Canvaで作ったデザインは、商用利用可能です。
ブログのアイキャッチ、インスタやTwitterの投稿、YouTubeのサムネイル、サービスの資料など、基本的になんでも使ってOKです!
ただし、使っちゃダメな利用方法もあるので、知らずにCanvaを使っている方は注意が必要です。
今回は、意外と知られていないCanvaのNG利用法を解説していきますね。
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そもそも商用利用ってなに?
商用利用とは、「利用者が自分の利益を得る目的で、営利目的で、利用すること」。
デザインでいうと、「作ったデザインを販売して利益を得る」はもちろん商用利用ですし、それ以外でも
- 広告に使う
- 広告を掲載しているサイトに使う
- お店の装飾に用いる
- YouTubeのアイキャッチに使う
- セミナーの資料に使う
なども商用利用にあたります。
具体的は線引きは少し曖昧なのですが、そのデザインが間接的にでも利益に携わっている場合は「商用利用」と定義されるようです。
例えば、作ったデザインをインスタの投稿に利用する場合、そのインスタ内で何も販売していない(収益を上げていない)としても、そのアカウントから有料のセミナーに案内したり、案内した無料のセミナーの中で有料の商品を販売している場合は、「商用利用」に当たってしまうということ。
なので、「アイキャッチ」「SNS投稿」「サムネイル」など利益に関係ないように感じるものでも、基本的には商用利用可とされている素材を使うと安心です。
【知らないと危険!】Canvaで禁止されている7つの利用法
それでは、意外と知らないCanvaで禁止されている利用法を7つご紹介します。
素材やテンプレートをそのまま使う
まず、素材やテンプレートをそのまま使うのはNGです。
Canvaにはたくさんのテンプレートがあります。
とてもおしゃれなものばかりですが、何も変更せずそのまま使うのはNG!!
加工は、文字の差し替えだけでも大丈夫ですし、ある素材に別の素材を加えたり、ちょっと色を加えたり、何かを加工すれば大丈夫なので、必ず一手間加えるようにしてくださいね。
素材をそのまま販売、配布する
Canvaでは商用利用が許可されているので、作ったデザインの販売も基本的には認められています。
ただし、Canva上にあるテンプレートをそのまま販売したり配布したりするのはNGです。
配布とは、「SNSをフォローしてくださった方にプレゼントします!」としたり、なんらかのイベントや講座(有料無料問わず)の特典としてつけたりすること。
とにかく、テンプレートのままではなく必ず加工するように!ということですね。
テンプレートのまま印刷し、販売する
CanvaではTシャツやマグカップ、ステッカー、ノートとして印刷して、商品として販売することができます。
ですが、その際もテンプレートそのままは絶対NG。必ず手を加え、あなたオリジナルのものになっている必要があります。
作ったデザインやロゴを商標登録する
「商用利用」はOKですが、「商標登録」はNGです。
これは、テンプレートに加工を加えていてもNG。Canvaで作ったデザインやロゴのすべて、商標登録が禁止されているのです。
※ただし、丸や四角、シンプルな線だけを使った「Canvaではなくても作れるもの」であれば大丈夫とされているそうですよ。
音楽素材を広告に使用する(メディアによってはOK)
Canvaでは動画を作ることができ、音楽素材もCanvaの中に入っています。
その音楽素材を動画広告に使うことは可能ですが、Canva公式サイトには以下のような記述があります。
Canvaには、音楽などのオーディオ素材もあります。オーディオ素材は、SNSやYouTube動画に追加して編集ができるので、大変便利です。特に、Canva Proのオーディオ素材は、YouTubeなどのオンライン広告に使用できます。一方で、テレビやラジオ、映画、ポッドキャスト、ビルボードなどのメディアで流すようなCM動画には使えないのでご注意ください。
引用元:Canva公式サイト
つまり、
【利用OK】YouTube広告、TikTok広告、インスタ広告など
【利用NG】テレビCM、ラジオCM、ポッドキャスト、ビルボードの広告など
ということです。
上記以外のメディアに使用する際は、一度Canvaに問い合わせてみてください。
「Editorial Use Only」と書かれた素材を利用する
Canvaには、ごく稀に「Editorial Use Only」と書かれた素材があります。
「Editorial Use Only」とは、「編集目的または出版でのみ使用」ということ。
ニュースや報道など、一部のメディアでのみ利用が許可されています。
使っていてもなかなか出会うことはないですが、念のため頭の隅に置いておいてください。
他人のデザインをCanvaを使って真似る
これはCanvaに限らずですが、他人のデザインを真似て、オリジナルのデザインかのように利用するのはNGです。
デザインの練習目的で「トレース」するのは大丈夫ですが、それをSNSやホームページに載せるのは辞めましょう。
なお、Canvaでできるデザインに限界があります。デザインの単価を上げたい、デザインを本業にしたいという方はPhotoshopで本格的なデザインができるようになります。
弊社日本デザインが開催している無料セミナーでは、未経験からプロのデザインを作れるようになる方法をお伝えしているので、興味がある方は参加してみてください。※デザインの指導をするわけではないので、ご注意ください。
これは大丈夫?Canvaの商用利用に関するよくある質問
ここまで、
- Canvaで作ったデザインの商用利用は基本的にOK
- ただし、一部気を付けておくべきNGな使い方がある
とお伝えしてきました。
とはいえ、「本当にこの使い方、大丈夫…?」という不安もあると思います。
最後に、よく質問に上がってくる「こういう使い方は大丈夫?」という疑問にお答えしていきますね。
Tシャツやマグカップを作り、販売しても良いの?
回答:OKです!
ただし、「Canvaで禁止されている7つの利用法」でも紹介しましたが、テンプレートや素材を加工せずそのまま印刷し、販売するのはNGなので覚えておきましょう!
顔が映った写真素材をデザインに使っても良いの?
回答:OKです!
Canvaの素材には、モデルの顔が映った写真もいくつかあります。
それらを素材として利用し、サムネイルやSNS投稿に使うのは大丈夫です。
ただし、加工を加えずに利用したり、モデルさんの著作権侵害に当たるような使い方はNGなので、注意してくださいね。
クレジット表記なしで使っても良いの?
回答:OKです!
ちなみに…クレジット表記とは、そのコンテンツ・作品・デザインの作者(提供サイト)を示すこと。
もしクレジット表記が必要な場合は、デザインの下部か端の方に作者や提供サイトを小さめに書くことが多いですが、クレジットの表記方法に特に決まりはありません。
不安なら、Canvaに問い合わせるのもアリ
よくわからないまま使って、それが違反していたときが一番怖いです。ある程度調べて、それでも「これって商用利用可能なの?」「こういう使い方がしたいんだけどダメかな…」などの不安があれば直接問い合わせましょう!
以下のリンクから問い合わせができます。
ですが、無料版Canvaでは回答には1週間ほどかかるそうです。(それだけ、たくさんの質問が来ているんですね……)
なので、できる限りは自分で調べるようにしてくださいね。
まとめ
今回の記事を簡単に振り返っていきます。
- 素材やテンプレートは、必ず加工してから使う
- Canvaで作ったデザインを販売するのは原則OK
- 作ったデザインやロゴを商標登録するのはNG
- 音楽素材を広告に使う場合は、使用メディアを確認する
- Editorial Use Onlyという素材は商用利用できない
- Canvaの商用利用にクレジット表記は不要
- 不安なら、直接Canvaに問い合わせる
商用利用に関する不安は解消されましたか?
Canvaは無料でたくさんの素材が使えてとても便利ですが、何でもかんでもOKというわけではありません。
Canvaで新しい使い方をするときは、一度公式サイトで規則を確認するようにしてくださいね。
Canvaを含めたその他の画像生成AIについて詳しく知りたい方はこちら:【画像生成AI】無料の3種を比較してみた|プロンプトはChatGPTで作成 | 株式会社クーシー
質問や感想があればご記入ください
コメント一覧 (2件)
引野健太と申します。
現在デイサービスなどで活用できるカルタを作成しようとしており、その際にcanvaの写真をダウンロードさせて頂こうと思っております。
出来が良ければ今後メルカリでの販売も検討しているのですが、著作権、商品化ライセンス獲得についてあまり理解できていません。
canvaに一度問い合わせたのですが、英語で記載されている内容が多かったり、英語を日本語訳した分もあまり分からない状態でした。
そちらの説明を拝見した所、販売に関しては写真をトリミング等で加工すれば問題ないと解釈したのですがその認識で正しいのでしょうか?
お手好きの際に返信頂けると有難いです。
コメントありがとうございます。
結論、加工すれば販売は可能だと思われます。
ただし、テンプレートの色やテキストを変えただけのテンプレートは販売できません。
Canva公式がその点について解説しているので、詳しくはこちらのページを見ていただければと思います(https://www.canva.com/ja_jp/learn/commercial-use/#whats-not-allowed)。