「私、いつまで会社員やってるんだろう」
ふと、そんな風に考えたことはありませんか?
上司や同僚の姿に自分の5年後、10年後の姿を見るようで、「今年こそ変化を起こしたい」「手に職をつけて、自由な働き方が叶う仕事ができたら」と思い描いている人もいるのではないでしょうか。
実際、男性の約50%、女性の約40%が、独立開業を考えたことがあるそうです。(参考:一生命保険相互会社 ライフデザイン研究所)
その背景には、給料が上がらないといったお金の心配や、人間関係のわずらわしさから個人で仕事がしたいといった悩みがあるケースがありつつも、ある別の調査では「自分が好きな仕事がしたい」「自由な働き方がしたい」という「自己実現」が大きな理由になっているという結果がでています。
パソコン1台あれば個人で始められる仕事が増えていて、多様な働き方がむしろ推奨される時代。
そんな時代の変化を受けて、Webライターとして個人事業主になり、生計を立てていくという選択をする人が増えています。
Webライターは、パソコン1台あれば働く時間も場所も選ばず、自由な働き方が叶う職業。需要も右肩上がりで、将来性があるという魅力的なお仕事です。
しかし、会社員という立場からいきなり個人事業主としてやっていくのは大きな変化。
夢見るライフではあるものの、一歩が踏み出せず時間が経っているという方は多いのではないでしょうか。
本記事では、現在会社員をしている私が新たなキャリアとしてWebライターを選び、個人事業主で独立・開業を目指すにあたって、疑問や不安を1つ1つ解消するための知識やノウハウをまとめました。
Webライターで個人事業主になることのメリットやスキルアップの仕方、開業届や確定申告といった手続きまで、Webライターとして手堅く、確実に個人事業主になるための完全マニュアルとしてお届けします。
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会社員の私がWebライターで個人事業主を目指す
私は現在、会社員として働きながら副業でWebライターをしています。
新卒で就職してからずっと会社員として働いてきましたが、30代後半になり「会社の中であくせく働くだけの人生で終わりたくない」と思ったのがきっかけでした。
でも最初から「Webライターになりたい!」と思っていたわけではなく、Webライターという仕事自体も知らなかったところが出発点。
現在、会社員として勤務するかたわらでライティングの案件をこなし、少しずつ収入を得られるようになってきました。Webライティングは全くの未経験でしたが、この1年で5000~40,000字程度の記事をリサーチ、構成作りから担当し納品できるようになりました。
Webライターを未経験で始める人は多いのですが、私は副業をするのすら始めてとにかく不安が大きかったこと、また、最短・最速で確実に稼げるようになるにはと考えた結果、日本デザインの「ライティング入門講座」を受講し、Webライターデビューをしました。
忙しい毎日の中で勉強に費やせる時間が限られていたのもあって、一番の近道を探したわけです。
講座では5週間の集中講座で現役のWebライターから直接学ぶことができ、ライティングそのものだけに加えて納品の仕方から受注の仕方まで指導してもらいました。
Webライターになることへの不安、さらには個人として働く不安がなくなり、結果良い投資だったと思います。
会社員との二足の草鞋は時間の使い方やモチベーションの維持に少し苦労するところはありますが、このまま案件を増やしていけば将来独立してやっていけるだけの収入が得られる見通しがたってきたので、いよいよ本格的に個人事業主を目指すことを意識しています。
私が次のキャリアとしてなぜWebライターを選んだのかという話の前に、そもそもなぜWebライターという仕事に魅力を感じたのかをお伝えしていきます。
Webライターという仕事の6つの魅力
Webライターは需要は右肩上がりで、実際になる人も増えているものの、周りに「Webライターをしている」というと、「え、どんな仕事なの?」と言われることが多く、一般的には新しい仕事であると言えます。
「ライター」というと、「今まで普通の会社員しかやっていないのになれるの?」と驚かれることもあり、本や雑誌の記事を書くイメージが先にくるのか、ハードルが高いイメージがあるようです。
しかし、Webライターはなろうと思えば、誰でも今日から始めることが可能。
資格は不要で、未経験が始めることができるというキャリアチェンジにはぴったりの仕事です。
様々なビジネスがWeb上への展開への移り変わっている中で、インターネット上で読まれる文書に特化したWebライターになる人は今後もっと増えると見込まれています。
これから手堅く個人事業主になるには非常におススメの職業、Webライターの魅力をまとめました。
1.実はメールを書くのと変わらない
文章を書くことに苦手意識を持つ人は多いのですが、実はそれは誰しも日常的に行っていることでもあります。
例えば、仕事でメールを書くこともそうですし、SNSで日常の出来事を投稿する際も文章を書いたりしていますよね。
そうして普段は何気なく書いている文章を、一定のテーマで一定のボリュームで書いていくのがライティング。
そうとらえると、少しハードルが下がるのではないでしょうか。
トピックを設定して情報をリサーチして、見出しや段落といった構成を加え、3000文字、5000文字等と書いていくのがWebライティングになります。
未経験だとしても、文章を書くのは「こういうことかな」と想像がつくと思いますが、これが例えばプログラミングとなると、なかなかそうもいかない場合がありますよね。
次のトピックにもつながっていきますが、実はすでに誰でも基礎があるのがライティングというお仕事なのです。
2.資格も経験も不要、今日からでも始められる
Webライターになるのに資格は必要なく、思い立ったら今日からでも始められるのが、Webライティングのお仕事です。
要件は究極を言えば「日本語を読んで、書けること」でしょうか。
Webライターになる方法として一般的なのは、クラウドソーシングサイトで案件を見つけて、応募することです。
最初のうちは、単価が低くてもよく知っている分野のライティング案件を選び、記事を書く経験や実績をつめば、徐々に高単価な仕事を獲得することができます。
未経験でも少しずつ経験を積んで徐々に学ぶことができるので、副業やフリーランスでできる仕事に興味がある人にはおすすめの職業です。
誰でもなれる一方で、Webライターのスキルにはバラつきがあるのが現状。
選ばれるWebライターになるには、記事数を書いていくにつれて強味となるスキルを身に着けていくことが必要です。
記事の後半では稼げるWebライターになるための経験値別ステップを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.PC1台あれば、働く場所も時間も自分次第
Webライティングはインターネット上でリサーチをして、読者の知りたいと思うことや悩みに対して応える記事を書くのが仕事。
書く作業自体はワードやGoogleドキュメント等を使って行います。
仕事は基本的にクラウドソーシングサイトを使うのが主流で、受注~納品までパソコンとインターネットがあれば済んでしまうという手軽さがあります。
追加で購入すべきソフトウェア等も基本的にはありません。
仕事の幅がひろがって、例えば誰かを取材をして記事を書くとなればボイスレコーダーが必要だったりするかもしれませんが、基本はパソコン1台とインタネット環境があれば全てが完結します。
カフェでも、飛行機の中でも、ホテルのプールサイドでも好きな場所で仕事をすることが可能。
「デジタルノマド」として旅をしながら、Webライティングの仕事で生計を立てる人もいます。
4.好きな分野のことを書いて、お金がもらえる
「好きなことでお金がもらえたら」は誰でも一度は考えることではないでしょうか。
没頭している趣味や、いつも追いかけている話題がある場合は、それがWebライターとしての専門分野として生きてきます。
そんな仕事は決して多くはないのではないでしょうか。
その分野の特定のキーワードで情報を検索するユーザーに対して、情報提供をして、疑問や悩みを解決する記事を書くのがWebライターの仕事です。
例えば、オーガニックの化粧品についてはマニアックに調べている、実は株で儲けていてノウハウは色々蓄積している、キャンプが好きでギアには詳しい・・・etc
Web上ではありとあらゆる情報を知らべているユーザーがいるので、どんな話題でも記事になり、あなた独自のこだわりや特技が読者からすると新たな知識の発見や、問題を解決するハウツーになることがあります。
会社員の場合、ランチタイムの話題で終わってしまうような内容が、Webライターになれば専門分野になるというのは、Webライターという仕事のおもしろい点だと思います。
5.受注する案件数も、内容も自分で決められる
会社員として働く場合と比べると、この働き方の変化は非常に大きいでしょう。
会社員も全く裁量権がないわけではありませんが、多くの場合は上司からの指示や、同僚との連携で、自分が担当する範囲や仕事内容が決まりますよね。
時には、これは自分の仕事じゃないのに・・・ということも、担当しなければいけない場合もあるかもしれません。
私の場合はたまたま会社が自由な環境で、出社する時間は割と自由なのですが、仕事の内容はそこまでフレキシブルではありません。
取引先や他部署からきたメールをさばいていたら半日が過ぎて、同僚からの質問やリクエストにこたえていたら、あれよあれよという間に夕方で自分の仕事はこれから・・・ということも。
Webライターであれば自分が働きたい量に合わせてクラウドソーシングなどで仕事を受注し、もし個人で働いてる場合には誰にも邪魔されず1日中ライティングに取り組むこともできます。
それはそれで息が詰まることもあるかもしれませんが、時間の使い方や環境等、自分でコントロールできる部分が多い分、カフェに行って仕事をするなど対処の仕方はあります。
6.需要が右肩上がりで、会社員以上に稼ぐチャンス
誰でもなれて、今日から仕事を始められると言えるのには、もう1つ理由があります。それは需要が右肩上がりで、案件が多いということです。
クラウドソーシングでWebライティングの案件を検索すると、常に募集がでています。
例えば、クラウドソーシングの業界最大手「ランサーズ」でライティングの案件を検索してみると、477件の案件がヒットしました。
案件数が伸びていることから未経験OKの案件も多く、マニュアルを用意してWebライターを育てようというクライアントもいます。
そんな案件に応募すれば、今日からでも仕事を受注することも可能になってきます。
単価はピンキリですが、実績を積んで1文字あたりの単価を上げていけば一定の収入を得ることができます。
最初は低単価の案件から始めて、徐々に単価アップを目指していきましょう。
簡単に始められても、仕事が少なかったり、仕事を見つけるのが大変であれば、副業やフリーランスの仕事としては不安がありますが、Webライターの場合はそこが違います。
クラウドソーシングサイトを使えば一から営業をする必要がないので、Webライティングそのものに集中することができます。
私が次のキャリアにWebライターを選んだ3つの理由
上記のような魅力を感じたことがまず、Webライターを始めた理由の大きなところです。
そしてゆくゆくは独立して個人事業主になるというゴールのため、次のキャリアとしてWebライターを最終的に選ぶことにした理由を3つお伝えします。
1番に考えたことは今後の自分の生き方、ライフスタイル。そして収入の部分。
Webライターで個人事業主になるという選択肢がぴったりとはまったというのが理由です。
勉強を始めた頃は確かに大変さはありましたが、今後の人生において多くの可能性をあたえてくれるスキルであると実感していて、Webライターは今後独立を目指したい人にはぜひ知っておいてほしい職業です。
理由①:個人事業主になって自由な働き方を手に入れる
新卒から今まで会社員として働いてきて、時間にも場所にも縛られない働き方がしたいと思うようになったのはここ2年ほど。
「デジタルノマド」と言われる人たちが、旅をしながらパソコン1台で働くようなライフスタイルをYouTube等で多く見かけるようになったのがきっかけでした。
Webライターで会社に属する働き方もあるのですが、私が目指すは個人事業主になることです。
働く場所を問わずとなると、やはり自由がきくのは個人で働くという選択肢でした。
在宅勤務を奨励する企業もありますがその数はまだ限られていますし、また個人事業主になると収入面でメリットがあるというのも1つの理由。
Webライターの収入については後半でじっくりご紹介していきます。
理由②:複数の収入源を確保し、会社員以上の収入を実現
今は会社員として働いていても、安定がない時代。
むしろ、会社員としての収入しかない=不安定とする考え方もあるぐらいで、複数の収入源を持っておくことは重要です。
さらにそれが組織に属さず、個人でも稼げるスキルであれば、例えば結婚や出産といったライフイベントで在宅で働きたいとなった場合も安心ですよね。
Webライティングのスキルは応用範囲が広く、むしろ収入は会社員時代よりも高くなる可能性もあります。
Webライターとしてのスキルアップの方法は後でご紹介しますが、例えば企画・編集ができるようになればフリーの編集者になったり、SEOライティングのスキルがあれば自分のメディアを運営することもできます。
個人のブログからの広告収入やアフェリエイトの収入だけで生計を立てている人も。
1つのスキルで様々な職種、収入を得る道があるというのがWebライターに大きな可能性を感じた理由でした。
働く場所や時間の自由が手に入れつつ、十分な収入を得ながら長期で旅ができたら、と考えています。
理由③:ライティングスキルは人生を変える力をもっている
人生を大きく左右するのは他人との人間関係。
人間関係を大きく左右するのは、コミュニケーション力です。
相手の心理やニーズを理解し、端的に説得力を持って会話をすることができれば、人間関係はスムーズになっていきますよね。
ここにライティング力が関係してきます。
ライティング力を磨くことは、コミュニケーション力を磨くこと。
そう教えてくれたのは、「ライティング入門講座」の講師の方でした。
Webライターは相手の置かれている状況やニーズを理解して、必要な情報を論理的にわかりやすい内容をまとめることが求められます。
それをコミュニケーションに応用すると、頭の中で情報をジャンルごとにわけ、見出しをつけながら起承転結をもって話す、そんなイメージです。
Webライティングができるようになり始めた時、自分のコミュニケーションが大きく変わったのを感じました。本業での例でいうと、短いメールで要点を伝えることができるようになったり。
プレゼン資料にも論理性と説得力がでてきたのか、上司から1発OKをもらえることが増えてきました。
また、Webマーケティングの勉強をしていても、目的、理論、手法等、情報を整理して理解したり、メモに落とし込むことができるのを感じます。
Webライティングというスキルがもたらす様々なベネフィットを感じた瞬間でした。
Webライターで稼ぐなら、個人事業主になるべき
Webライターはいつでもどこにいても未経験から始められて、仕事の幅にも広がりがあり、人生においても役に立つスキルが身につきます。
こうしてみると、Webライティングは投資効果の高いスキルだと思いませんか?その投資リターンをうまく回収するためにも、Webライターになるなら個人事業主を目指した方がいいと私は考えています。
会社員になった時、「会社員になることの投資効果は?」なんて考えたことはありませんでした。
おそらく多くの人が同じ状況で、今将来への不安を感じているケースもあると思います。
今まで会社員として過ごしてきた時間、努力、苦労が報われているとは言えない部分もあるかもしれません。
でも、Webライターを目指して時間とお金を投資してスキルを学び、少しずつお金を稼ぎ始めてからは自分の意識が大きく変わりました。
自分の未来は自分で作れるということ、また今やっていることから得られる未来のリターンをしっかり考えようと思った時に、個人事業主を目指すことを意識し始めたのが出発点です。
ここでWebライターになるなら個人事業主を目指すべき3つの理由をお伝えします。
書けば書くほどスキルと共に単価も上がる
Webライターとしての一番のスキルアップ方法はとても単純です。
「とにかく多くの記事を書く」それに尽きると思います。
そうなると、個人事業主になって本業として集中的に時間を使ったほうが早いスピードでスキルアップをする近道。ライティングの基礎ができ、とにかく数をこなす段階に入ると特にそう実感します。
書けば書くほどライティングのスピードが上がるというのもあり、こなせる案件数が増えると比例して収入が上がりますよね。
1年前、『ライティング入門講座』を受けた当初は3000文字の文章を書くのも大変で、3~4時間はかかっていました。でも今は気がついたら3000文字になっているという感じです。
(時々、書きすぎて、削るのに苦労することも)リサーチも含め、1時間半程で書けるようになりました。
今はこまぎれの空き時間でWebライティングの案件をこなす日々ですが、これを1日8時間~、週5日間やることになったら、スキルアップの速さも密度も上がると確信しています。
反対に、間があくとライティング力が少し落ちるのを感じています。
副業で平日の夜や週末にWebライティングに取り組んでる間も、できるだけ毎日書き続けることは重要だと心から思います。
スキルの横展開で、複数の収入源をゲット
「私が副業としてWebライターを選んだ3つの理由」でもお伝えしましたが、Webライティングは応用がきくスキル。Webライティングのスキルをがあれば、他にも始められる仕事、ビジネスが複数あります。
実績を積み、スキルアップをすればWebメディアの企画・編集やブログの運営、Webライティングの講師等の可能性が開けてきます。
将来仕事の幅を広げることを見すえてWebライティングに自分の時間を投資すれば、会社員時代以上に収入として返ってくる可能性が高くなります。
経験と実績を増やし、他のライターとの差別化ができた結果、営業をしなくても仕事の依頼が継続して入ってくるというようなライターさんも。
会社員であれば「このスキルを集中的に身につけたいので」と言って、勝手に仕事内容を選ぶことなんてできないですよね?
でも個人事業主であれば全ての裁量は自分にあるので、どんな仕事をしていきたいのか考えて方向を定めていきましょう。
青色申告の節税効果でさらに収入増
個人事業主になると確定申告を必ず行うことになります。
確定申告は何かと大変なイメージがあるかもしれませんが、会社員では得られない節税のメリットが得られるというリターンがあります。
この節税メリットを受けるには青色申告をする必要があるのですが、経費を引いて38万円以上の所得がある場合には所得控除を受けることができ、この経費をうまく証明できれば税金対象になる金額を減らすことができます。
これは会社員では受けられない優遇なので、生かさない手はありませんよね。
「でも、確定申告って自分でできるの?」と不安に思うかもしれませんが、個人で確定申告の準備ができるソフトやアプリはいくつもあります。
ツールを使えば、実は確定申告は多くの人が思うほど大変なことではありません。
個人事業主になった暁には会社員としての収入を超えて稼いでいきたいので、上記でお伝えしたように仕事の幅を広げて収入を上げ、同時に税金を低くすることができれば手元に残るお金を最大化できますよね。
今まで会社員として働いてきて、自分の収入や税金でいくら払っているかちゃんと把握したことはありませんでした。
しかし副業でお金を稼ぎ始めると、「あの時大変だったけど、何とか乗り越えて稼いだお金」という意識が生まれ、できるだけ有益に使いたいと思うようになりました。
お金のありがたみが増して節税や、投資についても考えるようになったのはとてもポジティブな変化だと感じています。
Webライターは稼げる?稼げない?
会社員から個人事業主になることを想像した時に一番に出てくる不安は「本当に食べていけるのか?」ということではないでしょうか。
個人事業主として働く場合、ともかく出社してパソコンにログインして座っていれば給料が支払われるということは確かにありません。(極端な例ですが、会社員の場合それがまかり通ることもあるので・・・)
逆に言えば収入の天井はなく、自分次第ということでもありますよね。
自ら案件を見つけ一定数をこなし、また受注する単価を上げていければ会社員時代より稼げる可能性も十分にあります。
「Webライターは稼げない」というイメージに多少なりともなっているとすれば、Webライターを始めて、数カ月で辞める人がいるからという背景があります。
いくつか案件を受注してみたものの、すぐにあきらめてしまうと収入は数千円~数万円程度にとどまることになり、Webライター全体の平均収入を下げてしまうことに。
また、未経験だからと単価の低い仕事を受け続けてしまうというライターも少なくないようです。
意識的にスキルを上げていけば単価の高い仕事に応募することは可能ですし、継続して仕事を受けているのであれば単価の交渉もしていくべきです。
実際に月収50万円以上を得ているWebライターもいるので、どうやって収入を上げるかは工夫していきたいところです。
スキルアップと収入アップは比例する
Webライターは書けば書くほどスキルが上がるとよく言われますが、それは私も実体験を通じて実感していること。
案件をこなすごとに文章が思い浮かびやすくなり、そのスピードもどんどん早くなっていきます。
これは筋トレと似ていて、トレーニングするごとに感じる負荷が少なくなって、最初は20回もできなかった腹筋が、後に50回やっても筋肉痛を感じなくなる。
まさにそれと同じ感覚ですね。
筋トレに才能やセンスはいらないように、Webライティングも数をこなす、それもできれば毎日書くことで確実にライティング力がついていきます。
単純に文章を書くスキルが上がっただけではなく、効率の良いライティング作業の手順や、自分に合ったツールを見つけたり効率も徐々に上がっているのを感じます。
文章を書く基礎力が身についたら、その先は応用編。
検索結果の上位に表示されるようなテクニックを用いて文章を書くSEOライティング力や、自らキーワード選定と記事構成を組む企画力等、クライアントからすれば希少価値の高いWebライターになれば、単価があがり継続して受注ができるようになってきます。
ただ安心してほしいのは、そういった応用レベルのWebライティングスキルはいくらでも身につけられるということ。
才能やセンスがものを言う世界ではなく、努力をすれば確実にステップアップできるのがWebライターの良いところです。
このスキルアップにも段階があり、経験値に応じて目的意識を持って取り組めば誰でも徐々に成長することができるので、この辺りは後半でお伝えします。
Webライターの収入試算表:副業の場合
Webライターとして駆け出しの場合は、最初は受注の流れに慣れるためにも1文字=0.1~0.3円を数件受けたとしても、ならべく早く0.5円~1円の案件を獲得することを目指していくことをおススメします。
一概には言えないのですが、この価格レンジになるとしっかり企画が組まれている案件が多く、またマニュアルや校正体制があり、しっかり添削を受けられることがメリットになります。
例えば、1文字0.5円で1時間に2000文字書いたとしたら時給は1000円。
平日に1時間、土日それぞれ4時間と週に13時間ライティングに費やしたら、1カ月の収入例は以下のようになります。
時給1000円×13時間×4週=52, 000円
クラウドソーシングで仕事を受けた場合、手数料を引かれることを考えると実際に振り込まれる金額は少し減りますが、良いお小遣いにはなりますよね。
ただ、経験を積めば書くスピードも早くなりスキルも上がるので、ここからもっと稼げる可能性がでてきます。
Webライターの収入試算表:本業の場合
では、Webライターを本業にして食べていく場合はどうでしょうか。
上記で述べたように、書けば書くほどスピードもスキルもあがるのがWebライターというお仕事。
1日8時間を費やして実績を積んで、単価が1円にあがったとしましょう。
1時間に2500文字書けるようになったとしたら、先ほどと同じ計算で1カ月に稼ぐ金額は、以下となりますよね。(週休2日と仮定)
時給2500円×8時間×20日=400, 000円
もしさらにスキルアップし、クライアントからも信頼されて、文字単価が1.2円に上がったとしましょう。
1時間に3000文字書いたとすると・・・
時給3600円×8時間×20日=576, 000円
クラウドソーシングでの受注であれば手数料、また、収入に対して税金を払う必要はありますが、それでも会社員の月収を超えることになるケースは多いと思います。
個人事業主になると節税効果のより高い「青色申告」をすることが可能になるので、収入を上げつつ税金を引き下げることにより、手元に残るお金が増える可能性も。
時給3600円ともなると、様々な仕事と比べて見ても高い部類に入ってきますよね。
Webライターとして個人事業主になって働く時間を投資し実績を積んでいけば、比例して収入が増えていく可能性大なのです。
稼げる人とそうでない人の決定的な違いとは
ここまでWebライターの収入はスキルに比例するとお伝えしましたが、実際にWebライターとして月収50万円以上を稼ぐ人も入れば、数千円しか稼げないという人も。
Webライターには今日からでもなれて、誰でも始められるとお伝えしましたが、その分Webライターのスキルや姿勢には大きく差があるのが現状です。
稼げるWebライター、つまりクライアントからの信頼を得て仕事を継続的に受注できるWebライターにはどんな違いがあるのでしょうか?
上記で述べたようにスキルアップをすることは稼ぐための前提となりますが、最後は仕事への意識と姿勢が大きな差を生み出します。
現役Webライターとして自身でメディアも運営をしていて、Webライターに多くの仕事を発注してきた方によると、クライアントからみてWebライターに持っていてほしい資質は「クライアントのゴールを理解した上で、仕事を最後までやり遂げられる人」。
クライアントがどんな目的でメディアを運営していて、どんなターゲット層の人に記事を読んでほしいと考えているのか、最終的にどんな行動をとってもらうことを目的に記事制作を発注しているのか、という仕事のゴールに対して当事者意識を持っている人は、当然クライアントに選ばれていきます。
また、納期は守る、マニュアルをしっかり読んで最初に質問をする、報告・連絡・相談ができる等、基礎的な部分も実はできていないライターがいることから、クライアントからは重宝される点。
詳細は「選ばれるWebライターの基本姿勢」で説明していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
まずは、Webライターに向いている人の特徴を見ていきましょう。
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【実例あり】Webライターにむいている人5つの特徴
私はWebライターとしてまだ駆け出しですが、実際に案件を受けた経験から自分のこういった点がWebライターに向いているとリアルに感じた点となります。
Webライターを始めたいけど自信がないという人は、どのぐらい当てはまるかぜひチェックしてみてください。
ただし、スキルは今からいくらでも身につけられるので心配はいりません。
Webライティングをしていると、なかなか筆が進まなかったり、言葉がでてこなかったりして「私ってWebライターに向いてない・・・」と思い悩む瞬間が必ずあります。
そんな時にこの向いている人の条件を思い出し、「私はWebライターとしての素地はあるんだ!」と気持ちを新たにすることでがんばっていたりもします。
特徴①: 本や雑誌、Web記事を読むのが好き
「書く」ことのベースは、「読む」こと。
日頃から一定のレベルの日本語を頭にインプットすることで、文章が思い浮かんできます。
また、Webライターが一番時間を使うのはなんだと思いますか? 実は、書くことではなくリサーチです。
読み手の悩みや、知りたい情報自体を深く理解することが第一に必要になり、まずはリサーチで多くの記事や関連サイトを読み込んでいきます。
また、インターネット上だけではなく、時には書店や図書館で本や雑誌を探すことも。
情報を集めたら、読み手がより理解しやすいように構成を組んで、文章を書き始めるのですが、普段からしっかり構成された文章に触れていることで、参考がふと浮かんできたります。
「こんな言い回し、あったな!」とインスピレーションが浮かぶのは、日本語の文章例のストックがあってこそ。
例えばYouTube等動画でも情報は集められますが、やはり文章として書かれた日本語に触れておくことは非常に重要であると言えます。
また、最新の話題に触れておくことも重要で、ニーズが高い案件は高単価での受注ができることもあります。少し前だと、仮想通貨やキャッシュレス決済といったトピックの記事はアクセスが集めやすく、ニーズがありました。
Web記事のトピックは本当に多岐にわたるので、色んなネタを仕入れておくとどこかで生きてきます。
特徴②:1人でコツコツする作業が苦にならない
Webライターは一旦仕事を受注したら、ライティングの作業は1人で作業を進めることがほとんどです。
時にはクライアント側とチャットで話したりすることはありますが、それ以外はパソコンに向かってもくもくとリサーチをしたり、ライティングをする時間の方が確実に多くなります。
Webライターを始める前は「孤独を感じるのではないか」「誰とも話さずに長時間作業ってできるのかな」と心配したのですが、いざやってみると自分の世界に没頭して、コツコツ作業を続けることが楽しいのです。
イヤフォンをして音楽を聞きながら、どんどん進めていきます。
Webライティングの案件は3000~5000文字が多く、多いものだと10000文字にもなってきた時に、もくもくと作業して、自分の「作品」を見る瞬間は何とも言えません。
1人で何か1つの作業をしていて、気がついたら数時間経っていた経験がある人は、Webライターに向いています。
特徴③:気がつくと人間観察をしている
Webライターの仕事は読み手の興味・悩みを理解して、それに答える記事を書くことです。
相手が考えていることに興味をめぐらせて、特定のターゲット層の頭の中を観察するように想像することができると、読み手の気持ちにあって文章を書くことができます。
例えばどこか買い物にいってクレームをしている人を見たとき、「なんでこの人は怒っているんだろう?」「実はこんな闇を抱えているのかな?」等と思いを巡らせることがよくあるのですが、そういった人の行動と、その裏にある感情に敏感です。
人の行動にはその裏に何かしらの心理的理由、感情があり、自然に興味をいだいて日々観察していることでいざ記事を書く時にその想像力が生きてきます。
もちろんリサーチによって読み手がどんな悩みや興味を持っているかは調べることはできるのですが、人間観察への興味が高い方が、読み手がどうやったら感情を動かして、記事の内容に共感してくれるのかを想定した上で、記事を書くことができますよね。
特徴④:約束をやぶるのが苦手
Webライターになると、締切との戦い。納期を守るのは最低限のビジネスマナーになります。
会社という組織で働いていると上司に相談して締切を伸ばしてもらったり、他の人に助けを求めたりできる場合もありますが、個人で働くWebライターとなるとそうはいきません。
納品しなければお金がもらえない、ということもそうなのですが、締切が守れなさそうと思うと浮かぶのが「約束を破ってしまった自分の姿」。
私の場合、締切を守れない=相手の期待を裏切るようで申し訳なく、それが火事場の馬鹿力的に作用することを発見しました。
納期ぎりぎりになった時の集中力には自分でも驚くほど。
逆にWebライターになって痛感するのは、「締切があって良かった」ということ。
締切があるからこそ時には重い腰をあげて、書いて納品することができるのです。
約束を破るのが苦手な人は締切に対する責任感が強いことが多く、これはWebライターには必須の資質だと思います。
特徴⑤:友達の間でも連絡がマメな方である
連絡、またそれに加えて報告、相談がマメにできるWebライターはクライアントに重宝されます。
1人で行う作業の方が多いものの、特に受注、納品の際はコミュニケーションは非常に重要です。
クライアントとのやり取りを通じて、案件の詳細を理解して、不明点は質問して、また相手からの要望に応えるという一連のコミュニケーションが不可欠。
コミュニケーションの内容も大事ですが、コンスタントに連絡が取れることは非常に重要で連絡無精でないことは普段の習慣、姿勢と大きくかかわってきます。
コミュニケーション自体はメールやチャットになり、直接のやり取りは少ないものの、デジタルだからこそ時間帯を問わず連絡がはいってくるので注意が必要です。
実際に、私が知っているライターの先輩はチャットで連絡するとどんな話題でもすぐ返事が帰ってきますが、私はここに波があるので反省している点。
クライアントが緊急で発注したい時、急ぎで修正をかけたい時、さっと連絡が取れるWebライターはそういう意味でも重宝されます。
コミュニケーションの密度とスピードはいつも意識していきたい点です。
稼げるWebライターへの道!ステージ別チェックリスト
Webライターの収入はスキルに比例すると説明しましたが、ここでは0~100記事と書いていく間に、段階をおって確実にスキルを積み上げていこうというチェックリストになります。
新しいことを学ぶ際に途中で挫折しないために大切なのは、目標を小さいチャンクに分け、1つずつ取り組むこと。
目標を念頭において、受注する案件の内容も意識をしていけば、Webライティングのスキルをベースに様々な可能性が開けてきます。
仕事の幅が広がると、収入だけでなくやりがいも増えていくので、一歩ずつステップアップを目指していきましょう。
未経験からなれた!Webライターの始め方
Webライティングの案件は多いと書きましたが、実際にクラウドソーシングサイトでライティングの案件を検索してみましょう。常に一定数案件があり、今この瞬間でも応募することが可能です。
クラウドソーシングの大手には「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったものがあり、プロフィールを作成したら誰でも案件に応募ができます。
Webライターの多くはこういったクラウドソーシングサイトで案件を受注し、実績や人脈ができてきたら同じクライアントから継続して案件を受注したり、知り合いのつてで仕事の相談があることもあります。
まずは実績を作ることが重要なので、なじみのあるトピックで未経験OKの案件を探して、応募してみましょう。
Webライティングについてはたくさんの本が出ているので、それを読んでもいいですし、Webライターがブログでノウハウを発信している場合もあります。
「独学で始めるのは不安」という場合は、私のように講座に通ってから始めるという手もあります。私は日本デザインの「ライティング入門編」講座を受講した後、クラウドソーシングサイトのプロフィールの作り方を指導してもらい、登録をしました。
現役のWebライターでかつ他ライターに仕事を発注してもいる目線からプロフィールを添削してもらったところ、登録した翌日に仕事のスカウトメールが。
プロフィール自体がすでにライティング力を見られていると思って、しっかり書いていきましょう。
Webライティングが上達するコツは、とにかく数を書いていくこと。
私の同期のメンバーは、卒業する前にから案件を受注して書いていたりしたので、経験が浅いうちからでも仕事はどんどん受注していくことをおススメします。
未経験からWebライターになる方法はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
選ばれるWebライターの基本姿勢
スキルレベルがどの段階であっても、クライアントが発注をしたくなるようなWebライターの基本姿勢というのも忘れないで頭においておきたいところです。
クラウドソーシングに登録して案件に応募する、またクライアントから声がかかった場合には即レスを心がけましょう。
Web記事の納期は割と数日で納品してほしいという場合が多いですし、発注をするWebライターを素早く選びたいのがクライアントの心情です。
また、納期は必ず守りましょう。
できれば1日前倒しで納品するぐらいのスピードで進めて「見てもらえますか?」と連絡すると、クライアント側からも好印象になり、また余裕をもって納品することができます。
各案件におけるゴールを把握することも重要です。
読み手のどんなニーズを満たし、その後どんな行動をとってほしいのかを思い描きながら、ライティングを進めていきましょう。
例えば具体的な読み手のペルソナの指定がなかったとしても、リサーチを進めていって見えてきたものをクライアントに確認したりすれば、さらに精度が高いライティングになっていきます。
読み手と、そしてクライアントのニーズに応えられるWebライターを目指すというマインドセットでやっていきましょう。
【初級編】とにかく多くの案件をこなす
未経験で始めて0~30記事を書いていく段階において、まずはフォーカスすべき3つのポイントをまとめました。
Webライターを始めてみたけど、やっぱり続かなかった・・・とならないように始めたての頃の取り組み方は非常に重要です。
Webライティングは書けば書くほど、リサーチもライティング自体も上達し、またスピードも早くなるので、どんどん書いていきたいところです。
1. まずは書きやすそうなジャンルで受注する
まずは、特になじみのあるジャンルで記事を書くということです。
ある程度ボリュームがある文章を書くとなると、最初は大変さを感じるかもしれません。
でもなじみがあったり、専門知識がある分野の記事であれば、リサーチの負担が減ったり、自然と筆が進むということがあります。
例えば私の場合、占いが好きで自分でも占いを勉強していたりするのですが、以前「恋愛に占いを生かす方法(タロット占いの場合)」というトピックでの案件を見かけ、これならどんどん書けそう!と思ったのを覚えています。
最初に挫折してしまわないように、トピックになじみがあって割とさくさく書けそうな案件を受注しましょう。
2. リサーチ力とスピードをあげる
次にフォーカスをしたいのは、リサーチ力を磨くということです。
ライティングで時間がかかるのは、ライティング自体よりも実はリサーチだったりします。
Webライティングのゴールは、一定のキーワードで検索したユーザーが知りたいことを知って、満足する記事を書くことです。
しっかり情報収集をして、情報を整理しておけば、後は文章に起こすだけという状態にでき、リサーチのスピードをあげればあげるほどライティングにかける時間も短縮することができます。
逆にさくさく書けないということは、リサーチが足りていないということ。
ここを面倒くさがって適切に時間をかけないと、ライティングが進まず「私、才能ないわ・・・」と挫折してしまうことも。
まずはリサーチのノウハウを手に入れ、一定のルーティンを持っておくことを強くおススメします。
3. クライアントからフィードバックをもらう
Webライティングは、他人が読んで、役に立つ記事を作ることが1つのゴール。
主観で判断するのではなく、客観的にみて自身のライティングを評価してもらうことが非常に重要です。
たくさんのWebライターを見てきたクライアントからは、的確なフィードバックがもらえるので積極的に聞くようにしましょう。
言葉の選び方や、てにをはも大事なのですが、自分ではわからないライティングの癖を指摘してもらうのも大事な点です。
例えば「ライティング入門講座」の同期の例ですが、語尾がいつも同じになってしまう、公務員の経験がありつい硬い文章になってしまうといった傾向がある場合もあり、最初に直しておけば後々楽になります。
最初は単価は低くても、フィードバックがもらえるならお金をもらいながら学校に行っているようなもの。
最初は多くの指摘があって当たり前なので、めげずにどんどん案件をこなしていきましょう。
【中級編】他のWebライターと差がつくスキルを身につける
次は、目安として31~60記事を書いていく段階における大事なポイントになります。
基礎が身についたら、Webライターとしての強味を少しずつ増やしていきましょう。
とにかくひたすらライティングをして数をこなすことがまず重要ですが、ゴールを持って取り込むことで他のWebライターと差別化できるスキルが積み上がっていきます。
後は意識的に案件を選ぶことも重要なので、今後のスキルアップを念頭においた受注を心がけていきましょう。
1. 得意なライティング分野を持つ
これは初級編の内容とももつながってきますが、得意分野と言えるライティングの分野を持つことは継続して案件を受注する意味でも、単価を上げる意味でも重要です。
Webライティングの記事は、「知りたい」「解決したい」ニーズを満たすことで良い記事であると評価され、見られる回数もGoogleからの評価もあがります。
豊富な知識があればあるほど、記事の内容は充実して、他の記事にはない視点で書けたりするので、クライアントからの評価もあがります。
そんなWebライターには継続して受注したいとなるので、案件が安定して入ってくるとともに、単価の交渉もできるようになります。
「金融業界で働いたことはないけど、投資をしていて株取引には詳しい」であったり、「趣味はジム通いで、エクササイズやヘルシーな食事についてかなり語れる」と言った個人の趣味・嗜好が生きてくることも多く、興味がある分野のライティングはやはりやっていて楽しいというのがあります。
そういった観点からも、この話題は任せてという分野の案件をどんどん探していきましょう。
2. 構成作りから担当できるようになる
Webライターとして初心者の場合、ライティングの案件は最初に構成が用意してあることがほとんどで、クライアント側が用意をしてくれます。
ここをWebライター側ができると、クライアント側の作業が減るので重宝されるスキル。
構成を作るということは、キーワードやニーズのリサーチが欠かせず、また見出しも読みたいと読まれる内容にする必要があるので、Webライターとして一歩レベルアップができます。
難しいイメージがあるかもしれませんが、読み手が必要としている情報を理解しやすい流れで見出しを組んでくれるというイメージです。
導入、問題提起、解決策の提案等、起承転結の流れで一定の方があるので、一度コツをつかめば誰でもできるようになります。
クラウドソーシングサイトで「構成からお願いしたい」という案件があれば、臆せずチャレンジしてみましょう。
3. 記事編集のスキルを身につける
Webコンテンツの編集者は、仕事の範囲が広くライティングから先の作業もこなしています。
そもそもの記事の企画から、実際の構成やタイトルの作成、アイキャッチになる画像を選ぶこと等、多岐にわたります。
記事の企画については、どういった人を読み手として想定して、どんなキーワードで記事を書いたらアクセスを集められるかということから始まり、そうなるとマーケティングの域にはいってきますよね。
画像もどれだけ記事が最後まで読まれるかということに関わってくるので、非常に重要です。
フリー素材が手に入るサイトから検索をしたりするのですが、記事を魅力的に見せる画像を選べるようになると「アイキャッチの画像も一緒に納品してください」となる場合があり、これはWebライター全員ができるわけではありません。
クライアント側の作業が1つ減ることになるので、発注する側としてはありがたい存在に。
まずはたくさんの記事を読んで、どんな構成でどんな写真を使っているか、日頃から意識的に見ていくようにしましょう。
【上級編】Webマーケティングの知識・スキルを学ぶ
ここからは100記事を書くまでに、意識をして学んでおきたいスキルになります。
Webマーケティングのより広い部分の知識やスキルが身につくと、Webライターとしての単価が上がるだけでなく、例えばメディアを運営する側にまわったり等、職種の幅も広がります。
本を読んで学ぶこともできますが、セミナーに参加したりして最新のトレンドを学ぶのも1つの手です。
時にはWebライターの勉強会に参加したりして、情報交換をするといいかもしれません。
1. SEOライティングのスキルを身につける
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンで検索される結果を上位にできるように戦略をもってするのがSEOライティングです。
読みやすいというWebライティングの基本に加えて、検索ボリュームが多いキーワードを調べてキーワードを巧みに本文中にいれこむ、競合のサイトのリサーチをしてカバーされていない内容を網羅する等の視点が必要になってきます。
SEOライティングは奥が深く、Googleの仕様の変更によってトレンドも変わりますが、SEOライティングのノウハウはネット上で豊富に探すことができますし、ハウツー本や講座も充実しています。
それだけニーズがスキルなので、積極的に学んでおきましょう。
SEOライティングができることが要件の案件もあり、その場合は単価が上がってきます。条件に「SEOライティングができる」という項目が入っている案件もあるので、普段から注意してみておきましょう。
2. Webサイトのアクセス解析を学ぶ
Web記事が一体何回読まれているかということから始まり、ページ内で特に読み手が時間をかけて読んでいる箇所をツールで分析する等、最新のテクノロジーやツールでできることはたくさんあります。
ツールとしてまず代表的なものはGoogleアナリティクスがあり、その他にも多種多様なツールが存在しています。
通常Webライターは記事を納品して終わりなのですが、このスキルがあるとSEOライティングのレベルを一歩上げることも可能になります。
当該ページへのアクセス数、ページでの滞在時間、ツールによってはユーザーがどこまで記事を読んだかという読了率がわかるものもあり、ユーザーの行動という客観的なデータを元に、記事の内容を改善をしていってGoogle検索結果の1ページに表示されれば、非常によい実績になります。
データ分析に基づいて、検索結果上位を取っていけるライティングができるスキルはこれからますます評価も単価も上がるスキル。
積極的に身に着けていきましょう。
3. アフィリエイトの記事LPを書く
通常のWeb記事は「知りたい」「解決したい」ニーズを満たすことを目的としていますが、もう少し踏み込んで購買意欲を引き出すということを目的にする記事もあります。
興味が高いユーザーを多く賞品ページに送るため、ブログやニュース風の記事で賞品を紹介するのが記事LP。サプリメントやコスメを販売する際に用いられる手法です。
Webライティングのスキルに加え、相手の問題や悩みに踏み込んだり、それを解決したいと思わせる緊急性のあるニーズを引き出すようなライティングをすることが求められます。
これはセールスライティングという分野で、Webライティングとは少し違ったスキルになるのですが、どちらも身につけると仕事の幅が確実に広がります。
私は日本デザインの「ライティング初級講座」を受けた後、「ライティング中級講座」でセールスライティングを学び、ビジネス講座を販売するためのライティングを受注したりしています。
自社のコンテンツを検索結果の上位に表示させ、その記事の中で商材やサービスの販売を促進するような「コンテンツマーケティング」はマーケティングトレンドとしては熱い分野。
販売力がある記事が書けることは重宝されるスキルなので、上級編のスキルとしてあげました。
Webライターの働くスタイル:3つのパターン
Webライターで働く際、契約を結ぶ形態、働くスタイルは様々あります。
その中でも大きなくくりとして、「個人で働く場合」と、「企業で働く場合」があります。
個人で働く上でも「フリーランスの場合」と「個人事業主の場合」という分類があるので、Webライターとしては知っておきたい知識です。
Webライターになる=個人で働くと決まっているわけではなく、会社員という選択もできますが、自由な働き方を求めるならばやはり個人となってくる場合が多いです。
また、収入をあげるという意味では個人事業主になると有利な面があったり。
まずはそれぞれの違いを見てみましょう。
1.フリーランスになる
Webライターで働く人の多くは、個人でフリーランスとして働いています。
最近では社会的に多様な働き方が認められてきているので、フリーランスで働く人は増えていて、周りにもフリーランサーがいたりするかもしれません。
フリーランスの定義を改めて考えてみると、「個人で活動をして、収入を得る」ということです。
契約としては単発の仕事ごと、または長期契約を結んで1つ1つの案件ごとに発注内容を確認して、納品を行っていくイメージです。
フリーランスのいいところは、自分で仕事を選べること。
自分がよく知っている分野のライティング案件を選んで受けることもできます。
また、オフィスに出勤する必要がなく、在宅で行う場合がほとんどなので、ライフスタイルに合わせて働く場所、時間を選べるのも魅力ですよね。
個人で働く分、自分で確定申告をおこなって納税をする必要があるのですが、手続きやノウハウについては、後で詳しく説明していきます。
2.個人事業主になる
一般的にフリーランスという言葉を聞くことが増えたと思いますが、また、個人事業主という言葉も聞くことがあるのではないでしょうか。
フリーランスと個人事業主はほぼ同義語のようでいて、実は違いがあるのでご説明します。
個人事業主とフリーランスの違いは、「開業届」を出しているかという点。
個人で業務を受注して働くがフリーランスで、その中に個人事業主の人もいる、という分け方ができます。
個人事業主は文字通り、個人で事業をすることで法人化はせずに事業をすることになります。
個人事業主になると、大きく違うのが税務の面。
所得の区分が通常の所得ではなく「事業所得」になり、税金控除があるので収める税金の計算の仕方が変わってきます。
フリーランスになったからイコール個人事業主にならなくてはいけないわけではなく、開業届を出さないまま仕事をする人も。
この辺りは個人の選択によって決めることができますが、メリット・デメリットを理解した上で判断していきましょう。
3.会社員(企業に雇用される形)
フリーランスとは対照的に、企業で働くという選択肢もあります。
例えば、Webメディアを運営する会社に所属したり、Webコンテンツを作成するマーケティング会社で働いたりといったケースがあります。
また、元々は個人でアフェリエイト事業をしていたのを法人化して大きくビジネス展開するケースがあり、そうなると専属Webライターとして組織に属する形で働いてほしいという場合もあります。
ただ、割合としてはフリーランスや個人事業主として働くWebライターの方が多いのが現状です。
クラウドソーシングサイトで募集がされている案件を見ても、記事制作のニーズに合わせて都度発注するのが大多数。
そういった市場のニーズと、副業としてやりたい、在宅で仕事がしたい、時間を自由に使いたいといった働く側のニーズが合致して、Webライターはフリーランスや個人事業主を目指す人にとって人気の職業になっています。
個人事業主になるのは実は簡単
個人事業主になるのは実はすごく簡単で、管轄の税務署に開業届を出せば誰でもなることができます。
開業届を出すと、すぐ受領してもらえるので手続き自体はあっさり終わってしまいます。
「個人事業主になる=起業する」というような少しハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、実際は開業届の内容も1枚の書類だけで、事業計画等は必要ありません。
手続きは簡単ですが、「今日から個人事業主だ!」と身が引き締まりそうな感じがしますよね。
確定申告については後で触れたいと思いますが、節税ができるのがメリット。
その分収入や経費の管理もしっかりしていきたいところです。
個人事業主になる?ならない?
フリーランスで働く人のうちには個人事業主にならない人もいると書きました。
全員がなるわけではないということは、何かの理由をもって選択するということになりますよね。
「Webライターって実際、個人事業主になった方がいいの?」という疑問を持っている人もいると思うので、メリットとデメリットを整理してみました。
【メリット】節税効果で収入を最大限に
一番のメリットは、なんといっても「節税効果」になります。
個人事業主の場合、売上を事業所得として申告でき、経費も計上できる「青色申告」を行うことができ、収入額にもよりますが節税対策をすることができます。
以下は国税腸ホームページ「No.2070 青色申告制度」からの抜粋となります。
(1) 青色申告特別控除
イ 不動産所得又は事業所得を生ずべき事業を営んでいる青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則、(一般的には複式簿記)により記帳し、その記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付して法定申告期限内に提出している場合には、原則としてこれらの所得を通じて最高65万円を控除することとされています。
所得から最大65万円が控除されるので、支払う税金額をおさえることができます。
会社員と同等に、またはそれ以上に稼ぐとなった時にこのように節税ができれば手元に残る金額が増えることになりますよね。
この個人事業主としての節税は、「老後必要な資金は2000万円」と言われている時代において、1つ賢いお金の作り方になるかもしれません。
この青色申告をするには、「所得税の青色申告承認申請書」を提出することが必要になるので注意しましょう。
【デメリット】失業手当がもらえないことがある
デメリットは「失業手当」についてです。
例えば会社員で副業をしていて、開業届を出していたとしましょう。
本業を辞めたり、解雇された際失業手当がもらえないという状況が発生します。
失業手当をもらうには、今は収入がない、収入を得ることが見込めないことが必要になるので、「あなた、事業をしていて収入が見込めますよね」となると、これは受け取ることができなくなります。
開業届を出す際にマイナンバーも提出するので、この辺りは行政もよくよく把握できることになります。
例えば会社員を辞める場合、「有給消化して、その後一定期間は失業手当をもらってのんびりしたい」という考えがある場合には、個人事業主になるタイミングは注意が必要です。
個人事業主になるタイミングについてはよく考慮した方がいいでしょう。
個人事業主になるベストなタイミングとは
Webライターとして、フリーランスで働いても、個人事業主になっても、どちらでも大丈夫と書きました。
「じゃあいつ、どういう時に個人事業主になるべきなの?」という疑問があるかもしれません。
私はWebライターとしてまだ駆け出しなのですが、いつ個人事業主になるべきか?は個人的にも検討中となり、以下判断基準をまとめてみました。
個人事業主になるタイミングを見計らう場合、収入額と「青色申告」をすべきタイミングがキーになります。
年間の所得が20万円を超える場合、個人事業主であればできる「青色申告」にした方が一定の節税効果が出てきます。
特に翌年以降も同じだけ、もしくはより多くの所得を得る見込みなら、個人事業主になって青色申告ができるようにした方がメリットがあります。
この20万円という金額ですが、副業の場合でも1か月に2万円程稼いだら、1年間で240,000円になってきますよね。
1文字0.5円/3000文字の案件を受注するとして、1記事当たりの収入は1500円になり、それを10本以上こなせば見えてくる金額です。
ただ副業の場合、確定申告をすると住民税の関係で会社にバレることがあるので、副業がOKではない場合は注意をしてください。(ただし、住民税を自身で納付すれば対策はできます。)
Webライターの開業手続き3ステップ
まずは開業届の提出こそが、個人事業主のスタートになります。
特に会社員であれば税務署に行く機会もあまりなく、なんだか難しいイメージがあったりしますよね。
個人事業主はいつでもなれるのですが、こういった届け出関連は初めての場合、準備に戸惑うかもしれません。
でも調べてみるととても簡単! ただ、ちょっとした注意点があるので以下にまとめています。
今のうちにやることを整理しておいて、いざ個人事業主になろうとなった際には、ノーストレスで事務的にどんどん進めていけるようにしておきましょう。
ステップ①:開業届の用紙を手に入れる
開業届は国税庁のホームページからダウンロードすることができ、わざわざ税務署に取りに行く必要はありません。
開業届と聞くと、「事業計画とか必要かな?」「準備することが多くて大変そう・・」といったイメージがあるかもしれませんが、用紙は1枚で項目を埋めるだけでなので簡単です。
実は開業届は、個人事業主に人気の会計ソフト「freee」の機能「開業freee」で作成することも可能です。
記入の仕方が詳細に説明してあり、また住所を入れると最寄りの税務署を検索できる機能もあったりして便利です。
アカウントを作る必要がありますが、これらは無料で利用できるのでうれしいですよね。
ステップ②:開業届の書き方 ❘ 職業は「Webライター」と書く?
まずは用紙にある記入項目を確認してみてほしいのですが、特に複雑なものはなく、どんどん内容を埋めていけるものがほとんど。
ただ、職業名を含め迷いそうな項目が4つあるので、それらをピックアップしてご紹介します。
もし記入に迷ったら税務署に行けば丁寧に教えてもらえますし、会計ソフト「開業freee」の機能を使えば、質問に答えるだけで簡単に開業届が作れます。
そういったサービスを利用するのも、手間・ストレスを減らすコツなので、一度確認してみてください。
開業届を提出し、受理されれば晴れて個人事業主になることができます。
手続きとしては以上、となりますが、青色申告を行いたい場合は同時に提出が必要な書類があり、それについては次で説明をしていきます。
【記入項目】
- 最寄り税務署の名前
- 書類を提出する日
- 納税地
- 電話番号
- 氏名
- 印鑑
- 生年月日
- 個人番号(マイナンバー)
- 職業
- 屋号
- 届出の区分
- 所得の種類
- 開業・廃業等日
- 開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
- 消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」
- 事業概要
以下の6つのポイントは記入内容を迷いやすいので、参考にしてみてください。
- 「職業」:(例)「文筆業」
※Webライターという書き方では内容を理解してもらえない場合もあるため。
- 「屋号」:自由に決めてしまって大丈夫です。
※ただ、今後見積書や請求書に記載をすることになるので、先方に伝えて恥ずかしくない 名前にしましょう。ライターであることが伝わる内容でなくも大丈夫で、その辺りは本当に自由です。 - 「所得の種類」:事業所得に〇をつけます。
- 「開業・廃業に伴う届出書の提出の有無」:青色申告書承認申請書も同時に提出する場合は、有に〇とつけます。
- 消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」 :これらの提出がない場合は、無に〇。
- 事業概要:(例)フリーライターとして、主にWeb上で公開される記事の執筆及び付随業務
※概要がわかれば問題なく、シンプルにまとめてOKです。
ステップ③:青色申告書承認申請書と共に提出する
また、開業届を出す時に「青色申告承認申請書」も同時に提出しておくとスムーズです。
青色申告をすることで65万円控除が受けれるようになるので、同時に手続きをしておきましょう。
書類は開業届と同じく、国税庁のサイトからダウンロードできます。
白黒で印刷をして、後は項目を読んで記入をするだけです。難しい記入項目はないので、
国税庁ホームページ<青色申告制度
提出期限は申告をしようとする年の3月15日まで、またはその年の1/16以降に開業した場合は2カ月以内に提出をするというルールがあるので、ここは少し注意が必要です。
開業するタイミングと合わせて、提出期限を前もって把握しておきましょう。
提出のタイミングを逃してしまうと、その年は収入は青色申告できなくなりかねないので、事前に準備をしていきましょう。
提出先は管轄の税務署ですが、同じ国税庁のホームページで事業所となる住所を元に簡単に検索することができます。自宅でという場合はその住所で大丈夫です。
国税庁ホームページ<税務署の所在地などを知りたい方
開業届と同じく、以下記入項目と迷いそうな項目の説明となりますので参考にしてみてくださいね。
【記入項目】
- 最寄り税務署の名前
- 書類を提出する日
- 納税地
- 電話番号
- 氏名
- 印鑑
- 生年月日
- 職業
- 屋号
- 令和〇年分
- 事務所または所得の原因となる資産の名称及び所在地
- 所得の種類
- 青色申告承認の取り消しを受けたこと又は取りやめにしたことの有無
- 本年1月16日以降新たに業務を開始した場合、その開始した年月日
- 相続による事業承継の有無
- 簿記方式
- 備付帳簿名
以下の〇つのポイントは記入内容を迷いやすいので、参考にしてみてください。
- 納税地:(例)自宅が事務所となっている場合は所在地に〇、住所を記入する。
※居所地とは、日本国内に住所がなく居所(相当期間継続して居住しているものの、生活の本拠地には至らない場所)がある人は、その居所が納税地となります。
- 令和〇年分:提出する年を記入
- 事務所または所得の原因となる資産の名称及び所在地:資産の名称として挙げらるのは「本店」「○○出張所」等になりますが、個人事業主で自宅に事務所を構えている場合は、名称は無しとします。
- 本年1月16日以降新たに業務を開始した場合、その開始した年月日:業務を開始した日。※所得税法上、この日付をはっきり定義する内容はありませんが、個人事業主として事業所得を得るための具体的な活動を開始した日を解釈するのが一般的なようなので、それに準じて記入しましょう。※1/16以前にすでに開業届を提出している場合は、空欄のままで大丈夫です。
- 簿記方式:65万円の控除を受けるには「複式簿記」を選びます。
※複式簿記とは、かかった経費等を把握できる内容になっています。所得から経費を控除した分で所得税を計算することになり、節税対策ができます。※記帳が楽な「簡易簿記」にした場合は、10万円の控除となるので気をつけてください。 - 備付帳簿名:複式簿記において最低限必要な帳簿は、「総勘定元帳」と「仕訳帳」になります。
※実はこの項目はそこまで厳密に書かなくてもいいようなのですが、提出前に提出先の税務署に問い合わせて聞いてみると一番確実です。
※会計ソフトを使っている場合は、空いているところに「会計ソフト利用」と書いておくと良いようです。
個人事業主の必須ツール:お金の管理編
今までお伝えしたように税務署で手続きをすれば個人事業主にはいつでもなれてしまいますが、実際に個人事業主として活動を開始するにあたって準備をしておいた方がいいことがいくつかあります。
最初は仕事を納品することや、さらに仕事をみつけるための営業に注力をすると思いますが、その前にまずは個人事業主としてスムーズに働ける環境を整えましょう。
その第一歩がお金の管理です。
特に、確定申告に向けての準備は後回しにすればするほど、雪だるま式に負担が大きくなっていくもの。
それに時間が取られ、ストレスもたまって、仕事に支障をきたす・・・なんてことにならないように、開業と同時に準備をすることをおすすめします。
ツール①:事業用の銀行口座
まずは収入の管理として、事業用の銀行口座があると便利です。
Webライターとしての事業所得・事業費と、生活費等をわけておくためにも、事業用の口座は作っておくのと断然管理が楽になります。
屋号つきの事業用の銀行口座の開設に必要なのが、税務署に提出した開業届をの控えです。
これを提出することで、屋号つき(「屋号のみ」もしくは「屋号+個人名」での口座名義にすることが可能になります。
個人名での事業用口座にすることもできますが、取引先に振込先を指定する際に、屋号がついているとさらに個人事業主感がでてきますよね。
Webライターとしての収入や支出を全てこの銀行口座で行えば、お金の流れを一元化でき、確定申告の準備がスムーズになります。
ツール②:事業用のクレジットカード
これはあくまでオプションで、個人のクレジットカードでも問題はありません。
ただ、Webライターとして使った経費を個人的なものと分けるのに、あった方が便利というものです。
というのも、明細からいちいち「これはWebライターとしての費用」「これは個人的に使ったものだった」と分けていくのは、かなりの手間。
最初からクレジットカードを分けておけば、経費管理が楽になります。
さらにこのクレジットカードを事業用の銀行口座と紐づけたものにすれば、お金の流れはさらに把握しやすくなりますよね。
確定申告はただでさえ面倒なイメージがあると思いますが、少しでも作業やストレスを減らす方法を取り入れていきましょう。
ツール③:会計ソフト
これも確定申告には欠かせないツールで、個人事業主になる前からツールを選んでおきたいところです。
今は個人事業主に使いやすいとうたった会計ソフトが色々ありますが、実際に管理画面を見るなどして自分が使いやすいと思うものを選びましょう。
また、サポート内容も各社で違ってきます。
ポピュラーなものだと、「弥生」や、開業手続きのところでもでてきた「freee」があります。
体験版が無料で使えたりするので、本格的に使い始める前にどのソフトがいいか見極めておきたいところです。
私の個人事業主の友人は、アプリでの操作が便利という理由で「freee」を使っています。
確定申告の際に焦ることがないように、会計ソフトを最初から準備をして使うことをおススメします。
無料版からはじめてみて、収入が一定上になった時に有料版に切り替えていくことも可能なので、まずは気軽に使ってみましょう。
ツール④:見積書・請求書のテンプレート
個人で開業してWebライターになると、クライアントから見積書・請求書を依頼されることがあります。その際にあわてないように、テンプレートを準備しておきましょう。
インターネット上で多くのテンプレートを見つけることができるので、見やすいもの・使いやすいものを選んで、自分の名前や連絡先等を記載しておきましょう。
凝ったものを作る必要はありませんが、屋号をロゴにしていれたり、カスタマイズしてもいいかもしれません。
報酬をしっかり回収するのも自分の責任になるので、納品と共に請求書を送る等、その場その場で処理をしていくようなルーティンを考えましょう。
個人事業主の必須ツール:PC・デスクトップ編
次はWeライターとして個人事業主になるにあたって、ライティングをスムーズに効率的に進めるためのツールについてです。
ライティングの質にもスピードにも関わってくるPC、ツールは非常に重要です。
個人事業主になるなら、オフィスの物品や使うツール等も自分で自由に決められます。
会社員とは違って、自分の好み・使いやすさに合わせて自由に選ぶことができるので、ここは楽しいところではないでしょうか。
個人事業主であれば確定申告の際、青色申告で経費を計上することができるので、有料なものはどんどん経費で落としていきましょう。
ツール①:パソコン
まずはこれがあればというのが、パソコンです。スマホでは長い文章を書いていく上で効率が落ちてしまうので、自分が使いやすいパソコンを用意しましょう。
重いソフトウェアを使うわけではなく、まずは手頃な価格のものでいいと思います。
インターネットとGoogleドキュメント、Wordが使えればひとまずは問題ありません。
パソコンを持ち歩いて、ちょっとした移動時間に作業をしたり、カフェで集中して作業をしたい場合も確実にでてくるので、持ち運びがしやすい軽いタイプを選ぶと便利です。
私は軽さにこだわった結果、Surface Pro4という機種を2年前のお正月のセールで購入し、現在も愛用しています。13インチで少し画面が小さめではあるものの、持ち歩きには非常に便利で重宝しています。
ツール②:テキストエディタ
テキストエディタは文章を編集するためのアプリケーションのことを言います。
代表的なものは、GoogleドキュメントやEvernoteといったものがあり、自分が使いやすく、また納品のことも考えて、データの共有がしやすいものを選ぶと良いでしょう。
クラウド上に文章を保存して、どこでも書けるようにしておくのは大前提。
どのパソコンからでも、スマホからでもアクセスできるのが理想です。
その点では上記2つは、Windows・Macの縛りなく使えて、アプリもあるので非常に便利です。
特にGoogleドキュメントは、大見出し~中見出し~小見出し等をつけて目次のように表示でき、長い文章を書く際に見出しをクリックすれば該当箇所に移動することができるので、私はこちらを主に使用しています。
ツール③:文章校正ツール
今はどんどん便利なツールが登場していて、知らないと損をするような気にすらなる文章校正ツール。
無料版、有料版と様々なありますが、まずは無料版から取り入れてみましょう。
誤字・脱字だけでなく、ひらがなにした方が読みやすい漢字や、句読点、構成についてもチェックをいれてくれる優秀なツールがあり、自分では気づけなかった修正点が見つかることがあります。
読み手によってすらすらと読み進められるライティングというのは、内容ももちろんさることながら、こういった細かい校正要素も非常に重要。
ツールで確認したら絶対大丈夫ということではなく、特に誤字・脱字は必ず自分の目でも見直すことは欠かせませんが、補助的ツールとして取り入れるとさらに確実性が増していきます。
実際に使ってみて、機能やデザインとして使いやすかったのが以下の2つのツールです。
対象の文章をコピペして張り付ける必要はありますが、両方1万文字まで対応していて、多くのWebライティング案件において問題なく利用できるはず。
ツールの力も借りながら、誤字脱字はゼロをめざしましょう!
「文章校正ツール」
ツール④:事業用のメールアドレス
仕事を受注する際には、メールアドレスを私用のものと分けておくと便利です。
クラウドソーシングサイトで登録すると応募やクライアントとのやり取りは基本サイト上で行うことになりますが、スカウトメールが来た時、クライアントから急な連絡があった時にサイトにログインしていなくて気づかなかったことがあります。
その際に仕事用のメールアドレスを持っていてそこに通知がくるようにすれば私用のメールと混ざらなくて済みます。
そのメールアカウントは頻繁に確認するようにしましょう。
例えば自分のブログを立ち上げて、問い合わせ先として掲載する際にも個人のメールアドレスよりも安心ですよね。
また、Gmail等でも問題なく、わざわざ独自ドメインを取る必要はありません。
ただビジネス用になるので、あまりふざけたメールアドレスにすることは避けましょう。
ツール⑤:チャットワーク
Web業界全体に言えることですが、クライアントとのやり取りは基本はチャットベースで行います。
現在最もポピュラーと言えるが、「チャットワーク」というツール。
メールよりもリアルタイムでやり取りができるので、発注する側も受注する側も非常に便利なコミュニケーション方法です。
数人いるグループチャットで特定の人宛にメッセージを書く方法や、相手の発言の特定部分に対して返信をする方法、ファイルの共有の仕方等、色々なお作法を理解しておくとやり取りが非常にスムーズになります。
こういったチャットでのやり取りでも、相手のニーズを理解してわかりやすく完結なやり取りができると「さすがライターさん」となるわけで、スマートに立ちまわりたいところですね。
個人事業主の必須ツール:営業ツール編
フリーランス、個人事業主になると、自分で仕事を探す機会が増えます。
会社員時代は別に営業部隊がいたということもあると思うので、最初は戸惑うかもしれません。
営業をする上で重要なのは、人とのつながり。
それがオフラインであっても、オンラインであっても同様で、自分を紹介したり、相手とつながっておけるツールを用意しておきましょう。
また、同時に自分の実績を伝えることができると仕事を受注するにあたって話が早く進むことがあるので、個人事業主になる前にしっかり準備しておきましょう。
ツール①:名刺
やはりまずは名刺。
これはビジネスツールとしては基本ですよね。
Webライターはクラウドソーシングで仕事を探して、納品することができますが、例えばWebメディアを運営している会社の人や、アフェリエイト事業をやっている人に合うことがあったら、Webライターとして自己紹介をしておきましょう。
そこから仕事につながるケースもあります。
例えばFacebook等SNSでつながりましょうということもありますが、初対面の人と軽いノリでつながりたくないという相手もいるので、名刺も用意しておくのがスマートです。
名刺はオンラインでデザインからは発注までできますし、ロゴを作りたければ無料で作れるツールもあるので、ここは自分好みにこだわる楽しみもありますよね。
後からデザインや書いている内容を変更したいという場合もあるので、まずは100枚程用意をし、適宜修正・追加印刷をかけていきましょう。
ツール②:SNSアカウント
名刺もまだまだ使う機会はありますが、やはりオンラインでつながれるSNSも用意をしておきたいところです。例えばビジネスセミナーに言って、隣に座った人とつながっておきたいという場合、やはり代表的なのはFacebook。
プロフィールや投稿内容で相手の人となりも垣間見え、メッセンジャーで気軽に連絡が取れるのでやはり便利です。
ビジネス用と個人用と必ずしも分ける必要はありませんが、プロフィールは少し意識をしておきましょう。「現役Webライターで個人事業主 得意なのは○○と○○の分野・・・」等と肩書とどんな活動をしているのかを簡単に書いておくと、わかりやすいですよね。
また、クライアントがWebライターを探す場合、Twitterで検索することがあります。
実際に「Webライター」と検索すると、たくさんのWebライターさんのアカウントがあることがわかります。
Twitterでつぶやいているジャンルを見つつ、また文章力もそこから垣間見ることができたり、自身のブログのURLをプロフィールに記載している場合があるので、そこからブログを読んで発注するかどうかを決めることがあるそうです。
個人ブログで書いた記事以外にも、実際に受注した案件で公開していい実績は積極的にシェアをしてみてください。
※場合によっては、実績として公開しないでほしいというクライアントもいるので、確認は必ず行ってください。
ツール③:個人のブログ
Webライティングに少し慣れてきたら、個人ブログを立ち上げることをおすすめします。
これも実績を伝えることになり、立派な営業ツールとなりますし、案件に応募する際にクライアントから「参考に自身のブログを見せてください」とリクエストがある場合もあります。
個人のブログで自身のライティング力、書ける分野を伝えるということだけでなく、自らブログを運営すると、幅広いスキルや知識を身につけることができます。
普段どれぐらいのビュー数があるのかがまず気になって日々数値を確認したり、検索順位を上げるためにSEOライティングを学んだり、また読み手が欲している内容をリサーチして、一から記事を企画したり。
WordPressでブログをつくれば、一からサイトを立ち上げる経験もすることができます。
WordPressに直接記事をアップしてほしいという案件も多いので、そのやり方を実践で学べるのも利点です。
まさに自分事だからこそ、さらに身が入るということもあると思うので、早い段階で挑戦してみましょう。
Webライターの確定申告とは
Webライターとして個人事業主になった後には、節税効果が見込める青色申告をすることができると書きましたが、この節税の部分は少し知識が必要です。
Webライターとして仕事を受注して、記事を書き、収入を得る過程で発生する経費の扱いが重要になってきます。パソコン1台で仕事ができるとはいえ、意外に経費として申請できるものがあるので、知っているのと知らないのとでは、最終的に手元に残る金額が変わってくることに。
副業であれば所得が20万円以上、いわゆる専業のWebライターでフリーランスや個人事業主として所得を得る場合は年間所得が38万円以上の場合は確定申告を行う必要があります。
確定申告をする際は、前もってお準備をしてスムーズに、また最も節税ができる形で申告をしていきたいところです。
Webライターの報酬の仕組み
Webライターの報酬は基本は、文字単価×文字数によって決まります。
1記事の納品事に支払われる場合もあれば、長期的な契約を交わして毎月一定記事数を納品して、月ごとに支払われる場合もありますが、基本は同じ計算方法。
また、例外ではライティングにかかった時間に対して、時給制で報酬が発生する場合もあります。
クライアントや報酬額にもよるのですが、Webライティングの報酬が支払われる際に「源泉徴収」として金額が引かれている場合と、引かれていない場合があります。
※源泉徴収とは何かはこの後説明しています。
会社員であれば基本的には会社側で源泉徴収をした給与が支払われ、年末調整で諸々控除が受けられる内容を申告して、払いすぎた税金分が返ってきます。
個人事業主の場合、源泉徴収がされているのか、されているならばそれがいくらなのかを把握して、確定申告時に内容を提出することで、源泉徴収として支払った税金分を取り戻すことができることがあるので、報酬をもらうごとに必ず把握するようにしましょう。
それが不明な場合は、都度クライアントに問い合わせを行っておくことをおススメします。
まず覚えておきたい4つの税金用語
確定申告をする際に様々な税務用語がでてきます。
例えば「源泉徴収とは何か?」と聞かれると、ちょっと不確かなところがあるかもしれません。
私はずっと会社員として働いていて自分で確定申告をしたことがなく、そういった単語の意味が実はわかっていませんでした。
「お金のことって難しい・・・」そんなイメージでしたが、税理士になるわけではないので知らなければいけないことは実は限られています。
知らない用語があるとそれだけで不安になりますが、まずは税務用語になれておきましょう。個人事業主として確定申告をスムーズに行うために、知っておくべき基礎の用語は以下の4つとなります。
1. 源泉徴収とは
「源泉徴収」を辞書でひくと、以下のような文言がでてきます。
「「源泉徴収」の意味は給与所得・利子所得・配当所得などについて、その支払い者が支払いの際に所得税を徴収し、国に納付すること。」
報酬を受け取る前に、すでに税金が引かれていることがあるんですね。
Webライターの場合、源泉徴収がされている場合とされていない場合があり、クライアントや金額にもよるので、受注する側もそれを把握しておくことは重要です。
いわゆる「原稿料」となった場合、多くの場合源泉徴収額は原稿料の10.2%となっています。これが自動的に引かれている場合、それはクライアント側が所得税を納税してくれていることになります。
これは個々のWebライターの年間の所得額等に関係なく、一律の計算式で割り出した金額が納税されている仕組み。
1年が終わってみたら実は税金を払いすぎていたということがあるので、確定申告をして所得額(控除分を除く)に対しての税金を計算し、払いすぎていた分を返してもらうことができることがあります。
会社員の場合は、年末に会社が年末調整を行い、源泉徴収票が配布されます。
そこで自身の給与額や収めた税金額を把握することができるのですが、フリーランスや個人事業主として受け取ったWebライターの収入と、すでに源泉徴収されている税金額は自分で把握するようにしましょう。
2. 白色申告とは
確定申告には種類があり、そのうちの1つが「白色申告」です。
これは公式な名前はないのですが、青色申告と分けるためにそういった呼ばれ方をされています。
確定申告をする際は、白色申告と青色申告と選ぶことが可能です。
その違いはどういったものなのでしょうか?
白色申告は帳簿が単式というシンプルなものになり、その分手間が減りますが、所得控除は10万円のみとなります。
対して、青色申告は複式という帳簿をつけるのに手間がいりますが、所得控除が65万円あり、また経費を申告することができるので節税効果が大きくなるのが特徴。
ただ、白色申告が全くもって簡単かというとそうではなく、それなりに作業量はあるので、どうせ同じ確定申告をするなら、青色申告をしておいた方が節税というメリットがあります。
個人の所得は1月1日~12月31日分が1年となり、確定申告の期間は翌年の2月16日~3月15日まで(15日が土日の場合は翌月曜日まで)です。
準備内容がかなり変わってくるので、白色申告⇒青色申告に変更するとなると少しややこしいのが現状。白色申告をするか、青色申告をするかは事前に決めておきましょう。
3. 青色申告とは
青色申告は、個人事業主が所得を「事業所得」として行う確定申告です。
まずはにWebライターとして個人事業主になる「開業届」を提出する手続きが必要であることは、先に説明しました。個人事業主であるからこそ、利用できるのが「青色申告」になります。
青色申告を行うと65万円分の控除が受けられますが、控除とは収入からその金額を引いていいということです。その分所得税が少なくなるので、まずはここで節税をすることができますよね。
あとは経費をどれだけ申告できるかが、節税のキー。
経費をしっかり記録する複式という帳簿をつける必要があり、日頃から会計ソフトを使ったりして経費の整理をしておくことが必須になります。
ここが白色申告で考えていたけど、後から青色申告にしたいとなった場合に帳簿の種類が変わるというのがややこしいポイント。
でも、レシートをもらってそれを記録することを習慣化してしまえば、後はそこまで大変ではありません。
また、帳簿をつけるのは、会計ソフトがあるとかなり負担を軽減できます。
青色申告の場合、要件を満たせば家族への給料を経費にできたり、赤字を翌年に繰越せたりと個人事業主には何かとメリットがあるのが特徴です。
繰り返しになりますが、白色申告にするか、青色申告にするかで準備が大きく変わってくるので、個人事業主になるにあたってはどちらで申告をするか先に決めておくようにしましょう。
4. 複式簿記とは
青色申告は個人事業主としてかかった経費を申告し、それが認められれば収入からその金額を差し引くことができますが、その経費を記録するのが複式簿記です。
複式簿記では科目ごとにお金を計算し、売上はいくらで、各経費項目ごとに帳簿をつけていきます。
Webライターとしての経費はあとで解説をしますが、何十通りもあるわけではないので、比較的管理がしやすいかもしれません。
白色申告に必要な単式では収入と経費がわからないので、後から青色申告に対応することができなくなります。青色申告をするなら、最初から複式で帳簿をつけていくことが必要です。
会計ソフトがあると諸々作業の負担を軽減することができるので、ぜひ検討してみてください。
特にスマホのアプリでも使用できる会計ソフトがあると、レシートをもらったその場でスマホでシステムに入力ができるので非常に便利です。
意外と簡単!確定申告書類の準備
確定申告と聞くと、「とにかく大変そう」「難しそうだけど、本当に自分でできるの?」という印象があるかもしれません。実は私もそうです。
実際にやるとしたらかなり焦ってしまうのではないかと思っていますが、そうならないためにも確定申告の流れは今から把握しておきたいところです。
まず、必要になるのが確定申告書類ですが、国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」で指示を確認することができます。インターネット上で行うと、画面の指示通りに入力していくだけなので簡単です。
▼トップ画面:
作成の際に必要になるのが、レシートや領収書の経費関係の証明になるもの、また支払調書や源泉徴収票です。また、生命保険や個人年金、国民保険や国民年金等の控除証明書も忘れずに用意をしましょう。
作成をしたら、必要書類を添付して税務署に持っていくか、郵送をすればひとまず完了です。
「確定申告は大変だ」というイメージがあるのには、普段からレシートを整理しておかなかったり、それを一気にやろうとするからという背景があると思います。
事業用にクレジットカードを分けたり、会計ソフトを選んで経費を管理しておけば、負担が減るので必ず準備をしていきたいですね。
Webライターが経費で落とせるものとは?
経費をできるだけ申告して節税対策をしようという点ですが、ではWebライターとしての経費は一体どんなものがあるのでしょうか?
まずは、仕事の基本となるパソコンと、インターネット。これはマストで使っているので、経費として申告することができます。
青色申告の場合、「少額減価償却資産の特例」という取り決めがあり、「少額」つまり30万円未満の減価償却資産(※)を購入した場合、購入した年に一括して経費に計上できるという内容です。
※減価償却資産:国税庁の説明によると、「事業用の資産で、使用年数の経過等によって価値が減っていくもの」。Webライターに関係するものだと、数年にわたって使用するパソコンや机、椅子等が挙げられます。
例えば15万円で購入した事業用のパソコンがある場合、15万円を全額経費として計上することができます。
年間合計300万円までという限りはあるものの、大いに活用していきたいポイントです。
また、自宅をオフィスにしていれば家賃や住宅ローンも対象にできますし、場合によってはカフェで仕事をした分が「外食費・食事代費」にあてられる場合もあります。
取材の際に利用する場合、何かクライアントと打ち合わせをする場合等がシチュエーションとして考えられます。
家賃・住宅ローンは全額が経費にならない場合もありますが、それでも全くないよりは助けになりますよね。
情報収集するのに購入した本も経費になったり、仕事を受注するのに使ったり、収入を得るのに必要なコストは経費として管理をしていきましょう。
例えば個人のブログを書いていて、それを見たクライアントからWebライティングの仕事を受注した場合、このブログ運営にかかるコストも経費として申告できる場合があります。
全て経費として認められなくても、まずは確定申告で申告をすることが第一歩です。
インターネット上にハウツーもたくさんありますが、一番確実なのは個人事業主の税務に強い税理士を雇うこと。思った以上に経費にできるものがあったり、専門家でないとわからないような節税の裏技を知っていることがあるので、一定の収入が見込める場合は検討してみましょう。
源泉徴収分を取り戻す
Webライターとして報酬を受け取る場合、すでに源泉徴収がされていて、一定額の所得税分が差し引かれていることがあると説明しました。
しかし、払いすぎている税金分がある場合、確定申告時に取り戻すことができます。
というのも、支払い元が源泉徴収を計算する時にベースになる金額は、経費等を差し引く前の金額です。
ここに本来税金徴収の対象ではない金額が含まれている場合があるのです。
確定申告の時期になると、発注と支払いを行ったクライアントから支払調書が送られてきて、そこには支払い金額と共に、源泉徴収した金額が記載してあります。
この金額を確定申告時に計算し、改めて収入と経費と合わせて申告し、税金を計算しなおしてもらうことで、払いすぎた税金との差額を払い戻してもらうことができる場合があります。
Webライターとしての苦労の結晶が原稿料。そこから引かれる金額はできるだけ少なくしたいですよね。確定申告に必要な準備は日頃からしておくことをおすすめします。
確定申告に便利なソフト
確定申告は想像するより複雑ではありませんが、とはいえある程度時間はかかりますし、準備が非常に重要です。
2月・3月は、この作業に追われてWebライティングの仕事を多く受けられない・・・
なんてことにならないように、そもそも会計ソフトを導入しておくことをおすすめします。
特にメジャーなクラウド会計ソフトには2種類あり、それが「freee」と「弥生」です。
●「freee」
一時期YouTube等で積極的に広告を出していたので、見かけたことがある人もいるでしょう。
特徴は確定申告書類の項目分けと入力がしやすく、質問に答えるだけで書類が作成できる機能があります。
確定申告初心者は、「freee」が使いやすいかもしれません。
ネットバンクやクレジットカードの情報を取り込むことができますし、アプリからレシートの内容をを入力できたり、ここも手間を省くことができます。
レシートをもらったその場で登録をしておくと、後から楽ですよね。
料金はというと、スタータープランは980円となっています。
個人事業主、フリーランスの場合は、まずはここから始めてみましょう。
●「弥生」- やよいの青色申告オンライン
やよいは業界では知名度が高く、業務系のソフトとしては利用者が非常に多いソフトです。
こちらもネットバンク等の取引データは問題なく取り込め、またクレジットカート明細やレシートをスキャンデータで自動仕分けしてくれるので便利なのですが、後は画面のデザインが自分にとって分かりやすいかどうか?が肝になってきます。
私の周りの個人事業主の人は、freeeの入力画面、特に経費の仕分けが分かりやすいと言っている人が数人いるので、私もいざとなったらfreeeを選ぶかもしれません。
料金はというとベーシックプランで現在、1年間6000円となっています。月額でいうと500円の換算になるので、価格は手ごろとなっています。
税理士をつけることのメリット
どうしても自分で税務処理をするには不安がある、または、仕事に専念したいというケースもあると思います。そうなったときに力強い味方が税理士という存在です。
個人事業主専門、もしくは個人事業主の税務に強いといった税理士の方もいるので、契約を結んで、お任せするのもありですよね。
例えば個人事業主として物販ビジネスを展開している友人は、実際に税理士を雇っています。
思いもよらないものが経費になったり、年間の売上計画も一緒に考えてくれたりと、非常に親身になってもらっていると聞いていて、非常に心強いと行っていました。
その税理士の方自身も個人事業主であるというのも良かったのかもしれません。
「税理士の知り合いがいない」という場合でも、「税理士ドットコム」等のサイトを利用すれば、ネット上でマッチングをすることも可能です。どれだけ費用がかかるのかも含めて、一度調べてみることをおすすめします。
メンタル面の準備:トラブルの例と対処法とは
ここまで個人事業主に欠かせない手続きや、準備等について説明してきました。
個人事業主としてしておきたい点に、メンタル面の準備があります。
ここではWebライターが直面しうるトラブルの例を紹介していきたいと思います。いざとなった時対処ができるようなメンタル面の準備としてお伝えしていきます。
個人事業主になって一番戸惑うといっても過言ではないのが、トラブルが発生した時です。
会社員の時とちがって、トラブルやクレームにも個人として対応することにいなるので不安がある人もいるでしょう。
そういう私もそうです。
クラウドソーシング『ランサーズ』にはサイト内に相談室があり、Webライターからの様々な相談が寄せられています。
そこから学ぶことは多いので事前に目を通して、どんなケースがあるのか見ておきましょう。
寄せられたトラブルに対して、ランサーズ上のコミュニティからアドバイスが受けられる仕組みになっています。
クラウドソーシングで仕事を受ける場合も、サイト側が守ってくれるという考えはもたずに、自分で対処するマインドを持っておきたいです。
それでは2つの例を見てみましょう。
単価が高い案件を受注したら、契約に含まれない業務を要求された例
トラブル内容:
- 1記事1000円と単価は良いが、クライアントの要求通りに仕事をしていると1記事を書き終えるのに2日から3日かかる
- クライアントさんの説明不足で記事に訂正が出ても、当たり前のように訂正を要求される
- アフィリエイト記事の調査ということで、「○○のメーカーに電話で確認して下さい」と便利屋のように扱われる
対応アドバイス例:
- 契約時に内容に含まれなかった要求については、その状況を説明して撤回を求める
- 状況によっては、「それはできかねます(つまり、お断りします)」という主旨の内容を丁寧に伝える
- 受注をする際に、加筆修正の回数を合意しておく(前後することはあってOK、状況によって対応することもある)
- 状況が改善しないのであれば、今後このクライアントからの仕事は断る(他の案件が忙しくて、等やんわりと)
クライアントから報酬を受け取れない例
トラブル内容:
- 初心者のWebライターがクラウドソーシングでプロジェクト方式(固定報酬型)の前提で仕事を受注したケース
- メッセージでのやり取りで受注したが、その後アカウント上で正式に仕事を受注した記録をつけてもらえず、支払いがされない
- 納品を要求する連絡だけが続き、コミュニケーションがすれ違ったままになっている
対応アドバイス例:
- 仕事を受ける前にクライアントの評価はよく確認してから受注する
- 相手が本人確認されているかも確認し、会社であればある程度ネットで調べて、会社の規模や、事業内容を確認しておく
- 交渉を続けながら、支払わなれないようなら仕事をキャンセルすることも検討する
- クラウドソーシング側に通報する
トラブル対応時の鉄則事項
クラウドソーシングサイト上で同じような経験のある先輩ライターにアドバイスを聞けるのは心強い点。
アカウントを作れば相談を投稿することができるので覚えておくといいと思います。ただ、様々な回答が返ってくるので実際にどんな行動を取るかは慎重に検討することをおすすめします。
また、クラウドソーシング側が何とかしてくれると思わず、自分で問題を解決するという意識を持つようにしましょう。
駆け出しの頃の失敗、トラブルから学ぶことは大きく、今後の対応力につながってきますし、何よりそんな経験があったからこそ大きなトラブルになるのを避けることができたというケースもたくさんあります。
どんなケースでも言えるのは、失敗やトラブルは誰の身にも起こり得るということです。
それはほぼ必然なことで、最も重要なのは、そういった出来事が起きた後にどういう行動を取るかです。
まずは問題が起こった原因を把握して、それがどうなったら理想の状況なのかを客観的に考えてみましょう。
その後、この行動を取ったらこうなるのではないかという仮説を立て、行動をすることが大切です。
後は人間関係は結局は信頼関係だったりもします。まずは自分が誠意ある対応をとることは基本だと思うので、これは常にできるようにしたいですね。
成功の別れ道 |在職中に必ずやっておくべき3つのこと
個人事業主で働くことは、会社員としての立場からは想像がつかない違いや苦労があるもの。
実際にその立場になってみないとわからないこともあると思います。
それであれば先人の苦労から学んでしまえということで、個人事業主になった人たちが「これをやっておけばよかった」と後悔したことをリサーチしてみました。
また、個人事業主にとして成功するのに本当に必要なものは何なのでしょうか?こちらも実際に個人事業主になった人を対象にした意識調査から、見えてきたものがあります。
個人事業主になる一歩は、実は在職中から始まっています。
今から準備をしていって、個人事業主として最高のスタートを切っていきましょう。
先人から学ぶ「成功するのに必要なもの」
厚生労働省が発表した「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」によると、個人事業主の人達が「成功するのに必要なもの」として第1に挙げているのは、「成果に結びつく専門性・能力」です。
「成果に結びつく」というところがキーで、単純に文章が書けるではなく、実際にクライアントから選ばれて、かつ一定の単価で案件を受けれるスキルなのかということはこだわりたいポイントです。
Webライターは未経験でもなれ、また資格は必要ないので独学でも始められるのですが、客観的に自分のスキルを見つめないまま突き進んでしまうと、その後仕事の幅も増えず、単価も上がらないということになりかねません。
私は講座を受けることで、現役のWebライターから実案件をベースに指導・添削をしてもらうことができ、リサーチノウハウからライティング力、仕事の探し方、納品の仕方まで、今後個人でやっていけると思える一連の知識とスキルを身につけることができたのはラッキーだったと思います。
経験を積めば身につくことかもしれませんが、本当に必要なスキル・ノウハウだけを1か月という短期集中で学ぶことができたので確実に時短になりました。
会社員として安定した収入があるうちに講座等を受けておくと、個人事業主になる際に他のWebライターよりもスタート地点が変わってくるので、これも1つの投資ではないでしょうか。
1.一定以上の単価を稼げるスキルを身につける
これはまさに上記の点につながってきますが、Webライターとして個人事業主になるまでに、1円程度の単価をもらえるスキルを身につけるようにしましょう。
「Webライターの収入例:本業の場合」で例を出しましたが、単価1円ともなると月収がかなり安定します。
クラウドソーシング側に支払う手数料、各種税金等を考えても、手元に残る金額は会社員時代と同等、もしくはそれ以上になるという場合も出てくると思います。
まずは副業として始めて、実案件を通じてスキルを磨いていきましょう。
単価1円にはまだ・・・という場合でも、単価0.8円程度は目指しておきたいところ。
書ける、納品できるだけではなく、実際にクライアントに評価されるスキルを身につけられているか、常に見直しをおこなって見てください。
2.実績とポートフォリオを作っておく
Webライターは資格がいらない分、自分のスキルを示すものは実績、つまり実際に書いた記事となります。
まずは実際にクライアントから受注して納品をし、実際にWeb上に公開された記事のURLや、スクリーンショットを撮ってストックしておきましょう。
(※クライアントによっては、実績としての公開はNGという場合もあるので、事前に確認を行ってください)
また、自身で運営するブログがあればこちらも積極的に共有していきましょう。
企画、構成から画像選びまで、場合によってはWordpressで投稿をするという一連の流れができるライターであることをアピールできる良い材料になります。
特に実績が少ない場合は、ブログがあるとクライアント側も個々のWebライターのスキルを見ることができ、それで受注につながるケースがあるので、営業ツールとしても備えておくことをおススメします。
3. 軍資金を貯める
個人事業主になって特に最初の頃は、案件が入ってくるのがスローだったり、案件と案件の間が空いたりして、月収に波がある可能性があります。
そうなった時に慌てずに済むように、まずは毎月の生活費の平均額を把握して、最低でも3カ月分、理想は6カ月分を貯金しておけるとベストです。
Webライターとして個人事業主になった際に抱えるストレスとして多く意見が上がっているのが、収入の上下があること。ライティングできるか、〆切に間に合うかというストレスよりも、お金の心配が大きいというケースも。
個人事業主になる前提として収入に波があるのは当たり前のこととしてとらえ、一時的に補填ができる資金面の余裕をもっておきましょう。
まとめ
ここまでお読みいただき、いかがでしたか?
Webライターは誰でも未経験から始められて、年齢や学歴も関係なく努力がスキルと年収に直結するリターンの大きい仕事です。
「デジタルノマド」という言葉を最近耳にするようになりましたが、Webライターはまさにパソコン1台あれば、働く時間も場所も自由に選択することができるお仕事です。
働き方が変わり、ひいては生き方が変わるWebライターという仕事を通じて得られるもの。
それがあなたにとってどんなものか、ぜひ思い描いてみてください。
数年前まではあまり考えられなかった多種多様な働き方は、今や身近のものになりつつあり、個人の選択次第でそれが手に入る時代になりました。
働き方は多様化する一方で、会社員よりも個人事業主やフリーランスとして働く人の数の方が上回る日もそう遠くはないかもしれません。
今会社員として働いている方にとっては個人事業主になることは少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、一歩一歩準備をしていけば実は誰でも確実になることができます。
自由な働き方も豊かな収入も両方が手に入るのが、Webライターというお仕事。
Webライターで手堅く個人事業主になって、今こそ理想の人生を手に入れる一歩を踏み出してみませんか?
質問や感想があればご記入ください