最近、プログラミングを学ぶ人や、プログラミング関連の仕事で転職したり副業を始めたりする人が増えています。
そのような風潮がある中、「プログラミングを学ぶ上で、資格が必要なのでは?」と思ったことはありませんか。
プログラミング関連の資格は種類が多く、取得まで時間がかかるものもあります。
一口にプログラミングの資格といっても、初心者が簡単に受けられるものから、上級者でも合格が難しい資格もあり、その種類は様々です。
- プログラミングを学ぶ上で資格は必要なのか?
- 資格を取るとしたら、どれを選べばいいのか?
- 転職に有利な資格はあるのか?
そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、資格を持つメリットや、どの資格を取得すればいいのかについて、資格別に詳しく解説していきます。
【お知らせ】
2000名以上の人生を変えるキッカケになった「好きなことで生きていく!WEBデザイナーという働き方セミナー」では、
などをお伝えしています。今だけ無料で開催しているので「WEBデザインの学び方がわからない」「WEBデザイン業界について知りたい」という方はぜひご参加ください。
>>詳しくはこちら
プログラミング関連の資格は本当に必要か?
実は、プログラミングの資格を持っていなくても、プログラミング関連の仕事をすることは可能です。
プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを構築するのが仕事なので、スキルさえあれば仕事ができます。
ただ、そのスキルを客観的に証明したい場合、資格を持っていると便利です。
例えば、Ruby技術者認定試験に合格していた場合、Rubyについてある程度知識があるということが客観的に証明できます。
また、実務経験がなかったとしても、資格があれば自分のスキルを証明できるので、資格を持っていると何かと便利です。
このように、資格はなくても仕事はできますが、資格があればスキルを客観的に証明することができます。
プログラミング関連の資格を持つメリット3つ
次に、プログラミング関連の資格を持つメリットについて、詳しく見ていきましょう。
実務経験の無さをカバーできる
実務経験がない場合、お客さんはその人に仕事を任せたいと思うでしょうか。
例え人柄がよかったとしても、スキルや能力がわからない状況では、相手側からすると仕事を任せにくいと思います。
しかし、資格があれば、どの程度スキル・知識があるのかを相手に知ってもらうことが可能です。
資格を取得することで、実務経験がなくても仕事をいただけるようになります。
実際に仕事をする前から自分のスキルを証明できるのが、資格を持っているメリットの1つです。
体系的に知識を学べる
資格を取得する際、その資格に関する知識を体系的に学べます。
基本的にプログラマの仕事は、わからないことをネットで検索しながら進めていくことが多いです。
ですので、仕事をしているとどうしても、検索でわからないことだけを断片的に調べるようになり、体系的に勉強する機会が少なくなってしまいます。
しかし、資格を取得するとなると、合格ラインまで知識を入れる必要があるので、断片的な知識だけでは合格できません。
資格取得の勉強をすることで、その資格に関連する知識を幅広く体系的に学ぶことができるのです。
知識を増やせて、仕事にも生かせるので、まさに一石二鳥ですね。
モチベーションアップに繋がる
「プログラミングを勉強しよう!」と思っても、何から始めていいか、何を目指して勉強すればいいか迷ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
そんな時、資格取得を1つのゴールとして設定すれば、やるべきことが明確になります。
そのゴールに向かって、プログラミングの勉強を進めていけることでしょう。
このように、資格取得を目標に設定することで、プログラミングを勉強するモチベーションアップにも繋げることができるのです。
【お知らせ】
まずは無料でWEBデザインを学びませんか?
デザインに少しだけ興味がある方に向けて、豪華な無料プレゼントを用意しました。
✔️ WEBデザイン20レッスン
✔️ WEBデザイナータイプ診断
✔️ 60分でバナーが作れるレッスン動画
✔️ 月収3万円が叶う!副業ロードマップ
✔️月100万稼いだデザイナーによる特別動画講座
初心者におすすめの資格6選
では、いよいよ具体的なプログラミングの資格について、1つずつ解説していきます。
まずは、初心者でも比較的取得しやすい資格について、見ていきましょう。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識が幅広く問われる試験です。
具体的な出題範囲は、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3カテゴリーになります。
ストラテジ系
- 企業活動
- 法務
- 経営戦略マネジメント
- 技術戦略マネジメント
- ビジネスインダストリ
- システム戦略
- システム企画
マネジメント系
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
テクノロジ系
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
- ヒューマンインタフェース
- マルチメディア
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
これらを偏りなく勉強するのがポイントです
難易度はそれほど高くなく、プログラミング未経験でも気軽にチャレンジできます。
必要な勉強時間も100時間程度と言われているので、スキマ時間を使って勉強すれば、十分に合格できるレベルです。
また、ITパスポート試験は、経済産業省が設定しているIT系の国家試験なので、受験する価値が十分ある試験になっています。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、2016年から始まった試験で、ITパスポートと同じく国家資格の1つです。
試験内容は、情報セキュリティ関連法、クラウドサービスの安全な利用など、セキュリティ面の環境変化や動向をタイムリーに捉えた問題が出題されます。
この試験は、ITパスポートよりも少し難しい試験です。
ITパスポートに合格できたら、その次のステップとして受験するのがおすすめと言われています。
また、他の試験と比べて問題数が比較的少なく、勉強時間が確保できれば十分合格できる試験です。
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、プログラミング言語「PHP」に特化した知識が問われる、民間の試験です。
PHPは、主にWebアプリケーション開発によく使用される言語で、Webサイトの79%はPHPを使用しているというデータも存在します。
PHP技術者認定試験には初級と上級があり、初級に関しては誰でも受験可能です。
初級の合格率は、約70%とも言われ、PHPを学び始める人にとって最適な試験となっています。
上級の合格率は約10%とかなり低い数字なので、まずは初級を受験して確実に合格できるようにしましょう。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、プログラミング言語「Ruby」の認定試験で、Ruby Association(Rubyの普及活動に関わる非営利団体)によって運営されています。
Rubyは、まつもとゆきひろ氏が開発した日本発のプログラミング言語です。主に、Webアプリケーション開発やサーバーサイドのプログラミングに用いられています。
Ruby技術者認定試験には、「Silver」「Gold」の2種類があり、以下のような内容です。
- Silver:Rubyの基本的な知識・技能が問われる。Rubyを学び始めた人におすすめ。
- Gold:Rubyのアプリケーション設計技術が問われる。Silverよりもさらに深い知識が必要。
Goldを取得するためには、Silverに合格する必要があります。まずは、Silverを受験することで、着実にRubyの知識を身につけていきましょう。
Java SE8認定資格
Java SE8認定資格は、Javaにおけるオブジェクト指向プログラミングに関する知識を評価する資格です。
Javaは、あらゆるOSや端末で動かすことができるプログラミング言語として、現在多くの企業で使われています。
また、求人数が最も多いプログラミング言語の1つであるのも特徴です。
Java SE8認定資格では、Bronze・Silver・Goldという3種類のレベルがあります。
- Bronze:Javaの基礎知識を理解すれば取得可能
- Silver:Javaで開発したことがあれば取得可能
- Gold:Javaの設計から開発までを行えるレベルであれば取得可能
まずは、Bronzeに合格できるようにJavaを勉強しつつ、実際にコードも書きながら理解を深めていきましょう。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を使った開発能力を評価する試験です。
C言語は、1970年代から存在する言語で、現在でも大規模なシステムなどに利用されています。
C言語プログラミング能力認定試験には、1級〜3級の試験があり、以下のような内容です。
- 3級:C言語の基礎的な知識
- 2級:C言語の基礎的な知識とそれを深めたもの
- 1級:C言語の応用的な知識
3級と2級に関しては、基礎的な問題が多く出題され、実務経験がない人でも合格する可能性が高いと言われています。
独学でも十分に合格できる試験なので、しっかり勉強をして資格を取得できるようにしましょう。
就職・転職に有利な資格
ここまで、初心者が取得しやすい資格について解説してきました。
次は、就職・転職に有利な資格についても、1つずつ見ていきます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験(以下、基本情報)は、ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験と同じく、経済産業省が設定している国家資格です。
この試験は、ITエンジニアにおける基礎試験の登竜門とも言われる試験で、幅広いITの知識が問われます。
具体的には、以下のような分野が出題範囲です。
- 情報セキュリティ
- ネットワーク
- データベース
- アルゴリズム
- ソフトウェア設計
- ハードウェア
- プロジェクトマネジメント系
- ストラテジ系(経営戦略や法務など)
このように、出題範囲が広範囲なため、短期間でこれら全てを学ぶのは容易ではありません。
ですが、基本情報はよく知られている試験なので、企業から評価されやすい資格の1つでもあります。
初めて受験する場合は、しっかり勉強計画を立て、ある程度まとまった勉強時間を取って試験に臨むようにしましょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験(以下、応用情報)は、基本情報の1つ上のレベルにあたる試験です。
出題範囲は基本情報と同じですが、より深い知識が必要となり、難易度が高い試験となります。
また、基本情報・応用情報の試験時間は、午前と午後で各2時間半ずつです。
基本情報は、午前と午後ともに選択式の解答ですが、応用情報では、午後の試験は記述式の問題になります。
応用情報は難しい試験だけあって、合格していれば企業からの評価はとても高いです。
このように、応用情報は、
- ITに関する高度な知識を身に付けたい方
- プロジェクトリーダーになるような方
にオススメの資格となります。
もし他の資格をいくつか取得して、自分の腕に自信がついてきたら、挑戦してみるのもありでしょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、応用情報技術者試験のさらに1つ上の「高度試験」に分類される試験です。
システムアーキテクト試験では、組み込みシステムに関する知識など、広範囲かつ専門的な知識が問われ、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4部構成で成り立っています。
- 午前Ⅰ:試験時間50分。選択式の解答形式
- 午前Ⅱ:試験時間40分。選択式の解答形式
- 午後Ⅰ:試験時間90分。記述式の解答形式
- 午後Ⅱ:試験時間120分。論述式の解答形式
午後IIに関しては、論文を書かなければいけない試験となり、難易度がとても高いです。
しかし、難しいだけあって、合格できれば大きなアドバンテージとなります。
資格取得までにかなりの時間を要するとは思いますが、最終的な目標として設定するのもありでしょう。
資格取得のためにやるべき勉強法
ここまで、初心者でも取得できる資格から、難易度の高い資格まで解説してきました。
では、実際に資格を取得する際、どういった勉強をすればいいのでしょうか?
この章では、その勉強法について解説していきます。
本を買って勉強をする
資格を取得するために、まず挙げられるのが本を買って勉強する方法です。
「プログラミングの資格を取得するためには、パソコンが必要なのではないか?」
そう思う方もいらっしゃると思いますが、資格によっては、本を勉強するだけで十分事足りるものもあります。
さらに、資格によって認定教科書や公式の参考書がそれぞれ存在するので、それを使って勉強すると効率よく学べます。
以下の資格は参考書が充実しています。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- システムアーキテクト試験
これらの参考書はそこまで高価でないので、1冊は持っておくといいでしょう。
プログラミング学習サイトで勉強をする
プログラミング言語に関連する資格であれば、プログラミング学習サイトで学ぶのもありです。
以下のような試験では、学習サイトを活用すると資格取得しやすくなります。
- PHP技術者認定試験
- Ruby技術者認定試験
- Java SE8認定資格
また、以下の学習サイトは無料で学べるコンテンツもあるので、活用するといいでしょう。
- ドットインストール
- Progate
- Paizaラーニング
- Schoo
プログラミング学習サイトは、気軽に学べるものが多いので、スキマ時間に学習することができます。
プログラミングスクールに通う
資格取得のために、プログラミングスクールに通うという選択肢もあります。
現在ではオンライン形式で受講できるスクールもあるので、そういったスクールに通うのもいいでしょう。
スクールを選ぶ時はこれらのポイントに注意しましょう。
- 自分が取りたい資格の合格実績はあるか
- 講師・教材の質は高いか
- サポート体制は手厚いか
- 受講料はどうか
- レッスン期間・受講の時間帯はどうか
これらのポイントをおさえて、ぜひ自分に合ったスクールを見つけていきましょう。
初心者でも取れる資格はあるので、積極的にチャレンジしましょう!
この記事では、プログラミングの資格を取得するメリット、初心者でも取得できる資格から就職・転職に有利な資格、合格するための勉強法について解説してきました。
プログラミング関連の資格は、プログラミング経験者だけが取得できるというわけではありません。
しっかりと勉強時間を確保すれば、プログラミング未経験でも十分取得できる資格もあります。
資格を取得するために勉強をすれば、知識が身に付くのに加えて資格取得もできるので、まさに一石二鳥です。
まずは自分の取得できそうな資格から始めて、徐々に難しい資格にもチャレンジしていきましょう。
質問や感想があればご記入ください