WEBライターを始めたばかりの方には、クライアントと直接契約をしたことがまだない人も多いでしょう。
今後もっとWEBライターで稼いでいきたいと考えているのなら、クライアントと直接契約を結び、案件を受注していくのがおすすめです。
ベテランのWEBライターほど、直接契約で案件を獲得しています。
しかし、クラウドソーシングしか利用したことがなければ、直接契約はわからないことだらけかもしれません。
「直接契約とはどのようなものなの?」
「みんなどうやって直接契約を取っているの?」
などの疑問が浮かんでいることでしょう。
直接契約はフリーランスに限らず、副業でWEBライターをしている人も取ることができます。
そこで今回は、直接契約の取り方を中心にメリットや注意点、仕事の流れ、必要な書類の書き方などを解説していきます。
WEBライターとしてさらに活躍するために、参考にしてみてください。
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クラウドソーシングと直接契約の違い
クラウドソーシングも直接契約も、業務の一部を外部の企業や個人に依頼する業務委託である点は同じです。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したいクライアントが受注したいワーカーに、インターネット上で業務委託をおこなえるサービスです。
クライアントとワーカーを仲介するのが、クラウドソーシングサイトになります。
一方の直接契約とは、クライアントとワーカーの間に仲介を挟まずに業務委託契約を結び、業務をワーカーに依頼することです。
両者は、クライアントとワーカーの間に仲介が入るか入らないかが違う点になります。
直接契約のメリット
ベテランWEBライターになるほど、直接契約で稼ぐことが増えていきます。
それは直接契約のメリットが大きいからですが、WEBライターだけではなくクライアントにとってもメリットがあります。
WEBライター側のメリットとクライアント側のメリットを順にご紹介します。
WEBライター側のメリット
WEBライター側のメリットを3つご紹介します。
手数料分も報酬として受け取ることができる
多くのクラウドソーシングサイトでは、報酬の20%前後が手数料として引かれ、さらに報酬を口座に振り込む際の手数料もワーカー負担のところが多いです。
振込手数料がおよそ500円前後と考えると、例えば10,000円の報酬があった場合、口座に入金される金額の目安は7,500円ほどになります。
例:(報酬額10,000円)-(クラウドソーシング手数料2,500円)-(振込手数料500円)=7,500円
※厳密には源泉徴収されるとさらに数十円ほど少なくなりますが、ここではわかりやすくするために省いています。
直接契約なら手数料は引かれることがないので、この場合10,000円がすべて報酬になります。
収入が安定する
直接契約したいクライアントは、普段から多くのライティング案件を抱えているため、長期で安定して依頼できるWEBライターを探しています。
大手企業が所有するメディアへ寄稿する場合も多く、クラウドソーシングよりも単価が高い傾向にあることも特徴です。
クライアントの信頼を得られれば、継続して仕事が依頼されるので、収入が安定するようになります。
単価交渉しやすい
クラウドソーシングの場合、設定された単価で納得して応募する場合が多いので、交渉の余地はほとんどありません。
一方で直接契約は、クライアントとの信頼関係を築いたうえで、専門性の高さや自分の市場価値を提示するなどして、単価アップ交渉をおこないやすくなります。
記事の執筆以外にもできることを請け負えば、報酬アップの交渉が可能です。
ただし、クライアントに「単価が上がっても継続してお願いしたい」と思ってもらえるようなWEBライターになる必要があります。
クライアント側のメリット
クライアントが直接契約をするメリットを2つご紹介します。
量と品質が安定する
直接契約を希望するクライアントは、常に多くの案件を抱えていると前述しました。
案件数が多いと、クラウドソーシングを利用することはあります。
ワーカーの数が増えると、締切までに納品しない人や連絡が取れなくなる人など、意識が低い人に当たってしまうリスクが生まれるのです。
このような人に依頼してしまうと、業務委託をしているのにクライアント側の仕事が増える可能性もあります。
しかし、直接契約ならWEBライターのスキルレベルもわかっており、長期的に定量の仕事を依頼できるため、量と品質を安定させられます。
要望を伝えやすい
長期的な付き合いになるほど、意志疎通がスムーズにできるようになります。
細かなニュアンスや修正指示などの要望が伝わりやすくなり、修正のクオリティが上がるので、クライアントの作業負担が減ります。
また、新しいジャンルの記事の制作が必要になったとしても、クライアントが意図するところの理解が早いことが期待できます。
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WEBライターが直接契約を取る方法
WEBライターが直接契約を取るとよいことはわかりましたが、では実際どうやったら直接契約を取れるのでしょうか?
WEBライターが直接契約を取る方法にはいろいろありますので、できそうなものから挑戦してみてくださいね。
SNSで探す
SNSのなかでも、特にTwitterで検索するのがおすすめです。「ライター募集」や「WEBライター募集」で検索してみてください。
また、得意分野を活かしたいなら「スポーツライター」や「映画ライター」など、絞って検索してもよいでしょう。
検索結果には、募集情報だけではなく“悪質募集クライアントの見極め方”など、有益な情報がたくさん出てきます。
長期案件や高単価案件も多いので、定期的にチェックするのがおすすめです。
最近では、YouTuber兼WEBライターがYouTube動画で仕事を募集しているのを見ることもあるので、いろいろなSNSで情報収集するとよいでしょう。
メディアサイトに営業する
インターネット上には、さまざまなジャンルのメディアサイトが数多く存在します。
気になるメディアサイトの運営に、WEBライターを募集していないか直接メールや電話で営業をかけてみるのも一つの方法です。
メディアサイトでは、一定量の記事コンテンツ作成が必要なため、常にWEBライター不足のところもあり、タイミングがよければすぐに直接契約を取れるかもしれません。
また、メディアサイト上でライター募集を告知していることもあるので、いろいろなサイトを普段からチェックしておくとよいでしょう。
制作会社や編集プロダクションに営業する
制作会社や編集プロダクションとは、企業などから依頼を受けて、ホームページや前述したメディアサイトの運営代行などをおこなっている会社です。
このような会社に直接、WEBライターを募集していないか営業をかける方法もあります。
制作会社などの場合は、WEBライティングだけではなく、取材やコピーライティング、LP用記事の執筆なども依頼されることがあります。
将来的にWEBライティング以外にも挑戦してみたい方は、こうした会社に営業するとよいでしょう。
求人サイトの募集に応募する
WEBライターの仕事は、求人サイトでも募集されています。
基本的にWEBライティングは在宅でもできるため、募集内容や契約形態、雇用形態がさまざまです。
一般的に、WEBライターの仕事は記事が納品完了しないと報酬がでませんが、時間給制を採用しているところも見られるようになりました。
軽く調べただけでも情報がたくさん表示されるので、一度求人サイトで検索してみてはいかがでしょうか。
人脈から仕事につながる
イベントや異業種交流会で知り合った人がWEBライターを探していたなど、出会いや人脈から仕事につながることがあります。
人脈から仕事につながるチャンスを作るためにも、交流会やセミナー、コミュニティに参加してみるのもおすすめです。
また、人脈自体は作っておけば武器や財産になりうるので、積極的に作っておくとよいでしょう。
ブログを見て直接依頼が来ることもある
ブログを運営している人の場合、読者から仕事の依頼が来ることがあります。
普段から優秀なWEBライターをスカウトしたいと考えている人は、いろいろな人のブログを見ている可能性があります。
ブログに仕事依頼用の連絡先を表示させておくとよいでしょう。
また、SNSでブログを紹介したり、名刺の裏にブログのURLを掲載しておくなど、普段から多くの人の目に留まるようアピールしておくこともおすすめです。
WEBライターが直接契約を取るときの4つの注意点
直接契約を取るなら、注意しておかなければならないこともあります。
ここからは、直接契約を取るときに知っておくべき注意点をご紹介します。
トラブルは自分で対応しなければならない
クラウドソーシングでは、運営側がトラブルの相談に乗ってくれたり、仮払い制度で報酬の完全未払いを防げたりします。
しかし直接契約ではクライアントとの交渉は、すべてWEBライター本人がおこなわなければなりません。
契約書の内容をきちんと確認し、自己責任で契約を交わすことになります。
めったに起こることではありませんが、もし報酬の未払いやトラブルに遭ったときのために、相談できる人を作ったり、コミュニティに参加したりしておくとよいでしょう。
執筆以外の作業が増えることもある
執筆以外の作業とは、請求書などの事務作業や記事入稿作業、編集、取材、企画などです。
請求書は、毎月WEBライター側が作成しクライアントに送付するもので、直接契約の場合は必要になります。
記事入稿作業とは、WordPressや専用のサイトに入力する作業です。
クラウドソーシングでも記事入稿までを業務内容に含む案件は多いので、WordPressやHTMLに関する知識は勉強しておくとよいでしょう。
また編集や取材など、ライティングに関連する仕事の依頼が増えていく可能性もあります。
報酬をもらいながら学べる場合もあるので、興味があればどんどんチャレンジするとよいでしょう。
自分を売り込む力が必要になる
直接契約を取るためには、クライアントに自分を売り込む力が必要になります。
クライアントから見て、どのようなWEBライターと直接契約したいと思うのでしょうか?
例えば、
- SEOの知識を持っている
- まとまった本数を書ける
- 記事を書くスピードが早い
- 新しい企画を提案できる
- 校正や校閲、リライトができる
などのように、執筆力以外でクライアントが「頼りになる」、「メリットがある」と感じるポイントを洗い出し、自分を売り込めるとよいでしょう。
実績やポートフォリオを提示できないと難しい
クライアントと直接契約する場合、必ずといっていいほど実績やポートフォリオの提出を求められます。
これらなしにテストライティングで判断されることもありますが、テストライティングは報酬が出ないことも多いです。
すぐに確認できる実績やポートフォリオがなければ、契約までに時間がかかりすぐに受注に進めないので、時間をロスしてしまうことになります。
チャンスを逃さないように、実績やポートフォリオをすぐに提示できるようにしておきましょう。
直接契約をする場合の業務の流れ
直接契約で、仕事を受注する場合の業務の流れをご紹介します。
面談やテストライティングをおこなう
仕事を依頼する前に顔を合わせて話をしたい、と考えるクライアントもいます。
最近はオンラインミーティングも多いですが、クライアントの会社に訪問を求められることもあるようです。
反対に面談や会社訪問はまったく求められず、実績やポートフォリオが確認できればメールやチャットだけでOK、という場合もあります。
面談や会社訪問は嫌なら断ってもよいと個人的には考えますが、無理のない範囲で対応するようにしてくださいね。
面談後は、クライアントが確認できる実績やポートフォリオがなければ、テストライティングがおこなわれることがあります。
ヒアリングだけで契約になることもありますので、こちらもクライアント次第です。
テストライティングは、クライアントが指定するキーワードで試しに記事を書いて提出することになります。
報酬が支払われることもあれば、無報酬のこともあります。
ただ、テストライティングでは、文字数が多い記事を求められることはないでしょう。
契約を交わす
クライアントとWEBライターの間で契約書を取り交わしますが、一般的にはクライアントが作成した契約書にWEBライターが署名します。
トラブルを避けるためにも、契約書が用意されていなければWEBライターから提案したほうがよいでしょう。
最近では、契約書を交わすための電子サービスを採用するところが増えました。
その他にも、郵送されてきたものに署名捺印し返送する方法や、ファイル(WordやExcel)をメールに添付してやり取りする方法などがあります。
契約書をもらったら、必ず内容をすべてチェックしてから署名してください。
レギュレーションやキーワードの確認
レギュレーションとは、記事の品質や体裁を均一に揃えるためにクライアントが設けたルールです。
WEBライターを複数抱えているところでは、書く人によって書き方に違いが生まれないようにするために、クライアントが用意しWEBライターと認識を共有します。
レギュレーションが共有されたら、最後までしっかり読み込んでおきましょう。
執筆記事のキーワードもクライアントが用意し、WEBライターに割り振ります。
スケジュール確認
だいたい、1ヵ月単位で何本納品と決め、スケジュールに合わせて業務を動かしていくことが多いです。
ほかにも書けるだけ書いてくださいという場合、目安はあっても特に細かく締め切りを決めていない場合など、クライアントによってルールが違います。
記事の執筆、修正対応ののち納品
キーワードが割り振られたら、まずは記事の構成を作り、ディレクターなどに確認を取ります。
ディレクターの了承が得られたら、いよいよ本文の執筆です。
本文を書き終わったら一度提出し、ディレクターや専門家にチェックしてもらいます。
修正が必要な場合は差し戻されるので、指示された場所をWEBライターが書き直して再度提出し、OKが出れば納品です。
請求書を作成し、クライアントに送付する
指定された日までに請求書を作成し、クライアントに送付します。
毎月○○日締めの翌月○○日払いなどと決まっていれば、指定のとおりに請求書に記載しましょう。
請求書の書き方に関する詳細は、のちほどご紹介します。
指定日までに入金されたか確認する
請求書を送付するときは、支払い期限を必ず記載します。
支払い期限までに請求金額どおりの額が、指定した口座に入金されたかを確認しましょう。
直接契約をするなら知っておきたい書類の書き方
契約書と請求書が必要なのは、フリーランスだけではありません。
副業で仕事を請け負う場合でも、直接契約をするなら契約書と請求書が必要になります。
最後に、契約書と請求書について解説していきます。
契約書
契約書はWEBライターが用意するわけではなく、クライアントが提示してくれます。
まれに用意していないクライアントもいるようなので、そのような場合はトラブル回避のためにこちらから用意、または提案してもよいでしょう。
こちらで契約書を用意するとしても、インターネットで「WEBライター 契約書」と検索すれば、無料で使えるテンプレートが見つかります。
このようなテンプレートを使えばよいので、難しく考える必要はありません。
また、契約書と同時に秘密保持契約を結ぶこともあります。
WEBライターの責任で情報漏れを起こすと秘密保持契約違反となり、損害賠償を請求されることにもなりかねませんので、情報の取り扱いには十分注意しましょう。
契約書や秘密保持契約書は、最後までよく読んでから署名してください。
請求書
請求書は、1ヵ月の納品分をまとめて月末に請求するところが多いです。
WEBライター側で請求金額を計算し、クライアントへ決められた指定日までに送付します。
請求書も検索すればテンプレートが簡単に見つかるので、利用してみるとよいでしょう。
記載しなければならない項目を以下に挙げます。
- 請求日
- 請求番号(任意)
- クライアントの企業名・担当部署名
- WEBライターの住所・氏名・電話番号
- 納品記事(作業)の明細、本数、単価
- 振込口座
- 振込期日
- 消費税(源泉徴収額)
注意しなければならないのが、個人事業主登録をしている場合は源泉徴収額を記入しなければなりません。
源泉徴収税は、個人事業主への税抜き報酬額の「10.21%」を所得税として源泉徴収し、クライアントが国に納めなければならない税金です。
WEBライターが源泉徴収額を計算し、請求書に記載する必要があります。
<計算式>
源泉徴収税額=報酬金額 × 0.1021
(報酬金額 × 消費税)-源泉徴収税額=請求金額
まとめ
WEBライターの直接契約に関してご紹介してきました。
直接契約を取れるようになると、案件を長期的に受注できたり、収入が増えたりとWEBライターの仕事が安定していきます。
案件を取るまでの努力が必要だったり、注意しなければならないことがあったりもしますが、直接契約の方がWEBライターにとってはメリットが大きいことは確かです。
その一方で、クライアント側にもメリットがあるので、直接契約できるWEBライターを探している制作会社やディレクターはたくさんいます。
SNSなど身近なところにも直接契約のチャンスはあるので、ぜひ探してみてください。
今回の記事を参考にあなたも直接契約を取って、WEBライターとしてさらに活躍していきましょう!
質問や感想があればご記入ください