Photoshopで作業中に、急に動作が重くなった経験はありませんか。
限られた時間でデザイン作業を進めたいのに、画面が固まったり、操作のたびに数秒待たされたりすると、一気にやる気が落ちてしまいますよね。
実は、多くの場合は設定の見直しや作業習慣の改善で解決できます。
そこで本記事では、Photoshopが重いときに今すぐ試したい9つの改善方法を解説します。
メニューをたどるだけで完了する設定変更がほとんどなので、設定変更が不安な方でも取り組みやすい内容です。
できるところから一つずつ試してみてください。
Photoshopが重いときの改善方法9つ

Photoshopが重いときは、多くの場合、設定の変更や作業習慣の見直しで解決できます。
新しいパソコンを買い替えなくても、今すぐ試せる方法が9つあります。
- メモリの割り当てを増やす
- ヒストリー数を減らす
- キャッシュを最適化する
- 仮想記憶ディスクを設定する
- メモリ・キャッシュをこまめにクリアする
- レイヤーのサムネイルを小さくする
- 不要なファイルを閉じる
- スマートオブジェクトをラスタライズする
- 不要なブラシやフォントを整理する
方法1〜4は一度設定を変えると恒久的に効く対処法です。
まずそちらから順に試してみましょう。
方法1:メモリの割り当てを増やす
メモリの割り当てを増やすことが、Photoshopを速くするうえで特に効果の高い方法です。
Photoshopはデフォルトでパソコン全体のメモリの70%を上限として使用する設定になっており、これを引き上げると動作が改善します。
変更手順
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
「メモリの使用状況」のスライダーを70〜85%に調整してOKをクリックし、Photoshopを再起動します。
100%まで上げるとOSや他のアプリが不安定になるため、上限は85%が目安です。
方法2:ヒストリー数を減らす
ヒストリー数を減らすと、メモリの消費量を大きく抑えられます。
ヒストリーとは操作の記録のことで、数が多いほどメモリを圧迫し続けます。
デフォルト値の「50」を「20〜30」に変更しましょう。
変更手順
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
方法1と同じパフォーマンス画面で「ヒストリー数」を20〜30に変更してOKをクリックします。
変更後はPhotoshopを再起動すると設定が反映されます。
方法3:キャッシュを最適化する
キャッシュの設定を最適化すると、画像の表示速度が向上します。
キャッシュとは画像データを一時記憶する仕組みのことで、用途に合わせて設定を変えると効果的です。
変更手順
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → パフォーマンス |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → パフォーマンス |
パフォーマンス画面で「WEB/UIデザイン」ボタンを押すと推奨値が自動設定されます。
キャッシュレベルが「2」、タイルサイズが「128K」(Intel Core向け)に変わるので、そのままOKをクリックしてください。
方法4:仮想記憶ディスクを設定する
仮想記憶ディスクを別途設定することで、メモリ不足による動作の重さを改善できます。
仮想記憶ディスクとは、メモリが足りないときにPhotoshopが一時データを保存するHDD/SSDのことです。
起動ディスクの空き容量が少ないと「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」のエラーが出ます。
変更手順
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → 仮想記憶ディスク |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → 仮想記憶ディスク |
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → 環境設定 → 仮想記憶ディスク |
| Mac | Photoshop → 環境設定 → 仮想記憶ディスク |
仮想記憶ディスクの設定は、お使いのパソコンの環境に合わせて行ってください。
- 別ドライブ(SSD)がある場合
- 起動ディスク以外のSSDにチェックを入れ、50GB以上の空き容量を確保しましょう。
- 別ドライブがない場合(Cドライブのみ等)
- 現在チェックが入っているディスクをそのまま使います。不要なファイルやアプリを整理し、最低でも50GB以上の空き容量を確保するようにしましょう。
方法5:メモリ・キャッシュをこまめにクリアする
作業中にメモリとキャッシュをクリアすると、重くなった動作をすぐに改善できます。
長時間作業を続けると、ヒストリーやクリップボードのデータが蓄積してメモリを圧迫します。
Photoshopを再起動しなくても解放できるので、動作が重く感じたときに試してみましょう。
操作手順
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → メモリをクリア |
| Mac | 編集 → メモリをクリア |
| OS | 操作手順 |
| Windows | 編集 → メモリをクリア |
| Mac | 編集 → メモリをクリア |
「ヒストリー」を選ぶと作業履歴のみを解放できます。
「すべて」を選ぶとクリップボードも含めてクリアされますが、クリア後は操作を元に戻せなくなる点に注意してください。
クリア前に一度保存しておくと安心です。
方法6:レイヤーのサムネイルを小さくする
レイヤーのサムネイルを小さくするだけで、メモリの消費量を抑えられます。
サムネイルとはレイヤーパネルに表示されている小さなプレビュー画像のことで、常に更新され続けているためメモリを消費します。
レイヤー数が多い作業ほど効果が大きくなります。
- レイヤーパネル右上の「≡」
- パネルオプションを選択
「サムネイルサイズ」を「なし」か最小のサイズに変更してOKをクリックします。
サムネイルを非表示にしても、レイヤーの選択や操作には影響しません。
作業が見づらくならない範囲で小さく設定してみましょう。
方法7:不要なファイルを閉じる
使い終わったファイルをこまめに閉じる習慣で、メモリへの負担を減らせます。
Photoshopで複数のファイルを同時に開いていると、それぞれがメモリを占有し続けます。
作業が終わったファイルはすぐに保存して閉じるようにしましょう。
- ウィンドウメニューの一番下に、現在開いているファイルの一覧が表示されます
- どのファイルが開いているかを把握し、不要なものを順に閉じていきましょう
この習慣を身につけるだけで、長時間の作業でもパフォーマンスが維持しやすくなります。
方法8:スマートオブジェクトをラスタライズする
スマートオブジェクトをラスタライズすると、ファイルの処理負荷を下げられます。
スマートオブジェクトは拡大・縮小しても画質が劣化しない便利な機能ですが、元データをメモリ上に保持するため処理が重くなりがちです。
編集が確定したレイヤーはラスタライズして軽くしましょう。
- 対象レイヤーを右クリック
- 「レイヤーをラスタライズ」を選択
ラスタライズするとスマートオブジェクトの状態には戻せません。
あとから編集する可能性があるレイヤーはそのままにしておき、確定したレイヤーから順に変換していくと安心です。
方法9:不要なブラシやフォントを整理する
不要なブラシやフォントを整理すると、Photoshopの起動が速くなります。
ブラシやフォントはどんどん追加できる分、増えすぎると起動のたびに読み込みが発生して処理が重くなります。
定期的に整理する習慣をつけましょう。
- ブラシパネルで不要なブラシを右クリック
- 「ブラシを削除」
- 書式
- フォントプレビューのサイズ
- 「なし」に設定
フォントプレビューを非表示にするだけでも、フォント選択時のメモリ消費を抑えられます。
Adobe Fontsの不要なフォントは、Creative Cloudアプリのホーム画面からアクティベートを解除できます。
まとめ|Photoshopを快適に使ってデザインを楽しもう
Photoshopが重いと感じる場合は、今回紹介した9つの方法を試すことで、動作が改善する可能性があります。
できるところから順に試してみましょう。
ただし、これらの設定を見直しても重さが解消されない場合は、パソコン自体のスペックがPhotoshopの要求水準に追いついていない可能性があります。
その際は、メモリの増設や、推奨環境を満たすPCへの買い替えも視野に入れてみてください。
- メモリの割り当ては70〜85%を目安に引き上げると動作が改善する
- ヒストリー数はデフォルトの50から20〜30に下げるのが効果的
- キャッシュはWEB/UIデザイン向けに最適化するとスムーズになる
- 作業中はメモリをこまめにクリアし、不要なファイルは早めに閉じる習慣をつける
- スマートオブジェクトやブラシ・フォントの整理で、起動や処理の重さも改善できる
サクサク動く環境が整うと、ストレスなくデザイン作業に集中できるようになりますよね。
「もっと色々なものを作ってみたい」
「せっかくならこのスキルを仕事にしてみたい」
そんなふうに次の目標も見えてくるかもしれません。
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