「WEBデザインの仕事に興味があるけど、自分に向いてるかな?」
このような疑問を持っている方は多いと思います。
そこで、今回は現役のWEBデザイナー281人にアンケートを取り、WEBデザイナーに向いている人の特徴は何か調査しました。
本記事では、その結果をもとにWEBデザイナーに向いている人の特徴をランキングでお届けします。また、その他にも合わせて知っておきたい以下の内容もお伝えします。
- WEBデザイナーに向いていない人の特徴
- 働き方別にみるWEBデザイナーの適性
- WEBデザイナーとして活躍している方の事例と性格
- WEBデザイナーに向いているか分析する方法
本記事を読んでいただければ、WEBデザイナーの適性への理解が深まるはずです。
WEBデザイナーとして一歩踏み出すか判断する上での大きな参考になりますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
※今回の調査では、2500名以上のWEBデザイナーを育ててきた私たちの日本デザインスクールの知見をもとに「WEBデザイナーに向いている人の特徴」を抽出し、当てはまるものを現役デザイナーに選んでもらいました。
調査段階では自由回答欄も用意しましたが、抽出した特徴以外が出にくくなっている可能性があります。その点を理解したうえで、いち参考として読んでいただければと思います。
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【現役281に調査】WEBデザイナーに向いている人の特徴ランキング
では、さっそくWEBデザイナー281名にアンケートを実施してわかった、WEBデザイナーに向いている人ランキングをご紹介していきます。
1位:地道にコツコツと作業するのが好きな人
WEBデザイナーに向いている人の特徴1位は、「地道にコツコツと作業するのが好きな人」(得票率81.1%)です。
WEBデザインは見た目の美しさだけでなく、使いやすさや高い機能性も必要です。
ユーザーの反応を見ながらピクセル単位でデザインの微調整を行い、ベストなデザインを追求していくことが求められるため、WEBデザイナーは細かな作業を厭わない人に向いています。
2位:細かいところをこだわれる人
WEBデザイナーに向いている人の特徴2位は、「細かいところをこだわれる人」(得票率70.8%)です。
理由は、WEBデザインは見た目の美しさだけでなく、下記のようにさまざまな点に気を配りながらデザインすることが求められるからです。
- ボタンや字体のサイズ
- 余白の取り方
- WEBサイトの表示速度
- レスポンシブデザイン
ピクセル単位での修正依頼もよくあります。
細部まで徹底的にこだわり、より良いものを作り上げたいという意欲がある人はWEBデザイナーに向いています。
3位:流行やトレンドの変化に敏感な人流
WEBデザイナーは、「流行やトレンドの変化に敏感な人」(得票率59.8%)に向いています。
理由は、WEBデザイン業界はトレンドの変化や技術の進化のスピードがとても早いからです。
最新の技術やトレンドに対応することで、クライアントとユーザー両者にとって魅力的なWEBサイトを提供できます。
また、時代に合わせたデザインは、より多くの人の目に留まり、ブランドの魅力を引き立てることにもつながるでしょう。
常にアンテナを張って最新のトレンドをキャッチできる人は、デザインの幅が広がるため仕事の受注が増え、WEBデザイナーとしてのキャリアを成功させられます。
4位:人のために働くのが好きな人
「人のために働くのが好きな人」(得票率55.9%)も、WEBデザイナーに向いています。
なぜならば、WEBデザインの仕事はクライアントやユーザーのニーズに応えるために、彼らの視点に立って制作することが求められるからです。
つまり、クライアントが求めるイメージをデザインに落とし込むと同時に、ユーザーにとって使いやすくて魅力的なWEBサイトを制作することで双方を喜ばせることにつながります。
人の役に立つことを喜びに感じる人は、WEBデザインの仕事は大きなやりがいを感じられるでしょう。
5位:小さい頃からクリエイティブなことが好きな人
「小さい頃からクリエイティブなことが好きな人」(得票率37.4%)も、WEBデザイナーに向いています。
理由は、WEBデザインは単なる技術的な作業ではなく、創造力を駆使して新しいものを生み出す仕事であるからです。
たとえば、クライアントが抱える課題を解決するために色彩やレイアウトなどを自由に組み合わせてオリジナルなデザインを制作していきます。
小さい頃からクリエイティブなことが好きな人であれば、このような仕事も楽しみながら取り組めるでしょう。
また、そのような人であれば努力を苦に感じないため、成長の速度も早いです。
なお、弊社日本デザインではWEBデザイン業界の裏側や、WEBデザイナーとして活躍する秘訣が知れる無料のオンラインセミナーを開催しています。
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WEBデザイナーに向いていない人の5つの特徴
WEBデザイナーに向いている人の特徴をお話ししたので、反対に向いていない人の特徴もお伝えします。WEBデザイナーに向いていない人の特徴は次の5つです。
- 細かい作業が苦手
- スケジュール管理が苦手
- コミュニケーション能力が低すぎる
- 時代の変化についていくのが苦手な
- こだわりが強すぎて意見を聞けない
向いていない人の特徴を1つずつ解説していきますね。
スケジュール管理が苦手である
WEBデザイナーに向いていない人の特徴として、スケジュール管理が苦手なことが挙げられます。
WEBデザインを仕事にする上で納期は避けて通れません。
どのくらいの期間でデザインを完成させ、いつ納品できるかを考えて行動する必要があります。
しかし、スケジュール管理が苦手だとそれができず、納期ギリギリの提出になったり、納期に遅れてしまったりするのです。
細かい作業が苦手である
細かい作業が苦手な人もWEBデザイナーには向いていません。
先ほどもお話ししましたが、WEBデザイナーの仕事は細かい作業の繰り返しです。
1つ1つ丁寧に進めていく必要がありますし、たった1mmの違いで全体の印象がガラッと変わってしまいます。
細かい作業で大雑把な人だと良い作品も作りづらいですし、作業をしていても苦痛に感じることが多いです。
時代の変化についていくのが苦手である
時代の変化についていくのが苦手な人も、WEBデザイナーに向いていないといえます。
デザインのトレンドはもちろん、WEB業界全体が速いスピードで変化しているからです。
1回上手くいったやり方にこだわりすぎて知識をアップデートしないと、デザインが時代遅れのものになったり、最新ツールを使いこなす新人デザイナーにすぐに抜かれたりしてしまいます。
デザインにはいつの時代も変わらないルールがあるので、「時代の変化についていくのが苦手=WEBデザイナーとして活躍できない」というわけではないですが、苦労するのは間違いありません。
こだわりが強すぎて人の意見を聞けない
こだわりを持って仕事をするのは大切です。細部までこだわるからこそ、クオリティの高いデザインになります。しかし、そのこだわりが、人の意見を無視するレベルまでいくと、
- 独りよがりなデザインになる
- デザインが上達しにくい
といった弊害が生まれます。
WEBデザイナーはお客さんの課題を解決するのが仕事です。
オンリーワンの作品を作ることや、自分が表現したいことにこだわりすぎてお客さんの意見に柔軟に対応できないと、満足してもらえない作品が出来上がってしまいます。
また、人のアドバイスを聞かない人は、素直に聞いて改善する人に比べて成長のスピードが遅くなりがちです。
コミュニケーション能力が低すぎる
WEBデザイナーは特別高いコミュニケーション能力が必要なわけではありません。日常会話がちゃんとできるくらいであれば十分WEBデザイナーとして働けます。
しかし、コミュニケーション能力の低さが
- 意思疎通がうまくいかない
- 会話がなかなか噛み合わない
といったレベルになってくると、開発担当やクライアントとの状況確認ができなくなり、WEBデザイナーとして働くのは厳しくなってきます。
もちろん、その状態からコミュニケーションが上手くなる可能性もゼロではないのですが、難しいのは間違いありません。
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働き方別で見るWEBデザイナーの適性
一口に「WEBデザイナー」と言っても、大きく分けて3通りの働き方があります。
- 会社員(制作会社)
- 会社員(事業会社)
- フリーランス
同じWEBデザイナーという職種で共通点ももちろんありますが、厳密に見ていくと働き方によって特徴があり向いている人の傾向も変わります。
制作会社に向いていなかった人が、フリーランスになって大活躍している例も珍しくありません。
働き方によって求められるスキルや性格が異なるため、自分に合った働き方や適性を考えて、キャリアプランを立てることが大切なのです。
会社員(制作会社・事業会社)で働く場合とフリーランスで働く場合、それぞれどのような人が向いているのか、その適正について具体的に解説していきましょう。
会社員(制作会社)に向いている人
まず、制作会社と事業会社どちらであっても、会社員の場合は安定した給与をもらいながらデザイン業界に身を置けるため、安定志向な人に向いている働き方と言えます。
そして、「制作会社(デザイン制作会社)」とは、その名の通りデザイン制作全般を請け負う事業を展開している会社のことを指します。
制作会社で働くWEBデザイナーは、さまざまな業界や業種のクライアントからの依頼を数多くこなしていくため仕事全体としてスピード感がある特徴です。
そのため、幅広いジャンルのデザイン制作に携わることができます。
- 安定した給料がほしい人
- 多くのデザイン制作をしたい人
- チームで協力して仕事するのが好きな人
- さまざまな業界や業種の知見を広げたい人
- デザインに関する情報交換がしやすい環境に身を置きたい人
制作会社には複数のWEBデザイナーが在籍しているため、「WEBサイト担当」「バナー担当」「LP担当」など、それぞれの依頼をチーム制で担当するケースも珍しくありません。
社内外でデザインに関する情報交換が活発に行われているので、スキルアップできる機会が多い働き方と言えます。
会社員(事業会社)に向いている人
「事業会社」とは、金融以外の事業を営む会社のことを指す言葉です。
事業会社で働くWEBデザイナーは、主に自社商品やサービスの
- WEBサイト(ECサイト)
- LP
- 広告バナー
- チラシ
- ロゴ
などの制作に携わることになります。
そのため、作成したデザインが売上・業績(収益)に繋がっているか、会社のミッションやビジョンに沿ったものかを問われる機会も多いです。
それがモチベーションに繋がる向上心のある人には、最適な働き方と言えます。
- 安定した給料がほしい人
- コミュニケーション能力がある人
- WEBデザイン以外の仕事もしてみたい人
- 仕事を明確に評価されたい向上心のある人
- デザイン知識がないメンバーとも連携できる人
- 自社商品やサービスの魅力を伝える仕事がしたい人
なお、事業会社のWEBデザイナーの場合、他部署へ異動になるとデザイン以外の業務を行う可能性もゼロではありません。
このようなことからも、「WEBデザインだけを専門で行いたい」と思っている人は、制作会社かフリーランスになることをおすすめします。
フリーランスに向いている人
フリーランスで働くWEBデザイナーは、スキルや経験を活かして、さまざまなクライアントから仕事を請け負います。
自由に働ける一方で、営業・交渉・金銭管理・経理・スケジュール管理すべての業務をひとりで行う必要があるため、最後までやりきる責任感が求められます。
- 責任感のある人
- 自由に働きたい人
- マルチタスクが得意な人
- 営業力や交渉力を身につけたい人
- 自分でスケジュールを管理し、納期を守ることができる人
フリーランスのWEBデザイナーは、会社員とは違って継続的に仕事がもらえるわけではありません。
フリーランスとしてWEBデザイナーを続けていくためには、デザインスキルを上げてポートフォリオを充実させることが重要です。
フリーランスの働き方については、以下の記事も参考にしてみてください。
未経験からの成功事例からみるWEBデザイナーの適性
ここからは、実際に未経験からWEBデザイナーになり、現役として活躍する3名のリアルな体験談をご紹介します。
それぞれの個性や強みを生かして、WEBデザインの世界で活躍している彼女達のストーリーから、WEBデザイナーに向いている人の特徴や、成功の秘訣を探ってみましょう。
事例1:田中美有さん|飲食のアルバイト→制作会社のWEBデザイナー
田中美有さんは、コロナ禍で従来の接客業が困難になり、「これからの時代でも安定して働ける職種を見つけたい」という思いでWEBデザインの世界に飛び込みました。
未経験ながら、わずか2ヶ月の学習期間でWEB制作会社に就職し、現在は副業もこなしながら月収40万円を稼いでいます。
- 新しいスキルを習得するために、積極的に学び続けた
- クライアントの要望を的確に捉え、丁寧な対応を心がけた
- 目標に向かってコツコツと努力を続け、周囲への配慮を忘れずに仕事に取り組んだ
田中さんは、WEBデザイナーに向いている人の特徴である「細かいところにこだわれる人」「人のために働くのが好きな人」に当てはまっています。
彼女の例は、長い目で見てコツコツと進める姿勢が、WEBデザインの世界で成功するために大切であることを物語っています。
▼田中美有さんへのインタビュー記事
事例2:市川亜美さん|専業主婦→フリーランスのWEBデザイナー
市川亜美さんは、シングルマザーになったタイミングでWEBデザイナーへの道を選び、現在はフリーランスとして活躍されています。
彼女がデザインスクールを受講した際は、インターネット環境が整っていない困難な状況でしたが、それでもファミレスやスマホを活用し、諦めずに学び続けた努力家です。
- 困難な状況でも、前向きにチャレンジし続ける姿勢が成功を掴んだ
- 積極的に案件を探し、クライアントとの関係構築に努めている
- クライアントの要望に柔軟に対応し、高品質なデザインを提供している
市川さんは「人のために働くのが好きな人」という一面も持ち合わせています。クライアントの要望を丁寧に聞き取り、満足のいくデザインを提供することに喜びを感じています。
▼市川亜美さんへのインタビュー記事
事例3:真田美穂さん|無職→副業WEBデザイナー
真田美穂さんは、かつて職業訓練校でデザインを学ぼうとしたものの、先生から「未経験でデザイナーは稼げない」と否定的な言葉をかけられました。
しかし、真田さんはその言葉をバネに、WEBデザインスクールに入学。わずか数ヶ月で、月収30万円を稼ぐWEBデザイナーへと成長しました。
元々絵を描くことが好きだった真田さんは、Photoshopやデザインの技術をスムーズに習得。そこにデザスクで学んだ知識をプラスし、丁寧にコツコツとポートフォリオを作成することを心掛けたそうです。
- 困難に直面しても、諦めずに努力を続けた
- 交流会に参加し、積極的に情報収集した
- クライアントとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いた
真田さんはWEBデザイナーに向いている人の特徴である「地道にコツコツと作業をするのが好きな人」「小さい頃からクリエイティブなことが好きな人」に当てはまっています。
▼真田美穂さんへのインタビュー記事
WEBデザイナーに向いているかのヒントを得る2つの方法
適性については理解できたけれど、「自分がWEBデザイナーに向いているかどうか自信がない」「挑戦してから失敗したくない」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで本項では、WEBデザイナーに向いているかどうかを自分で判断できる3つの方法をご紹介します。
- WEBデイナーの適性診断を受けてみる
- 実際にWEBデザインを体験してみる
「WEBデザイナーに挑戦してみたい…でも、あと一歩が踏み出せない」
「決め手となる一押しがほしい」
と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
WEBデイナーの適性診断を受けてみる
WEB上には、自分に向いている職業、つまり「適職」を診断できる無料サイトが数多くあります。
「適職診断」とは、表示されたいくつかの質問に回答するだけで、どのような職業に向いているかを診断してくれるサービスです。
WEBデザイナーになりたい方は、診断結果にWEBデザイナーが含まれたものを受けることで、自分が向いているかどうかを手軽に診断することができます。
さまざまな職業がある中で、「WEBデザイナーに向いています」という診断結果が出たら、一歩を踏み出すきっかけにもなるのではないでしょうか?
サイトごとに診断項目や診断結果の表示方法などが異なるため、より客観的に判断したい方は、複数の診断サイトを利用することをおすすめします。
ただし、適職診断の結果が必ずしも正しいとは限りません。
診断結果はあくまでも参考程度に考え、実際にWEBデザインを学んでみて、自分に向いているかどうかを判断することが大切です。
実際にWEBデザインを体験してみる
「WEBデザイナーの仕事が向いているか分からない」と悩んでいる方は、実際にWEBデザインを体験してみることを強くおすすめします。
WEBデザイナーは勉強してみてはじめて本当に向いているかがわかるからです。調査結果でも、「WEBデザイナーに向いていない」と思っていた人のおよそ61%もの人が、「学習前より向いていると思うようになった」と回答しました。
しかし、いきなり本格的なWEBサイト制作に取り組むのはハードルが高く感じるもの。そこでおすすめなのが、簡単なデザインから始めることです。
特に、バナー制作やSNS投稿用のデザインなど、シンプルな作業から始めてみると、デザインの流れやツールの使い方に慣れつつ、自分の興味や適性を見つけやすいでしょう。
当メディアを運営している日本デザインスクールでは、未経験の方向けにデザインツールの使い方が学び、バナーが作れる「バナー作成体験会」を開催しています。
実際にデザインを体験してみたいという方はぜひ、参加してみてくださいね。
WEBデザイナーのキャリアパス
Webデザイナーとしてキャリアを進めていく上で、以下の5つの専門分野へのキャリアパスが考えられます。それぞれの役割と具体的な業務を理解することで、自分に合ったキャリアを選ぶことができるでしょう。
UIデザイナー
ユーザーインターフェース(UI)の設計とデザインを専門とする職種です。優れた操作性と視覚的な美しさの両立が求められます。Webデザインの基礎スキルを活かしやすく、論理的思考とユーザー目線での発想力が重要です。
- アプリやWebサービスのボタン、アイコン、メニューなどのデザイン
- 画面遷移やナビゲーションの設計
- デザインガイドラインの作成とアップデート
- プロトタイプの作成とユーザビリティテスト
UXデザイナー
ユーザー体験(UX)の設計・改善を担当します。デザインスキルに加え、ユーザー調査、データ分析、マーケティングの知識が必要です。
- ユーザーインタビューの実施と分析
- ユーザージャーニーマップの作成
- サイト内の導線設計
- アクセス解析とユーザー行動の調査
- 改善施策の立案と効果測定
Webディレクター
プロジェクト全体のマネジメントを行う立場です。デザインスキルを基礎としながら、進行管理、予算管理、チームマネジメントなどの実務経験が求められます。
- クライアントとの要件定義
- プロジェクトスケジュールの作成と管理
- デザイナー・エンジニアとの橋渡し
- 制作進行状況の管理と報告
- 品質チェックと納品物の管理
アートディレクター
デザインチームの指揮・監督を行い、クリエイティブ面での品質管理を担当します。高度なデザインスキルに加え、チームマネジメントとスケジュール管理の能力が必要です。
- デザインコンセプトの策定
- ビジュアル方向性の決定と指示
- デザイナーへのフィードバックとディレクション
- クリエイティブ品質の管理
- 新しいデザイントレンドの研究と導入
Webプロデューサー
プロジェクトの統括責任者として、企画立案から予算管理まで幅広い業務を担当します。ビジネス視点とプロジェクトマネジメントスキルが不可欠です。
- プロジェクトの予算策定と管理
- 事業戦略の立案
- 各部門との調整と意思決定
- リスク管理と課題解決
- クライアントとの折衝と提案
これらのキャリアパスは、Webデザイナーとしての基礎スキルを土台としながら、それぞれの専門性を高めていく方向性となります。具体的な業務内容を理解した上で、自身の適性や興味に合わせて、計画的にスキルアップを図ることが大切です。
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WEBデザイナーに必要な4つの知識・スキル
Webデザイナーとして活躍するためには、以下の4つの基礎的な知識とスキルが不可欠です。
デザインの基礎知識
Webデザインの基礎となる色彩理論では、配色の基本原則や色が与える心理的効果について理解が必要です。
文字の大きさや行間、フォントの選択などのタイポグラフィーの知識も重要です。
さらに、グリッドシステムを使った効果的なレイアウトや、適切な余白の取り方など、見やすさと使いやすさを実現するための基本原則を押さえることが大切です。
コーディングの基礎知識
HTMLとCSSは、Webデザイナーの必須スキルです。HTMLでページの構造を作り、CSSでデザインを実装する基本的な技術を身につける必要があります。
特に、レスポンシブ対応のためのコーディング技術や、JavaScriptの基礎的な理解は重要です。開発チームと協働する際に必要なバージョン管理の基本も押さえておきましょう。
Adobe PhotoshopやIllustratorなどの操作スキル
実務では、Adobe PhotoshopやIllustratorなどの業界標準ツールを使いこなすことが求められます。
画像加工や写真編集、ロゴやアイコン作成など、目的に応じて適切なツールを選択し操作できることが重要です。最近では、XDやFigmaといったプロトタイピングツールの習得も必須となっています。
コミュニケーションスキル
デザイン業務では、クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。
ニーズを適切にヒアリングし、デザインの意図や提案内容を分かりやすく説明する能力が求められます。また、開発チームとの協働では、技術的な制約を理解した上で建設的な議論ができることが重要です。
これらのスキルを習得した上で、プロジェクトの実務経験を積むことが大切です。また、WEBデザインの分野は技術トレンドが常に変化するため、継続的なスキルアップも必要といえるでしょう。
WEBデザイナーに必要な資格
WEBデザイナーになるのに資格は必要ありません。
まずは、前章で紹介したWEBデザイナーになるのに必要な知識やスキルを最優先で身につけましょう。
また、下記5つの資格を取得しておくとWEBデザイン業務に役立ちます。
- ウェブデザイン技能検定
- アドビ認定プロフェッショナル
- Webクリエイター能力認定試験
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
どれから取得するか悩む場合は、国家資格で希少性が高い「ウェブデザイン技能検定」から取り組むのがおすすめです。最低限必要な知識やスキルを身につけて、余裕がある人は受験を検討してみてください。
WEBデザイナーにおすすめの資格についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
本記事では、現役WEBデザイナー281名へ調査をし、WEBデザイナーに向いているランキングをご紹介しました。
1位:地道にコツコツと作業をするのが好きな人(81.1%)
2位:細かいところをこだわれる人(70.8%)
3位:流行やトレンドの変化に敏感な人(59.8%)
4位:人のために働くのが好きな人(55.9%)
5位:小さい頃からクリエイティブなことが好きな人(37.4%)
これらの特徴を持つ人は、WEBデザインの多様な業務に対応し、クライアントの要望に応えながら独自の価値を発揮することができるでしょう。
しかし、「これらの特徴が当てはまらない」「自分には向いていないかも」と感じた方でも、学ぶ意欲があれば十分にWEBデザイナーとして成功する可能性があります。
WEBデザイナーの本当の適性は、実際に学習してみないとわかりません。
本記事の調査結果や事例からも分かるように、WEBデザイナーは、日々成長できる職業です。自分に合った学習方法を見つけ、実務を通して成長していくことが、キャリア形成において重要なポイントとなります。
WEBデザインに興味がある方は、「向いていないから」と諦めるのではなく、まず一歩を踏みだして挑戦してみることが大切です。
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WEBデザイン業界の転職事情やスクールに”騙された”先輩の話など、ここでしか聞けないリアルなお話をしています。
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