プログラミングの環境構築とは、プログラミングを始めるために必要不可欠な開発環境を準備することです。
しかし、プログラミングの勉強を始めたばかりの人にとって、開発環境を構築するのは難解に見え、挫折してしまう人も少なくないようです。
主な原因としては、プログラミング言語や利用する環境によって何をしたらよいかわからなかったり、どこまでできれば完成といってよいかわからなかったりすることが挙げられるでしょう。
この記事では、プログラミングの学習を始めたばかりの人に向けて、環境構築が難しい理由を解説し、初心者にもできる環境構築方法について紹介します。
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プログラミングの開発環境とは
はじめに、プログラミングの開発環境とは何かという点について整理しましょう。
プログラミングの開発環境は、プログラミングをするために必要な道具やツールのことです。
ハードウェアの環境とソフトウェアの環境という、大きく二つの種類に分類されます。
ハードウェアの環境は、プログラミングをするための「パソコン」や「スマートフォン」など、プログラムを作成するための作業用環境と、実行するための動作確認用環境の環境を準備する必要があります。
もちろん、作業用環境と動作確認用環境は同じパソコンでも構いません。
もう一種類は、ソフトウェアの環境です。
ソフトウェアの環境は、パソコン上でプログラムを作成するためのソフトウェアや実行するための専用ソフトウェアなど、ハードウェアの環境上で動くソフトウェアをまとめたものです。
プログラミングをおこなうためには、このハードウェアの環境とソフトウェアの環境という開発環境を準備する必要があります。
この、開発環境を準備するという作業は、環境構築と呼ばれます。
一部のプログラミング言語は、専用のソフトウェアを導入しなくても、プログラムを作成することが可能です。
しかし、使い慣れたソフトウェアで開発した方が、効率が上がるし、ミスを少なくできる可能性があるため、自分にとって使いやすいソフトウェアを準備できるとよいでしょう。
プログラミングの環境構築は難しい?
プログラミングの環境構築は、プログラミング初心者にとって、難しく感じる場面が多いようです。
ここでは、環境構築が難しいと感じる理由を整理してみましょう。
たくさんのツールをインストールする必要がある
環境構築を始める人が、最初につまずくポイントは、インストールするツールの多さです。
一つのツールをインストールするだけでも十分なケースもありますが、多くの場合、プログラムを書くためのツールやパソコン上で実行できるように変換するためのツール、そしてできあがったプログラムを実行するためのツールなど、プログラミングにはたくさんのツールが登場します。
また、同じ用途のツールでも、複数の開発元から提供されていたり、いくつかのツールがまとめられていたりして、何をインストールすればよいのかわからなくなるケースも少なくありません。
まずは自分の使っている環境に何が必要になるかをキチンと把握することが重要です。
プログラミング言語やOSによって必要なツールが違う
プログラミングの環境構築に必要なツールは、プログラミング言語や利用しているOSによって、インストールするものが異なる場合があります。
プログラミング言語によっては、特定のOSにしか対応していないというケースも出てきます。
自分が使っているOSやプログラミング言語のバージョン、さらに利用するツールのバージョンなど、利用する環境をしっかりと理解するように心がけましょう。
インストール中にエラーが出て進まない
利用中の環境に必要なツールが明確になったとしても、いざ導入するとエラーが表示されて止まってしまったという経験をお持ちの方も多いでしょう。
インターネットなどで調べた通りにインストールを進めたとしても、意図しないエラーに悩まされるケースがあります。
エラーメッセージは初心者には難解なことも多く、専門用語が含まれていたり、日本語に対応しておらずすべて英語で表示されたりして、原因の究明も容易ではありません。
エラーが表示されたら、丁寧に確認して、一つずつ解消していくことが必要です。
ツールの設定でつまずく
やっとの思いでツールの導入が完了しても、そのままでは使えないツールも存在しています。
例えば、Windowsの環境の場合、パスを通す必要があったり、設定ファイルの修正が必要になったりするなど、ツールのインストール後に設定する項目もあるでしょう。
また、資料の通りに設定しても、思い通りに動かないということも少なくありません。
ツールの設定には、一つずつ意味があるため、何のための設定なのかを理解しながら進めることが重要です。
このように、プログラミングの環境構築は、初心者には難しく思えるポイントが数多く存在しています。
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プログラミングの環境構築に必要なもの
続いては、プログラミングの環境構築に必要なものについて解説します。
初めて環境を構築するあなたも、どのようなものが必要かを知ることが、環境構築を成功させるための大きな一歩になるでしょう。
ここでは、基本的なホームページのプログラミングに使われる、HTMLとCSS、JavaScriptの環境構築を具体例に、具体的なツール名なども挙げながら紹介します。
パソコン
プログラミングの環境を構築するためには、開発環境に必要なツールをインストールするパソコンが必要です。
HTML、CSS、JavaScriptでは、用意するパソコンはノートパソコンでもデスクトップパソコンでもかまいません。
また、WindowsやMacなど、OSの種類も問いません。
まずは手元にあるパソコンで始めてみて、こだわりが出てきてから買い替えを検討してもけっして遅くはないでしょう。
作業を効率よく進めるため、マウスやキーボード、ディスプレイなど、使いやすいと感じるものを合わせてそろえておくとよいでしょう。
コーディングツール
パソコンの準備ができたら、続いてはコーディングツールを準備します。
コーディングとは、プログラミングの中心となる、ソースコードを書く作業のことです。コーディングには、「テキストエディタ」と呼ばれるソフトウェアが必要になります。
基本的なホームページのコーディングであれば、Windowsの「メモ帳」や、Macの「テキストエディット」など、OSに標準で付属しているテキストエディタを利用しても問題ありません。
しかし、効率よく学習を進めるためには、プログラミング向けの機能を持ったテキストエディタを選ぶことをおすすめします。
インターネット上には動作が軽量なものや、プログラミングをサポートしてくれるプラグインが豊富なものなど、さまざまなメリットを持ったテキストエディタがたくさん公開されています。
しかも、それらの多くは、無料で使用することができます。
プログラミングを学ぶ人に人気のあるテキストエディタとしては、「Visual Studio Code」や「Atom」、「サクラエディタ」などが挙げられます。
色々あって迷ってしまうという人は、さまざまなツールを試してみてから、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
プログラムの実行ツール
プログラムの実行ツールには、作成したプログラムをパソコンで実行できる形式に変換するためのコンパイルと呼ばれる作業をおこなうためのツールや、プログラムを読み込みながら実行するタイプのツールなど、さまざまな種類のツールがあります。
HTML、CSS、JavaScriptの実行には、一般的にWebブラウザを使用します。
Webブラウザは、HTMLやCSS、JavaScriptを読み込み、みなさんがよく見るような、見た目にわかりやすいホームページを表示してくれます。
Webブラウザについても、OSに付属しているWebブラウザを利用できるだけでなく、インターネット上からダウンロードして利用できるものがあります。
ホームページの制作でよく使われるWebブラウザとしては、「Firefox」や「Google Chrome」などが挙げられるでしょう。
デバッグツールなどの補助ツール
環境構築の最後は、デバッグツールなどの開発を補助してくれるツールの導入です。
デバッグツールとは、プログラムのなかにある記述ミスやエラーなど、不具合が見つかった場合の説明を表示してくれたり、プログラムがパソコン内で処理される流れを表示して、問題のある個所を特定するための手助けをしてくれたりするなど、開発を補助してくれるツールのことです。
その他にも、作成したプログラムのバージョン管理をしてくれるツールや、プログラムのサンプルを含んだライブラリなど、さまざまなツールが公開されています。
ただし、これらのツールは補助機能のため、必ずしもすべて必要ということではありません。
ホームページの制作でも、Webブラウザに付属しているデバッグツールを利用したり、次の章で紹介する統合開発環境を導入したりするなど、さまざまな選択肢があります。
便利な統合開発環境「IDE」を使ってみよう
ここまでは、プログラミングの環境構築に必要なものについて、利用用途に応じて分類し、細かく紹介してきました。
でも、必要なものを個別に選んで、一つずつ導入するのは大変だと思った人もいるのではないでしょうか。
そのような人にもオススメなのが、統合開発環境「IDE」と呼ばれるツールです。
統合開発環境は、”統合”という名前の通り、コーディングツールと実行環境、そして開発の補助ツールなどをまとめて使えるようにしたツールです。
HTML、CSS、JavaScriptの統合開発環境としては、有償ではありますがAdobe社が提供する「Dreamweaver」というツールが利用できます。
その他にも、プログラミングの入門書などでは、Java言語用の統合開発環境である「Eclipse」や、iPhoneなどのApple製品上で使えるアプリの開発に使用される「Xcode」など数多く取り上げられています。
これらのツールは、一つのソフトウェアを導入するだけで、プログラミングに必要な環境のほとんどがそろうため、ご自身のパソコンのOSや利用したいプログラミング言語で使うことのできるツールがある場合には、試してみるのもよいでしょう。
環境構築が難しい場合には
ここまでは、プログラミングの環境構築をおこなえるように、必要な要素について具体的なツール名を交えて紹介してきました。
しかし、それでも環境構築は難しいという場合もあるかもしれません。
実際に環境構築でつまずいたという場合には、一人で考え込んでも抜け出すのは難しいかもしれません。
そのような場合には、次に紹介する、ツールや人の手を借りることも有効な手段となるでしょう。
オンラインの実行環境を試す
近年は、プログラミングの開発環境を、インターネット上で公開しているサービスも出てきています。
2021年10月にも、アメリカのマイクロソフトが、今まではパソコン上にインストールして利用していた「Visual Studio Code」を、オンラインでも利用できるようにしたことが発表されました。
参考:Webブラウザーで「Visual Studio Code」が完全動作 ~「vscode.dev」にアクセスするだけ
このようなツールは、Webブラウザを使って接続するだけで使い始めることができるため、環境構築をしなくても手軽にプログラミングを試すことができるようになっています。
経験者に相談してみる
環境構築につまずいた場合には、経験者に相談してみることも有効な手段です。
プログラミングの経験者が知り合いにいる場合は、直接相談してみるとよいでしょう。
身近にITエンジニアの経験者がいない場合には、プログラミングのメンターと呼ばれる個別の相談者を紹介してくれるサイトも登場しています。
一人では解決できないことも、相談しながら解決することができると、効果的に学習を進めることができるでしょう。
プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングスクールでは、エンジニアの経験もある講師から、専門の知識を交えて指導してもらうことができます。
また、初心者からでも対応可能なカリキュラムが充実しているスクールもあるため、自身に合った講座を受講することができます。
さらに、プログラミングスクールには、自身と同じようにこれからプログラミングを学ぼうとしている仲間と出会う機会も生まれ、モチベーションを高く維持できる効果も期待できるでしょう。
参考:マナビタイム|2024年最新のITスクール情報・検索サイト
まとめ
この記事では、プログラミングを始める前に必要となる環境構築について、難しいと感じるポイントを整理し、環境構築に必要なものについて具体例を挙げながら紹介しました。
今までよくわからなかった開発環境の構築も、一つずつ整理してみていくことで、イメージしやすくなったのではないでしょうか。
それでも環境構築が難しいと感じる場合は、「環境構築が難しい場合には」で紹介したように、ツールや人の手を借りて、まずはプログラミングを体験してみることから始めてもよいでしょう。
プログラミングの環境構築を正しく理解して、自分専用の開発環境を作ってみてください。
質問や感想があればご記入ください