デザインやマーケティングのことを調べると、よく見かけるランディングページ。
LP(エルピー)と省略されることも多いですが、「そもそもLPって何?」「ホームページと何が違うの?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
私もあなたと同じように、「結局LPって何?」と疑問を持ちました。
そこで、今回はLPについて次の3つをお伝えします。
- LPの意味
- LPとHPの違い
- LPを使うメリットとデメリット
さらに、LPの効果を高める秘訣をご紹介するので最後まで目を通してみてくださいね。
【お知らせ】
2000名以上の人生を変えるキッカケになった「好きなことで生きていく!WEBデザイナーという働き方セミナー」では、
などをお伝えしています。今だけ無料で開催しているので「WEBデザインの学び方がわからない」「WEBデザイン業界について知りたい」という方はぜひご参加ください。
>>詳しくはこちら
LPは2種類の意味がある
「LP」と調べてみると、
- 商品を売るための縦長のページ
- 訪問者が最初に自社商品について着地するページ
という異なる2つの意味が出てきます。
実は、LPには2つの意味があるのです。
まずは、2つの意味をそれぞれご紹介します。
広義の意味は「ユーザーが最初に訪れたページ」
ランディングページの本来の意味はその名前の通り、ランディング=着地、つまりユーザーが最初に訪れた(着地した)ページです。
たとえば広告をクリックしてA社のページを開いたり、Googleで検索したりして表示されたページをクリックしてB社のページを開いたときに、ユーザーが最初に見たページのことです。
マーケティングではアクセス解析して、売上アップを目指します。
アクセス解析とは、自社のページのどこでユーザーが離脱するかを分析することです。
広告や自社サイトなどを見てページに遷移したとしても、遷移したページで商品やサービスを購入してもらえるとは限りません。
購入してもらうため複数のページを設定して、離脱するページを改善すれば商品購入まで繋げられます。
ホームページを解析するGoogleアナリティクスというツールでは、ランディングページという項目があり、そこで最初に見たページを見ることができます。
狭義の意味は「商品・サービスの情報をまとめた単体のページ」
現在、LPは商品・サービスの情報をまとめた単体のページという意味で使われることが多いです。
ネット記事や広告で「LP」と見たら9割がこの商品・サービスの情報をまとめた単体のページを指します。
ホームページなど他のWEBページに比べて、縦に長いのが特徴と挙げられることが多いですが、短いLPも少なくありません。
初めて自社の商品やサービスを知ったユーザーに、購入や申し込みを促す、売上に直結する重要なページです。
【お知らせ】
まずは無料でWEBデザインを学びませんか?
デザインに少しだけ興味がある方に向けて、豪華な無料プレゼントを用意しました。
✔️ WEBデザイン20レッスン
✔️ WEBデザイナータイプ診断
✔️ 60分でバナーが作れるレッスン動画
✔️ 月収3万円が叶う!副業ロードマップ
✔️月100万稼いだデザイナーによる特別動画講座
ホームページとLPの違い
次にホームページとランディングページの違いをご紹介します。
どちらも「HP」「LP」と似た名前に略されることもあり、混同してしまっている人は多くいます。
先ほどお伝えした長さ以外にも、違いが3つあるのでそれぞれ解説していきますね。
LPの目的は商品やサービスの売上アップ
1つ目の違いは、ページの目的です。
ホームページの目的は、自社をまず知ってもらうこと、役立つノウハウやコンテンツを提供することなど複数あります。
一方でLPの目的はハッキリしていて、原則1つのLPの目的(ゴール)は1つだけ。商品やサービスを売ること、無料の会員登録やセミナーへの申し込みなどが主な目的です
WEB広告をクリックした先がLPなら商品やサービスの魅力がユーザーに伝わりやすいので、売上や登録数のアップを目指せます。
LPはターゲットユーザーに合わせたデザイン
2つ目の違いは、ターゲットです。
ホームページのターゲットは、顧客や取引先、従業員、投資家などすでに自社や商品・サービスを知っている人、あるいはより詳しく知りたいという人です。
一方でLPのターゲットは見込み客(自社商品やサービスに興味はあるものの、購入に至っていない層)であり、自社の商品やサービスの魅力を伝える必要があります。
ターゲットとなる層は会社やサービスの詳しいことを知らないため、ひと目で魅力を感じられるような内容、デザインでLPを制作しなければなりません。
たとえば、30代の主婦に商品購入を促したい場合、渋めの色やクールな色はイメージに合わないですよね。
しかし、ターゲットが中高年の男性であれば魅力的だと感じてもらいやすくなります。
このように、ユーザーに合わせたLPを作るために、ターゲット分析が重要なのです。
LPはアクションを読者に行動を促す
もう1つ大きな違いは、LPは読者に行動を促す要素が必ずあることです。
ホームページであれば、会社情報や自社の記事やSNS、複数商品の紹介ページなど情報を受け取って終わりということがほとんどです。
一方でLPは、商品やサービスの購入、申し込みなどリアクションをうながすボタンがあります。
そのためLPを活用すると、売上や申込数のアップにつながりやすいのです。
LP制作はメリットだらけ!?気になるメリットとデメリット
次にLPを作るメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
まずはメリットからご紹介しますね。
知りたい情報がまとまっている
最も大きなメリットは、ユーザーが知りたい情報がLP内にまとまっていることです。
ホームページは「お問い合わせ」「お役立ちブログ」「サービス一覧」さまざまな箇所に情報が分散していますよね。
これは訪問したユーザーが自由にページを行き来できるメリットですが、知りたい情報がすでにある場合、ユーザー自身が必要な情報を探さないといけないというデメリットにもなります。
そのため、ユーザーは目的となる情報がすぐに見つからずページから離れてしまう可能性があります。
特に「〇〇(商品)を買いたい!」という気持ちでホームページを訪れたのに、どこを押せば購入できるのかわからずページが閉じられてしまうと非常にもったいないです。
一方で、LPは1枚の中にユーザーの求める情報がまとめられています。
そのため、ユーザーが迷子になってしまうことはありません。
上から順番に読んでいき、魅力的に感じたらボタンを押すだけで良いのです。
ただし、ここがLPの難しいところでもあるのですが、LPは1度作って終わりではありません。
LPを見た人の何%が商品を買ってくれたのか調べ、買ってくれなかった人は何が障害となって購入をやめたのか、どのような情報があれば良いのかを分析して、わかりやすくまとめるという作業がLPには必須なのです。
ユーザーに情報を伝えやすい
テレビ通販のトークを聞くとわかるように、商品やサービスを購入してもらうためには、必要な情報を適切な順番で伝える必要があります。
「こんなことでお悩みではありませんか?」
「この商品やサービスを使えば解決できます」
「今ならこれもセットでこの価格です」
という流れがあるから商品を購入につながりますが、この順番が崩れていきなり「買ってください」と言われたら購入してもらえません。
(テレビショッピングを想像してもらうとわかりやすいと思います。)
通常のホームページでは情報が分散していて理想的な順番で情報提供ができませんが、LPであれば縦にスクロールするのみなのでユーザーに情報を伝える順番を決められるのです。
デザインの幅が広く訴求力が高い
LPはレイアウトに制限がなく、デザインの幅が広いのもメリットです。
色やテイストはもちろん、画像や図を利用したり、文字サイズも変えたりしてページを開いた瞬間のインパクトを強めることができます。
ホームページよりも訪問者への訴求力が強いため、売上や登録数のアップが期待できます。
ターゲットや掲載場所ごとに訴求内容を最適化できる
LPはターゲットや載せる場所ごとにページを変えることができます。
30代主婦なのか、50代男性なのか、大学生なのかによって反応のよい色やテイストは異なります。
ページの色を変えるだけ、ファーストビュー(ページを開いてすぐに表示される画面)を少し変えるだけでも効果が大きく変わるのです。
また、同じ広告でもリスティング広告(検索して一番上に表示される広告)なのか、SNS広告なのか、SNS広告の中でもInstagram広告なのか、Facebook広告なのかによって反応が異なります。
裏を返せば、それぞれに刺さるLPを作れれば、売上をさらに向上させられるため、載せる内容やデザインをそれぞれの媒体ごとに最適化できるようにしましょう。
デメリット
商品購入につながりやすくメリットばかりに見えますが、LPにはデメリットもあります。
次にデメリットについてもご紹介しますね。
制作費用が高い
LPはデザイン性が高いページなので、パソコンが苦手、あるいはデザインの知識がない状態で作るのは難しく、制作会社などに発注しなければなりません。
制作必要の相場は1ページあたり、10〜40万円と決して安くありません。
さらに、1回作って終わりではなく色を変えたり、テキストを変えたりと何度もテストを繰り返してやっと効果的なLPを作り上げることができるため、これ以上に費用がかかります。
制作に時間がかかる
LPはうまく作れれば売上アップにつながる武器になりますが、制作の手間がかかります。
外部に依頼することになれば、イメージをすり合わせたり、商品理解のためのインタビューをしたり、制作してもらったものの修正など想像以上に時間がかかります。
一方でホームページは、一度作ってしまえば、広告の遷移先をホームページにするだけなのですぐに設定が終わります。
このように、LPは効果が高い分、実際に使えるようになるまでの時間がかかるのがネックです。
直帰率が高い
直帰率が高いのもLPのデメリットです。
直帰率とは最初にアクセスしたページしか見ずに、ユーザーがホームページを離脱した割合のことを指し、低いほど良いといわれています。
LPでは商品購入は申し込みなどに直結するリンクだけを設置するのが原則です。
そのため、関連するページを見てもらう機会がなく、結果的に直帰率が高くなるのです。
また、ページのデザインが魅力的ではない、書かれている内容に興味が湧かないなど、ターゲットに合わないページだと、途中で飽きられてしまうリスクもあります。
SEO対策にならない
かなり専門的な話になってしまうのですが、LPは基本的に広告を使って有料で宣伝する必要があります。
Google検索から無料で見にきてもらえることはほとんどありません。
それは、LP内の文章は画像で表示することが多いから。
LPは文字を大きくしたり、インパクトのあるデザインにしたりする必要があるので、HTMLやCSSのようなコードを書いて調整するよりも文字を画像にして掲載する方が早くて楽なのです。
しかし、GoogleやYahooなどの検索エンジンは画像の内容までは読み取れないため、検索で上位に上がってくることはまずありません。
また、画像を多く使うことでページ全体が重くなりがちです。
ページが重たいと表示速度の遅いページと判断され、SEOでは不利なのです。
LPの効果を高める方法
最後にLPの効果を高める方法をご紹介します。
LPは制作や時間のコストがかかる一方で、うまく活用できれば売上アップにつながるので、ここで紹介するものを参考にしてみてくださいね。
スマートフォン版を作成する
商品やサービスの種類によりますが、LPはスマートフォンで見るユーザーも少なくありません。
ホームページはコード(HMTLやCSSなど)を使って細かく設定しているので、スマートフォンユーザーも見やすいです。
しかし先ほどお伝えしたようにLPは画像メインで作成することも多いので、パソコンできれいに見えていた画像が、スマートフォンでは端が見えなくなっていたり、サイズが異常に大きかったり小さかったり、非常にページが読みづらいことがあります。
LPの効果を高めるためにはスマートフォン用のサイズのLPも別で用意するようにしましょう!
ページの閲覧数を増やす
LPの効果を高めるには、まずはページを見てくれる人の数を増やすのが必須です。
流入数を増やすためには、リスティング広告やSNS広告が取り掛かりやすいですが、広告費がかかります。
費用を抑えたい場合は、SNSやチラシにQRコードを載せてみてください。
LPへの流入数が多くなるほど成果も増えますし、このあとご紹介する分析ツールを活用するときにも一定の流入数が必要なので、さまざまな媒体を使って流入数を増やしましょう。
分析ツールを使いユーザーの動きを分析する
ヒートマップやGoogleAnalyticsなどの分析ツールを使って、LP内のユーザーの動きを分析するのも有効です。
あまり見られていない箇所を改善したり、ボタンを目立つようにしたり、配置場所を変えたりすることでより効果的なLPに仕上げることができます。
分析と聞くと難しい、大変と思ってしまうかもしれませんが、分析こそがLPの1番面白いところ。
例えばボタンの色を黄緑から緑に変えただけでクリック数が2倍になったり、「資料を無料で受け取る」を「無料で資料を受け取る」に変えるだけでクリック数が5倍になったり、ほんの少しの変化で効果が変わるので、分析はとてもやりがいがあります。
細かい分析が苦手という人は、まずは分析ツールを毎日眺めることから初めてみてください。
毎日数字を見ることで、ちょっとした数字の変化や傾向に気づけるようになりますよ。
ABテストを実施して改善に努める
ABテストとは、複数のパターンのLPを用意して、どれが一番効果的か比較するテストです。
先ほどお伝えした分析は、このABテストを用いて数字を測ることが多いです。
1回のテストで満足せず、何パターンものテストを繰り返すことで売り上げが大きく変わるので、「もっとLPの効果を高めたい!」「LPを極めたい!」という方はぜひABテストに取り組んでみてください。
まとめ
今回LPについてご紹介したのはこの3点です。
- LPは商品・サービス購入数アップに有効なページである
- HPと比較して商品購入につながりやすい
- ユーザー目線で読みやすいページにするために分析と検証が必要
LPは制作コストが大きいですが、うまく活用できれば費用対効果が大きいです。
これという正解があるわけではなく、常に分析と検証、制作を繰り返しながらより最適なLPを見つけられれば、あなたの商品やサービスの売上アップを達成できます。
これからLPを作ってみようかなという方は、自社の商品やサービスのターゲットやターゲットが抱える悩みなどを分析して、分析した内容からLPの中身を検討するところから始めてみてくださいね。
参考記事:ホームページ制作の流れ・手順を網羅|発注後・制作工程でやるべきことはこれ【フロー図で解説】|株式会社アップグレード
質問や感想があればご記入ください