仕事でもプライベートでもいろいろと目標を決めるときがあると思います。
でも、どうやって目標を立てればいいのでしょうか。
また、目標には「定性目標」と「定量目標」がありますが、この2つはどう違うのでしょうか。
この記事では、「定性目標」と「定量目標」とはどんな目標なのか、また、目標設定をするときのポイントは何かなどを、具体例を挙げて解説していきます。
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定量目標・定性目標とは?
まずは、定量目標・定性目標それぞれの意味と立て方をご紹介します。
定性目標とは
定性目標とは、数字で表せない目標のことです。
自分がどうなりたいか、どうありたいかに重点を置いています。
「包容力のある落ち着いた人になりたい」
「人を育てられる人になりたい」
「英語が話せるようになりたい」
こうなったらいいな、こんな人になりたいなという理想の状態を目標に設定します。
具体的な数値で表せないので、目標を達成するまでのプロセスを重視するのです。
数値よりも行動に注目するため、行動目標とも言われています。
定量目標とは
定量目標とは、数字で表す目標のことです。
「3ヶ月で5キロ痩せる」
「毎月1万円ずつ貯金をする」
「ミーティングの設定時間は1時間以内にする」
のように、数字で表せるため目標が具体的でわかりやすいですね。
結果も数値で出せるので、目標が達成されたかどうか、途中経過であれば今どの段階にいるのかなどが一目でわかります。
客観的に評価できるため、他の人にも目標の達成度を伝えやすいです。
定性目標の立て方
定性目標はプロセスを重視します。
具体的な数字はなくても、目標を達成するまでの道のりを段階的に設定することはできます。
定性目標の設定のポイントは次の通りです。
- 短期と中長期の目標を決める
- 定期的に途中経過を確認して見直しをする
- 定量目標とのバランスを取る
- 最終的な目標は明確にしておく
短期的な目標を設定して少しずつ目標を達成していき、中長期の目標に沿っているか定期的に見直します。
目標がどのくらい達成されているかを確認するには、定量目標も設定して具体的な数値を見ながら比較します。
途中で目標を見失わないように、最終的に何を目指しているのかを明確にしておきましょう。
定量目標の立て方
定量目標は結果を重視します。
数字で表せるのが特徴で、達成度や結果がわかりやすいです。
定量目標の設定のポイントは次の通りです。
- 具体的な数値を含めた枠組みごとの目標を決める
- 定期的に途中経過を確認して見直しをする
- 定性目標とのバランスを取る
- 目標達成に対して効果がある数値を設定する
「定期的に途中経過を確認して見直しをする」「定性目標とのバランスを取る」という点は定性目標のポイントと共通しています。
「具体的な数値を含めた枠組みごとの目標を決める」というのは、会社、部署、個人などそれぞれの立場の目標を決めるということです。
会社の目標が決まったら、その目標に合うように部署や個人の目標を決めていきます。
また、目標に設定した数値は、最終的な目標を達成するために効果がある数値にすることが大切です。
例えば、営業の部署で「1ヶ月に新規顧客を10件増やす」という目標を掲げたとします。
営業部の社員はそれぞれ自分の目標を決めます。
「展示会でブースを訪問し、10社以上名刺交換をする」「新サービスの説明会を開いて参加企業にアンケートを取り、後日会社訪問のアポイントメントを5社以上取る」
このように部署の目標達成に関係のある内容で、結果につながるような数値を設定しましょう。
1日100件訪問するとか実現できないような数値ではなく、がんばれば達成できそうな設定にすることが重要です。達成したい目標から外れていないか、定期的に確認してくださいね。
SMARTの法則とは
定量目標を設定するときに参考になるのが「SMARTの法則」です。
これは1981年にジョージ・T・ドランという人が提唱した法則で、定量目標の設定に活用されています。
SMARTの法則の要素は次の5つです。
- Specific:具体的である
- Measurable:計測可能である
- Achievable:達成可能である
- Related:関連性がある
- Time-bound:期限がある
定性目標と定量目標の両方に当てはまるものもあります。
それでは、それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。
具体的である
具体的とは曖昧ではなく、はっきりした形があったり、明確にイメージが浮かんだりすることです。
目標がはっきりしていれば、誰が見てもわかりやすく、お互いに共通の認識を持つことができます。
例えば、社内で資格取得を目標にした場合、具体的にどんな資格を、どのくらいのレベルで、何人くらい必要なのかなどを決めます。
「社内システムの担当者は、今年の10月までに全員ITパスポートを取得すること」
「経理課の3割は年内に簿記3級を取得すること」
「海外事業部のメンバーのうち5名は来年3月までにTOEIC700点以上を取得すること」
このような目標設定であれば、誤解や勘違いをしないで済みますね。
具体的にするには、5W(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」)を意識しながら目標を考えるのがポイントです。
計測可能である
計測可能な目標とは、途中経過や達成率が数字で表せる目標のことです。
「毎月の売り上げが前年と比べていくら上がっているのか」
「商品の販売個数は直近の3ヶ月で何個売れたのか」
「新規の顧客は昨年と比べて何社増えたのか」
このように数値で表せると、目標達成までの進捗がわかりやすいですよね。
すでにお伝えしたとおり、定量目標は数値化が必須です。
計測可能かどうかは大事なポイントなのでぜひ覚えておいてくださいね。
達成可能である
目標を高く掲げることは悪いことではありませんが、あまりに現実からかけ離れた目標はかえって逆効果です。
実現できない目標だと最初から諦めてしまったり、プレッシャーが強すぎてやる気を失くしてしまう人もいるでしょう。
目標設定のポイントは、達成できそうだと思うラインより少し上のレベルにすることです。
適度な緊張感があり、この目標なら達成できるはずという自信も保てるので、モチベーションが維持できます。
目標が達成できれば自信になり、次の目標に挑戦する意欲が湧いてくるので、良いサイクルが生まれますよ。
関連性がある
目標設定は、実現したいことに関係する内容にします。
例えば、海外の取引先とのWEBミーティングが増えて英会話力を上げたいと思っている人が、プログラミングの勉強をしても意味がありませんよね。
この場合は、ビジネス英会話の講座を受けたり、英会話の個人レッスンを受けたりする方が効果的です。
当たり前のように感じるかもしれませんが、意外と最終ゴールと目標が関連づいていないケースは多いので、ぜひみなさんの目標も見直してみてくださいね。
期限がある
目標設定に期限がないと、つい後回しにしたり時間をかけすぎたりして、なかなか計画が進まないということになりがちです。
そうならないように、目標には必ず期限をつけましょう。
ポイントは、短期(〜1ヶ月)の期限と中長期(1ヶ月〜)の期限をそれぞれ設けること。
まずは短期目標の期限を守りながら、1つずつ目標を達成していきましょう。
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職種別の目標設定の具体例
一口に目標と言っても、会社や所属するグループによって内容はさまざまです。
中でも仕事に関する目標は、職種によって違いが出ます。
営業部門はどうやって売上を伸ばすか、管理部門はどうしたら効率の良い仕事ができるか、技術部門はいかに高品質の良い製品を作れるかを考えます。
ここからは、職種別の目標設定について見ていきましょう。
営業部門
営業部門は、売り上げが直接評価に影響するので、自然と数値目標が多くなります。
定量目標しかない営業部門も多いです。
ですが、チームとしてお互いに協力して仕事をすることも重要なので、情報を共有し、同じ目的に向かって進めるように、定性目標を決めることも大切です。
定性目標の具体例
- お客様の話を誠意を持って聞く
- チームで協力して顧客訪問をする
- お客様への報告はタイムリーにおこなう
定量目標の具体例
- 月の売上200万円を達成する
- 粗利目標は前年比プラス3%を達成する
- 新規顧客を毎月5件増やす
管理部門
管理部門は、定型フォームを使った書類作成や発注業務などのルーティン作業が多く、ミスのない効率的な仕事が求められます。
今やっている仕事をどれだけ改善できるかという「変化」に重点を置いた目標設定が必要です。
数値化しづらい業務なので、定性目標の方が決めやすいのですが、敢えて数値化して定量目標を設定することで、何をすればいいのかが明確になります。
ぜひ定性目標だけでなく定量目標も考えてみてくださいね。
定性目標の具体例
- 書類はダブルチェックをする
- 日報を社内システムで共有する
- コスト削減を心がける
定量目標の具体例
- 業務改善のアイデアを毎月3件以上提案する
- 月の残業時間を10時間以内に減らす
- 部署ミーティングを月1回行う
技術部門
製品を開発するための工数や納期があるので、定量目標が多いです。
その一方、製品を作っていく工程でチームワークやミスのない作業なども重要なので、共同作業や安全管理についての定性目標も設定する必要があります。
また、仕事の技術レベルを上げていくために、新しい技術の習得やセミナーへの参加なども目標に加えるといいでしょう。
定性目標の具体例
- 作業の前後に安全確認をする
- 工程の順序を必ず守る
- ヒヤリ・ハットの報告手順を作る
定量目標の具体例
- 工数を3%削減する
- 週1回進捗状況を確認する
- 新しい技術の講習を各チーム3名ずつ受講する
定性目標と定量目標のメリット、デメリット
ここまで2種類の目標設定について見てきました。
定性目標と定量目標は両方設定し、それぞれのバランスを取りながら計画を進めることがポイントです。
それでは、どのようにバランスを取れば良いのでしょうか?
良いバランスを取るには、定性目標と定量目標の特徴をよく知る必要がありますね。
効果的な目標を設定するために、この項では定性目標と定量目標のメリットとデメリットを解説します。
定性目標のメリット
定性目標は数値では測れませんが、内容は自由に決められるので、目標が立てやすいというメリットがあります。
こうありたいという感情を反映できるので、自分に合った目標を設定できます。
自分の気持ちに従って素直に行動できると、モチベーションが上がりますよね。
最終的にどうなりたいかというイメージがはっきりするので、目標を見失わずに計画を進めることができます。
定性目標のデメリット
数値で測れないので、客観的に評価できないというデメリットがあります。
目標がどれだけ達成されているのかはっきりと確認できないので、他の人に理解してもらうことが難しいです。
また、人によって目標が違うため、チームとして共同作業をする場合は、一人一人の特性を活かしながら同じ目標に向かうようチームをまとめる必要があります。
定量目標のメリット
目標が数字で表せるので、具体的に何をすればいいかわかりやすい点がメリットです。
目標の達成率も把握でき、他の人に説明もしやすいです。
途中経過も数値で測れるため、進捗状況が簡単にわかります。
目標がわかりやすいので、チームで仕事をする場合も一致団結してチームワークを発揮しやすいです。
定量目標のデメリット
結果を数字で判断できるのはいいのですが、目標達成までのプロセスが評価されないというデメリットがあります。
目標達成までにはいろいろなことが起こりますが、試行錯誤してできるようになったことや、努力したことなどは数値に反映されません。
がんばったことが認められない虚しさが生まれるとモチベーションが下がる原因になります。
数字だけでなく、達成感や満足感も満たされるようにするために、定性目標とのバランスを取ることが大切です。
なぜ目標設定が必要か?
今まで定性目標と定量目標を知らなかった人も、この2つを上手に活用すると、目標を達成しやすくなるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
何か実現したいことがあるときに、何も準備をしないでいきなり始めたら、失敗したり同じことを繰り返したりして、余計な時間とエネルギーを使ってしまいますよね。
もし、最初に目標を設定すれば、その目標に向かって何をすればいいのか考えるでしょう。
また、何が必要なのか、どうやるのか、順番はどうするのか、どのくらいの時間がかかるのかなど、いろいろなことを想定して計画を立てるのではないでしょうか。
目標を設定すると、物や時間を無駄にせず計画を進めることができます。
まとめ
目標には定性目標と定量目標の2種類があることをお伝えしました。
定性目標はプロセスを、定量目標は結果を重視するという特徴があります。
効率よく目標を達成するにはどちらも必要で、両方のバランスを取ることが大切でしたね。
仕事でもプライベートでも、目標を決める機会はこれからもあると思います。
今回学んだ定性目標と定量目標を上手に活用して、あなたの実現したい目標を叶えてください。
質問や感想があればご記入ください