皆さんは年に一度、仕事の目標設定をしていますか?
目標設定は、日本だけでなく世界中の多くの企業で導入されている「仕事で成果を上げる手法」の一つです。
しかし、もしかしたら、
「仕事に役立つことはなんとなくわかるけど、何が成果に結びつくのかよくわからない」
「毎年やっているけど、それほど成果を感じられない」
と思う人もいるのではないでしょうか。
たしかに目標設定を指示されるとき、記入例や説明文を配布されることはあっても、「成果につなげるコツ」まで教えてもらうことはあまりないかもしれません。
かといって自分でコツを調べるのも、時間や手間がかかってしまいなかなか難しいですよね。
「せっかく目標設定するなら、しっかりと仕事の成果につなげたい」
「目標設定のコツをサクッと知りたい」
この記事では、そういった思いにお応えして、「しっかりと仕事の成果につなげられる目標設定のコツ」を整理してわかりやすくご紹介します。
この記事の【目標設定のコツ】1から3までの実践で、目標設定を最大限まで活かせる可能性が高まりますよ。みなさんもぜひお試しください!
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目標設定はなぜ必要なのか?
「目標設定」は、「目的達成」をより確実なものにするためにおこないます。
一方、「目的」とは、最終的に実現したい理想の姿・ゴールを指します。
つまり、「目標」は「目的」に向かう過程に設定するものです。
例えば営業課に所属する社員なら、次のような例が挙げられます。
- 効率化しつつ成長し続ける
- 超過勤務予算を10%削減する
- 売上を20%向上させる
- 業務工程を見直して無駄を省き、超過勤務時間を月平均12時間以内にする
- 接遇研修を受講し、接客スキルを上げて新規顧客を20人増加させる
特に企業のように、いくつかの組織に分かれていて社員も複数いるような場合、組織や社員単位での目標設定は、企業目的を達成するために有効です。
もしも、個々の社員が目標設定せず、最終的な企業目的だけを目指して思い思いに動いたらどうでしょう?
その場合、一人ひとりが真面目に取り組んだとしても、結果的に方向性もスピードもバラバラになってしまい、企業としての業績が思うように伸びなかったり、かえって悪化してしまったりすることが予想できます。
しかし、適切に目標設定すれば、組織や社員それぞれが一つの方向に向かって足並みを揃えられるため、企業の目的達成の効率を高められるのです。
フリーランスなど個人事業主の場合も同様です。
【目標設定のコツ1】適切な目標設定にする3つの事前準備
いざ目標設定しようとすると、何から取りかかればよいのかがわかりにくく、悩んでしまうことがあると思います。
実は、目標設定を効果的にするには、事前準備が重要ポイント。
そこで次に、やっておくべき事前準備を3つご紹介します。
目標設定するとき、まずはここから始めるのがおすすめですよ。
準備1 企業目的・組織目標を確認する
会社員が目標設定する場合、まず企業目的を知ることが重要です。
企業目的とは、経営者が目指す「企業の望ましい姿」。
その多くは、経営理念として明文化されています。
表現は企業によりさまざまですが、例えば次のようなイメージです。
「お客様の満足を第一に考え、持続的な成長を通じ社会貢献を果たす企業」
他に企業理念・経営信条・経営哲学などという形で表されることもあります。
ホームページの企業概要や会社紹介のパンフレットに記載されていることが多いため、探してみましょう。
もし探しても見当たらない場合は、上司に聞いてみてくださいね。
企業目的を理解したら、次は自分の属する組織の目標を確認します。
組織目標とは、「企業目的を達成するためには何をすべきか」を部・課・係などの組織ごとに設定したものです。
ここまで確認できたら、最後に個人目標を設定します。このとき、係やチームなど「自分にとって最も身近な組織の目標を達成するためには何をすべきか」という視点で設定しましょう。
準備2 自分の職務・役割を確認する
目標設定する前に「自分の職務・役割」をあらためて書き出して確認することも重要です。
頭のなかで考えているだけでは、わかっているつもりでも実は漠然としていたり、複数あるうちのいくつかは漏れてしまったりしてしまいがちです。
しかし、パソコン上や紙にアウトプットすれば、あやふやな部分を補完・整理できます。
目標設定するときは、「自分に割り当てられた職務や役割の範囲内」で係やチームの目標を達成するために何をすればよいかを考えます。
そのため、アウトプットした自分の職務や役割を見ながら検討すれば、「どの部分をどのように強化すれば目標達成できるか?」といった作戦を立てやすくなるのです。
また、現状の整理・把握ができれば、新しいアイデアも生まれやすくなるでしょう。
さらにこのとき、係やチームの目標を達成するために「自分にどのような仕事のやり方が求められているのか」も書き出すと、より目標設定しやすくなります。
例えば、事務系の仕事なら「ミスなく素早く作業すること」、営業なら「顧客を増やし成約率を上げること」などです。
準備3 自分の興味や強み・弱みを確認する
係やチームの目標を達成するには、自分の仕事の成果を上げる必要が出てきます。
では成果を上げるにはどうしたらよいか?と考えたとき、おそらく「弱点を克服する」という方法を取る人が多いのではないでしょうか。
ただ「弱点の克服」というのは、言葉で表すのは簡単ですが、実現させるのはハードですよね。
そのため、目標を「弱点を克服する」「できないことをできるようにする」という内容ばかりで設定すると、途中で心が折れて挫折してしまったり最初からやる気が起きなかったりして、目標達成から遠のいてしまう可能性が高まります。
そのため、少しでも興味を惹かれることや自分の知識・スキルを活かせるものを中心に目標設定しましょう。
そのうえで、弱いところを強化する目標も一部加えます。
「◯◯研修を受けてスキルアップし、〇〇を〇〇時間以内にできるようにする」など、克服方法も含めたイメージしやすい内容にすると達成しやすくなりますよ。
自分の興味や強みを活かすことを中心にして、弱みを強化するものも少し入れるように目標設定することで、モチベーションが上がるとともに自分自身の成長にもつなげられます。
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【目標設定のコツ2】仕事の成果を上げる目標設定8つのポイント
事前準備ができたら、いよいよ目標設定をおこないます。
ここでは、目標設定の書き方と心構えのコツをご紹介します。
これらのコツを押さえて、仕事の成果を上げる目標設定をしましょう。
目標設定の書き方(SMARTの法則)
仕事で成果を上げる適切な目標設定をするには、一定のルールを守る必要があります。
これは、目標達成の可能性を高める効果があるとして、世界中のビジネスパーソンが活用している法則です。
この法則は「Specific(具体性)」「Measurable(計量性)」「Achievable(達成可能性)」「Realistic(関連性)」「Time-bound(期限)」の5つで構成され、その頭文字を取って「SMARTの法則」と呼ばれています。
ポイント1 具体的にわかりやすく書く(Specific)
目標設定は、設定した本人はもちろん、それを評価する第三者から見ても意味がわかるよう具体的にすることが大切です。
例えば、「チーム内のコミュニケーションを活発にし、仕事の効率を上げる」という目標設定をしたとします。
一見適正に見えるかもしれませんが、よく見ると「コミュニケーションを活発に」と「効率を上げる」という表現が曖昧になっています。
第三者から見たら「何をどうするのか」がまったくわからないため、評価する人の受け取り方次第で判定結果が変わってしまいます。
また設定した本人も、いざ目標達成に向けて動こうとしたときに、混乱して方向性を誤ったり行動をためらったりしてしまうおそれがあるのです。
この場合は、「チーム専用のチャットを設定して、進捗状況の共有や意見交換を活発化することで作業を効率化し、工期を1週間短縮する」のように書くとよいでしょう。
ポイント2 達成目標・行動計画を数字で表す(Measurable)
目標達成したときの状況や達成に向けた行動は、できる限り数字で表しましょう。
数値化することで、達成に向けてどの程度行動すればよいのか明確になり、仕事への意欲が増します。また、達成の瞬間もはっきりわかるため達成感や満足感を味わえます。
評価する第三者も「設定した目標どおりに行動できたか」「目標達成できたか」が数値から見て明らかなので評価しやすく、評価者によって判定結果が変わる心配もありません。
例えば、「施設内の廃棄物量を減らすよう努力する」という目標だと、「どうやって・どの程度」がはっきりわかりません。
この場合は、「施設内の廃棄物の分別を徹底させることで、燃えるごみを20%削減するとともに資源ごみを20%増加し、燃えるごみの廃棄費用を◯円以下に抑える」のようにするとわかりやすくなりますよ。
ただし、なかにはどうしても数値化できない目標もあります。
その場合は仕方ありませんが、基本的には「できる限り数値で表す」と心にとどめておきましょう。
ポイント3 達成できる目標にする(Achievable)
目標達成の可能性を高めるには、「達成できる目標にすること」が大切です。
あたりまえのように思えますが、目標設定でこのことを意識するのは重要ポイントなのです。
皆さんは、小学生のとき夏休みの行動計画や目標を作ったことはありますか?
「毎朝5時に起床してラジオ体操−午前中は宿題−午後は遊ぶ−夕飯の後は勉強−9時就寝」や、
「全ての宿題を7月中に終わらせる」など、
最初は意気込んでいても結局三日坊主だった……という経験をした人は多いのではないでしょうか。
仕事の目標設定も同じなのです。
いくら立派な目標を設定しても実行できなければ意味がありませんし、達成困難な目標を設定することで、大きなプレッシャーがかかり心身を病んでしまうおそれもあります。
ただ、あまりにも簡単に達成できてしまう目標もおすすめできません。達成感が小さいためやる気が起きなかったり、自分の成長につなげられなかったりするためです。
ポイント4 組織や自分に有益な内容にする(Realistic)
「Realistic(関連性)」とは、「目標達成=会社・組織や自分にとってよい結果を生み出す」という関連付けのこと。
例えば、「売上を向上させるという目標の達成=会社の利益となり、自分のボーナスも増える」「最新スキルを獲得するという目標の達成=会社も自分も成長し、やりたい仕事ができる」といったことです。
目標達成した先の姿をイメージできていないと、目標をクリアすること自体が目的のようになってしまいます。
そうすると、ただ事務的にミッションをこなすだけになって、モチベーションを保つのが難しくなってしまうのです。
しかし、「目標達成後の特典を獲得するためにクリアするのだ」という目的意識を持ち続けることで、やる気や目標達成に向けての推進力がアップします。
このような関連付けを可能にするには、目標設定のときから「目標達成後に得られる特典」をイメージすることが大切。
そのため、基本的には「自分が属する最小単位の組織目標」を達成するための目標を考えつつ、さらに視野を広げて「会社の目的達成」「上部組織の目標達成」「自分の成長や特典の獲得」など組織全体や自分にとって有益になるよう意識して目標設定しましょう。
ポイント5 達成目標・行動計画に期限をつける(Time-bound)
前提として、上位組織の目標設定の期限を守る必要があります。
そのためには、まず係・チームの目標達成期限がいつなのか確認し、「自分の目標達成の期限はいつにすれば間に合うのか?」「そのためには何をいつまでに行えばよいのか?」というように、組織目標の期限から遡って最終期限や行動計画を立てましょう。
また、長すぎず短すぎず、適度な緊張感を持って目標達成できるような期限を設けることも重要です。
期限が短いと達成が難しくなりますよね。
逆に余裕がありすぎると、なぜか最初のうちは手をつけられず期限が迫ってから慌てたり、集中できずだらだら作業したりと効率が落ちやすいのです。
組織の目標期限に合わせたうえで、行動計画を適度な緊張感を持って集中できるような時間配分に調整することで、適切かつ自分に合った目標設定にできて、目標達成の可能性が高まりますよ。
マインドの持ち方
何かをするとき、心持ち一つで結果が大きく変わることがありますが、目標達成も同様です。
ここでは、SMARTの法則で設定した目標を活かし、目標達成の可能性を一層高めるためのマインドの持ち方を解説します。
ポイント6 焦らず一つずつクリアする
SMARTの法則で適切な目標設定ができたら、焦らずに計画した行動を一つずつこなしていきましょう。
「早く最終目標を達成したほうが気持ちが楽になりそうだし、評価も上がるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、それは逆なのです。
適切な目標設定は、計画どおりにこなすことでスムーズに達成できるようにできているはずです。
それを無視して進めてしまっては、なんのために目標設定したのかわからなくなってしまいますし、無計画に行動することで結果として失敗してしまう可能性も高まります。
さらに、「設定した目標どおりに行動できていない」「適切な目標設定ができていない」という低評価につながってしまいかねません。
ポイントは、目標設定したら「順にクリアしていくことが目標達成への近道」だと意識して、落ち着いて計画どおりに行動してみること。
もし、計画どおりに行動しても目標達成できないと判明した場合は、その時点で目標設定自体を修正し、そこからまた進んでいけばOKですよ。
ポイント7 クリアする喜びを味わう
例えば、「1年後に新規顧客を60人増加する」という目標を設定し、そのために「毎月5人の新規顧客を獲得する」という行動計画を立てたとします。
こうした目標の場合、もし毎月計画どおりに獲得できていても、最初のうちは最終目標の数字に遠い気がして、「まだこれだけか……」と不安に感じることもあるでしょう。また、周囲と比較して焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、マイナスにとらえてばかりでは、目標設定が逆効果になってしまうのです。
せっかく設定した計画どおりに進めていても、「まだまだだ」「これじゃ足りない」と考えたら、やる気が持続せず心が疲れて途中で挫折しかねません。
おすすめなのは、細かく設定した行動計画の一つひとつをクリアするたびに、「やった!」「えらい!」「さすが!」と喜んで、自分に拍手を送ることです。
どのように小さなことでも、「いやいや、こんなことで……」と遠慮しないのがポイント。心のなかで自分自身の成功を素直に認めて喜びを存分に味わうと、次の行動へのやる気が湧いてきますよ。
ポイント8 失敗は改善のチャンスと考える
適切な目標設定をして行動計画どおりに着手しているつもりでも、想定しきれなかったことが起きたり単純なミスをしてしまったりする場合もありますよね。
そのようなとき、「失敗してしまった」「自分はダメだ」と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、決してマイナスにとらえる必要はないのです。
アメリカの発明家トーマス・エジソンの名言で
というものがあります。
まさにこのとおりで、何かうまくいかないことがあったら、それを悔やむのではなく「この方法はうまくいかないんだな、なるほど。では改善しよう。」と前向きに考えることが大切です。
「うまくいかない=失敗=悪いこと」と考えても、心が疲れたり推進力が落ちたりするだけで、何もよいことはありません。
「うまくいかない=改善すればうまくいく=改善のチャンス」ととらえて行動すれば、モチベーションも上がり、目標達成の可能性が一段と高まりますよ!
【目標設定のコツ3】目標設定の効果をアップする2つの方法
「目標設定→計画実行」に加えて、ここでご紹介する2つの方法を取り入れることで、「目標設定→計画実行→評価→改善→次期目標設定(レベルアップ)」というプラスのサイクルが完成します。
これは、PDCAサイクルと言われる手法で、
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
の頭文字から名付けられています。
このサイクルを繰り返すことで目的達成の可能性がグンと高まりますよ。ぜひお試しくださいね。
方法1 実施中と期限後に評価する
さまざまなことを予測して目標設定しても、思いがけない事故が発生したり状況が変化したりして、方向性がずれてしまうことがあります。
また特に、新しいミッションの場合、想定したとおりに行動できないこともあると思います。
こうした予想外の事態が発生したときは、慌てずにいったん立ち止まって評価・検証することが大切です。
「どの部分が、なぜ想定と異なったか」「どこをどのように修正すれば効率的に目標達成できるか」を分析しましょう。
また、特に事故などがない場合も、定期的に評価することをおすすめします。
方向性やスピードの調整ができるとともに、次の期限までにすべき行動や目標達成の意義を再確認できて気持ちを新たに取り組めるため、モチベーションを保ちやすくなるのです。
さらに、期限後にも必ず評価します。
評価のときは、「良かった・悪かった」というだけの反省会にするのではなく、思いどおりにいかなかったところやスムーズにクリアしたところの要因を、全て具体的に洗い出して分析することがポイントですよ。
方法2 評価結果をもとに改善する
実施中や期限後に評価・検証したら、その結果を活かして、今後の目標設定のレベルアップにつなげることが重要です。
想定外のことが起きてしまったときは、分析結果をもとに冷静に軌道修正するとスムーズに体勢を立て直せます。
特に問題がない場合でも、評価した結果を参考に行動計画を微調整することで、さらに効率よく目標達成に向かえたり目標値を上げたりできるでしょう。
次期の目標設定をするときは、前期の良かったところ悪かったところの要因をしっかりと反映させることで、より効果の高い目標設定ができます。
併せて、自分の強みや弱みを再確認してレベルアップを図れば、成長できて自信がつくとともにモチベーションもアップしますよ。
これまでの行動計画の改善に留まらず新たなアイデアを加えるよう意識することも大切です。「改善+新たな発想」で、より現状に即した効果的な目標設定ができますよ!
目標設定がもたらす4つの効能
「目標設定することで目的達成をより確実にできる」とお話してきましたが、それは、目標設定にはたくさんの効能があるためです。
それはいったいどのようなものなのか、4つの効能に分類してご紹介します。
効能1 進捗状況の把握・管理ができる
目標設定することで、「いつまでに・何を・どうすべきか」が明らかになるため、今どの段階まで進んでいるのかが把握しやすくなります。
そのため遅れていたり方向性がずれていたりしても、早い段階から調整して軌道修正でき、目的達成の可能性が高まるでしょう。
また管理者の立場としても、部下から目標設定を提出させることで、一人ひとりの状況を把握してきめ細かく進捗管理できます。
そうすることで、個々の社員や組織全体の方向性やスピードを調整できるため、スムーズな企業目的の達成も可能になるのです。
効能2 仕事の効率がアップする
目標設定で「いつまでに・何を・どうすべきか」が明らかになると、実行するときに迷ったり指示待ちしたりする無駄な時間を減らせて、速やかにやるべきことに集中できます。
また、設定した期限に沿って行動することで、後回しにしてしまうことやダラダラしてしまうことがなくなり、着々と目標達成に向かえます。
あらかじめ色々なことを想定して計画を立ててから実行に移すことになるため、時間や予算を極力有効に使えて、全体的な効率アップも可能です。
効能3 自分自身の成長につながる
目標設定して実行することで、「広い視野で物事を検討する」「期限に間に合うよう計画を立てる」「効率を意識して行動する」など、ビジネスパーソンにとって必要な考え方やスキルを磨けます。
また普段、指示がないと行動できなかったり行動するのをちゅうちょしてしまったりしがちでも、計画に沿って行動するうちに、自ら考えて行動しつつ必要に応じて周囲に相談できる力を身に付けられるでしょう。
効能4 モチベーションが持続する
目標設定すると、自分の職務への取り組みが、組織や企業への貢献につながっていると認識できるため、与えられた業務にただ漠然と向かうよりも士気が高まります。
また視野を広く持てるため、目標達成の先にある自分の成長や昇給・昇格などのプラスの効果まで見据えられ、仕事へのやる気が増すでしょう。
さらに、行動計画を一つひとつクリアし目標達成していく過程で、達成感や満足感を味わえるため、モチベーションが持続します。
まとめ
目標設定は、「目的達成」をより確実なものにするために、世界中の多くの企業や団体が取り入れている手法です。
適切に目標設定するためには、まず、次の事前準備が重要です。
- 企業目的・組織目標を確認する
- 自分の職務・役割を確認する
- 自分の興味や強み・弱みを確認する
そして目標設定するときは、次のSMARTの法則を取り入れると効果的です。
- 具体的にわかりやすく書く(Specific)
- 達成目標・行動計画を数字で表す(Measurable)
- 達成できる目標にする(Achievable)
- 組織や自分に有益な内容にする(Realistic)
- 達成目標・行動計画に期限をつける(Time-bound)
また、目標達成に向けて行動するときは、次の心持ちを意識することが大切です。
- 焦らず一つずつクリアする
- クリアする喜びを味わう
- 失敗は改善のチャンスと考える
さらに、次の2つのコツを合わせるとPDCAサイクルが完成し、目標設定の効果がグンとアップします。
- 実施中と期限後に評価する
- 評価結果をもとに改善する
目標設定には多くの効能があり、コツさえつかめば多くのメリットを受け取れます。
例えば、目標設定すると、業務をおこなう人や管理者が仕事の進捗状況を把握しやすくなり、方向性やスピードなどの管理や調整をおこなえます。
また、行動内容や適切な時間配分をあらかじめ設定できるため、仕事の効率アップが可能です。
さらに目標設定することで、組織に貢献できるだけでなく自分自身も成長できます。
加えて、士気が高まったり達成感や満足感を味わったりできる効果もあるため、仕事のモチベーションが持続するのです。
質問や感想があればご記入ください