
御社では共に仕事をするWEBデザイナーとお互いに刺激を受けながら、自身も成長していきたいと思っています。
また、より大規模なプロジェクトに参画することを通じてクライアントの発信したいメッセージが伝わるようなデザインをチームで協力して取り組んで参りたいと考えています。
勉強・成長意欲をアピールする例文
3つ目は、WEBデザインへの熱量や志望度が高い人向けのものです。
ここでのポイントは、デザイン未経験な点をどのように補うのか、現場で働けるようにどのような取り組みをしているのかをアピールすることです。
デザインを仕事にしたい思いが強く、前職を辞めました。
デザイン経験がなかったため、実務で活躍できるレベルになるようにスクールを受講し、知人のWEBサイトの制作やクラウドソーシングサイトで案件を受注をしました。
デザインのトレンドは移り変わりが激しいため、常に情報をキャッチアップするのは大変ですが、楽しく取り組んでいます。
まだデザインスキルは未熟ではありますが、御社でWEBサイト制作に携わりクライアントの成果に貢献したいと思っています。
御社の制作実績を拝見し、クライアントに寄り添い共にゴールを実現するパートナーという存在を目指す点に強く貢献し、私も御社でクライアントの想いを実現できるWEBデザイナーになりたいです。
主体性をアピールする例文
仕事への向き合い方やそれがわかるエピソードを伝えると、あなたの性格や魅力が伝わりやすくなります。
デザインに関連したエピソードがあればベストですが、そうでなくても具体的なエピソードとデザインを仕事にするために今現在取り組んでいることを伝えればアピールは可能です。
私は何事にも主体性を持って働くよう心がけています。
前職で手がけていた企業のWEBサイトのデザインでは、新卒のタイミングで自ら手を挙げて担当いたしました。
より実務経験を積むことがWEBデザイナーとしてのレベルアップにつながると思い手を挙げました。
最初はうまくいかないことも多く、正直大変でしたがそれと同時に自身のスキルアップを作品を通して感じられた点、納品したものによってクライアントの成果に貢献できた点に大きな喜びを感じました。
御社では、どのような案件でもクライアントの成果につながる作品を作れるよう全力で取り組んで参ります。
コミュニケーション力をアピールする例文
WEBデザイナーはコミュニケーション力の高さも求められます。
デザイン会社であればクライアントワークだけでなく、社内で複数の業種と関わってプロジェクトを動かすこともあります。
そのため、お互いが働きやすくなるようなコミュニケーションが取れる人材だとアピールできると高く評価されやすいです。
これまでWEBサイトの制作会社で、心がけていたのはユーザーが一目で見てわかりやすい、使いやすいサイトの設計です。
制作段階ではクライアントの意見をただ取り入れるのではなく、実際に使用するユーザー目線で、ストレスのない設計を心がけました。
〇〇様のサイト制作では、レイアウトや配色についてクライアントとも何度も連携をとりながら進めました。その結果、制作前に比べて〇倍の売上につながりました。
また、前職ではマネジメントも担当しており、新人デザイナーやコーダーとも連携をとりながら納期に間に合うようにスケジュール管理をしていました。
前職でのクライアントワークやマネジメント経験を通して、御社ではより大きなプロジェクト成功に向けて、社員同士で協力しながらクライアントに貢献できるよう努めてまいります。
キャリアアップをアピールする例文
6つ目は、志望企業でキャリアアップを目指したい方にオススメの例文です。
このテーマでのポイントは、前職での経験や自身の強みをアピールしながら、志望企業で可能なキャリアアップの方向性を伝えることです。
前職では、小さなデザイン会社で自社サイトの制作や、ディレクション業務を担っていました。
自らWEBサイトの制作をするのに加えて、外部のデザイナーをディレクションしながらサイトの更新を継続していました。
複数のメンバーのスケジュールを管理しながら滞りなく、業務を回すために計画を立てるのは大変でした。
ですが、計画性を持って仕事にあたる性格だったこともあり徐々に回せるようになりました。
御社では、自身のデザインスキルを磨きながら、より大きなプロジェクトに参画していき、将来的にはWEBディレクターとしてクライアントの成果向上につながるよう貢献してまいりたいと考えています。
デザイナーにとって1番の自己PRは作品のクオリティが高いこと
ここまで自己PRのポイントや例文をご紹介してきました。
転職活動において自己PRや志望動機は重要な項目ですが、それ以上に採用で重視されているのは、クオリティの高い作品を作れることです。
WEBデザイナーには実務経験が必須と見聞きしたことがあるかもしれません。
たしかに、実務経験は客観的な指標となるので面接官もあなたの実力を評価しやすくなるのは事実です。
ですが、実務経験がなくても転職に成功している事例はあります。
それはセンスではなく、売れるデザインを作れるデザインスキルを身につけたからです。
当メディアを運営している日本デザインスクールを卒業した田中さんは、デザイン未経験から1ヶ月半でスキルを身につけて、卒業後1ヶ月でデザイン会社に転職されました。
彼女が転職に成功できたのは、デザインスキルの習得にフォーカスしたからです。
実績を入れることで自己PRの説得力が増しますが、デザインスキルの高さをアピールすれば十分自己PRは十分なのです。
そして、デザインスキルの高さを証明するのが、ポートフォリオです。
ポートフォリオとは、これまでの制作物をまとめた作品集。
作れる作品の種類、クオリティはもちろん、これまでの実績や経験がこれ1つでアピールできます。
自社でもWEBデザイナーの採用活動をしていますが、このポートフォリオを持参するのはごく一部の方です。
もちろん、企業理解や熱量は大切ですが、WEBデザイナーに求められるのは現場で即活躍できるかどうかです。
そのため、あなたのスキルレベルや実績が一目でわかるポートフォリオを作ることが自己PRと同じくらい重要なのです。
まとめ
今回はWEBデザイナーの転職に必須な自己PRについてお伝えしてきました。
ポイントをおさらいすると次の3点です。
- 自己PR作成にはキャリアの棚卸しと企業理解が必須
- 実績があればベスト、なくても今取り組んでいる内容をアピールするのが重要
- 一番の自己PRはクオリティの高い作品を作れること
WEBデザイナーに限らず自己PRを作成し、自分自身をアピールするのは人によっては難しいと思います。
ですが、良くも悪くもWEBデザイナーは実績やスキルによって大きく評価が変わる世界であり、WEBデザイナーに求められるのは売れるデザインができることです。
つまり、実務未経験だったとしても、
- スキルを身につけるためにスクールに通う
- 実績がないのであればクラウドソーシングで案件を受注する
- スキルレベルを証明するためにポートフォリオを作る
など、少しでも行動すればそれ自身が自己PRになります。
ぜひ、今回ご紹介したポイントや例文を参考に、自己PRを作成して転職を成功させてください。
質問や感想があればご記入ください