社会人になると「目標を立てろ」と言われることが増えます。
ですが入社したばかりだと仕事を覚えるので精一杯だったり、どのように目標を立てたらいいのかわからなかったりしますよね。
目標を設定できたとしても、いつも未達で終わってしまう、経理や事務職など職種によっては「もっと具体的な目標を立てるにはどうすればいいんだろう」という方もいるでしょう。
私も入社してすぐの頃は、新しい環境に慣れるので精一杯だったので目標設定で悩む気持ちはわかります。
そんな私ですが、今は目標を立てて毎日仕事が充実しているなと感じます。
それは、今の自分にあった目標が立てられているからです。
この記事を読んでくださっているということは、目標や目標の見つけ方について調べている方だと思うので、どこかで“SMART”など聞いたことがあるかと思います。
私もこのフレームを使ってみたことはあるのですが、なかなかうまくいかないですよね。
SMARTの法則は、目標が立てやすい部署の人や、目標設定に慣れている人であれば使いやすいのですが、目標設定初心者の方には少し難しいのです。
そこで、「この3つを押さえれば目標を作れる」という目標に必要な3要素をご紹介します。
さらに、目標を達成するためにやるべきことを、すぐにできるものと長期スパンで取り組んでみてほしいことに分けてご紹介します。
今回ご紹介する内容を取り入れて、自分に合った目標や目標達成に必要なことのヒントを見つけて実践してみてくださいね。
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目標の3要素は「何を」「いつまでに」「どのくらい」
さっそく目標に入れてほしい3要素をご紹介しますね。
目標は、次の3つの視点で考えてみてください。
- 何を
- いつまでに
- どのくらい
それぞれ解説していきます。
「何を」:達成したいことを見つける
「何を」は文字通り、達成したいことやテーマです。
この段階では、「営業チームで売上1位になる」「任された仕事を完璧にこなす」など抽象的なものでもOK。
具体的に考えられるのがベストですが、まずは目標に掲げたいテーマをぼやっとでもいいので、書き出してみることが大事です。
何個か書き出せたら、次の2つのポイントをふまえてブラッシュアップしてみましょう。
- 2種類の目標を意味を区別する
- 少し背伸びした目標を設定する
それぞれ解説していきます。
2種類の目標を区別する
目標には大きく2種類があります。
あまり思いつかなかった方は、この2つの視点から探してみると目標を見つけられるかもしれませんよ。
①発生型目標
発生型目標とは、ライターなら「誤字脱字が多い」、営業マンなら「月3件成約が平均なのに1件しか成約できてない」、経営者なら「赤字が2ヶ月続いている」など、見えている課題に対して克服したり改善したりしなければならないもののことです。
通常ならここまでは達成できている、あってはいけないという基準に到達していない場合は、そこをクリアすることを目標にしてみてもいいかもしれませんね。
特に入社したてだと仕事を覚えたり慣れたり、ミスなくこなせるようになるのがファーストステップという方も少なくないはず。
私も経験しましたが新人の頃は、自分では完璧だと思っていてもミスがあったり、できていても完了までのスピードが遅かったりと課題に感じていることも少なからずあるのではないでしょうか。
このような、目に見えた課題を解決すると仕事のスピード感や達成感を感じやすいですよ。
②設定型目標
設定型目標とは、「チームでは年内の売上を前年比1.5倍にすると掲げたけど、前倒しで10月までに達成しよう」と自ら高みを目指す目標のことです。
自分の課題が目に見えてない方や、もっとこうなりたいという理想を持っている方もいますよね。
その方は目標を繰り上げて設定してみてください。
発生型課題であれば年内に今から1.5倍成約するために今の課題から目標を設定しますが、設定型目標の場合は前倒しで10月までに達成するなどのように目標を繰り上げるのです。
発生型目標に比べて設定型目標は自分の意思次第ですが、達成できたときは充実感がより大きくなります。
少し背伸びした目標を設定する
目標を設定するうえでもう一つ大事な観点は、「今の自分では達成が厳しいかも、、」というレベルの目標を設定すること。
設定型目標と重なる部分もありますが、現状の自分では少し厳しいレベルの目標を設定することでやりがいを感じられます。
もちろん、今まで月に5件成約をとっている人がいきなり月50件成約するという明らかに達成が困難な目標を立てれば、モチベーションが下がるリスクがあります。
逆に月3件成約するという無難にやっていても達成できてしまう目標でもモチベーションが下がるのです。
なので、ハードルを上げすぎず、ちょっと背伸びをしないと達成できない目標を設定することが重要です。
現状を100%とするなら、120%の目標を目指してみましょう。
もし今の能力値がわからない方は、周りや先輩に聞いてみたうえで設定してみてください。
「いつまでに」:達成する期限を決める
目標に必要な要素の2つ目は、目標を達成する期限を決めることです。
目標に限らず、期限を決めることはとても重要です。
たとえば、ダイエットはわかりやすいですが、ただ「10kg痩せる」と目標を設定しても、「今月は食べたいもの食べて来月から頑張ればいいか」とついつい甘くなってしまい、結局達成できないケースが多いです。
仕事でも「仕事をミスなくこなせるようになる」「成約数を5件増やす」でも、期限を決めなければ「とりあえず今月はいいか」とどこかで甘くなってしまいますよね。
どれくらいのスパンで区切るかは人によって異なりますが、できるだけ1〜2ヶ月スパンが理想です。
1〜2年スパンだと定期的に振り返ることができませんし、1日単位くらい短いスパンだと職種によっては達成できないこともあるでしょう。
もちろん、目標を立てたら全て達成できるとは限りませんが1〜2ヶ月スパンで振り返れば軌道修正もしやすいですよ。
「どのくらい」:客観的に測れる指標を作る
そして、目標に必要な要素の3つ目は「どこまで達成するのか」という指標を作ることです。
ここではできるだけ具体的に考えることが重要です。
事務職や経理職など職種や、「仕事に慣れてミスをなくす」など、数字で表しにくい場合は、点数をつけられるように基準を決めてみましょう。
目標設定が苦手な人にありがちなのが、0か100かで考えてしまうこと。
「ミスを0にする」「100%にする」など、「できたかできなかったか」でしか測れないと達成できなかったときに「やっぱりダメなんだ」と落ち込んでしまいますよね。
積極的な人であればあるほど「先月より売上を2倍にする」など背伸びした目標を立てると思いますが、「あとちょっとで達成できたのに」というところまでいって達成できなかったケースはよくあります。
ここでも0か100かでしか考えないとずっと未達の状態が続きモチベーションが下がるリスクがあるのです。
そのため、ここまでできたら80点のように点数をつけ、達成率で測るのをおすすめします。
「2ヶ月後までに仕事を覚えて滞りなく進められるようにする」という目標なら、その目標を達成するのに必要な要素をチェックリストにして、そのうち来月までに達成する個数を決めて期限までに全部できたら目標を達成したという形にすればわかりやすくなり、行動もしやすいですよね。
また、「仕事に慣れる」と目標を設定した場合、それを言い換えると今までは先輩の確認が必要だった業務を任せてもらえるようになること、と書くことができます。
今までは5個全ての業務に先輩のOKが必要だったものが、来月は半分になり2ヶ月後は全て任せてもらえるようになれば目標を達成したと言えるでしょう。
このように目標を設定するうえでは、できたできなかったではなく、どこまでできるようになったかの指標を作ることが重要です。
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着実に目標を達成するコツ4選<短期スパン>
ここまで目標に最低限必要な3つの要素を解説しました。
ここまででもすでに目標を設定する糸口が見つかった方もいると思いますが、さらにその目標を達成しやすくするコツをご紹介します。
今日からすぐにできるものもあれば、少し時間をかけて長期的に取り組むことで効果が出るものがあります。
まずはすぐにできるコツを4つご紹介しますね。
まずは自分が達成できそうな範囲で目標を立てる
頑張れば達成できそうな目標と、頑張っても達成できるのは1%くらいの目標、あなたはどちらにモチベーションが上がりますか。
おそらく、頑張れば自分でも達成できそうな目標ですよね。
目標を達成するのにまず大事なのは、自分でもできそうと思える目標を設定してみることです。
途中でもお伝えしたように、今まで成約したことがないのに月50件成約するのはほぼ不可能です。
ですが、「月3件成約する」と目標を設定すれば、自分でも頑張ればできるかもしれないと思えるのではないでしょうか。
プライベートでも同じで、料理が上手くなりたいと思っていきなりカレーをスパイスから作るのはハードルが高いですが、「卵焼きやチャーハンなど簡単な料理を作れるようになる」であれば、なんとかできそうと思えるはず。
このように、まずは自分でもなんとかなりそうと思える範囲の目標を立てて実行してみてくださいね。
小さくても毎日継続して行動する
目標の大小にかかわらず大事なのは、毎日継続して行動することです。
アスリートが活躍できた秘訣や理由を聞かれると、「毎日素振りをしたから」など小さな積み重ねをしたという声をよく聞きますよね。
これはアスリートに限らず、仕事でもプライベートでも共通していることではないでしょうか。
日々の中で直接成果に繋がらなくても、昨日よりも作業時間が5分早まった、昨日よりもお客さんの反応が良かった、など小さな変化がやがて大きな成果になります。
こうした小さな変化は毎日の積み重ねによって生まれるものです。
はやる気持ちはわかりますが、どんなに小さくても毎日継続して行動するのを心掛けてみてください。
行動や結果を振り返る習慣を作る
定期的に目標や行動計画を振り返り、必要に応じて軌道修正することは必須です。
思っていたよりも早く達成できたのであればより高い目標に変えてみたり、達成が遠いと感じたのであれば課題があるのかを探して解決するための行動を追加したり目標を修正したりする必要があります。
目標を立ててから設定した期限まで振り返らなければ50%しか達成できなかったことも、途中で振り返り改善するためのアクションを取ったり、軌道修正をすれば同じ未達でもあとちょっとのところまでいったというのは珍しくありません。
また、今の目標を変えたいと思うこともあるかもしれません。
仕事でもプライベートでも、目標を立てたときと生活習慣や業務内容が変化するケースがあります。
状況が変わらなくても考え方や価値観が変わり、目標そのものに魅力を感じなくなったり、もっと高い目標を立てたくなったりすることもあります。
それも定期的に振り返ることでより充実した働き方やプライベートを充実させることにつながるため、定期的に見直すことが重要なのです。
理想の姿をイメージする
こうなりたい、これをしたいという目標を見つけても、なかなか行動に起こせないことがあります。
そのときは、理想としているロールモデルや自分の目標をすでに達成している人をイメージしてみましょう。
その人たちはどのように目標を達成したのか、「もし〇〇さんだったらどのように取り組むだろう」と想像してみてください。
たとえば、営業の成績を上げたいなら、先輩はお客さんと話すときにどのような話し方をしているのか、事前にどのような準備しているのかなどです。
また、より徹底するなら何時に来て商談以外の時間はどのように過ごしているのか、仕事以外のことも観察して取り入れると良いでしょう。
このように、モデルや理想の姿をイメージ、あるいは観察して自身の行動に取り入れるのは目標を達成するうえで効果的ですよ。
着実に目標を達成するコツ4選<長期スパン>
ここまでは、すぐに始められるコツをご紹介しました。
最後に、少し難しいですが効果がある4つのコツをご紹介します。
この4つは見つけたり作り上げたりするのに時間がかかるかもしれませんが、一度できたら長期的にあなたを支えてくれるものです。
目標を達成するためのモチベーションを見つける
目標を達成するのにモチベーションは必須です。
ここでいうモチベーションとはやる気とは異なり、「この目標を達成するとどのようなプラスの効果をもたらすのか」「目標を達成するプロセスを通してどのような成長が期待できるのか」など、あなたを突き動かす動機となるものを指します。
仕事で目標を設定する場合、売上アップのためなど会社に貢献するためだけになりがちですが、それだけをモチベーションにするのは難しい方も多いはず。
その目標を達成できたときのイメージを膨らませると、目標達成のモチベーションが高まり、達成もしやすくなりますよ。
目的と目標のつながりを見つける
目的と目標を紐づけることも大切です。
目標設定の話になると、どうしても目標を決めることや達成することに集中しがちですが、目標は目的を達成するための手段にすぎません。
運転でたとえるなら、目的地にたどり着くための中間ゴールが目標なので、その目標が目的とのつながりをはっきりさせることが必要なのです。
営業で成果を上げたい理由、それは収入を上げて豪華な家に住みたい、幸せな家庭を築いて毎日を充実させたい、趣味に使えるお金を増やして楽しみたいなど目的はいろいろあります。
ここで大切なのは目的を達成するのに営業で売り上げを上げることだけが手段ではないということ。
他の部署で活躍すればこれらの目的を達成することはできるはずですし、目的が定まっていないと仕事でうまくいかなかったとき、目標未達となったときに前に進みづらくなるのです。
すぐに見つけられないかもしれませんが、目的を明確にしてそこに紐づく目標を見つけられると仕事が充実しますし、モチベーションの維持もしやすくなりますよ。
中間ゴールとそのためのアクションを設定する
目標を立てたら、その目標を分解して達成のために必要なことを書き出してみましょう。
最初に決めた目標を分解して中間ゴールを決めること、そして中間ゴールに到達するためのアクションを設定するのをおすすめします。
たとえば、まず1件成約するのを目標にしたとしましょう。
成約するのに必要なことを細かく分けると、トークスキルをあげたり、お客さんのニーズを汲み取ってより刺さるポイントを見つけるリサーチをしたり、商品やサービスのことをインプットしたりさまざまありますよね。
トークスキルを上げるのも、本を読んだり、先輩に聞いたり、話し方の動画を見たり、トークの練習をしたり手段はたくさんあります。
それをいつ、どれくらいやるのかを決めて、今日はこれをやったらOKというプチ目標を決めてみてください。
これであれば、漠然としていた業務がより明確になり、毎日これをやれば目標達成できたという達成感を感じながら、成長ができて気づいたら元々の目標も達成できる好循環に入れますよ。
チームや同僚とのつながりを大切にする
より大きな目標を達成したいなら先輩や同僚とのコミュニケーションは必須です。
一人一人が優秀でも、コミュニケーションがうまく取れていなければチームとして大きな成果を出すことは難しいでしょう。
ここでいうコミュニケーションには2つの意味があります。
1つは、役割としてのコミュニケーション、もう1つは人としてのコミュニケーション。
役割としてのコミュニケーションとは、「デザイナーとディレクター」「先輩と自分」などの業務上の関係で、どこまで仕事が進んでいるのか、どこで滞っているのかなど業務上でのかかわりを指します。
このコミュニケーションがうまくできていれば、チームメンバーや後輩がどの仕事をしているのかがわかりますし、仕事が滞っているとしてもどこに原因があるのか掴みやすく仕事が円滑に進みます。
また、人としてのコミュニケーションは挨拶やメンバーへの配慮や尊敬など、役割関係なく気持ちの良いかかわりをすることを指します。
チームで仕事を進めるとき、必ずと言っていいほど起こる衝突。
コミュニケーションが取れている組織であれば衝突しても結果的に繋がりがより深くなり、より大きな成果につなげることができますが、関係が築けていなければ衝突して空中分解してしまいますし、そのような状況ではモチベーションも低下してしまいますよね。
コミュニケーションは1日で円滑になるものではなく、時間をかけて築いていくものです。
そのためには、関わる時間を増やしたり気遣いなど基本的なコミュニケーションを取り続けることが重要です。
まとめ
今回は目標に必要な3要素について解説しました。
- 達成したいことをとにかく書き出してみる
- 目標を達成する期限を決める
- 目標達成の指標を作って達成度合いで測る
今まで目標を立てたことがあまりない方は、最初は難しいかもしれませんが、今回ご紹介した3つの要素をまずは書き出すところから始めてみてください。
目標を達成するコツでもご紹介しましたが、目標を分解して小さな目標をこつこつクリアしていくことが大きな目標を達成する秘訣です。
目標に正解はありませんし、最初から「売上を2倍にする」などハードルを上げなくて大丈夫。
まずは簡単な目標を達成するところから始めてみましょう。
質問や感想があればご記入ください