昨今、スキルを身につけて副業がしたい人や、在宅ワークや時間に縛られないフレキシブルな働き方に注目が集まっているWEBデザイナー。
業界全体の需要が高まっていることもあり、WEBデザイナーのニーズも増えています。
一方で「WEBデザイナーは稼げない」という噂を耳にして、疑問を抱えている人もいるでしょう。
参入者が増えたことによるライバルの増加や、AIの発展などの理由により一部の人にとって稼ぎにくくなっていることは事実です。
そこで本記事では、WEBデザイナーが稼げない本当の理由を深堀し、稼いでいる事例も交えてリアルな実態をお伝えしていきます。
- WEBデザイナーが稼げない理由
- 稼げるWEBデザイナーになる方法
- WEBデザイナーで稼ぎたいならフリーランスになるのが現実的
実は、稼げるWEBデザイナーと稼げない人が二極化しているのが実態です。本記事では、実際に活躍しているWEBデザイナーの事例を交え、稼げるWEBデザイナーになる方法も解説します。
これから副業でWEBデザインに取り組み収入を増やしたいと考えている人や、スキルを身につけて収入をあげていきたい人は、ぜひ参考にしてください。
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多くのWEBデザイナーが稼げない理由
WEBデザイナーが稼げない理由は、以下のふたつがあります。
- 【雇用形態の問題】正社員の給与水準が頭打ち状態だから
- 【スキルレベルの問題】スキルが低いと稼げないから
実際の平均給与を見ながら解説していきます。稼げない本質的な理由をおさえ、WEBデザイナーで活躍するための考え方を固めておきましょう。
理由1:【雇用形態の問題】正社員の給与水準が頭打ち状態だから
WEBデザイナーが稼げない理由は、雇用形態に問題があります。正社員のWEBデザイナーは給与水準が頭打ち状態になり、一定以上を稼ぐことが難しいです。
まずは日本全体と正社員WEBデザイナーの平均年収を比較してみましょう。
以下は、各転職エージェントやサイトが発表している正社員WEBデザイナーの平均給与をまとめ、さらに平均値を求めたものになります。
正社員WEBデザイナーの平均年収
求人ボックス | 465万円 |
doda | 378万円 |
マイナビクリエイター | 390万円 |
jobtag | 483万円 |
全体平均 | 429万円 |
求人ボックス | 465万円 |
doda | 378万円 |
マイナビクリエイター | 390万円 |
jobtag | 483万円 |
全体平均 | 429万円 |
正社員WEBデザイナーの平均年収は429万円です。2024年における日本の平均年収は460万円と発表されており、比較しても低いことがわかります。
原因は、WEB業界の不安定さにあります。WEB業界は全体的には成長しており企業の収益も増加傾向ですが、この先何十年も安泰する保証はありません。
業績がよいときもあれば一気に落ち込むこともあり、売上の振れ幅が大きいです。そのため、多くのWEB制作会社ではリスクヘッジのために人件費をおさえる傾向があり、その結果WEBデザイナーの平均年収は低くなりやすいのです。
参照:国税庁|令和5年分民間給与実態統計調査結果について
理由2:【スキルレベルの問題】スキルレベルが低いと稼げないから
スキルの低いまま市場に出てしまうことも、多くのWEBデザイナーが稼げない理由です。当たり前のことですが、WEBデザインのスキルが低いと稼ぐことは難しいです。
WEBデザイナーになるには特別な資格は不要なため、初心者や未経験者からの注目が集まり志す人が増えました。
しかし、プロレベルのスキルを習得してから現場に出る人は少なく、仕事の獲得や継続につながらず、結果的に稼げないWEBデザイナーが量産されているのが実態です。
正社員WEBデザイナー以外のフリーランスは、企業と雇用関係にないため、デザインやスキルに満足してもらえなければすぐに契約を切られます。
最近ではAIの発展や無料のテンプレートやツールが充実しているため、簡易的なデザインをWEBデザイナーに発注する企業も減ってきています。
そのため、経験の浅い初心者や未経験のWEBデザイナーは稼ぎにくくなっているのは事実です。このような背景があるため、スキルが高い人や経験が豊富なWEBデザイナーに仕事が集中する構造になっています。
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WEBデザイナーで稼ぐならプロレベルのスキルが重要
大前提として、WEBデザイナーで稼ぐならプロレベルのスキルが必須です。
プロレベルのデザインスキルは、競合との差別化につながるからです。企業の売り上げに貢献するWEBデザイナーとして手放したくない存在になり、継続案件にもつながります。
以下に、プロレベルの作品を掲載します。以下のレベルの作品を作れるようになれば、WEBデザイナーとしては非常に需要が高いです。




また、デザインのトレンドや新しいツール、AIの発展がめざましい昨今では、学び続ける姿勢も必要です。
収入をあげたいなら、プロレベルのWEBデザインスキル習得を怠らないようにしましょう。
稼げるWEBデザイナーになる4つの方法
稼げるWEBデザイナーになる方法を以下4つ解説していきます。
- 【正社員】経験を積みWEBディレクターを目指す
- 【正社員】本業に加えて副業で収入をあげる
- 【フリーランス】他のスキルとかけあわせて稼ぐ
- 【フリーランス】特定の分野の専門家になる
先ほど、WEBデザイナーが稼げない本当の理由は、正社員の給与水準が低いことが問題とお伝えしました。しかし、正社員のままWEBデザイナーとして収入をあげる方法もあります。
また、稼げるWEBデザイナーになるため、フリーランスに転身するのも方法のひとつです。正社員とフリーランスそれぞれの働き方で、稼げるWEBデザイナーになる具体的な方法を4つ紹介します。
方法1:【正社員】経験を積みWEBディレクターを目指す
正社員のまま稼げるWEBデザイナーになるには、経験を積んでWEBディレクターになる方法があります。
WEBデザイナーのキャリアパスで一般的なものは次の職種です。
<WEBデザイナーのキャリアパス例と平均年収>
職種 | 職務内容 | 平均年収 |
UI/UXデザイナー | ・ユーザーインターフェースの設計 ・ユーザーエクスペリエンスの設計 ・プロトタイプの作成 | 574.1万円 |
WEBディレクター | ・WEBコンテンツの企画 ・プロジェクトの進行管理 ・チームマネジメント | 591万円 |
WEBマーケター | ・アクセス解析 ・広告運用の管理 | 690.7万円 |
WEBエンジニア | ・WEBサイトやコンテンツの開発 ・データベースの設計 | 574.1万円 |
職種 | 職務内容 | 平均年収 |
UI/UXデザイナー | ・ユーザーインターフェースの設計 ・ユーザーエクスペリエンスの設計 ・プロトタイプの作成 | 574.1万円 |
WEBディレクター | ・WEBコンテンツの企画 ・プロジェクトの進行管理 ・チームマネジメント | 591万円 |
WEBマーケター | ・アクセス解析 ・広告運用の管理 | 690.7万円 |
WEBエンジニア | ・WEBサイトやコンテンツの開発 ・データベースの設計 | 574.1万円 |
上記のキャリアパスのうち、WEBデザイナーの次のキャリアとしてWEBディレクターがおすすめです。データを見ても、WEBデザイナーの平均給与より100万円以上もあがります。
WEBディレクターは、企画から進行管理まで一貫して関わる立場になり、チームを導く役割を担うため、実務経験のあるWEBデザイナーが活躍しやすいキャリアです。
日本デザインスクールを卒業し、転職先でディレクターとして勤務しながら、副業でWEBデザイナーをおこなっている人もいます。
WEBデザイナーとしてプレイヤーの立場の経験が、そのままディレクションに活かせる理想的なキャリアです。
正社員のままWEBデザイナーで稼ぐ方法のひとつとして、WEBディレクターを目指すことを検討してみましょう。
▼スクールで学びWEBデザイナーとして転職したのち、ディレクターになった「みなちゃん」の事例を参考にどうぞ。

方法2:【正社員】本業に加えて副業で収入をあげる
本業に加えて副業で収入をあげるのも、WEBデザイナーで稼ぐ方法のひとつです。
WEBデザイナーを副業にした場合の収入目安を、クラウドソーシングサイトで募集されている案件から割り出してみました。
副業WEBデザイン案件の収入目安
案件例 | 案件単価の目安 |
バナー作成 | 5,000円/件 |
アイコン作成 | 5,000円/件 |
サムネイル・画像デザイン | 10,000円/件 |
参考:ランサーズ
例えば1ヵ月に受注した案件数と内容にもよりますが、バナーとアイコン制作を5件、サムネイルや画像のデザインを3件受注できたと仮定した場合の収入は、55,000円になります。
毎月コンスタントに5万円前後の案件を受けた場合、60万円ほど年収アップする計算です。
経験を積めば、副業で会社員と同じぐらい稼げるようになった人もいます。
副業でWEBデザインをするなら、バナーやロゴ制作など、はじめのうちは隙間時間にできるものが向いています。
ホームページ全体のデザイン案件を受注したい場合は、本業とのバランスをたもつため、納期に余裕があるものを選びましょう。
▼以下の記事は、副業で月30万円稼ぎ本業の収入を超えた「かすみん」のインタビューです。

方法3:【フリーランス】スキルとかけあわせて稼ぐ
フリーランスとして稼げるWEBデザイナーを目指すなら、WEBデザインと親和性の高いスキルとかけあわせることが効果的です。
収入が不安定になりやすいフリーランスでは、ひとつの分野に絞ると収入源が限られます。
また、今まで受注していた案件にプラスアルファでできる仕事が増えると、その分の作業工程や作業時間も加わるため、1件あたりの受注単価のアップが可能です。
例えば、以下のようなスキルと組み合わせれば、より多くの依頼に対応しやすくなります。
- マーケティングスキル
- UI/UXデザインスキル
- コーディングスキル
- ディレクションスキル
- ライティングスキル
ディレクションスキルがあるなら、集客まで見据えた提案や、クライアントとの調整業務まで引き受けられるため、単価アップが可能です。
デザイン力に加えて、ほかのスキルとかけあわせればクライアントの負担を減らせます。
ぜひ、余裕があればほかのスキルを積極的に習得し、幅広い範囲で活躍するWEBデザイナーになり、稼げるWEBデザイナーを目指しましょう。
▼マーケティングスキルも習得し、WEB制作会社を立ち上げ累計4000万円を売り上げた齋藤圭さんの事例です。

方法4:【フリーランス】特定の分野の専門家になる
稼げるWEBデザイナーを目指すなら、特定の分野に特化する戦略もおすすめの方法です。専門性を明確にすることで、クライアントから選ばれやすくなります。
例えば、WEBサイトの構成や目的に応じて次のような分野に特化する方法があります。
- ECサイト制作
- 医療系サイト
- 採用ページデザイン
- BtoBサービス向けサービスページ
- 講座販売用LP(ランディングページ)制作
分野を絞ることで案件ごとの対応が早くなり、提案の精度もあがります。業界特有の表現や構成がわかるため、信頼されやすくなります。同じ分野の紹介やリピート依頼が増えやすく、収益が安定しやすいです。
また、専門分野を絞るとスキルレベルもどんどんあがるため、即戦力として高単価な案件も受注できます。
例えば、ランディングページなら案件単価は下記のとおり高めに設定されています。
ランディングページの案件単価例
案件例 | 単価例 |
BtoC商品紹介のランディングページ制作 | 15万円 |
飲食店のランディングページ2種類 | 55万円 |
BtoCサービス紹介のランディングページ制作 | 11万円 |
参考:クラウドワークス
専門家としてのポジションを確立し、稼げるWEBデザイナーを目指しましょう。
▼ランディングページの専門家として5ヵ月で月収200万円達成した遠藤さんの事例です。

まとめ
WEBデザイナーが稼げないと言われている理由を解説しました。
- 【雇用形態の問題】正社員の給与水準が頭打ち状態だから
- 【スキルレベルの問題】スキルが低いと稼げないから
WEBデザイナーで稼げない人もいれば、実際には稼いでいる人と二極化しているのも事実です。正社員の給与の限界と、スキルレベルの低さに課題があるからです。
その理由もふまえ、稼げるWEBデザイナーになる方法も事例を交えて紹介しました。
- 【正社員】経験を積みWEBディレクターを目指す
- 【正社員】本業に加えて副業で収入をあげる
- 【フリーランス】スキルとかけあわせて稼ぐ
- 【フリーランス】特定の分野の専門家になる
正社員のまま稼げるWEBデザイナーになるには、スキルレベルをあげてディレクターになる方法があります。また、本業の安定収入を確保しつつ副業で稼ぐのも方法のひとつです。
もし、WEBデザイナーとして収入を青天井に伸ばしたいならフリーランスの選択肢を検討しましょう。スキルをかけあわせるか、特定の分野の専門家になることで、ダイレクトに収入を上げることが可能です。
確かに、駆け出しのWEBデザイナーは稼ぎにくい背景がありますが、スキルややり方次第で稼げるWEBデザイナーになれます。
本記事を参考に、WEBデザイナーで稼ぐ道を諦めずに挑戦してみてください。